中学三年生の夏休みの話です。
その頃の私は塾に通っていて、近所に住んでいる三人の男子と一緒に通学していました。ちなみに、その中の一人は私の好きな人でした。
思春期だった私は、男子の前ではなるべくオシャレな私服を着るように心がけていました。
ある日、私は薄いピンク色のワンピースを身につけて塾へ行きました。そしていつも通りの帰り道の途中、一人の男子がこう言いました。
「なあ、近道しようぜ」
彼が指差す先には空き地がありました。通り抜ければ近道になりますが、周りがフェンスで囲まれています。
私はスカートなので、フェンスをよじ登ることに抵抗がありました。しかし、男子たちは近道に乗り気でさっさと歩いていってしまったのです。置いていかれたくない私は、しぶしぶ彼らに従う形になりました。
パンツを見られるのは嫌だと思ったので、男子たちに先にフェンスを越えてもらいました。その後で私は、スカートの前がめくれないように注意しながら彼らに続きました。
その時でした。
ぐいっ、と何かに引っ張られるようにして、私のワンピースがめくれ上がりました。なんと、服の後ろの部分がフェンスに引っかかってしまったんです。
「きゃっ……うそっ!?」
私は服の生地を引っ張りますが、フェンスの上で固定されてびくともしません。ワンピースは思いっきりめくれていて、パンツどころかブラまで丸見えになっていました。
「おい、大丈夫か?」
気づけば、男子たちが私の方を凝視していました。
いきなりパンツ丸出しになっている私に、かなり戸惑っているようでした。
「大丈夫じゃないけど……。っていうか見ないでよ!」
私はパニックになってそんなことを言っていた気がします。
結局、私の好きな人がフェンスによじ登って、引っかかったワンピースを外してくれました。
それまでの間、私は下着が丸見えなのに隠せない状態でいました。
好きな人にも見られたし、思い返すだけで今でも顔が熱くなります。これが学生時代の記憶の中で、一番恥ずかしかった出来事です。