あれから2か月。
もうほぼ毎日と言っていいほど、私は早紀の家に通う日々を送っている。
ありとあらゆる願望を叶えてくれる早紀。
もう家族のことなど半分どうでも良くなってしまっていた。
早紀を奴隷にする前は、
妻とのセックスも週に1回は必ずしており、
2人目が欲しいねと話していたっけ。
いつも笑顔で深夜に奴隷遊びを終え帰宅する私を出迎えてくれる妻。
しかし当然と言っても良いのであろうか、
少し様子が変わってきている。
「おかえりなさい」「いってらっしゃい」
過去の言い方とは大きく違っている。
なんと言うか言葉に寂しさがにじみ出ているような。
本当にこれでいいのか・・・
この2か月自由に楽しく奴隷生活を送ってきた半面、
罪悪感も少しづつ芽生えてきていた。
妻は34歳。ロングヘアが良く似合う、
スラッと背の高めな清楚な女だ。
私とは学生時代の同級生でもあり、
23歳から交際をスタートさせ8年間の交際を経て結婚。
昔から控え目な女性であった故に、
異性との付き合いも私が初めてだった。
8年間一切のよそ見をせず、
一生懸命愛し続けてくれている。
私も妻を愛している気持ちは今でもあるが、
夫婦生活に不満が無かったわけではない。
当然私が初めて抱かれた男であり経験も知識もないため、
いつも決まってノーマルセックス。
フェラチオは頼んでしてもらうが、
未だにぎこちないこともしばしば。
そして正常位、バックを経てフィニッシュ。
というのがお決まりのパターン。
私が先導して開発も当然したかったが、
学生時代からのプライドの高さが邪魔をし、
なかなか自分からお願いをするということに抵抗があったのだ。
それでは何も変わることなく今に至るのは
当然の結果である。
よって妻に不満を持つのも筋違いなのだ。
だから今現在の生活は、
今までの性に対しての鬱憤を晴らす最高の機会。
我を忘れてハマってしまうのも無理はない。
脱げと言えば脱ぐ。
触れと言えば触る。
舐めろと言えば舐める。
普通の人では風俗でしか味わえない非現実世界が、
いつでも堪能出来るのだ。
これで理性を保ち煩悩を断ち切れる人がいるとするのであれば、
それはもはや神と言ってもいいだろう。
それぐらいの快楽と興奮なのだ。
そしてその日も少しずつ大きくなる罪悪感を抱えながら、
早紀の家へと向かっていた。
いつものようにインターホンで自動ドアを開けさせ、
合鍵で中へ入る。
リビングで待つ全裸の早紀が、
いつもの笑顔で私を迎える。
そして何も言わずソファーへ腰を掛けた私に歩み寄り、
優しくおかえりのキス。
ジャケットを脱がせネクタイを外す。
シャツのボタンを外し脱がせる。
ズボンのベルトを外しスラックスも脱がせ、
当然下着も脱がせる。
お互い全裸となりいつも必ず私の足の間に跪き、
1日汚れた陰部を先から根元まで綺麗に舌を使い掃除をする。
そしていきり立った息子を深く喉の奥に咥え込み、
ゆっくりゆっくり上下運動をする。
私が良いと言うまでずっと。
んぐっ・・・んぐっ・・・んぐっ・・・
じゅぽ・・・じゅぽ・・・じゅぽ・・・
早紀から漏れる声とイヤラシイ音が、
部屋中に響き渡る。
毎日10分以上は行う行為。
これも私が命じた毎日のお約束だ。
今日は20分は経っただろうか。
「もういいよ。」
と早紀へ声を掛ける。
「気持ち良かったですか?」
いつもの質問。
「ああ、良かったよ。」
髪を撫で答える。
そしてここからは毎日違う。
私の自由セックスが始まるのだ。
今日は・・・
「早紀、テーブルの上に寝転べ。」
早紀は言われた通り、テレビとソファーの間にある、
横幅1メートルぐらいの机の上に、
仰向けで寝転んだ。
顔はこちらに向け微笑んでいる。
私は立ち上がり、先の頭の方へ回り込んだ。
早紀の頭のみがテーブルから飛び出すよう配置し、
首をカクンと下へ下げさせる。
頭頂部は床の方へ下がり、身体だけがテーブルに残っている状態。
そして私は早紀の逆さになった頭を掴み、
口を開くよう指示する。
ぁんが・・・
大きく口を開く早紀。
顔は逆さになっているためか既に赤くなってきている。
そして大きく開いら口へ、
身体から垂直に伸びている息子を、
思いっきり突き刺した。
