妹 (小◯生編)

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きっかけは実にありきたりで些細な事だったと思います。

僕が小学校4年生で妹が3年生の3学期末のことです。

両親が念願の一戸建てを購入し、僕達は住み慣れた街から少し離れた街の新興住宅地に引越し別の学校へ転校しました。

新興住宅地というだけあって当時周りは建設予定の空き地と田園が混在し、僕達の家以外に新築の家がまばらに立ち並ぶ寂しい場所でした。

最初は転校に不安だった僕は真新しい自宅から通う生活にも直ぐに慣れ、2年毎のクラス替えのタイミングで5年生になり、クラスにも上手く溶け込んでいく事ができました。

毎日楽しい学校生活を送っていた僕でしたが一つ不満もありました。

当時新興住宅地に住んでいる同学年は殆どおらず、しかも学校から自宅の距離がかなり離れた場所にあったせいで家に帰る時は殆ど妹と二人。

友達や一緒に遊べそうな年代の子が近所に一人もおりませんでした。

当然休日も妹と遊ぶだけです。

友達は僕の住む地区から学校を挟んで真反対に住んでいる人が殆どで、遊びにいくにも当時の僕にはちょっと遠すぎました。

余りにも退屈した僕は部活を始める事にしました。

コレなら遅くまで友達と遊べますし休日も部活で皆と会えます。

両親も快く賛成してくれ僕は当時仲の良かった友達の誘いのままサッカー部に入部しました。

当時サッカー部は第一次Jリーグブームで三浦カズなどを筆頭に子供達の間で大人気のスポーツでした。

休日は学校対抗の練習試合などもあり、両親は良く妹を連れて試合を見に来てくれました。

父も母も楽しそうに応援してくれましたが・・一人・・妹だけはいつもどこかつまらなそうにしていました。

「お兄ちゃんだけずるい・・」

この頃の妹の口癖です。恨めしそうにしながら何かとそう言うのです。

「お前も部活やればいいやんw」

大して気にもしないで僕は楽しそうに言ったと思います。

「美香・・・体育上手くないもん」

妹の美香は、一言で表現するといつも教室の隅に居るようなタイプの地味な子。人見知りが激しくて恥ずかしがり屋でいつも下を向いているタイプです。

容姿自体は普通だと思います。

むしろ兄の欲目でいえば十分可愛い方です。

でもこの時期の子供ってニコニコ元気な子が無条件に可愛く見えるものだと思います。

妹は僕と違いクラスにも上手く馴染めず友達も余りおらず、転校して仲の良かった友達と離れ離れになり僕とは対照的に益々人見知りと恥ずかしがり屋が度を増したようでした。

そんな妹は休日僕が部活で居ない時は殆ど両親と一緒か自宅で一人本を読んだりテレビを見たりしていました。

そんな妹の寂しさも知らず、僕は毎日部活に明け暮れサッカー部でレギュラーを貰ったりして実に充実していました。

季節は夏休みになり僕は部活と友達との遊びに夢中になっていた時です。

いつものように遊びに出かけようとしてふと庭で一人遊んでいる妹の姿が目にとまりました。

最近の妹は口数も減って元々暗かったのが余計にその暗さを増したようになっていました。

日当たりの悪い場所でシートを敷き一人で黙々と御人形相手におままごとのような事をしている妹を見た僕は急に妹が可愛そうに思えました。

僕が毎日友達とサッカーやゲームセンター、公園や校庭を駆け回りどろんこになって楽しんでいる時に妹は寂しくこうして一人で遊んでいるのか・・・

そんな事に初めて気がついたのでした。

「美香」

僕は思わず美香を呼んでいました。

美香は何かわからない顔で振り向きます。

「なに?お兄ちゃん」

「美香もお兄ちゃんと一緒に遊びに行こう」

そういった時の妹の顔は今でも忘れません。

まるで大きなひまわりがスロー再生で花咲くように美香は眩しい笑顔でわらいました。

「いいの!?」

美香のこんなに嬉しそうな笑顔を見たのは初めてでした。

いつも嬉しい時もどこか控えめにはにかむだけだった妹がとても素敵な笑顔で笑ったのでした。

僕はそんな美香の笑顔を見ただけで本当に声をかけて良かったと思いました。

「うん、良いよ。でも男子ばっかりだからつまんないかもしれないけど」

「ううん、良いよ美香お兄ちゃん達と遊ぶ!」

ニコニコと笑顔で飛び跳ねて喜ぶ美香。

このとき僕は初めて美香ってこんなに可愛かったけ?と思いました。

勿論この時の僕の気持ちは妹としてみた時の可愛いというものでしたが、今でもこの経験から言えることは、どんな女の子も良い笑顔で笑っている子はそれだけで十分魅力的だという事です。

それから僕は出来るだけ美香と遊んであげるようになりました。

家に帰るときも出来るだけ一緒に帰り、サッカーや友達との遊びも少しだけ減らして週に何度かは妹と過ごすようになりました。

そんな僕達を両親はとても喜んでくれました。

そんな事があってから僕達兄妹の関係は前よりも断然良くなりました。

妹は何かというと僕の側に居るようになり、夜も毎日僕のベッドに入り寝るまで一日の事を話すようになりました。

「最近はすっかり仲良くなったわね」

母がそんな僕達を見て嬉しそうに言います。

「うん!美香お兄ちゃん大好き!沢山遊んでくれるもん。美香大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる!」

美香が行き成り言うので僕はなんだか恥ずかしくてビックリしました。

母はそんな僕達が面白かったらしく大笑いします。

「ばか!妹とは結婚できないんだぞ!!」

正直そんな妹の気持ちが嬉しくもありましたが、恥ずかしくてぶっきらぼうに言ってしまいます。

「えー?なんで?なんで?」

妹は良く解っていないらしく不満顔でした。

妹は僕と遊べるようになってから随分明るく良く笑うようになり、学校でも友達ができたみたいで仲の良い友達の事を僕によく話して聞かせてくれました。

友達はできたようでしたが妹とは相変わらず良く遊んでいました。

というのも相変わらず妹が何かと僕の所へ来る事もあるし、僕もそんな妹が可愛くてついつい構ってしまうからです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

時間は少しだけ進み僕が6年生、妹が5年生に上がって直ぐの事です。

「お兄ちゃんキスってしたことある?」

妹がいつものようにベッドの中で質問してきました。

「えっ?」

僕は恥ずかしくてとぼけてしまいました。

実は5年生の時、サッカー部の試合を見に来たクラスの女の子に告白されてちょっとの間つたないお付き合いをしたことがあったのです。

とは言ってもキスは一度きりでその後つまらない事で喧嘩をしてソレっきりになっていました。

「ある?」

妹が聞きます。

「え・・・・あるけど・・なんだよ」

「本当?」

妹がちょっと不機嫌になって聞きます。

「うん・・一回だけな」

「だれ?」

「美香の知らない子だよ」

「ふーん・・」

妹がなんだか怒っているように見えました。

「なんだよ急に・・」

「紗代ちゃんがね、ファーストキスは一番好きな人とすると幸せになれるんだって」

どうやら紗代ちゃんというオマセな友達に何か吹き込まれたようです。

「ふ、ふーん・・・良くわかんないけど・・」

僕はなんだかドキドキして妹の話を聞いていました。

「お兄ちゃんもその子のこと一番好き?」

妹がまた聞いてきます。

「・・・わかんない・・・好きだったと思うけど」

「わかんないの?」

妹は腑に落ちないという顔で覗き込んできます。

実際僕はその子の事が本当に好きだったか解りませんでした。

告白されて舞い上がって付き合ってみたけど、喧嘩してソレっきりになってからあの日々はなんだったんだろうと虚しくなった覚えがあります。

「美香ちょっと顔近いよ」

僕は無意味にドキドキして焦ります。

「美香ね・・ファーストキスはお兄ちゃんが良いなぁ・・」

焦る僕の隣で僕を見つめたまま美香が言いました。

僕の鼓動は早鐘をうって変な汗が額からわいてくるようでした。

「ば、馬鹿!キスは兄妹同士ではしないんだぞ!」

「なんで?」

「何でって・・・何ででもだよ!」

「お兄ちゃん美香の事嫌い?」

「そういう事じゃないだろ!」

「だめ?」

「絶対だめだよ!」

「・・・・・わかった・・もういい・・」

妹は断固として嫌がる僕を見て諦めたのか背中を向けてしまいました。

僕は妹が諦めてくれたことでホッとしたと同時に少し残念というか勿体無い事をしたなというような気持ちがあることにも自分で気がついていました。

(相手は妹だぞ・・ダメだよ・・でも・・美香可愛いからキスしたらどうなんだろう?)

背を向けて寝る美香の頭を見ながらグルグルとそんなことを考えていたら目が冴えてしまいました。

するとしばらくしてからグス・・グスッとすすり泣く声がします。

「美香?」

なんと美香は声を殺して泣いているではありませんか。

「美香?!」

僕はパニックになりました。

「お兄ちゃん美香のこと嫌いなんだ」

「馬鹿!!そんなことないよ!!」

「美香は全然可愛くないもんね・・お兄ちゃんだって可愛い子が良いよね」

美香はシクシク泣きながらそんなことを言います。

「なんだよ美香は可愛いよ・・・そんな事ないって」

「じゃあキスしようよ・・」

妹の泣き顔に弱い僕はほとほと困ってしまいました。

随分長い事黙って悩んでいた僕でしたがとうとう決心します。

「わかった・・でも一回だけだぞ・・もうこういうの無しだからな」

「うん・・解った・・」

美香はまだ納得してないようでしたが一応了解したようです。

「するよ・・」

「うん・・」

そういうと美香は目をつぶります。

僕はもうやけになって美香の唇に短くチュッとキスしました。

「はいもう終わり!もうしないからな!」

もう恥ずかしいやら何やらで僕のドキドキは納まりません。

「うんw」

美香はいつものような笑顔で嬉しそうに返事をします。

「ありがとうお兄ちゃん!やっぱりお兄ちゃん大好き!」

そんな嬉しそうな美香を見ながら僕の中で少しずつ許されない感情が芽生えていくのを感じていました。

僕にとってはちょっとだけドキドキする事件だったのですが、妹にとってコレは今でも大事な思い出らしく事あるごとに思い出しては良くこの話をされました。

妹とキスしてしまった事で僕はしばらくの間悩むことになり、逆に妹はこの事を境により自分に自信をつけて明るく可愛くそして大胆になっていきます。

初めてキスをした日を境に美香は少しずつ変わっていた。

女の子らしい魅力がグッと増して明るくハキハキと元気になった。

学校の廊下で出会うととても楽しそうで、前は何処か弱弱しく暗い感じがした表情は年頃の子らしい雰囲気になり、廊下を歩く姿も背筋が伸びてどこか自信をうかがわせた。

それに伴い少なかった友達も沢山できて、今まで僕と一緒に遊ぶ事が多かった美香も友達とカラオケに行ったり、休日家に居ないことも増えていった。

両親はそんな美香をみてとても嬉しそうにしていて、正直僕はちょっと寂しい気持ちもあったのだけど美香が段々と魅力的な女の子に変わって毎日を楽しそうに過ごしている姿を見て純粋に良かったと思った。

