これは、大学入学直後の衝撃だった出来事。
俺は関西の田舎から、東京の大学に進学した。
そこそこの進学校だったが、関西の田舎だったためほとんどの人は関西の大学に進学するため、それ以外の地域に行く人は少なく、同じ大学に進学したのは俺と麗香のふたりだった。
麗香は身長150cmないような小柄で可愛らしい感じの子だった。
高校3年のときに同じクラスだったが、大人しくて積極的に男子とからむようなタイプではなかったので、あまり話したことはなかった。
ただ、クラスの卒業パーティーで同じ大学に進学することを知って、どこに住むかなど色々話し連絡先を交換したので、少し期待していた。
しかし、特に何もなく、大学内でも会釈を交わすくらいの関係だった。
7月の終わり頃、麗香から突然、相談があるから会えないかと連絡があった。
それも、できれば彼女の家に来てくれないかということだった。
何の話か心当たりはなかったが、女子の家に行くなんて初めてのことだったので、少しどきどきしながら待ち合わせ場所に指定された、麗香の最寄り駅に向かった。
駅につくと、すでに麗香が待っていて、俺を見つけると小さく手を降ってくれた。
「山田くん、ごめんね。急にこんなところまで来てもらって」
「ううん、テストも終わってちょうど暇してたから大丈夫。何の話なん?」
「ごめん、ここではちょっとしにくいから、家でいい?」
麗香は、少し暗い表情だった。
夏休みに遊びに行くとか、同窓会の話なのかなと思って気軽に考えていた俺は、想定外の深刻そうな様子に戸惑ったが、黙って麗香の家までついていった。
麗香の家は新築に近いようなワンルームマンションで、当時自分が住んでいたマンションよりずっときれいだった。
部屋の中は小さなタンスとベッド、机、テレビ台くらいで、きれいに片付けられていた。
ジブリが好きなのか、テレビ台の上にトトロなどの人形が並べられていたのが印象に残っている。
「狭くてごめんね。そこに座って。えーと、お茶でいい?」
「あ、うん」
俺と麗香は丸テーブルに向かい合って座り、近況とか、地元の友達のことを話した。
少しした頃、麗香はしばらくだまって、切り出した。
「それで、相談したいのはね」
「うん。」
「あの、、赤ちゃんができたみたいなの」
「えっ」
俺は、全く想像していなかった話になんて言っていいかわからなかった。
今までの話にも彼氏がいるということは、いってなかった。
「ほんまに?」
「うん。生理がきてなくて、検査薬使ったら、、陽性だったの」
その言葉をいいながら、麗香は泣きはじめた。
「・・・ごめんね。突然困るよね。。。でも、誰に話せばいいかわからなくて」
俺は衝撃が大きすぎてしばらく何も言えなかったが、麗香が少し落ち着くのを待って聞いた。
「相手は誰なん?」
「・・・わかんない。GWにエッチした人の誰かだと思う」
麗香が妊娠していることにもショックだったが、誰との子どもかわからないほど何人もの人とエッチしていることに衝撃を受けた。
麗香は経緯をぽつぽつと話してくれた。
麗香は理系だったため、クラスに女子が4人しかおらず、しかも少ない女子は全くタイプが違う人たちなのでうまく溶け込めていないらしい。
男子たちは、のりがいい他の3人と話すか、女子に話しかけたりしないタイプでクラスの中で孤立していたようだった。
目立たないためかサークルからもそんなに勧誘されていなかったようだ。
そして、4月も終わりに差し掛かり少しあせっていたところ、GW前大学の前でイベントサークルの新歓に勧誘されたということだった。
それまで、新歓の誘いはすべて断っていたそうだが、友達を作りたいと思っていたのと、どうしても来てほしいと言われたのがうれしくて思いきって行ってみたらしい。
新歓の場所はカラオケで、最初のうちは初めてお酒を飲んだりカラオケを歌ったりしていたが、
途中から、周りの男女がキスしたり、触り合ったりして様子がおかしくなったらしい。
麗香にも麗香を勧誘したAが、かわいいとか、大学生になったらエッチしたことないと恥ずかしいとかいってせまってきた。
麗香はずっと断っていたが、周りではもうエッチを始めていて、やらないと帰れない、というようなことまでいわれて、OKしたということだった。
そして、Aとやった後も、何人か覚えていないが4、5人以上とはしたらしい。
