僕の妻が快楽調教に堕ちていた。⑤

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どれほど時間が経つたのだろうか…。

僕は腰の辺りにある重みで目を覚ました。

うっすらと目を開けるとそこにはちさきが馬乗りになって僕の顔を覗き込んでいた。

「ぁ、あの…将吾くん…」

ちさきは僕のパンツに手を掛けながら、顔を紅潮させている。

「ね、も…もぅ一回…しよ?」

そう言ってもじもじと太ももを擦り合わせながらにっこりと微笑むちさきの姿は天使かと思うほど可愛くて思わず見惚れてしまう。

僕のペニスにするりと手をやると、ちさきはそのまま先端を口に含む。

「わっ!?な、なんで……さっきした…」

くちゅ…くぽっ…

ゆっくりとペニスがちさきに呑まれていく。

甘い刺激が腰に纏わりつく。

ちさきはペニスを咥えながら姿勢を変えると、自身の股間を僕の顔へ近付ける。

僕の目の前には先のセックスで汚れた秘部が厭らしくひくついている。

激しい興奮にトロリと新しい愛液が分泌されるそれを、ちさきはゆっくりと僕の口元へ降ろす。

さっきまでのちさきとはまるで別人のその姿に驚きを隠せなかったが、ちさきの柔らかな太ももに顔を挟まれると、立ち込める発情した女の匂いが思考を鈍らせる。

「んん……将吾くん…舐めて……」

僕は言われるがままに舌を伸ばして割れ目をなぞる。

ヒダに絡まる愛液でぬっとりと濡れた陰毛が舌を刺激する。そのヒダに舌をそわせゆっくりとなぞると、ちさきは一際高い声をあげる。

「ああっ!…なんでだろ…すごく、ぞわぞわする…」

ちさきは腰を押しつけると左右にくねらせる。

その姿は快楽に囚われているようで妖艶だった。

「ふぁぁ……もっとぉ……気持ち良くなりたいよぉ…」

蕩けた表情で更に快感を懇願する姿に僕はゾクッと背筋を凍らせた。

僕はちさきの膣口に唇を当てると強く吸い上げる。

ぢゅっ!じゅるっ!

