数年前の春の事です。
私(敏也・31)は妻(由美・28)とK温泉に行きました。
結婚して4年もなるのに、待望の赤ちゃんを授かれず焦っていました。
その日はちょうど排卵日に当たり、暑い温泉に浸かって夫婦の営みをすると子供が出来易いと聞き、二人とも休暇を取って行ったのです。
車で行ったので、少し早く着き、荷物を宿に預け、外湯に入りに行きました。
昼過ぎなので老人が多く、若い人は数人だけです。
歳が近そうな男性が一人いました。
テレビ俳優に似たすごい美男子で背が高く、スマートな人です。
すぐそばの頭の禿げた老人が、彼の事を「〇〇屋の若旦那」と呼んでいたので、地元の温泉宿の若主人だと思います。
話しかけて、K温泉の由来や湯の効能について聞いてみました。
丁寧に教えてくれ、近年はK温泉も寂れてきた事を嘆いていました。
歳は38歳でまだ独身だそうです。
私より7歳も上だとは到底思えません。
同じ歳か年下だと思っていました。
それからしばらくして頭の禿げた老人と帰って行きました。
私も妻と近くの名所見物をして、夕方まで時間を過ごしました。
宿泊の宿は素泊まりだったので、地元の名産を食べさせてくれる和風レストランに行きました。
あれこれメニューを見ていると、あの若旦那が老人と隣の席にやって来ました。
私は挨拶し、妻を紹介しました。
そして何をオーダーすれば良いかを聞くと、すぐに教えてくれました。
彼らも同じものをオーダーしていました。
食事をしながら、このK地方の由来や歴史を詳しく話してくれました。
時々妻の方に目が向いていたようです。
食事が済むと、地元の酒屋が造る、うまい酒を飲ませる居酒屋があるので招待してくれると言います。
私も妻も、早く宿に帰って、熱い湯に浸かり子作りをと考えていたのですが、無碍に断るわけにもいかず、付いて行きました。
私好みの甘口の香りの高い酒でついつい飲み過ぎてしまいました。
妻も飲みやすいのか、勧められるままに、かなり飲んでいました。
途中で若旦那と一緒に来た老人が先に帰りました。
その時、悪酔いしたのか、急に嘔吐したくなりトイレに駆け込みました。
食べた物と飲んだ酒を全部吐き出して、やっと、すっきりしました。
嗽をし、顔を洗って、元の席に戻ると、他の人が座っていました。
店員に聞くと5分ほど前に帰ったと言います。
すぐに外に出てみましたが二人の姿はありません。
土産物の夜店の通りも一軒一軒調べてみましたが、いませんでした。
宿に帰っているかと思いましたが、いませんでした。
宿から携帯に電話してみると、荷物の中で鳴っていました。
忘れて行ったようです。
もしかしたら、あの若主人と、どこかのホテルにでも行ったかと悪い予感がしました。
宿でK温泉の地図をもらって、調べてみましたが、そんな時間から訪ねて行く事も出来ず、困り果てました。
夜なので、探しに行くこともできず、最悪の事ばかり思い浮かんできます。
それでも2,3時になると、いつしか眠っていました。
目が覚めたのは、6時頃でした。
もう外は明るくなっていたのですぐに探しに出掛けました。
地図に記されている宿を一軒一軒尋ねてみました。
次の宿を訪ねようと神社の前を歩いていると、すぐ向こうのホテルから出て来る二人連れが目に入りました。
妻が若旦那と手を繋ぎ、嬉しそうにニコニコしています。
二人は神社の境内に入り、大きな木の陰で抱き合ってキスしていました。
そして、若旦那は木の側に立ち、妻は鳥居の方へと歩いてきます。
20、30歩歩くと振り返り、また歩くと振り返り、更に鳥居の所で振り返り、手を振っていました。
余程名残惜しかったようです。
私は路地を通って、妻より先に宿に帰りました。
しばらくすると妻は帰って来ました。
何も言いません。
私も同じように無言のままです。
旅行から帰ってからもしばらく黙ったままでした。
ただ自分の責任を果たすだけの毎日でしたが、一週間ほどして大きな封筒と現金書留が送られてきました。
どちらも、あて名は私の敏也になっていました。
差出人はK温泉の✖✖芸能社となっています。
中には、一枚の文書とB5大の封筒が入っていました。
文面は以下の通りでした。
拝啓時下、益々御清祥の事とお慶び申し上げます。
さて、過日、奥様の由美様には当劇場の俎板ショーにご出演いただき、誠にありがとうございました。
当劇場の目玉である「潮吹き」では、2回とも盛大に噴き上げられ、男優としてお相手いたしました。
当社主も感激しておりました。叉、「中出し」でも、多くの希望者が殺到し、社主が素人の奥様には無理だと判断し社主だけが中出しさせていただきました。
お客様の多くは「大変良かった」と評され、沢山のご祝儀を頂きました。
些少ではございますが、当日のギャラと合わせてお送りいたします。
尚、ギャラとは別にしております現金は、ショーの後で、奥様が、ぜひ社主と一夜を共にしたいと希望され、楽しい一夜を過ごさせていただいた社主のお礼の本の一部でございます。
ご笑納ください。
ショーに出演して下さった記念に、写真を同封しておりますが、プライバシーが関係しますので写真の原板、コピーは一切破棄いたいております。
再度、ご希望されても発行はできません。
尚、ショーによる妊娠等の事故が発生した場合は✖✖芸能社までご連絡ください。
敬具
あの若旦那はストリップ劇場の社主で、酒に酔った妻をショーの見世物にしていたのです。
写真には付箋が付いていました。
1、舞台の上で仰向けに寝た妻が、股間から潮を噴き、足元にいる若旦那の顔を濡らす。
2、舞台の上で仰向けに寝た若旦那に跨り、騎乗位で腰を振る妻。
3、舞台の上で四つん這いになる妻の後ろから、ペニスを入れる若旦那。
4、舞台の上て正常位で繋がる、妻と若旦那。
5、舞台の上で仰向けの妻の股間のあそこから流れ出す妻の愛液と若旦那の精液。
6、ホテルの部屋で薄紫のランジェリーとひもパンの妻。
7、若旦那のペニスをフェラしながら、エロい顔で見上げる妻。
8、妻と若旦那が69で互いを愛し合う。
9、妻が正常位で若旦那に抱かれ、絶頂に達した表情。
10、妻と若旦那の別れの口づけ。
10枚の写真が入っていました。
妻には見せたくありませんでしたが、文面の中で言及されていたので見せる事にしました。
妻を呼んで、封筒と現金封筒を見せると、その場に座り込んで泣き出しました。
泣きながら
「私の過失だから、今回だけは許して」
と懇願してきます。
私は妻を深く愛していたので初めから許すつもりでした。
ただ、あの日が排卵日だったので、妻が妊娠していないか心配でした。
生理がくるまで、気が狂いそうでした。
妻が予定日に生理があったことを報告してくれた時は、胸のつかえが取れたような気がしました。
再び、私達の子作りは始まりました。
そして、その年の10月妻の様子がおかしいので、産婦人科へ行くと
「おめでた」
だと言われました。
あの若旦那との一夜が妻の体の何処かに刺激を与え、子作りを促したのかもしれません。
今は遠い過去の事です。