前回までの所で、タイプが異なる2人の女性を紹介してきました。
みなさん、どちらのタイプが好みでしょうか。
僕が思うに、一人目のユウカさんタイプの方と出会うチャンスは非常に少なく…。
仮に出会えたとしても、おそらくは声をかけた所で拒絶されてしまいます。
基本的にやり取りは苦手なので、声をかけても不安になったりして、きっと逃げてしまわれます。
それでもユウカさんと仲良くなれたのは、福祉バザーで売られていたおもちゃという「橋渡し役」があったから。
そういうきっかけを得て、僕と彼女らとの間に架け橋がつながらないと、
いくらこちらから彼女らの方へ乗り込もうとしても逃げられてしまいます。
のんびり釣り船で釣りを楽しんでいたら、突然目の前に海賊船…。
誰だって逃げますよね?
きっと、そんな感覚なのだと予想します。
そんな前置きから、今回はどんな女性が主人公かというと。
ユウカさんと同じく、遭遇するチャンスはもちろんのこと、
遭遇したとしても仲良くなれるチャンスもほぼ無いであろう、そんな女性です。
とあるきっかけで「架け橋」がつながり、仲良くなれた方でした。
お名前はアヤノちゃん。
年齢は19歳。軽度の知的な障害があります。
ただ話すだけでは分からない程度、だけど…という部分は後ほどお伝えするものとして。
高校生になる時点から特別支援学校に通っていたのですが、高2で自主退学しています。
僕と出会った時点では、退学から2年目という状態でした。
退学の理由は問題行動を起こしたから、ではなく。
不登校状態が改善できず、そのまま自主退学というパターンでした。
彼女のことを説明するには、彼女自身についても情報量が多いのですが。
それ以上に、彼女の家族についても前置き情報がたくさん必要なのです。
なにしろ、ご両親ともに軽度な知的障害があり。
それゆえに二次障害的な要素が加わって困難な状態になっていたのがアヤノちゃんでした。
親父さんについては土木系のお仕事に就いていて、パッと見も中身も職人さんそのもの。
ただ、障害と「職人気質」と称されるであろう特徴を有することから、
子育てに関わることは難しく、まして女心など難しくて理解できない。
いわゆる亭主関白で仕事以外はほぼ自分の自由に過ごすという、そういうスタンスの親父さんでした。
そうである以上、アヤノちゃんとの関係が良好であるわけがありません。
ではお母さんはというと、3人の中で一番障害の程度が重い。
程度的には軽度もしくは中度といった所で、公共交通機関を乗り継いでどこかへ行くことはできても、
お金の計算などは難しく、家事も支援が必要。
そのためお家にはヘルパーさんが出入りしていました。
ヘルパーさんに家事、炊事を教えてもらいながらやってみるけれど、やはり一人でこなすのは難しい。
アヤノちゃんにとっては唯一安心してやり取りできる相手でありながら、
同時にアヤノちゃんを振り回す元凶であるとも言える、困った方でした。
「こんばんは」
「あ、お久しぶりですね」
…僕が初めに出会ったのは、アヤノちゃんではなくお母さんでした。
出会った場所は、安アパートの近くにある、夜遅くまでやっていて、
なおかつ無料で水やお茶をいただける「休憩スペース」も兼ね備えたスーパーでした。
この休憩スペースというのには…みなさん、どんな人がいるか観察したことはあるでしょうか。
夕方頃までは、いつ行っても見かけることが多いご高齢の方々が目立ちますよね。
買い物ついでに気軽に寄れる、地域のサロン的な形でお知り合いと楽しく過ごしていらっしゃる。
昼を過ぎて夕方になると、学校帰りの学生さんが増えて来て、夕食前のおやつを買い食いしていたり、勉強していたり。
小学生の場合は友達とゲームをしていたり。
これがもっと遅い時間になると、今度は仕事帰りの方々が増えてくるわけですが…。
多くのお店が夜8時や9時に閉店する中で、一部には10時、11時、もしくは24時間営業というありがたいスーパーもあるわけで。
そういう遅い時間になるとどうなるか。ご存知ですか?
