私は現在教師だが教師にしては文章が下手だとよく言われる。読んでていびつに感じるかもしれない。そして文章力をカバーするためにあえて一部創作をし雰囲気を作っている箇所がある。ご理解いただきたい。
これは大学生の時、教育実習先の中学校でのことである。
私は初めての実習だったこともあり、とても緊張していた。
それを察して私の実習担当のクラスの担任が
「困ったことがあったら私かあの生徒を頼るといいですよ。」
と指を差して言った。
私は、中学の生徒に頼るとは?と少し違和感を感じたが、それはすぐに消えた。
示された先にいたのはこのクラスの委員長をしている清原さん(仮名)だった。
見た目はいわゆるかわいい系ではなく端正な顔立ちをした美人で清楚、黒くて長い髪であったがゴムなどでまとめてはおらず、彼女の動きに合わせて艶やかに揺れていた。
身長はそんなに高くはないのだが、スタイルがいいからかスラッとして見え、周りの生徒と比べると大人びていた。
見るからに優秀そうで実際に成績はトップ、実習中の彼女は品行方正で多くの生徒や教師から信頼されていた。
「清原さん、おはようございます。教育実習で来ました〇〇(私の苗字)です。いきなりで申し訳ないんですけど生徒名簿ってどこですかね?」
生徒名簿は教壇の上にあった。知っていたが清原さんと話すきっかけが欲しくてわざと知らないふりをした。
「生徒名簿はあそこです。取ってきますね!」
彼女は愛想よく言い、近くにあるのに嫌がりもせずすぐに持ってきてくれた。確かに頼りになりそうだと思い最初に感じていた違和感は消えていた。
近くで見た彼女は白く透き通るような肌をしていて、かすかにシャンプーのいい香りがした。声は思いのほか高かったが、大人びた外見と話し方からか落ちついた印象を受けた。
私はそんな彼女に好印象を抱いたが、どこか奇妙さも感じていた。
私は彼女のことが気になって担任がまとめている生徒のプロフィールを見せてもらい彼女の情報を読んだ。
清原悦子、中三、学級委員長を務める
成績は少なくとも三年次からは常にトップ、運動に関しては平均的、手芸部
家族構成、父、母、本人の三人家族
備考欄も見たが思った通り信頼されているようで好評で埋め尽くされていた。
私は奇妙さを感じていたことなどは忘れ、またも話すきっかけが欲しくて
「清原さんは学級委員長なんだね?勉強もあるし大変じゃない?」
と授業の合間に自然なタイミングで話しかけた。すると
「全然ですよ!行事の決め事をするときくらいですかね。生徒会長とかなら大変だったかもしれないですけど。」
彼女はにこやかに答えた。
「清原さんは生徒会長に立候補はしなかったの?」
「私あまり積極的じゃないんです。委員長も先生から推薦されて。」
「本当は嫌だったんだ?」
「いえ、嫌ではないですよ!クラスのみんなと話すきっかけができますし、それに」
彼女は私の耳に手を当て
「内申点もあがりますしね。」
そう言ってふふっと笑った。私は、真面目だが茶目っ気もある彼女に惹かれ始めていた。
生徒会長の話にしてもそうだ、清原さんは推薦されただろう、いや、されなかったはずがない。でもおそらく本人が言うように大変だからとかで断ったのだろう。
それから清原さんと話す機会があまりなかったが、すれ違う時は会釈してくれるし、教室で目が合うとニコッとしてくれた。
断じて言っておくが私はロリコンではない。だが不覚にも彼女に恋心を抱いてしまっていた。
ある日の実習で私は遅くまで作業をしていた。
そろそろ部活動をしている生徒も帰ったころだろうと思い教室に確認に行った。しかしまだ明かりがついていた。
消し忘れの可能性もあるからと教室の前のドアを開けた。
するとそこから対角線上の反対側の端っこ、教壇から見て右端一番後ろの窓際の席に清原さんが一人で立っていた。しかも彼女は下着姿だった。
彼女は私に気づいてもまったく動じることなく無言でこちらを見つめてきた。いつもの愛想のいい彼女とは違い無表情で妖艶な雰囲気を漂わせていた。