今まで余り積極的でなかったお洒落にも気を使うようになった美香は、兄の僕から見ても随分可愛い女の子になってきた。

父や母はそんな美香が可愛くて仕方がないようで、色んな服を買い与えて着飾るのを楽しみにしており、美香は新しい服を買ってもらうたびに僕に着て見せにきた。

「どうお兄ちゃん。このスカート可愛い?」

美香が買ってもらったばかりの服を着て僕の部屋にやってきてくるくると回ったりモデルみたいなポーズを取りながら聞いてくる。

「うん、良いんじゃないかな・・・」

美香は5年生になってから急に背が伸びて大人っぽくなった。

以前と比べて自信たっぷりな雰囲気で僕と話をしている時もなんだか挑発的な女の子独特の目線を感じる。

僕はなんだか恥ずかしくて美香とまともに視線を合わせられないようになっていた。

「似合う?」

「うん、似合ってるよ・・」

「ちゃんと見て!」

美香は僕が恥ずかしがって目線をそらすのが気に入らないのかズイズイと迫るように見せ付けてくる。

「わっ美香!見てるって!」

僕はドキッとしてしまった。

というのも僕は部屋の床に寝そべって本を読んでいたので、視線的には美香を見上げるように見ていたのだ。

だから美香が側にきたせいでスカートの中の白いパンツが丸見えになってしまったのだ。

「うそ!ちゃんと見て!」

「わー美香パンツ見えちゃうだろ!そんなに側にくるなよ!」

慌てた僕は立ち上がって思わず口走ってしまった。

「あっ!」

僕に指摘された美香は急にほっぺを赤くしてスカートを抑えた。

「お兄ちゃんのスケベ!」

「ばか見せたのはお前だろ!スケベじゃねーよ!」

「もーしらない!」

美香は顔を真っ赤にしたまま怒って部屋を出て行ってしまった。

「なんだよ全く・・・自分が見せたんだろ・・」

僕は独り言で悪態をつきながらもさっき見た美香の白いパンツが頭から離れなくて気がつけば下半身が大変な事になっていて

(妹のパンツ見て何やってんだ俺!!)

と自分が情けなくなった。

6年生と5年生になった僕達は母親にやんわり注意された事もあって、なんだか意識してしまい一緒にベッドで寝ることはなくなっていた。

美香はなんだか残念そうだったけど僕も正直恥ずかしいし、最近の美香が側にいると変にドキドキするのでそれで良いと思っていた。

その日も普通に宿題を片付けてサッカーの朝練のために早く寝ようとベッドに入ったときだった。

コンコンっと部屋をノックしてパジャマ姿の美香が部屋に入ってきた。

「お兄ちゃんもうねた?」

「ん?なんだ美香」

「・・・・」

「もう一緒には寝ちゃだめなんだぞお前もデカクなったからベッド狭いんだからな」

「もー違うよ!」

「ん?何だよ早く言えよ俺明日の朝早いんだから」

「・・・・」

美香は少し言いにくそうにしながら話し始めた。

「お兄ちゃんもやっぱり女の子のパンツとか見たいの?」

顔を真っ赤にしながらそれでも真剣に聞いてくる

「なっ、何いきなり変なこと言ってんだよ!!」

僕はビックリしてベッドから飛び起きてしまった。

「ちょ、お兄ちゃん声おおきい!」

「馬鹿なこと言ってないでさっさと寝ろよ」

美香に注意されて思わず声を殺す。

「・・・・・」

重苦しい沈黙のなかで僕の心臓だけがドキドキとうるさくなっているようだった。

「見たい?」

「だからなんなんだよ」

今一妹の質問の意図がわからなくて困惑する僕。

「私の、パンツみたい?」

「馬鹿!見たいわけないだろ!妹のパンツみてどうすんだよ!」

本当に何を言い出すんだと仰天しました。

でもソレと同時に強く見たいという気持ちも湧き上がっている自分にも腹が立ちました。

そんな風に慌てる僕の気持ちを見透かしたように妹は決心した表情で言います。

「美香・・お兄ちゃんにならいいよ・・お兄ちゃんがパンツみたいなら」

「もう良いよ!俺は寝るぞ!美香も馬鹿なこと言ってないでさっさと寝ろよ!じゃないと怒るぞ!」

僕はきわめて怒ったように振舞いながら布団をかぶって寝たふりをする事にしました。

「・・・・」

美香はそんな僕をしばらく見ていたようでしたが、やがて自分の部屋に戻っていきました。

(なんだよもう・・・)

僕はもう色んな事が頭の中をグルグルしててとても眠れそうにありませんでした。

結局そのせいで中々寝付けず、朝は母親に起こされてしっかり朝練に遅刻しそうになり監督にどやされてしまいました。

その日はズーッと眠く授業中アクビばかりしていたせいで、何度も先生に叱られました。

放課後の部活が終わり家に戻ると美香と母が料理を作って待っていました。

美香は部活には入らず母の家事の手伝いをして料理や裁縫などを母に習っているようで、実際随分と熱心に勉強しているのか美香の手料理は母と同じくらい美味しくて、しかも僕の好きな物を良く作ってくれるのでどちらかといえば美香が作ってくれる方が楽しみなくらいでした。

「あなた今日は大丈夫だったの?」

ご飯をよそいながら目の下にくまを作っている僕を見て母が言います。

「うん・・監督には怒られた・・あと先生にも・・」

「夜更かしなんか珍しいわね・・なんかあったの?」

僕が日ごろサッカーを熱心にやっているのを知っているだけに母が心配して聞いてきました。

「うん、ちょっと宿題で解らないところがあったから、頑張っていたら寝るのが遅くなっただけ・・」

妹がパンツ見せに来たから何て言えるわけもなく、僕は適当にごまかします。

僕と母のやり取りを美香はちょっと罰が悪そうにして聞いていました。

「お兄ちゃんごめんね・・・」

お風呂上りに脱衣所で歯を磨いていると美香が着替えを持ってお風呂に入りにきたついでに謝ってきました。

「美香のせいだよね・・美香が変な事いったから・・」

シュンとしている美香を見ると僕はどうしても怒れません。

正直美香のせいで怒られたと一日中恨めしく思っていたのに、そんな美香をみてたら怒りは吹き飛んでいました。

「別に・・もう良いよ・・俺も怒鳴って悪かったし・・」

今思えば謝る筋合いはないのに美香が凹んでいるのを見て自分も悪い事をした気さえしました。

「うん、本当にごめんね。お兄ちゃん」

「いいから気にすんなって美香が凹んでいたら俺もテンション下がるからな。もう忘れようぜ・・なw」

美香の頭をなでてやり笑いかけてあげます。

「うん、わかったw」

美香は嬉しそうに笑うと服を脱ぎだしました。

「ちょ!お前俺が出てからにしろよ!!」

僕は慌てて脱衣所から飛び出します。

「へへ~んwwお兄ちゃんのエッチィ~w」

そんな僕に向かって美香が無邪気にすりガラス越しにそう言いました。

脱衣所を飛び出す時しっかり目に焼きついた美香のパンツ姿のせいで僕は又ドキドキしてしまいました。

美香は妹だそんな対象ではない、僕は必死にそう思っているのに、思えば思うほどに逆に気になってしまう。

周りに女の子は沢山居るのにどうしても美香だけが特別に見えてしまう。

どんなに理屈や倫理でソレをねじ伏せようとしても上手くいかない。

美香可愛い・・美香の事好きだ・・

僕は悶々とした日々を送っていました。

そして意識しだすと何気ない事もとても特別に感じるものだという事も僕はこの頃痛いほどに感じていました。

部活のない日に一緒に並んで登下校する時も、休みの日に2人でゲームして遊ぶ事も、一緒に勉強したりする事も、兄妹としてじゃれあう事もスキンシップも。

ただの兄妹としては至極当たり前で何のドキドキもしなかった様々なことが、とても特別なイベントであると感じるようになってきました。

こんなに可愛い子と二人っきりで遊んだり触れ合ったりしているって凄い事なんだ・・・そんな風に思いました。

でも相手は妹なのです。

小6の僕でもそれが世間的に許されない。

間違った事である事は薄々わかっていました。

僕のチンチンに毛がはえた頃、僕は妹とお風呂に入るのを避けるようになり、最初は不思議がって寂しがった妹も今は何も言わなくても入ろうなんて絶対に言いません。

それは妹も僕も同じように大人になっていくからです。

お互いが兄妹として超えてはいけない線をだれに言われるわけでもなく、感じているからです。

妹の事を妹として見れない自分は絶対におかしい。

こんなことは間違っている。

妹が可愛いのは当たり前で僕は兄として妹が好きで大事なんだ。

そういう風に思っているのを・・妹も僕も少し勘違いしてしまったんだ。

そうやってこの頃の僕は必死に割り切ろうともがいていました。

そのうち彼女が出来ればきっとこんな風な気持ちも収まって今までどおり普通の兄として妹と仲良くできるはずだ・・と。

そんな僕の葛藤を知ってか知らずか妹は相変わらず昔のまま接してきます。

僕がリビングでテレビを見ていると突然後ろから抱き着いてきたり、部屋で寝そべっているとスカートのまま上に座ってきたり、全部飲めなかったジュースを飲んでと僕に手渡してきたり、妹にとってはなんでもないスキンシップなのですが、この頃の僕はそのたびにグラグラと心が揺さぶられる思いでした。

