ダメだと思いつつ止められない。
そんな感覚を始めてリアルに体感した。
「雪絵」は、中学時代の同級生。とはいってもクラスが一緒だったのは中2の時だけで、高校も別、当時は中◯生がケータイを持つにはまだ早く、番号やメールの交換もしていない。
卒業したら、仲のいい仲間以外とは交信手段が無い、という状態だった。
当時僕は雪絵が好きで、小柄で活発で、髪が長くて綺麗で、声もかわいかった。14歳という思春期の目線で見たときにどうしても気になってしまう、他の女子生徒よりも一回り膨らんだ胸にも魅力を感じていた。
僕はクラスの中では割と中心グループだったが、女子と喋るのは恥ずかしくてあまりできないタイプ。もちろん告白とか付き合うとかは全く異次元の話で想像すらしていなかった。
高校卒業して地元を離れ、ずっと東京にいた僕は、当然雪絵とは連絡も取らず会うこともなく、その間高校や大学でそれなりに恋愛もし、3年前に結婚もして雪絵の存在すら記憶から消えかかるくらいの時間が流れた頃、「同窓会」の知らせが届いた。
中学卒業から丁度15年を記念して。との事だった。
依然仲のいい同級生も何人か行くらしいので、僕も参加することにした。
人数は全体の5分の1くらいで、集まりは良くなかったが、それでも15年前のクラスメイトが異常にオッサン化していたり、やたら陽気になっている様を見るのは面白かった。
開始から1時間くらい経過した頃、それなりに酒も回って腹も満たされたので、席に座ってスマホをいじっていると。
「拓馬くん?」
と、女性に声をかけられた。
ふと顔を上げると、15年経っても面影のある、雪絵の顔だった。
「雪絵ちゃん?」
「そうだよ!覚えててくれたの?」
「なんか分かった」
「そうなの?笑 拓馬君は変わったね」
「そうかな?じゃあ何で分かったん?」
「名札付けてるじゃん」
15年ぶりに会う同級生の顔が分からないなんてことは当然想定されるため、全員フルネームの書かれた名札を胸につけていた。雪絵は僕の隣の空いた席に座りながら、
「久しぶりだね〜」
「15年てすごいよな。みんな年取って…」
「ヒドイ 笑 拓馬君は若いね!」
「そうかなぁ?一応気は遣ってるけど」
「もう30だもんね〜」
「雪絵ちゃんも若いじゃん」
「いやいや!肌とかヤバイから!」
なんて会話を10分くらいして、LINEだけ交換し、それぞれの仲間グループの元に戻った。その日はそれ以降、喋る機会は無かった。僕の中では「相変わらずカワイイなぁあの子は」というぼんやりとした印象だけ残った。
翌日、実家に泊まって昼頃に目覚めると、雪絵からLINEが来ていた。
「昨日はお疲れ様!喋れて嬉しかったです!あの後ちゃんと帰れた?」
という内容。そこまで酔ってはいなかったが、仲のいい友人の1人が潰れていたので気にかけてくれたんだろう。
特に心配ないことを返信し、暫くするとまたLINEが届いた。
「そっか!よかった!私はあの後久々にカラオケ行ったんだ♬疎遠になってた友達ともまた仲良くなれて良かった!」
「それはよかったね!おれは結局元々仲のいいメンバーとの結束が固くなっただけだわw」
「えぇー!もったいない!w せっかく初の同窓会なのに〜」
「いゃーそんなもんでしょ?15年ぶりに喋ったのって雪絵ちゃんくらいだしw」
みたいなやり取りを何となく止めるきっかけもなく続けていくうちに、心の中にうっすらと感情が芽生えてきた。それは向こうも同じだったらしく、
「拓馬君とカラオケ行きたいな〜♬」
多分30往復くらい。最初のLINEから1週間くらい経った頃に、雪絵から明確に「会う」意思表示が来た。僕は少し迷った。既に感情が雪絵をただの古い友達として見ていなかった。会ったら好きになってしまう気がした。しかし、僕は結婚していて、雪絵も1年前に結婚している。過ちは犯せない。しかし、気持ち的には断りたく無い。
「いいよ。そのうち行こうか」
中途半端に素っ気なく、ぼかし気味の返事をした。すぐに返信が来た。
「やった!楽しみだよ♬いつ空いてる?」
だめだ。もう断れない。可愛すぎる…
雪絵と2週間後の土曜に、都内で待ち合わせすることになった。
雪絵は埼玉に住んでいるため、出て来やすい池袋を選んだ。夕方4時ごろに合流し、カフェやゲーセンで時間を潰し、7時くらいにカラオケに入った。夕飯もカラオケで飲み食いして済ませればいいか、というノリだった。
