リサに逃げられて傷心の私に、借金女が迫ってきた

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リサに逃げられた私は何をする気も起きず、リサと一緒に飼っていたアキを自宅から追い出し、結局ひとりになりました。

これまで借金を盾に、多くの他人の愛する女、大切な女をオモチャにしてきた報いなのでしょう。

「今年の夏も別荘ですか?」

先週、私の部下がそう尋ねてきました。

父が生きていた頃から毎年夏は別荘で過ごしていましたが、今年は行く気にもなれませんでした。

「今年は自宅で過ごす」

「ではこちらはどういたしますか?」

部下がタブレットを見せました。

そこには利息の支払いが遅れているお客様のリストが写し出されています。

いつもなら、その中から女を選び別荘に同行させてオモチャにします。

「今年はナシ」

私はそれだけ告げて、タブレットを閉じました。

翌日、一人の女性が訪ねてきました。

年の頃40才半ば、小太りの乳も腹もケツもでかいブサイクな女です。

「別荘に連れて行ってください」

聞けば利息の支払いが3ヶ月も遅れているとのこと。

別荘に同行すれば利息がチャラになると聞き、どうしても別荘に同行したいとのことでした。

私は今年は別荘に行く気がないことを告げましたが、彼女は諦めずに同行を願い出ます。

「別荘に同行するとどうなるか分かっていますか?」

「知っています。でも家族の為にはこれしかないんです」

私はタブレットを開き、彼女の資料に目を通しました。

彼女の夫が経営する喫茶店に二千万近い融資をしています。

大学生の息子と娘がいて、写真を見る限り、娘をオモチャにするつもりで融資したのだと思います。

娘ならともかく、この母親は・・・・・・でも、彼女は引き下がりません。

私は彼女のしつこさに腹が立ち、

「だったら、覚悟を見せてもらおう」

と彼女に命令を下しました。

躊躇うこともなく、彼女は命令通りに、その場で土下座をして、

「どんなご命令にも従います。豚ババアをオモチャにしてください」

と言いました。

いつもなら反応する愚息がピクリともしません。

彼女がブサイクだからとかは関係なく、私は女が屈辱や羞恥に身悶える言葉を言えば興奮するはずでした。

けれども・・・・・・私は彼女への腹立ちと自分の情けなさと、いかにリサを愛していたかを思い知りました。

リサはもう帰って来ない・・・・・・そんな感傷を抱いている私の前で、彼女は突然、顔をあげると、意外なある事実を私に告げたのです。

続きます。

■続き
「私、リサさんのこと知ってます」

彼女はそう切り出しました。

「マサキさんのこともマサキさんのお父さんのことも」

彼女の父親は私の父が経営する会社に勤めていて、彼女も高校生の頃にその会社が運営する店舗でアルバイトをしていたそうです。

店舗に何度か訪れた私の父は彼女に私と同じ大学に進学して、私の大学での様子を報告するように頼んだのです。

彼女は父の頼みを引き受けて、それとなく私を見張って、私がリサに近づいたことを父に報告したそうです。

父は彼女にリサに近づくように命じ、私の見張りからは外したのです。

リサに接近した彼女は父の命令で、リサをバーに誘いました。

そこで若い男がリサに絡み、父が現れて、若い男を追い払い、その後、父がリサを送って行ったそうです。

おそらく、父はリサを私から遠ざけたかったのでしょう。

私の頭には父がリサをオモチャにしている映像が浮かんでいました。

私は生涯、父の呪縛から逃れられないのでしょう。

思えばリサを愛したのは父の呪縛から逃れたかったのかもしれません。

いまとなっては愛していたのか、そもそも人を愛することがわからないのかもしれません。

「女はオモチャ。性欲処理の道具。征服欲を満たすだけの生き物」

父はそんなことをよく言っていました。

だとしたら、幼い頃に死んだ私の母はなんだったのでしょう。

父にとって私はなんだったのでしょう。

私は愛されたことがない。

私は愛したことがない。

私が生まれてきたことに意味はない。

そのことにやっと気づきました。

いえ、本当はずっと気づいていて、気づかないふりをしていただけかもしれません。

私にそう気づかせたこの女を地獄に落としたい。

私はすべてを話した彼女への憎悪を抑えることができませんでした。

いえ、すべての女への憎悪が生まれました。

とりあえず、彼女を帰らせて、私は彼女について部下に徹底的に調べさせました。

同時にリサに逃げられてからは興味もなくしていた女をオモチャにすることに、興じ始めました。

おそらく私は死ぬまで女を憎悪し、女を苦しめ続けるでしょう。

すべての女に生まれてきたことを後悔させてやりたい。

私は仕事への意欲を取り戻し、今日も借金女を苦しめることを考えています。

懺悔、いえ、女への憎しみをまた吐き出しにきます。

私が生きている限り。

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