中学二年生の夏休みに、プールへ行った時の出来事です。
私はその日、初めてビキニを着ました。今まではスクール水着だったので、ちょっと大人になった気分でした。
当時の私は子どもっぽく見られるのが嫌だったのです。そして同時に、年上の男性への憧れも抱いていました。
そんなフワフワした年頃だったからこそ、私はとんでもない誘いに乗ってしまいました。
「ねえねえ、君って中◯生?」
そう言って、年上の男性が声をかけてきました。要するに、ナンパです。
ナンパされることが人生で初めてだった私は舞い上がってしまいました。私が大人っぽくて魅力があるから声をかけられるんだ、などと勘違いをしたわけです。
彼は高校三年生で、中二の私からするとずっと大人に見えました。そして、話しているうちに彼のことがかっこよく見えてきたんです。
「あのウォータースライダーで遊ばない?」
「……まあ、ちょっとだけなら」
彼の誘いに、私はあっさりと同意しました。後に、彼の態度が豹変するとも知らずに……。
数分後、私たちはウォータースライダーの上にいました。そこで彼が、私を後ろから抱きしめるような形で滑りたいと言い出したんです。
初対面の男性から密着されることは恥ずかしかったのですが、私は断りきれずに了承しました。
そして、滑り始めた瞬間に彼が態度を変えました。
彼の手が私のビキニを掴み、ぐいっと引き上げたんです。次の瞬間、私のおっぱいが両方とも、ぽろん、と出てしまいました。
「ちょ、ちょっと!?」
私はびっくりして声を上げました。
彼は怖い声で、
「うるせえな。黙って揉ませろよ」
と言って、露出してしまった私の胸を、乱暴に触り始めました。
ウォータースライダーはチューブのようになっていて、滑っているときは外から見えません。私が痴漢されていることは、誰にも伝わらないのです。
彼はビキニを剥ぎ取り、さらに足を使って私の水着のパンツまで脱がせようとしてきました。
「やっ……だめっ……」
と、必死に抵抗しましたが、水着は膝のあたりまで下がってしまいました。
脱がされることが恥ずかしいというよりも、とても怖かったことだけを覚えています。
スライダーは何度も蛇行した後、やっと着水しました。滑っているのは短い間だったはずなのですが、私にはとても長く感じられました。
そして、この後の時間も地獄のようでした。
水に落ちた衝撃で、私の水着は上下とも脱げてしまったんです。まあ、体にかろうじて引っかかっていただけなので、脱げるのも当然のことでした。
ウォータースライダーの下にはたくさんの見物人が集まっていたので、私は大勢の人の前に、全裸で放り出される形になったのです。
係員さんが水着を探してくれるまでの間、私は両手で必死に体を隠しながら待つしかありませんでした。
男性客たちは遠慮なく私の方を凝視していました。耐えられなくて視線を逸らすと、私に痴漢した彼が逃げていく姿が目に入りました。
悔しいのと恥ずかしいのとで、私はその場で泣いてしまいました。水着が無事に見つかったのは、それから数分経った後でのことでした。
この出来事がトラウマになって、私は今でも男性が怖いです。もちろんビキニも着ませんし、プールにもなるべく行きません。
世間知らずだった私にも問題はあるのですが、世の中にはそこにつけ込む悪い男性も存在しいます。
女性の皆さんは私と同じような被害に遭わないように気をつけて欲しいです。