彼女は上下純白のブラジャーとパンティを身に着けていた。
子供が着ているような綿の下着ではなく大人が着るような模様の入ったレース下着だった。いや、実際は遠くてよく見えなかったが下着の光の反射でそうだと思った。
真っ白な肌で遠目に見ても膨らみが分かる発育の良い胸をしており、私は一瞬彼女に視線がくぎ付けになった。だがすぐにハッとして目をそらし、
「ごめんなさい!」と慌ててドアを閉めた。
着替えていたのか、確認すればよかったと職員室に戻りながら思っていたがよくよく考えてみたら女子更衣室は同じ階の端っこにある。それなのになぜか彼女は教室で着替えていた。部活が終わって誰もいないからと思ったのか。
しかしさらに不可解だったのがそもそも彼女は手芸部、運動部ですらない。手芸をするためにわざわざ着替えるのか?そう思ったが、あの清原さんのことだからなにか訳があったのだろうと思い深くは考えなかった。
家に帰ってからが大変だった。
私は一人暮らしをしているが教師志望ということもあり規律ある生活を送っていた。だがあの時の清原さんの下着姿が頭に焼き付いて離れない。私はすぐに彼女をおかずにしてオナニーがしたくなった。
だが実習先の中学生をおかずにするなんてと理性が働いた。抑えようとすればするほど彼女の姿は頭の中で鮮明になり官能的な感情を湧き立たせた。
葛藤に葛藤を重ねたがついに私は我慢ができなくなり、ズボンを下ろし自分のあそこを握り激しく上下に擦り始めた。
「はあっ!はあっ!清原さん!はあっ!はあっ!」
想像の中の彼女は下着姿で私を誘惑し、彼女の手で私のあそこは激しく擦られていた。
「清原さん!清原さん!ああっ!イく!」
ものすごい快感が全身を突き抜け、ここ最近ではないくらい大量の精液が放出された。出した後、生徒をおかずにした罪悪感に激しくかられた。
次の日、どんな顔をして清原さんに会えばと思っていたが顔を合わせたとき彼女はいつもと変わらず愛想よく挨拶をしてくれた。私は戸惑ったが平静を装い挨拶を返した。
この日はけっこうな雨だった。
教室がある大きな建物とは別に図書室や美術室、視聴覚室などがある同じ大きさ位の建物があり、この二つは外の渡り廊下でつながっていた。
私がそこを通っていると向こう側から清原さんが来た。雨のせいで外に出ている生徒は少なくその時は私と彼女しかいなかった。すれ違うだけなのにものすごく緊張した。
すれ違う時に会釈すると彼女も返した。私が安心して通り過ぎようとすると後ろから突然、
「問題です。」
「え?」
「先生、問題です。私は昨日の9時ごろ家で何をしていたでしょう?」
「えーと、清原さんのことだから勉強してたんじゃないかな?」
「正解です。私いつもその日の復習と次の日の予習をしてから寝ます。」
「そうなんだ。えらいね。」
「ありがとうございます。ではもう一つ問題です。昨日の同じ時間に先生は何をしていたでしょう?」
「え?昨日の9時ごろってたしか・・・」
・・・はあっ!はあっ!清原さん!はあっ!はあっ!・・・
私は昨日のことを思い出し焦った。まさか見られてたのか、いやそんなはずは・・・
「昨日のその時間は次の日の実習の準備をしていたよ。」
私は平静を装い答えた。
「そうなんですね。毎日お疲れ様です。ところで」
「?」
「昨日のこと覚えてますか?」
昨日のこと、それだけで十分伝わった。私が清原さんが着替えている最中に教室に入ったことだ。
「あ、あの。昨日のことはごめんね?確認してから入るべきだった。」
「いえ、いいんです。私も更衣室で着替えるべきでした。でも先生、私確信があるんです。」
「確信って?」
「先生は昨日は実習の準備をしていたと言ってますよね。でも本当は」
彼女は私の耳に手を当て
「・・・をしてたんですよね。」
「ち、違うよ!それに女の子が安易にそんな言葉言っちゃいけないよ!」
