当時の私のSUVは、後部座席の左右と背面の窓ガラスにはスモークを貼っていましたが、前方の席には、正面のガラス上部がサンシェードになっているだけで、あとは普通のガラスと変わりません。
よって、間違いなくオヤジ達は美樹の行動には気がついたのだと思います。
私はそれを確認した後、車をスタートさせます。彼らの横を通り過ぎるように。
美樹は、ブラをつけるためにシートベルトをしておりませんでした。
そして、車はオヤジ達の前を通り、その横をすり抜けていくように、小さめのカーブを曲がるように進んでいったのですが、それによって、美樹は、ややバランスを崩し、留めようとしていたブラのバックホックから手が離れ、ブラから双乳が溢れ出し、事実上おっぱい丸出し状態でオヤジ達の傍を通ってしまったのでした。
バックミラーでオヤジ達を確認しましたところ、蜂の巣を突いたとまでは申しませんが、慌てた様子が見受けられ、騒ぎが起こっている様でした。私は暫く、その男たちの姿が小さくなり、全く見えなくなるまで車を走らせました。
「見られちゃったかなぁ?」
「………」
美樹から返答はありません。
「ところでさ?女湯ってどんな感じだった?」
とりあえず、私は話題を変えて、女湯の様子を聞くことにしました。
「どんなって…普通ですよ?脱衣場があって、体を洗う所があって、湯船があって。あ、湯船は二つありましたよ。」
美樹は、相変わらず、小さ目のブラジャーのホックと悪戦苦闘していました。
結構宿から離れた所で、ちょっとした車が泊まれる停車帯のような所を見つけたので、
そこに一旦車を入れました。
「やっぱり、留めるの大変かな?」
「うん。小さいし、それになんか、ホックが壊れているみたい。」
ちと変形させ過ぎたか…と、少々反省しておりましたが、一応、対策は練ってきておりました。
「じゃあ、これ、三つ目のプレゼントね。」
実は、これが、美樹に用意していた正真正銘の本命プレゼントでした。
再び、後部座席に忍ばせておいた茶色の厚めのビニール袋を取り、それを彼女に手渡します。
今渡したものは、シースルーと言えばシースルーなのですが、乳首を隠すような当て布が一切ないオープンタイプのブラジャーです。
乳房の周囲を取り囲むと言いましょうか、縛るような感じで紐が回されているだけで、バストが丸出しの状態になるものです。
ショーツも同様で、普通の紐パンの形状ではあるのですが、クロッチ部分の当て布もない代物です。
「あきさん。これって…全く下着の用を果たしていないのではないですか?」
そう言いながらも、美樹は、しげしげとその下着を眺めていましたが、そのランジェリーに着替え始めていました。
「いま、ここで車を停めたという事は、着替えなさいっていう事ですよね?」
俺は今回は何も言っていないのに、本当に出来のいい女です。
でも、こんな道路の走行車線からすぐ横の所で着替えさせて大丈夫かな?さっきのオヤジたちがその横すり抜けていくんじゃないかな?いや、すり抜けるどころか、停まって…なんて、良からぬことを考えておりましたが、そういう心配事が実現される前に、美樹が声を掛けてきました。
「これでどうですか?」
そのいやらしいランジェリーに身を包んだ美樹が助手席から私に確認を求めます。
ショーツこそスカートを履いた状態で替えましたので確認はできませんでしたが、ブラからは形の良い、しかしながらいやらしい双乳がプルンと飛び出ています。
「うん。やっぱり良いね。そのランジェは美樹に似合うよ。えっと、もう、ブラウス着てもいいよ。」
私のこの言葉を受けて、美樹はブラウスを纏い始めますが、ボタンの上二つは留めないようにと告げました。
彼女は一言「はい」とだけ言うと、黙々とブラウスを纏う作業を続けます。
ここで、再び車を走らせることにしたのですが、美樹が先ほどオープンショーツに履き替えたとき、先に履かせたシースルーのショーツをコンソールボックスに置いて、そのままブラの装着を始めたのですが、そのため、未だにそのショーツはそこに放置されていたのです。
私は、運転しながら美樹に気づかれないように、こっそりとその布切れをポケットへとしまい込みました。
しまう時に確認しましたが、案の定、前側のセンター部分は濡れておりました。
「やっぱり、変ですね。この下着。」
車を走らせていると、美樹がいきなりそう切り出しました。
