入社して1ヶ月で理由も分からないまま嫌われた

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事務系の会社。

商社だからか女子社員の方が多い。

入社して1ヶ月で、何が原因か判らないまま嫌われ、陰口叩かれ、上司にセクハラだと告発までされた。

社内巡回書類は俺だけ回ってこない。

お茶も自分で入れる。

社内の飲み会や催しでは呼ばれる事はない。

上司が

「あいつはどうした?」

なんて聞こうものなら

「あぁ~そう言えば用事が出来たって言ってましたよ~」

で欠席扱い。

毎日辛かったけど、営業出ている時は気にしないでいられる。

でも電話の取次表とかは一切無いし、誰が電話出たかもメモ1つすらない。

ある日、どうしても聞かなきゃいけない事が出来て、A子に聞いたら

「話し掛けないでもらえますか?」

とニッコリ顔で言われた。

「でもこれ大事な書類だから」

と返しても

「ですから!机の上にメモつけて置いてもらえます?」

「分かりました」

その後は聞こえる様にグジグジネチネチと嫌味と悪口オンパレード。

会社は辛かったけど彼女居たから、それが救いだった。

会社の近くのレストランやコンビニで待ち合わせて帰る。

こんなに苛められてる、というか嫌われていても彼女が居ればそれで幸せだった。

しばらくして、どこで嗅ぎつけたか俺が結婚するんじゃないか?という噂が流れ、同僚の男性社員からは

「いついつ?」

とか聞かれたが、その中のB男は女子社員にも人気があり、いつも誰かしらを食事に連れて行ったりしていた。

まぁイケメンの部類で仕事出来る奴。

彼女と待ち合わせのコンビニに行くと、A子を筆頭にC子D子とゾロゾロと取り巻きが居て彼女を囲んでた。

彼女は微妙に泣き顔で

「違います」

とか

「嘘です」

とか答えてるが他の周りの取り巻きが

「本当だよwww」

とニヤニヤしながら彼女を囲んでる。

俺に気が付いた彼女は囲みから抜け出し、涙流しながら出てきたが俺の横を素通りして走って行った。

何が何だか判らずに追いかける。

追いついて話を聞くと

「あいつは浮気性だからやめろ」

とか

「この間違う女が迎えに来ていた」

とか、ある事無い事吹き込んでいた。

挙句の果てには

「男性社員と風俗三昧」

と。

信用して欲しくて必死に説明したけれど、彼女は

「時間が欲しい」

と離れていった。

愕然とした。

どうしていいか分からなかった。

上司に相談したが

「被害妄想」

という名前までつけられて突っぱねられた。

それもA子取り巻きにバレて逆にセクハラしてくると告発された。

「もう辞める」

そう彼女に伝えた。

彼女の父親が町工場を経営してる。

誘われてはいたがなかなか踏み切れずにいた。

彼女は歓迎してくれた。

立つ鳥跡を濁さず。

判ってはいたけど怒りがモクモクと湧いてくる。

その頃になるとシカトとか全然平気でA子からの会話も全然ない。

だが、上司がいきなり

「B男を筆頭に今や男女関係なく出来る奴は登用する!だから今回のプロジェクトをB男に任せて人選もB男にまかす!」

と公言した。

B男は出来る奴だと思っていた。

私情に流されず他の優秀な奴らを登用すると思っていた。

だが、取り入ってるA子以下数名が選ばれる。

そして俺が選ばれる。

「え?俺?」

B男を呼び出し、俺が女子社員と上手くいってない事や嫌われてる事、キモがられてる事を告げた。

B男は簡単に答える

「知ってるよ」

と。

B男は俺に全てを投げつけ、自分はA子や取り巻きとデートを繰り返し、その中の何人かは会社のトイレで食う始末。

俺はもくもくと作業し、もくもくと顧客を訪問し続けた。

だが、A子プラス取り巻きは全く我関せず。

B男は時々「どう?」と聞いてくるけど内容までは聞いてこない。

その代わりに

「A子ってエロいんだぜww」

とか言う始末。

プロジェクトの10段階中8段階が終わる頃、後は客先のGOサインと社内の最終段取りをして仕上げ。

B男が

「今までの資料全部見せてww顧客名もww」

と、ヘラヘラ笑いながら言う。

流石に頭に来て

「全部報告書に書いてあるよ」

と言うと

「あぁ~そんなんいいわw客のサインだけもらいたいしw」

全部横取りか…はい、とファイルを渡す。

だが、20冊は超えるファイル数。

次から次に出てくるファイルにB男は

「ちょwww無理だよ、何だよこれ」

「明日の社内の段取りお願いねwwんじゃ!」

とB男が出て行くとA子と取り巻きもゾロゾロと出て行く。

昔は気にしていたけど、今は全く気にならない。

廊下でA子が「キモいよね~」とか騒いでる。

この時ばかりは「死ねばいいのに」と初めて思った。

社内で上司に対する説明会では、簡単な説明は全部B男がした。

