恋人を寝取られた俺のところに舞い降りた天使は、お嬢様学校の短いスカートを靡かせていた

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【プロローグ、三月(みつき)サイト】

「ホントに勘弁してくださいよ。親父さん。俺、何年このお屋敷に通ってきてると思っているんですか!?」

親父さん「悪い、悪い!本当にすまなかった。でもやっと真相にたどり着いたんだね。しかし”真実と進むべき方向を直感的に嗅ぎ付ける力”を持った君にしてはえらく時間が掛かったものだね(笑)」

「そりゃ、この直感力は亡くなった秀美が後ろに憑いて支えてくれているせいだと思ってましたからね。そもそもあの時、秀美が死んだことを俺に電話で伝えてきたのは親父さんだったじゃないですか」

親父さん「人聞きが悪いなあ、死んだなんて一言も言ってないよ。私は、元の秀美を失うことになってごめんよって謝っただけだよ」

「またそういう屁理屈を。盛大な告別式までやってたくせに」

本当に本当に久しぶりに再会した秀美《劉秀美ちゃん、俺の高校時代の恋人》を伴って、俺は劉家のお屋敷に入った。

俺の名前は、桂木三月(かつらぎみつき)。

60代も見えてきた中年親父だが、何の因果か昔の繋がりで世界有数華僑である劉家の身内扱いされていたりする。

俺が大学一年生の時に亡くしてしまったと思っていた秀美、俺が周り中に将来の伴侶だと宣言していた秀美は、今、俺の隣で静かに笑っている。

まあ、あの頃と大きく違うのは、みんな年を取ってしまったことと、お互いが別の伴侶を作ってしまっていることだが、それについては俺に責任は一切無い!

(白血病の治療で秀美が長いこと記憶を失っていた。)

あの頃のじいさま(当時の劉家の総会長)そっくりになった秀美の親父さんは、俺の目の前でカラカラと笑っている。

「これも、じいさまの思惑だったのですか」

親父さん「そうだね、父は君がそういう才能を持っていることをかなり早くから気がついていた」

「そんなこんなの身内扱いですか」

親父さん「いや(笑)、そこは違うんだな。父は単純に君を気に入ったんだよ。大体、あの身内宣言は初対面の時だったじゃないか。聞いたこっちは本気で慌てたんだからね」

あっそ~っすか!

なんか直感力を当てにされて、事あるごとに呼び出されて『この案件なんだけど、君の後ろで秀美はなんと言っている?君の参考意見を教えてくれよ』なんて散々言われていた訳がやっと分かったわ。

秀美「やっと先輩に、おじいさまの遺言を伝えられます。”三月くんが真相にたどり着いたら、正式に劉家の舵取りを彼に任せること、”先輩、劉家の会長になって舵取りをしてください!」

「やだよ」

秀美「せんぱ~い、わがままです~」

「まあ待てよ。じいさまの遺言については、俺はこれからも必要であれば”参考意見”を言いに来る。それを正式に受け取るかはそちらのスタンスだ。会長は秀美、君がやるべきだよ、、、と俺の直感が言っているな」

秀美「せ!、先輩、それは卑怯です~!」

親父さん「まあ、君にそう言われたら仕方ないな。三月くん、今の仕事はそのままで良いので、名目は副会長になって秀美を支えてほしい。それと、もちろん沙織(俺の嫁)さんと一緒で良いので、この家に一緒に住んでほしい。身内の君に対するそこが落としどころだよ」

「条件、良いですか?」

親父さん「なんだい?」

「より一層の沙織の安全を頼みます。彼女が自由に動けるようにこれからも内密に。」

親父さん「当然の要求だね。最高の女性ボディーガードを用意しよう」

実は昔から俺にも、相談役兼ボディーガードが付いていたりする。今の周さんは三代目だ。端からは全く分からないボディーガード。劉家とのつながりは決して綺麗事ばかりでは無いのだ。

秀美「優くん(俺の一人息子大学生)は良いの?」

「そりゃもちろん優にもお願いしたいところだけど、、、おい!秀美、何考えてる?」

秀美「さっすが先輩(笑)、、優くんには良いボディーガードを用意するわよ~」

「まさか、、、、それが秀美のお嬢さんか?俺たちに変わって、子供たちを結婚させたいって、、、あれマジなのか!?」

秀美「(笑)」

「、、優の気持ちは大事にしてやってくれよ?」

秀美「分かってます」

「、、で?お嬢さんの名前は?」

秀美「あの娘の名前は秀世(ひでよ)、劉秀世よ」

【優サイト】

達也「まずいよ優くん。君と美幸ちゃん(俺の幼馴染みで中学からの恋人)は、完全にしてやられている。」

「どういうことですか?」

子供の頃から通っている「国見達也探偵事務所」。ある意味、親父よりも信頼している達也さんからの話は、最悪の内容だった。

達也「美幸ちゃんの相手の男、彼女の先輩にあたる”八木陽斗”と言う子だけと、やり手だな。」

達也「君が美幸ちゃんのアパートで八木くんを見た際は、まだ何も無かったんだ。彼は彼女に貸していた医学書を引き取りに来た名目でいただけでね。ただ彼は、君が目撃して無言で出て行った事で美幸ちゃんがショックを受けた事を最大限に利用した。」

