マー坊とせっちゃん…「バカ夫婦」のエッチな体験談に何時も多数の閲覧と続編希望を頂き、激裏GATE-エロティカの数少ないバカ夫婦のファンの皆様には本当に心から感謝致しております。m(__)mペコリ
相変わらず読み辛い、拙い乱文では御座いますがバカ夫婦と子供達、そして彼等を取り巻く友人達の人間模様をお楽しみ下さいませ。
登場人物スペック
「誠人(マー坊)」→洋食レストランで働いている、仮性包茎でちっぱい好きなコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。
「節子(せっちゃん)」→21歳で3児の母親になった、輪姦被害経験の有るアニメ顔のちっぱい若妻。マー坊命のちょっぴりヤキモチ妬きな一棒主義者。
「鉄さん」→誠人が働く洋食レストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが孫達にはジジバカ全開の根は良い人。
「真奈美」→誠人の腹違いの妹で医大卒業後、バカ夫婦行きつけの総合病院で働く新米看護師。
・・・
「本当かぁ?マー坊…」
「録音も録画もしてませんでしたから、証拠は有りませんが…でもお袋共々はっきり聞きました、沙知子が❝宝くじ❞って喋ったのを…」
此処は俺が働く洋食レストランの厨房。
ゴールデンウィークの直前に、俺達バカ家族とお袋、それに真奈美ちゃんは北関東へ、親父のお墓参りに出向いた帰路。
漸く拙いながらも言葉を発する様になった沙知子が唐突に、「たからくじ」と喋ったのだ。
「そう言えばウチの利徳も…赤ちゃんだった時に、予言めいた事を色々言ってましたね。❝雨❞って喋ったら土砂降りの大雨が降り出したり、❝ぼーぼー❞って指差した家が火事になったり…」
「せっちゃんのママ友の菫さんが❝赤ちゃんには、赤ちゃんにしか見えない物が有る❞って言ってたのは…本当なんですね」
「それより先輩…なんで沙知子ちゃんはそもそも❝宝くじ❞なんて喋ったんでしょうか?」
「そこなんだよな…」
「おう、みんな。この際だ、沙知子ちゃんの予言?に乗っかって、みんなで金を出し合って、宝くじを買ってみねぇか?」
「良いっすね、鉄さん!」
「異議なし!」
「賛成です!」
「よっしゃ、話は決まりだな!おうっマー坊、金は後でみんなから集めるから宝くじを買ってきてくんな!」
「…分かりました。それじゃ皆さん、何処の宝くじ売り場で宝くじを買いますか?」
「確か駅南口出口の売り場が❝良く当たる❞って聞きましたが…」
「後、●○百貨店の売り場も良く一等が出るって評判ですよ」
「駅南口と、●○百貨店の売り場ですね…了解しまし…」
「あっ…あのーすいません!鉄さんはいらっしゃいますでしょうかー!?」
厨房から顔を出すと…青と赤のレプリカユニフォームに袖を通し、首に矢張り青と赤のマフラータオルを巻き付けた元EXILEのATSUSHI似の正太郎さんと聖羅先生の「瓦斯サポ」カップルが腕を組んでいた。
「おうっ、ショタ久し振り!それに聖羅先生、どうしたんでぃ?」
「鉄さん…それに皆さん、俺達…結婚する事になりました!」
「え…あ、正太郎さん…聖羅先生、おめでとう御座います!」
「有難う、誠人クン…」
「ショタ、聖羅先生…おめでとさん!」
「有難う御座います!」
「それで…式とかはどうするんだい?」
「今のところは…俺が働いているホテルでやるつもりですね…」
「そうですか…」
「後…ローゼスのみんなにも、一曲披露して貰おうと思ってるのよぉ♡」
「やっぱり…❝瓦斯サポ❞と言ったら❝あの曲❞ですか…」
「うん、❝あの曲❞を歌って貰うつもり。あの曲だったらみんなで歌えるだろうからさ!」
「そうか…だがおふたりさん、❝マリッジハイ❞って言葉も有るから、浮かれるのも程々になぁ!」
「肝に命じます!」