溢れる愛液は音を立てて吸われていく。

そしてそのまま指先でクリトリスを刺激する。

ちさきはペニスを咥える口をたびたび離しては高い喘ぎ声を漏らす。

「あんっ!だめっ!そこぉ!わたし、舐めれないっ!」

ビクビクっと身体を震わせるちさきに構わず、僕はさらに激しく舌と指先を動かす。

「いやぁっ!!もうダメェ!!」

プシャァッ…

僕の顔にちさきの吹き出した潮が降りかかる。

顔を上げた僕はちさきを見つめる。

その瞳からは涙が溢れていた。

「将吾くん…なんか、さっきからぼーっとするの…。私…おかしくなってる…」

ちさきの目から流れる雫を見てハッとする。

「まさか…副作用…?」

しかし、ちさきが再び僕のペニスに顔を埋めると僕の思考は再び薄れる…。

ぐぽっ…ぐっぽ…ぐちゅ…

最初の行為では恥ずかしがって舐めていたちさきのフェラチオは、もぅその影もなく、一心不乱に僕のペニスを呑み込んでいく。

そのまま喉奥に誘い込むと一際刺激を強くしようと口を窄めて締め付ける。

柔らかい舌先が裏スジをなぞり、亀頭を飲み込むとカリ首を引っ掛けるようにしてピストン運動を始める。

じゅぽっ!ずぷっ!喉の奥に当たる度に締まる喉の動きは強い快感を生み射精を促す。

「くっ…も、無理…」

あっという間に絶頂まで押し上げられると、ちさきの口腔内で精液が放たれる。

どろどろと吐き出された白濁色の液体はちさきの口から溢れ出す。

ゴクンッ……

ちさきはそれを躊躇なく飲み干すと、身体を震わせて余韻に浸る。

その瞳は光を失い、半開きの口からはダラシなく涎が垂れる。

意識が薄れているのか、ぼーっとしたままちさきは宙を見つめた。

しばらくの時間が過ぎるとちさきはゆっくりと顔を下ろすと再びペニスを口に含む。

尿道に残った精液をも吸い取ろうと、ぢゅくぢゅくと口を窄めて刺激を繰り返す。

「ちょっ…ちさき、やめっ!…も、やめ…」

しかし、僕の言葉は届かずちさきはペニスを口に含んだまま頭を上下させる。

柔らかな舌が竿を這い回り、時折当たる歯が更なる刺激を生む。

僕はちさきの肩を掴むと引き剥がそうとするが、ちさきはイヤイヤと顔を振って抵抗するようにギュッと腰に手を回す。

どんどん強い快感が溜まり続ける…。

そして……

「くぅ……出るっ!!」

僕のペニスは脈打ちながら大量の精子をドピュドピュと放出する。

「あっ!あはっ!!またでたっ!!」

それをちさきは嬉しそうにしっかりと口に受け止め、今度はゆっくりと味わうように嚥下していく。

最後の一滴さえも残さず…。

僕は腰がひくひくと痙攣する中、甘い快感に飲み込まれていくのを感じる。

「んん……将吾くん……」

ちさきはペニスから顔を離すと上目遣いでこちらを見るとゆっくりと口を開く。

「ねぇ、次はここに…まだできるよね?」

ちさきはそう言うと自身の愛液と陰毛で絡まるヒダを両手で開いて見せつける。

僕は暗がりの中、ここにきて初めてちさきの全身をまじまじと見る。

全身にしっとりと汗を纏い、艶っぽい白い肌は極度の興奮から赤みを浴びていた。胸元の膨らみこそ控えめだが、引き締まったお腹周りの肉付きが、ちさきの普段からのきっちりとした性格を表していた。