「ごめんなさい。でもうれしいですよ。」
「え?」
「先生におかずにされてうれしいです。だから今日も明日も私でしていいですよ。」
彼女はそう言うと「失礼します。」と頭を下げ、去っていった。
私は彼女にオナニーしたと決めつけられたことに不満を覚え、
「してないよ!」と言ったが、雨の音にかき消されてしまった。
その後、なるべく清原さんに鉢合わせないように気を付けていた。ときどき清原さんの視線を感じたが気づかないふりをした。
ある授業の時。授業中は教室の生徒たちの席の後ろで授業の勉強をさせてもらっているが、その時左側からじーっと視線を感じた。
私から見て一番左の後ろの席、そこに座っている清原さんが振り返ってこっちを見ているのが視界に入った。
普通なら清原さんほどの美人に見られていたらドキドキするものだが、この時は違った。
私は気まずくて気づかないふりをしていたが、あまりに長いこと見られているのでちらと清原さんの方を見た。
清原さんは私が見るとニコッと笑った。やはり彼女は美人だ、私はドキドキした。
すると彼女は口をオの字にし、軽く握った右手をゆっくりと上下に動かし始めた。その動作は完全にあれを擦る動作だった。私が見入っていると彼女は再びニコリと笑った。
私はその動作をとても卑猥に感じ、股間が熱くなった。だが私は彼女が挑発しているのだと思い、彼女から視線を背け、授業中一切彼女を見なかった。
それからも彼女を避けようと思っていたが体は正直だ。彼女に気づき存在を意識するたびに私のあそこはわずかに膨張した。避けているつもりだったが気持ちは彼女に向かっていた。
ある休み時間、彼女の視線を感じた。私が彼女を見ると彼女はニコッとし友達同士で話しているある女子生徒に近づいた。
何をするのかと思っていると、なんと彼女はその女子生徒のスカートを下着が見えるくらいにめくった。めくられた生徒は話に夢中で気づいていない。彼女は声を出さず、口を(み、て)と動かした。
本来ならば注意をすべきだったが、私は彼女の大胆な行動に驚き、焦ってその場を離れてしまった。
その後、時間を見つけて清原さんを呼び出し、人のいない教室に入った。
「先生、なにか用事ですか?」
「分かってるでしょ。どうしてあんなことしたの?」
「他の子がどんな下着つけてるのかと思って。 ほら、私委員長で真面目だって思われてるからそういうお話できなくて。」
「体育の時間とかに着替えで見てるよね?」
「私恥ずかしいからいつもトイレの個室で着替えているんです。」
「そうなんだ。でもだからって良くないよ。清原さんなら分かるよね?」
「不思議に思いません?」彼女は私の言うことには答えず言った。
「え?」
「不思議に思いませんか?私はスカートをめくった生徒の下着を見ても何とも思わないのに先生にとっては最高のおかずになる。」
「なっ!私はそういう目で生徒を見ないよ。」
私はまた決めつけられたことに憤慨し、それは君が女性で私が男性だからだ。何を当たり前のことを言っているんだと心の中で腹を立てていた。
「でも不思議に思いませんか?私は男の子の着替えを見てもなんとも思わないのに。男の子は女の子の下着姿に興奮するんです。」
まるで私の心を読んだかのように言われ、私は彼女に気味の悪さを感じた。
だが彼女は思春期の女の子だ。性的なことに興味を持っていてもおかしくない。それに知的にものを考える彼女のことだからよりそのことに疑問を持ってしまうのかもしれない。
「あのね、清原さん。それは人それぞれだと思うんだ。異性に関心の強い人もいればそうじゃない人もいる。でももし清原さんがそのことでなにか不安があるなら先生相談に乗るから」
彼女は少しの間無言だったが、
「分かりました。ありがとうございます。」
といつもの愛想の良い笑顔で言った。
やはり大人びていても普通の中学生だ。私は安心した。
「ところであの子の下着は何色でしたか?」
「え?いや、どうして?」
