<前回続き Part.3>
彼女(かな)と1か月間、ほぼ毎日のようにセックスに溺れていた反面、
私は就職活動もままならず、貯金がかなり減ってきていることに気付いた。
まだすぐすぐどうこうなるレベルではないが、このまま何もせず彼女との時間だけを過ごし続けるのは危険だと思い始めていた。
彼女は完全に性の奴隷となり、私が彼女の家にあがるとすぐ、ズボンを下ろし私の肉棒にしゃぶりつき、
「おいしいよぉ・・・おいしいよお・・・」
と狂ったように性におぼれていた。
私も彼女の天性の身体に溺れ、毎日3~5度の射精を1か月続けており、脳が劣化していっている。。。そんな気にもなっていた。
それでもあの身体から離れられない自分がいて、気づけば彼女の元に向かう日々だった。
それから私はようやく仕事が決まったのだ。
小さい会社だが、仕事内容が非常におもしろく、お世話になることにした。
もちろん給料は以前の半分にも満たないが、一人だし何も気にせずようやく働くことができた。
仕事が決まってから彼女と会う回数も減った。
土日の休みは会っていたが、時間とともにそれも減っていた。
仕事中は彼女からの連絡にもちゃんと返事ができず、学生だった彼女にはこれまでとのギャップが距離を置くきっかけになったのかもしれない。
そして私は彼女と全く縁がとぎれることになった。
しかし仕事が楽しくて、気づけば悲しさや寂しさがなつかしさに変わっている自分がおり、
そんな自分は、もう恋愛などできんだろうと腹をくくり始めていた。
処女喪失から立て続けに100を超えるセックスを繰り返した彼女。
快楽を強制的にしらされ、その主人からの快楽が急になくなる。・・・・
少し彼女の未来を心配した・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
ある日、私の地元である東京への出張がきまった。
あの忌まわしき日から、初めての上京だった。
思い出になるにはまだ早く、正直、行きたくない気持ちしかなかったが、
割り切った気持ちで仕事をまっとうしにいった。
反動だろうか。。絶対成立しないと思われた商談だったが、私はその日維持でその契約をおしすすめ、
出直しを覚悟していた上司たちも驚く成果をあげ、話は進展したのだ。
しかしそのためしばらく東京に泊まりプロジェクトを成り立たす使命を与えられる。
私にしかできないことだったため、仕方なかった。
仕事に没頭しながらも夜はすることが浅い。
見慣れた町だったが、なるべく遠くに行かず、ホテル界隈での食事におさめていたんだが、
そんなある日、仕事を終え一人で飲んでいると、
「お、もしかして●●?」
と話かけてきた男がいた。
私はだれかわからなかったが、聞くと、あの出会い系成功者の集いにいた一人だった。
「あぁ、久しぶり。」
そっけなくしか対応ができなかったが、彼は隣に座りべちゃくちゃしゃべり始めると、私もずっと一人だった寂しさからか、
最近の日常について話をした。
もちろん、離婚のことはふせて。
この男、実はその集いメンバーの中でも一番チャラい感じの男。
いわゆるTHE遊び人、といった感じ。
昔なら私もそう思われたかもしれないが、今この歳になりあまり好きな感じでもなかったが、
元は同志として集まったもの。私も話をあわした。
「最近、サイト成果は?やってるの?」
などきかれるも、
「いや、仕事が今楽しくてさ、まったくしてないよ。君はどうなん?」
「俺もあの集まりくらいから全然だったんだけど、最近一人いい女捕まえてさ、今はそいつと遊んでるだけかな」
まぁ相変わらずだ。
前に会ったときも同じようなことを言っていた。
けど話してるうちにそれなりに盛り上がり、2件目にまでいきいろんなことを話した。
そして0時を回ったあたりで、
「じゃあ、俺そろそろいくわ。女が迎えに来てくれたみたいだし」
と男と別れようとしたときに、その最近の女であろう人が現れた。
小柄な、小動物系のかわいらしい子だった。
札幌のかなを思い出したが、なんか迎えに来る姿がほほえましかった。
男たちと別れ、ホテルに戻り、一人ため息をついた。
やっぱり東京なんてくるんじゃなかった・・・
思い出すしかないほど脳裏からいろんなことが襲ってくる。
この呪縛は一生消えないんだろう・・・飲んでるビールも味さえしなくなるほどの夜だった。
そして週末となり、この土日は久々に北海道に帰ることになっていた。
仕事もうまく進んでおり、どうやら大型契約になりそうで、長期出張の大きな成果として
凱旋帰できると。
金曜の晩はゆっくり寝るか、と思っていた矢先、先週偶然あった男から連絡があり、
「いつ帰るの?」
と。
明日だと伝えると、じゃあ今から帰る前にいこうぜ!