地域にもよりますが…僕が当時住んでいたアパート周辺の場合、大変「ディープな方々」の姿が増えてくるわけです。
今住んでいる地域の場合、そういう方々は少ないのですが、当時のあの周辺はそうだった。
特別に治安が悪い所ではなく、むしろ落ち着いた郊外の地域でしたが。
申し訳ない言い方をすれば「小汚い」方、そして何か「自分たちとは異なるオーラ」を感じられる方…。
そういう人がちょくちょく見かけられました。
「元気ですか」
「元気ですよ。お母さんも元気そうですね」
アヤノちゃんのお母さんは…実年齢は知りませんが、同じ年齢の方を何人も並べたら、その中ではかなりご高齢に見えるような。
そういう風貌の方でした。
かなり白髪が多めのグレイヘアー(ただ染めていないだけ)に、よれよれの服装というのが大きな要因でしょう。
見た目としては、名女優であった故「なんとかキリンさん」のような見た目を想像していただけると良いかと。
こんな話の中で名前を出すのは申し訳ないので伏字にしちゃいますが。
なので、突然話しかけられても「あぁ、こういう年代の方って、色々話したくなるよね」と。
そんな感覚で接していました。
なにしろ仕事が仕事なので、そういうやりとりは慣れたものです。
特に害が無い相手であれば、お互いに気持ち良く接することができればそれが一番だと思うので。
危険性を感じない相手の自然なやり取りだと感じられれば、邪険に扱うこと無く接するようにしています。
その結果、アヤノちゃんにしてもユウカさんにしても、貴重な出会いにつながったわけで…。
と、長話になるので本題に戻って。
遅い時間の「値引きシール乱発祭り」を狙って、僕はよく夜のスーパーに出かけていました。
翌朝の朝食にするパンであったり、冷凍保存しておけば問題ない肉や魚であったり。
もちろん仕事帰りに寄ることもあったので、色々な時間帯にあのスーパーに通っていたのですが。
そんな中、覚えやすい風貌のお母さんがちょくちょく休憩スペースにいて、話しかけてくるわけです。
「またしばらくこっちにいるんですか?」
「はぇぇ、しばらくね」
…文字にすると難しいのですが、このお母さんは「はい」と言っているのであろう音がずいぶんと特徴的でした。
そして話し方の雰囲気からは、自閉的な要素も感じられました。
さらに…見かける時期は毎日のように見かけるのに、いなくなるとパッと姿を見せなくなる。
そんな謎の特徴も有していたので、風貌も相まってとても覚えやすい方でした。
だからこそ、アヤノちゃんと一緒に休憩スペースに座っているのを見つけたときは、本当に驚きました。
お母さんと知り合った日からずいぶんと経ったある日、閉店まで30分といった時間帯の休憩スペースに目を向けると。
小さめのボストンバックを床に置いて、かなり沈んだ表情で座っているオイリーな見た目の髪の少女が座っている。
時間的にも見た目的にも、完全に「家出少女」のそれ…の、イメージ。
当然誰も声をかけず、見て見ぬふりです。
でも、僕はそうできないタチで…場所を変えつつ休憩スペースを気にしていると。
なんとなんと、あのお母さんがトイレから出て来て、少女の横に座るではありませんか。
お母さんとの雑談から把握していた情報によれば。
この方は電車で1時間以上の距離からわざわざこちらに「遊びに来る」ことがあり。
そのとき家には夫と娘が残っているが、ヘルパーさんが食事などを作ってくれるので何とか生活できて。
(本来、利用者が不在の場合ヘルパーさんは何もできずに帰るしかないのですが、この方の場合は家庭の状況などから特例措置)
それでも勝手に家を空けるので、帰ると毎回怒られるのだ…とのこと。
ということは、あの横に座っているのが娘さんなのだろうと。
「こんばんは」
「はぇ?あぁ、お兄さん」
お母さんと知り合って少なくとも半年以上が経っていましたが、これはもう本当に驚きました。
まさか娘さんが同行してくることがあるとは…。
「娘さん、ですか」
「はぇぇ。勝手についてきちゃって」
あの当時すでに、お隣の国のカルチャーが若者ウケしていましたが、
この時点では名前を知らない謎の少女であったアヤノちゃんも、
見るからにそういうメイクなどを好みそうな雰囲気でした。
「座って良いですか?」
「いいですよ。お兄さん一人ですか?」
いつものようにお母さんが話し始めますが、それは適当にあしらって本題は娘さん。
ここまでの時点で、声をかけた所から目の前に座って話し始めるまで、アヤノちゃんは視線を落したまま、文字通りまるで身動きしていません。
目線すら動かさない。もうその時点で「何かある」ことは間違いないわけです。
「なんか、元気ないけど大丈夫ですか?」
「えぇ―…実はしゃべれないときがあってねぇ、動かなくなっちゃって」
…さぁ、どういうことか分かりますか?