「えーとすいません…2名様で宜しいでしょうか?」
「ハイ!」
「すいません、それでは…コチラの空いているお席へどうぞ!」
俺は「瓦斯サポ」カップルを、2人掛けのテーブルに誘導する。
「それでは御注文が決まりましたら、お呼び下さいませー!」
「あのーすいません!」
と俺に声を掛けてきたのは…仕事帰りの樹里愛さん・怜王クン親子。
「ハイ、御注文はお決まりになりましたでしょうか!」
「このエビフライ定食と、お子様トルコライスを1つづつ御願いします!」
「エビフライ定食と、お子様トルコライスを1つづつですね。御注文は、以上で宜しいでしょうか?」
「ハイ、それで御願いします!」
「あのね、あのね!れお、きょおがおたんじょおびなんだよー!」
「そ、そうなんだ…怜王クン、お誕生日おめでとう御座います!」
「ありがとー、おぢちゃん!」
「コラッ、怜王!こういう時は、❝おぢちゃん❞じゃなくて❝おにいちゃん❞でしょっ!」
「あ、あの…お気になさらず…それではしばらくお待ち下さいませ!」
と言うと俺は厨房に注文を告げる。
「すいませーん!エビフライ定食にお子様トルコライス、注文入りましたー!」
「了解だぁ!エビフライとカツレツは俺が揚げるからタッチは付け合わせの千切りキャベツ!とっちゃんはスパゲティーナポリタン!ノブノブはドライカレーだ!良いな!」
「ハイッ!」
「後マー坊!事務所から割引クーポン持ってこい!❝コイツぁ怜王クンの、お店からのお誕生日プレゼント❞だってな!いいかマー坊、あくまでもわざとらしくなく、自然に渡すんだぞ?良いな?」
「了解しました!」
事務所から割引クーポンを持ち出し、封筒に詰め込んで厨房に戻ると…厨房スタッフは皆手早く注文を受けた料理を作り終えていた。
「それじゃすいません、エビフライ定食とお子様トルコライス配膳します!」
手洗いとアルコール消毒をした俺は御注文の品を配膳しようとすると…。
初めての洋食レストランと言う事も有るのか、怜王クンがワイワイキャッキャと店内を走り回って危なっかしい事この上ない。
「コラッ!怜王!危ないからお店の中を走っちゃ駄目、って何回言ったら分かるのっ!」
と樹里愛さんが怜王クンを叱り付けながらテーブルに連れ戻そうとするが…テンション高めの怜王クンは文字通り「馬耳東風」状態。
「コラッ!坊主!お店の中で走り回るのが、どんだけ危ない事か、分かってんのかコラァ!」
…とそこへ、出入り口から入店して来たクールビズスタイルの岳志さんが、ドアの前ではしゃいでいた怜王クンにカミナリを落とす。
「あ…岳志さんいらっしゃいませ…」
「あ…どうも今日は…おい坊主!そんなに走り回ってると痛い目見るぞゴルァ!」
と怒鳴り付けると。
なんと岳志さんは、革靴で走り回る怜王クンの足を一瞬だけ、チョコンと引っ掛けたのだ。
顔面から床にダイブした怜王クンは当然…顔を歪めてギャン泣き状態。
「びえ〜ん!びえ〜ん!うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜ん!」
「怜王…怜王!怜王!」
「あの…お母さん、ですか?息子さんの足に引っ掛かってしまって、本当にすいませんでした…」
「いえいえ、コチラこそ本当に…本当にウチの怜王が、すいませんでした…ほら怜王、お兄さんに❝ごめんなさい❞は!?」
「えぐっ、ぐすっ、ひっく…おにいちゃん、ほんとおにごめんなさい…」
「分かりゃ良いんだ…分かりゃあ。良いか坊主、今みたいな❝痛い目❞に会いたく無かったら…無闇矢鱈にはしゃいじゃ駄目だぞ?」
と岳志さんはしゃがみ込み…怜王クンと同じ目線でゆっくりと語り掛ける。
「わかった…おにいちゃん…」
「分かりゃあ宜しい!おうっ怜王クンつったか、西武ライオンズのファンなのかい?」
「うんっ…れおねぇ、❝おかわりくん❞だいすきなんだ…」
