去り行く愛しき元妻の後ろ姿に独り呟く

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私のリストラでマンションのローンが焦げ付き、止む無く離婚しました。

私33歳、元妻30歳、息子5歳、結婚して6年でした。

嫌いで別れたわけではないので、身体の関係はなかなか切れませんでした。

夫婦時代にあれだけ貪り合うほどに愛し合っても、飽きなかった二人ですから。

離婚後は毎日は会えないから、会えば緊張感のあるセックスを楽しんでいました。

元夫婦から恋人に逆戻りしたような、不思議な関係でした。

元妻には元妻の人生があるのだから、いつまでも借金を抱えた私に付き合わせているのは良くないと、愛するがゆえにそう思いましたが、身体が離れ難かったのです。

でも先週末、約3年間続いた元夫婦セックスが終焉を迎えました。

前から田舎に帰るかどうか迷っていた元妻でしたが、決心がついたようでした。

「ごめん・・・私、あの子を連れて田舎に帰ることにしたの。」

「再婚、するのか?」

コクリと頷いた元妻でした。

「幼馴染の男の子がいるんだけど、田舎で結婚相手が見つからなくて、バツイチ子持ちでもいいからって言われて・・・だから今日、最後・・・」

「そうか・・・幸せになってくれよ。」

元妻と最後のセックスは、愛しい元妻の身体を、陰唇を、膣口を、陰核を、脳裏に刻みながら心を込めて前戯しました。

最後の挿入、元妻は、

「気持ちいい・・・この感覚、忘れないわ・・・」

と囁きながら、私にしがみつきました。

そんな元妻がたまらなく愛しくて、少しでも一つになっている時間を伸ばそうとあまり動かないようにしましたが、愛し合う二人、長年交わってきた二人は、自然に腰がシンクロしてゆき、ほぼ同時に妻が逝き、私が果てました。

妻のお腹から胸にかけて飛んだ精液が、最後の雫となって流れ落ちていきました。

服を着て、ホテルを出ましたが、火照った元妻がとてもエロく見えて、公衆の面前で抱きしめてしまいました。

これまで、あんなに相手が愛しいと感じたセックスはありませんでした。

「ここで、お別れします。」

「息子を頼むぞ。」

「はい。あなたも、お体を大事にしてね。長い間お世話になりました・・・」

「幸せにしてやれなくて、ごめんよ・・・さようなら・・・」

「さようなら、あなた・・・」

振り返ることなく去っていく元妻の後ろ姿を見送りました。

待ってくれ、行かないでくれと心が叫びましたが、私は元妻を幸せにしてやれないんだと言い聞かせ、人ごみに紛れた元妻を目で追いました。

出会ってから11年、元妻との歴史に幕が下りました。

もう、あんなに人を愛することは、この先ないだろうと思いながら、ひとり、寂しさを噛み締めながら、

「俺も田舎へ引っ込むか・・・」

と呟き、遠い故郷を想いました。

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