俺の名前は潤です。
田舎生まれの田舎育ちの19歳です。
これは近所に住む美鈴姉ちゃんの話です。
姉ちゃんと言っても血が繋がってるわけじゃなくて、田舎だから近所の年上の女の人をお姉ちゃんというわけです。
田舎は子供の数も少ないから、小さい頃から近所の子達は年齢関係なくみんな集まって遊んだりしているのです。
美鈴姉ちゃんは俺の3歳年上。
ほっそりとしていて、どちらかと言うと物静かで面倒見の良い優しい姉ちゃんでした。
いつも「潤君潤君」と俺のことを可愛がってくれていました。
小学校に上がると、登校班に入ってみんなでまとまって学校に行くのですが、俺が小1の時には5、6年生はいなかったので、小4の美鈴姉ちゃんがリーダーでした。
美鈴姉ちゃんはとても優しいので登校班の中でも頼れるみんなの憧れの姉ちゃんだったのです。
俺達がギャーギャー騒ぎながら歩くと
「ほれ。気をつけんと田んぼに落ちるよ」
とか
「姉ちゃんみんなが怪我したら悲しいんよ」
とか言って優しく注意をしてくれました。
なんだかひとり大人な雰囲気を醸し出す女の子でした。
その美鈴姉ちゃんが大学に行くと聞いた時には、残された下のもんはみんなひっくり返るくらいの驚きと悲しみがありました。
田舎に大学がないので、それは都会に下宿することを意味していましたから。
憧れのみんなの姉ちゃんと会えなくなる事が中学生の俺には衝撃すぎました。
「美鈴姉ちゃん。また帰ってくる?」
「帰ってくるよ。約束する」
「美鈴姉ちゃん。どうしても行くの?」
「うん…。どうしてもやりたい事があるんよ。ゴメンなぁ」
美鈴姉ちゃんを慕う近所の子達の質問攻めにも優しく頭をポンポンとしながら答えてくれました。
最寄りの駅まで歩いて30分はありますが、見送りには村のほとんどの子供が一緒に駅まで行きました。
行きは美鈴姉ちゃんと話しながらワイワイとしていたのですが、いざ美鈴姉ちゃんを乗せた電車が見えなくなると、目に見えてみんな肩を落としたものでした。
初めは心にポッカリと穴の開いた村の子供達。
それでもやがては元気を取り戻し、少しずついつもの日常に戻っていきました。
それから4年後の3月の初めごろ、隣の家のひとつ下の健介が大声で家に来ました。
「潤、潤!聞いたか?美鈴姉ちゃん今度の日曜に帰ってくるらしいぞ!!」
「マジか!ひっさしぶりやなぁ。元気しとったかなぁ?」
村の同年代の子達は誰もがこの日を待ちわびていました。
「美鈴姉ちゃんやっぱり約束守って帰ってきたんだな」
「そだな健介。美鈴姉ちゃんが俺たちを裏切るはずねぇべ」
「そだな」
「そうだ!一緒に駅まで迎え行くべや!」
「あぁそうしよう」
小さな村のみんなが日曜日を待ちわびていました。
そして日曜日、4年前に美鈴姉ちゃんを見送ったあの場所に健介と2人で向かったのです。
「なぁ潤。美鈴姉ちゃん都会に染まっちまったかなぁ?」
「まぁ4年だからなぁ…」
「そうだよなぁ」
「いや!でも大丈夫!美鈴姉ちゃんは美鈴姉ちゃんだ。東京行こうが行くまいが歳とりゃそりゃ少しは変わるさ。いつか美鈴姉ちゃんもお前んちの母ちゃんみてぇになるんだよ」
「うげ!マジか!確かに村の母ちゃん連中はみんな強えぇもんな。嫌やなぁ…(笑)」
なんて会話をしながら電車を待ちました。
「あ!電車きたで」
「あ!本当だ。いかん緊張してきたわ」
電車がホームに到着してドアが開くと俺たちは無言で美鈴姉ちゃんを探しました。
とは言ってもこの駅で下車したのは3人程度です。
「あれ?おるか?」
「んにゃ分からん…」
「おじさん…婆ちゃん…て事はあれか?」
「うーん…」
ひとりこの田舎に場違いな綺麗な女性がいました。
「あれ?潤君と健ちゃん?」
女性が俺らに話しかけながら近寄ってました。