がっ・・・んん・・・ぉえ・・・んが・・・
言葉にならない早紀の叫び。
息子は口と垂直になった食道まで届いているだろうか、
そんな苦しみ方。
私は一切気にせず激しく前後運動をする。
お”ぇ”・・・お”ぇ”・・・お”お”ぇ”・・・
前後運動をするたび、早紀の嗚咽。
口の脇から吐しゃ物が溢れ出し、
びちゃびちゃと嫌な音を立てて滴る。
それでも満足するまで私は止めない。
10分程経っただろうか。
早紀は白目を剥き失神している。
大量の吐しゃ物と胃液まみれの床。
ぐしゃっぐちゃっとそれを踏みながら、
早紀の足の方へ回り込んみ、
両足を持ち上げると陰部を舐め回す。
早紀の反応など関係ない。
舐めて舐めて舐めて。
私は立ち上がり涎で濡れた陰部に、
思い切り息子を突き刺した。
これでも早紀の反応はない。
しかし構いやしない。
ぬちゃ、ぬちゃ、ぬちゃ、ぬちゃ
腰を振る度にイヤラシイ音がする。
数分もしない間に早紀が目を覚ます。
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・
まだ自分が挿入されていることに気が付いていない。
そしてハッと私を確認し現状に気が付くと、
大きな声でよがり出した。
あぁぁぁぁ・・・ぁん・・・ぁああぁあ・・・んん・・・
いいぃ・・・もっと・・・もっと・・・
私の興奮も徐々に高まってくる。
んんんんんん・・・・・・・!もっとぉ~!!
早紀も絶頂が近づいてきているようだ。
私は早紀の足を掴み、強引に挿入したまま裏返す。
膝を床に付けさせ後ろから更に激しくピストンをする。
いいぃ・・・!んんんんん・・・・!いくぅ・・・!いっちゃうぅ・・・・・・!
私も限界だ。
最高速までギアを上げ、
激しく突き刺す。
んっ・・・んっ・・・んっ・・・
もはや果てる寸前だ。
い、イクぞ!!
そう一言告げる。
ぁぁあああああああ~!!きてぇ~!!
んっ!!!
奥まで突き刺した息子から、
大量の精子が膣内に注がれていく。
何度か腰をビクッと震わせゆっくりと前後し、
最後の一滴まで流し込む。
早紀に覆いかぶさりはぁはぁと肩で息をする。
早紀も同じように肩で息をして、
ぐったりとしている。
落ち着いた後息子を抜くと早紀をまた裏返し、
髪を掴んで息子へと近付ける。
すると早紀は何も言わず息子を口に含み、
ゆっくりと優しく丁寧にお掃除を始めた。
んん・・・はぁ・・・ん・・・
息も絶え絶えに一生懸命舐める。
満足をした私は口から息子を抜き、
ソファーへと腰を掛けた。
そんな私に早紀はいつもの微笑みでこう聞く。
「き、気持ち、良かった、ですか?」
「あぁ、最高だった。有難う。」
こうして今日の行為を終えた。
早紀は息が整うと全裸のまま立ち上がり、
台所に向かうと雑巾とバケツを持ってきた。
自分の吐しゃ物で汚れた床を掃除する。
拭いては濯いで、拭いては濯いで。
何往復かせっせと掃除をしている。
その姿を見ている私。
何とも言えない罪悪感と達成感と・・・。
もはや人間として。と考えざるを得ない。
(本当に早紀はこれで幸せなんだろうか・・・)
ここまでしておいて本人に問うのもおかしな話。
私は黙って見ている。
そして早紀の掃除が終わるころには、
もう23時を回っている。
私は再びスーツに身を包み、
早紀に告げる。
「じゃあ、今日は帰るね。」
「はい!お気をつけて♪」
屈託のない笑顔。
それが更に私を追い詰める。
帰り道、私は思う。
(これは早紀の弱みに漬け込んでいるのか・・・)
(早紀は本当にこの償いを望んでいるのか・・・)
(私は本当にこのままでいいのか・・・)
頭がおかしくなりそうだった。
性欲の開放。
人間としてこれほど満足感を得られることはない。
しかし人間としての倫理や常識を捨てなければ、
その欲望に身を委ねることは出来ない。
しかし委ねてしまったら最後、人間ではなくなる。
そんな文豪のような言葉が頭を支配し、
もはや正常な思考を保つことが出来なくなっていた。
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それから更に1か月が経った。
私は相変わらず悩み苦しみの中、奴隷を飼っている。
悩み苦しみ?
