俺が中3の時ってもう20年ぐらい前になるけど未だに覚えてることがある。
当時は学校で付き合ってるやつとかほぼいなくて、女子のほとんどは化粧すらしてなかった。
携帯が持てるようになってすぐの頃でドコモの501シリーズとか使ってるやつが多かった気がする。
部活が夏ぐらいで終わって、その後の割と暇な時期だったと思う。
友人の酒井の家で俺と酒井と香川と斎藤の4人で遊んだことがあった。
本題の前に簡単に人物紹介しとく。
酒井♂→サッカー部。特別イケメンではないがおもろいやつ。今でいうとこの陽キャ。
和田(俺)♂→バスケ部。フツメン。カッコつけマン。
香川♀→陸上部。短髪黒髪でボーイッシュ。男勝り。巨乳(推定Eカップ)。女優の夏菜似
齋藤♀→何部か忘れた。背が高くてスラっとしてる。男勝り。
見事にバラバラな組み合わせだが、同じクラスだったことで仲が良かった。
俺は密かに香川のことが好きだった。
香川は小学2年の時に引っ越してきて俺のクラスに編入した。
そこから俺と香川は中学3年まで奇跡的にずっと同じクラスだったのだ。
これで運命を感じてたとかじゃないが、ボーイッシュな見た目も気の強い性格も胸の大きいとこも全部がいいなぁと思ってた。
では本題へ。
どういう流れか覚えてないが、その日、酒井の家に4人で集まった俺らは64版のスマブラやらマリカーで遊んでた。
酒井の部屋には「ふたりエッチ」というエロ漫画が全巻揃っていて俺は毎回それを読むのを1つの楽しみにしていたが、この日ばかりは心の中で片しとけよと思った。
休憩中、ふと香川の方を見ると俺の目に衝撃的な映像が飛び込んできた。
香川は思いっきりケツを突き出しいわゆる四つん這いのような恰好になって床にひじをついた状態で携帯をいじっていた。
どういう経緯でそうなったんだと疑問に思いつつ童貞の俺は見てはいけないものを見てしまったような気がしてすぐ目を逸らした。
酒井の方を見たら目が合って、酒井も気づいたのかニヤニヤしてた。
すると陽キャ酒井は何かを思いついたようにニヤけたまんま香川の目の前に移動し脚を開いて座った。
香川は一瞬顔を上げて酒井を見るとふふと微笑んでまた携帯をいじり始めた。
この間も香川はなぜかずっとケツを突き出したまま!エ・ロ・す・ぎ・る・だ・ろ!
酒井はそのままの姿勢で横から香川の携帯の画面を覗き込んだりしながら喋ってた。
今考えると酒井の目線の先には服の隙間からEカップの谷間が見えていたかもしれない!
チラチラそんな状況を横目で見てると酒井がまた俺を見てニヤっと笑った。
なんだなんだと思って見てると酒井はテーブルにあったスナック菓子を取り袋から出すと自分の股間の近くで持って「はい、食べていいよ」と香川に向けて言った。
なにやってんだこいつ????
見てるこっちが恥ずかしくなった。
香川も「はぁ~~?笑」と言ったまではいつもの調子だったが、次の瞬間顔を亀のようにグイっと伸ばし酒井の手を掴み”あの行為”さながらに少し遠慮がちにスナック菓子に食いついたのだ。
「まじで食べた笑」と酒井がおちゃらけると香川は急に恥ずかしくなったのか、照れながら酒井の太ももをパチンと叩いた。
しばらくりんごみたいに真っ赤な顔になって、めっちゃ照れてた香川が馬鹿みたいに可愛いかった。
ちなみにこの時斎藤が何をしてたのかは全く記憶にない笑
それから卒業して少し経ったぐらいで酒井と香川が付き合ってるという話を友人伝いに聞き、あの日の2人の様子がフラッシュバックした。
香川のあの表情はやはりそういうことかと童貞ながらに腑に落ちて、しばし落胆し、少し遅れて走馬灯のように延々と嫉妬が襲ってきた。
これが俺の初めての失恋だった。
20年経った今でもたまに思い出すちょっと切ない話。