ま、まさか殿堂入りとは…ありがとうございます。
今回は、彼女との出会い、小四の頃のエピソードです。
彼女、Mと出会ったのは、小四の頃だった。その頃自分はカナヅチであり、プールというものが大嫌いだった。
その年の最後のプールの授業の日、毎年恒例のジュース拾いがあった。教師がプールに缶ジュースを投げ込み、底まで拾いに行くというものだ。勿論自分は最後まで拾えず、どうしようかと悩んでいた時だった。
自分のすぐ脇から一人の人間が飛び込み、五秒程で上がって来たかと思うと、
「ほら」
と、こちらにジュースを投げた。咄嗟に受け取り、それが飛んで来た方を見ると、水着を着た少女が、プールから上がってくる所だった。
それが、Mだった。
競泳仕様の水着を身につけ、プールの水を滴らせながらプールサイドに上がる彼女は、美しい以外の何者でも無かった。
同年代の女子に比べ少しガタイがいいものの、スタイルはいいと感じた。そして、自分が一番驚いたのは、
その胸だった。
同年代の殆どが失礼ながら絶壁に近い中、彼女はその成長途中ながらも彼女らとは一線を画す胸を、水着の中に収めていた。
それからクラスが同じ事が判明し、色々話す様になった。お互い頼り頼られの丁度いい友人関係だった。
然し、彼女の胸は相変わらずだった。身長に合わせているのであろう私服は胸元のみ常にくたびれていた。勿論そこからは白やブルーの下着が透けていたのだが、彼女はさほど気にしていなかった。
そもそも彼女は殆ど友人がいなかった。元来の目つきの悪さと人当たりの悪さ、更には結構な素行不良など、周りから敬遠されがちなタイプだったのだ。
だが一度話してみれば、実に普通の少女であり、寧ろ他の女子より繊細な面もある人物だった。上記の素行は、どうやらその反動らしい。
何故か彼女に好かれた自分であったが、こちらもコミュ障と陰キャが相まって友人などいなかったので、寧ろ彼女との関係は貴重なものだった。
時にはリアルファイトに発展しながらも(彼女はかなり喧嘩が強かった。男子でも勝てる者は当時そうそういなかった)、仲良くしていた。
続きは後ほど。