「優って美香ちゃんと仲良いよな」

ある日のお昼休み友達の一人が不意に言いました。

「兄妹だから仲良いの当たり前だろ・・」

僕はなんだか違う意味でそういわれた気がして妙に意識してしまいぶっきらぼうに言いました。

「えー仲良いかぁ?俺も妹居るけどいつもうるさいしうぜぇし、仲悪いぜ?」

「俺は姉貴いるけど口うるさいし鬼ババァだぜ?」

「でも、美香ちゃんは可愛いしな。俺も美香ちゃんみたいな妹ならよかったな・・俺の妹ブサ過ぎ」

姉妹や兄妹のいる友達は口々に姉や妹達の不満を話していました。

「やっぱ兄妹で仲良すぎるのって変かな?」

僕は不安になって友達に聞いてみました。

「んー別に変じゃねーけどめずらしいっちゃめずらしいかな・・」

「だなぁ」

僕はそんな友達の反応をみて少し不安になっていました。

俺と美香ってそんなに変なのか・・と。

そんなことがあってから僕は以前より少しだけ美香から距離をおいて接するようになりました。

別に急に無視したりとかそんな事は流石に出来ませんでしたが、出来るだけ用事を作ったりしながら美香と触れ合う機会を減らせるだけ減らそうと努力してみました。

そんな折でした。

僕は別のクラスの女の子から告白されたのです。

仮に理佐ちゃんとしておきます。

理佐ちゃんは特別綺麗で可愛いわけでもないし、かといって可愛くないわけでもないごく普通の女の子でした。

今思えば酷い話ですが僕はなんとなく理佐ちゃんと付き合う事にしました。

理佐ちゃんと付き合う事で自分の中の美香への不自然な気持ちを忘れようとしたのかもしれません

付き合ってみると理佐ちゃんは結構良い子でした。

最初から女の子に特別幻想も持っていない僕と理佐ちゃんは結構馬が合いました。

なにより理佐ちゃんはお姉ちゃんがいるので末っ子タイプ。何処となく美香に似た所がありました。

いわゆる最初の印象がイマイチから始まった恋は加点式になるという奴です。

付き合ううちに「あっ、こんな良い所があるんだ」と気づくし、最初の印象が良すぎるとその後はずーっと「ココがダメ、アソコがダメ」と減点式になる恋と違い、思ったより長く関係が良好に続く場合があるという奴です。

顔や容姿は正直美香には及ばないものの、理佐ちゃんはとっても性格がよくて女子に好かれ、男子にも意外と人気がありました。

「優くんってなんか大人っぽいよね・・優しいし」

理佐ちゃんはとにかく誉めるのが上手な女の子でした。

男の子を建てるというか応援するタイプで本当に気立てが良かったと思います。

その証拠に僕のサッカーの試合には必ずやってきて応援してくれるしタオルやスポーツドリンクを造っては僕へ届けてくれました。

「今日の試合優くんの~がよかったよ」と試合後の感想も本当に細かく話してくれて、いかにも熱心に見てくれているという感じで、最初はなんとも思っていなかった僕もそんな理佐ちゃんの真心が嬉しくてだんだんと好きになっていきました。

理佐ちゃんは毎回試合に来てくれるので、たまに応援に来てくれる母や父や美香とも顔見知りになっていました。

特に母は礼儀正しくて本当に熱心に応援している理佐ちゃんを大変気に入ったらしく「あの子は本当に良い子よ、お母さん大好き」と僕に言っていました。

しかし、そんな風に楽しそうにしている母と理佐ちゃんの姿を恨めしそうに見ているのが美香でした。

美香は僕と理佐ちゃんが付き合いだしているのを知ってから、何かと邪魔をするようになりました。

例えばサッカーの試合も美香は最近たまにしか応援に来なかったのが、理佐ちゃんが応援に来る時は必ずやってくるようになりました。

理佐ちゃんは良い子なのでそんな美香を嫌な顔一つしないで嬉しそうに一緒に応援していました。

美香も理佐ちゃんに対して表向き普通に接しているように見えましたが、なんというか僕だけにしかわからないものがあるのでしょうか、美香の理佐ちゃんへの態度はどこか硬い感じがしたのです。

母もそれは少し感じていたのか「あの子お兄ちゃんを理佐ちゃんにとられると思ってヤキモチやいているのかもw」と言っていました。

見た目は全然違う感じですが理佐ちゃんは美香と似ている部分が多く、普通に考えると二人はとっても仲良くなれそうなのですが、そこは本人達にしか解らないものなのでしょうか・・似ているからこそ嫌なのかもしれません。

とにかく理佐ちゃんへの美香の態度はどこか不自然な感じでした。

実際アレだけ頻繁に顔をあわせて挨拶していても、特別友達になったとか一緒に遊ぶようになったという事はなく、サッカーの試合やたまに我が家に理佐ちゃんが遊びに来たときに挨拶をする程度で特別長々と何かを話したりする事はないのです。

それどころか家に遊びに来たときなどは何かと僕達の側からはなれず成績が悪いわけでもないのに勉強を見てくれとかココが解らないとか理由をつけて邪魔しにくるのです。

僕はそのたびに理佐ちゃんに申し訳ないと思いながらも美香を邪険にする事も出来ずにいました。

理佐ちゃんもそんな僕達を仲の良い兄妹くらいにしか思っていないのか、僕達のやり取りを毎回ニコニコと楽しそうにみていました。

そんな訳だから僕も美香のしたいようにさせてしまったのです。

理佐ちゃんと付き合いだして半年以上が過ぎても僕と2人だけのときの美香は相変わらずでした。

別に理佐ちゃんの事を悪く言うわけもなく、構ってくれなくて寂しいと文句を言うわけでもありません。

普通に甘えてくるし抱きついたりじゃれてきたりと変わらない関係でした。

理佐ちゃんと付き合う前は一々ドキドキしていた僕も最近ではそんな美香の態度に対して普通に接する事が出来るようになっていました。

(ほら、やっぱり妹だから)

妹への不自然な気持ちを僕は克服した。

この時僕はそう思っていました。

理佐ちゃんと付き合いだして翌年卒業も近い3学期末、僕と理佐ちゃんは初めて本格的なデートに行きました。

朝から母や父にからかわれながら仕度をします。

妹だけはそんなやり取りを聞こえていないのか興味ないのか、ずーっとつまらなそうにテレビを眺めていました。

学校の近くで待ち合わせをして僕と理佐ちゃんは地下鉄を二つ乗り継いで街の中心にある大きな映画館に映画を見に行きました。

確か見たのは小説が原作で、理佐ちゃんが見たいというのでそれになりました。

僕はSFバリバリのアクションを見たかったのだけど・・・

理佐ちゃんは終始楽しそうでニコニコしながらコレから見る映画の原作の話や登場人物の事を熱心に話して聞かせてくれました。

僕は余り興味なかったのだけど理佐ちゃんが話す事は楽しく聞いていました。

そうこうしていると映画館に到着して2人で座って楽しく映画を鑑賞しました。

途中ちょっとだけハラハラするシーンで理佐ちゃんが無意識に僕の手を握ってきてドキドキしたし、映画そのものは思ったより楽しめました。

「面白かったねw」

理佐ちゃんが帰りに立ち寄ったマクドナルドで興奮冷めやらぬという感じでパンフレット片手にあのシーンがよかったとか次が楽しみだとか今度原作の本貸してあげるとか話していました。

僕も意外と楽しめたのでそんな話は別段苦に感じることなく何より理佐ちゃんがとにかく楽しそうだったのでソレが一番嬉しかったです。

「今日優くんと映画見れて凄い嬉しい・・・」

理佐ちゃんが顔を真っ赤にして言います。

「うん・・・僕も・・理佐ちゃんと映画見れて楽しい」

「本当?」

理佐ちゃんが聞いてきます。

「うん本当だよ!」

僕は心のソコから本心でそういいました。

「よかった・・・私そんなに可愛くないから・・美香ちゃんって凄い可愛いよね・・あんな子が兄妹にいるし優くんもカッコいいから私いつも不安だったの・・・」

急に美香の名前を出されてドキッとします。

「別に俺は普通だよ、それに美香は妹だしそんなのは関係ないよ!」

僕は力いっぱいそういいます。

「うん、そうだね兄妹だしねw」

「優くん」

「な、なに?」

「私優くん大好きw」

「・・・・・俺も・・」

2人して真っ赤になってうつむいていたと思います。

そんな感じで楽しい時間を過ごし、僕は理佐ちゃんを自宅までおくっていきました。

玄関の前でバイバイをすると理佐ちゃんは恥ずかしそうに

「今日は本当にありがとう・・」

理佐ちゃんはそういうと僕のほっぺに可愛くキスをしてくれました。

「・・・・!」

お互い恥ずかしくて真っ赤になっていました。

「優くん・・今度は優くんからしてほしい・・・」

「うん・・・」

僕はそういうと素早く理佐ちゃんのほっぺにキスしようとしました。

すると理佐ちゃんが僕の顔を両手で掴むと自分の正面にもってきて、なんと唇にキスしたのです。

「・・・・・・理佐ちゃん」

「私のファーストキス・・優くんにあげちゃったw」

そう言うと可愛く無言でバイバイと玄関にかけこんでいきました。

僕はそんな理佐ちゃんが消えた玄関のドアをしばらくボーっと見ていましたが、何時までもそうしているわけにもいかないので帰ろうと思い理佐ちゃんの家を離れようと振り返った僕は一瞬言葉を失いました。

「美香・・・何でお前・・」

僕は本当に心臓が飛び出るくらいドキッとしました。

なんと漫画やドラマであるみたいに美香が近所の家の影から僕を見ていたのです。

涙を目にいっぱいに溜め、唇を悔しそうにかみ締めていました。

「お前なんでこんな所に居るんだよ!」

僕は慌てて美香の側に駆け寄ろうとしましたが美香はものすごい勢いで逃げていきます。

「おい!美香!!!」

僕も慌てて追いかけます。

確かに凄い猛ダッシュでしたが所詮女の子。しかも運動音痴の美香がサッカー部で鍛えた僕の走りこみに敵うわけは無くあっという間に追いついて肩を掴みました。

「こら!何で逃げるんだよ!」

「しらない!!お兄ちゃんの馬鹿!!」

「何言ってんだよお前滅茶苦茶だぞ!」

意味が解りません普通に考えて謝るのは妹の方のはずです。

「だいたい何時からお前後付いてきてたんだよ!」

「うるさいほっといてよ!!もうお兄ちゃんなんか知らない!!」

何を聞いてもこんな調子です。取り付く島がありません

とりあえず埒があかないし、時間も遅くなってきたので家に帰りながらシクシク泣く妹をなだめます。

「なぁ・・お兄ちゃんなんか悪い事したのか?」

「そんなに泣いてばかりじゃ解らないだろう・・美香・・」

「・・・・」

美香は何を言っても答えてくれず僕は途方にくれてしまいました。

結局美香はこの日一言も口を聞いてくれませんでした。

美香が口を聞かなくなって3日たちました。

母も父も気がついたらしく喧嘩したの?

