あの飲み会の日から、私と言えば時間が合えばマサミとの行為に及んだ。
ラブホテルではお金が掛かるから、車の中での行為もしょっちゅうだった。
何より、マサミは既婚者と言う事もありそう言った行為が周りに暴露される心配もなかった事が気楽だった。
側から見れば恋人のように見えるだろうか…。
10歳ほどの歳の差のカップルは少し変だろうか…。
そんな事をよく考えていた。
マサミと居る時間は、[不倫である]事さえ除けば心地が良かった。
のだが…やはり私の性格上、同じ女性との行為を続ける事にマンネリを感じ始める。
とは言え、もともとセフレの提案だったはずだ。
私としては心置きなく、他の女性と関わりを持つ事は許されるのでは無いか?そんな最低な考えが頭で巡った…。
私の職場は、女社会の特徴なのか小さな派閥が幾つもあった。
比較的私と仲の良い若い子のグループ。
マサミの周りの中堅グループ。
世話焼きおばちゃん達のグループ。
どこにも属さない一匹狼族。
あとは別口として仕事での大きな派閥があったように思うが、プライベートとしては上の3つのグループが主だった。
この頃の私はマサミのお友達と再々遊ぶようになっていた。
まだ、19歳か20歳くらいの頃だと思う。
そのマサミの友達の中でも特に仲が良かったのがマイだった。
年齢はマサミより下だったが私から言えば5.6歳ほど上だったはず。
お姉さんのように私を優しく相手してくれていた記憶がある。
そのスタイルの良さは、身長も高く女性としての魅力が詰まった…マサミとは正反対の容姿だった。
髪も長く、少しキツそうな顔立ちではあるが全くそんな性格ではなくフランクな性格が対比を加速させた。
ただ…マイには当時彼氏が居たことは覚えている。
高校からの付き合いで長々と付き合っているとか言って話をしていたはず。
そんなマイと関係を持つのはずっと後の話。
時間が流れるにつれ、マサミとマイと私との3人は職場でも公認の仲良し組になっていた。
私の歳はと言うと、この頃は22歳くらいだろうか。
マイも30が近くなると結婚を急ぐ歳だったと思う。
この頃になるとマイと二人で食事に行ったりする事も幾度かあった。
ただ、マサミとの関係も定期的に続いていた。
とある日のこと、久々に3人で食事に行く事になったが、その場に現れたマイの髪型にマサミと私は驚いた。
綺麗な黒髪が肩までバッサリと切り落とされていたのだ。
「あはは、やっちゃいましたー。」
なんて軽い感じのマイが印象的だった。
式に向けて髪を伸ばしていたはずのマイが髪を切ってきた事に、マサミも私も察しは付いていた。
「その、似合ってますね…?」
間違いなく不適切な回答だったことだけは確かだが、そんな感じのニュアンスを伝えた事は覚えている。
ただ、マイもマサミもその言葉に笑ってくれた事も同時に覚えている。
…そのあとは、マイの慰め会、今後の決起集会と言う形で場は盛り上がった。
普段飲まないマイもこの日ばかりはお酒を飲んでいた。
「もぅ、今日は飲め飲めー!」
「うぇーぃ!!」
みたいな感じだったろう。
しばらく騒ぎ倒して御開きとなったが、家に帰ったあとにマイからメールがあった。
「髪、あんたの好きな短めにしたんだから…喜びなさいよ?」
そのメールに私は”まさかな”と言う思いで返信をする。
「嬉しいですけど、それは告白ですか?」
「バカ言うな。自惚れるな。」
どこかガッカリした気持ちがあったが、これは脈アリと私は判断してマイとの関係を続けた…。
結果、マイとの関係はすぐに進展した。
慰め会の後、何度か連絡を取り合って二人で会う事を取り付けると、ドライブの車中で私から話を切り出す。
「この前のメール。覚えてます?」
マイは顔を赤らめて黙ってしまった。
「俺、マイさんのこと興味ありました。結構前から…」
「アンタ、彼女居るんじゃ無いの?」
正直ギクッとした。その当時の私は、彼女は居ないながらも身体の関係が複数居たし、何よりマイの友達のマサミとも関係は続いている。
「……彼女は居ない。」
そう告げるしかなかった。
少しのマイの沈黙が流れたが、意外な返答が返ってきた。
「…じゃぁ、ホテル…行こ。」
私は無言で頷き、車をホテルへ向かわせた。
どこか後ろめたい気持ちと、意中の相手との行為に向けての高揚感が複雑だった。
ホテルに到着し、互いにシャワーを浴びるとマイが私に言う。
「私、彼氏としかした事ないから。期待しないでよね…」
その言葉を聞くと、私はなぜか胸が高鳴った。
“マイに快楽を教えてやる!”