まさか本当に話せないわけが無いことは見た目で分かります。
知的な障害ゆえに話せないなら、こんなに「動かない」と明確な意思をもったように固まっているわけがありません。
なにしろ全く見ず知らずの人間が目の前に座って話しているわけですから。
当然「なんだろう?」と、何かしらの反応を示してしまうはずで、もちろん聞こえに問題が無いことも明白です。
そこで、答えは「緘黙(かんもく)」だろうと予測しました。
メンタル面での理由から、話すことができない状態のことを言いますが…
アヤノちゃんの場合、それに加えて行動面での障害も出ているのだろうと。
緘黙の方は、必ずしも「自由に話せない」ことだけが苦しさであるとは限らず。
意思を声ではなく「動き」に出すことについても困難さが生じる場合があるようで…。
おそらく、そういう意味での「動けなくなっちゃった」状態が今なのだろうと想像しました。
そうだとするとどうすれば良いか…色々考えを巡らせつつ。
この時点で僕は、アヤノちゃんは学生さんだと思ったので。
下心は半分で、純粋に「しかるべき機関とつなげて家に帰ってもらおう」という頭がありました。
…ウソではありません。下心は半分。
色々聞いてみると、お母さんの親戚がこちらに住んでいて、そこに泊めてもらう予定だったところ、その家があまりにも汚いそうで。
あんな所には行きたくない。でも帰れない。
昨日はネットカフェに泊まれたから今日もそれでいいじゃないか。
このとき、アヤノちゃんはそう思っていたそうでした。
文にしてしまえばそれだけのことですが…何しろ相手はメンタルさんです。
これを聞き出すまでに軽く1時間以上かかりました。
そもそも「もう閉店ですよ」という店から運び出すこと自体も大変で、
「ここは閉まっちゃうから、とりあえずファミレスにでも行って話しませんか?」という誘いなどには一切反応を示さず。
別れのワルツが流れ始め、店員さんが片付けをはじめて、その流れでいまだに店内に残る迷惑な客である僕らは声をかけられて。
それでようやく僕とお母さん、そして後ろから心配そうについてくる店員さん(良い人でした)の三人がかりでアヤノちゃんを外に連れ出し、僕の車に乗せるという…。
よりによってこの日は雨だったので、災い転じて普段の自転車ではなく車があるぞ!という偶然の流れで無事連れ出せたわけですが。
まぁ大変でした。
もう一つの偶然は、僕がこのお母さんとよく話をしていること、そしてヘビーユーザーでよく来店していることから、
店員さんがこちらのことを認識してくれていたこと。
僕がこの親子の知り合いであるとすんなり信じてくれて、傘までさして応援してくれちゃったわけです。
そうでなくても、厄介な客をどうにかしてくれるまともそうな客であれば、
そりゃぁ誰だって応援して店の外に追い出そうとするでしょうけれど。
そんなこんなで車に乗り込み、この状態ではファミレスに行くなんて無理だと悟った僕は、
とりあえず「家に来て良いよ」という流れにしました。
雨が降る中、どうやって部屋まで運ぼうか…まわりの目もあるし…と心配でしたが、
部屋にはすんなり入ってくれちゃうアヤノちゃん。
「お兄さんの家は広いですねー」
「まぁ、なんとか泊まれる広さはあるんで」
「突然ごめんなさいね」
お母さんはというと、のんきなものでべつに何とも思っていません。
なので普通に世間話をしちゃいます。
突然ごめんなさいというのもテンプレートで言っているだけのこと。
心からの言葉ではありません。
申し訳ないですが、世界は弱肉強食なのでお母さんには最低限の対応しかしません。
目的はあくまで、アヤノちゃんをどうにかすること。色んな意味で。
なので。
「お母さん、ごめんなさいなんだけど、一度車で待っていてもらっていいですか?」
「車でですか?」
「一度アヤノさんと二人で話してみたいんで」