よくよく見ると…
「美鈴姉ちゃん!!」
「ただいま」
「お帰りぃぃ!!!」
「お迎えきてくれたの?」
「そうだぁ、村のみんなが美鈴姉ちゃん待ってるよ」
「ハハ…大袈裟だなぁ。そっか…お迎えありがと♪」
美鈴姉ちゃんはまた俺の頭をポンポンとしてくれました。
「姉ちゃん綺麗になったなぁ!お化粧しててどこの芸能人が来たかと思ったわ」
「何それ!潤君も健ちゃんも立派な男性になったね。しばらく会わないうちにお世辞まで覚えたか!」
美鈴姉ちゃんからは田舎特有の訛りが消え、どこか垢抜けた明るい雰囲気が漂っていました。
俺と健介は姉ちゃんの荷物を持って村まで昔の話をしながら一緒に歩きました。
スラリとした体型、綺麗な顔立ち、そして優しい雰囲気どれをとっても紛れもない憧れの美鈴姉ちゃんでした。
そして4年前よりもちょっと大人の体型…特におっぱいがおっきくなった様な…。
いやらしい目で憧れの美鈴姉ちゃんを見てしまう自分があさましいと思いました。
美鈴姉ちゃんが帰ってきた晩は姉ちゃんの家で村のもんが集まって宴となり、東京の話に華が咲きました。
美鈴姉ちゃんもお酒を飲んで良い感じに酔っていたと思います。
宴は深夜まで続きました。
縁もたけなわとなってきたところで、俺は美鈴姉ちゃんに呼ばれました。
「潤君ちょっとおいで」
ツンとくる酒の匂いが美鈴姉ちゃんからしました。
俺は姉ちゃんについて、外に出て裏庭の納屋の影に置いてある木材の山に腰掛けました。
「久しぶりの田舎ってやっぱりいいね♪」
美鈴姉ちゃんはご機嫌そうでした。
「姉ちゃん大丈夫?お酒結構飲まされとったな」
「平気平気♪でもちょっと酔っ払っちゃったかな」
「そだろ?あんだけ飲みゃそうなるわ」
「へへへ。私は今日は気分がいい♪」
「本当に大丈夫かいな…」
姉ちゃんはひと息ふぅとつきました。
「潤君今日はありがとうね。荷物も持ってくれたから助かっちゃったよ」
「お安い御用だい。村の男は優しいんだ!」
憧れの美鈴姉ちゃんにお礼を言われて、得意げになって言いました。
「そうだね…」
美鈴姉ちゃんは静かにそう言いました。
「どうした?」
美鈴姉ちゃんのトーンの変化が気になって聞きました。
「お礼しなくちゃなと思って…」
「お礼?」
「そう。お礼…」
そう言うと美鈴姉ちゃんは立ち上がって俺の前に来てしゃがみました。
「美鈴姉ちゃんどうしたん?」
「しっ!静かにしてて。人が来ちゃう」
俺は本能的に何かを感じ取りました。
胸の鼓動が激しくなっていきました。
「潤君はもう経験した?」
「け、経験て何を…?」
「もうエッチした事あるの?って聞いてるの」
俺は腰が抜けそうなくらい驚き、状況がよくわからなくなっていました。
「い、いんやまだ…」
「そうだよね。この村には潤君と釣り合う年齢の女の子はいないもんね」
美鈴姉ちゃんは俺のズボンのチャックをジーッと開けました。
「ね、姉ちゃん!な、何を…」
美鈴姉ちゃんは人差し指を口に当てました。
「しぃ!私がシテあげる…」
「え?え?そ、そんな…」
俺はパニックになっていました。
「大丈夫だから…黙って座ってて」
美鈴姉ちゃんは開けたチャックから丁寧に俺のチンチンを取り出しました。
「潤君のおっきいんだねぇ…」
そう言うと、そっとそれを口に含みました。
にゅるりにゅるりという初めての刺激が体全体に駆け巡りました。
「あ、あぁ…ね、姉ちゃん…」
なんかいけない事をしている気がして、止めようと思っても、俺の本能がそれを拒みました。
チュパチュパッ!ジュルル…
憧れの美鈴姉ちゃんの口の中に俺のチンチンが吸い込まれていきます。
「んは…あぁ…」
自然と声が出てしまいました。
「んもぉ潤君…なんて切ない声出すのよ…私も興奮してきちゃうじゃない…」