珍しいと驚いていました。

僕達も兄妹ですので喧嘩は今までにも何度かありましたが、大抵は悪い方が素直に謝って仲直りしてきたので今回のようなケースは今までにありません。

それにどう考えても今回の原因は美香に有るし、僕の方からはなんとも取っ掛かりがつかめません。

美香は一体どういうつもりなのでしょうか・・・

とにかくこのままではよくないと思った僕は、美香ともう一度話をしないといけないと思い夜寝る前に美香の部屋に行きました。

コンコンとドアをノックします。

「なに・・」美香がドア越しに答えます。

「お兄ちゃんだけどさ入って良い?」

そう言うとドアの鍵が開いて美香が顔を出します。

そういえば久しぶりに美香の部屋に入った気がします。

ちょっと前までは小さい女の子と言う感じの部屋だったのが、いつの間にか随分大人っぽい感じになっていました。

「なに?」

随分冷たい感じに美香が言います。

「なあ、なんでそんなに怒ってるんだ?」

「別に・・怒ってないよ」

そうは言っても明らかに怒っています。

「美香!」

僕はイライラして大声を出してしまいました。

美香はビクッとして表情が崩れます。

ソレを見てシマッたと思った僕は何とか声の調子を落とします。

「いい加減にしろよ・・・何か気に入らない事があったら言わないと解らないだろう・・俺達は兄妹なんだから仲良くしないと」

「・・・・だから」

美香がうつむいてボソッと言います。

「え?」

聞こえなくて聞き返します。

「兄妹だから嫌なの!!!!」

美香がはき捨てるように言いました。

「何であんな子とキスするの?! 私のほうが可愛いし私のほうが優の事たくさんたくさん大好きだもん!! なんで優は私のお兄ちゃんなの?!」

そういうと美香はその場に崩れて号泣しだし騒ぎを聞きつけた両親が何事だと部屋にやってきました。

「どうしたんだ2人とも大声出して」

「何があったの?」

心配して聞かれましたが僕はなんと言って良いやら困り、結局上手く何も言えませんでした。

何を聞いても美香も僕も何も言わないので両親は諦めて「とにかく仲直りしなさい」とだけ言って戻っていきました。

「・・・・・美香」

僕はうずくまって動かない美香の頭を優しくなでながら出来るだけ優しく声をかけます。

いつも泣く美香を慰める時にしてきたように

「美香・・・もう泣かないでくれよ・・・」

美香の言ったことよりも何よりも今は美香が純粋に可愛そうに思えてなりませんでした。

「・・・ないで・・」

「?」

「嫌いにならないで・・」

美香が抱きついてきます。

寝る前なので薄手のパジャマから美香の胸が体に押し付けられるのを感じます。

いつもは服をしっかり着ていて解りませんでしたが、美香はとても発育が良いのかすっかり胸も大きくなってきていました。

「ちょ・・美香・・」

僕は慌てて立ち上がります。

「美香を嫌いにならないで・・・」

そんな僕に美香がなおもすがり付いてくるので、美香は立っている僕の腰に両腕を回して顔を股間の辺りにこすり付けるようになってしまいました。

(まずい!!)

美香の胸の感触を感じた事と今の体制に気がついたせいで僕のアソコは急激に大きくなっています。

しかも僕も寝巻きに着替えていたので服の上からもソレとわかるくらいになっています。

「嫌いになんかならないよ!!美香、だから離れろ、な?」

「いやだ!」

美香はすっかり駄々っ子のようになってしまいがっしりと腰に手を回して抱きついています。

「あっ・・」

どうやって離そうかと思っていたら急に美香が声を上げます。

(まずい!)と思った時には既に遅く、美香の視線は僕の股間に釘付けになっていました。

「馬鹿・・だから離れろって・・」

僕はこんな場面でしかも妹相手にとても恥ずかしくてバツが悪い気持ちでいっぱいでした。

「私・・・嫌じゃないもん・・」

美香は恥ずかしがる僕の気持ちを察するかのようにそう言うと手で僕の膨らみを触ってきました。

「こら!!美香なにすんだよ!!」

「美香は平気だもん・・」

「美香!!」

「きゃっ!」

僕は何とか美香の体を強引に振りほどいて離れます。

「俺達は兄妹なんだぞ・・・ダメだよ美香・・」

「嘘だ!お兄ちゃん私とキスしたもん!」

ドキっとしました。

「それはお前がスネたからだろ!!」

それはある意味事実です・・しかしあの時スネる美香を口実にコレ幸いと美香にキスしたという罪悪感が僕の内にありました。

「それにそんな風になるのは美香の事好きだからだもん!」

「馬鹿これは男は仕方ないんだよ!」

「うそだ!」

「うそじゃねーよ!」

確かに生理現象ではあります・・しかし僕の内にある封印した美香への気持ちが少しずつ蘇ってきて自分で言ってて説得力がない気がしてきます。

「どうしてよ・・こんなに大好きなのに・・」

「理佐ちゃんより私のほうが可愛いのに・・」

「そういう問題じゃないだろ・・」

「私達が兄妹だから?」

「私が妹だからダメなの?」

「当たり前だろ・・兄妹でこんなの変だろ」

「・・・・」

美香はまたうずくまってしまいました。

重苦しい沈黙の中どれだけ時間が過ぎたでしょうか、いつもならとっくに寝ているはずの時間を過ぎて僕は疲れてきました。

「なぁ・・美香・・今はわからないかもしれないけど」

「一生解らない!」

僕の言葉を牽制するように美香が言います。

「まあ聞けよ・・・俺は美香を大切にしているよ・・だって世界で一番大事な妹だもん。ある意味では理佐ちゃんよりも大事に思っているんだよ?」

「じゃあ美香の事一番好きになってよ」

「美香それは出来ないよ・・上手く言えないけど美香の事大切だから出来ないよ・・」

「美香・・機嫌直して仲直りしよう・・今はわからないかもしれないけどいつか美香がもっと大人になったら僕よりも好きな人がきっと出来るよ。今までずっと友達が出来なかったから解らなかったかもしれないけど、今の美香ならきっと男子にもモテるよ・・」

「もういい・・」

美香は僕の必死の説得も納得してくれず、そういうとふて腐れたままベッドに入ってしまいました。

「もうお兄ちゃん今日は出ていって・・一人にして」

「でも・・美香・・」

「もう困らせる事言わないから今日はもう一人にして」

「・・・・」

なにか腑に落ちませんでしたがそう言われては引き下がるしかなく、どっと疲れが出てきた僕も今日はココまでにすることにしました。

「仲直りしたってことで良いんだよな?」

「・・・・・・うん」

「解った・・じゃあ・・お休み・・美香」

「お休み・・」

美香が布団の中から冷たく言います。

僕は部屋に戻りベッドに入ってからもしばらくグルグルと考えていました。

美香の事は好きです・・でもコレは絶対に兄妹としてのラインを超えてはいけないのです。

総量や重さがあるなら僕の理佐ちゃんへの気持ちよりもはるかに大きくて重い好きです。

量や質で勝っているのになぜこの好きは理佐ちゃんへの好きと違ってそのラインを超えてはいけないのでしょうか・・

道徳感?倫理?常識?ルールや規制概念そういう硬くて杓子定規な理由はいくらでも思いつきます。

でもそのどれも美香を説得できるとは思えませんでした。

何より僕自身がそんな理屈で納得できていないのです。

(美香への好きって気持ちは理佐ちゃんへの好きって気持ちと何が違うんだ?兄妹だからって本当に好きあっちゃいけないのか?)

忘れかけていた美香への異性としての気持ちが美香のはっきりとした告白によって蘇ってきて、何度も何度も僕の中でそんな風にささやくのです。

僕はソレを振り払うようにして硬く目をつぶり布団の中で丸くなっているうちに何時しか眠りに落ちてしまいました。

夢の中で美香と僕は2人でどこかを手をつないで歩いていました。

今よりちょっと大人の美香がなぜか今まで通り子供のままの僕と手をつないでとても幸せそうに笑っています。

夢の中では何の不安も無くて僕が笑うと美香も微笑んで手を握ると強く握り返してきて・・・まるで恋人のような雰囲気でした。

あくる日からの美香はガラッと変って今まで通りの態度に戻っていました。

明るく元気で両親はホッとしたようでした。

ソレは僕も同じで「お早うお兄ちゃん」といつもの調子でベッドで寝ている僕を起こしに来た美香にホッとしました。

まるで昨日までの事がなった事のようになっていてむしろ何だったんだ?と思ってしまうくらいでしたが、喧嘩して口を聞かないよりずっと良いだろうと僕自身も相当楽天的なのか美香のその態度に直ぐに安心していました。

しかしその日の夜勉強するために机に向かう僕の所に美香がパジャマ姿でやってきました。

「お兄ちゃんw」

「美香なに?」

無邪気すぎる笑顔に拍子抜けになります。

コッチはいつ何を言い出すかと気が気ではないし、最近の美香はすっかり良く知った女の子から彼方の人に変わっています。

それが大人の女の人になるという事なのでしょうか・・

「仲直り記念に一緒に寝よw」

美香がニコニコしながら言います。

「仲直り記念って何だよ・・」

ドキドキしながら僕は聞き返します。

「えー解らないの?」

美香がホッペを膨らませるようにして言います。

「わ、わかるわけねーだろ」

「だから、お兄ちゃんと私の仲直りの記念だよ」

「つまり仲直りしてやるから一緒に寝てくれってこと?」

僕は眉間にシワを寄せて言います。

「うん、そういうことw」

美香が楽しそうに言います。

「馬鹿、もう子供じゃないんだから一緒になんて寝れるかよ!」

「えー、良いじゃない。ねー、たまにはねー、最近寒いし」

美香が両手で椅子を持ち僕をガクガクと揺さぶります。

「もーうるさいなお前・・・わかったよ!一回だけだぞ」

30分ほど、勉強している後ろでしつこく言い続ける美香に根負けした僕は、一回だけの約束で久しぶりに美香と同じベッドで寝ることになりました。

「やたー!記念だからね!」

「なんなんだよお前・・・」

「じゃあさ私の部屋でねよ!」

「はぁ?」

「私のベッドの方が新しいからちょっと大きいしね」

確かに美香のベッドは僕より後に買ったやつなので、昔に買った僕のベッドより若干大きめです。

「わかったわかった・・」

もう一緒に寝るのは決まった事なので何処で寝ようが同じでした。

電気を消して2人でベッドに入ります。

「お兄ちゃんもっとくっ付いてw」

美香がニコニコしながら言います。

「はいはい・・」

ぶっきらぼうな態度を取りつつも僕は内心ドキドキがとまりません。

ベッドに横になって布団を開けて僕を呼ぶパジャマ姿。美香は何だかすっかり女性の体型で大人っぽく見えるのです。

あれだけあった身長差も最近の美香の急成長で殆ど違いがありません

ベッドに入り美香の言うままにくっついて横になると、もちっとした美香の柔らかい体の感触が伝わってきます。

僕はそれだけで何ともいえない気持ちよさを感じてしまいます。

「お兄ちゃんの体暖かいねw」

美香が無邪気に抱きついてきます。

「・・確かに寒い時は良いかもな・・」

恥ずかしい気持ちなどをごまかしつつなんでもないようにそんな台詞が口を突きます。

美香のベッドは美香の女の子の匂いでいっぱいでした。

シーツや掛け布団からはほのかに美香の髪と同じシャンプーの香りがします。

まるで体中を美香に包まれているような錯覚に陥りそうになって頭がくらくらします。

「ごめんね・・・」

美香がボソッと言います。

「ん?」

「わがままばっかりいってごめんね・・」

美香が寂しげに話し出します。

「本当は駄目だと解ってたの・・でもどうしても我慢できなかったの・・」

「理佐ちゃんとドンドン仲が良くなるお兄ちゃんを見て理佐ちゃんにとられちゃうと思ったら、私もう我慢できなくて・・・」

「頭がグラグラして・・・気がついたらお兄ちゃん達を一日中つけてたの・・」

「マクドナルドで楽しそうに話したりしているの見て自分が凄く悲しかった・・」

「最後に理佐ちゃんにお兄ちゃんの方からキスしようとして・・私凄く凄く頭にきたの・・・悔しかった・・・私こんなにお兄ちゃんの事大好きなのに・・・」

「悲しいよう・・お兄ちゃんが大好きなのに・・・」

「辛いよう・・・私が妹なんて・・・」

美香は体を震わせて力いっぱい抱きついてきます。

「美香・・」

(僕も大好きだよ美香・・美香が何処か別の家の子だったら・・絶対大好きになったのに・・)

