先日の一件以来、彼女の姿を見かけなくなってから、数週間が過ぎていた。
自分はそれまで、彼女のことを、そこまで意識していた訳ではなかったのに、チラッと覗いたおっぱいの残像が頭からはなれずに、悶々とした日々を過ごしていた。
彼女のことを、どうしてあそこで助けてしまったのか…人として最低ではあるが、後悔すらしていた。
当たり前だが、今まで痴漢なんて、したこともないし、あんなにガッツリされてるとこなんて、見たこともなかった。
けれど彼女だったら、自分が痴漢をしたとしても、抵抗されないのではないか…だって少し気が強そうで、クールなイメージのあった彼女とは違い、ほぼ無抵抗で、されるがままだったのを、俺は目撃してしまっているのだから・・・。
「バカバカ俺!何変なことを…」
「でも彼女にもう一度会いたいよな」
この日を境に自分は、車両を変えてみたり、乗る電車の時刻を変えてみたり、彼女探しを始めた。
そして先日、何気なく乗り込むと・・・。
いつもより1本早い、1番後方の車両で、ついに彼女の姿を見つけた。
この日の彼女も、大きな窓の隅にある、手すりの近くで、外ではなく、車内を向き、うつ向いてスマホを弄っていた。
すぐさま自分は、彼女の斜め前の、連結近くの手すりがある場所を確保し、さりげなく、彼女の観察を始めた。
「向こうは、自分のことなんて、覚えてもいないんだろうな…」
すると電車が、自分と彼女の降りる駅へと到着したそのとき、初めて顔を上げた彼女と、視線があってしまった。
「・・・」
「やばっ!?…」
気のせいかもしれないが、一瞬だけ彼女が戸惑い、軽く会釈したように感じた。
そして、次の日も、そのまた次の日も…目は合うものの、それ以上のことは何もなく、一方的に彼女を観察する日々が続いた。
そしてその中で自分は、彼女に大きな変化があることに気づいていた。
それは彼女の服装が、以前よりもオシャレ度が増していて、毎回スカート姿で現れ、ひざ上丈など当たり前になっていた。
しかも先日痴漢をされた、例の黒色のキャミオープンショルダーシャツ姿も確認していて、前屈みになったら、すぐに胸ちらしてもおかしくない、肌の露出の多い服装が、目立つようになっていた。
なので、3日に1回くらいの割合で、彼女は痴漢にあってしまっていた。
そのたびに彼女は、からだの向きを変えたり、手やカバンやらで、痴漢たちの手を振り払ったりしてガードしていた。
彼女の防御力が上がったのか、スカートの中まで入り込めた者は何人かいたが、誰も下着までは、到達できていなかった。
また、先日の禿げ親父みたいに、大胆に痴漢をする者は、誰ひとりとおらず、彼女のクールで痴漢なんてさせないオーラが、痴漢たちを躊躇させているようだった。
「何をビビってるんだか…」
「彼女は強がってるだけなんだから…」
現に彼女は、ガードはしているものの、声を出しての抵抗は、一切していなかった。
あともうひとつ確認できたのは、下半身へのガードは固いのだが、上半身への痴漢に対してはというと…。
下手に抵抗すると、痴漢にあってることが、より多くの目に晒されてしまうリスクがあり、それが1番恥ずかしいことなのか、あからさまに手でガードすることを、彼女は絶対にしない。
そのため明らかにワザだというのに、彼女はノーガードで、からだの向きを変えたりしながら、相手の肘の位置をズラすことぐらいしか、残念ながらしていなかった。
だが痴漢をする側も、上半身は周囲の乗客にバレるリスクが高いためか、彼女のおっぱいへと、大胆に手を伸ばす者はおらず、せいぜい肘をグリグリと押し当てて、彼女の胸の弾力と、その反応を楽しんでいるぐらいに見えた。
「この感じじゃ、もしかしたらまた..」
また見たいという気持ちと、知らない奴らにガードを崩されていく、哀れな彼女の姿を想像してしまうと、毎日が不安で仕方がなかった。
そんなある日の出来事・・・。
自分が電車に乗り込むと、この日は普段よりも混雑していて、身動きが取れないほどの、すし詰め状態であった。
しかも彼女がいるはずの、いつもの特等席には、オタク風の男が、リュックを前にして、斜めを向いて立っていて、さらにすぐそばに180㎝以上はある、サラリーマン風の男が、壁に向かって立っていた。
その時一瞬ではあったが、ふたりの男たちの隙間から、彼女の乱れたセミロングの黒髪が覗いた。
「ヤバい…」
