いつか付けたタイトルの如く、急転直下で謝罪と告白と既成事実とプロポーズと親への挨拶を28時間で成し遂げた俺。
事情を知らぬ他人様に説明しかねる経緯はあえて割愛する。
そして本日、とうとう帰路につき、これから遠距離恋愛の始まりだ。
遠距離恋愛は無理な性格で結婚がピンと来ないはずの俺だったが、男に二言ありすぎ状態にも関わらず、本人としてはまるで当然の結果のような感じがしている。…頭がついて行ってないだけの気もするけど。
結婚はフィーリングと勢いだと言ってのけた先達(上司)の言葉を今実感として体感中。
そして今。
俺は帰って早速愛しのリッちゃんと初の遠距離ラブコール中である。
『…無事に着いて良かったです』
「リッちゃんも大丈夫だった?心配したよ」
『泣いちゃってごめんなさい。涙が勝手に出てきちゃって』
「もう俺が家まで送ろうかと…」
『見送りに行って本人に送られて帰るってないですよ!』
明るい笑い声に俺は安心した。
スマホの料金プランの変更など、まだビデオ通話の準備ができていない。その為今夜は普通に通話している。
顔が見えないと、さっきまですぐ触れる距離にいたのに、などとすぐ感傷気味になってしまう。
「何事もなくて安心したよ」
『あ、でも帰り、お巡りさんには面倒お掛けしちゃったんです』
「えっ、なんかあったの?」
『違うんです。あの、前にお世話になった交番のお巡りさんに偶然会って、心配されちゃって』
「ああ、あの交番の…」
俺に説教した、人の良さそうな年配の警官を思い浮かべる。
『アイス買ってくれて、一緒に食べてから送ってくれたんです』
いきなり餌付けされてる。
「巡回中だったんじゃないの?」
『それが非番の日なんだそうで、私服だったので最初全然わからなくって…声掛けられてびっくりしました』
「確かに制服脱いだらわからないね」
『食べながら話したんですけど、お巡りさんってそんなに大変なんだって感じで面白くって色々聞いちゃいました』
あの警官なら泣き止ませるのは上手そうだ。
「俺でも何か甘いもの食べさせようって思うかも」
『私、そんなに子供っぽいですか?!』
涙はもう止まってました!と憤慨している。
あれだけ涙零してたら泣いた形跡ありありだと思う。
「変なヤツに絡まれなくて良かった」
『大丈夫です!もう、みんなして子供扱い…』
心配されるのがだいぶ不本意のようだ。
「そう怒らないで。子供っぽくはないよ」
『…ホントですか?信じますよ』
俺はどっちかと言うと、子供にならしない心配をしてるしな。
口が重い俺たちだが、この日は顔が見えない分、お互いに会話が途切れないよう頑張って話を繋いでいたと思う。
料金プランを変えないとビデオ通話は高くつくのだが、結局プラン変更まで待てなくて、料金が嵩むより顔が見える方を優先してしまった。
翌日から早速ビデオ通話で話している。
会っている時はくっついているだけで満足してしまっていて、話していなかったことがかなりあった。
お互いのことをほとんど知らなかったから、毎回新しい情報を仕入れている感じだ。
オーソドックスな食べ物や本の好みに始まり、バックグラウンド的な話。
例えば、リッちゃんの父親は職種的にいうと研究者だった(身バレ防止の為曖昧)、娘達は母親の母校のエスカレーター式女子校育ち、大学だけ外部受験という本物の箱入り娘だった(!)