言いたい言葉を必死で我慢します。

喉元まで出かけました。

何度も口を動かしては飲み込みます。

シクシクと泣く妹を胸に抱いて何時までも頭をなでて慰めることしか僕には出来ません・・・・

「泣くなよ美香・・・そんな風に悲しそうな美香見てると俺も凄い辛いよ・・」

美香は赤い目で僕を見つめてきます。

「美香・・・」

美香は何も言わず僕の顔に自分の顔を近づけてきます。

「美香・・駄目だよ・・ミっ」

美香は僕の言葉を無視してキスしてきました。

払いのけようと思えば出来たと思います。

でも僕の手は力を失い切なげに震えながら抱きしめてくる美香の細い腕・・唇の柔らかさ、体の暖かさから逃れられません。

何度も何度も美香は夢中で僕の唇にキスを繰り返し、まだ足りないかのように頬っぺたやクビすじから鼻先まで美香の暖かい息がかかりキスの雨を降らせてきます。

「好き・・優の事好きなの・・・」

「美香・・駄目だって・・・」

「お願い・・もう困らせないから・・今日だけ美香の彼氏になって・・」

美香にそう言われて僕は何も出来ずに美香が満足して眠りにつくまで美香のキスを受け続けていました。

正直に言って全然嫌じゃありません・・むしろ美香の柔らかい唇が体に触れるたびに痺れるような暖かさがその部分から広がります。

お互いの事を異性として大好きだという気持ちはもうごまかす事は出来ない状況になっていました。

あくる日から僕達の関係は少し変化しました。

まず妙にじゃれあう事はなくなり、少しだけ会話が減りました。

両親は少し不思議に思ったようでしたが、僕達は別に喧嘩したり仲が悪くなったりしたわけではありません。

なんというか、親密になったもの同士が持つような無意味にお互いの好意を確認しあう期間を通り過ぎたような、そんな安定期に入った感じで落ち着いていました。

仲が良い兄妹がじゃれあうのは普通です。

僕達も今までは兄妹としてお互いの好意をスキンシップでぶつけ合ってきました。

でもあの日久しぶりに2人で布団に入って抱き合い、僕達の間に今までとは違う空気が流れ出したのを感じていました。

表向きにも会話の内容も相変わらず兄妹です。

でもなんというか同じ兄妹の会話なのにお互いの目と目が語り合うものは何処か別のもののような気がするのです。

抽象的な表現ばかりですが最も端的に解りやすい変化はあるにはありました。

そう、あの日一回きりだといったベッドでの添い寝が再度常習化したことでした。

別にどちらかがそう言い出したわけじゃないと思います。

ただあの日の翌日、また寝る時間になった時、妹が部屋にやってきてテレビを見る僕に何も言わずベッドに座っているのを見てなんとなく妹がそうしたい・・僕もそうしたい、そういう空気になって僕はそのまま自分の狭いベッドの布団に入りわざわざ妹が入れるスペースを空けるように隅に寄ったのです。

妹は何も言わずにソレを見るとゴソゴソと入ってきてあとは黙って抱き合って眠りました。

それからしばらくは妹が僕の部屋にやってきて寝るを繰り返し、最近は狭くて寝にくいと感じた僕の方が妹の部屋に行ってその後を妹がついてきて一緒に布団に入るようになりました。

一緒に寝るようになって再確認した事はこうするととても安心するという事です。

別々に寝るようになってから分かった事ですが、僕は割りとグルグルとつまらない事を寝る前に悩んだりする性分なので寝つきが悪く、その為に随分早めにベッドに入るのですが、妹と抱き合って寝るととても不思議なくらい良く眠れるのです。

別に何か変な事をするわけでもないしコレはコレで良いかもなと思っていました。

実際キスはあの日以来一度もしていませんし美香も特別求めてはきません。

なんとなく理佐ちゃんの事は許すから寝るときくらいは私と一緒に寝てくれ。

と、そんな風に美香が言っている気さえしていました。

美香と仲直りした後も僕は理佐ちゃんとも相変わらず仲良くしていました。

理佐ちゃんと僕はキスの事で更に親密になり、最近は隠れて色んなところでキスばかりしていました。

理佐ちゃんはキスがとても気に入ったようで、僕も嫌いじゃないのでとても楽しい毎日でした。

しかも今まで散々邪魔しにきていた美香が、サッカーの試合はもちろん家に居る時ですら理佐ちゃんと僕に気を使って邪魔しに来なくなったのです。

理佐ちゃんが家に来ると母と一緒に

「理佐ちゃんいらっしゃい!」

と愛想よく挨拶するし、クッキーやお菓子を作ると僕と理佐ちゃんが部屋で勉強しているところへ持って来たりと気まで使ってくれているようなのです。

「なんだか最近美香ちゃん大人っぽくなったね」

と理佐ちゃんが言います。

「そう?」

「そうだよ~美香ちゃん凄いもてるんだよwうちのクラスの男子が噂してたもん」

「へ、へぇ~知らなかった・・」

僕は精一杯興味がないふりをします。

「美香ちゃん最近凄く背が伸びたでしょ。腰とか高いし私なんかと比べるとすごい細くてスタイル良いからうらやましいなぁ・・」

理佐ちゃんが僕を試すように言うのでとっさに

「俺は理佐ちゃんの方が好きだな」

「あーwそれってスタイル悪い方が好きみたいな感じでやだなぁ~w」

「えっそ、そんなつもりじゃないよ!!」

理佐ちゃんは美香と比べると身長は普通位で胸も美香に比べるとまだまだ大きくなる途中。

体型もまだ子供らしい丸さを残しています。

「ふふw冗談だよw」

「でも私も直ぐ大きくなるからね・・w」

理佐ちゃんが嬉しそうにはにかんで側にきます。

「えっ何?」

「もー優の鈍感wチューしよw」

「うん・・・」

理佐ちゃんとは最近少しHなキスもし始めていました。

理佐ちゃんが興味があるらしく試しにやってみようと言いだし、つたない感じでただ舌をくっ付ける程度のものでしたが、とても気持ちよくてお互い気に入ってしまい、最近2人っきりのキスといえばHなキスになっていました。

「ん・・チュ・・ん」

「ね・・友達が言ってたんだけどおっぱいて好きな人に触って貰うと大きくなるんだって・・・」

理佐ちゃんが顔を真っ赤にしていいます。

「えっ・・」

「優くんはおっぱい大きいの好き?」

そういわれてとっさに美香の胸が浮かびそうになります。

「俺は別に・・」

恥ずかしくて答えられません。

「ちょっと触ってみる?」

こういう確実に信頼できて安心な関係の時の女の子の新しい事への好奇心は絶対男子より上です。

「・・・・うん」

唾を飲み込んで答えます。

そう答えると理佐ちゃんは恥ずかしそうに笑いながら僕の手をとるとふわっと服の上から自分の胸に僕の手を押し当てました。

まだ小さいけれど確かな弾力がソコにありました。

僕達男子にはない柔らかさの象徴というべきでしょうか、女の子だなぁという感触というべきでしょうか。

いつ誰のを触ってもシミジミとした感動があります。

「どう?」

理佐ちゃんが顔を真っ赤にして聞いてきます。

「凄い柔らかい・・・ずっと触っていたいかも・・」

「優くんなら良いよ・・」

そんな感じでその日はそのまま母親が「遅いからもう理佐ちゃん送っていきなさい」と1階から声をかけてくるまでそうしていました。

理佐ちゃんを家まで送った帰り道、自転車をこぎながら理佐ちゃんとちょっとした進展に心を躍らせつつも美香のはもっと大きかったなぁ・・触ったらどんなだろうと思わず考えてる自分を見つけて自分で馬鹿だと思いました。

理佐ちゃんと楽しく過ごし夜は美香と一緒の布団にはいって眠る毎日を送っていた僕でしたが、ある日の部活の帰り道で民家のガレージから突然飛び出してきた車に引かれて右足を骨折する事故にあってしまいました。

医者からは「全治3ヶ月以上、勿論サッカーは一切出来ないが幸い後遺症の心配はなさそうだ」と言われましたが、それでもサッカーの試合は勿論の事部活の練習にも出られなくなってしまって少なからずショックを受けてしまいました。

当然しばらくは松葉杖を突いての登下校です。

事故の事を聞いた美香はソレはもう取り乱して心配して、完全に歩けるようになる3ヶ月間、誰よりも一生懸命僕の世話をしようと頑張っていました。

登下校の時は僕を支えるようにしてくれたり靴を履くときも手伝ってくれました。

休みの日も一日中家に居ないといけないので理佐ちゃんともデートは出来ず、しかも家に送って行けないので理佐ちゃんも余り長居できません。

反面美香と過ごす時間は増えていきます。

ある日の金曜日妹に支えられながら家に帰り着くと母と父が喪服を着て私達を待っていました。

どうやら遠くの親戚に不幸があったようで大急ぎでお葬式に行かなければならないといわれました。

「火葬にも立ち会う事になるから悪いけど土曜日、日曜日は2人で留守番しておいてくれ」

「美香悪いけどご飯とか家事お願いね・・お兄ちゃん怪我しているし頼むわよ」

そういうと二日分の生活費などを僕に手渡すと車で出かけていきました。

とは言え両親が1日~2日家を空けることは今までにも無かったわけでは無いので、僕は別段なんという事はありませんでした。

しかし、美香の張り切りようは凄くて早速スーパーに買いものに行って来ると言いだします。

「別に良いよピザでも頼もうよ」

僕は初日からそんなにする事ないと言いましたが、「駄目!お兄ちゃん怪我しているし栄養バランスよく取らないと早く直らないよ!私がチャントした物作るからちょっと行って来る!」