「囲まれてるじゃん…」
すでに彼女の身に、異変が起きているのがわかった…。
「こんな時に限って!」
焦る気持ちとは裏腹に、彼女のそばに近よりたくても、容易にそれを許してもらえないほどの、混雑ぶりであった。
「すみません…ごめんなさい」
かなり強引ではあったが、電車の揺れに合わせてよろめきながら、僅かな隙間を、無我夢中にこじ開けて、彼女のそばへと急いだ。
仲間なのかは定かではないが、どうやら痴漢は、全部で4人もいるようだった。
ざっくり説明すると、さっきのふたりを含めて、壁役が3人いて、その中にいた、ホスト風のチンピラが、主にモゾモゾと彼女に、痴漢行為をはたらいていた。
小柄な彼女は壁に追いやられ、ガードするのに使っていたであろうカバンが、無惨にも地べたに置かれていて、その上にスマホが乗っていた。
この日の彼女は、大人っぽい、薄いグレー色のカシュクールワンピースを着ていたのだが、両手を左右から押さえられ、ミモレ丈のスカートは、すでにチンピラの手によって、前屈みになっていた、彼女の背中の上の方まで、完全に捲りあげられてしまっていた…。
「少し来るのが遅すぎたか…」
前屈みの姿勢になってることで、お尻を突きだした格好の彼女に目をやると、初めて見る彼女の真っ白なショーツが、壁に押しつけられていた。
しかもお尻の割れ目に、布地を無理やり食い込まされていて、Tバックのような状態に、させられてしまっていた。
彼女の色白な素肌が、赤ピンク色に染まってしまうほど、チンピラはお尻を強めに揉んだり、割れ目を横に広げたりしながら、弄んでゆく…。
彼女は真下を向きながら、黒髪を左右に振り乱し、抵抗の意思表示を見せていたが、彼女の口から助けを求めるような声は、いっさい聞こえてこなかった…。
「今彼女は…どんな気持ちなのだろうか?」
彼女の表情を確認したかったのだが、前屈みの姿勢と、セミロングの黒髪が邪魔をしていて、その表情をうかがい知ることはできなかった。
その時チンピラが、周囲を見渡してから、二ヤッと笑みを浮かべた…。
この先、もっと過激な行為をしたとしても、きっと彼女が暴れたり、騒いだりすることはないと、悟ったのだろう…。
しかも、小柄な彼女が前屈みになっていることで、周囲からは死角となっていて、この状況に気づいている乗客は、壁役の3人と、自分だけしかいなかった…。
するとチンピラは躊躇することなく、むき出しにされた彼女の背中に見える、ショーツとお揃いの、真っ白なブラジャーのホックに両手をかけた。
「プチンッ」
いとも簡単に、チンピラが彼女のブラジャーのホックをはずすと、勢いよく左右へと別れてしまった。
しかしその時だった・・・。
オタクに掴まれていた、左手を振りほどき、その左手を壁役の隙間から、懸命に自分の方へと伸ばし、助けを求めてきた。
「よしっ!」
俺はとっさに、彼女の小さくて、ヒンヤリとした手を握りしめた。
そして俺が、彼女を抱き寄せるようにすると、掴まれていた筈の、もう片方の右手も解放された。
床に置かれていた、彼女のカバンを俺が拾い上げると、4人の男たちは、慌てて向きを変えて、俺と顔を合わせないようにした。
傍から見ると、朝からイチャイチャしている、頭の痛いカップルだと、勘違いされてしまいそうなほど、彼女は俺の手を強く握りしめながら、右手を俺の背中へと回すと、ギュッと抱きついてきた。
彼女の右の袖からは、だらしなくダラ~ンと、ブラの片ひもストラップがはみ出していて、それを見た途端に自分は、我に返ってしまい、アソコが急に勃起状態に…。
慌てて離れようとした瞬間、彼女の薄いグレー色のワンピースの胸もとの布地が、ほんのり透けていて、ブラから溢れた彼女のおっぱいのふくらみが見てとれた。
俺のアソコは、ますますギンギンになってしまったのだが、慌てふためく俺を尻目に、彼女の方から今いちど、からだをギュッと密着させてきた。
彼女はさっきまで、痴漢たちにひどいことを、散々されていたのだというのに、俺ってヤツは…俺の勃起したチンポは、間違いなく思いっきり彼女のおヘソらへんに、押し当てられていた。
「ごめん…」
「ううん…」
彼女は静かに、首を横に振ってくれた。
しばらくの間、彼女の柔らかなおっぱいの感触と、突起した尖りを感じながら、俺は彼女を抱きしめていた…。
彼女もまた、押し当てられている、俺の勃起した状態を、何も言わずに、受け入れてくれていた…。