雪絵はかわいい声で僕ら世代の曲、例えばあゆとかジュディマリとか。あとはラルクなんかの男曲も歌っていた。かなり上手かった。僕もアップテンポな曲を中心に、たまにしっとり系を混ぜつつ歌っていた。
「拓馬君うまーい!」
「雪絵ちゃんもめっちゃ上手いよ!」
「昔バンドのボーカルやってましたから!」
「へーすげぇ。カッコいい!」
酒も入り、久々の本気カラオケは大いに楽しかった。2時間くらいが経過したころ、雪絵がトイレに行くと、15分くらい帰って来なかった。一人で歌うのもなーと思い、スマホをいじっていると、ようやく戻ってきた。
「ただいま〜。ごめんね遅くなって」
「ううん。なんかあった?」
そう聞いたのは、明らかに雪絵の声と表情がさっきより暗かったから。
「ん?なんもないよ!大丈夫!」
「ほんと?大丈夫なの?」
「うん…ほんとに…」
あまり追求はしなかったが、少し間が空いて雪絵が話し出した。
「旦那から電話あってね…なんか」
「何か言われたの?」
「今日仕事で帰らないって」
「仕事ならしょうがないんじゃ?」
「うん…でもね…違うんじゃないかなって」
「嘘ついてるってこと?」
「確証はないんだけどね。多分遊んでる」
「友達と?」
「友達の…女の子…じゃないかな?」
雪絵の目は寂しそうで、今にも泣きそうなのを堪えているようだった。それ以上喋らせると号泣してしまいそうな雰囲気だったので、肩をポンポンと叩きながら
「本当に確証がないなら信じるしかない。でも、もし嘘ついてるの分かってるんだったら、無理に我慢せずに、俺に言ったほうがいい。人に言うだけで大分楽になるよ?」
と言うと、雪絵は涙を溢れさせながら、旦那にされた酷い内容を打ち明けてきた。
結婚した1ヶ月後にLINEの履歴から浮気を見つけ、それ以降も何かと仕事の理由をつけては遅帰り、朝帰りを繰り返し、泊まりの出張と言って1週間以上帰らず、知らぬ間に2人の貯金も使われ…なかなか重症な夫婦関係で、それを雪絵は文句も言わず、何も知らないフリをして全部抱え込んでいるんだそうだ。旦那が仕事で自分よりも稼いでくれているからと言い聞かせているらしいが、相当しんどそうだった。
僕は、話を聞いても肩を叩いたりティッシュを渡すくらいしかできなかったが、心の内を吐き出したのが雪絵には良かったらしく、少し気持ちが落ち着いた様子だった。涙を拭い、鼻をかんで、化粧が崩れかけた顔を僕に向け、
「拓馬くんありがとう。会えてよかった。本当に気持ちが楽になった…」
その顔にやられてしまった。
雪絵を帰したく無いと思った。
10時半頃にカラオケを出て、予定では池袋で解散のはずだった。
右に曲がって駅の入り口に向かうはずの足を止めると、雪絵が「どうしたの?」と言って僕を見てきたので、
「どうする?」
と返した。雪絵は不思議そうに目を開き、
「ん?…どうするって?」
僕は足を左に向けた。雪絵もそっちに足を向ける。一歩歩くと雪絵もついてくるが、顔は相変わらず「?」という表情だ。
「もう少し一緒にいない?」
「え?…あっ…んっと…」
察した様子の雪絵は少しうつむき、悩んでしまった。たまに僕の目を見て微笑み、でもすぐに目を切って困り顔をし、手を組んだり足踏みをしたりしている。
僕は雪絵の左手を握り、目を見た。雪絵は少し緊張の溶けたような目で僕を見て「奥さん…は…大丈夫…?」
もちろん大丈夫なわけがない。それはお互い分かっているし、葛藤や後ろめたい気持ちはめちゃくちゃある。それでも止められなかった。
「うん、大丈夫。雪絵ちゃんと居たい」
「うん…しょうがないなぁ…」
2人で、駅と逆の左方面に歩き出した。
何の気なしに選んだ所で、そこそこ安くて綺麗そうな部屋のボタンを押し、受付でお金を支払って部屋の鍵を受け取った。狭いエレベーターから降りてきた若いカップルとすれ違い、それに乗って三階の部屋に向かった。部屋は狭いが綺麗で、ベッドはダブルで大きく、風呂も広かった。
部屋に入り、雪絵の頭を撫でると、今まで見たことの無い色気のある顔になった。雪絵は僕の背中に手を回し、背の低い雪絵が背伸びをする格好でキスをした。唇が触れた瞬間にスイッチが入り、音を立てながら夢中でキスをした。時折聞こえる「ハァ」「ンッ」という雪絵の吐息が堪らなくエロい。僕の首に手を回した雪絵が舌を絡めてくる。ほんのり酒の臭いと、雪絵のいい匂いを感じながらひたすら舌を絡めた。唾液が糸のように伸び、雪絵の柔らかい唇が変形しながら僕の口を塞いだ。10分くらい、夢中でキスをして、一度顔を離した雪絵の表情は幸せそうに見え、とてもエロくて妖艶だった。