そこまで話して麗香はまた泣き出してしばらく涙がとまらなくなってしまった。
麗香みたいな子が初めてをそんな場で経験したかと思うと、不憫でならなかった。
俺は、麗香が落ち着くのを待ってきいた。
「ゴムはしてなかったん?」
「してなかったけど、多分みんなお腹とかお尻にだしてたから、中には出されてないと思う。する前に、前に出した精子がおちんちんの中に残ってると妊娠するかもしれなから吸い出してっていわれてやったんだけど、初めてだったからちゃんと吸いきれてなかったんだと思う」
当時俺は童貞だったので、よくわからなかったが、まともな避妊をしていないことは明らかだった。
「その人たちには、妊娠したこといったん?」
「うん。そしたら、私のうちで話そうっていわれて、Aさんがここにきてくれたの。それで、大丈夫、俺がなんとかするっていわれたんだけど、その日から連絡がとれなくなって、どうしていいか分かんなくなって山田くんに連絡したの。大丈夫っていったのも、エッチしながらだったし、騙されたんだと思う。」
そう言いながら、麗香はちらっとベッドを見て、俺はそこのベッドで麗香がやられている姿を想像してしまった。
「どこの大学の人とかもわかないん?」
「うん。。」
「警察に言ったほうがよくない?」
「だめ。お父さんやお母さんにこんなこと知られたくない」
「じゃあなんで俺に言ったの?」
「うん。。あのね、中絶の同意書に協力してほしいの。」
「はあ?」
俺は、ちょっと強い口調でいってしまい、しまったと思った。
ただ、そんなにかんたんに同意できることではない。
「ごめんね、ごめんね。でも山田くんしか頼れる人がいなくて」
麗香はもともと男友達がいるタイプでもないし、東京ではなおさらだ。
追い詰められて、俺を頼ったんであろうことはわかった。
「お金はどうするん?」
「調べたんだけど、入学祝いのお金で足りそう」
「わかった。。ちょっと考えさせて」
俺はそう言って立ち上がると、帰ろうと扉に向かった。
「うん、ごめんね。こんなこと頼んで。でも、できたら早めに返事をくれるとうれしい。ほんとにごめん。」
俺の背中に向かって、麗香が小さな声で言った。
おそらく、一日でも早く中絶したほうがいいんだろう。
口癖のようにごめんという声にも胸がいたんだ。
俺は帰ると麗香がいったと考えられるイベントサークルを調べた。
麗香が行ったヤリサーは意外とすぐに見つかった。
話をぼかしながら、同じサークルの友人に相談したところ、
多分、Bというサークルじゃないかということだった。
俺も知らなかったが、有名なヤリサーで、校内では勧誘禁止にされているらしい。
そういえば、麗香が声をかけられたのも、大学内ではなく、駅に向かう途中ということだった。
サークルの真司先輩が、Bに友達がいるということを聞き、連絡取れないか聞いたところ、
ご飯をおごるなら会ってもいいということだった。
麗香に合わせるのはよくないと思ったので、
俺と真司先輩、そして真司先輩の友人のCでファミレスで会った。
Cは雰囲気イケメンという感じの人だった。
真司先輩から、サークルに入りたいからどんなことをしてるか教えてほしいということで紹介してもらったので、めしを食いながらサークルの内容を教えてもらった。
Bは毎年、新入生を狙って勧誘し、乱交パーティーのようなことをしているらしい。
基本はゴムをつけるそうだが、麗香みたいに経験が少ない子や押しに弱い子は生でやってるらしい。
C「経験ない子は生で入れても外で出すから大丈夫っていったらたいていOKしてくれるんだよね。」
俺「避妊しないんですか?」
C「だから、基本外で出してるって。ほかの人が出した後、いれたくないでしょ。まあ、何回もやってると最後の方は出てるのかどうかわかんなくなることもあるけど笑。我慢したと思ったらでちゃったり」
麗香から聞いた話と合わせて考えると、妊娠しても不思議ではないなと思った。
俺は、そこまで聞いて本題に入った。
俺「4月○日って、うちの大学の子と新歓飲み会ありました?」
C「4月?ちょっとまって」
Cはスマホを取り出して予定を確認しているようだった。
C「あ、カラオケでやったやつか。俺も参加したな」
俺「そこに、麗香って子いました?」
C「覚えてるわけないじゃん、そんな前のこと。それに、何人参加してると思ってんだよ」