下半身は女性らしい丸みを帯びた腰回りからスラリと長い足が伸びてM字に開脚されている。その柔らかそうな太ももは先程僕の顔を包み込んでその弾力を伝えたばかりだった。

「ねぇ…見惚れちゃってるの…?」

意地悪な笑顔で僕を覗き込むと、ちさきは僕の頭を秘部へと誘う。

先程夢中で舐めたばかりだったはずが、再び誘い込まれると不思議と舌を這わせたくなってしまう。

「ふぁぁ……もっとぉ」

僕のちろちろと動く舌先に合わせるように、ちさきも自ら腰を動かし快楽を得ようとしているようだった。

「あんっ……将吾くん……気持ちいいよぉ……」

ちさきの喘ぎ声を聞きながら僕は夢中になっていく……。

そして……

「あっ…これ…。どうして…こんなの、初めて…」

ちさきはこれまでに味わった事のない快楽に支配されていくようだった。

それを見た僕は、言われもない征服感を得ると共に、さらなる欲情に襲われる。

「将吾くん…こんな…。こんな、私…もう嫌い…かな…?」

僕の目の前には、股を広げて息を荒げるちさきの姿があった。

ソファにまで愛液が染みるほどに蕩けた陰部を僕に見せつけるちさき。

その瞳は快楽に潤み、先程よりも一段と妖しい輝きを放つ。

「将吾くん…。我慢、できない。欲しい…欲しいよぅ…。」

ちさきは脚を閉じると膝立ちになり、僕をソファに押し倒して上に跨がってくる。

僕のペニスを握ると自らの割れ目に擦り付け、溢れ出す愛液を塗りたくるようにして上下させる。

ぬちゅっ……くちゅっくちゅっ……

「将吾くん……好き……ずっと好きでした…。」

そう告げるとゆっくりとペニスの呑み込み始める。

僕は頭が真っ白になるような感覚に襲われながらも必死にちさきを抱きしめる。

「将吾くん……嬉しい……」

ちさきはそのまま腰を落とすと、根元まで一気にペニスを迎え入れた。

「くぅ……きつ……」

膣内は狭く、先ほどの行為の時よりも中で強く締め付けてくる。

まるでペニスの形を確かめるかのように、ぴったりと隙間なく密着してはギュウギュウとうねりを加える。

「んっ…あぁっ…幸せ…幸せです…。」

ちさきはそう言うと身体を大きく反らして痙攣する。

大きく見開いたその瞳はどこか遠くを見ているようで、何かに取り憑かれているように見える。

ちさきは荒い息遣いと共に再び身体を密着させると腰の動きを早めていく。

「あっ!あはっ!!好き…気持ち、良い!」

ちさきは再び絶頂を迎えるのか、徐々に身体を起こしていくと大きく反り返り喘ぎ声をあげる。

「くぅんっ!!また…これ…くるぅっ!!」

それに合わせて膣内がぎゅうぎゅうと締まると僕の興奮も高まってくる。

僕は急いでちさきからペニスを抜こうと試みる…。

しかし、それより先にちさきが僕の背中に腕を回すと前回同様に力強く絡みつく。そのまま貪るように腰を上下に激しく振り付けてくる。

「ダメッ!!将吾くんっ!将吾くんっ!!」

ちさきは何度も僕の名前を呼ぶと、さらに強く抱きしめる。

ちさきの膣内が一際強く収縮する…。

「あぁっ!!!ぃ、いやぁーっ!!!」

ちさきの絶叫と同時に、僕は再び膣内へ射精をしてしまう…。

どくどくと僕の精液はちさきに吐き出されていく…。

(まずい…。また出してしまった…。)