馬鹿言ってるんじゃないと思うだろ?
奴隷を飼ってみればわかるさ・・・
今日も奴隷との時間を終え、
家路についた。
家に到着したのは0時を回っている。
幸いにも明日は休み。
ゆっくり寝られる。
玄関を開け家の中へ。
玄関は暗いがリビングには明かりが点いている。
(まだ起きていたのか・・・)
ガチャっと扉を開けると、
妻が頬杖を付き食卓のテーブルにいた。
「あっ、お帰りなさい。遅くまでお疲れ様でした。」
「あぁ・・・」
夫婦の会話は最近これだけ。
黙って食事を用意してくれて、
おやすみなさいあなたと言って二階の寝室へ上がって行く。
もうダメだ、耐えられない・・・。
妻の日々寂しさを増す顔。
覇気のない声。
悲しそうな表情。
全てが心に突き刺さる。
もう修復は不可能であろう。
そう思っていた。
私は変わってしまった。
もう妻をこれ以上苦しめたくない。
完全に被害者と思い込んでいる。
頭を抱えテーブルを見つめる。
(離婚しよう・・・)
そう頭を過った時だった。
寝室へと上がった妻が再びリビングへと戻ってきた。
そして私に声を掛ける。
「あなた?少しお話しできますか?」
私はビクッと頭を上げる。
ここ3か月、何も問おうとしなかった妻の急な申し出。
冷静さを保って話が出来るのか。
何の話をされるんだ。
私は怯えていた。
「あ、あぁ。いいよ。」
そう答えるしかなかった。
断ることも出来たが罪悪感から全てを話してしまいたいと、
深層心理で思ってしまったのかもしれない。
ゆっくりと妻が歩み寄り、
私の対面に腰を掛けた。
そしてゆっくりと優しい口調で話を始めた。
しかし第一声は私の想像を遥かに越えていた。
「私ね?全部知ってるの・・・」
!!!!!!!!!!
なんだ?何を言っている?
待て!考えろ!考えろ!
当然パニック状態。
慌てふためき言葉が出てこない私。
変な汗が噴き出て頬をつたうのがわかる。
そんな私を見ながら妻はまたゆっくりと話す。
「会社のこともお金のことも。そして早紀ちゃんのことも・・・」
そう言うと妻の目から大粒の涙が零れた。
全てを知られていたとわかった今、
さっきまでの恐怖も悪寒も全て吹き飛び、
私に恐れるものは何もなくなった。
妙に落ち着き何か大きなものから解放された気分だった。
「そうか・・・・・・・・・・・・・」
覚悟した言葉。
全てを失う。
そう思った。
しくしくと涙わ流す妻を、
抱きしめる資格もない。
謝って許されることではない。
心臓を2つに引きちぎられるほど、
胸が苦しくなったのを覚えている。
何も言えない私とすすり泣く妻。
もう何十分も経ったのか、
それとも数分した経っていないのか。
感覚という感覚がマヒしている。
すると急に妻が立ち上がった。
まさか・・・
殺されるのか・・・
それもまた仕方ない・・・
それだけのことをした・・・
恐怖というよりは悟りを開いたような感覚。
何が起こっても受け入れる覚悟は出来ていた。
立ち上がった妻は私へと近付く。
そして私の前に立ち、
座っている方向を変えさせ正面を向かせた。
小刻みに震えているのが伝わる。
人を殺めるとはそういうことなのか・・・
と冷静に考えていた。
すると妻は私の前に跪き、
震える手で私のズボンのベルトは外し始めた。
!?!?!?!?!?!?!?!?!?
