まだ想像でしか見たことのない、みなみのローライズからの腰パンチラ。
みなみがパンチラしているのは、女子たちの会話の中で明らかになっている。
だがみなみに近づくのは容易なことではない。
ここでこそこうして”みなみ”などと呼んでいるが、実際には呼び捨てで呼べる程の仲ではないのだ。
”みなみちゃん”とは何度か呼んだことはある。
苗字は中川さんというのだが、彼女の明るいキャラクターもあって、比較的下の名前で呼ぶことに対してのハードルは高くなかった。
他の男子も割とそう呼んでいた。
しかしながら日常的にみなみと会話するまでの仲ではない。
みなみはあまり特定の男子と交友を持っていなかった。
これはいわゆるクラスのマドンナ的存在の女の子にありがちなことである。
みなみが学内の誰かと付き合っていたという噂も聞いたことがない。
おそらく彼女の中では俺たち同級生レベルには興味がなく、年上のハイスペックな社会人あたりと付き合っているのであろうと勝手に推測していた。
みなみはサークルにも所属していなかったり、大学生活にあまり比重を置いているようには見えなかった。
考えれば講義中以外でみなみを学内で見かけることもあまりない。
もし学内のいたるところで見かけていれば、一度くらいはしゃがんでいる姿を見ることができたであろう。
あれだけ簡単にパンツが見えるみなみのパンチラを一度も見たことがないということイコール、彼女の存在を見かけることが少ないということになる。
やはりみなみは学生生活そのもにそもそも興味がなく、俺なんかには見えてないもっと先の未来を見ているような気がした。
俺がこうして家でひとり想像内のみなみのパンチラを思い浮かべている今でも、彼女はきっと社会人の男と一緒にいるのかもしれない。
そう考えると急に自分がガキくさく思えてきた。
「明日はバイトいれるか」
実家からの仕送りも一人っ子だったせいか温かく、俺の懐は割と潤っていた。
だから基本は遊んで暮らし、金がなくなった頃に派遣のバイトをたまにする程度だった。
今現在金に困っているわけではなかったが、想像内のみなみのハイスペック彼氏に触発されたのか、なんとなく働きたい気分だったのだ。
とりあえず明日の求人を検索していたが、すでに遅い時間であるため限られたものしか残っていなかった。
「○○駅、2時間くらいか」
家から2時間程離れた場所にある田舎町での単発バイト。
往復の時間がかなり無駄だが、明日他に何かする気力も起きなかったので、明日は1日バイトに捧げるつもりでその求人を受け俺は眠りについた。