(あのおとなしかった美鈴姉ちゃんが大人の女になってる…)
美鈴姉ちゃんが帰ってきた事が嬉し過ぎて、夢を見ているのかと思ったほど、目の前の出来事は現実離れしている現実でした。
「ほら元気になってきた。こんなにおっきくなってるよ?あんな可愛かった潤君が…こんなに逞しい男になってるなんて…」
「こ、こんなこと健介にも?」
美鈴姉ちゃんは首を横に振りました。
「健ちゃんにはしない。潤君だから…」
そう言ってまた俺のチンチンをパクリと咥えて、今度は首を前後に振って刺激を加えてきました。
ジュポジュポジュポ…
「あぁ…姉ちゃん…気持ちいい…」
「潤君本当いい声出すわね。もっと聞かせて♪」
美鈴姉ちゃんは優しい口調でそう言いながらも、もっと激しく顔を前後に振りました。
「あぁダメだよ姉ちゃん!イっちゃうよ。」
美鈴姉ちゃんはにっこりして口からギンギンになったチンチンを出しました。
口の中から出てきた俺のチンチンは美鈴姉ちゃんの唾液で、月明かりに妖しく光っていました。
「フフフ…おっきくて固〜ぁい!じゃあ今度は、姉ちゃんのおっぱいも見せてあげる…女の子の裸を見たことは?」
俺は震える様に小刻みに首を横に振りました。
「ね(ないよ)…母ちゃんのくらいだ…」
「そっか…じゃあ姉ちゃんのが初めてね?」
少し訛りを思い出したのか、特有のイントネーションで、美鈴姉ちゃんはスッと立ち上がってシャツのボタンを外していきました。
俺は木材に座ったまま固唾を飲んで、目の前で脱いでいる美鈴姉ちゃんを凝視しました。
「フフフ…そんな見られたら恥ずかしいとよ」
(やっぱり姉ちゃんの訛りは安心する…)
姉ちゃんはまずシャツを脱ぎました。
村ではまず見ないオシャレなピンク色のブラジャーを身につけていました。
ブラジャーに寄せられてこんもりと盛り上がった美鈴姉ちゃんのおっぱいに目が釘付けになりました。
「潤君オスの目になっとうよ?」
「あ…ご、ごめん…」
姉ちゃんに言われて俺はハッとして、恥ずかしくなりました。
「フフ…潤君も男の子だもんね…」
美鈴姉ちゃんは手を背中に回します。
女性特有のブラジャーを外す仕草に欲情を掻き立てられました。
プチン!
美鈴姉ちゃんの張っていたブラジャーが緩み、胸元にゆとりができた時のその興奮といったら…。
「どお?ドキドキする?」
そう聞かれて、俺は言葉も発する事ができずに何度もうなずきました。
「そっかよしよし♪」
と頭をポンポンとされました。
「自分で外してみる?」
「え?」
「自分の手で姉ちゃんのおっぱい見てみる?」
美鈴姉ちゃんは俺にブラジャーを外してみるかと聞いてきました。
興奮MAX状態の俺は返事も忘れて立ち上がり、震える手を姉ちゃんの胸元に伸ばしました。
「大丈夫よぉ姉ちゃん抵抗しないから。それにもう肩に掛かってるだけだからあとは潤君が剥がすだけよ」
俺はどうしても震えてしまう手で姉ちゃんの肩に掛かってるブラジャーの紐をもちました。
姉ちゃんがそれに合わせて少し腕を前に伸ばしてくれたので、俺はスーッとおっぱいからブラジャーを遠ざける様に引き抜きました。
俺は恐る恐る姉ちゃんのおっぱいを見ました。
大きいけど垂れ下がった母ちゃんのおっぱいと違って、姉ちゃんのおっぱいは大きいのに前に突き出していて、乳首はその盛り上がりの上の方にちょこんと乗っかっている様な感じでした。
「これが女の子のおっぱい。初めて見てみてどお?」
「母ちゃんと全然違う…」
「フフッなにそれ!(笑)」
「すっごい綺麗…」
「ありがとう…」
「…触ってもい?」
「うんええよ」
とことん美鈴姉ちゃんは優しかったです。
やっぱり震える手で俺は姉ちゃんのおっぱいを真正面からムギュっとしました。
「柔けぇ…」
「フフフ…そうでしょう?」