それでも性格の違う妹の方は外部との交流も積極的で活動的だというから不思議だ。
妹とは送って行った時に会っているが、かなりチャキチャキして解放的な性格だった。リッちゃんの性格には環境がかなり影響したけど、妹には影響なかったということなんだろう。
それと、マキちゃんはサークル繋がりの友達で、その友達がミホちゃんだった。
読んでいた通りリッちゃんの交友関係は激狭で、友達も少ない。ステージが変わるごとに2人くらいな感じだ。行動範囲も家中心。
俺についてはまあ…仕事や生活サイクル、レオとの関係や会社や地元の交友関係と、何の変哲もないリーマンの代表みたいな話。
そのうちにお互いに不安に思っていることも打ち明けあった。
俺は、リッちゃんが俺を好きだというのが、ひょっとして思い込みなんじゃないのか不安だ。
初めて自分に触った男が俺だから、刷り込みで好きな気がするだけじゃないのかと。
自分が悪いんだが、時間が経つほどにあの晩の怯えた表情や反応が引っかかってしまっていた。
それを言うと、リッちゃんはリッちゃんで自分では魅力がなくて満足できないんじゃないかと気にしていた。
俺が見るに主な原因は、自己評価が低いのと性的方面の負い目。
痛くても構わずしていい、と言ってくるけど、そんなことは俺ができない、と言ったら、嫌われたり他の人の方が良くなったらどうしよう、と思ってしまうと言う。
あの時、俺が夢だと思いこんで黙ったまま、強引に進めたのがいけなかったとつくづく後悔した。
やっぱり俺が怒っているとか嫌われたと思って怖くなって逃げ出したんだそうで、そのあたりは元彼の時のトラウマもあるように感じた。
あの晩の狼藉のことはもう一度謝り、できないくらいで怒ったり嫌ったり目移りもしない、でもできた方が嬉しいから方法を探してみる、と約束した。
その時はそれで話を終わりにし、ネットで調べてみるが収穫はイマイチ…。女性側の作りが小さいってどうすりゃいいんだ状態。
なにせタンポンも怖いから使ったことないと言う彼女だ。
ネットでよくあるQ&Aの投稿を見ても、アドバイスにあるような自己開発系で解決は難しいと思われる狭さだし、効果が歴然ならともかく、望み薄そうなのにハードルが高いことを薦めるわけにもいかず。
あと拾えた情報といったら、深く入らないよう体位で工夫とか…いや先っぽ入れるのにすでに苦労するわけで、それ以前の問題だ。参考になったのは素股のバリエーションくらい。
終いに俺の狭い相手へのやり方が悪いのか、と恥を偲んでレオに相談したところ、すでに先回りされていた。
投稿見る限り、やり過ぎだけど余計な怪我しないようにはしてたし、単にサイズが合ってないだけと思うと言い、どこで見つけてくるのかダイレーターというものを教えてくれた。
検索したらアダルトグッズのディルドの、でこぼこがないつるっとしたもので、小さいサイズから徐々に大きなものへと毎日膣に入れて広げていく、真面目な医療目的のものだった。
性転換の膣形成手術の後とかに使うらしい。
これは用途も合っているし、医療用だけに効果ありそうに思える。
しかし毎日…となるとリッちゃんが自分で…は、さすがに難しい気がする…。
俺がいたら一緒にやってあげるんだけど(正直させて欲しい)、とか思いつつ、恐る恐る話を持ち出してみる。
本物を入れる直前に使う手もあるらしいのだが、とりあえずそれは伏せ、次に行った時に一緒に試してみないかと訊いてみた。
リッちゃんは説明を聞き、両手で赤くなった顔を隠して俯いた。
かなり考えてから、1人でできるかはちょっと自信がないけど、その時一緒にやるのは構わない、と返事をしてくれた。すでに半泣き。
なんだか羞恥プレイを仕掛けたみたいで申し訳ない気分だが、俺も真剣なんだ。
慌てて俺はもう痛い思いさせたくないし、俺のものじゃなくても気持ち良くさせれたらいいと思うけど、ゆくゆく子供もできれば産んで欲しいし、何より俺として気持ち良くなってくれたら、俺も君に捨てられる不安がなくなる、と必死で口説いた。
リッちゃんは真面目に聞いてくれ、どもりながら私も同じことを思うから努力したい、私以外の人で気持ちよくなっちゃうのは嫌なの、と言った。
浮気なんてしないが、最後の一言で俺が有頂天になったのは言うまでもない。
そんなこんなで1週間はあっと言う間に過ぎ、俺は翌週土曜日の午前11時、また同じホテルにチェックインした。今回はもちろん俺1人。
今回はちゃんとセミダブルの部屋で2人で予約してある。前回急遽リッちゃんが泊まった夜も追加料金で勘弁して貰った恩があるのでここにした。
今回はモバイルPC一式と、例のダイレーターなるもののサイズ違いで全5本にローションと一揃い持参している。