「俺もいこうか?」

「お兄ちゃん怪我しているんだからお家で大人しくしてて」

とお財布を持って出かけていきました。

「何張り切ってんだあいつ・・」

やたらと楽しそうな妹を見送って僕はテレビをつけます。

しばらくテレビを見ていると妹が両手いっぱいに買い物袋を持って帰ってきました。

「ただいまー」

「お帰り・・ってなんだよそんなに沢山買ってきたのか?」

「え?普通だよこの位・・色々安かったからついでに来週の分も買ってきちゃったww」

妹は母親の買い物に良くついていくし料理も習っているので、家事の半分に関しては母と同じくらい家の事を理解しています。

「今日はハンバーグ作るね!お兄ちゃん好きでしょ?w」

「ハンバーグ?!おう!ハンバーグ好き!好き!」

ハンバーグと聞いて僕のテンションがあがります。

ハンバーグは大好きです。特に妹のはソースがお手製で美味しいのです。

未だにレストランなんかでコレより美味しいのを食べた事がありません

「直ぐ出来るから待っててね!」

妹は嬉しそうにマイエプロンをつけると台所へ走っていきました。

程なくトントントンとまな板の音が後ろから聞こえ出し、玉ねぎやひき肉を炒めるような香ばしい臭いがしてきます。

そういう音に混じって妹の鼻歌のようなものがかすかに聞こえてきます。

(なんかやたら機嫌良いなあいつ)

そう思いながらぼんやりテレビを見て過ごしているといつの間にか寝てしまいました。

「お兄ちゃん起きて」

妹に肩をゆすられて目を覚まします。

「お?」

「疲れてるの?」

妹が心配そうに聞きます。

「ん、ああ、なんか怪我してて変な姿勢だからかな体痛くってさ」

「そっか・・ご飯できたよ食べれる?」

「おう、食うよ腹減った俺w」

そういうと2人で食卓に座ります。

テーブルにはすでに盛り付けられたハンバーグやサラダが並んでいます。

妹がご飯をよそって渡してくれます。

「うまそーwいただきまーすw」

ご飯を受け取ると僕は一気にハンバーグにかぶりつきました。

「うめぇー!、やっぱ美香のハンバーグは美味いな!」

「よかったw」

「本当俺は毎日ハンバーグで良いよw」

喜んで食べる僕を美香は嬉しそうに見ていました。

「沢山食べて早く良くなってねw」

「おう!いつもありがとうな美香!」

「・・・うんw」

美香の作ったハンバーグのおかげで沢山ご飯を食べ大満足した僕は、洗物をする美香を背にソファーに横になってくつろいでいましたが、段々と本格的に眠くなってきました。

「美香、お兄ちゃんもうなんかだるくて眠いから先に寝るわ」

「あっ、お兄ちゃんお風呂は?」

「うん今日は良いよ・・どうせ一人だと入りにくいし」

足を怪我してから母に手伝って貰って足を庇いながら入ったりしていたのですが今日はその母も居ないのでさっさと寝てしまおうと思っていたのです。

「駄目だよお風呂入って汚れ落とさないと汚いよ」

妹が引きとめます。

「でもお母さんいないだろ」

「私が洗ってあげるよ」

「ええっ良いよ・・」

「良いからw良いからw」

そういうと僕を後ろから押して脱衣所に押し込めてきます。

「お湯はもう張ってあるからw」

「・・・・・解ったよ入るよ・・でも自分で何とかするから別に手伝わなくて良いからな」

僕は渋々服を脱いでお風呂場に行きます。

なんとか足を庇いながら体を流そうとした時です。

妹が服の袖をたくし上げて入ってきました。

「わっ馬鹿!なんで入って来るんだよ!」

「良いからw良いからw」

「よくねーよ!」

僕は恥ずかしくてとっさにタオルで股間を隠します。

「背中流してあげるよ、それに足を庇いながらお風呂につかるの難しいでしょ?」

「別に良いよ適当に洗って今日はもう上がるし」

「駄目だよちゃんと温まらないと!」

そんな感じのやり取りをしていましたがいかんせん足が動かないので大した抵抗も出来ず

妹に大人しく背中と頭を洗って貰う事になりました。

「かゆい所ある?」

「ん、別に・・」

「お兄ちゃん背中広いね・・」

「・・そうか?・・・ふ、普通だろ?」

「ん、なんかお父さんみたい」

「わかんねーよ・・」

「・・・・・・」

「背中もういいよ。後は自分で洗うし!」

「あっ」

そういうと妹からスポンジを強引に取り上げて言います。

「なんだよもう。良いからお前は外でてろよ」

「・・・・・」

妹はなにか不満げな顔をしましたがプイッとして

出て行きました。

(何だよあいつ今日変だな・・)

僕はそう思いつつ安心して前やアソコをスポンジで洗い始めました。

洗い終わって足にお湯が掛からないようにして泡を流すと何とか立ち上がって湯船に一度つかろうとしていたら、行き成りガラッと引き戸が開いて妹が入ってきました。

「なんだよ。まだなんか・・よ・・」

僕は息を呑みました。

引き戸を開いて入ってきた美香はなんと服を脱いで真っ裸で、バスタオル1枚を体に巻いているだけだったのです。

「なっ!何だよお前!!」

「どうせなら一緒に入っちゃおうと思って・・・」

「ば、ばかだろおまえ!」

「いいじゃない、兄妹なんだし」

「ばか兄妹でも駄目だろ!」

「クラスの清美ちゃんは弟と入ってるって言ってたよ?」

「お前の同級生の弟と俺は違うだろうが!」

「もう良いじゃない。もう脱いだし寒いから入るよ」

「おま!!あっわっ!!」

僕は丁度立ち上がろうと風呂場の壁に手を突いてた状態だったのですが、入ってこようとした妹に動揺してそのままひっくり返りそうになります。

「わっとっと・・ああっ!」

「お兄ちゃん!!」

転倒しそうになった僕を妹がとっさに駆け寄って支えるようにな体制で抱きついてきます。

「あぶねー・・死ぬかと思った・・」

変な体制で転びそうだったので本当にそう思いました。

「もう!お兄ちゃんが急に暴れるからだよ、ビックリしたよ」

妹が怒ります。

「馬鹿、お前が変な事するからだ・・ろ・・」

我に返ると妹のタオルはさっきの動きで完全に床に落ちて、僕と美香は素っ裸で抱き合っている形でした。

「何?」

妹が僕の反応を見て首を傾げます。

僕はしまったと思いとっさに顔をあさっての方向へ向けます。

「あっ!」

妹は僕の反応に気がついたらしく声を上げましたが、なにせ僕は支えてないと不安定なので、タオルを拾い上げて巻き直すこともできず、お互い動けなくなってしまいました。

「・・・・・・」

心臓がドキドキとしています。

一瞬見た妹の胸は白くて艶々でとても綺麗でした。

アソコに血が集まるのを感じます。

僕はとっさに持ってきたタオルで股間を隠します。

「と、とにかくお兄ちゃんお風呂入って!」

妹は慌てて僕を抱き起こすとお風呂に押し込みます。

「わっおまっ・・」

僕の怪我した右足がお湯につからないように気をつけながら何とか僕をお風呂に入れると、慌ててタオルを拾い上げて巻き始めました。

その一瞬に僕は妹の体を又見てしまいました。

妹はもうすっかり大人の女性のように立派な体型になっていました。

ずっと前に一緒に入ったときはまだ子供っぽい感じで僕も全然意識なんかしなかったのに、今はこうして裸で側にいると思うだけでドキドキが止まりません。

それに一瞬だけ見たアンダーは薄く毛も生えていたように見えました。

「・・・・見てたら洗えないよ・・お兄ちゃんあっち向いてて」

妹は顔を真っ赤にしながらそう言います。

「あっと・・・ご、ごめん!!」

自分で裸で入ってきておいてどんな言い草だって気もしますが、僕もなんか悪い気がして謝ってしまい、言われるまま首を捻り妹が体を洗う間、反対の壁をずーっと睨んでいました。

