嫁さんと結婚して今年で3年目だが、俺は嫁さんの幼馴染の女が大嫌いです。
まずはスペック紹介。
俺:27歳。
背は高い方でヒョロッ(周囲談)としている。
可愛い嫁さんのために稼ぎたいので、一応はまあまあな給与だと思う。
嫁さん(嫁子):同い年だけど童顔。
かなり可愛い。
髪も目も色が薄く、本当にお人形さんみたい。
身長は150cmないと思われる。(詳しくは教えてくれない)
ツンデレ。
M:嫁さんの幼馴染の女。
自称身長150cmで
「ちっちゃいんですよぉー」
お嬢様系なファッションが好きらしい。
いつもニコニコしてて人受けが良いので友達が多い。
顔はまあ可愛いらしい。
俺と嫁さん、Mは中学と高校が同じで、俺は中学の時から嫁さんが好きだった。
高2の時に嫁さんに告白してOKをもらい、恥ずかしがりな嫁さんの意向でこっそり交際してた。
24歳になっていよいよ結婚する事が決まり、嫁さん(当時はまだ婚約者)が
「友人の中ではMに1番に知らせたい」
と言うので報告する事に。
休みの日にレストランでお昼食べてる嫁さんとMの前に俺が登場し、ドッキリ風に結婚報告。
Mはもちろん、学生時代の友人のほとんどが俺と嫁さんが付き合っていると知らなかったため、かなり驚いてた。
M「わあ、ほんと!?おめでとー!」
笑顔で祝福するMだが、
「嫁子ちゃんに先越されるとは思わなかった」
とか
「嫁子ちゃんが結婚するなんて意外すぎる」
などいちいちカチンと来る言い回しをする。
嫁さんもM自身も気がついていないようだが、要するに
「絶対、嫁子ちゃんより私が先に結婚すると思ってた。まさか嫁子ちゃんが結婚するなんて(笑)」
という事らしい。
俺がMを昔から嫌いなのはこういうところが原因。
どうもMは自分が嫁さんより女としてのスペックが上だと思っているらしく、同い年のくせにやけにお姉さんぶって上から目線の発言が多い。
人当たりの良さとそれに騙される周囲、元々ナルシストの気もあったのか
「あたしってモテモテな良い女。幼馴染で冴えない嫁子ちゃんの面倒を見てあげてるの」
といった感じ。
しかも無意識ときた。
顔も『どちらかと言えば』可愛いかも知らんが、雰囲気イケメンならぬ雰囲気カワイコちゃんなので、嫁さんのが断トツに可愛いし、実は嫁さんは尋常じゃなくモテてた。
それで、やはり一部の女子に嫌われてるのに男子人気は抜群で、俺の後輩にもMに夢中なのがいた。
幼馴染を大切にしている嫁さんの手前、結婚報告の場では何とか苛立ちを堪えた俺。
ところが翌週の休みに1人で買い物していると、ばったりMに鉢合わせてしまった。
M「俺男さーん!」
俺「(げっ…←心の声)こんにちは」
M「買い物してるの?嫁子ちゃんは一緒?」
俺「うん。ちょっと俺1人で日用品買いに」
面倒な事にお茶に誘われ、自分の誘いは誰にも断られないと思い込んでる笑顔がうざかったので了承。
近くのス○バに入り、俺はコーヒー、Mは栄養価の高そうなフラペチーノを頼んだ。
M「コーヒー苦くて、まだ飲めないんですよぉ」
フラペチーノを頼む人もコーヒー飲めない人も否定的に思った事はなかったが、逐一可愛子ぶったチョイスにその時ばかりはイラッとした。
向かい合わせに座り、話題はおのずと結婚から嫁さんの話に。
M「俺男さんは、何で嫁子ちゃんと結婚しようと思ったの?」
俺「…。好きだし、可愛いし」
M「そうだよねー。嫁子ちゃんてばあんま喋んないだけど、可愛いとこあるよね!私も結婚したいけど、A先生がずっと忘れられなくて…。高校の時のA先生、覚えてる?」
その、恐らくは無意識な
「嫁子ちゃんに悪いところはあるけれど、良いところもきちんと言ってあげてる私」
と
「本当は結婚出来るけどしないだけ」
のアピールに俺の苛々はついに頂点へ。
俺「それって、嫁子の悪口だよね」
M「え…。そんなつもりじゃぁ…」
俺「明らかにそうでしょ。素直に結婚する嫁子が羨ましくて、できない自分が恥ずかしいって言えば?何見栄張ってんの?」
M、真っ赤になってる。
俺「あと、Aって嫁子にセクハラしてとっくに懲戒免職になってるから」
M「え?」
驚愕するM。
Aは嫁さんとMが高1の時の担任で、一見すると大人の魅力溢れる紳士で人気のある教師だった。
が、実は大人しい嫁子に目をつけてセクハラを繰り返しており、俺がたまたま放課後の教室でAが嫁さんに迫っているのを見た事もあって嫁さんは俺に相談してきた。
それで結局はAのセクハラ発言を録音。
嫁さんの体を撫で回しているところの写真・動画を撮って担任、校長と教頭に証拠の品を突きつけた。
当時は嫁さんへの配慮、生徒の混乱を避けるためにAは表向きには実家の都合による退職と公表した。
MはAにぞっこんで、分かりやすいアプローチなのか
「理想のタイプはA先生」
と本人のいない時によく言っていたらしい。
自分の幼馴染をセクハラしていた男を褒めちぎり、頬を染め、俺からすれば
「はあ?何だそれ」
と思ったものだ。
俺「大体さ、嫁子の事を下に見てるみたいだけど、お前って嫁子に遠く及んでないから。嫁子のが綺麗だし可愛いし、努力とかもするし優しいよ。少なくとも、嫁子はお前のいないとこでお前の悪口なんて言わない」
大声は出さなかったけれど、俺の刺々しい口調と険悪な雰囲気が伝わったらしく、他の客が注目してくる。
Mは今にも泣きそうな顔してた。
俺「ほんとにお前さ、前から思ってたけど性格悪すぎ。俺はお前の顔も可愛いと思えないし、マジで見た目と内面の両方ともブスもいいとこだろ。お前さ、自分が嫁子に敵うとこ1つでもあると思ってるわけ?」
M、何だか目がうるうるしてる。
俺「また嫁子の事馬鹿にしたり、傷つけるような事言ったら許さないから。お前、図々しくうちに上がり込んだりしそうだし、今後はあんま俺らに関わらないでくれる?」
じゃあ、と立ち上がってス○バを退出。
Mは硬直したみたいになってて動かなかった。
Mは俺の忠告を聞いたようで、嫁さんにあまり連絡しなくなった。
ス○バでの出来事を誰にも話さなかったようで、同級生からはそれに関する音沙汰も無し。
嫁「前は2日に1回メールとか電話してきたのに…。何かあったのかな?」
嫁さんは本気でMを心配し、ちょっとションボリしてたのには心が傷んだ。
ちなみにMからのメールを見させてもらったが、内容はOL業務の愚痴+絵文字・顔文字ばかり。
電話も、ほとんどMが一方的に自分の話をしていただけてと思われる。
今は結婚1年後に生まれた2歳の娘の子守りに嫁さんも忙しいため、Mの事は忘れてるみたいだ。
嫁さん似の娘はそりゃもう可愛い。
風の便りで、Mは未だに独り身だと聞きました。