その気持ちが頭を渦巻いていた。
「じゃあ、ヤリましょうか。」
私はマイに覆い被さると、その大きな胸を堪能する。
全身をくまなく舐め、マイを存分に辱めた。
綺麗な横腹や、長い脚、脇に至るまでゆっくり時間をかけて愛撫を行う。
「ちょ…そんな所まで、舐めなくて…良いからっ!恥ずっかしい!」
ゆっくり舐める中で陰部に手をかける。
トロッと蜜が溢れるそこは、マサミよりも遥かに濡れやすく、何より綺麗な形だった。
出産するとやっぱり少し形が変わるモノなのか…などと考えながら、陰部に顔を寄せて蜜を吸う。
「ちょっ…んぁっ…も、次!挿れてっ!」
マイは顔を隠したまま私にお願いをする。
「じゃぁ、マイさん舐めて。」
そう言ってペニスを顔に近づける。
「何よ…。勝ち誇った顔して。」
マイがペニスを咥えると、そのまま身体を密着させてフェラチオを続ける。
俗に言うシックスナインの態勢で互いの性器を舐め合った。
すぐにマイの太ももがピクピクッと痙攣すると、私のペニスを口から離して悶えている。
「ぅぅっ…ちょっと、休憩…」
私は止めることなく再びクリトリスと入り口をチロチロと舐めて続ける。
「ちょっと!聞いてっ!お願い…ぃぃっ!」
すぐに再びの痙攣が始まるとマイの陰部からトロッと愛液が溢れてきた。
私はそれだけで充分満足だった。
あのマイが私の前で悶えている現実。
「じゃあ、挿れましょうか。」
マサミとは違いゴムを着けてそのまま挿し込む。
「ぅうあっ…。気持ち良い…。」
ゆっくり動いたり、早く動いたり。
ここからはマイを満足させる事だけを考えていた。
ただ…女を快楽で虜にするなんて事は私に出来ない事は分かっていた。
それでも、私はマイに何度も何度も腰を打ち付けてこのひと時を逃さまいと夢中になっていたのは事実だった。
「イクッ…イクゥ…」
大きな胸を揺らしながらマイが少し反り返る。
私も呼吸を荒くして、何度目かの射精を終えていた。
「はぁ…はぁ…。気持ち良かったです。」
私自身、マイとの関係が長く続くとは思ってなど居なかった。
真面目なマイだからこそ、”きっとこの日限りになるのだろう”と、その事はなんとなく予感していた。
しばらく時間が流れたのち。
「なんだ、アンタ上手じゃん。私、初めてこんな気持ち良かったかも…。」
「ほんとに、そう思いますか…?」
「ぅん。ほんとだよ。…でも、取っ替え引っ替えヤッちゃダメなんだからね?」
「やっぱり知ってたんです?」
「バカっ。知ってるって。私の情報網舐めんな。」
そんな会話をした覚えはある。
ただ、それっきりマイとの関係は無く、元通りの友達関係に戻ったのだった。
マイは結局30歳過ぎて転職をし、以降は関わりが無くなった。
風の噂では結婚して子供も授かり、幸せな生活をしているのだとか。
私の中での不思議な存在の女性。
ほろ苦い、身勝手な失恋の味だった。