射精後、ハッと我に返りこの現状に焦る僕。

ちさきの様子を伺おうと顔を上げると、そこには完全に蕩けきって満足そうな笑みを浮かべるちさきの顔があった。

「しょーごくん…。すき…。これ、すき…。中に出るの…だいすきぃ」

ちさきはゆっくりと顔を近付けると優しくキスをする。力なく身体を重ねて舌を絡める。

ゆっくりと舌を離すとちさきが僕を覗き込む…。

「ぁはっ…まだ、できる…よね?」

僕は背筋が凍るような恐怖を感じる。

既にちさきは正気を失っているように見えた。

「ちさき、もう止めよう……。これ以上は……」

僕はちさきの肩を掴み押し返す。

「えぇ?なんで……もっとしたいよぉ……ねぇ、お願い……もっかいだけ……。」

そう言いながら、ちさきは自身の秘部に指を這わせて湿った音を立てる。

「もぉ我慢できないの…。こんなの知っちゃったら…ほら、見て…。しょーごくんのせいなんだからね…。」

その姿に恐怖を覚えるが、僕の下半身はそれとは関係なく反応を見せ始める。

舞子と香織に飲まされた薬の薬効がここまで影響を与えて来るなんて……。

ちさきは僕をソファに寝かせるとその上に覆い被さってきた。

「しょーごくん……すきぃ……。」

ちさきは次第に言葉もたどたどしくなっている。僕に口づけると、腰をすり付け始める。

ちさきの柔らかいお尻が僕の下腹部を刺激する度に、ペニスが硬度を取り戻していくのがハッキリと分かる。

「あふぅ……おっきくなってる……。しゅきぃ……。」

ちさきはそのまま腰を振ると、徐々に速度を上げていく。

すると自然と僕のペニスはちさきに飲み込まれる。

「あっ……んっ!すごいよぉ…。また、キそう…あたま、まっしろ…」

ちさきの視線が宙に漂い、快感に飲み込まれる…そして……。

「ぁああっ!!…キタ…!あっ……ああぁ……!これ、いやぁぁーーっ!!」

再び達したのだろう、ちさきは大きく仰け反るとビクビクと痙攣して果ててしまう。

僕の腰の上でガクガクと自身の腰を震わせながら快感を噛み締めているが、すぐに更なる快楽を求めて動き始める…。

ちさきは僕の胸に舌を這わせると新しい快感を与えてくる。

さらに空いた両手を脇腹に沿わせ優しい快感をそこに加える…。

それはまるで本能的に、男の喜ぶ場所を探し当てているようだった……。

「んっ……ちゅぱっ……」

乳首を口に含むと吸い上げ、舐め回す。

時折りに優しく甘く噛みつくと僕は自然に声をあげていた。

「くぅっ……!ちさきっ……!」

その刺激に僕のペニスが簡単に反応するとビクンッとちさきの中で大きく弾む。

「あぁ……うれしいっ……もっときもちよくしてあげるからね……。」

ちさきは僕のペニスが反応していることに喜びを感じているのか、嬉しそうな声をあげると、より一層激しく動いて攻め始めた。

「はぁっ!……だめだ、出るっ!!」

ちさきの激しい攻めに僕の限界はすぐに訪れる。

「うんっ!出してっ……ぜんぶ、ちょうだい!」

ちさきは再び僕に抱きつくと、全身を擦りつけるようにしながら腰を振り続ける。

「あっあっ、ああっ!!またくる、くるよっ!!ぁあああっ!!」

ちさきが再び絶頂を迎えると同時に、僕は彼女の膣内に今日三度目の射精をした……。

「ぁぅうっ!すごぃ……いっぱい…。」

ちさきは僕の胸の上に顔を埋めたまま息を整える。

しかし、それも束の間だった。

「ぁふぅ……。もっと…欲しいよぉ…」ちさきは起き上がると再び僕の腰に跨がり始める……。

「ちさき……ダメだよ、もうやめて……。」

「やめないもん……まだ、足りないんだから……。」

ちさきは僕を見つめながら、貴重な獲物を捕まえたような、笑みを浮かべる。

そのまま腰を落とすと、僕のペニスを飲み込んでいく……。

「ぁああっ!!……すごい……まだ硬い……。ぁっ……奥まで入ったよ……。」

ちさきは僕の上で身体を揺すっていると、動き方に次第に慣れてきたのか、自分で気持ちいいところに当たらせるようにこれまでとは違う動きを始める……。

「ぁあっ…しょーごくん…こんな、わたし…きらいにならないで…」

そう言いながら、ちさきは必死になって腰を動かしている。

「んっ……しょーごくん、好き……。大好き……。」

ちさきの目からは涙が零れ落ちていた。僕はその姿に胸を打たれる……。

(くそ…なんで…なんでまだ勃ってるんだよ…)