「教えてください。」
「いや、白だったと思うけど。でも、見たくて見たわけでは」
「見たんですね。女の子たちは白い下着を着ている子が多いんですよ。」
「そうなんだ・・・。ってあれ?なんでそんなこと知ってるの?個室で着替えてるんだよね・・・?」
「私、いつもしてるんです。」
「え、何を・・・?」
彼女は答えずニコリとした。
「・・・もしかしてスカートめくりを?」
「はい。」
普通ならば信じなかっただろう。だが私は現場を見ている。
「っ!ま、まずいよ、ずっとそんなことをしてたら!君は委員長でしょ!?」
「大丈夫ですよ。それにバレたら服装をチェックしてたって言いますから。」
「いや、そういう問題じゃなくて!と、とにかくもうしないように!場合によっては担任の先生に伝えなくちゃいけなくなるよ!」
「分かりました。今後気をつけます。失礼します。」
彼女はただ私をからかっているだけなんだ、そう思った。彼女が普段からスカートめくりをしていたということも本当か嘘なのか定かではない。だが私は確実に彼女に取り込まれ始めていた。
次の日、私が廊下を歩いていると、彼女に後ろから声をかけられた。
「せ~んせいっ♡」
「・・・清原さん。」
「先生、お話しませんか?」
「僕ちょっと用事があるから・・・」
「私を避けているんですね。昨日は相談に乗ってくれるって言ってたのに。」
彼女はふくれっ面をした。
「・・・。分かったよ。少しなら。」
「ありがとうございます。じゃあこちらへ。」
私は彼女に誘導され人のいない教室に入った。少しならわざわざ教室に入る必要はなかったがまた昨日みたいに彼女がとんでもないことを暴露するのではと心配だったので仕方なく従った。
「それで相談って?」
「そんなものありませんよ。ただ先生とお話がしたいだけです。」
「・・・」
私は無愛想にふるまっていたが、彼女にそう言われまんざらでもなかった。
「先生あのね、私最近勉強がはかどってテストの成績がすごくいいんです。それで自分で言うのもですけど周りの子たちからも一目置かれています。」
「良いことじゃない。君はもともと成績がいいしこれからも頑張っていけば、いい高校にも行けると思うよ。」
なんだただ自分の成果を褒めてほしいだけだったのかと私は安心した。
「ありがとうございます。それでね先生。私この前先生に下着姿を見られた日の夜、勉強してたって言ったじゃないですか。」
「うん。」
彼女は私の耳に手を当て、
「実は私その時・・・だったんですよ♡」
「ぜ、全裸!?」
「はい♡想像しちゃいましたか?」
「し、してないよ!」
した。彼女の言葉に否が応にもさせられた。だが私が想像したのは彼女が全裸で勉強する姿ではなかった。
「君はまた中学生の分際で僕をからかって。」
「からかってないですよ。裸だと勉強がはかどるんです。」
「・・・」
「だから先生がその時私で、してるのも知ってたけど気にも留めなかったですよ。」
「なっ!何度も言うように私は何もしていない!」
「でもまさか成績優秀で真面目な委員長が裸で勉強してるなんて誰も思わないだろうな~。」
私が否定したのを聞いておらず、悦に浸っている彼女の表情を見て、やはりこの子はどこか中学生離れしていると思った。
「清原さんはオナニーするの?」
私は、君は普通の中学生なんだよね?と聞こうとした。だが彼女にプライベートな告白をされ、私は彼女への関心が強まり好奇心むき出しの質問をしてしまった。
私は彼女が「先生のエッチ~♡」と言って私の腕をパシッと叩く姿を想像した。だが
「しますよ。」
予想に反して彼女はあっさりと答えた。そしてそれを聞いて安心したようなしないような。
「変なこと聞いてごめんね。でもそれを聞いて安心した。」
「私だって普通の女の子なんですよ。」
「そうだよね。なら好きな男の子のこととか想像してするの?」
「う~ん。前の夜先生は私のことを想像して、したって言いましたよね。」
