中学一年生の妹の由美と家でセックスした翌朝、登校した中学校でよいタイミングが見つからなくて、なかなか精液のついたティッシュを処分することができずにいた。ママの目があって家で捨てられない精液付きのティッシュが、そのままカバンの中に残っていた。
家に帰るまでに何とかしたいので、放課後、生徒会室で要件を済ませた後、それを捨てられそうな教室を校舎内で探していた。音楽室から、ピアノの音が聞こえてきた。聞きなじみのある曲で、すぐに妹だとわかった。
「(このピアノの音、由美だ)」
妹は、学校で合唱の伴奏者に選ばれた。先日校長先生から激励を受けて、家でも空いた時間に練習していた。何度も聞いていたので、すぐにピンときた。家だけではなく、学校の音楽室でも練習していたようだ。
ピアノの音に導かれて、音楽室に入っていった。
セーラー服姿の妹は、ピアノに向かって真剣に練習に集中していた。ぼくは静かに室内に入ったので、妹は気づかなかった。妹の練習の邪魔をするつもりはない。
僕が聴く限り、演奏は十分上手だ。しかし、妹は自分の演奏にまだ納得がいかないようだった。楽譜を見直したり、同じパートを繰り返したりしている。ぼくは、近くの机に腰掛け、静かに妹の練習を見守っていた。
練習に一区切りつき、妹は息抜きをした。思い切り腕を上に伸ばし、背筋を伸ばしてストレッチした。肘を張ってから肩を上下し、首を左右に倒してから、ぐるっと回した。室内に人がいるのに気付き、びっくりした。
「きゃっ」
「ぼくだよ」
「もう、びっくりさせないでよ。どうしたの?」
妹が熱心にピアノの練習をしているのに、精液のついたティッシュを捨てる場所を探してた、なんて言えなかった。ここは聖域だ。妹の大切な空間を汚すようなことはしたくない。
「由美のピアノが聴こえたから、つい来ちゃった」
「来たなら、言ってくれればいいのに」
「真剣に練習してたから、邪魔しちゃいけないと思ってさ」
「ありがと」
妹は可愛い笑顔を見せた。
「なんか納得いかないんだよね」
「十分上手だと思うけど?」
「感情が入り切れてない気がするの」
「そうなんだ」
そう言われても、ぼくには繊細な違いはわからない。でも、妹がよりよい演奏を追求していることはわかった。
「あまり無理しないで、疲れたら休んでね」
立ち去ろうとしたら、妹が甘えてきた。
「ねえ、おにいちゃん。疲れたから肩揉んで?」
「いいよ」
妹をサポートできるのは嬉しい。立ち上がって、ピアノの椅子に座っている妹のところに行き、肩を揉んだあげた。
「あー、気持ちいい。おにいちゃん上手だね」
「いつでもやるから遠慮なく言って」
「じゃ、これからもずっとお願いする」
「喜んで」
妹が、もういいよ、というまで、肩揉みを続けた。
下校の時刻を知らせる放送が流れてきた。
「帰る時間だ」
「えー、もう?」
「いっしょに帰ろうか?」
「うん」
妹も立ち上がった。
音楽室の窓から夕陽が差し込み、影が伸びていた。妹の可愛い横顔が輝いていた。
ぼくと妹はどちらからともなく近づき、見つめ合った。そして、そっと抱きしめ合って、キスをした。