これはオレの愛おしい人が、まだ人妻だったころの話だ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「あ、あ、あ、あ、あ」
「あぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「あぁ、またイッちゃいますぅ…、あああ!」
ビクビクビクぅ!
「あぁ、もうダメです…」
「あぁ、またイクっ!あぁぅ!」
一度イッたばかりなのに、キミコは直ぐに再び喘ぎ始めた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「こんなに続けては…」
「あぁぁ、あ、あ、また来る!」
「あぁ、もうダメですっ!」
「あ、あ、あ、あぁぁぁ!!!」
仰け反って白い喉をみせると身体中を痙攣させ、キミコがエクスタシーを迎えた。
ぐったりとし、大きく肩で息をするキミコであったが、そこでやめてしまうオレではなかった。
ゆっくりと亀裂に沿って指を這わせながら、再び高めていく。
「あぅ…」
ビクンと身体を硬直させて、キミコは懇願するような視線をオレに向けた。
その目を見ながら少しずつ顔を近づけていくと、観念したようにキミコのほうから顎を上げるようにして、唇を求めてきた。
唇が触れそうになりながら、触れずにいる。
焦れてきたキミコが一度閉じた目を開く。
そこで再び目を覗き込むと、キミコは恥ずかしそうに目を伏せた。
そこでオレはいっそう顔を近づける。
唇と唇が触れると、彼女の薄い唇の間から舌が見え隠れして、オレの舌を求めてきた。
唇を合わせたり、離したりしながら、敏感な突起をやさしく撫で回していく。
「あん…」
キミコの白い裸体がビクッと震える。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
開いたキミコの目の奥に、オレを求める火がはっきりと点ったのを確認する。
そこで強く唇を合わせると、彼女のほうから舌を差し込んできた。
柔らかい舌を吸いこむようにしながら、ぷっくりと膨らんだ蕾を捏ね続けた。
「あぁ、あぁ、あぁ…、もうイッちゃう!」
舌を吸われながらなので、はっきりと言葉にならないキミコの声が漏れる
指を亀裂に差し込んで、激しく刺激を与えると、キミコは胸を反らした。
「あぁ、イク…」
「あ、あ、あ、イッちゃう…」
「もう許して…、あぁイク…」
指を折り曲げてすっかり潤った蜜壺を掻き回していくと、キミコはいっそう激しい喘ぎ声を上げた。
「あぁ、そこはダメ!」
「もう自分でなくなっちゃう!」
「なんか出ちゃう!」
「あぁ、イク、イク、イクぅ!」
「あわ、あぁぁぁぁぁ!!!」
細い悲鳴のような声を上げながらキミコが絶頂を迎えた。
亀裂の間から暖かい愛液がどっぷりと溢れ、ベッドのシーツに大きな染みが広がった。
「私、こんなじゃなかったんですよ…」
少し落ち着くと、キミコは恨めしそうにオレに視線を向けた。
「わかってるよ」
そう言いながら、キミコの手をとって怒張したものに触れさせた。
「もう…、倉持さんったら…」
彼女はおずおずとしながらも期待に満ちた表情で、硬く、熱くなった肉棒をそっと握ってきた。
自らの意思で握ってきたのを確認し、オレはキミコをベッドにうつ伏せにさせた。
それから腰を少し引っ張り上げるようにして、お尻を高く上げるよう促した。
キミコは枕に顔を埋めながら、素直に背中をそらした状態で腰を上げた。
今度は意表をつくようにズブリと奥まで一気にペニスを挿し込む。
「ひぃーっ!!!」
キミコの背中がいっそう反り返る。
オレはバックからをそれを眺めながら、高速ピストンで若妻の柔らかな襞を抉り続けた。
「あ、すごい!あぁ、すごい!」
清楚な若妻とは思えない淫らな言葉を発しながら、キミコは昇り詰めていき、やがて枕に顔を突っ伏して、昇天した。
「あ゛あ゛ーっ!!!」
枕に顔を埋め、腰を高く上げたまま、キミコの身体は痙攣し続けていた。
ピンク色にパックリ開いた亀裂からは、愛液が滴り出てキミコの内腿を伝って流れ落ちた。
間髪を入れずに、朦朧とした状態のキミコの身体を仰向けにさせ、耳元で囁いた。
「今度はオレのを舐めて」
目の焦点の定まらないキミコはノロノロと身体を起こした。
気だるそうだったが、それでもオレと逆さまに覆い被さってくると肉棒を手に舌を這わせ始めた。
すっかりフェラにも慣れた様子だったが、それはそれでオレは興奮した。