俺は、麗香の写真を出して見せた。
俺「この子なんですけど」
C「だから、覚えてないって。あっちょっと待って、わかるかも。ちっちゃい子だろ」
そういってCはスマホをしばらく触ると、こちらに動画のサムネイルを見せた。
そこに写っていたのは、カラオケのソファで、大柄な男の前に寝ている麗香だった。
顔を痛そうにしかめているが、間違いなかった。
上半身は服を着ていたが、すそがめくれ、白いお腹が見えている。
そして、スカートはめくりあげられ、あそこに、間違いなく大柄な男のペニスがあてられていた。
Cが動画を再生すると、麗香の中に太いペニスが入っていくまでの様子が写っていた。
音は出していなかったので、何をいっているのかはわからない。
麗香は痛そうに体をよじったりしていたが、それほど強く抵抗しているようには見えなかった。
C「思い出してきた。この子、処女だったんだよね。こいつ、Aっていうんだけど、ロリ系が好きでさ。処女のロリとやれるって興奮して撮らされたんだよ。この後俺もやったけど、めっちゃきつかった。そいうえば、この子妊娠したんでしょ?もしかしてそのこと?」
俺「知ってるんですか?」
俺はCが、麗香とやったことを軽くいうのにも驚いたが、妊娠したことを知ってて特に気にしてなさそうなことにも驚いた。
C「この前、Aに連絡してきたでしょ?えーっと、ほら、これ。」
Cが俺に見せたのはBのグループラインのようだった
//////////
A:麗香から妊娠したってラインがきた
○:麗香って誰だっけ?
A:GWの新歓に来てた、処女のちっちゃい子
○:お前が気に入ってたやつか。中出ししたっけ?
A:ちょっとだけな。最初に精子入れた男になりたいじゃん。でも、ほとんど外に出したで。ほかのやつもやってたからそっちちゃう。
○:いや、お前絶対めっちゃ出してる笑どうするん?
A:とりあえず会ってくるわ
○:えっ会うん?めんどいからブロックしたら?
A:もっかいやりたい笑妊娠してたら中出しし放題だろ
○:お前、あの子好きだな
A:まあ、また報告するわ
//////////
A:やってきました!
○:麗香?どうだった?ってか遅かったな。トラブル?
A:3回してきた。全部中出しww
○:鬼畜。よくやらせてくれたな。
A:安心しろとか、俺にまかせろとかいってたら、めっちゃ従順ww上に乗って、必死で腰ふっていかそうとしてくれてめっちゃかわいかった。あと、フェラも教えて飲んでもらった。
○:お前、それ惚れたんちゃう。
A:いやそれはないな。向こうはほれたかも笑
○:どうするん?
A:もうブロックした。ちょっとおしいな。妊娠してなかったらなあ。
//////////
日付を見ると、俺が麗香に会った前の日。
麗香の中には誰のかわからない赤ちゃんだけでなく、Aの大量の精子が入っていたのだ。
俺はクラクラして吐きそうになった。
今思うと、女子の一人暮らしににつかわしくない匂いがした気がするが、童貞の俺にはそれがなんだかわからなかった。
俺「Cさん、Aさんに責任とってもらえますか」
C「はあ、だって誰の子どもかわかんないじゃん。俺ら以外ともやってるかもしれないし。お前もやったんじゃないの」
俺「してないです。あなたもしたんでしょ。責任あるんじゃないですか」
C「俺は中出ししてねーし。危険日に新歓にほいほい来る方がわるいでしょ」
真「まあまあ」
喧嘩腰になってきた二人を真司先輩がたしなめた。
「俺、もう行くわ。へんなこと周りに広めたりよけいなことしたら、麗香の動画ばらまくからな。見せた以外も全部。真司、またな。もうこんなやつに会わせんなよ」
Cはそう言って帰っていった。
真司先輩は事情を察したようだったが、Bは怖い人達ともつながってるから変な気を起こすなよと言っていた。
Bのメンバーに責任を取らせるのはほぼ不可能に思えた。
警察にいこうとも思ったが、麗香が頑なに親に伝わるのを嫌がったので、それもできない。
最終的に、俺は麗香の同意書にサインした。
麗香が心配だった俺は、しばらく、一緒に御飯を食べたりしていたが、俺に彼女ができたこともあり、
もとの会釈する程度の関係にもどった。
その後麗香がどのようにすごしていたかはわからないが、毎年お礼を書いた年賀状が届くようになった。