1週間でリッちゃんの体が治っているのか不安だったが、レオはせっかく一度広げてるんだから間を開けない方がいいと言う。
その言い方、と思いつつも世話になりっぱなしの為文句は付けない。
リッちゃんが3日前に下腹の痛みもなくなったから大丈夫と言っていたので、様子見ながら慎重に試してみようと思っている。
昼食を済ませ、シャワー浴びて着替えて待っていると、ほどなくリッちゃんがやって来た。
今日はちゃんと泊まりでデートと申告して来ているので自宅の方は安心だ。
明日チェックアウト後に彼女の家に一緒に行き、夕方まで一緒に過ごして帰る予定でいる。
いきなり結婚前提宣言した手前と、出来るだけ早く本当に結婚したいので、リッちゃん母と妹が昼食を振る舞いたいという誘いに乗った形だ。多分また質問責めになるのかなと予想している。
リッちゃんはハイネックの前ボタンの白いブラウスに浅葱色のハイウエストのフレアスカート。
素足にサンダルが涼しげだ。
こぼれる笑顔。照れて目を伏せているのも可愛さ倍増だ。
「…久しぶり」
「はい。会いたかったです」
中に通すとバッグを椅子に置いて、向き直る。
なかなか好きとは言ってくれないが、会いたかったとかは言ってくれる。
リッちゃんの大きな目と目が合う前に、もう抱きしめていた。
毎日ビデオ通話していても足りるものではない。
柔らかい感触と甘い匂いを満喫する。
俺の背中に手が回って、抱き返してくれるのに触発されてもっと抱きしめ、頭を下げてリッちゃんの顔に位置を合わせ、頬擦りすると笑った。
「ひげ、痛いです」
「…ごめん」
犬のように鼻先をうなじに擦り付けるとくすぐったがって体を捩った。
本当になんでこんなに好きなんだろうか、などと色ボケ全開で考えながら軽くキスして、一旦離れてベッドに座る。
リッちゃんも座り、すでにベッドに並べてあるモバイルPCや箱類を真剣な顔で見ている。
「早速だけど、先に説明した方がいいと思う。この間言ってた話なんだけど…」
出してあったモバイルPCの画面を開いて、俺は調べてきたことをプレゼンし始めた。
「…ってことなんだけど」
時間にして1時間半ほど。
体位の話からサイズの合わない恋人同士の悩み相談のQ&Aやら、肝心のダイレーターのニュースソースのWEBサイトの画面、使用者の体験談、購入サイトの説明などを見せてながら要点を説明した。
悩み相談は思っていたより多く、やはり女性からの切実なものが多かった。
そこではアダルトグッズで自分で広げることを勧めていたが、明らかにでこぼこ引っかかりが多い。
リッちゃんくらい狭いとダイレーターの方が苦痛がないと思った、と、こっちを選んだ理由も話すと頷いていた。なにやら悲壮感を漂わせている。
行きがかり上、アダルトグッズの画像も見せたのだが、明らかに動揺していたので同じ感想だったようだ。
さらに追加で避妊するどころじゃなかった初回の時の話を持ち出し、これからはもちろん避妊するし、コンドームは凹凸が滑らかになって引っかかりにくくなるから多少マシになるはず、と強調する。いざその時に俺のを見て嫌がられたら泣く。
余談だがこの避妊してなかった件については、プロポーズした日にきっちり謝罪している。…俺は出来ててもかまわなかったんだけどね。
俺は先に手入れ済みのダイレーター5本を箱から出し、サイズ順に並べた。
「これを…毎日、私、自分で…」
並んだダイレーターに恐る恐る手を伸ばし…あっ、なんで1番大きいのとるんだ!
「あ、ちょっと、リッちゃん、それじゃなくて」
「これが入るようにしないとダメなんですよね?」
両手で握りしめるのやめよう。
思い詰めた顔で見上げないでくれ。
「いや、いきなりは絶対無理だから!急ぐもんじやないし、試すのもやめてくれ」
こっちこっち、と言って、俺はその大きいのを取り上げて1番小さいのを渡す。
なんかやらかしそうだからヤバいサイズのは持って帰ろう。怖い。
5段階にサイズが分かれているうちの2本を残して残りを箱に戻し、蓋閉めて遠ざけた。さっき渡した1番細いものも渡してもらう。
「最初はこれくらいで限界だよ」
「え、でも…」
「なんで不満げなの。対比で大したことなく見えるかもだけど、3段階目は焦って使うと絶対痛いからダメ」
「…そんなの、わからないじゃないですか」
拗ねてるけど君の為です。
根性とか努力で乗り越えたいみたいだが、やめて欲しい。
「その前にリッちゃん、これの使い方覚えないと。…俺が教えてあげる」
「えっと、ローション塗ってからって言ってましたよね?」
他になにか?と言いたげな顔をして首を傾げている。
まさかローション塗っただけで、君がすんなりできると思っているのか?