シャワーを浴びるという思考は2人とも無くなり、ベッドに雪絵の小柄な体を押し倒し、跨ってキスを続けた。濃厚な感触と音が脳を刺激し、体が勝手に暴走する感覚だ。
雪絵は僕の体に爪を立て、体をくねらせ、脚を擦り合わせ、「もっと欲しい」と体で表現しているようだった。跨ったまま顔を離し、雪絵の顔を覗いたとき、
「不倫だね…不倫しちゃってるね…」
と、雪絵が少し笑いながら言うので、
「そうだね…不倫だ」
「なんか…ヤバイよ…」
「今更?」
「そうじゃなくてさ…なんか…不倫って…凄くドキドキして気持ちが吸い取られそう」
「うん」
「不倫を…好きになっちゃいそうだ…」
「おれも…同じ気持ち」
「ね…?やばいよね…笑」
跨ったまま首筋や耳を舐めながら、雪絵の服を脱がせていった。ピンクのブラジャーから溢れた胸は、今年30になるとは思えないくらい綺麗で張りがあり、まん丸だった。カップはEらしく、身長が153センチしかないのは胸に栄養が取られたからだと言ったらつねられた。
綺麗でピンと立った乳首を舐めると、「ハァ…」という声を出して体を反らせる。舌で優しく濡らしながら、大きな胸を下から包むように揉むと、「アッ…きもちぃい…」と高い声を出す。かなり敏感らしく、乳首を責め続けているとビクビク痙攣しているようだった。
「今度はあたしの番だよ?」
と言って起き上がり、僕に跨って乳首を舐めてきた。柔らかくて長い舌がねっとりと這い回り、吸ったり塗りつけたり軽く噛んだりされるたび、たまらない感覚になった。手で優しく撫でられていたモノを取り出され、先端にキスをしてから口の中に含んだ雪絵が、上目遣いでこっちを見てくる。唾液をたっぷり溜め、ジュボジュボと音を立て、恍惚とした表情でゆっくり動く雪絵の姿と、下半身に全神経が集まったような至高の感覚に全身が骨抜きにされた。
「おっぱいで挟む?」
と言って、雪絵が自分の胸を寄せ、硬いモノを挟んで動き始めた。
さっきの唾液がヌルヌルと纏わりつき、雪絵のEカップの中でガチガチに硬直したモノが包まれて熱くなる。雪絵も上下に動きながら、「アッ…アッ!…」と声を上げる。
雪絵の上下運動と、ヌチャッヌチャッという音はどんどん早くなり、快感も加速する。「どう…?拓馬くんっ…気持ちいい?」という問いかけに、首を縦に振るのが精一杯だった。
そのままイきそうになったので慌てて体を起こし、雪絵を押し倒す。そして、雪絵の股に顔を埋め、舌を這わすと「ヤンッ!!ダメェッ!!はぁぁあんっ!!!」という最高にいやらしい喘ぎ声が聞こえた。ぐちょ濡れになったパンツを剥ぎ取り、舌を中まで入れる濃厚なクンニをした。薄くて手入れされた毛に、黒ずみの少ないヒダ、愛液はトロトロと分泌されているが、嫌な臭いはない。舌の根元まで中に入れ、ピチャピチャ音を立てて掻き回し、ジュルルルと吸い尽くす。そのたび、身体をくねくねと捻らせながら反り、「ひやぁんっ!!アンッ!!ヤァァン!!だめぇェェっ!!…」と繰り返す。
「拓馬ァ!!入れてぇ!!」
ゴムを付け、一気に奥まで挿入した。
「アンッ!拓馬ッ!拓馬ぁァ!!」
「雪絵ッ!!すげぇ…いいっ!」
「アッ!アッッ!拓馬の!!おっきい!!硬いイッ!!」
「雪絵ぇ!好きだ!!マジでかわいいよ!!中学の時から…好きだった!!」
「アアンッ!あっ…アタシも…好きッ!!嬉しいよぉっ……!!」
「雪絵ッ!!雪絵ぇッ!!!」
「拓馬ァッ!!ハァッ!!アンッ!アンッ!アンッ!アンッ!アンッ!!!」
「いくよ!雪絵ッ!」
「アァンッ!!来てっ!!拓馬ァ!!拓馬ぁあアアアァアアンッ!!!ッッーーーー!!!」
…………
「ハァッ…ハァ…」
「アッ…アン…よかった…」
「雪絵ちゃんも…すごいよかったよ…」
「…ハァ…拓馬…くんも…ヤバイよ…こんなの…また…したくなっちゃう…」
「とりあえず…後でもう一回しよ?」
「えー?…しょうがないなぁ……」
その夜、そして翌朝も合わせ、計3回交わった。本気でお互いを愛してするセックスだった。朝ホテルを出て、手を繋いで駅に向かい、雪絵を改札で見送るときに、最後にした会話は「またね」「うん」だった。お互いがもう切り離せない事を分かって出た言葉だった。
背徳心があるほど不倫は抜け出せなくなる。
今でも妻を心から愛し、本気で悪いと思いながら、2ヶ月に一度程度の「雪絵との不倫」に、これ以上ない快感を感じながら生きている。