唯一無二のパンツ姿

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小5の春、年に1度の身体測定の日のこと。

私が通っていた小学校では、身体測定は原則1年に1度、その日しか行われないため、振り替えで行うことができるのはその日欠席した人だけ。

そして、1つの約束事があった。それは運動会で着る体操服を必ず用意することだった。

つまり、身体測定の日に体操服を持参せずに学校に来ると、振り替えの対象にはならず、着て来た服を脱いで下着になって参加しなければいけないことになるのだ。

1〜2年生ぐらいであればまだ我慢できることなのだろうが、年齢が上がっていくと周りにいるのが気心の知れているクラスメイトや友人ばかりとはいえやはり人前で下着姿を晒すのは恥ずかしいことだろう。それも女子ならなおさら…

身体測定当日の朝の始業前の時間、私は自分の席の後ろに座っていたクラスメイトの女子であるマイが妙にソワソワした様子でいるのを見かけた。

その時は特に何も気に留めるようなことは無かったのだが、私がランドセルに入れっぱなしにしていた忘れ物を取りに行った時、なぜマイがソワソワしていたのかの想像がついた。

身体測定に必要な体操服をみんな巾着袋に入れて持参していたのだが、マイのランドセルをかける場所にはそれが見当たらなかったのだ。

『もしかしたら忘れたのかな…』

もし忘れていたのなら、マイは下着姿で身体測定に参加しなければいけない。私は淡い期待を抱き始めた。

そして先生が来て朝のホームルーム終了後、私は1限で行う小5男子の身体測定に備えて準備に向おうとすると、マイが先生のところに行き何かを話しているのを見かけた。

私はこれを見た瞬間、マイが体操服を忘れてきたことを確信した。

『マイはパンツになるんだな…見れないかな…』

自分の身体測定中、私はそんなことばかり考えていた。

その時間も終わり、私は服を着直して教室に戻る…フリをして校内の物陰へ。そして、入れ替わりに出てきた女子たちの様子を確認。ほとんどの女子が更衣室へ入っていく中、マイだけはそこに入らず真っ直ぐ身体測定の会場へ…

これはもう「私は体操服を忘れたので会場でパンツになります」と自供したようなもの。

私は心の中でガッツポーズをした。

そして、全ての女子が会場入りしたのを確認し、私は見つからないように後をつけた。

会場の部屋の小窓からこっそり覗くと…そこには多くの体操服姿の女子たちの中に1人服を脱いだだけで上下ともに下着姿になったマイがいた。

マイは薄水色のキャミソールに同じく薄水色にカラフルで細かな模様が散りばめられたパンツ姿で身体測定を行なっている。

マイは相当恥ずかしいのか、データ記入シートでパンツの前の方を隠すように部屋の中を歩き回っている。

だが、私は身体測定をメインで実施している側とは反対側の小窓から覗いているため、そんな対策に意味は無い。後ろ側の対策は一切できず、薄水キャミ1枚の背中と薄水パンツに包まれているお尻は丸見えのまま。

特にお尻は動く度にプリプリ揺れ、パンツのシワが動くのまでしっかり確認できた。

私は嬉しくて堪らなかった。

時間が経つと、測定を全て終える子も増える。その子たちが出てきた時に見つからないように私は教室に戻った。

教室での自習に戻ると、女子たちが次々と帰ってくる。その中にマイの姿ももちろんあった。

しかし、多くの女子は何事も無かったかのように席についたが、マイだけは何となく気まずそうな雰囲気を醸し出していた。

私はわざと聞いてみた。

「マイ何かあった?」

私の胸中『パンツになったのが恥ずかしかったんでしょ?』

マイ「何も無いよ。どうして?」

さらに鎌をかけるように聞いてみた。

「もしかして身体測定の体操着忘れてパンツでやったとか?」

マイ「いやいや、5年生にもなればさすがに忘れないよ」

マイは強がりなのか惚けなのか、実際はパンツになったにも関わらず否定した。

「あ、そう。ごめん、思い過ごしだった」

惚けには惚けで返し、この会話は終了した。

だが、私だけは知っている。

私の胸中『いやいや、薄水色の下着姿を晒しちゃってたよ。分かっているからね』

当然、この時のことをマイに話したことはこれ以降も無い。だが、当時の身体測定で恥ずかしがりながらも唯一無二のパンツ姿を晒したマイの姿は今も思い出させる小5時代の思い出の1つである。

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