「そうかぁ…それじゃ怜王クン、好き嫌いなく腹一杯飯食って、おかわりくんみたいにでっかい男になるんだぞ!良いなぁ!」
岳志さんはレオマークが刺繍された、幼児用の西武ライオンズの水色の野球帽の上から怜王クンの頭をナデナデする。
「うん!れお、いっぱいごはんたべておかわりくんみたいにでっかいおとこになるねっ!」
「あ…樹里愛さん。コレ…お店からの、怜王クンへのお祝いです。宜しければ、どうぞ…」
「あ、あの…宜しいんですか?こんな物を頂いて…」
「良いんですよ。細やかでは有りますが…お店からのお誕生日プレゼントと言う事で…」
「本当に、有難う御座います…ほら、怜王。ママと2人で、お料理食べよ?」
「うん、まま!おりょうり、おりょうり!」
「あ…それはそうと岳志さん。お一人様で宜しいでしょうか?」
「はい…一人で」
「それでは、コチラのカウンター席へどうぞー!」
「あ…誠人さん。何時ものトンテキ定食を御願いします」
「はい、トンテキ定食ですね。御注文は、以上で宜しいでしょうか?」
「ハイ…それで御願いします」
俺はオーダーを告げに厨房に戻ろうとした…その時。
「いやーっ、怜王、怜王!しっかりしてよ、怜王ーっ!」
樹里愛さんの金切り声に何事かと振り返って見ると。
顔を真っ赤に腫らし、口から泡を吹いた虚ろな目付きの怜王クンが…椅子にもたれ掛かった状態でぐったりしているではないか。
「誠人さん、コレって!」
「多分、食物アレルギーっぽいっすね…おいタッチ、119番通報頼む!」
「了解しました!」
「いやーっ、怜王ーっ!もし怜王が死んじゃったら、アタシはコレから何を生き甲斐に生きて行ったら良いのよおーっ!」
「樹里愛さん、樹里愛さん!今救急車を呼んでますから、取り敢えず落ち着いて下さい!」
「怜王ー!怜王ーっ!」
・・・
「うわぁ…大変だったね、樹里愛ちゃん…」
「うん…お医者さんからは、❝後5分、運ばれて来るのが遅かったら…❞って言われたもん…」
「それで…怜王クン、何のアレルギーだったの?」
「甲殻類アレルギー…アタシがお裾分けしたエビフライが駄目だったみたい…」
此処は鉄さん宅での女子会。
樹里愛さんはリビングで、怜王クンが倒れた時の事を女子会メンバーに話し込んでいた。
「アタシって…本当にバカだよね…アタシって…」
「樹里愛ちゃん、落ち込まないで!❝早い時期にアレルギーが見付かって、逆にラッキーだった❞って、考えれば良いじゃない!」
「確かにアレルギーは無いにこした事は無いけど…コラッ、怜王!人様のお家で暴れちゃ駄目でしょ!」
「だってまま…」
「もう、怜王…そんないけない事するなら…もう2度と、此処のお家には連れて来ないよ?良いの?」
「わかった…まま、ごめんなさい…」
「分かれば宜しい!ほら怜王、早矢斗クンに❝ごめんなさい❞!」
「はやとくん…ごめんなさい…」
「樹里愛ちゃん…」
「すいませーん!●○証券の岳志です!」
…とそこへ。
我が家の資産運用を担当している岳志さんが訪問してきた。
「あ…岳志さん、休日にも関わらず御足労頂き恐れ入ります!ささ、コチラにどうぞ!」
「あ…どうも今日は。あ…すいません、もしかして…女子会の真っ最中でしたか?」
「ハイ…ですが、お気になさらず…」
「やっほー、岳志クン今日はー!」
「おう鞠子…それに千夏さん、お久し振りっす」
「あ…岳志さん、でしたね。先日はウチの怜王が御迷惑をお掛けして、本当に申し訳有りませんでした…」
「…あ、ああ、先日の洋食レストランでの…コチラこそ本当にすいませんでした…」
「いえ、コチラこそ…」
「それじゃ、コチラのソファーにお掛け下さい…」
「お言葉に甘えて、失礼します…」
「本当にどうもすいません、自分の体が空いているのが今日しか無かったもので…」