手に感触を記憶させる様に俺は美鈴姉ちゃんのおっぱいを無我夢中で揉みました。
緊張して硬くなった指が、柔らかい姉ちゃんおっぱいに沈み込みました。
「あ…潤君ちょっと痛いかな…もっと優しくして…」
俺は出来る限り痛くならない様に気を遣いながら揉み続けました。
「そうそう。潤君上手よ。そしたらそのままの優しい感じで今度は円を描く様に…」
美鈴姉ちゃんの指示のもと、俺は従順に従いました。
「あはん…上手…姉ちゃんも気持ち良くなっちゃう…」
初めて聞く美鈴姉ちゃんの女の声でした。
「姉ちゃん…乳首が固くなってる…」
「うん…。潤君が上手だから姉ちゃんも興奮してるのよ」
優しく褒め伸ばしてくれる美鈴姉ちゃん。
俺は嬉しくなりました。
「そう…もっとして…」
俺は馬鹿のひとつ覚えのようにように、円を描きながら揉みました。
姉ちゃんは俺のチンチンに手を伸ばして上から握り、根元から先端までゆっくりとシゴキました。
「はう!姉ちゃんダメだ…イキそう…」
「我慢しなくていいんよ。イキたければそうしたらええよ」
優しい姉ちゃんの言葉がとどめとなり、俺はあえなく。
「あ、あうッイグッ…」
初めてづくしの事で我慢なんてできませんでした。
ドクドクと脈を打って飛び出す精子を2人で見ながらも、姉ちゃんはゆっくりとチンチンをシゴいてくれました。
「いっぱい出たねぇ…」
姉ちゃんはニッコリと俺に微笑んでくれました。
「あぁ…美鈴姉ちゃんのお礼…終わってしもうた…」
ずっとこの時間が終わって欲しくないと思っていた俺は、ドクドクとする余韻を感じながらも残念でなりませんでした。
「クスッ…じゃあもっとしたろか?」
美鈴姉ちゃんは優しくそう言ってくれました。
「ほ、ほんとに?」
俺は感嘆しました。
「ええよ。ただ…今日はもう遅いから、また明日な」
「ホントか?ホントか?本当に明日またしてくれるんか?約束な?約束だぞ?」
俺は何度も何度も確認をしました。
「うん。約束な♪」
美鈴姉ちゃんはひとことそう言って、木材の上に置いてあったブラジャーとシャツを身につけて、家に帰っていきました。
東京の大学に行って帰ってこない村のモンも多い中、姉ちゃんは約束通り村に帰ってきた事が、この約束の信憑性を表していると思い、俺は胸が踊りました。
次の日の昼ごろ、美鈴姉ちゃんがうちに尋ねてきました。
「潤君おるぅ?」
「あら美鈴ちゃん。昨日はご馳走様♪本当立派な女性になっちゃっておばちゃん驚いたわ」
母ちゃんが応対しました。
「おばちゃんそんな事ないよぉ〜。東京で色々大変やったから少しは成長したかも知らんけど、そんな変わらんわ(笑)」
「もう東京美人て感じね」
「やめてよぉ!」
そんな会話を奥の部屋で聞きながら俺は外に出掛ける身支度をしていました。
「何?今日は潤に用事?」
母ちゃんが姉ちゃんに聞きました。
「ん?あぁ…そう。昨日駅まで迎えきてもらっちゃったから。それに久しぶりに潤君みたらカッコよくなってたからお誘いに♪」
「まぁ!ハッハッハッ。そんな冗談まで東京で覚えてきたのぉ?」
母ちゃんは完全に美鈴姉ちゃんの冗談だと決め込んでいました。
「あの子ももう年頃だからねぇ…なんかされたらすぐにおばちゃんに言いな。昔みたいに尻引っ叩いてやるから!」
「おばちゃんこそ冗談好きね♪大丈夫!嫌な事されたら班長としてキッチリお仕置きするから!」
2人の笑い声が響きました。
「母ちゃん何くだらないこと言ってんだよ!」
「あら主役の登場〜。あんた人に後ろ指刺されるようなことするんじゃないよ!(笑)」
「するか!」
「じゃあおばちゃん潤君借りまーす」
「はいはい。いってらっしゃい」
子供同士が誘いに来ることが普通な田舎なので、母ちゃんは何の疑いもせずに俺を送り出してくれました。
