私が小学6年生くらいの時の夏の話です。
水泳教室に行くため川沿いの道を歩いていると、ある同級生の女の子Aちゃんが反対側から歩いてくるのが見えました。
Aちゃんは基本ショートボブで黒髪が綺麗な清楚系なかわいい女の子でした。どこか不思議な感じも漂っており、そこもかわいい要素の1つです。
また、この時点で確か胸がDカップくらいあり、巨乳なイメージもありました。
Aちゃん本人なのは確実なのですが、パッと見どこかが不自然に感じました。
その不自然の正体は、マスクの両端から出ているベルトと、夏にもかかわらず上着を肩にかけていることでした。
そして何より、年代はわかりませんが大人の男の人が彼女の背中を触りながら一緒に歩いているのが一番の不審点です。
更に彼女の服装はとても露出が多く、上着の下はおへそが出るタンクトップ、下半身は黒いピチピチのスパッツで、もしかしたら男の人に脅されたりしてるんじゃないか、とも思っていました。
不安でしたが私はなぜかもしかしたらの場合Aちゃんを助けられるかもしれないと思い、一応「あ、Aちゃん」と声をかけてみました。
が、Aちゃんは恥ずかしそうに目をそらしてしまいました。
すると隣の男の人が、
「だめじゃないか、お友達を無視しちゃ。」と言いAちゃんの肩を掴み無理やり私のほうを向かせました。
Aちゃんはますます顔を赤らめますが、
「ちゃんと口であいさつしないと」と、男の人にマスクを取られてしまいました。
マスクが外れたAちゃんの口には、いくつか穴の空いた赤い玉が入っていました。
当時の私はまだこの玉の名前がわかりませんでした。
「さあ、あいさつしなさい」
と言われ、Aちゃんは
「ほ、ほぉひひあ」と泣きそうな表情で言いました。
何がなんだかわからなくて唖然としている私に、男の人は「ごめんね、今この子はお笑いの練習してるから喋れないの。」と言って、Aちゃんの肩を叩き、「行くぞ」と言い、また歩いていってしまいました。
もう一度振り返り、私に「この事は絶対に内緒にしておいてね」と言うと、また歩き出しました。
歩いていく2人を振り返って見ると、Aちゃんは手を後ろで組んでいるように上着が盛り上がっていました。
縛られていたのかもしれません。
不安になった私は学校に連絡しようか迷いましたがAちゃんは恥ずかしがっていた段階では嫌な顔をしていなかったのが引っかかり、その日は通報できませんでした。
次の日、学校でAちゃん本人はちゃんと学校に来ていたのでその事を聞いてみると、顔を赤らめて「私もやりたくてやってるから気にしなくていいよ。できれば忘れて。」と言われました。
その後、私がボールギャグの存在を知ったのは中学1年生になってからです。