高二の修学旅行で京都に行った。
初日から神社仏閣をバカみたいに見まくった。
誰もかれもがスマホで写真撮っててうざかった。
夜、夕食食べて宿の温泉に入って、部屋に戻ると、同じ班の男どもが何やら騒がしい。
女子の部屋に遊びに行くらしい。
「お前、どうする?来てもいいけど」
「行かねーよ」
ばかばかしい。死ね。
男どもが出て行く足音を聞きながら、俺は一人布団を敷いた。
旅館の立派な和室を独り占め。
悪くない。
籐椅子に座り、文庫本を開く。
読む、読む、読む。
戸の開く音がした。
あのアホ男ども。生活指導の教師にでも見つかって説教くらって戻って来たか。
そう思った。
「やっほー」
女の声がしたので驚いて顔を上げる。
浴衣姿のクラスメイト、山下ハルカがそこにいた。
お風呂上がりだからか、頬が上気していて妙につやっぽい。
まだ乾ききっていない黒髪からはシャンプーの香りがする。
「何読んでるの?」
そう言ってかがんできた。
浴衣の胸元から真っ白な双つの丘が見えてしまいそうだ。
俺は目をそらし、問う。
「お前、なんでここに?」
「なんかさっき男子がウチらの部屋に、わらわらやって来たから、避難してきた!」
「お前、男嫌いなのか?」
「別にそういうわけじゃないけど、修学旅行の夜に女子の部屋に遊びに来るような男なんてろくなのいないじゃん。絶対エロいことしようと思って来てるじでしょ。そういう流れになってからじゃ逃げられないかもしれないから、早めに避難しとこうと思って」
要するに乱交になるのが怖いから逃げてきたと。
「だからってよりにもよって男子の部屋に来るなよな」
「だって他の女子の部屋にも男子いっぱい来てるんだもん。みんな、さかりすぎでしょ」
屈託のない笑顔を見せるハルカ。
「それで、君の班の男子が私らの部屋に来たってことは、君の部屋は君以外も抜けの空ってことに気づいて」
「ここじゃなくて先生の部屋にでも行けよ」
「そんなことしたら事情聴かれて、先生が女子の部屋に飛んでいくでしょ。そしたら、はしゃいでた男子からも女子からも逆恨みされるし」
「まあ、そうか」
「だから今夜はここに泊めて」
「お前なあ、俺がお前を襲うとかは考えないのかよ」
「うん。考えない。だって君、いつも本ばっか読んでるし、本以外に興味ないんでしょ」
いや、普通に女の体に興味はある。
この女は思春期の男子の性欲をなめている。
ハルカはあどけない表情のまま顔を近づけてきて、俺が手にしている文庫本のタイトルを読みあげる。
「銃、病原菌、鉄?むずかしそー。どうしてそんなに本ばっかり読んでるの?」
「つまらないから」
「え?」
「人と話してもつまらない。だから本を読んでる」
「ふーん。私は人と話すの好きだけどな。ちゃんと話すと意外な一面知れたりするし」
「だろうな。お前ぐらいコミュ力あれば、人と話すのも面白いだろうよ」
「君はコミュ力ないの?」
「わかりきったこと聞くなよ。他の男子が女子の部屋に遊びに行ってるのに、一人で居残ってるのがその証拠」
自分で自分を嘲笑していると、部屋の外の通路の方からドタバタと足音が聞こえた。
やばい。
「隠れろ」
「え?え?どこに?」
「布団」
敷いていた布団の中に潜り込むハルカ。
引き戸が開く音がした。
誰かが帰ってきたんだ。
本格的にまずい。
布団はハルカの体積でやや膨らんでいる。
そのふくらみをごまかすために俺は布団に下半身を滑り込ませた。
同時にクラスメイトの谷口という男が和室に入ってきた。
「ちょっと忘れ物してよ」
そう言って鞄の中をあさる谷口。
「さすがにナマはやばいからな」
どうやらコンドームを忘れていたらしい。
「あったあった。あ、そうだ。女子の部屋ではもうおっぱじまってるけど、まだ間に合うぜ。お前も来いよ。やりたい放題だぜ」
「いいって、俺は」
さっさと出て行けよ。
こっちは今、大変な状況なんだ。
布団の中に入ってるハルカの体温を下半身に感じる。
股間のあたりに顔があるようで、ハルカの息づかいがちんこに伝わってくる。