「こんな感じで、いいですか?」
慣れてきたとは言え、訊いてくるキミコに萌えた。
キミコは夫の性器さえも咥えたことがなかったという。
それが今では、少し促すと自分から喉の奥までオレを呑み込んでくれる。
チョバチュバと音を立ててお口に含んでくれるときもあれば、舌を伸ばして根元から先まで念入りに嘗め回してくれることもあった。
シックスナインになっているので、オレの目の前には愛液に塗れ、パックリと開いた貝がそこで息づいていた。
キミコの腰に腕を伸ばし、ゆっくりと割れ目を引き寄せて、オレも顔を近づけると舌を這わせた。
「んんーっ!」
口いっぱいにオレを頬張りながら、キミコは歓喜の声を発した。
少し乾き始めたキミコの性器は瞬く間に潤い、泡の混じった愛液が溢れ出てきた。
性器の舐めあいをしばらく続け、お互いが十分に高まったところでオレはキミコを再びベッドに仰向けに寝かせた。
向かい合って抱き合いながら、合わせ目にオレは怒張したものを擦り続ける。
「あん、あん、あん…」
亀頭が敏感な蕾に当たるたび、キミコは声を上げた。
やがて、キミコはオレに向かって腕を伸ばし、折り曲げたひざをさらに自分に引き寄せて深く折り曲げると求めてきた。
少し角度を変えて腰を突き出すだけで、オレの肉棒はそのままスルッと潤いに満ちた蜜壺へと吸い込まれていった。
「あ、おっきい…」
自分から舌を伸ばしてオレの舌を求めてくる。
そんなキミコの淫らな姿を見て、オレのペニスの硬度はマックスを迎えた。
「あぁ、いい!」
「ねぇ、もっと強くして…」
そんな言葉を口に出してから、ハッとなって口を手で覆い、今でも恥じらいを見せる姿には萌える。
興奮したオレは子宮口に亀頭を何度も押し付け、ヨガるキミコの姿を見て楽しんだ。
「あぁ、そんな…」
「私、壊れちゃう…」
胸を反らせながら、イヤイヤをするように首を左右に振って頂点に近づくキミコ。
そこでオレは腰の動きを止めた。
ストンとベッドにキミコの背中が付いて、キミコは恨めしそうな視線をオレに向ける。
「もう少しだったのに…」
「このまま続けたら、出ちゃうよ」
そう言いながら、微かにペニスをピクリとさせる。
「あん!」
キミコを腕を伸ばし、オレの背中に回すと、離れないようにオレに抱きついてきた。
オレは恥骨と恥骨が擦れ合うように意識しながら、グラインドを再開する。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
白い喉を見せながら、キミコはどんどん高まっていく。
オルガを迎える寸前で、オレはキミコの耳元で囁いた。
「もう出ちゃうよ…」
するとキミコは焦ったようにオレに言った。
「やめないで!」
「でも、でちゃうよ」
「あぁ、でもやめないで!」
「いいの?出してもいいの?」
我を失ったキミコはついに禁断の言葉を口にした。
「いいから出して!そのまま、私の中で出して!」
首を左右に激しく振りながら、うわ言のように告げるキミコのリクエストにお応えして、オレは溜まりきった白濁液を肉襞の中で放出した。
「あ、あ゛がーっ!いい!!!」
キミコはオレの肉棒が抜けないように、自分の足をオレの腰へと巻きつけてきた。
そのままオレが激しく腰を打ち付けようと腰を引くと、キミコの下半身も持ち上がり、オレはそのまま強く腰を突き出した。
それを何度も繰り返し、キミコはやがて全身を激しく痙攣させると仰け反りながら昇り詰めた。
オレの動きが止まってもオレから全てを搾り取ろうとするかのように、キミコの狭くきつい膣が収縮を繰り返していた。
オルガが何度もキミコを襲い、キミコは白目を剥くとそのまま気を失った。
キミコは最初からこんなに激しいセックスをする女ではなかった。
色白で、清楚で、セックスなどとは無縁な感じの女性。
それが、夫と共に隣に引っ越してきた時の彼女の第一印象だった。
性的な匂いが一切なくて、白いブラウスにパステルカラーのブルーのフレアスカートを纏った彼女は、天使のようなあどけなさと美しさだった。
まだ、女の喜びの何たるかを知らず、夫との性の営みは妻に課せられた務めだと思っていたころのことだ。
「お隣の方ですよね」
マンションの寄り合いで顔を合わせたとき、彼女はオレのことを覚えてくれていた。
越してきたときに、ご主人と挨拶に来てくれたときに会っただけで、それ以来だった。
「倉持です」
オレは名乗るだけでその場を離れ、遠くから彼女のことを伺うに留めていた。