「いや、言ってはいないけど・・・。もう隠さないよ。うん、したよ。」
また決めつけされもう言っても無駄だと諦め白状した。
「やっぱり♡でね、私勉強しながらそのことを知っていたから先生が私のことをおかずにしてあそこを擦っているのを想像して」
「想像して・・・?」
「しちゃったんです・・・♡」
私はさっき想像していた全裸でオナニーをする彼女が事実であったと知り股間が膨張した。
「あー、先生想像しちゃってるでしょ。女の子の前なのに。」
君が言ったからじゃないかと反論しようとしたが、それよりも思うことがあった。
「でもそれって嘘だよね・・・?」
「さあ、どうでしょう♡」
彼女は意味深にニコリとした。
嘘だ。おそらく彼女はあの日の夜オナニーをしていない。
さっき彼女は私がオナニーしていることを気にも留めなかったと言った。それが今したと言っていることと矛盾している。もちろんそれだけで断定はできないが私には確信があった。彼女はそもそもオナニーなんてする子ではないのだ。
「じゃあ、先生お時間を割いていただいてありがとうございました。」
彼女は愛想よくそう言いやっと私を解放した。結局この日も彼女は私を困惑させ、私の頭に強く印象を残していった。
ある実習の日、例によってまた遅くまで作業をし、その後教室に確認に行った。
また清原さんが着替えているのではと期待半分不安半分に中を覗くと案の定彼女はいた。だが彼女は制服を着て本を読んでいた。
ノックをして中に入り、
「・・・清原さん。もう遅いよ。帰りなさい。」
「はい。今、帰ろうとしてたところです。」
「そうか。最後みたいだから窓を閉めて、電気を消してね。」
そう言って去ろうとすると、
「また見られちゃいました。」
「え?」
「また私、さっきブラとパンティだけの姿を男の子に。彼すごく慌ててました。」
私は心のどこかで嫉妬していた。
「清原さん、いつもは恥ずかしくて個室で着替えてるんだよね?もしかしてわざとなの?」
私は彼女が否定するだろうと思っていたが、
「はい、そうです。」
「・・・。なんで?」
「うれしいんです。」
「・・・それは男の子に下着姿を見られたのが?」
「違います。先生は私の下着姿を見て、しましたよね。」
「うん。」
「私の下着姿を見たときは?」
「正直ラッキーだと思ったけどすごく慌てたよ。ん?」
そういえばさっき見られたという男の子も慌てていたと言っていた。
「もしかしてそのさっきの男の子も清原さんの下着姿でオナニーするってこと?」
「そうです。」
「この年頃の男の子なら普通だと思うよ。」
「そうですね。ねえ、先生。不思議に思いません?」
またも彼女はいつかの奇妙な質問の仕方をした。
「何が?」
私は無関心な言い方をしたが、本心では彼女の見ている世界を知りたいと思っていた。
「不思議に思いませんか?私たちは今こうしてちゃんとした服装でお互いに礼儀を守りながらお話をしています。」
「うん。」
いや、君は十分失礼だよと言いたかったが、私は彼女の話に耳を傾けた。
「私は学校に来ていつも勉強しているし、先生も今は実習で毎日この学校に来ています。」
「うん。そうだね。」
「だけど先生は家に帰ると私のことを想像してあそこを擦っているんです。」
「・・・。うん、そうだね。」
「先生はいつもあそこを擦っているんですか?」
「定期的にはね。僕も一応男だから。」
「あそこ丸出しで恥ずかしくないですか?」
「いや。部屋で一人だし、それに慣れてるから」
「そうですか。」
「それだけ?」
「はい。」
「うーん。ちょっと僕には難しかったかな。」
「そうですか。じゃあそろそろ私帰りますね。先生さようなら。」
このとき素直に帰らせておけばよかった。だが私は私が彼女の話を理解しなかったことで彼女に失望されてしまったと勝手に思って引き止めてしまった。
「ちょ、ちょっと待って!もう少し教えてくれないかな?ほらさっきの男の子のことも。」
「うれしいんです。」