俺と姉ちゃんは村から少し山を登ったところにある湖に行きました。
湖にはほとんど人は来ません。
湖を散歩しながらもドキドキと緊張していた俺に対して、美鈴姉ちゃんはリラックスしていました。
「懐かしいねぇ。よくみんなでここで遊んだよね」
「うん。」
「久しぶりにナカシマの秘密基地行ってみようか?」
「うん。」
言葉少なな俺の男の気持ちを姉ちゃんはわかっているのか、何も触れてきませんでした。
ナカシマとは湖の中心にある島のような場所で、ボートでないといけない島です。
そこに掘建て小屋があって、そこを村の子達は秘密基地にして遊んでいました。
湖には誰のモノでもないボートが一艘だけおいてあります。
俺と姉ちゃんはボートが壊れていないかだけ確認して乗り込みました。
「俺が漕ぐわ」
子供の頃は一番年上の美鈴姉ちゃんが漕ぐ事が多かったのですが、今回は俺が漕ぎ手になりました。
「お!男らしいねぇ」
「村の男をナメてもらっちゃ困る!」
笑いながらボートを漕ぎ出しました。
「さすがだね。子供の頃私が漕いだ時はなかなか島につかなかったのに、このスピードならあっという間だね」
「そらそうだ。俺もうほとんど大人だもん」
「そうだねぇ…」
俺は一生懸命ボートを漕ぎました。
湖のほとりとナカシマのちょうど真ん中にきた頃、俺は美鈴姉ちゃんのテンションが落ちていることに気づきました。
ぼぉっと景色を眺めながら三角座りで黄昏ているような…。
「どうした?気分悪いか?」
俺は姉ちゃんを気遣いました。
姉ちゃんは黙って首を横に振りました。
そして少しの沈黙を置いてから話し出したのです。
「あのな潤君。私…また東京に戻るんよ…」
俺は驚いてオールを漕ぐのを止めました。
「え?!な、何で?せっかく帰ってきたのに!」
「うん…」
「つ、次はいつ帰ってくるん?」
「わからない…」
「わからないって…」
俺はわかっていました。
田舎のこの村には、稼業の後継ぎ以外の人間の働き口がほとんどないことを。
でもそれを受け止められませんでした。
「で、でもまた帰ってくるよな?また帰ってくるって約束してくれるよな?」
姉ちゃんは静かに首を横に振りました。
「それは約束…出来ない…」
わかってはいたけど、心のどこかで美鈴姉ちゃんは約束してくれると思っていました。
でもハッキリとその約束を『出来ない』と言われて全身の力が抜けてしまいました。
プカプカと湖面に浮かぶ船に揺られながら沈黙の時間が続きました。
美鈴姉ちゃんが言いました。
「ごめんね…。だから、この村での多分最後の約束が昨日潤君とした約束なの…」
「嫌だよそんなの!」
「ごめんね潤君。もう東京で仕事も決まってるんよ。」
「東京で何するのさ!」
「それは…言えない…」
美鈴姉ちゃんは放心状態の俺と身を入れ替えて、ナカシマまで船を漕ぎ出しました。
ギーコギーコと静かな湖面にボートを漕ぐ音だけが虚しく響きました。
ボートを漕ぎながら美鈴姉ちゃんが言いました。
「私ね…昔から潤君のこと好きだったんよ。年下でやんちゃだったんだけど、いざという時は男気があったから…」
俺は黙って聞いていました。
「いつか私が東京から遊びにきた健ちゃんの従兄弟に虐められた時、潤君はその子に向かってってくれたんだよね。結局やられちゃったけど嬉しかったな…」
「うん。」
「あと、私が湖に飛び込んで溺れそうになった時、真っ先に気付いて飛び込んでくれたのも潤君だった。結局その時も2人揃って近くにたまたま居た大人に助けてもらったんだけどさ…」
「うん。」
「あと昨日も。」
「昨日?夜の事?」
美鈴姉ちゃんは微笑みながら首を横に振りました。
「ううん。実は東京で嫌な事があって、ボロボロに落ち込んで帰ってきたんだ私。もう何もかも嫌だ!って。そん時に真っ先に迎えにきてくれた。」