「もう・・・良いよ」

「お、おう・・」

しばらくして髪と体を洗った妹が声をかけます。

「じゃ、じゃあ俺は先に上がるからさ・・お前一人でゆっくり入れよ・・」

僕は上がるのに手を貸してもらおうと申し出たのですが、

「・・・・・」

妹は意を決したのかバスタオルを巻いたまま僕の入る湯船に入ってきました。

「・・・・・・・」

「ひ、ひさしぶりだね・・一緒にお風呂入るの・・」

「・・・・・・・」

「タオルとるね・・」

「・・・・・・・」

そういうと妹は自分で巻いていたタオルを外して浴槽の淵に起きます。

僕はもう頭がボーっとするくらいにドキドキしていました。

濡れた髪と上気した妹の肌が目に焼きついてチカチカします。

とても昔一緒にお風呂に入り、裸も見せ合った妹とは思えない位に堪らなく色っぽくエッチな姿になっていると思いました。

僕と妹は狭いお風呂の中で密着し、しかも僕は右足を浴槽から突き出しているので変な体制です。

妹の体に僕のアレが当たっています。

その感触といったらもう・・・恐ろしくすべすべで柔らかい肌がアソコに当たっているのです。

気持ちよすぎて腰が浮きそうでした。

妹もその感触で多分わかっているはずです。

チラチラを湯の中が気になるようにしています。

「や、やっぱり2人では狭いな!」

僕は空気を変えようとあえてとぼけて普通に会話する作戦にでました。

このまま真面目な空気だと僕自身が持たないと思ったからです。

「そ、そうだね・・昔は広かったのにね・・・」

妹も勢いでやってみたが後はどうするかノープランだったようで、話に乗ってきてどうでもいい昔の思い出話をしだしました。

しかし不自然な会話なので長続きしません。

お互い水面の下の状態が気になって仕方が無いのです。

「・・・・男の人ってそのままじゃ納まらないんだよね・・」

妹が言い出します。

「・・・・・別にそんなことねーよ」

「でも辛そうだよお兄ちゃん・・・」

「風呂から出て着替えれば納まるよ・・だから手かしてくれ・・あがるから・・」

「・・・・・」

また少し長い沈黙になります。

「してあげようか・・」

妹がまた突然言い出します。

「馬鹿!!」

その妹の言葉で僕は恥ずかしがってる場合じゃないと決心して無理に立ち上がろうとしました。

「あっ!!危ないよ!」

妹も僕を支えようとしてすっぱだかのまま立ち上がります。

「・・・・・・」

僕はココでまじまじと妹の裸を正面から見る事になりました。

ピンク色の肌と綺麗な胸・・・魅力的な妹のパーツに目を奪われます。

いまや妹も隠す事を諦めたのか恥ずかしそうにしながらも僕の視線を感じて耐えるようにしています。

「あがるから支えといて・・」

「うん・・・」

僕は妹に支えて貰い湯船から出ると、再び片手でアソコを隠して一人で脱衣所に行きました。

僕は黙々と体を拭きシャツとパンツをはいて自分の部屋にいきました。

ベッドでしばらく横になっていると妹も2階へあがってきて自分の部屋で髪を乾かしているのかドライヤーの音がします。

僕は恐ろしく疲れてしまいその音を聞いているうちにいつの間にかベッドの上で眠りについていました。

僕は夢を見ました。

Hな夢です・・最初は理佐ちゃんと裸で抱き合って、理佐ちゃんの手がアソコに触れてきて、でも途中で美香の顔に変わって・・・・

とても気持ちがいい夢です。

腰が浮きそうになるほどの快感が走ります。

「!!!!!」

僕は驚いて目を見開きます。

「美香!!!」

僕は驚愕しました。

なんと美香がベッドで寝ていた僕のパンツを下ろして硬くなったアソコを触っていたのです。

「・・・・・あの・・お兄ちゃんが辛そうで・・可愛そうだったから・・」

美香はとんでもないところを見つかった!という感じの顔で必死に弁解します。

「なんで・・・」

「ごめんなさい・・お風呂あがってきたらお兄ちゃん寝てて・・でもアソコが硬くなってて・・・凄く気になって・・・それで・・・」

妹は恥ずかしいやら見つかったショックやらでパニックになっているらしく取り乱しています。

「美香、もうこういう事はしない約束だろ!」

「だって・・・」

「さっきのお風呂もそうだよ!なんで入ってきたんだよ!」

「ご・・ごめんなさい・・・」

そういうと目からボロボロと涙を流し泣き出してしまいました。

僕の駄目なところでしょうか・・こうなると何も言えなくなるのです・・

どうしても妹が泣くと何もいえません。

僕は黙ってパンツを元に戻すと更に一枚ズボンをはき直します。

「もう良いよ・・もう二度とするなよ」

「・・・・・」

「一緒に寝て良い?」

美香が恐る恐る聞いてきます。

「・・・・・・」

僕は何も言わず怒った顔をしながらも静かにベッドの隅に寄ります。

妹はばつが悪そうにモソモソと入ってきます。

背を向けて寝る僕の背中に妹が抱きついて寄り添ってきます。

「ごめんなさい・・お兄ちゃん・・嫌いにならないで・・」

「・・・・・・・」

「ごめんなさい・・」

またシクシク言い出します。

「分かったよ・・俺も怒って悪かったからもう泣くな・・」

僕がそう言ってやると安心したのかしばらくグスグスしては居ましたが落ち着いてきます。

「お兄ちゃん・・」

「・・・・・・・なに」

「こっち向いてよ・・」

「・・・・・・・」

僕はゆっくり美香のほうを見ます。

目を赤く腫らして美香がこちらを見ています。

「好きなの・・・」

「・・・・・・・」

「おじゃましまーすw」

リビングへ進む僕の後ろを理佐ちゃんがキョロキョロしてついてくる

「あれ?お父さんとお母さんは?」

「あー昨日から明日まで居ないんだよ。親戚のお葬式で」

「えっ?じゃあ今日は私と優くんだけ・・・」

理佐ちゃんが顔を真っ赤にする。

その意味を悟って慌てて訂正しようとした僕だったが、

「もしも~し私も居るんですよ~」

美香が台所から顔を出して言います。

目がじとーっとしています。

「あっ・・み、美香ちゃん!?ヤダもー優くん早く言ってよ馬鹿!」

「ご、ごめん・・」

「ミ、美香ちゃんお早う」

理佐ちゃんが顔を真っ赤にして自分の早とちりに慌てて言います。

「オハヨウゴザイマス」

妹はカクカクした言葉で挨拶すると台所へ引っ込んだ。

「・・・失敗しちゃった・・私勘違いして美香ちゃん怒ったよね・・」

理佐ちゃんがすまなそうに言います。

「いや、俺の言い方も悪かったし大丈夫だよあいつ朝から機嫌悪いんだ」

台所からガチャーンと音がします。

慌てて台所へ行くと美香が台所の下の棚から鍋を何個か転がした所でした。

「ど、どうした?!」

「あっなに?」

妹が何食わぬ顔で言います。

「今凄い音したけど・・」

「ああ、鍋がね・・棚をあけたら転がってきてね・・もうお母さん相変わらず収納下手すぎw」

妹がとぼけて言います。

因みに母は収納は下手ではありません。

僕の背中になんか嫌な汗が流れます。

「お兄ちゃんは理佐ちゃんと遊んでなよ私お昼の仕度するし」

「あっ私も手伝・・」

理佐ちゃんが気を利かせて話しに入ってくる

「理佐ちゃんはお兄ちゃんと遊んでてね」

それをせいするように素早く妹がさえぎる。

僕はもうハラハラして仕方がない。

「え・・うん・・・」

理佐ちゃんはさっきのせいで妹が怒ったと思ったのか、ションボリしてしまった。

「り、理佐ちゃんココは妹に任せよう。こいつ料理上手いんだぜ」

僕が2人の間に入るように言う

「今日はお兄ちゃんの大好きな美香特性焼きそば作るの。理佐ちゃんも食べて行って良いよ」

聞いた感じ気が良い誘いですが、美香特性なんて今まで一度も言ったことはありません。

まるで「私はお兄ちゃんの好みなんでも知っているの、理佐ちゃんはお兄ちゃんの好きな焼きそば作れないでしょ?食べさせてあげるけどね」とでも言っているように僕には聞こえます。

「美香ちゃんお料理上手なんだね・・羨ましいな・・私ぶきっちょだから」

理佐ちゃんは美香のご機嫌をとろうと一生懸命です。

「えーwこのくらい普通だよぉ」

もうなんというか足より胃が痛い思いです。

「と、とにかく二階行こうよ理佐ちゃん」

「えっうん・・」

僕は理佐ちゃんの背中を押して促し何とかこの状況から脱出します。

「あとでお茶もっていくねー♪」

僕の背中に向けて妹が嬉しそうに台所から言います。

なんだか勝ち誇ったような態度です。

(あいつ・・・)

僕は理佐ちゃんにわからない様に舌打ちしました。

「あーあー美香ちゃんに嫌われちゃったかなぁ・・」

理佐ちゃんがションボリして言います。

「あいつ今日変なんだよ・・」

一生懸命話題を変えようとごまかそうとする僕。

「うーんそういう感じでもないと思うなぁ・・」

理佐ちゃんはそんな僕を違うよって言う感じで少し笑いながら話始めました。

「美香ちゃん、優くんの事が好きなのよ」

「えっ!」

理佐ちゃんの発言にビックリします。

「私もお姉ちゃんが始めて彼氏を連れてきた時なんかお姉ちゃん盗られたような気がして彼氏に意地悪したもん」

(あーそういう事か・・・)