「あ、うん。それは聞いたけど何がうれしいの?」
「分かりませんか?」
「うん。」
「私が彼の行動を確定させたということが、です。」
「オナニーするって?それはまあ君はすごく魅力的だから。」
「はい、私自分のスタイルには自信があるんです。」
「否定しないんだ・・・。じゃあ君は男の子が自分の魅力を理解してくれて行為に及んでくれるのがうれしいって?」
「そうじゃないんです。」
「違うのか。それじゃあ・・・っ!!」
私はその瞬間今までに味わったことのない恐怖を感じた。目の前にいる彼女はさっきまでの彼女ではなかった。
「そうじゃないんです。彼はこれから私をおかずにしてあそこを激しく擦るんです。私はそれを確信している。今この瞬間それを確信してるんです!この瞬間すでに私は彼の心を、行動を支配しているんです!それがとてもたまらないんです!!」
彼女は目を見開き悦びでぶるぶると打ち震えていた。表情と口調に本性が表れてきていた。私は狂気を感じた。
「そうなんだ・・・。まあ、人それぞれだから全然いいと思うよ!」
私は一刻も早くこの場を立ち去ろうとした。だが
「先生もですよ?」
「え?」
「先生も私でしてくださるんですよね?」
「しないよ・・・。大体君は何人の男の子にそんなことをしているの?」
「先生を除いたら5人です。」
「5人!?」
このクラスは約30人だった。男女半々だったとして三分の一の男子生徒に彼女は下着姿を見せている・・・。
それだけの男子生徒に見せているのだから何人かの女子生徒にも見られているはずだ。もしかしたら教師にも・・・。しかしそんな話はまったく聞かなかった。彼女はクラスでも間違いなく品行方正な委員長で通っていた。
だがこの時私にはそれがなぜかすぐに分かっていた。彼女には何も言わなくても秘密を守らせる魔力のようなものがある。もちろん現実にはそんなものは存在しないがおそらく彼女の下着姿を見た人間で他にそれを漏らした人はいない。
現に私はここでこの話を書くまで誰にも話していない。友達がいないわけではない。中高大とそれぞれ友達がいるし、下ネタも普通に話す。だが彼女とのことを話したことは一度もない。
「あのね、清原さん。僕はそんないろんな人を魅了しようとしている人には興味がないんだ。だから」
「先生だけですよ?」
「え?」
「先生だけです。私のことを話したのは。」
「それは僕が生徒ではなく実習生だからでしょ?」
「違います。先生も変態だからです。だから私のことを理解してくれると思ったんです。」
「何を根拠にそんなこと言ってるの?」
「根拠?そんなものないですよ。ただいつも私と話す先生のその目、その表情」
「・・・」
「変態そのものですよ♡」
今まで彼女を否定していると思っていたが知らないうちに私は彼女の魅力に取り込まれていた。
「わ、私は変態では」
「ねえ、先生?さっきの私の質問」
「え?ああ。やっぱりあれは僕には難しいかも。」
そう言って私は彼女から逃げようとした。
「簡単なことですよ。」
「っ!うっ・・・」
だがなぜだか体が動かない。
「ねえ、先生?私たちは人前ではみんな仮面を被って生きているんです。」
「うっ・・・あっ・・・」
「でもね先生。人って誰も見ていないところではどこまでも恥ずかしい姿を晒せちゃうんですよ♡」
「うわあああああ!!」
頭をガーンと殴られたような衝撃が走った。その瞬間彼女の言葉で世界が変わった。いつも私が一人でしている行為が非日常的でとても生々しいことのように感じられた。
「・・・」
この時私の目はおそらく虚ろになっていた。
話の途中であるが、私が何を理解させられたのか意味が分からないと思うので説明しておく。少し長いので気にしない人は読み飛ばしていただいて構わない。