「そうだったんだ…」
「私がピンチになるといつも潤君は現れて私を助けてくれるの。だから潤君は私にとっては年下の心強いスーパーマンなんだ…」
美鈴姉ちゃんは涙を流しながらボートを漕いで、ようやくナカシマに到着してオールを置きました。
俺は感極まっていました。
そして言ったのです。
「…なら俺んとこに嫁に来い!俺が姉ちゃんを一生幸せにしたるわ」
美鈴姉ちゃんは涙を拭う事なく俺をまっすぐに見つめました。
「嬉しい…夢見たい…私は幸せもんだぁ…」
一層の涙がこぼれ落ちました。
俺は美鈴姉ちゃんへの気持ちが憧れから恋に変わっていました。
美鈴姉ちゃんは続けました。
「でもね…それは出来ないの…ゴメンね。ゴメンね…」
俺の全力の気持ちは叶いませんでした。
傷心した俺に姉ちゃんは言いました。
「でもね。今日の事は…これからする全ての事も含んで私の宝物だし、一生忘れる事はないわ。愛した男に抱かれる事は女にとってこの上ない幸せな事だもの」
愛し合う2人が結ばれないという俺にとって不可解な事を受け入れられないまま、俺たちは秘密基地の中に入って、日が暮れるまでお互いのカラダを求め合いました。
白い肌、柔らかい唇やおっぱい、プリッとしたお尻、控えめに生えた下の毛、温かくて優しい美鈴姉ちゃんの中、その全てを俺は忘れない様に全身に神経を集中させました。
そして何度も何度も抱きました。
美鈴姉ちゃんの身体は神々しくて、俺にとって神聖なモノでした。
その晩から俺は夜な夜なベッドの上で泣きました。
三月末、美鈴姉ちゃんの旅立ちの日、俺は健介を誘う事なくひとりで駅まで見送りに行きました。
美鈴姉ちゃんも親以外には、何時に出ると誰にも言わなかったのです。
多分俺と2人になるために。
ホームで電車を待っている時、姉ちゃんが言いました。
「潤君、本当に一生に残る思い出をありがとう。これから潤君がいなくても姉ちゃん頑張るからね」
「本当に行っちゃうのか?」
「うん。」
「そっか…」
何ともやるせない気持ちの俺をよそに、無情にも別れの電車がホームに入ってきました。
「ひとつお願いがあるの。」
「何?」
「最後は笑顔で見送って欲しいの。元気な潤君の笑顔を私の頭に焼き付けておけば私頑張れると思うから…」
何だか悲痛にも聞こえる言い方でした。
「わかった…」
俺は絶対に笑顔を最後まで見せようと決めました。
「美鈴姉ちゃん!頑張ってな。」
俺は出来る限りの笑顔で、この苦しい言葉を絞り出しました。
「うん。元気でね」
プシューっと電車のドアが閉まりました。
俺はおもいっきり笑顔で見送りました。
電車がゆっくり発車すると、姉ちゃんが口をパクパクさせて何か言いました。
「ありがとう…ごめんね…さようなら…」
と言ったと思います。
そして、姉ちゃんの頬に一粒の涙がツーッと伝いました。
姉ちゃんが見えなくなって電車がホームを後にしたあとで、電車の後ろ姿に向かって叫びました。
「姉ちゃんが泣いてんじゃねぇかーーーッ!」
俺は人目も憚らず泣きました。
それから数ヶ月後の事です。
村でよからぬ噂を耳にしました。
その噂のせいで、美鈴姉ちゃんの家族は村を後にしてどこかへ引っ越してしまったのです。
その噂とは…
『美鈴姉ちゃんがアダルトビデオに出ている』
「ウソだ!ウソだ!そんなのウソだ!!」
俺はスマホで『美鈴AV』と検索しました。
もちろんヒットしませんでした。
でも、ある動画サイトで今月のオススメという項目をたまたま見た時にみつけました。
『真野エム(仮名)』
これが美鈴姉ちゃんの別名でした。
既に3作品がリリースされていました。
・大型ドM新人『真野エム』début
・凌辱〜高嶺の華が堕ちる時〜
・リアル調教雌奴隷ついに真野エムドM堕ち!