俺はリッちゃんに身を寄せて、腰に手を回して声を低めた。
「どこにどれくらい入れるとか、わからないよね?俺の方がリッちゃんの体に詳しいよ。一緒にやろう。1人でできるところまで、手伝わせて」
「えっ…!!」
驚愕で目がまん丸になってる。
体が逃げかけているが、もちろん腰を離さない。
「2人の問題だよ。1人でやらせといて待ってるだけなんておかしいでしょ」
「いえ、あの、恥ずかしいし、は、はしたないので…」
頬に赤みが増してくる。
「今更だよ。俺の方がリッちゃんより詳しいんだから」
「えっ、ええっ!…無理です!」
「俺に任せてくれれば大丈夫」
首まで完全にピンクに染まっている。
「無理、無理です…!」
俺を押しやろうと胸を押してくるから、スカートに手を入れて脚を撫で上げた。
素足のしっとりしたモチモチの感触が気持ちいい。膝を閉じる脚に力が入ってる。
「やっ、絶対ダメ、無理です!」
スカートの上から押さえてくる。
「まさか、俺のが入るようになるまで触らせないつもりだった?」
問題のすり替えである。
「えっ」
「ひどいな、しなくても触らせてよ…」
耳元で囁いて、耳の後ろに口づけ、首筋を下がっていく。
腰に回していた手で後ろから胸を掴み、太腿の手は撫でながら奥に進めていく。上から押さえてくる手など造作もない。
混乱して部屋を見回し、逃げ道を探している顔を、ベッドに押し倒して口づけて固定した。
リッちゃんはキスに弱い。
されるままに口の中を探られていると、段々他が全部お留守になる。
ブラウスのボタンを外してブラの上から優しく揉み上げる。
太腿の付け根にたどり着いた手も、ショーツ越しに割れ目を指で探る。
イッてしまうのが怖いと言っていたのもちゃんと覚えている。
強い刺激を与えないように遠い部分から撫で回す。
延々と、陽が傾き始めるまでソフトに嬲り続けた。
「あ…っ」
抑えきれず声が漏れた時には、だいぶ頭が回らなくなっている様子。
狡い自覚はあるが退く訳にはいかない。
繰り返し口づける合間に訊いてみる。
「俺にさせてくれるよね…?いいよね?」
何度か訊くと頷いたので、起き上がって脚の間に入り、素早くスカートを腰までたくしあげ、ショーツとサンダルを脱がせた。
先程説明しながら用意したダイレーターの1番小さいやつ、ローションを垂らしながら近くに持ってくる。
膝を立てて、脚を広げると、西陽で明るい中で、初めて全部が見れた。
少なからず感動して見入ってしまう。
薄めの毛をかき分け、両手で割り広げると、脚がビクついた。口をつけて愛撫したくなるが我慢。
今回はリッちゃんが1人でする前提の練習だ。
あんまり余計なことをしてはいけない。
指を入り口に差し込むと濡れている。少し塗り広げ、ダイレーターをゆっくり入れていく。
少し進むと急に抵抗を感じて止まる。
「…あっ!…なっ、いやあっ」
刺激で正気に戻ったリッちゃんが体を起こして手を伸ばしてくるが、中に入ったまま俺に腰を固定されているので起き上がりきれない。
剥き出しの脚の間を慌ててスカートを掴んだ手で隠そうとしてくる。その手を止める。
「リッちゃん、もう遅いよ。俺に見られるんならいいでしょ?」
「そ、そういう問題ではなくて…っ」
涙目になっている。
ちょっとかわいそうか。
「ごめん、でももう見ちゃったし。…こんなことも」
局部に顔を寄せると慌てて動こうとするが、逃さず、そのままダイレーターと入り口の境に舌を這わせて舐める。
見られるよりもっと凄いことをして諦めてもらう作戦だ。
「ひぁっ!そんな、…やだ、やっ」
膝を寄せようとして邪魔され、閉じられない太腿が震えている。
「ほら、リッちゃん、手を貸して」
「え…」
「せっかくここまで俺に見せてるんだから、覚えないと」
邪魔なスカートをもう一度たくしあげると、また何か言いたげな感じだったが、俺が体を起こしたので抵抗が止んだ。
リッちゃんの右手を掴んで持ってくる。
指で、ダイレーターの刺さる入り口を入念に確かめさせた。
「今、半分も入ってない。何も触らないでローションだけ塗って入れた。一旦抜くね」
そっと抜いて、ローションと体液に濡れたダイレーターを見せた。
リッちゃんは一度目を伏せたものの、頑張って観察している。
今度はダイレーターが入っていない局部を指先で探らせ、少し中へ指を入れさせると、驚いたように震えた。
「ここが、さっき入っていたところ。…入れてみよう」
もう一度、今度はリッちゃんに握らせ、左手で入り口の位置を確認させながら、沈めていく。
「う…う、ん…」
「緊張すると力が入るから、進まなくなったら深呼吸して、力を抜いて。…そう、入っていくよね」
「はい…あっ」
「中は、真っ直ぐじゃないから、ちょっと左右に動かして、そう。抵抗があっても、入る方探して奥に行くならそのまま進めて」