と飲みの誘いがあった。
まぁ、一人でいるよりいいか、とおもい、彼と合流し、ちょっといい居酒屋で夜をあかすことにした。
「この前の子、かわいい子だったやん。」
私がそういうと、
「まぁ、わりと長い付き合いだからねー」と彼は言う。
「あら?最近できたいい女って彼女じゃないの?」
「ああ、違う違う。この前迎えに来たのは一応ちゃんとした彼女。それと違うよ」
と。
うらやましいのか、相変わらずだと思う気持ちなのか、なんとも元気でいいよなと思った。
その最近の子、見せてやるよと男はシャメをみせてきた。
そのシャメにうつる女は、「顔射をされた後、恍惚の表情を浮かべた元嫁だった・・・・」
私は言葉を失った・・・
もしかして・・・ととてつもない嫌な予感がした。
黙った私をみて、男は「あの飲み会でさ、きもい男いたろ?実はこの女こんなイイ女のくせにあのブ男に調教された女でさー」
「俺知らなかったんだけど、あんときの飲み会の連中で毎晩この女まわしてたらしくてさー」
「六本木で偶然あんときの飲み会メンバーにあったときにそのこと聞いてさ、俺も混ぜてもらったんだけど、あまりにイイ女すぎて
今は俺の所有物なわけ」
言葉がでなかった・・・
私の元嫁は、、死んだほうがいいくらいのダメなクズ野郎どもの性欲処理女になっていた・・・
男はまだ話をつづけた。
「けどこの女さ、旦那が急に失踪したらしく、それ以来心がほぼないんだよね。」
「ただセックスのときは、もう本物のAVみたいでさー、エロいのなんのって」
「けど、セックス以外では何にもしゃべんないんだよね」
「旦那が消えた理由聞いても、何にも答えないし、すぐ泣くし、ちょっとそういうところめんどくさいんだけど、
それを超えるくらいイイ女だからさー、しばらくは置いとこうかと思ってね」
男の言葉は私の胸にナイフをグリグリえぐるくらいの衝撃だった・・・
私は、がんばってなんとか話しを合わし、ちょっと酔ったということにして男と別れた。
ホテルに戻り、私は声も上げず涙だけがあふれた。
それは、自分が何も話もせず嫁の元から消えたことで、一人の人間の心をつぶしてしまったことを今更に後悔した涙だ。
私はその晩一睡もできず、ただただホテルの部屋の窓から永遠と外をながめた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほぼ一睡もせぬまま空港に向かい、搭乗手続きを終えた私は、待合にいる。
一言。
たった一言でいい。謝りに行くべきなのか・・・
私が裏切ったとはいえ、裏切った元嫁への怒りは変わらない。けど、彼女の人生をつぶしてしまうまでする気は・・・
一人頭を抱えふさぎこんでいると、搭乗便の順番が。
立ち上がることができなかった私は・・・
空港を飛び出していた。
あの男に、元嫁を手籠めにしているあの男に電話を何度もかけた。
仕事中だとおもったが、何度もかけた。がでない。
私は意味もなく彼がいきそうな、いや思い出しながら彼が住んでいるであろう街をまわった。
見つかるわけもなく。
8時間たち、すでに19時。
そこでようやく男から着信があり、あわててでた。
「ど、どうしたんよ。そんな慌てて。仕事今終わったけどどうした?」
「あのさ、今オマエがかこっている昨日話した女の居場所わかる?」
私は息荒く男に問う。
「なんだよオマエもなんだかんだでやりたいのかー えー教えられんよそれはー」
「たのむ!理由はまた話す。たのむからおしえてくれ・・・」
「いやいや、さすがに見知らぬ男いきなり紹介とか、俺がいないのにできるわけないじゃん」
「じゃあオマエも一緒にきてくれ・・・たのむ・お願いだ・・・」
男は私の涙ながらのお願いに、おされたのか、「おい、何があったんよ。今どこよ」
と、私たちは合流した。
男を前にして、私は本当のことが言えなかった。
ただ、「別にあの女とやりたいとかではない。たのむ。わけはあとで話させてくれ・・・」
私は男に深々と頭を上げてお願いした。
観念した感じで、「仕方ないな、ちょっとまってよ」と男は電話をかけだした。
しかし電話にはでなかった。
「すまん、俺今から用事あるから、また電話する! ちょっとただ事ではなさそうだし、どっかで待っててくれ」
こいつ、以外にいいやつなのか・・・そう思いながら私は一人喫茶店で時間をまった。
そして3時間ほどたち、もう夜中となったときLINEがはいる・
「一応今から俺んち呼んだわ。ただなんかわからんけど俺一緒に居合わせる自信がないから、うちのマンションの下にいてみれば?」
「ただ何時に行けるかわかんないと連絡がきたから、時間は見えない。それでもいいか?」と
