19時頃。
外はもうすっかり暗くなっている。窓の外には旅館の窓明かりを川面に反射しながら、川がキラキラと静かに流れていく。対岸の旅館の灯りがまるでイルミネーションのように輝いてみえる。私たちは外出するために着替え、予約しておいた送迎用の小舟に乗り込む。前をふと見ると、遠くに渡月橋が闇夜に浮かんで見える。
花灯路。1年に1度、晩秋の嵐山はライトアップされる。花灯路には夜にも関わらず沢山の観光客が訪れる。渡月橋、竹林の小径がライトアップされ、それはまさに、幽玄の世界のよう。私も彼も嵐山で初めて見る光景。渡月橋はライトアップされ、向こうに見える嵐山は青、緑、黄色のライトで輝いている。
彼から「花灯路は2021年で終了するんだよ。」と聞き、そんなこと聞くと、気持ちはどうしてもこの光景を残しておきたくて、私も数枚ほどスマホで写真を撮る。
竹林の小径までは歩いていくことにした。道路の両方の歩道には人が溢れ、中々、前に進むことが出来ない。初詣のときの混雑を何となく思い出した。
「寒い夜なのに、すごい人ね…びっくり。」
「花灯路を見たいっていう、僕たちと同じ気持ちの人たちばっかりだよ。」
竹林の小路に入る。思わず、「うわ~っ。」て口からため息が漏れるほど、美しい光の光景が広がっていた。想像を越える美しさ。竹林が闇夜にフワッと浮かびあがり、竹一本一本が生命の脈となる。竹を下から除いてみる。まるで、暗い空に輝く星を掴む箸のようね。日本人が感じる、畏れ多いモノに対する畏怖の念を感じる。
私は小さい頃、香川県に住んでいた。子供のときは、兄と山や川で遊び、自然とともに過ごした。子供ながらに覚えているのは、親がいつも私に掛けてた言葉。
「暗くなる前に帰っておいで。山や川で遅くまで遊んだら、足を引っ張られるよ」
「足を引っ張られる」とは、「危ない目に合うよ」という田舎の独特の表現。「暗くなると、得体の知れないモノにどっかに連れていかれる」ということを無垢な気持ちで信じていて、親の言い付けを守って、明るいうちにいつも家に帰っていた。それは、かえって自然に対する畏怖の感情を強めていくことになった。
ライトアップされた竹林を見つめる。どこか懐かしい感じがする。おそらく、子供の頃、どこかで見た竹林の記憶がオーバーラップしているのだろう。唇をゆるめ、竹林を見つめる私の肩を彼は抱いて、冷たくなった私の黒髪にそっと短くキスをしてくれた。彼の腕の中で、寒さとは違う、熱い感情に心が揺さぶられ、小さく身震いした。
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21時頃。
部屋に戻る。夜風に打たれ、身体は芯からすっかり冷えていた。すぐにでも温泉のお湯に浸かりたかった。
「身体、冷えたから、ゆっくりお風呂に浸かりたいわ。お風呂行ってくるわね。あなたも行ってきたら。それでいいかしら?」
「いいよ。行こうか。」
「匂い消えるの嫌がるから一応…聞いてみたんだけど…いいの?」
「いいよ。洗ったって、どうせまた汗かくんだから。」
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お風呂には誰もいなかった。お風呂の床は歩くと冷たくて、思わず身体がビクッとなった。しばらく、誰もここには来ていないのだろう。たらいにたっぷりとお湯を入れて、背中にかける。露天風呂からは、白い湯気が立ち上ぼっている。
お湯に身体を沈める。少し熱いお湯で、冷たくなった肌がピリピリとするが、次第にその熱さにも身体がなれてくる。5分もすると、身体はすっかりと暖まる。家族風呂があれば一緒にお風呂に入れたのにな~。それだけは残念に思う。小ぶりな乳房を揉んでみる。
…萎んじゃったな~。魔法が使えたら、今日1日だけでもいいから、巨乳になりたいな…巨乳の人ってセックスするとき、どんなふうにされるんだろう。巨乳の子って、沢山おっぱいモミモミされるよね。おっぱいでオチンチン挟んだりするAVみたことあるけど、あんなことも出来るからいいわよね。
アソコに手をあて、指先をほんの少しだけ入れてみる。アソコにお湯の暖かさを感じ、身体がじわっと暖かくなった。
…誰もこないわ。誰か来たら上がろうと思ってたけど、逆上せてきちゃった。上がろうっと。