理解力的に、まずいと思う内容でなければ言われるがままなお母さんでした。
なのですんなり車に乗ってくれました。
鍵はしません。何かあれば勝手に戻ってきてね。
部屋に戻ってダメもとで話をしてみると、ありがたいことにポツリポツリと話し始めてくれたアヤノちゃん。
それでようやく、先に書いた「店から動かなかった理由」が分かりました。
…完全なる緘黙ではなく、場面緘黙程度の症状だったようです。
話してくれたということは、少なからずこちらに何かしら期待や希望を見出しているのでしょう。
ただ、体のあちこちが四肢まひのようにこわばり、なかなかと不自然な格好のまま座いすに座っています。
それに…。
「おそわない?」
「え?」
「怖いのは嫌…」
「そんなことしないけど、え?どこかでそういうことされたの?」
「無いけど…」
当たり前ですが年頃の女の子。そういう恐怖心もありました。
実際、半分は大当たりなのだから何も言えません。
ただ、とにかく親戚の家(聞けばこの時代に「ボットン」トイレとのことで、そりゃぁ嫌でしょう)には行きたくないけど、
帰ることもできない…とだけ分かれば、もう大丈夫。
お母さんを呼び戻し、心配の種であるトイレがきれいであることも見せ、一安心。
それでまた、緊張がほぐれて話してくれるようになりました。
ここから先はスムーズで、話すごとに仲が深まり、笑顔を見せてくれるようにもなりました。
それで先に書いたような家庭の状況も分かっていきました。
不安はあるものの、ひとまずすぐに襲うような人ではないし、
最低限お母さんもいるし…ということで。
なんとなく「優しいお兄さん」だと思っても良いのかな?
安心しても良いのかな?といったところでしょうか。
なにしろ家に帰っても…アヤノちゃん、退学後も学校と外部の諸機関が頑張ってくれて、せっかくつなげてくれた事業所にすら通えなくなり。
それで親父さんはカンカンで、自分の部屋にこもらざるを得なくなって。
そういう状況なのにお母さんはふらっと、自分の「限界」が来ると遊びに出かけちゃうので。
それで無理やりついて来ちゃったらエライ目に遭っている、というのが今なので。
帰っても親父さんの機嫌が一層悪くなっているのは明らかで、
それならひとまずは僕の家に居た方が良いに決まっています。
思わぬ形で問題となったのは、なんとお風呂でした。
もちろん「ユニットバスじゃ嫌」なんて話ではなく。
「一人で入れなくなっちゃって…」
「は?」
「今はヘルパーさんに入れてもらっているんです」
…いわく、行動障害的な要素で、例の牛歩戦術でまったく動けなくて、ヘルパーさんに頼らないと風呂に入れられないとのこと。
そんな馬鹿な。
申し訳ないですが、それは甘えでしょう。
「ごめんだけど、そのベタベタで汚い髪のままベッドに入ってほしくはないんだよね」
「っ…」
「もちろんお母さんも一緒ですよ。体も臭いし」
「ぁ、はぇぇ」
…実際、お母さんは、臭かった。
対してアヤノちゃんは、体臭は混ざりつつも女の子の香りも強く、甘酸っぱい気持ちを抱かせてくれました。
いずれにしても、こんなに率直に、しかも異性から「汚い」と言われたことはないでしょうから。
ダメージを与え突き放すつもりで放った言葉はクリティカルヒット。
支援者なら絶対に言えない一言ですが、今は「泊めてあげる側」なので。
平気で言えて、無事?風呂に入らせることができました。
最低限の清潔を保てない限り、社会に出ても迷惑で嫌われるだけ。
当然いくら可愛くても泊めてもらうことだってできないわけですから。たぶん。
理由はどうあれ、風呂ぐらいちゃんと入れ。
そう言いたくても言えないのは、関係を崩せない支援者には辛い所ですが、
こういう部外者だからできるやり方もあるわけで。
形はどうあれ、彼女のためになるならそれが一番でしょう?