との内容で、前に見せてもらった顔射ではなく、普通にソファにすわった元嫁の写真がおくられてきた。
正直、やせ細っており元気のない顔写真だ。
「ありがとう。本当にありがとう。」
私は男に礼をいい、教えてもらった男のマンションに急いでむかった。
そして待つこと1時間・・・
まだこない。
勢いでお願いしたものの、私は会って何を話せばいい・・・
謝るのか、それとも許せないことをそのまま伝えるのか・・・
一向に考えがまとまらない。
自分でしたこととはいえ、私は地位も名誉も捨てた。
それを元嫁のせいにしてしまっている自分も、今はいる。
マンション入り口の花壇横に座り込んで一人頭を抱えた。
さらに1時間は経過。もう夜中の2時をすぎている。
私はマンションのまわりを少し歩き人気をさがすも、誰もいない。
そしてまたマンション前にもどったとき、黒のコートに身を包んだ猫背の女性があるいていた。。。
顔をみえない、誰かもわからないが、私は「まい!!!!!!(元嫁名)」と叫んだ。
女は歩く足を止め、しばらく止まっている。私のほうは一切見ずに。
私は動くこともできなかったが、小声で「まいか・・・?」といった。
すると、女は膝から崩れ落ち、地面に頭を擦り付け、泣き崩れた・・・
私はその断末魔のような泣き叫ぶ声をきき、まいだと確信した。
私は立ち上がれないほどぐったりした彼女の腕をひっぱり、少し歩き、近くの公園のような空き地にきた。
腕を離すとまいはガタっと崩れ落ち、地面で泣き続けた。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・もう殺してください・・・あなたの手で殺してください・・・」
私は何も言葉がでずに、ただただ泣いてるまいを見るしかできなかった・・・
そんなまいを見て私も崩れ落ち、「俺が悪い。殺すなら俺を殺してくれ・・・すべて俺が悪い・・・」
私は地面に顔をすりつけ、まいに謝った。
そして私はまいの顔に手をさしのべ、顔をあげさすと、もう誰かはわからないほど泣き崩れ、やせ細り、目を真っ赤にした私の愛した女がいた。
抱きしめてやりたかったのか・・・どうしたらよかったのか・・・
私には今でもわかりません。
ただ、まいの涙をぬぐい、「おまえは何も悪くない。だからもうやめてくれ。こういうことは。」
まいの涙は私の手を一瞬でぐちゃぐちゃにするほどあふれていた。
「もう過去のやつらに連絡をするな」
私は身勝手なのは承知でそういうしかなかった。
泣き崩れたまいの目の前で、自分の犯した過去のあやまちを私は一人しゃべり続けた。
そして、まいがどんな気持ちであの男の元へいったかは俺にはわからないが、そこにいった理由は俺だ。
その後、犯され堕とされ、色々あったかもしれない。それは俺は許せないが、すべての始まりは俺。
だから、もう今日以降まいに会うことも俺はできないけど、たのむから自分を責めないでくれ・・・
もう元のまいに戻ってくれ・・・そんなオマエ見たくない・・・
自分のわがままな意見しか言えないが本心を伝えた。
まいは泣くだけで何も言えなかった。
俺を恨んでくれ。俺を・・・
そんな私の想いとはうらはらに、彼女は崩れた身体をゆっくりとあげ、カバンから何か紙をだし、
震えた手で、私にその紙を渡してきた。
「その紙は、・・・・私が書いた離婚届だった・・・・・」
そしてまいがようやく口をひらき、「・・・・私には書けませんでした・・・」
といった。
彼女はずっと、離婚届を持ち続けていた。
私は、涙が止まらず、その場に泣き崩れた・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後しばらくしたのち、結局私たちは正式に離婚をすることにしました。
お互いを許す許さないの前に、もう元には戻れない気持ちがどうしても勝ってしまうからです。
ただ、東京と北海道で、月に一度は現状報告のLINEをしてます。
こんなことがあった、あんなことがあった、など。たわいもない会話です。
お互いにまたやり直そうという言葉は言いません。
また、会って話そうとも言いません。
けどもし、またそんなことが言えるときがきたら・・・・なんて考えるときもあります。
私は情けない話、ここにきてようやく本気で私が全面的に悪かったと思うようになりました。
サイトなどなんでしてたんだろう、って過去の自分を殺したいほどです。
先日、彼女の趣味であるフラワーアレンジメントの作品とそこにうつるまいの笑顔のシャメが送られてきて、
元気になってきた顔をみて、私は一晩写真をながめてました。
~~~~以上~~~~
長く、だらだらとした話を呼んでいただき、ありがとうございました。
嘘のような、私の実話でした。