「どうするの?アイツらのこと…」
「ううん…」
彼女は再び静かに、首を横に振った。
「ホントに後悔しないか?」
「うん…」
この前は(前回の話)毅然とした態度で、受け答えをしていたように見えたけど、きっと色々聞かれたりして、彼女は嫌な思いもしたのだろう…。
次の駅に到着すると、4人の男たちは、逃げるようにして、電車から降りていった。
「どう?少しは落ちついたかな…」
「はい。おかげさまで…」
「お名前は何て言うの?イヤだったら別に答えなくても…」
「白石優羽(ゆうわ)って言います」
「もしかして、優しいに羽って書くの?」
「はい。当たりです♡」
「だけどたまに、男の子と間違えられちゃって(笑)」
(こんなにも可愛くて、ステキな笑顔を見せてくれる女性だったんだ)俺の彼女への気持ちが、完全に恋心へと変わった瞬間だった。
「デリカシーがない質問だけど、年齢聞いても平気かな?」
「ふふふ(笑)この前20歳になったばっかりです」
「若っ!?ってことは、俺とは10歳違うのか…ってまだ学生さんかな?」
(ホントは俺…32歳なんだけど)思わずサバを読んでしまった。
「はい。看護師の専門学校に通ってます」
(そう言えば、俺の職場の近くに看護師の専門学校があったっけ)彼女と楽しい会話をしていたら、気づけば職場のある、○○駅に到着するところであった。
「あっそうだ!ちょっと言いにくいんだけど…さっき痴漢にあってたとき…」
「・・・」
「いやっごめん…胸元とか大丈夫かなって」
ようやく彼女は、袖からはみ出していた、片ひもストラップの存在に気づくと、慌てて直しながら、自分の胸に手を添えた。
すると彼女は、恥ずかしさのあまりか、相当焦っている様子を見せながら、ズレていたカップの位置を、下から上へと持ち上げ、戻そうとしたのだが…。
次の瞬間、彼女のカシュクールワンピースの胸元が大きく広がり、その隙間からは…押しつぶされた、真っ白なおっぱいのふくらみと、彼女の淡いピンク色の小さな乳輪、そして小粒だけども、ツンと上に向かって尖った、可憐な彼女とはギャップのある、艶かしい赤茶色の乳首が、再び俺の視界に飛び込んできていた。
「あっもう!手が届かないよ…」
彼女の耳や顔は勿論のこと、胸元から覗く深い谷間までもが、赤ピンク色に染まっていた。
「時間もないし、俺がやろうか?」
「・・・」
「すみません…お願いします…」
俺も彼女も、平静を装ってはいたが、てんやわんやしていた。
再び俺は、彼女をギュッと抱きしめるフリをしながら、周囲の乗客に、なるべくバレないように背中をまさぐり、なんとかブラジャーのホックを、とめることに成功した。
(彼女のからだ、柔らかくてプニュプニュしてて、気持ちいい~)俺のアソコは再び勃起していた。
「ちゃんと出来たかはわからないけど…とりあえずはホックとまったよ」
「・・・」
「ありがとう…ございます…」
「どうした?ちょっと乱暴だったかな?」
「いいえ。ただ今日のこと…どこまで見てたのかなぁって…」
「全然知らない。急に可愛いらしい手が出てきて…アイツらに痴漢でもされてたのかなってことぐらいで…」
「ふぅー。そうですか良かったー(笑)」
また俺は、嘘をついてしまったが、それを聞いた彼女は、安堵の表情を見せた。
「あの~…先日といい、今回といい、助けて頂きありがとうございました♡」
「えっ!?覚えていてくれたの?」
「もちろんです。でも確信が持てなくて…」
「だけど…私の手を引っ張って、抱き寄せてくれたときの…匂いで…」
「えっー!?臭くなかった?」
「・・・」
「とても落ち着ける匂いでした♡」
そう言うと彼女は、小さな両手で俺の左手を優しく包み込むと、メモのような紙切れを左手の中へと押し入れた。
そして、俺に向かって一礼すると、エスカレーターをいつものように、足早にかけ上がって、いなくなってしまった。
「優羽ちゃんって言うのかぁー!」
(可憐でクールな見た目と違って、ウブで少し天然で、物腰の柔らかな女性じゃん)俺は彼女に握らされた、メモのような紙切れを開き読んだ。
名無しさんへ・・・。
この間は助けて頂きありがとうございます。
もし宜しければ今度、食事にでも連れて行ってください。
直接お礼を言いたいです。
080-20○○-39○○。
いつかきっと…この想いが届きますように…白石優羽。