何が起こっているのかわからない。
カチャカチャ・・・
ぎこちなく震える手でベルトを抜き取り、
今度はボタン更にはチャックを下ろし始めた。
思わず声が出る。
「な、な、な、なんだ!?ど、ど、ど、どうしたんだ!?」
聞こえていないかのように手を動かし続ける妻。
チャックを下げ終えると、パンツのゴムに手をかけ、
ズボンごと下げようとしている。
「ま、ま、ま、待ってくれ!!ど、どうしたんだって!?」
それでも妻は答えようとしない。
妻の力は何かの覚悟が伝わってくるほどに強く、
足首までずり下げられた下着とズボン。
すると妻が私の陰部に顔を埋め、
横たわる私の息子を口に含んだ。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気持ちがいいとかではない。
何が起こっているのかわからないのだ。
舌を使い口内で転がしているのであろう感触はかろうじて伝わる。
温かい妻の口の中。
早紀とは違う、ぎこちなさが残る優しい舌使い。
久しぶりの感覚。
もしや噛み切ろうとでもいうのか!?とさえ思った。
しかし数秒経ってそうではないことが分かる。
反応を始めた私の息子を、
ゆっくりとゆっくりと舌で転がし、
どうすれば満足させられるのか探っているかのように、
一生懸命舐めているのがわかる。
これは殺意などのこもった愛撫ではない。
もはや妻に委ねることしか出来ずにいた。
すると妻は次第に激しさを増し、
陰毛へ顔を埋め、口の奥深くまで咥え込んだ。
お”ぇ”ぇぇぇぇぇ・・・・・・・・
夕食だろうか、妻の口から大量の吐しゃ物が零れる。
嘔吐物の臭いとでも言うべきか、
ツンと鼻つく独特の臭い。
私はハッと我に返り、
妻の頭を掴み陰部から放そうとする。
「お、おい!どうしたんだよ!やめろ、やめろよ!」
力強く放そうと試みるが、
妻は無造作に腕で自らの口を拭き、
再度陰部を咥える。
ぶほっ・・・ぶほっ・・・
咳き込みながらも止めようとしない妻。
「本当にやめてくれ!どうしたって言うんだよ!!」
ガバっと強引に立ち上がり、
妻の口から陰部を抜いた。
すると妻は立ち上がった私を見るや、
吐しゃ物まみれの服を脱ぎ捨て、
引きちぎるように下着をはぎ取り、
全裸になるや否や私に向かって体当たりをし押し倒す。
かろうじて手を付いたが、
妻の勢いに押され、私は床に仰向けで倒れこんだ。
転がった私に妻が覆いかぶさり、
両手を両手で拘束し、
荒々しいキスをしてきた。
もはやキスではない。
私の顔を舐め回していると言った表現が正しいだろう。
私はもう何が起こっているのか頭で処理が追い付かず、
されるがままになっている。
考えているのは何がしたいんだこいつは!
それぐらいだった。
顔中唾にまみれた私。
満足したのか妻は強引に上の方へ位置を変え、
私の顔に跨った。
そして陰部を私の口へと押し付け、
激しく腰を振り出した。
んんっ!んぁっ!!んぁぁぁーん!!
激しく悶える妻。
気持ちが良いというより、
何かの感情を開放しようとしているようだった。
苦しい。
苦しい。
数分間は頭を揺られ、
陰部を擦り付けられている私。
しかし私は次第に冷静さを取り戻していた。
そしてがっちり妻の足を掴み、
擦り付けてきている陰部を荒々しく舐めた。
じゅるじゅるじゅる
妻の行動に応えるように、
激しく荒々しく舐めた、啜った。
あぁぁぁぁ!!あぁぁぁぁぁ!!!
激しく喘ぐ妻。
しかし時間が経つにつれて、
妻の喘ぎが次第に変化していく。
あぁぁぁ・・・あぁ・・・・・・・・・・・
はぁ・・・じゅるじゅる・・・ぐしゅん・・・
泣いている。
間違いなく泣いている。
しかし妻の顔は見れない。
必死に舐めつ続ける。
気持ちいいなんて思っていない。
口で息をしてすすり泣いているのがわかる。
私のおでこに水滴が何度も垂れているのがわかったからだ。
もはや限界だったのであろう。
腰を振るのを止め、止まってしまった妻。
ゆっくりと顔から降り、
私の顔の横で座り、
両手で顔を覆っている。
そして。
「ああああああ!あああああああああああああ!!」
絶叫するかのように泣き始めた。
私は何もしてやれなかった。
横で座り込み泣き叫ぶ妻を、
慰めることも抱きしめることも。
だだ見ているしか出来なかった。
この時私は自分の過ちの大きさと、
深く妻を傷つけたことを心から後悔した。
そして悟った。
本当に妻は全てを知っていると・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数十分経っただろうか。
ぐしゅん・・・ぐしゅん・・・
妻も次第に落ち着きを取り戻していった。
掛ける言葉もなく、ただ見守ることしか出来なかったが、
意を決して妻へ言葉を掛けた。
「すまなかった・・・・・・・」