「何が変なの?」
そう聞き直してみたところ、概要はこうでした。
普段からブラをつけずにいるということはあまりないそうなのですが、今回装着したブラの胸のアンダー部分は確かに抑えられているのですが、乳首にあてがっている布地がないために、ブラウスに当たり擦れるような感覚があるらしいのです。
確かに、美樹の乳首が勃起し、ブラウスの布地を押し上げており、どこに乳首があるのかうっすらとわかるような感じです。
そして、その状態が更なる乳首の擦れを増進させているのでしょう。
「ところで、さっきの女風呂の話だけれどさ?配置的にはどうだったのかな?」
「配置ですか?脱衣場から湯殿に入ったら、左右に洗い場と言うかシャワーなどが付いた場所があって、奥の方の大きな窓の傍に湯船がありました。左側が小さい湯船で、右側が大きい湯舟でした。あ、そういえばですね…」
ここで、美樹は何か思い出したかのように話を続けます。
「そういえばですね。入浴している人みんな左側の小さい湯舟か、大きい湯舟でも左側っていうのか、そっちの方に固まっていて、右側だけすごく空いていたんですよ。私の他にも何人かそこに入っては来たんですけれど、大半の人が左側に窮屈に入っていたんですよね。すごく不思議でしたよ。」
ああ…そっか、知っている人は知っているからなんだろうなと美樹の話を聞いて思いました。
「えっとさ?湯船の男湯の方に窓ってなかった?」
思わず、私はこんな質問を彼女にしていました。
「窓ですね…窓って言うかですね。サッシの窓枠はそうなんですけれど、中に入っているのは、鏡?鏡みたいなものが入っていたんですよね。あれ、イヤですね。何かずっと自分の体を映されているみたいで。あ、だから、みんなそこに近寄らなかったのですかね?」
これで、決定です。やはり、そこにはマジックミラーがつけられていたのか、或いは、光の入射角やらなんかの関係で鏡化していたのか。それが、女性には気が付かれず男性陣が覗けていた理由であったのだと確信しました。
「でも、さっきはあのオヤジさんたちにサービスしちゃったね。」
運転しながらも、先程の話をぶり返してみます。
「………」
相変わらず、この質問に対しては無言になってしまうようです。
「追加サービスになっちゃったかなぁ~。」
「え?追加サービスって何ですか?」
先程の質問に対しては無言であったのに、追加サービスという意味不明のフレーズに食いついてきたのです。
「あのね…」
「あのね…美樹ね…風呂に入っていた時、全部あのオヤジたちに見られちゃっていたんだよ。」
「え?」
「どういうことですか?」
不思議そうな表情を浮かべて、こちらを見ています。私は、それをチラ見しました。
でも、運転しておりますので、正面を向きながら、淡々と説明を始めます。
「美樹がさっき言っていた、鏡みたいな窓?あれ、どうも、マジックミラーみたいになっていたみたい。」
「え?え?え…?」
「だからね…美樹があそこにいた時の姿を全部見られていたんだよ。」
「全部って…」
「ああ。全部さ。乳も、あと、ワレメもね。」
「ええ~。」
この時には、彼女の視線は遠くを見ていたように見えました。恐らく、自分が、あの場所でどんなことをしていたのか思い出していたに違いありません。
「だからね。さっきの事は、追加サービスだったんじゃないかってさ。そういう意味。」
「………」
暫くの間、沈黙が車内を包みます。静かに聞こえてくるのは、私が大好きなXJAPANのエンドレスレインです。
その曲が終わるかくらいのタイミングだったと記憶していますが、この沈黙を破るために…
「どうする?旦那が帰ってくるのは6時だろ?まだ時間的にゆとりはあるけれど、ゆっくりドライブしながら帰る?」
そう提案してみます。
「あー、また、アツキさんの意地悪始まったー。もう…、さっきから、こんないやらしい事されて、おまけに、そんな話聞かされて…私、我慢できなくなっているのですよ。ドライブだけして帰るなんて苛めと同じですよ。」
「わかったわかった。ホテル探そうな。」
「はい。」
私は、このあたりのラブホテルをナビで探させたのでした。
(以上で、女体品評会についての話は終了です。美樹とは、色々な事がありました。また、それらの話をご紹介できればと考えております。最後まで読んでいただいた方々、誠に有難うございました。)