修学旅行でドッキリを仕掛けられた話

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 高校時代の修学旅行での話です。

 宿泊先のホテルにはそれぞれの部屋にお風呂があり、順番に入浴することになっていました。

 私の順番が来てシャワーを浴びていたときのことです。突然、扉を激しくノックされました。

「ねえ! 大変だからちょっと出てきて!」

 同室の子たちの叫び声が聞こえました。

「どうしたの? 何が起きたの?」

「いいから! 後で説明するからっ!」

 どうやら緊急事態に違いない。そう思った私は、濡れた体も拭かずにタオル一枚で外に飛び出しました。

 するとそこには、

「なーんちゃって。ドッキリでしたー!」

 と、言って笑う友人たちの姿がありました。

 何だよそれ! と怒りと安心が混じった気持ちになったのも束の間、私はとんでもないことに気がつきました。

 彼女たちの後ろに、男子が数人いたんです。

「えっ、えっ!? 何で男子がいるの!?」

 私は自分の体に巻いたタオルを、ぎゅっと握り締めました。こんな姿を見られるのは恥ずかしすぎます。

「びっくりさせようと思って呼んじゃった。まさか本当に騙されて、タオル一枚で出てくると思わなかったし」

「いや、ほんと無理なんだけど! きゃっ……!?」

 男子から少しでも離れようと、焦って後ずさりをしたことが災いしました。

 私は足を滑らせて、尻もちをつきました。

 しかもその際、私の巻いていたタオルがはだけて、床に落ちてしまったんです。男子の目の前で、全裸です。

「おおーっ」

 と、男子たちの歓声が上がりました。

 私は恥ずかしくて、逃げるように浴室へ駆け込みました。たった今起きたことを思い返して、心臓がばくばくと動いていたことを覚えています。

 その後、ドッキリを仕掛けてきた女子たちから謝られました。今さら謝られても、見られちゃった後なのでもう遅いです。

 私はこの出来事がショックで、しばらくは男子と目を合わせられない日々を過ごしました。高校時代の苦い思い出です。

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