「…であります。今回はA子さん、C子さんD子さんに頑張ってもらって顧客開拓が出来ました!」

「え~そんな事ないですよ~B男さんの指示が徹底してるからですよ~」

上司は当然、「俺君は何してたの?」となる。

そこへ馬鹿共は

「何回も起こしたんですが…」

とか

「ファイルが無くて私が探しました」

とか言いまくりのチクりまくり。

そうすりゃ上司は「ちゃんとやれ!」となる。

「すいません」

と謝ろうもんなら余計馬鹿にされるが、まぁこれで最後だしな、後は結婚してこんな会社ともおさらばだしさ明るく生きようっと!と思ってた。

その帰り。

「もう辞めます」

と言って辞表を出した。

今までの事を切実に訴えたが

「バカが!人のせいにするな!」

とか

「女に負けたからって逆恨みするな!」

と逆上され、即日退職みたいになっちまった。

そして1週間近く経つ頃、客先を自社に招待する前日。

当然俺は会社に居ない。

彼女と旅行で慰めてもらい、愛してもらい、もちろん彼女の事を愛した。

立派なホテルでシャンパン飲んでセレブ気取り。

自然と涙が溢れてきた。

よく考えたら、酒も飲まず彼女にも会わず、帰ったら寝て、ロクに飯も食わずにガムシャラだった。

やっぱり悔しかった。

笑顔で接してくれたお客さん達。

「疲れてるなぁ」

とウナギ御馳走してくれた部長。

「駅まで遠いだろ?」

と社用車に乗せてくれた課長。

缶コーヒー投げて寄越して

「めげんなよ」

と励ましてくれた作業員のお兄ちゃん。

「寒いですね~」

とホッカイロをくれた受付のお姉さん。

違う会社でも皆が優しく接してくれた。

自分が頑張れば頑張るほど労わってくれて、優しく話を聞いてくれた。

全ての会社がそうではないにしろ、殆どの会社の役員さん、社員さんが

「よぉ!」

と言ってくれた。

それがあったからこそ下らないB男にもA子取り巻きにも耐えられたんだと思う。

窓ガラスに映る自分が痩せてボサボサの髪で、その後ろに彼女が腰に手を回してバスタオルだけで立ってる。

泣いている俺を見て

「うん、よしよし!頑張ったよ」

と声を掛けてくれる。

それが余計に涙を誘った。

「ほら、おいで」

促されベッドに行き膝枕でうぐうぐ泣いた。

「しょうがないかもしれない。でも貴男は一所懸命にやったんだから明日があるんじゃない?横取りなんて考えちゃダメ。今までやってきた事は何1つ無駄じゃないんだよ」

そう言われ、俺はこいつと結婚しようと思った。

彼女を抱き締めながらいつの間にか眠りについた。

翌朝、館内の床屋へ行きバッサリカット。

洋服もヨレヨレじゃないビシッとカジュアルな物を選んでもらい、デートに出かけようと部屋に戻る。

オールサイレントモードにしていた携帯に手を取った時、何か異変を感じた。

ピカピカと光る着信履歴、着信件数は45を指していた。

誰だ?とパカっと開けた。

会社からだった。

伝言は5件位しか入らないが、5件全て会社で埋まっていた。

B男「ちょっとよ~電話くらい寄越せよ!この野郎!」

A子「何逃げてんの?はぁ?電話してねB男さんに!」

上司「ちょっと聞きたい事がある、必ず電話するように!」

まずは上司に電話した。

事の経緯はこうだった。

まず、お客さんがお前がいないのを聞いて『どうした?』となる。

『サボりまくりなので辞めさせました』と告げる。

『お前らバカか?wwあいつが居たからこの書類出来たんですけどw』

『え?それは全部B男が…』

『B男?誰だよそれwあいつしかしらねーしw』

『じゃA子!この書類はどうしたんだ?』

『え?私知りませ~ん』

『じゃB男!全体像説明してみて』

『え?分かりません、あいつ何やってんだよ。呼んできます』→逃亡。

『じゃ代わりに我が社の有能な女子社員を!』

『え?』

A子以下逃亡。

『お前の会社やる気あんの?おちょくってんの?ねぇねぇ?』

『おぃ!誰か!あいつを呼び戻せ!』

「…と言う事なんで、辞職は認めないから!すぐ社に戻るように!」

「イヤです」

「給与の件も上に相談するので何とか…」

「イヤです」

「ならどうしたら戻ってきてくれるんだ?」

「戻りません、失礼します」

次にB男。

「ふざけんなよおめー!!俺の手柄潰す気か?はぁ?」

「もう辞めた身だからさぁ、B男の手柄とか意味わかんないww」

「ざけんなよ!」

「じゃ!」

「おめ!ふざけっ…」

ガチャ。

お客さんからの電話はちゃんと出た。

「解雇されたんだって!マジ??」

「まぁ退職勧告みたいな感じでほんとすいません」

「あぁ揉めたらうちの弁護士使っていいから!」

「いえいえ、ほんと今までありがとうございました」

「残念だよほんと」

「改めてご挨拶に伺います」

この後プロジェクトは頓挫。

お客さんは

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