彼女は変態である。そしてオナニーという行為を下に見ている。彼女は彼女の言葉で私にオナニーすることが普段から乖離した非日常的で生々しい行為であると認識させた。そして私をその普通ではない行為をしているという観念の檻に閉じ込め、彼女はそこに付け込んで誘惑しオナニーさせることで飼い慣らし、自分の支配欲を満たしていたのである。要するに彼女はドSだったのである。
「あ、先生♡私の言ったこと、ご理解いただけたんですね♡」
「うん・・・。」
「やっぱり先生はどうしようもない変態さんでしたね♡」
「そうだね・・・。」
「ねえ、先生?もし今日の夜私が先生の部屋に下着姿でいたらどうしますか?♡」
「それはもちろん」
「あっ!早まったことを考えたらダメですよ。ほら、私が先生のあそこを握ってゆ~っくり。」
私は彼女のあそこを握ってゆっくりと上下に擦る動作に股間が激しく膨張した。
「そうですよ、先生♡ゆ~っくり。ゆ~っくり。」
「あっ・・・あっ・・・」
私はその夜彼女にあそこを擦られる想像をしながらオナニーをし果てた。あれほどまであった彼女をおかずにする罪悪感は全く無くなっていた。
その日以後、彼女はあくまで委員長として私と関わってきた。今までのことをすべて忘れたかのように。
彼女が品行方正な振る舞いをしていても私は彼女の本性を知っている。その普段とのギャップに私の心は完全に虜にされていた。
私は昼間彼女のことを観察し夜になると彼女でいろんな妄想をしてオナニーをした。
私は彼女に支配されている。そしてそれが私の悦びだ。私がそうしてオナニーしていることも彼女には分かっているだろう。私は私の行為をすべて彼女に見られているのだ。
教育実習最終日。あの日以後、結局私は彼女と話すことはなかった。この日はよく晴れていた。だが私は寂しい気持ちだった。
担当クラスの生徒と担任に挨拶しているとき清原さんはいなかった。
もう会えないかと渡り廊下を歩いていると、向こうから清原さんが歩いてきた。私が会釈すると彼女も返した。だが言葉はなく通り過ぎていく。
「あの、清原さん!」
「はい?」
清原さんは振り返り、事務的な返事をした。
「清原さん。僕今日で実習最終日なんだ。だから」
「そうなんですね。お疲れさまでした。」
それだけ?と私はがっかりとした。だが今までの彼女とのことを考えると腹が立ってきた。
「き、清原さん!僕は君にすごく振り回された!正直腹が立ったよ!でも」
「・・・」
「でもひどいじゃないか・・・。僕にこんなに君のことを好きにさせて・・・。ずっと君のことを考えていたんだ、それなのに君は・・・」
彼女はそれでも表情を変えなかった。僕はもう諦めてその場を離れようと思った。すると
「問題です。」
「・・・え?」
「先生、問題です。先生がこの世界で一番好きな人は誰でしょう?」
「・・・今言ったよ。君だ。」
「正解です。先生は私のことが大好きです。私はそれをよく知っています。」
「・・・」
「もう一つ問題です。では私がこの世界で一番好きな人は誰でしょう?」
それは僕だ、そう言いたかったが彼女は僕のことなど見ていないと思っていたので
「いないんじゃないかな。君はいろんな人に自分の魅力を振りまいているんだから、そんな人には。」
そう当てつけるように答えた。今考えれば中学生相手に大人げなかったがこの時の私は彼女を一人の女性として見ていたのだ。
「それが答えですか?」
「そうだ。」
「・・・。正解です。私には好きな人なんかいません。」
「・・・」
やっぱりそうだ。
「いえ」
「?」
「いませんでした。先生と出会うまでは。」
「!」
「ねえ先生?先生は最初に私に話しかけてくださったとき私のことをどう思っていたんですか?」
「別に。私は担任の先生に委員長だからと言われたから話しかけただけだ。」
「本当にですか?」
「ああ。」
私はまだ意地を張っていた。
「先生あのね。私は先生が初めて話しかけてくれた時、運命を感じたんです。」
「運命?」
「うん!私はずっといい子に振舞っていて友達がたくさんいた。先生や親からも信頼されていた。でも・・・でも私はずっと一人でした。」