俺は迷う事なく全てスマホで動画を購入しました。
見たいような見たくないような思いで、ひとつずつ早送りすることもなく見ました。
デビュー作では最初にインタビューがあって、
『一番思い出に残っているSEXはどういう感じでしたか?』
という問いに美鈴姉ちゃんはこう答えていました。
「地元の年下の男の子と湖にある小屋の中で…」
『それは彼氏?』
「いえ…でも好きな男の子でした」
『そん時は何回しましたか?』
「何回?ん〜…4回くらい?かな?わかりません」
『4回ですか!相当好きモンだねぇ』
「いや…そんな事ないと思います。」
『いやいやいや。それは綺麗な顔してすけべなんですよ!』
「そんな事…」
『しかも野外でしょ?変態じゃん!』
「普通です…。」
なんだか段々インタビューをする男の人の口調が乱暴になっていきました。
『普通?それを普通という君はど変態ですよ。野外が好きな子ってドMが多いんだよねぇ』
「そんな事ないと思います…」
『お前変態なんだよ。教えてやろうか?え?じゃあ男優さん!この子変態なんで滅茶苦茶にしてやってください!』
こんな俺からすれば胸糞悪い無茶苦茶なインタビューから始まり、現れた2人のマッチョな男優にいきなり嬲られながら美鈴ちゃんは脱がされて、責められ続けました。
姉ちゃんが声を出せば、
『感じてんじゃねぇかよ』とか
『いい子ぶってんじゃねぇぞドMのくせに』
とか罵られていました。
助けたくても、スマホの中の美鈴姉ちゃん。
しかももう既に撮影済みですからどうにもなりません。
どこの誰かもわからない男に脚を広げさせられて神聖な姉ちゃんの性器を舐められ、貫かれ、口にはもう一本のチンチンをねじ込まれました。
デビュー作としてはかなりハードな内容でした。
2作目はドラマ形式な展開でしたが、美鈴姉ちゃんが天井から吊るされて、どこぞの会社の役員の様なデブでハゲたおっさんに陵辱の限りを尽くされました。
服をじわりじわりと毟りとられ、徐々に露わになっていく姉ちゃんのカラダをいやらしい目で視姦しながら、
『いい格好になってきたなぁ…え?』
と陰湿に言い放ち、
『どれ。どんな乳首してんだ?見せろや』
とチョキンとハサミでブラの真ん中を切ると舌とローターで姉ちゃんの脚がガクガクとするまで乳首を責めました。
さらに美鈴姉ちゃんを吊るしたまんまで、パンツもハサミで切り落とし、ぶっとい玩具を下の穴にねじ込み、それを固定して身体をよじりながら喘ぐ美鈴姉ちゃんを笑いながら見ていました。
最後は当然チンチンを入れられて、顔におもいっきり精子をかけられ、ぐったりと目を瞑って床に倒れた姉ちゃんを写して終わりました。
3作目は衝撃でした。
マスクをした男数人に後ろ手で拘束された姉ちゃんがいきなり玩具やらちんちんやらで責められ続け、
『オイメス豚!お前は俺達のおもちゃだ!自分で言ってみろ!』
とか言われ、
「はい…私はあなた方のおもちゃです。好きな様にこのオマンコを使ってください」
と言わされながら自分でアソコを開かされていました。
『よぉし!なら望み通りブッ刺してやる』
と言った男優はモザイク越しにもデッカいちんちんを遠慮する事なく姉ちゃんに突き立てました。
『オラ!気持ちいいんだろう?変態ドMがぁ!』
「はい。気持ちいいです。」
泣きながら姉ちゃんは言いました。
『泣くほどこいつ喜んでるぜ!』
男は腰を姉ちゃんに打ち付けながら聞きました。
『どこに出して欲しいんだ?え?』
「中に…中に出してください…」
確実にシナリオの中で言わされているセリフだと思いますが、男優は
『ケケケ…中に欲しがってるぜコイツ。ほんと変態だな。ならたっぷりと奥に出してやんなきゃなぁ?今日は3本もあるからデキちまうかもなぁ?』