「しょーごくん…キスして……。」

ちさきは唇を重ねると舌を差し入れてくる。

僕もそれに答えて舌を絡めるが、ちさきの動きは止まらない。

「んっ……はぁ……はぁ……しょーごくん……愛してる……。」

ちさきは僕の手を握ると自分の胸に持っていく……。

柔らかな乳房を触ると、ちさきは小さく喘ぐ……。

「んっ……しょーごくんの手、あったかい……。」

「ちさき、もう止めよう……これ以上は……」

「…やだょ…こんな幸せなこと、やめれない…。」

ちさきは腰を振るのを止めない。

「お願い、最後までして……しょーごくんのこと…ぜんぶほしぃ…。」

僕はどうしたら良いかわからず、ただされるがままになっていた……。

ーーーーーーー

どれくらい時間が経っただろうか……。

気がつけば窓の外には朝日が差し込んでいた……。

「またか…」

僕は香織とのセックスから続いて再び夜通しのセックスに言い難い脱力感に襲われていた…。

ちさきは夜とは打って変わってソファで静かな寝息を立てていた。

「ほんとに、ごめん…」

その言葉しか出なかった…。いくら薬のせいとは言え、こうなる事は分かっていたはずなのに…何よりちさきの好意を踏み躙った事に心が傷んだ……。

「……んっ……しょうご……くん?」

ちさきが起きたようだ。

「おはよう……」

「うん……。あ、あの…昨日私……」

「大丈夫、僕のせいだから…」

ちさきは小さな声で言った。

「ねぇ…まだここに居てくれるよね?…やっぱり、私のこと嫌いになった?」

不安そうに問いかけるちさきに、僕は言葉を選んだ。

「そんな事無いよ。でも、ここにはもぅ…。」

「……えっ!どうして!?」

ちさきは僕の肩を掴みながら詰め寄る。

「…ちさきの、ためにならないだろ?俺がここに居ると…」

「……そんなことない…。将吾くんが居てくれると、私は嬉しいから…」

ちさきは僕の腕を掴むと、俯いてしまった……。

「ありがとう……。でも、このままだと…もっとちさきを傷つけてしまうから…」

ちさきは俯いたまま、少しの沈黙のあと声を振り絞る。

「…私は傷ついても平気なんだけどな…将吾くんのためなら…。」

ちさきは僕の手に指を絡ませると…しばらく無言の時間が流れた。

「また、困ったらここに来なさいよね。」

その声はいつものちさきの声だった。

「…ありがとう…わかった……。」

ちさきは静かに手を離すと僕の胸元に飛び込むように抱きついてきた……。

「あんなにエッチしといて、戻って来ないとか許さないんだからね!」

そこには少し怒ったような声とは対照的な笑顔があった。

「はい。また来ますから…。」

僕はちさきの背中に手を回し、これからの事を考えていた……。

ーーーーーーーー

それからはしばらくネットカフェで夜を明かした。

一週間が経つころにはハッキリと分かるほどの気怠さを感じたが、それが禁断症状なのかどうか…僕には知る由もなかった。

舞子からも香織からも連絡はなかったし、こちらから送るつもりにもなれないでいた。

それよりも、七海やちさきの身体の具合が心配だったこともあり、昨夜連絡を取ってみたが二人ともその後は変わった事は無いとのことで、僕は胸を撫で下ろしていた。

ちさきは僕をアパートに誘ってくれたが、まだしばらく一人で考えていたいと説明すると納得はしてくれていた。

ーーーーーーーー

そして、僕はまたいつものように夜を迎える。

「ぅっ…ふぅ…。」

あの薬を飲まされてからと言うもの、僕の性欲は異常に高まっていた。香織やちさきと身体を重ねた以降も、ふとした時に性に対する衝動に駆られていた…。

あれ以来、僕は毎日、それこそ毎時のように襲ってくる衝動と戦っていた。

「ぁあっ!!くそ……なんでだよ!!」

イッてもイッても満たされない感覚に包まれる…。それでもすぐに抑えきれない性衝動が僕を襲う。

「くそっ……ぁあああ!!!」

僕は再び射精すると激しい苛立ちと共に横になるとそのまま目を閉じた…。

ーーーーーーー

そしてまた二、三日が過ぎた…

僕と言えば、ろくに夜も眠れない日が続いていた…。連日の度重なる性衝動に駆られては、オナニーをする毎日を続けていたのだから。

そんな折に久しぶりに舞子、妻からの連絡がきた。

