妹とキスをしながら意外な真実を知る

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「本当によかった・・・おにいちゃんも、わたしのことが好きだったんだ、わたしはずっとおにいちゃんだけが大好きだった」

ちゅっ、ちろっ

妹はぼくの背中に手を回して舌先を触れ合わせた。中学生とは思えない。

おにいちゃん“だけ”という言葉にも別の意味でドキッとした。

家族として妹のことをずっと好きだったと自信を持って言えるが、妹より短い期間だったにせよ、せっちゃんとか、きくちゃんとか、妹以外にも好きになったり可愛いと思ったりした子はいた。

ただ、わざわざそんなことを言う必要はない。

いきなりキスなんかすることになってしまって、妹がエスカレートしそうな予感がする。冷静さを取り戻せないだろうか。

「でもけんかになったりしたこともあったよね、お風呂でとか」

「おにいちゃんがわたしに意地悪したからだよ」

ちろっ、ちゅるっ

話しながらもキスをやめない妹。

「意地悪?」

「そう」

「けんかしたのは、ぼくがやめてって言っても、やめなかったからだろ?」

「だって、わたし、もっとやりたかったんだもん。」

ふぅん、ちゅっ、ちゅるっ

「ママに怒られるだろ?」

「はぁん、ママはいなかったじゃん」

ちゅるっ

「お風呂場の中にはいないけど、くすぐったくて我慢できなくなって、すぐママが来ちゃっただろ?」

「ほんとにそう。お兄ちゃんが悪いんだよ?静かに・・・ふぅ・・・できないから・・・。せっちゃんのときは黙って気持ちよくなってたくせに」

「!?」

頭が回らない。聞き間違い?

次に、妹ははっきりせっちゃんの口真似をした。

『ねえ、ぺん太ぁ、おちんちん見せて』

妹の積極さに便乗してちゃっかりキスを楽しんでいたぼくの背筋が凍った。

「うまいでしょ、せっちゃんの口真似」

ちゅっ。妹の目が狂気を孕んでいるように見えた。

「・・・?」

「わたし、おにいちゃんとせっちゃんの秘密を知ってるから」

「・・・どういうこと?」

「おにいちゃんはね、わ・た・し・だ・け・の・も・の・ってこと」

妹は普段の可愛い笑顔に戻ったが、まだ、さっきの恐怖が拭えない。

頭に引っ掛かっていた。妹の机の一番下の引き出しの奥の雑誌の付録。せっちゃんとの秘密の隠れ家だった倉庫の中にあったもの。

誰にでもわかる単純な推理だ。妹もあの倉庫に入ったんだ。謎が解けて、妹に対する恐怖感は霧消した。

そうだ、せつこの家でままごとしてたけど、妹は、最初のうちは原っぱにいっしょに来てた。ひろし君が遊んでくれなくなってから、しばらくは妹もぼくといっしょに原っぱに遊びに行った。せっちゃんと3人で原っぱを探検した。

ぼく自身、ケンジと友達が倉庫の2階に上がってきて、それがおじさんだと勘違いして隠れていたことがある。妹にも同じことがあっても不思議はない。せつこと遊ばない日に倉庫に入っても何の不思議もない。

「(まさか見られていたとは・・・)」

当時は本気で好きだったが、ぼくはせっちゃんにひどいことをして嫌われた。起き上がれないせっちゃんのパンツの中を無理やり見た。せっちゃんは抵抗しなかった。でもぼくから離れていった。

引っ越ししてから何年も経つ。ときどき思い出すことはあるけど、せっちゃんはもう過去の人なんだ。

「あの頃は、こそこそいたずらをするのが楽しかった。結局それだけだったのかなあ」

今頃倉庫のことを思い出すとは。ほろ苦い記憶だが、懐かしい。

「せっちゃんが倉庫の2階でおにいちゃんのおちんちんをいじってるのを見たとき、とてもショックだった。倉庫の中の雑誌の付録を手に取って見てた時だったけど、気付いたらそのまま持ってきちゃってた。返しに行ったけど、もう鍵がかかって中に入れなくなってた。」

「(そういうことだったのか)」

新聞紙に包まれた雑誌の付録の謎も解けた。

「それでどうしたの?」

「返さなくちゃいけないものだから、まだ持ってるの」

「いつか一緒に返しに行こう?」

「うん」

一瞬恐怖を感じた妹だったが、素直になってまた可愛くなった。

「倉庫の中で隠れながらだと、せっちゃんがぼくに何しているかなんて見えなかったろ?見えたのは背中だけだったりして?」

妹はその時どこにいたのか、きっとぼくの左後ろの方だと思った、そこに隠れられるスペースがあった。

「せっちゃんの手の高さやひじの動きが見えた。馬鹿なおにいちゃんの頭から足までつられて揺れてた。」

「せっちゃんに見つからなかった?」

妹が見たことのない怒りを秘めた表情をした。

「せっちゃんと目が合った、一瞬びっくりしたけど、ニヤリとしてすぐ得意げな口元になった。ひじの動きが変わって、おにいちゃんが切なそうに悶えた。わたしの目の前でお兄ちゃんを奪う姿を見せつけた。」

迂闊な質問で、妹の負の感情を呼び起こしてしまった。

「許せなかった。」

「おにいちゃんの帰りが遅かった日、せっちゃんのニヤリとした口元がフラッシュバックした。だからママに言いつけてやった」

妹は言い終えるとぼくの表情を探るように見上げた。ぼくが怒っていないとわかって肩をなでおろした。

ぼくの中で意味がつながり再構成された。

せっちゃんがせっちゃんのママに言いつけたと思った。ぼくは間違ってた。密告したのは妹だった。

「(ぼくはせっちゃんを信じなかった・・・?)」

衝動的に抵抗できないせっちゃんのパンツの中を見ておきながら、せっちゃんがぼくのことを嫌いになったと決めつけた。

「(ぼくはなんて身勝手でひどいやつだ)」

自嘲した。妹は密告の真実を知った時のぼくの反応を予期していた。

「あの日の夜、おにいちゃんはすごく落ち込んでた。本当のことを打ち明けたらきっと怒ると思った。」

「ごめんね、おにいちゃん。でもね、悪いのはせっちゃん。せっちゃんのことを忘れて。お兄ちゃんの恋人はわたし。」

ちゅっ

妹はぼくの罪悪感に気づかない。僕に元気がないのは妹の責任だと思っている。

「おにいちゃん」

ぼくにぎゅっと抱きついたまま、目をつぶって頬をぼくの胸に当てた。

「ごめんなさい。好きなの」

妹はまた涙ぐんだ。せっちゃんに対する罪の意識で抵抗する力を失ったぼくはベッドに押し倒された。

ちゅっ

「おにいちゃんはわたしのもの」

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