「もう少し協調性とか持った方がいいぜ。それだけでおいしい思いできることもあるんだから。お前だってエロいこと、興味ないわけじゃないだろ?」
俺は黙った。
それから文庫本を閉じて言った。
「いいから行けよ」
「わーったよ」
谷口はどかどかと繊細さの欠片もない足取りで部屋を出て行った。
足音が遠のくのを待って、俺は布団をめくった。
「悪い。苦しくなかったか?」
「ううん」
ハルカは犬のように四つ足をついて、上体を俺の方に寄せて来る。
「ありがと。かくまってくれて。助かった」
「別に。ここでお前が見つかって変な噂が立つ方が面倒だからそうしただけだ」
俺はそう言って再び本を開こうとした。
が、ハルカがそれを手で止めた。
「谷口は、君のこと協調性ないとか言ってたけど、私は、協調性あるエロバカどもより、君の方が好きだから」
「な、なんだよ、急に。いいからどけよ」
「どかない」
ハルカはそう言うと、やわらかな体の全体重を上から俺に預けてきた。
濡れた瞳で俺を見つめながら、耳元でささやいてくる。
「布団の中であそこが大きくなっていくの、わかったよ」
「しょ、しょうがないだろ。女子とあんなに密着したこと、なかったんだから」
「ね、しよ」
「お前なあ、こういうエロいことが嫌で逃げてきたんじゃなかったのかよ」
「好きでもない人とその場のノリでやるのが嫌なだけだもん。私だってエッチなこと興味あるもん」
赤面しながらそう言うハルカを俺は笑えなかった。
布団をかぶり直し、お互いの体をこれでもかと密着させながらキスをする。
ハルカの舌はどこまでも甘い味がした。
はだけた浴衣の胸元から手を入れて、おっぱいを揉む。
「ん♡」
やさしくおっぱいを揉んでいくと、吐息が漏れ始めた。
浴衣の胸元をガバッと広げると、形の良いお椀型のおっぱいがぷるんと飛び出た。
女は前戯を丁寧にしてやらないとイケないと何かの本に書いてあった。
俺はそのことを肝に命じつつ、ピンっと勃起している桜色の乳首に狙いを定める。
まず乳輪からやさしくなめあげる。
舌が乳首にはかすりそうになるたびに、ハルカは「あっ」と嬌声を発した。
焦らして、焦らして、焦らして、ハルカが泣きそうになっているのを見て、俺は乳首を口にふくんだ。
「ぁあっ、き、気持ちいっ、気持ちいよ」
乳首を舐めながら、太ももを手で触る。
ゆっくりと股間の方へ指を這わせていく。
ピンク色の下着には染みができており、中指で少し押すと、
「ぁあんっ」
と声を発した。
下着を抜きとり、左右の太ももを開く。
あらわになった秘部をまじまじと見つめていると、ハルカは顔を真っ赤にして手でおまんこを隠しながら、「そんなに見ないでよ」と言う。
「いや、きれいだったから、つい」
「バカ」
俺はハルカの手を握り、股間に顔をうずめてまんこを舐め上げた。
「あっ♡」
クリトリスの周りを丁寧に舐めていく。
「待って、絶対感じすぎちゃうから待って」
俺は待たずにクリトリスにキスをした。
「あっ、あああっ」
ハルカはのけぞり、腰を浮かせた。
その腰をつかみ、俺はあくまでやさしくクリトリスを舌で包み込むようになめる。
「ダメダメダメ、おかしくなっちゃう。イクっ、イッちゃう、イッ、クッ」
腰をびくんびくんさせ、ハルカはイッた。
俺は勃起したちんこをハルカの顔の前に持ってきて言う。
「これ、今から挿れるから」
ハルカがうなずく。
「ちゃんとゴムはつけるから」
俺がそう言うと、ハルカは首を横に振った。
そしてボソリとつぶやいた。
「生がいい」
俺の理性は吹っ飛び、気づいたら、ハルカにキスをしながら、ちんこをまんこの入り口にあてがっていた。
「挿れるぞ」
「うん、来て」
めちゃくちゃに濡れているまんこに一気にちんこをぶっ刺す。
「あっ、嘘、すごっ、すごいっ、あっ、奥っ、奥まで届いてる」
「うっ、ああ、あ」
俺もハルカのおまんこのあまりの気持ちよさに声が出てしまう。
腰に力を入れて、射精をこらえる。
暴発しないようゆっくりと腰を動かす。
「あっ、あっ、ああっ」