自身の妻でありながら、その連絡に強い不信感を抱いている自分が怖く感じた…。

しばらく着信を眺めて、僕は意を決して折り返した。

「もしもし…」

『あ、やっと出た!』

その声は電話越しでもハッキリとわかるくらいに明るい声だった……。

「どうしたんだよ……」

『どうした?は無いでしょ。ずっと帰ってこないでさ。』

「どの口がそんな事言ってるんだよ…。」

『まぁ、そうだよね。それより、いい加減帰っておいでよー。』

飄々と話すその感じに僕は苛立ちを募らせた。

「香織は…田坂とはその後会ったんだろ?」

僕も他の女性の家に転がり込んで一晩を明かした立場、強くは言えなかった。

そして少し舞子は間を置いて答えた。

『…まぁ、その事も会って話したら良いじゃない。』

「……わかった。今はどこにいるんだ?」

『何言ってるの、家に決まってるでしょー。ちゃんと帰ってきてよね!』

「…分かった。」

そのまま帰るべきか悩んだが、このまま何もしないでいても状況に変化が無いのは分かりきっていた。僕は渋々と言った感じの返事を返した。

ーーーーーーーー

「ただいま…」

「おかえりー!ご飯できてるよ!」

僕は家に帰ると、当たり前のように…むしろ何も無かったかの様に舞子が出迎えてきた事に、強い違和感を感じていた。

リビングに入るとテーブルの上にはいつもの様に夕飯が並べられていた。

「……久しぶりだな。」

「そうだね。もう帰って来ないんじゃないかと思ったよ。」

僕は舞子の言葉を聴きながら、この空間が自分の住んでいた家のリビングなのか…どこか別の空間のなのではないかと有り得ない問題を繰り返していた。

「ところで、この二週間近く何してたの?」

当然の流れで舞子は、僕が家を空けて会っていなかった時間のことを聞いてきた。

それは興味があってなのか、ただの時間潰しなのか…その真意は分からなかった。

「俺か?…俺は、仕事は辞めた…。会社の先輩の家に世話になった後は、ネカフェで過ごしてたよ。」

「そうかぁ。部長さんの家?」

なんともこう言う事には女の気配りや勘は凄い嗅覚を放ってくる。

「いや、舞子は知らない人だ。」

「…そっかぁ。」

舞子の返事はまさに、それほど興味は無い。と言う典型のトーンだった。

しかし僕はなんとも例えようのない、やましい気持ちを隠して黙り込んだ。

舞子の声色は変わらず明るいテンションが続くばかりだった。

しばらくは普通の会話が流れ、僕は切り出した。

「それでさ……聞きたい事があるんだけど……」

僕は核心に触れる質問をした。

「なにかな?」

舞子は相変わらず笑顔のまま僕の方を見る。

「田坂とは、香織とはどうなってるんだ?」

僕は真剣な目を舞子に向けた。

「ん~?それ、ほんとに聞きたいの〜?」

舞子は待ってましたと言わんばかりにニヤニヤとした、含みのある笑顔を見せて告げた。

「…もぅ会話もしてないよ。将吾が出て行った日からね。」

「…!?」

僕は驚きを隠せなかった。

舞子の言った事を流石に受け止められないまま、呆然とした…。

続けて舞子が告げる。

「だって、会って話す必要がないじゃない?」

「そ、そうなのか?…大丈夫なのか?」

僕は舞子に被せるように言う。

「だって、舞子は薬の…」

僕は涙がポロポロと溢れてくる。

「あははっ。香織とはね。」

僕は固まる…。

「え…?」

「だから、香織とは会って話なんてしてないよって。話す事も、そんな必要もないでしょ?」

寒気がする。なんとも言えない、以前にも感じた事のある…例えようのない悪寒。

「まさか、じゃぁ…田坂とは…」

僕は息を呑みながら確認した。

「田坂さんには会ってるよぉ?」

吐き気がする…。この感覚…。

七海の時と同じ…。大事なものが決定的にもの凄い勢いで壊れて行く感覚…。

「どれくらい…会った?」

僕は恐る恐る…聞いても仕方のないことを聞いた。

「ん?毎日かな?」

「田坂さんの居ない生活なんて、あり得ないもの。」

僕は立ち上がりシンクに向かうと、押し上げる吐き気に顔を伏せた。

「ぉおぇっ…」

ゲホゲホと胃液の上がる感触に嗚咽を漏らす。

「将吾は汚いなぁ。聞きたい?私たちの話…」