その時は、ただ綺麗で可愛らしい人が引っ越してきただけだと思っていた。
オレは普通の勤め人なので、日中彼女と顔を合わせることもなく、いち年ほどが過ぎていった。
転機が訪れたのは、彼女の夫が海外に長期出張することになった時だった。
自治会や町内会のイベントなど、彼女の夫が出てきていた会合に彼女が出てくるようになった。
尤もオレは独り身なので、全てを自分でこなさねばならなかった。
「最近、ご主人にお目に掛かりませんね」
偶々隣の席になった際に話しかけた。
「主人は出張で…」
「そうですか」
それだけの会話だったが、オレは自分の中で邪な気持ちが沸いて来るのを抑えられなかった。
町内会主催の夏祭りで、偶々その25歳の若妻と屋台を担当することになった。
一緒に材料を買出しに行くことになり、話をすることも多くなった。
「やっぱり、男の方がいてくださると助かります」
買い付けた荷物をボックスカーに運び、祭りの会場まで運転していると助手席に座った彼女が言った。
三十も半ばを過ぎると、女性の容姿には拘らなくなっていたが、キミコは気立てだけでなく容姿も端麗だった。
オレは助手席に天使が座ってくれているだけで満足だった。
「主人とは、会社の上司の方のご紹介で…」
彼女は自分の結婚のいきさつまで話してくれるようになっていた。
夏祭りは盛況に終わり、オレたちが担当した屋台は町内会で一、二を争う売り上げだった。
何も知らない人が、あうんの呼吸で注文をこなすオレたちを見て言った。
「息の合った、ご夫婦ですね」
キミコは、聞こえないふりをしていたが、祭りが終わってから言った。
「倉持さん、すみません」
「何がですか?」
「夫婦だと間違えていらした方がいたようで…」
「オレは別に構いませんよ」
「ちゃんと否定しようか、迷ったんですけど…」
上目遣い言う彼女の表情が可愛らしくて、オレは大胆にも本音を漏らしてしまった。
「オレは嬉しかったですよ」
そう言うと、キミコはハッとした様子を見せ、取り繕うように慌てて言った。
「倉持さんったら、お上手ですね」
笑って見せる彼女に真顔な表情を見せると、彼女は顔を赤らめ、小さく会釈をしてその場を離れた。
そのときも、それだけで終わった。
それから二週間ほど経って、ちょっとした事件が起こった。
夜遅く、買い物から帰ってきた彼女が玄関の鍵をピッキングで開けようとしていた空き巣と鉢合わせになったのだった。
ご主人が留守の家に、空き巣が侵入しようとしていた。
廊下で悲鳴を上げた彼女の声を聞きつけ、オレは玄関を飛び出した。
廊下の手すり越しに走り去る男の影が見えたが、追っても無駄だとわかった。
キミコは気が動転し、廊下に座り込んでいた。
「大丈夫ですか?」
「あ、あ…、あき…、空き巣が…」
パニック状態で言葉が出ない彼女を宥め、オレはキミコを自分の家に招き入れた。
「ど、どうして…、どうして家に…」
目が泳ぎ錯乱状態の彼女を落ち着かせようと、オレは玄関先で彼女を抱きしめた。
すると彼女は放心したように動かなくなった。
彼女は華奢でありながら柔らかく、小さな胸がオレの胸と合わさっていた。
彼女の顔を覗き込むと、目に怯えは無く、その綺麗な瞳を見た瞬間、オレは思わず彼女の唇を奪ってしまった。
「んふ」
息をしようと彼女が鼻から息を吸い込んだとき、オレはハッとなって彼女の身体を放した。
「すみません!」
即座に謝ったが、彼女はオレの手を離れ、玄関のノブに手をかけた。
「主人がいますので…」
それだけ言うと鍵の掛かっていない扉を開けて、キミコは自分の部屋に帰っていった。
どうしてあんなことをしてしまったのか、オレは後悔した。
キミコはきっとオレを避け始めるに違いない。
そう思っただけで、胸が何だかヒリヒリした。
よく考えてみたら、そんな気持ちになったのは高校時代以来だ。
いや、中学のころかもしれない。
淡い淡い、恋心。
三十代、然も後半になってから、そんな気持ちに苛まれるとは思ってもみなかった。
けれども全てがその日で終わった。
そう思っていた。
翌日、仕事を終えて家に帰ってくると、程なくしてドアのチャイムが鳴った。
覗き穴の向こうには、タッパーを手にキミコが立っていた。
ドアを開けると間髪を入れずにキミコが言った。
「昨日は、すみませんでした!」
「いや、オレの方こそすみません…」
「助けていただいたのに、お礼も言わずに帰ってしまって…」
「いえ、お礼だなんて…」