「あ、でも…」
不安そうに見上げてくる。
だいぶ呑み込んで、台座の持ち手にもなる部分が近くなっている。
「意外と深いから大丈夫。これが、ピッタリ栓みたいになるまで入れるんだ。入れたまま、椅子に座って時間が経つのを待つタイプなんだよ」
リッちゃん、目を見開いて驚いている。
…ビデオ通話中に使えるようにこの形にしたのは、まだ言わない。
「ん、んんっ」
最後の3センチ弱を押し込むのに苦労している。
深呼吸を繰り返して、徐々に入っていく。
「入り、ましたか…?」
リッちゃんはもうグッタリだ。もう恥じらう余裕もないのか確認を頼んでくる。
「うん。頑張ったね」
リッちゃんの手で、入った状態の周囲の感触を確認させて覚えさせる。
「どんな感じかな?」
「思ったより、何も…あの、何か入ってる圧迫感というか、違和感だけが。…あっ」
そのまま手を引っ張って立たせ、テーブルセットの椅子にタオルを敷いたところへスカートをたくしあげて座らせる。
スカートの汚れ防止で敷いたタオルへ直に座る形だ。
「…んっ!」
「ごめん、ちょっと刺激あったね。これで完成」
体重が掛かって奥に入ったらしく、俯いて震えるリッちゃんの背を、俺は跪いて撫でた。
「歩いたり、座ったりは…ちょっと…」
「1人でする時はそれも注意だね。すぐ座れるように用意しないと」
「…そう、ですね…」
椅子にわざわざ座らせたのは、このままでしばらくキープするのに、背もたれがあった方がいいからだ。
1日数回30分とかで使うようだが、勤め人には難しいから、夜に長めの時間でまとめてすればいいと思うことなどを伝えてた。
「リッちゃん、1人で毎日こんなことさせたくないんだ。ビデオ通話の時に、俺の目の前でして欲しい」
「えっ!そ、それは、…あっ」
驚いて不用意に体を捻り、悲鳴を上げている。
どんな感覚なのかわからないが、淫猥な光景だ。
「俺も参加させて。心配だし」
「やっ、嫌です…恥ずかしいし、そんなの無理」
「俺にはすごく綺麗に見えてるし」
「ウソ…」
「ホントだよ。触れない分、見たい」
俺は膝に頭を乗せて腰に手を回し、リッちゃんの顔を見上げる。
涙目の文句言いたげな表情だが、甘えられると弱いのか、黙って横を向き…頷いてくれた。
その後、1時間程そのままで慣らした。ちょうど夕食時になったので、仕舞いに入る。
俺が手を添え、リッちゃん自身の手で抜き取り(膣圧がだいぶ掛かって吸い付き、力を入れる必要があった)、洗って消毒するまでで本日のお試し体験は終わり。
夕食までまだ時間があるので、落ち着くまで少し休憩してもらう。
外出できるか心配していたけど、問題なく夕食に出ることができた。
リッちゃんとの外食はカラオケで話した日の昼食以来だ。
あの後はコンビニ食や差し入れのテイクアウトでホテルの部屋で食べている。
今日はホテルからは少し距離のある、隠れ家風のビストロで簡単なコースを食べ、散歩がてら遊歩道を歩いた。
リッちゃんとのビデオ通話は、このところ昼間のアレの話が多くなっていたので、普段の日常の話に水を向ける。
「大体、週の半ばが早く帰れるので、夕食で足りないものがあると買ってきてってLINEが来るんです」
「当てにされてるね」
「お母さん、買い置きがないの忘れてたり多くて。…そういえば、一昨日は油とお豆腐だったんです」
「それは大変だな」
「そうなの。重くて持ち替えて歩いてたら、すごい偶然で、お巡りさんにまた会っちゃって、家まで運んでくれたんです」
「お巡りさんって…」
「アイス食べさせてくれたお巡りさんです」
あの交番のオッサン、ばったり会いすぎじゃないか?
「また非番ってヤツ?」
「公休って言ってました。近くに住んでるのかな」
心の狭い俺はなんとなくモヤモヤする。
交番勤務ってどういう体制なんだろうか。
あのオッサン警官なら害はないと思うが、2回も偶然会っているのが引っかかる。
「俺もこっちに住んでたら運ぶのに」
「じゃあ結婚してから期待してますね」
結婚の一言に機嫌は治った。我ながら現金。
手を繋いで話しながら、くっついたり肩をぶつけ合ってふざけたりしながら歩く。
人の目が少ないせいかよく笑う。
リッちゃんの会社も俺の会社も来月は忙しい。
来れない週があるかもしれないと思うと切ない。
こんな風にずっと一緒にいられたらいいのに、と心から思った。
ホテルに近づき、増えた人の目を気にしてリッちゃんが離れた時、声がかかった。
「あれ、リッちゃんか?」
振り向くと、ガッチリした体型の背の高い若い男が立っている。男臭い印象のラフな服装だ。
「…あ!こんばんは!この間はありがとうございました」
リッちゃんがお辞儀をしてお礼を言っているが、会社の人間ではなさそうな…リーマンっぽさがない。…誰だ?