一瞬理佐ちゃんに全部ばれたのかと思って焦りました。

「だからお兄ちゃんを私に盗られたと思ってるのかも・・」

「そ、そうかなハハハ・・」

乾いた笑いが出ます・・女の子って鋭いなぁと本当に感心すると同時に恐ろしく思いました。

「だから私気にしてないよ・・・美香ちゃんもそのうち解るし」

「解るって?」

「うん、彼氏とか出来たらそういう気持ちもなくなるって事」

理佐ちゃんが悟ったように言います。

「そ、そうかもねハハハ・・」

理佐ちゃんのいう事は普通に考えればそのとおりだと思いました。

でも最近の妹の態度を知っている僕はどうしても安心できません。

「あ~でも今日お母さんもお父さんも居ないんだねぇ」

理佐ちゃんが急に思いついて言います。

「うん・・なに?」

「私、優くんちにお泊りしたいなぁ~」

理佐ちゃんの発言にびっくりします。

「えええっ!」

「そんなに驚かないでよw多分うちのお母さんに言えば大丈夫だよ」

「でもそんなの許してもらえるの?」

「うん、多分大丈夫だよお母さんとお父さん優君信用しているし」

「でも、さ」

「美香ちゃんも居るんだから大丈夫だよw」

「それとも優くんなにか悪い事考えてる?」

理佐ちゃんがニヤニヤしながら聞いてきます。

「いや、そんなこと無いけど・・」

「ちょっとお電話借りるね」

そういうと理佐ちゃんは一階に降りて行った。

理佐ちゃんと入れ違いにお盆にお茶とお菓子を載せた妹が部屋に入ってきた。

「理佐ちゃん家に電話してたよ」

妹が何食わぬ顔で言います。

「うん・・その事なんだけど・・」

「なに?」

妹になんと言うべきか困ります。

理佐ちゃんがうちに泊まるといったら美香はどんな反応するでしょうか。

ただでさえ胃の痛いような状況なのにコレが今日の夜も続くと思うとぞっとしました・・

「そろそろ寝ようぜ」

ウノやらトランプを片付けながら二人に言います。

「そうだね私も久しぶりに料理とかしたから疲れちゃった。」

「美香ちゃんは凄いね毎日お母さんの料理手伝ったり」

「私料理好きだからw」

「じゃあ又明日なお休み~」

僕は2人にそういってリビングを出ようとしました。

すると2人はニコニコしながら僕の両脇を掴んできます。

「えっ?なに?」

2人の行動に意味が解らず戸惑います。

「どこいくの?」

「どこ行くのって寝るんだから自分の部屋だろ」

「も~優くんつまんなーい」

2人の女の子は明らかに悪い事を考えています。

「女の子2人も居るのにほっといて一人で寝るなんてねー」

「な何言ってんの?!」

そういうと2人は客間に僕を引っ張っていきます。

「やっぱり3人だとベッドはせまいしね」

なんと客間にはお客用の布団が二つしいてあります。

「こうすれば3人で寝れるからって美香ちゃんと2人で相談したの」

「えええっ!」

「せっかくお泊りしたんだから寝るときも3人一緒の方が楽しいよ」

「うんうん楽しいよね」

2人はすっかり意気投合して僕を無視して話を進めます。

「だって理佐ちゃんのお母さんに怒られるよ」

「もー優君馬鹿だねぇ。いわなきゃ良いじゃない」

何時も優等生の理佐ちゃんもすっかり悪乗りしています。

「えー・・」

もうこうなると逆らえません。

女の子の押しに弱い僕はあれよあれよと二つの布団の真ん中に寝かされてしまい、両脇を美香と理佐ちゃんに挟まれてしまいました。

片方は妹とは言え何をするかわからないし、もう片方はれっきとした彼女です。

オセロならひっくり返るだけですが僕はもうドキドキが頂点で気を失いそうでした。

電気を小さくして横になったものの僕はもう落ち着きません。

両脇の女の子は楽しそうにスリよってきて僕をからかいます。

「ちょ・・・苦しいよ」

「ふふふw」

2人は楽しくて仕方が無いのかクスクスと笑いを堪えきれない感じで僕にちょっかいを出してきます。

「もう寝ようよ・・」

「ダメ」

「そうよダメよ」

「どうしたら良いんだよ」

「そうだ。お休みのチューして」

「わーいいなーわたしもー」

美香が言い出し理佐ちゃんもノリノリです。

「ばっ!ばかじゃねーのか!」

「チューしてくれないと邪魔しちゃおー」

「そうだねー邪魔しちゃおー」

「・・・・・・」

「絶対?」

「絶対よ(だよ)」2人がステレオで言います。

僕は仕方がなく2人のホッペに素早くチュッチュッとします。

「あー美香ちゃんの方に先にした。」

理佐ちゃんが不満そうに言います。

「わかったよ!」

今度は理佐ちゃんからして美香にもしてあげました。

「コレで良いだろ!もう寝る!」

「ふふふw」

今度は2人が交互に僕の両頬にチューしてきました。

「お返しw」

「わたしもw」

2人は楽しそうにしていましたが僕はもう無視して寝ることにしました。

とにかく眠いし恥ずかしいしで困っていたのです。

しばらく2人はおきててクスクスしていたようでしたが、そのうち寝静まってしまいました。

しかし寝静まってからしばらくして誰かが僕の頬っぺたを触ってきます。

「起こしちゃったね」

眠い目をうっすらと明けた僕を覗きこむようにして言います。

「理佐ちゃん」

目をあけると理佐ちゃんがすまなそうに言います。

「眠れないの?」

「うん・・・ドキドキしちゃって」

「美香ちゃんは良く寝てるね・・」

美香は僕の右手を抱いてスヤスヤと寝息をたててよく寝ています。

「優君・・」

「なに?」

「もう一回・・」

理佐ちゃんはそういうと目をつぶったので、僕はゆっくり美香の手から右手を抜いて理佐ちゃんのほうへ向いて理佐ちゃんを抱きしめるとキスします。

理佐ちゃんが舌を入れてきたので僕もそれに答えます。

「理佐ちゃん・・美香が起きるかも・・」

「大丈夫だよ・・ねぇ・・もっとしよ・・」

そういうと激しく口付けしてきます。

「・・理佐ちゃん」

アンマリ激しいので本当に美香がおきてしまわないか不安になります。

「優君の隣で寝てたらドキドキしちゃったんだもん・・」

「優君は良く寝てたね・・・私じゃドキドキしない?」

「そ、そんなことないよ・・」

「私の事本当に好き?」

「当たり前だよ」

「うれしい・・・」

そういうと理佐ちゃんの手がするするっと僕のお腹をなででそのままパジャマのズボンの中に入ってきます。

「ちょ・・・理佐ちゃん?!」

「シッ静かに」

理佐ちゃんが僕の口を手でふさぎます。

「理佐って呼んで私も優って呼ぶから」

「理佐・・だめだよ・・」

理佐ちゃんは片手で僕のソレをさすってきます。

「知っているよ、こうすると気持ちがいいんだよね。美香ちゃんには私負けないもん・・」

「美香・・は妹だよ・・関係ないよ・・」

理佐ちゃんの細くて滑々した手が僕のアソコを這い回る

快感に耐えながら言います。

「うん・・でも嫌なの・・妹でも他の女の子が優君と仲良くするの・・」

「嘘」

「嘘じゃねーよ」

「お兄ちゃんなにかあると、嘘つくとき無口になるもん」

「マジでなんも無いって」

「別に良いけど・・彼女と何か秘密の話しても妹の私は無関係だもんね」

美香はまた理佐ちゃんにヤキモチを焼いているようです。

「いや、別になんも無いって」

「お兄ちゃんってさ・・」

「何?」

「理佐ちゃんのこと本当に好きじゃないでしょ」

美香が僕の方を見ないようにして言います。

「そ、そんなことねーよ」

「だってお兄ちゃん、美香と一緒の時の方が楽しそうだもん」

「そんなことねーよ。俺はちゃんと理佐ちゃんの事好きだよ!」

「違うよ。お兄ちゃん私の事が好きなのに理佐ちゃんで誤魔化そうとしているんだよ」

バン!!

僕は手に持っていた箸と茶碗を置きます。

妹がビクッとしてコッチを見ます。

「もうそんな事言うならお前とは一緒に寝ないぞ!」

「何さ、お兄ちゃん嘘ばっかり!美香と一緒に寝ると何時も気持ちよく寝ちゃうくせに!私知ってんだからね。お兄ちゃん一人だと中々寝られないの!」

「やめろ!」

「最初はやな女だと思ったけど理佐ちゃんも可愛そうだよね!」

「やめろ!」

「本当は妹が好きなのに誤魔化す為に付き合ってるなんて!」

「いい加減にしろ!!」

「お前と俺は兄妹だろう!どんなに好きあってもこういう事はいけないんだよ!!」

「そんなの関係ない!」

「・・・・」

重苦しい空気でお互い押し黙ります。

「ふふ・・」

美香が急に笑います。

「お兄ちゃん卑怯だよね・・私とそうなる勇気がないからって理佐ちゃんなんか巻き込んでさ」

「勇気とかそういう問題じゃないだろ・・」

「関係ないよ。お互い好きなの解ってるのに出来ないのは勇気が無いからじゃない。お兄ちゃん最近私の事怖がってるでしょ」

「べ、別に怖がってねーよ」

「お兄ちゃん嘘へただから女の子の前で嘘言わない方が良いよ」

「怖くねーって言ってるだろ!」

「じゃあ私とも付き合ってよ」

「はあ?なんでそうなるんだよ!」

「別にいいじゃない・・兄妹とかそういうのは忘れてさ、もっと気楽にやろうよ」

「忘れられるわけ無いだろ」

「理佐ちゃんとも付き合うなら私とも付き合わないと許さない!」

「もう言ってる事めちゃくちゃだぞ!」

「じゃあお兄ちゃんは私が他の男の子と付き合っても平気なの?」

「そ、そりゃあ・・・」

そういわれて急に壁にぶち当たったように僕の勢いが止まります。

「私が毎日どんなに辛いか解る?優の事大好きなのに毎日違う女の子と楽しそうにしているのみて、どんなに悔しいか解る?」

「し、しかたないだろ!それは」

「本当にそう思う?私が同じように男の子と仲良くしたりキスしたりそういうの見て優は我慢できるの?」

妹に改めてはっきり言われて自分でもビックリするくらいにうろたえています。

考えてみれば当たり前の話なのです。

僕が理佐ちゃんとお付き合いしているように、美香だっていつかは何処かの男とキスしたりするわけです。

僕はそういう状況になった時どう思うか今まで真剣に考えた事がありませんでした。

どこか何時までも妹が僕の事を好きで居てくれるような気持ちで居たのです。

愕然としました・・ずっと自分は避けていると思ってきました。

でもそんな場面を見る覚悟すら自分は出来ていませんでした。

美香と何処かの誰かが手をつなぎ歩く・・キスをする・・・

想像するだけで心が全力で嫌だといっていました。

「まさか考えた事も無いの?」

「・・・・・・・」

僕の様子をみて妹があきれたように言います。

「もう、誤魔化しても無駄だよ、お兄ちゃんが私の事好きなの必死で認めないようにしているのわかってるもん」

「優絶対ヤキモチ焼くよ。それでも良いの?」

「なんでそんなこといえるんだよ・・・」

僕はもう美香のほうを見れません

「だって優が私の事を一番好きなの知っているからに決まってるでしょ」

美香が側に来ます。

下を向く僕の顔を両手で正面にむけてキスしてきます。

僕はもう抵抗する元気もありません・・ただただ美香の言葉に打ちのめされていました。

「素直になろうよ・・正しい事じゃないけど、今は私と優はコレが一番良いんだよ・・」

「でも・・俺には理佐ちゃんがいるし・・」

美香は言うと思ったというような表情で笑うと、

「大丈夫・・・私もこういう関係がダメな事位わかってるもん・・お兄ちゃんを困らせる気は無いって前から言ってるでしょう・・」

「お兄ちゃんが理佐ちゃんと仲良くするのは許してあげる」

「でも、そんな・・お前は良いのかよ」

「私はお兄ちゃんがしたい様にして欲しいだけ・・だから・・ね?」

美香は僕に抱きついて子供をあやすようにします。

「美香・・・」

美香は僕の言葉をさえぎるようにキスしてきます。

「お兄ちゃんはもう十分頑張ったよ・・もう辞めようそういうの・・先の事は私も解らないけど良いじゃない・・今はお互い本当に好きなんだもん・・」

「でも・・」

「じゃあ約束・・お兄ちゃんが本当に私以外に好きな人が出来たら・・・理佐ちゃんでも良いし、とにかく本当にほかの人を好きになったと思ったら私も諦めるよ」

悪魔のようなささやきでした。

妹の言葉は全て僕にとって都合のよい事ばかりです。

妹としてもなんとしても僕をふりむかせたい思いで言ったことですが、実際に僕はもう殆ど妹の言うことに流されていました。

「後悔しないか?」

「私はしないよwお兄ちゃんが後悔しないか心配」

「なんで・・俺が後悔するって」

「私を拒否したらお兄ちゃん絶対後悔するからだよ」

「ね・・今度は優からキスしてよ・・昨日私に隠れて理佐ちゃんにしたのより凄いやつ・・」

「起きてたのかよ・・」

「優の側に女がいるのに熟睡できるわけ無いでしょ」

最低です・・・こんな馬鹿なこと・・妹を好きになって我慢しようとしたのに・・絶対いつか後悔するはずなのに、妹の誘惑もあったけど・・結局僕は最後の最後に耐えられなかった。

妹のために我慢してきたつもりが見苦しく誤魔化してきただけなのか。

ただ、確かな事は美香が異性として堪らなく好きだという事です。

父や母にすまないと思いながらも。

僕は初めて進んで自分から美香にキスをしました。

美香はそれに答えるように嬉しそうな表情で僕に絡み、もつれるようにリビングのソファーに倒れこみ、今まで我慢してきた気持ちをぶつけるように唇は勿論首筋や鎖骨などお互いの体の服から覗く肌の色んな場所にキスを繰り返します。

僕と美香の視線が合います。

「絶対後悔する・・」

そうして悩む僕をよそに季節は春をむかえて僕は何の自覚もないまま小学校を何かに急かされるように卒業して行くのでした。

つづく

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