謝って許されることではない。
それは自分が一番良くわかっている。
家族を裏切り、快楽に身を委ね、
自らの欲に溺れた。
もはや弁解の余地などある訳もなく、
それでも謝ることしか出来なかった。
肩で息をしていた妻が、
ようやく息を整え言葉を発した。
「き、気持ちよかったですか・・・」
「・・・・・・・・・・・」
答えることの出来ない私。
妻は続ける。
「こんなことしてたんですよね・・・こんなことされてたんですよね・・・」
全裸で髪もぼさぼさに乱れ、
涙でぐしゃぐしゃの顔で微笑みながら問う。
もう誤魔化しや偽りは必要ない。
そう思った私は答えた。
「あぁ・・・していた。されていた・・・」
その言葉に再び頭を下げ顔を俯ける妻。
しかしすぐに顔を上げまた微笑みこう言った。
「聞いてたんです、早紀ちゃんから・・・お金を立て替えて早紀ちゃんをあなたが救ったこと。早紀ちゃんから奴隷になりたいと言ったこと。そのあとあなたと早紀ちゃんがしていたこと全部・・・」
「早紀ちゃんはあなたは悪くないと一生懸命言っていたわ。私のしたことをかばってくれたあなたに、感謝の気持ちを伝えたい一心だったんですって・・・」
やはり全て筒抜けだったのか・・・
と肩を落とした私に、妻から思いもよらない言葉。
「そして私は早紀ちゃんにあなたを満足させてあげてと頼んだの・・・」
え・・・・・・・・・・・・
「私はあなたしか知らない。キスの仕方もセックスの仕方も。だからあなたに任せっぱなしだった。それでいいと思っていた。でも早紀ちゃんから聞いたあなたはまるで別人。そんなことをしたかったのか、そんな不満があったのかって知らされて、凄くショックだった・・・」
再び涙を流し更に続ける。
「私って本当に馬鹿で・・・自分が満足しているからって、あなたのしたいことやされたいことなんて考えることもしなかった・・・ごめんなさい・・・」
ご、ごめんなさい!?
何を言っているんだ!?
謝る!?
何でだ!?
ごめんなさいの一言に私もまたパニックになってしまった。
「早紀ちゃんは良い子だから・・・私に本当に申し訳ないことをしているって泣きながら謝ってきてね。でも私には何もないからこうすることしか出来なかったって・・・」
ついさっき早紀を物のように扱い、
自分の欲望を満たすためだけに酷使し、
満足したから帰って来た。
そんな自分が心底恐ろしくなった。
震えが止まらなかった。
もう死のうとさえ思った。
蹲り両肩を抱え、
震えている私。
妻はゆっくりと近付き、
さっきまでの恐ろしささえ感じる形相から一変し、
昔の優しい妻となって私を優しく抱きしめた。
「いいのよ、悪いのは私。あなたは今まで我慢していたのが爆発しただけ。気付いてあげられなくて本当にごめんなさいね・・・」
っ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
叫んだ。
大声で。
泣いた。
子供のように。
後悔というには余りに軽い。
今までの思考、苦悩、挫折、至福、愛情。
全ての感覚や経験が自分本位だったと感じた。
「もう一度、わ、私とやり直してく・・・れ・・・ない・・・かし・・・ら・・・・・・」
その妻の声を最後にその後のことはよく覚えていない。
分かるのは獣となり欲望のままに妻を抱いたこと。
何回射精したかも覚えていない。
ただがむしゃらに抱き続け、
明け方には二人裸で汗や涎でまみれた部屋の床で、
しっかりと抱き合い眠っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから早紀には会っていない。
申し訳なかった気持ちを伝えたかったが、
妻にそのすべてを託した。
逃げている訳ではなく、
それが私の為に苦悩を続けていた
早紀のためだと思ったからだ。
今は子供も1人増え4人で幸せな生活を送っている。
会社も以前と同じところ。
あの一件で会社からは白い目で見られている状況は変わらないが、
本当の意味で不満の無い毎日を過ごせているのだ、何の問題もない。
昼休み、携帯のメールが来た。
「今日はどんなことする?夜が楽しみね♪」
妻からだった。
本当の奴隷は最初から妻だったのかも知れない。
ただ一つ言えることは奴隷は言いなりになるだけじゃない。
心から主人のことを第一に考え支えていける。
虐げられるだけが奴隷じゃないのだ。
今は私も妻の奴隷。
どうしたら喜んでくれるか、
常に考えながら生きている。
※長編となってしまいましたが、
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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宜しくお願い致します。