さておき、アヤノちゃんはこのあと、僕とシャワーを浴びました。
…え?なんですか?
なんでお母さんじゃなくてお前なんだって?
僕だってびっくりしました。
でも、お母さんは頭の洗い方が下手で顔にお湯がかかりまくるから嫌だと。
そこが崩れなかったので、仕事柄色々やってる僕なら顔が濡れないよ、と。
そして、バスタオルで体を巻けば裸も見えないよ、と。
そう提案すると乗ってくれて、風呂場に行って随分と時間をかけて服を脱ぎ、タオルを巻いてもらい…。
「じゃぁお兄さん良いですか?」
…年頃の娘の(ほぼ)裸を見られるというのに、お母さんは何も気にせず僕を呼んじゃうわけです。
かわいそうなアヤノちゃん。
実際、タオルの巻き方はヘタクソすぎて、背後からは見えないものの、
前がはだけているのが鏡越しに後ろ姿からも分かる状態でした。
安アパートの狭い脱衣所なので、お母さんは目の前にいるアヤノちゃんの前に回ることができず、
背後からタオルを肩にかける形で巻こうとしたようで。
多くの場合は体の横側…体側に結び目を作るような形でタオルを巻くものだと思われますが、
そういう知識がお母さんには無く、アヤノさんも自分でやればいい所、やれない(やらない)。
ゆえに一番隠したい体の正面中央に、結び目にもなっていないタオルの重なりがある状態でした。
ツッコミを入れるべき部分ですが、まぁ、そこには一旦触れないで。
ユニットバスだから狭くて大変でしたが…プラ製の小さい踏み台があったので、
それにお風呂椅子代わりに座ってもらった状態で後頭部を洗いまして。
当然一度のシャンプーではベトつきが落ちないので追いシャンプーをいたしまして。
普通に洗うと顔が濡れてしまう頭のてっぺん辺りや前髪は、申し訳ないけれど直に床に座ってもらい、
バスタブに頭を載せる形を作り、美容室と同じ頭を後ろにそらすスタイルで、洗髪。
…このとき、ヘタクソ巻きのバスタオルはほぼズレていて、一応落ちないようにタオルを握っているアヤノちゃんですが。
体のこわばりから腕の可動域が狭いので、タオルを握る手はへその上あたりにあります。
…ええ。胸はもろ見え大サービスの状態です。
Bカップくらいでしょうか。
不登校状態で、なおかつこんな不自然な体のこわばりを作っていることもあってか、
ピチピチの若者とは思えない垂れ具合のお乳ですが。
きれいでかわいい乳首ではありました。
「これなら顔が濡れないでしょ?」
「(うん)」
「でもさ、このバスタオル、いる?」
「…」
「もう胸見えてるじゃん」
「…」
「本当は一人で風呂に入れるし、腕だってほら、普通にもう少し上がるでしょ?」
手首をつかみ、肘を中心にして時計の針のような動きで、円を描くように腕を持ち上げようとすると。
ぐいっとは動かなくても、やはり多少は手の位置が上がり、乳首くらいまでは隠せました。
「どうしようと勝手だけど、自分でも嫌な状況を作っていることに気付けると良いね。おっぱい見せたかったわけじゃないでしょ?」
「…」
「怖いのが嫌とか言って、本当はセックスしたいの?」
「!!」
「ふふっ、なんてね。うそうそ」
「…ほんとに?」
「今怖がったって手遅れだよ。襲われたくないなら襲われないようにもしないと」
「…うん」
「これで分かったでしょ?べつに襲ってひどいことをしようとは思ってないから」
「優しい人で良かった」
「そりゃどうも。ずっとは泊められないけど、とりあえず3日間は仕事休みだから、その間は居ても良いよ」
「ほんと?」
「でも、その代わりに嫌なことも言うよ。甘えてるだけじゃ嫌なことが起きるし、それこそ本当に襲われちゃうかもだしね」
「うん」
「で、とりあえずさ…本当に体は洗おうよ。一人でできるでしょ?」
「…」
「無理?」
「…(うん)」
「洗っても良ければ洗うけど、バスタオル巻いたままじゃ無理だよ。取らないと。取っていい?」
「(うん)」
まさかうなずくとは思いませんでした。
もしかして恥じらいが無い…わけはないでしょうけれど、こちらを信用してくれたのか、何なのか。
でもとにかく、バスタオルを取っても良いと。
実際、握っているバスタオルを取ろうとすると、すんなり手を離してしまいました。
セクシーさはないものの、さすがは学生さん…の、年頃(この時点ではまだ年齢を知らないので、そう思っていました)。