「ああ、あんたといたのか。なんでこんな時間にと思ったら」
俺の方を見て鼻の頭に皺を寄せている。
リッちゃんが俺の袖を引いた。
「あの時の交番の、お巡りさんです。一昨日、荷物運んでもらった」
…あいつか!敵意ありありの若い警官。
制服着てないと全くわからない。
「先日はどうも。お世話になりました。彼女も親切にして頂いたようで」
ということはアイスの警官もこいつか。途端に湧き上がる敵愾心を抑え、営業モードを出す。
「いや出くわすことが多いだけなんで。まあ、泣かさないようにして下さいよ」
どうでもいいと言いたげに手をヒラヒラ振って見せ、リッちゃんに向いて話しかける。声が優しくなった。
「夜に1人で出歩かないように気をつけて下さいよ」
「最近みんなに言われるんですけど…私、子供じゃないので大丈夫ですよ」
リッちゃんにしては珍しく言い返している。
警官が軽く笑っていなす。
「あんた危なっかしいから気をつけて下さい。…では」
俺に一瞥をくれてから、俺たちの歩く道と交差した道を歩いていった。
リッちゃんは特に気にした様子もなく、そんなに危なっかしいかしらとぼやいている。
「あいつ、リッちゃんって呼んでるの?」
「あ、あの時エイトさんたちが呼んでたから、それで覚えちゃったみたいで。アイスの時もリッちゃんって呼ばれて誰?ってびっくりしちゃって」
やっぱりアイスもあいつか。妙に馴れ馴れしいのが気に入らない。
「あ、また名前聞くの忘れちゃった!プライベートの時は危ないからお巡りさんって呼んじゃダメだって言われたんですけど、肝心の名前聞いてなくって」
リッちゃんがそう言うのを聞き、少し余裕を取り戻した。
まだそんなに親しいわけじゃない。要注意だが。
俺は気分を切り替えてリッちゃんの手を握って、ホテルへ帰る道を歩き始めた。
部屋に戻って順番にシャワーを浴び、それぞれ持ち込んだそのまま寝れる、パジャマではない部屋着に着替えた。
俺は普通に上下セットの部屋着、リッちゃんは胸の辺りに小さなリボンをたくさん重ねた飾り付きのストンとした丈長の木綿のワンピース。
これは俺の劣情を刺激しない対策で、俺から言い出した。
自分はかなり信用できないが、リッちゃんと朝まで過ごしたい苦肉の策だ。
とは言え、夏場だし、寝れる準備だし、生地が薄くて屈んだりすると体のラインがはっきりわかるので気休め程度ではあるが。
リボンの飾りとストンとしたラインで立ったり座ったりしてるだけなら体の線が目立たないのが救いである。
早めに食事に出たので、支度が済んでもまだ19時になるところだった。
昼間はかなり負担がかかったはずなので、リッちゃんがいつ眠ってもいいよう、ベッドに入って話をすることにする。
しないとわかっているので、余計なことをしなければさほど耐えられないことはない。
どこかしら触らずにはいられないし、顔も見たいので俺が横寝して腕で頭を支えている。
空いた手はリッちゃんの頭や顔を撫でたり、手を握ったり。
くすぐったがって身をよじる動作や、甘えて擦り寄ってくるのが猫っぽくて、つい猫を構うような触り方をしてしまう。
「…んん、エイトさん、いじわる。…触りすぎ」
「触らせて。会いたかったんだ」
眠気が来ているのか少しふわふわした感じの口調で、甘えてくるのが可愛い。
「私もです…」
俺の喉元のあたりに擦り寄ってくる。
背中に手を回して体をくっつけると、笑いながら、もっと、と言ってくる。
額や頬にわざと音を立ててキスしてやる。
リッちゃんは少し恥ずかしそうに手を伸ばし、俺の顔や肩に触れた。
俺はその耳元に頬を寄せて髪を撫でて引き寄せた。
しばらくじっとしていると、リッちゃんの寝息が聞こえてきた。
そろそろ寝るだろうな、とは思っていたが、いざそうなると残念な気分になる。
…起こそうなんて思わないけど。
無防備な寝顔を撫でてから起き上がる。
寝苦しくないよう姿勢を変えさせて枕を整え、リッちゃんの手を取って手のひらに口づけてから、俺はベッドを離れた。
色々したから多分こうなる予想はしていた。
俺は時間潰しに備え付けの冷蔵庫からビールを出して一杯やることにする。
まだ8時なので、さすがに眠気が来るには早すぎる。
飲みながらぼんやりしていると、ふいにあの警官とリッちゃんの距離の近さを思い出して不快になった。
リッちゃんが関わる相手に男もいるのは、別にアイツに限った話ではないのだが、わかっていても目の当たりにすると気に入らない。
自分で思っていたより数倍嫉妬深くて気持ちを持て余していた。
苛々が収まらず、大体アイツは交番の時から距離が近すぎなんだ、と罵って、先週の話を書きかけたのを思い出した。
最近は書き出すのが趣味のようになってきていて、スマホのメモ帳を使って暇があると書いている。先週の話は修正だけの状態だ。
この時の分は、自分的に懺悔と決意表明の記録のような感じで書いていた。