「はい…中に…中にください…」
という具合に3人の男優に中に出されてしまいました。
そして最後のシーンは、手足を拘束されたままお尻を高々ともち上げてイモムシのように床に這いつくばされた姿で、お尻を振り、
「もっと…もっとください…」
と美鈴姉ちゃんが言い、
『あぁ?しょうがねぇ女だなぁ』
と、男優が3人出てきて美鈴姉ちゃんの身体をまたむさぼり始めるという含みを持たせたシーンでエンディングを迎えました。
俺にとっては神聖な美鈴姉ちゃんのカラダ。
東京で何があったのかわかりませんが、この空の下で今日も誰かに裸にされていいようにされていると思うと胸が苦しくなります。
東京という街が嫌いになりそうでした。
しばらくして俺の元に差出人不明の封書が届きました。
中を開けると一枚の紙が入っていました。
紙には『秘密基地トイレの上の棚』とだけ書いてありました。
すぐに美鈴姉ちゃんだとわかりました。
俺は家を飛び出しました。
もちろんナカシマの秘密基地に行くためです。
湖畔のボートでは、村の子が遊んでいました。
「ごめんね。ちょっとボート貸してくれる?」
申し訳ないと思いながらもボートを子供達から奪い、俺はナカシマへ向かって漕ぎました。
ナカシマに着くと一目散に秘密基地のトイレへ。
上の棚を手探りでパタパタすると、手に何かが当たりました。
手紙です。
俺は可愛いハートのシールで封をされた手紙を開いて読みました。
〜手紙〜
(一枚目)
潤君へ
この手紙を潤君が読んでいるという事は、私は真実を告げられないまま旅立ってしまったんだね。
ごめんね。
私は服飾の勉強をしてデザイナーになりたくて東京に行きました。デザイナーになったら村に帰って、私が作ったオシャレな服を村のみんなに着てもらいたいなんて夢を見て。
潤君も知っての通り、村には仕事がないからみんな都心へ出て行ってしまう。私の服が売れれば村にも仕事ができて、残ってくれる人もいるんじゃないかと思ったの。
(二枚目)
でもね東京はそんなに甘くなかった。
ある日、アルバイトの友達に10万円の借金の保証人になって欲しいと言われたの。村では助け合うのが当たり前だったけど東京は違うみたい。
その子はすぐに連絡が取れなくなりました。
まもなく、怖い男の人が私のところに来るようになって『100万返せ』と。
私がハンコを押した紙には0がひとつ付け加えられていました。
初めは抵抗したけど、怖かった私は、結局男の人の斡旋する仕事をする事を強要されて、エッチなビデオに出演させられることになったのです。
(三枚目)
こんな事、親に言えない。東京の友達には相談するのも怖い。そんな思いで村に帰ったのです。
駅で逞しくなった2人を見て、悩み続けてきた日々を一瞬でも忘れることができた。ありがとう。
エッチなビデオは4月に入ったら週に1回ペースで撮られるみたいです。なんとなく想像は出来るけど怖いよぉ。。。涙
私、男の人とそんなことした事もないからインターネットでいっぱい勉強した。でも、やっぱり初めての人は自分が愛した人がいいから…。潤君、私の初めての人になってくれてありがとう。
こんな事誰にも言えないけど、愛したあなただけには真実を伝えておきたくて…。
私のビデオの存在を知る前にこの手紙を貴方が読んでくれますように…。
美鈴
俺は真実を知りました。
美鈴姉ちゃんがあの日初めてだったことも、好きであんな業界に入ったわけじゃないことも、村を愛する気持ちも…。
「100万か…」
高校を出たばかりの俺にとってはものすごい大金です。
美鈴姉ちゃんを救うにはどうしたらいいか、毎日そんなことを考えながら暮らしています。
1週間が経つ度に姉ちゃんの新作は撮られていく現実はあまりにつらいです。