ピチピチ感は無くてもお肌自体はきれいで、おいしそう。
お股の毛は少なめでした。
ただ、あまりにも内股すぎて、割れ目は見えません。
そんな体を、フェイスタオルにボディソープを付けて洗って差し上げます。
「気持ち良い?」
「うん…」
「お父さんとはお風呂に入ったりするの?」
「小さいときはあったけど…」
「そりゃぁ、今は入らないよね」
「ぇへへ…」
「でもさ、やっぱり好きな男の人とか、仲良くしたいなとか、そういう気持ちはあるの?」
聞くと、通っていた美容院の美容師さんに恋をしていたのだとか。
ただ、ストレートに思いを伝えてしまった上に、それを行くたびに繰り返してしまった。
結果的に美容師さんは居心地が悪くなってしまい、移籍せざるを得なくなってしまった。
そんなこんなで、そういう気持ちをいけないもののように感じているのだとか。
いわゆるメンヘラさんの気質があるようで…依存度が高まれば、これはもう楽勝か?
期待が高まります。
が、この時点では本当に体を洗うだけ。
お風呂椅子代わりの踏み台に座ったアヤノちゃんをゴシゴシ。
体系的には適度な体型なので太くも細くもなく。
ただ、筋肉量が少ないようで、体はふんわりした手触り。
男の体質との違いは明らかで、それはそれで「女の子の体」を実感できるものではあります。
「残りはあと一か所だけど、どうする?」
「え?」
「さすがにお股は触られるの嫌でしょ?どうする?」
体の前と後ろと、立てるかと聞いたら意外と立てたので、脚と、お尻と。
そこまで洗えば残りはあと一か所。
さすがに洗うと答えるだろうと思いましたが、しばらく待っても反応がありません。
「自分ではできない?」
「(うん)」
「でも、洗わないといけない事は分かっているよね?」
「(うん)」
「自分でやるか、俺がやるかだけど」
「…」
やり取りのテンポが遅いと色々と質問をかぶせて答えを急かしたくなりますが、大事なのはできる限り待つこと。
そうすることで、自分で答えないと話が進まない、答える必要があるぞと認識させることができますし、
さらに言えば「答えを待ってもらえる」という安心感も与えられます。
そういうわけで、あえて「イエス・ノー」では答えられない形で質問をすることも大切だったりします。
「…洗っちゃって良い?」
「…(うん)」
「じゃぁ脚を広げられる?」
そうは言っても、待っていたら永遠に答えが出てこないときもたくさんあるので、あとはバランスの問題。
何事もバランスは大事です。
答えるのが大変な質問ばかりでは疲れてやりとりする意欲も失せてしまいます。
で…少し迷いはあったようですが、小さくうなづき答えはイエス。
ただ、体のこわばりの関係上、脚はなかなか動きません。
小さく脚を開いたものの、激しく内股でお股自体は全く開きません。
「これじゃ洗えないな…とりあえず座ろうか」
「(うん)」
「だんだん手を入れていくけど、痛かったら言ってね」
座っても内股具合は変わらないので、割れ目の具合は分かりません。
とりあえずは太ももと太ももの隙間に背後から手を入れ、お股まで寄せていきます。
ボディソープのおかげで、締まりはすごいものの無事お股まで手が届きました。
「ちょっと前に出れる?」
いわゆる「スケベ椅子」ではないので、座った状態だと踏み台の盤面が邪魔です。
アヤノちゃんの体を太ももの間に入った右手と、肩に回した左手で前にずらします。
なんとかずらせて、盤面に邪魔されず手が入るスペースができ…太ももの間に手首まで沈めた右手を回し、割れ目に指が当たる状態までもって来れました。
ヌルヌルするのは当然ボディソープのせいですが…逆ソーププレイのようで…いや、経験が無いのでイメージですが…。
いずれにしても、このヌルヌルはやはり刺激的です。
「痛くない?」
「(うん)」
「さすがにここが臭うのは本当にアウトだからね」
本当は指を入れてみたりしたい所、今は我慢。
ありがたいことに明日からは3連休。
なかなか取れない3連休がシフトの流れで勝手にやって来たと思っていたら、
こんなにワクワクする連休になりそうなのだから。
焦ることはありません。
じわじわと、自然な形でやり取りしながら依存度を高めて、そこまでもって行ければいいわけです。
…え?もちろん上手くいかなければそのまま最終日に帰ってもらうわけで、
あくまで「うまくいけば」という話ですよ?