達也「美幸ちゃんは既に彼に抱かれてしまっている。それも何度もだ。香緒里(達也さんの奥さん)に会いにいかせたが、美幸ちゃんはもう君に会わせる顔が無いそうだ」

「俺は、、どうすれば、、、」

達也「他の男に抱かれた美幸ちゃんを君は許せるか?」

「、、、分からない」

達也「許せるなら、俺たちは全力でサポートする。君たちは実質婚約者だったから、八木くんに慰謝料を請求することも可能だろう。ただな、、少しでも許せないと思う場合は、再構築は地獄だよ。君も美幸ちゃんもね」

「こんな、、簡単に崩れてしまうんですか?俺たち姉弟みたいだったのに」

達也「恋人や夫婦はね、ある意味脆いんだよ。君の両親の三月さんと沙織先輩のところは、かなり特殊なんだ」

「俺はどうすれば、、、」

達也「ここまで来たら、よく考えるんだ。別離も再構築も、どちらを選んでも多分後悔は残るだろう。どちらがより良いかを考えるんだ。その為に聞きたいことが出来たなら、俺も香緒里も幾らでも付き合うよ」

「ありがとうございます、、達也さん」

達也「ただ、一つだけ。刹那的に美幸ちゃんに会いに行かないほうが良い。八木くんはかなり頻繁に美幸ちゃんのアパートに行っている。今度こそつらい場面を目撃する可能性がある」

「それって、、」

達也「今度こそ、美幸ちゃんのセックス場面に遭遇する可能性があるってことだ」

俺と初体験を共有したあいつが他人を受けいれる場面。

俺の頭の中で、美幸が見知らぬ男に組みし抱かれて挿し入れられ、喘ぎながら男を求めて懇願する姿が浮かんできて吐きそうになる。

美幸「いや、、だめ、、だめです、、先輩!」

八木「そんなことを言っても、君もう俺を受け入れているじゃないか」

美幸「抜いて、、抜いてください!あ、、あ、、あたる、、あたって、、いく、いく」

美幸「だめ、だめ、だめなのに、、、、ああっ!いく、いく、いく、、、、いっくう~」

八木「残念だ、、それでは止めるよ」

美幸「あ、、あ、、あ、、あ、、」

八木「抜くよ」

美幸「あ!、、あ!、、、めないで、、」

八木「どうしたの?」

美幸「やめないでください、、、」

八木「ははっ!君はもう、僕のものなんだよ!分かったか!!」

美幸「あ!あ!ああっ!、、優くん、、ごめん、、ああっ!いっくう~~!」

美幸は一見清楚な雰囲気だが、身体は俺に開発されている。その彼女が八木という男に何度も身体を合わせさせられているなら、彼女の身体の弱点は知り尽くされて、俺以上のテクニックに陥落しているのだろう。

「ううっ!!」

俺はトイレに駆けこんで胃の中のものを全て吐き出した。

達也「優くん!!」

「俺、美幸のアパートの鍵持ってしまってるんです。あいつも俺のアパートの鍵を」

達也「鍵の受け渡しだけなら、俺たちがやってあげられるよ。だから早まらないで。気をしっかり持つんだ」

「はい、、、」

あたりは既に暗闇に覆われている時間。

国見達也探偵事務所からアパートへの帰り道。

少しでも何か食べようと、スーパーで安売りの惣菜を買ったが、正直、食欲が無い。

何でこんなことになってしまったのか。

あの日、サプライズで美幸のアパートに向かった俺は、合鍵で美幸のアパートに入って、美幸が男といるところを目撃して、アパートを飛び出した。「優くん待って!!」美幸が大声で追いかけて来るのを、俺はバイクで振り切ってしまったんだ。

あそこで美幸の話をちゃんと聞いておけば良かったのか?

そんなの、、そんなの、分からないよ!!

「ヒドイ顔ね。ちゃんとご飯食べてるの?」

突然だ。

微かな甘さを含んだ、爽やかな風が俺に纏わりついてきて。

「?、、なんだ君は?」

「あなたが松濤館空手の秘密兵器と言われた桂木優ね。大会には一切出て来ない。でも高校空手インハイチャンピオンでさえ一目を置いていたという実力、私に見せてほしいんだけどな。」

信じられないような美少女。

高校生ならではの余分なものが一切付いていないような、しなやかでスレンダーな肢体。

長い黒髪を風になびかせた、少しイタズラっぽい表情が若干の子供っぽさを醸し出す、それでも十人が十人とも絶賛するであろう、素人離れした容姿の、お嬢様学校フォ○スの制服の短いスカートを靡かせた美少女が、何故か挑発的な瞳で、俺を見つめていた。

「お手並み拝見よ?」

俺は思った。「その短いスカートで何言ってるの!?何やっても見えちゃうだろ!」

後に俺が背中を預けるパートナー、ムッツリ天然美少女、劉秀世ちゃんとのこれが初めての遭遇だった。

こんな話に需要があるなら続けます。

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