その私たちに僕は含まれていない…

「…じゃぁ、なんで俺を呼び戻した…」

僕はもぅ聞いても意味の無いことを聞いていた……。

「そんな深い意味はないんだけど…今日は田坂さんに印を貰ったから、せっかくだから教えてあげようかなって。」

舞子は笑いながら、そう言った……。

「…印?何の話だ…?」

舞子とのテンションの差がますます浮き彫りになる…。

「……なにって、もちろん愛の印だよ?」

「愛って……田坂とは薬の関係だろ?」

僕は声を震わせながら聞いた。

「はぁ……やっぱり分かってないんだ。…もしかして、見たいの?」

舞子はため息をついて呆れた様に僕を見た。

「見せるって、また目の前でセックスでも始めるつもりか?」

途端、空気が張り詰める。

「何言ってるの?わざわざ私たちの二人だけのセックスをアンタに見せるわけないじゃない。」

今日初めて舞子が真顔になる。

冷たい瞳が僕を刺した…。

「じゃぁ…見せるって…何を?」

舞子は再び大きくため息をつくと、興醒めた顔でそれを見せる為に立ち上がった。

「はぁ…。これよ。」

舞子が大きめのニットセーターを捲し上げる…。

僕は目を見開いた……。

「そ、それ…。お前何して…」

そこにはブラジャーも纏わず露わになる形の良い大きく柔らかそうな膨らみが二つ、張りのある乳房は重力に逆らうようにしっかりと形を維持している。

そして、僕の目を奪ったのはその先端。

両方の胸の突起には僕の知識には無い、そこには存在するはずのないシルバーのアクセサリーが付いていたことだった。

乳首の形も、僕の知るものよりも一回り大きく肥大している気がするが、そこを貫通するように棒状のピアスが刺さっている。

「あれ?これで驚いちゃうの?まだあるんだよ?」

舞子はそう言いながらタイトなズボンに手をかける…

「おい…まさか…」

僕はこの現状から、既にだいたいの察しがついていた…。

僕の反応を意とせず、ずりずりとズボンを抜き下ろすとショーツに手をかける。

「将吾だから特別に見せてあげるんだからね?」

そう言ってショーツを下げる。

「お前…」

僕は言葉を失う。

舞子の下半身は、僕の予想通り……田坂のものとなっていた。

いつも綺麗に整えていたアンダーヘアは綺麗に刈り取られ。

割れ目の上部、しっかりと見えるように剥き出しにされたクリトリスには、乳首と同じ形をした細身なシルバーのアクセサリーが鈍い光を放つ。

クリトリスについても僕の知る舞子のモノとは変化しており、一回り大きくぷっくりと突起している。

そこを痛々しく貫通している様に見えるが、舞子の秘部はびっしょりと愛液を纏って輝いていた。

「ねぇ、感想は?」

舞子は少し息を荒げ興奮気味に僕の方を見る……。

僕は頭が真っ白になり、何も考えられなくなっていた。

「これはねぇ、香織も貰ってない…田坂さんが私にだけくれた愛の印なんだよ!?すごいでしょ?」

舞子の言葉に僕は耳を疑った……。

「ま、待て……。お前自分の身体だぞ?」

僕は目の前に居る女性が、自分の妻である事が間違いであって欲しいと…強く願っていた。

「だから、さっきから言ってるじゃない!田坂さんは私の全てなんだから!」

僕の思考は完全に取り残され、理解が追いつかないでいる……。

「これ、付けてもらえるまでたくさん愛し合ったんだから…。田坂さん、イジワルだから…。」

あのしっかり者の舞子が…この数日でこれほど陥落されるのに、田坂に何をされたのか…僕は想像もできなかった。

「あんっ…思い出したらイキそうになってきた…。やばぃ…んふっ。」

舞子は目を瞑ると興奮に酔いしれるように上を向いた。

直後、身体をピクピクと軽く痙攣させて甘い吐息を漏したのは絶頂の証拠だろう…。

「…信じられない…じゃぁ、いったい香織はどうしたんだ?」

僕はなんとか言葉を紡ぐ。

「あはっ。あー、あの子は私の邪魔になるからね…。」

舞子の目が再び冷たくなる。

僕は直感的に何かを感じ取る。

怖い…何かが起きている…。

何か関わってはいけない事に…。

「お前、まさか…」

僕は咄嗟に香織に電話をかける。

『…お掛けになった電話は現在…』

「くそっ!!」

さっきの舞子との会話、その答え方で気付くべきだった…。