ちょうど交番の時の話だし、苛ついた気持ちの整理にもなるし、仕上げて投稿までしてしまうことにした。
これが20日の顛末だ。
翌朝目覚めたのはなんと5時。
早く寝たリッちゃんが先に目を覚まし、俺の頭を撫でたりくっついたりと悪戯してくれたので、俺も目を覚ました次第だ。
動き出すには早すぎて、結局7時近くまでベッドの中でふざけあってイチャイチャとなる。…ああもう、可愛い。幸せすぎる。
どさくさにまぎれて触りまくってリッちゃんを堪能してから朝食を摂り、リッちゃんと相談して昨日のおさらいをすることにした。
もう一回、リッちゃんが自力で入れるパターンでダイレーターの練習だ。
「昨日は先に色々触ったから、入りやすくなってたはずなんだ。今からの方が普段に近いと思う」
さ、やってみて、と促すと恨めしげな顔して俺を見てくる。
可愛いすぎるんだよ、もう。
「ホントに目の前じゃないとダメなんですか…」
すでに半泣きだ。
俺が目の前でやってくれと要求したからだ。
「俺も一緒にやりたい」
これからはスマホ越しかと思うと、是非生で見たい。
すでにあれだけ見せてるんだし、色々させてるんだから今更と思うんだが、リッちゃんにとっては違うらしい。
「と、とても無理です…」
ダイレーターを握った手が震えている。
ううむ。このまま泣き伏しそうだ。
かわいそうになってきた。昨日強引に譲歩させたしな…。
俺は降参した。
「わかった。俺、後ろ向いてるから、困ったら呼んで。…いい?」
抱きしめて頭を撫でて慰めると、少し落ち着いたのか手の震えが止まった。
「わかりました…」
俺は少し離れて後ろを向いた。
2人しかいないから、背を向けても逆に動く気配や音に集中して何やってるか丸わかりだ。
ローションの水音、ワンピースをたくしあげる衣擦れの音…。
ためらう気配、つめた息遣いや時折漏れる声、粘り気のある水音。
こっちの方がよほど卑猥な感じなんだが。
心頭滅却していると、思っていたより早く終わった。
バサッという音と、あっ、と上がった声で、椅子に座るところまでたどり着いたことがわかった。
「できました…」
振り向くと、緊張の為か疲れた様子で椅子に座っていた。
軽く息が上がって頬が上気している。
俺は膝の上の手を握って側に跪いた。
「頑張ったね。…どうだった?」
「勇気が、だいぶ要りましたけど…なんとか…。最初は、ちょっと…最後の方は、昨日より楽でした…」
はあ、と、ため息をついている。
「ごめん、無理させて」
「私の為でもあるので…謝らないで下さい」
今度はそんなに間をおかず、20分ほど置いてから抜き取るのを1人でやってみる。
もちろん後ろを向かされた。
やっぱり吸い付いてしまっていて、なかなか抜けなくて苦労しているんだが。
上手く手に力が入らないと言うので、思わず俺が、と言いかけたら頑張って取り出してしまった。
そんなに嫌がらなくても。
後片付けまで済ませ、身支度を整えて時間を見ると9時近い。
チェックアウト後はリッちゃん宅の昼食に招かれている。
「まだ時間あるね」
どちらからともなく近づいて、抱き合う。
明け透けなことをして長く過ごしたせいか、自然に心の距離が近くなっている。
お互いの体に手を回し、自然と確かめるように撫で、時折引き寄せるように力が入る。
このままずっと一緒にいたい、と同じことを思っているのがわかった。
どうしてこんなに好きなのかわからない。
でも本能が離れたくないと訴えている。
「好きだ」
「私も好きです」
後はもう抱き合うだけで、言う言葉も続かないけど。
リッちゃん宅の昼食は、前回いきなりにもかかわらずもてなされたのと同様、歓待された。
詳しく描写すると身バレが怖いので説明のみにするが、リッちゃん母は、男3人兄弟の俺の家と同じく息子が欲しかったらしく、最初から前のめりで気に入ってくれている。(俺の家も口を滑らせたら連れて来いとうるさい)
妹ちゃんはリッちゃんと真逆の気の強いしっかり者で、俺が姉を泣かせることはないかチェックが厳しい。
泣かせたら直で文句を受け付けると、連絡先を交換して納得してもらう。
親父殿はまだ渋い顔をしていたが、三男なんで入り婿でも同居でも(転勤族だけど)大丈夫!とアピールしたら、面食らったような顔をしてから友好的になった。
後から聞いたら、家名残す必要はないから入り婿は必要ないけど、気分的に娘を嫁に出す=奪られるというイメージが無くなったそうだ。
お父さんチョロすぎ、と妹ちゃんは腹を抱えて笑っていたが。
屈託がない人たちなので、何やかや構われているうちに気がつくと15時、早めに帰る予定だったので暇乞いをし…玄関でリッちゃんと揉める。
また駅のホームまで送るというリッちゃんを、また男に絡まれたら嫌だと思う嫉妬深い俺が拒否した為だ。
さすがにストレートにそうは言えず、心配だから嫌だ、家にいてくれ、と言って押し問答していると、妹ちゃんから横槍?救いの手?が入った。