下心は半分です。
「…当たってる」
「え?」
「固いの…」
「かた…あぁ、そりゃそうだよ。かわいい女の子が目の前で裸になっていてさ、なおかつお股を洗っているんだから」
「…」
「普通な流れでいったら、この後指を入れてもっと気持ち良くなって、その後はどうなるか、ね。分かるでしょ?」
「(うん)」
「やりたい?」
「やりたくない…」
「でもこんな状態ならもう逃げられないよ。石鹸でヌルヌルだから簡単に入っちゃうだろうしね」
「…」
そう。逃げ場が無い。
今この場の状況に限らず、拒絶すれば泊る場所が無くなるという意味でも。
そう分かっていて、あえてちょくちょく恐怖心を与えます。
そして「でもそんなことしないよ」と安心させる。
気丈な女の子であれば飛び出せるかもしれません。
それこそスマホ片手に「それなら写真撮って警察行くね。居場所バレてるんだから、あんたも逃げられないよ?」とでも言い返せるかもしれません。
しかしアヤノちゃんは知的な障害がある上に、緘黙もあり、とてもそんなことはできません。
つまり…悪い人からすれば、この上ないほど「良い鴨」。
余分なお母さんが付いてくることにさえ目をつむれば。
「何度も言うけど、自分の身は自分で守るしかないからね。正直、お母さんが守ってくれることは無いでしょ?」
「うん…」
「じゃぁなおさら。自分で何とかできる力を、というかもうできるだけの力はあるだろうから、あとはやるだけだよ」
「うん」
「さ、流して終わりかな。スッキリしたでしょ?」
「○○さんより丁寧だった」
「ん?それ誰?」
「えっと、ヘルパー、さん?」
「あ、そうなの?そりゃぁ良かった。気持ち良かった?」
「気持ち良かった」
そう言って、鏡越しににっこり笑ってくれました。
出会って一番の笑顔でした。
本当に気持ち良かったのでしょう。
かわいい女の子です。
ところで、風呂にいる間、僕はシャツに短パン姿でした。
もちろん裸ではありません。当たり前。
長くなりましたが…お話は一旦ここまで。
お風呂の後の話も、まだまだ続きます。
先に書いておくと、アヤノちゃんの年齢が19歳であることは、この後の持ち物チェックで分かりました。
どこから来たのか、最悪家まで送るとなった場合どこに行けば良いのか。
障害者手帳を確認して分かりました。
そして、社会福祉協議会や事業所などの支援員さんの連絡先もあり、
どこに連絡すればこの親子をどうこうしてくれるのかも分かりました。
幸い19歳ということなので、児相的にはもう対象外。
この状況を受けて措置して施設へ強制連行…ということは無いので。
こちらが無理やりなことをしさえしなければ、関係はどのようにでも続けられる。
当然「同意の上なら性交渉も可能」です。堂々と。
先は長いですが…ちゃんと「最後まで」辿り着きますので。
お好きな方は、お付き合いくださいませ。
あくまで、下心は半分ですけどね。