[話はしていない。]なんて回りくどい言い方普通はしないことを。

僕は急いで家中の部屋を開けて確認していく。

洋室、脱衣所、浴室…寝室…

何も無い…。

しかしなんとも言えない異質感…。僕は片っ端から捜索を続ける。

物置……

そして…最後のクローゼットの前で立ち止まる…。

そこは将来子供が出来た時に使うと決めていた洋室。まだ殺風景な部屋にあるそのクローゼット…。

微かに音がする…モーター音。

それに混じった甘ったるく漏れる吐息…。

僕は息を呑んでクローゼットに手をかける。

蛇腹に開くその戸を一気に開いた…。

「んっ!!んふーっ!!ふぅっ!!」

そこには後ろ手に縛られ猿轡をされた香織が横たわっていた。

クローゼットの中は異臭で漂い、糞尿と唾液にまみれるその姿は数日前に僕を魅了していた姿とは大きく掛け離れていた。

床には2枚のお皿が無造作に置かれ、そのお皿には食べかけのパンと、水…。

半分ほどズレて穿かされたショーツが、膣内に入れられているバイブを抑える役目を担っている。

無機質に動き続けるそれは、逃げる事のできない刺激を香織に押しつけて犯し続けていたのだろう。

香織は全身をぴくぴくと痙攣させ下半身を伸縮させている。

「おぃ、大丈夫か?いつからこんな…」

以前見た香織からは見る影もない、鼻をつく臭いと痩せた身体…。

「酷すぎる…。舞子っ!!!」

僕は大声で叫んだ。

香織の拘束を解くが、長く縛られていたせいで香織は身動き一つ取る事が出来ないでいた。

「どうしたら良い…。どうしたら…。」

急いでリビングに戻るがそこに舞子の姿はなかった。

追跡の邪魔と考えたのか、舞子の携帯だけがテーブルに置かれていた…。

それを横目に、一先ず僕はバスタオルを温めて香織の元に戻る。

バイブを引き抜くと一際大きく香織が痙攣する。その秘部はパクパクと厭らしくヒクつき男の欲情を誘う…。

僕はそこから視線を外すと、香織の全身をバスタオルで包み身体を拭いていく。

…そうしている内に少しずつ身体の動きが戻ってくるのを確認すると安堵の息を漏らすのだった。

「とんだお嫁さんね…。」

香織がポツリと呟く。

「本当に申し訳ない…。俺の責任だ…。」

僕は謝って頭を下げる。

「バカ、ジョークよ…」

そう言って香織は力なく笑って見せた。

ーーーーーーー

舞子が家を出て一週間にもなろうとする頃。

香織の具合も随分とマシになった。

不思議な事に、この一週間互いに禁断症状らしきものがなく、僕も香織も健全な生活を送ることが出来ていた。

「ありがとう、将吾くん。でも、もう少し早く帰って来なさいよね。死ぬかと思ったわよ。」

香織はすっかり血色も良くなり、頬を緩ませて微笑んだ。

「本当に申し訳ない。こんな事になっているとは思ってもなくて…。」

僕は頭を下げて謝罪を重ねる。

「ところで、ずっと家に居るけど将吾くん仕事は?」

「あっ、あぁ……。もぅ辞めたんだ。」

「辞めたの?これからどうするの?」

香織は呆れた顔で僕を見ている。

「薬中の社員なんて会社は困るだろう?それに、あんな状態の妻を放っておけるわけもないだろう!?」

香織は黙り込んでしまう。

「それに、元々は香織のせいだろ!?」

僕はつい口を突いて言い放ってしまう。

「……ごめんなさい。それは…そうだけど…。」

香織は小さい身体を更に小さくしてしまう。

咄嗟に僕は取り繕うように香織を庇った。

「でも、薬物依存…僕も充分味わってるから…分かるよ。その気持ちはね。」

香織は俯いたまま、目だけを僕に向けた。

「私たち、辞めれるのかな…」

僕はしばらく考えて溜め息をこぼした。

「…さぁな…。でも辞めれた人も居るワケだし、頑張るしかないよ…。」

「そうだね……。」

香織は僕の手を握ってきた。

「……ん?まさか…」

僕はなんとなく、この後の流れを察知した。

「ねぇ、私さココ出ていくから…。今から、抱いてよ…。ねぇ?」

香織は甘えた声を出す。

僕は少し躊躇うフリをした。

すぐに小さく頷くと、僕は香織と寝室に向かった。

ーーーーーーーー続く。

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