ピストン運動と言っても、かなりゆっくり動いてるのに、ハルカは喘ぎ声を出す。
正常位で二、三十回、ちんこでまんこの奥を突いたところで、体位を変える。
布団をかぶったまま、四つん這いになったハルカに後ろから挿入する。
ぷりぷりのお尻をつかみ、またゆっくりとやさしくピストンする。
「痛くないか?」
「むしろ、あっ、すごい、気持ちい。多分、挿れるまでに時間かけてくれたから。ほんとに痛くないから、あっ、もっと強く突いても、全然大丈夫だとっ、んんっ、思う」
それならば全力でやらせてもらう。
俺は息を吐き、腹筋に力を入れ、パンッ、パンッ、パンッと音が響くぐらい激しく膣奥を突きまくった。
「はっ、ああっ、ふあっ、何これ、す、すごいくる、ああっ」
染み一つないきれいなお尻のすべすべとした感触を手で味わいながら、ちんこをまんこの一番奥のやわらかいところにリズムよく打ちつける。
ハルカのあえぎ声が高く、大きくなっていくにつれて、まんこの締め付けも強くなっていく。
「あっ、ダメっ、これ、気持ちよすぎっ、こんなの知らないっ。あっ、またイクっ。イッ――」
ハルカのまんこが痙攣し、きゅっ、きゅーーっと俺のちんこを全方位から締め付けた。
ちんこから腰全体に快感が伝わっていき、限界を突破した。
ダメだ。
イクッ。
「うああああああっ」
どっくん、どくんどくんとちんこが躍動し、びゅるるっ、びゅるるるっと精子をハルカのまんこの一番深いところに吐き出す。
「あっ、熱いの、注がれてる、ぁんっ」
後背位の姿勢を保ったまま、ハルカがこちらを振り返った。
そのとろけきった顔を見ながら、俺はゆっくりとちんぽをまんこから引き抜いた。
ハア、ハア、ハアと俺もハルカも呼吸を整える。
「すごい、よかったよ」
「俺もやばいくらい気持ちよかった」
最後にまた互いの体を抱きしめながらキスをする。
表情とキスの感じから、ハルカが俺に体も心も許しているのがなんとなく伝わってきて、俺はまた不覚にも勃起してしまう。
ハルカのお腹に俺の屹立したそれが当たる。
「え?すごい。こんなにすぐ元気になるの?」
「挿れていいか?」
「うん、欲しい」
正常位で挿入し、ゆっくりとしたピストンから始め、徐々に速く、激しくしていく。
「あっ、んんっ、ごめんっ、またイっちゃう、すぐイクっ」
「ハルカっ、好きだっ」
「わっ、私も、私も好きっ」
馬鹿みたいに大声であえぐので、俺はキスでハルカの口をふさぎ、ちんこを膣奥にぴったりと押し付けて、射精した。
二発目とは思えないほどの大量の精子が出ているのが自分でもわかった。
そのままキスをしたり、体を軽く愛撫したりしながら、俺たちは心地よい眠りについた。
翌朝、男子たちはなぜか帰ってこなかった。
俺とハルカは別々に部屋を抜け出し、朝食の会場へ向かった。
大部屋に朝食が並べられている中、生活指導の先公が数十名の男子や女子を立たせ、怒り狂っていた。
生徒が全員そろうと、さらに顔を真っ赤にして叫んだ。
「いただきますの前に、説教だ。昨夜、こいつらは部屋で淫らな行為を働いておった。こんなこと前代未聞だ。あってはならない事態だ。大人をなめるのもたいがいにせえよ。今夜は先生たちも徹底して見回りをする。見つけ次第停学、最悪、退学にしてやるからな。覚悟しとけ」
どうやら谷口たちの乱交はバレてしまったようだ。
まあ、あんな大人数でワイワイヤッてたら、バレるよな。
生徒指導の先公の説教がきいたのか、その後は淫らな行為は何も起きず、修学旅行は粛々と終わりへと向かっていった。
帰りの新幹線の中で、後ろの方の座席で一人本を読んでいると、ひょこひょことハルカがやってきて、手で口元を隠しながらささやいた。
「今週末ヒマ?」
「まあ、予定は入ってないな」
「ウチ来て。親いないから」
それだけ言うと声もなく笑って、女子のグループが占拠している前の方の座席へと戻って行った。
親いないからって、何する気だよ。
本を開く。
読書を再開しようとしたが、週末のことを思うと、本の内容は全然頭に入ってこなかった。