「・・・」
「でも先生に話しかけてもらったときこの人なら私のことを理解してくれる、そう思ったんです。」
「私は君のことを理解なんてできないよ」
「ううん、先生は私のことを理解してくれました。」
「いいや、理解できない今でも。でも」
「でも?」
「でも・・・君のことが好きだったんだ・・・理解できなくても腹が立っても変態でどうしようもない君でもすごく好きだったんだ・・・君に出会ったあの日からずっとずっと」
私は涙を流していた。
「・・・。先生、拭いてください。」
彼女は私にそっとハンカチを渡した。
「すまない。私は大人なのにこんなに情けなくて・・・」
「不思議に思いません?」
「なんだい?」
いつものことだ。彼女は私の話を聞かない。
「先生不思議に思いませんか?私たち二人がこうしてここにいること。」
「・・・」
「私たちがこの学校で出会ったこと。この世界にはたくさんの人がいるのに。」
「偶然だよそれは。不思議でも何でもないよ。」
「そうですね。全然不思議じゃないですよね。」
「そうだ。」
「不思議じゃないんです!だって先生が私のことを見つけてくれたから!この世界でたった一人の私を、私のことを見つけ出してくれたから!」
「清原さん・・・」
「悦子って呼んで!あのね、先生。私先生と出会って世界が変わったよ!先生と出会えたからもう寂しくないよ!私も先生のことが好きです!大大大好きです!」
私の目の前で世界で一番美しい花が咲いた。満面の笑顔の彼女はどんなものよりも美しく妖艶で、そしてやはりどこか奇妙だった。
彼女は私を今までずっと見ていた。彼女の瞳の奥、歪んでいたが私をしっかりと見つめていた。
「・・・ありがとう、悦子」
嘘だったのだ。すべて。彼女がスカートめくりをいつもしていたということも、彼女がいろんな人に下着姿を見せていたということも。
彼女は私が思っていたよりもずっと一途だった。一途で寂しがりで純粋だったのだ。
「どういたしまして、先生!あのね、そんな大好きな先生にプレゼントがあるんです。」
「プレゼント?何?」
「はい。目をつぶってください?」
「うん、分かった。」
私は目をつぶった。私の胸に彼女が両手を置く感触がした。そして
「んんっ?」
私の唇に柔らかい感触が。甘くて優しくて切なかった。
「私のファーストキス。先生にあげちゃいます♡」
「本当によかったの?」
「はい♡私の唇はどうでしたか?♡」
「うん。柔らかくて良かったよ。」
「ふふ笑これで先生、私で、するときにより想像の幅が広がりますね♡」
「え、悦子!君はまた中学生の分際で!」
「・・・はい。」
悦子は寂しそうにしていた。
「でもありがとう。そしてさようなら・・・。」
「さようなら。」
私は教師志望の実習生だ。本来なら彼女との関係は良くないことなのだ。私は彼女の連絡先は聞かなかった。彼女も同じく。私の立場を理解していたのだろう。
その後、私は教員免許を取得し、晴れて教師となった。私は赴任先の高校にもしかすると彼女がいるのではと探したがいなかった。
SNSなどもやっていないか調べてみたが見つからなかった。彼女の手芸部での作品が入選したという中学の時の記録のみであった。あの実習の時を最後に彼女に会うことはなかった。
私は現在も教師をしており、同じ職場の二歳年上の女性と結婚した。彼女は仕事をやめ、専業主婦になり妊娠もしている。
今では彼女が最愛の人であるが、誤解しないでほしい。私は悦子のことがずっと好きだった。だが探しても探しても見つからず諦めてしまったのだ。
私はかつて清原悦子という女性に恋をした。純愛ではなかった。彼女は歪んでいた。そして私も。私は彼女が好きというよりもハマっていた。
だが、これだけは言える。歪んでいてもわずかな間でも私たちは確かに愛し合っていた。
彼女は実習に来た私を振り回し困らせた人。どうしようもない変態で孤独だった人。
この世界で誰よりも、私にとって最愛だった人。