「お義兄さん、私が近くの駅まで送ってあげる!」
「いや尚更必要ない気が…」
「いいからいいから!じゃ、お姉ちゃんは大人しく留守番ね!」
「えっ、ちょっと待って…」
おっとりしているリッちゃんが慌ててもたついてるうちに、俺の腕を掴んで一気に門の外まで引きずり出してしまう。
俺は玄関からやっと顔を出したリッちゃんに声をかけるのか精一杯だった。
「リッちゃん、家に着いたらすぐ電話するから待ってて!」
妹ちゃんは追ってこれなくするのが目的だったらしく、家が見えなくなるとすぐ足を止めた。
「お義兄さん、なんかあったんでしょ?教えてよ」
彼女は冷やかし半分でお義兄さんと呼ぶ。
「いや、先週泣きながら帰ったらしくてさ。心配なんだよ」
なかなかに余裕がない男の自覚があるので、嫉妬の件は言いたくない。
納得しなかったらしく、妹ちゃんは気の強そうな眉を片方ピリッと上げて俺を軽く睨んだ。
「それだけ?」
「まあ…そう」
「ふうん。じゃあ別なんだ…」
考え込みながら意味深なことを言う。
「妹ちゃん、別ってなに?なんかあったの?」
この流れ、リッちゃん絡みに違いない。
「教えて欲しい?」
妹ちゃん、悪そうな笑みを浮かべて下から覗き込んでくる。
「君が立派に女王様の才能があることはわかったから、教えてくれ」
「ずいぶんな言われようねえ」
不満げに口を尖らせていたが、妥協したらしい。
「ま、いっか。あの人ね、昔から変なのに目をつけられやすいの。だからなんかあったのかと思ったんだけどね。…こっちはあったんだ」
こちらは俺が嫉妬しただけです。それは置いといて。
「あったってなにがあったんだ?」
「郵便物が盗まれた。お姉ちゃんのだけ」
「…それ、なんでわかったの?」
「高校まで同じだったからさ、私にOB会の知らせが来たんだけど、お姉ちゃんのが無いの。あと、歯医者からの定期診察のお知らせとか」
「相手は出してるけど届かないってことだよね?」
「うん。歯医者は時期決まってるからこっちから訊いて発覚。OB会は私が確認の電話した」
「…それって、ヤバいの?」
「高校の時も一度あってさ、通学路沿いに住むストーカーでね。段々エスカレートしてきて大変だったんだー」
ウエッて感じに舌を出して、手をブラブラさせた。
「そいつじゃないんだよね?」
「それは両親に島流しの刑にされたから大丈夫」
この妹ならちゃんと確認してるだろう。
しかし島流し…なんでそうなったのかは今度聞こう。
「あ、お姉ちゃん被害も全然わかってないから言わないでね。OB会は欠席にしたし、歯医者も来月にしたから当座は大丈夫だし」
「そうなのか」
「あの人が知るとすぐ庇うから、余計拗れるんで教えないんだ」
「……」
なんかわかる気がする。
「で、郵便物なんだけど、お義兄さんの知ってる件が違うなら、そのうちなんかあるかもしれないからね。覚悟しといて」
「えっ、俺はどうすれば…」
「こっちにいないし、どうしようもないじゃん。私がなんとかするつもりだけどさあ」
今までもそうだったし、と口を尖らせている。
「なんかできることないかな?」
「うーん…じゃあ、男に気を許すなってうるさく言ってくれる?すぐ信用するからさー」
「わかった、善処する」
それなら心の底から言いたいから、いくらでも言う。
「お義兄さんもなんか気付いたら教えてよ!」
…これは申告しといた方がいいようだ。
「あー、こっちの件は…変なことはしないと思うけど、最近駅近の交番の警官と仲良くなったらしい」
「えっ、いつ?」
「この間見送りにきた帰りから…油買って帰った日とか送ってもらってる」
「なに、もしかしてそれで今日ついてくるなって言ってたの?」
ちっさ!とか言いながら大笑いしている。ほっといてくれ。
「なんか家がスーパーのあたりらしいから、また会うんじゃないかな。彼女には親切だ」
「ふうん、…覚えとく」
「また何かあったら教えてくれ。心配なんだ」
「うん。お姉ちゃんに注意しといてね」
「わかった」
俺たちはガッチリ手を掴み合って共同戦線を張った。
その後は最寄り駅で別れ、真っ直ぐ家に帰り、置き去りにされて拗ねたリッちゃんと仲直りし、後は寝るだけとなった時、妹ちゃんからのメッセージに気がついた。
『さっき発覚!先週ミホちゃんが撮った写真送ってくれたんだって!でも届いてない。多分確定だよ!』
ミホちゃんの写真ってあの飲み会の時だな。最近使わないからってデジカメを持ってきて撮ってた気がする。
俺にも送っていたら、先週チェックしてないからまだ郵便受けだ。
俺は慌てて部屋着のまま出て、郵便受けを見に行く。
軽く束になっている中にミホちゃんからの封筒があった。
部屋に戻って封を切ると、全員で撮ったものと、俺とマキちゃんミホちゃん、俺とリッちゃんの組み合わせで撮ったものが入っていた。
このリッちゃんが写った2枚はリッちゃん宛の分にも入っていたはずだ。
この時なぜか、すごく嫌な予感がした。
今回はここまで。