と言いながら俺は、岳志さんに緑茶を差し出す。
「どうもすいません…それで今日は、純金積立の運用の…」
「それで…コチラの税金は…」
等と資産運用について色々話し合っていると。
幼児用の西武ライオンズの水色の野球帽を被った怜王クンが、岳志さんをじーっと見ている。
「そうですか…それでは取り敢えず、来年1年間は現状維持の方向で御願いします…」
「分かりました…ん?怜王クン、どうした?」
「…ねぇ、おにいちゃん。れお、どうしたら、つよいおとこになれるの?れお…おとうさんがいないから…いっつもいじめられるんだ…ねぇ…どうしたら、つよくなれるの…?」
「なぁ…怜王クン。❝本当に強い男❞って…どんな男か、知ってるか?」
「けんかがつよいこと?」
「…違うな。本当に強い男ってのはな…❝我慢出来る男❞だ。腹が立つほど嫌な事が有っても…それを腹に閉まって、ギリギリまでグッと我慢出来る男が、本当に強い男なんだぞ」
「え…、そうなの?だれにもまけないおとこがつよいおとこぢゃないの?」
「勿論…腕っぷしが強い事にこした事は無いぜ。けどな…それを弱い者いじめに使う男は❝最低で卑怯な男❞だ。弱い者いじめをやめさせる為に喧嘩する男は❝強いだけの男❞だ」
「・・・」
「そしてな。本当に強い男は…❝喧嘩しないで弱い者いじめをやめさせられる男❞なんだ。…うーん、怜王クンにはまだ、難しかったかな?」
「…おにいちゃん。ままをまもるためにけんかするおとこは…つよいおとこ?」
「…そうだな。ママを守る為に喧嘩する男は…❝強い男❞だな。だけど…❝本当に強い男❞は、❝喧嘩しなくてもママを守れる男❞だな…」
と岳志さんは…怜王クンの瞳を真っ直ぐに見詰め、真剣な眼差しで丁寧に返答する。
「おにいちゃん!ありがとう!れお、❝ほんとうにつよいおとこ❞をめざしてがんばるね!」
「怜王クン…」
「岳志さん…本当に、すいませんでした…」
「いえいえ…お気になさらず。そうそう、ウチの会社で扱っている投資信託のパンフレットを置いていきますので、気になる商品が御座いましたらお気軽にお電話下さいませ…」
「あ~…岳志クン。アタシも最近、投資考えてるんだけど…少額で始められる投資って何かない?」
「だったら…月々5000円から始められるコレなんかどう?」
「ん…?何これ…保養施設の御案内…?」
「あ…あぁ、コレはウチの会社の保養所。事前に連絡入れれば部外者でも…結構な割安価格で使用出来るからさ…」
「そうなんだ…それじゃせっちゃん、鞠子ちゃん、みんなで保養所行こうよ!」
「い…良いんですか?千夏さん…」
「良いって良いって!ちょうど海の直ぐ側だし、みんなで海水浴して思いっ切りはしゃごうよ!」
「わ~いわ~い、うみうみ〜」
「怜王!」
「…怜王クン。❝良い子にしてる❞って約束出来るなら、俺が海に連れてってやるぞ?」
「おにいちゃん、いいの?いいの!?わ~い、おにいちゃんありがと〜」
「岳志さん…本当にすいません…」
・・・
「本当に強い男、か…」
「誠人さん…」
「俺も…小さい時は母子家庭ってだけで…散々いじめられたからさ。その度にからかってきた奴をボコボコにしたり、逆にボコボコにされたり…」
「・・・」
「だけど…包丁使って料理作っている時だけは、嫌な事は全部忘れられてさ。それに子供心にお世辞だって分かっていても…お袋の❝美味しい❞って言葉がとっても嬉しくてね…」
「誠人さん…」
「美花子も…早矢斗も…沙知子も…みんな人様を思いやれる、優しくて強い心の持ち主に育って欲しいな…」
「そう、ですね…」
「あ~…あ~…あかちゃん…(・@・)」
と唐突に沙知子が…せっちゃんの顔を見て喋ったではないか。
「え…?赤ちゃん…?」
「あかちゃん…」
ともう一度呟くと沙知子は…再び眠りの世界に落ちて行った。
「赤ちゃん、って…もしかして…」
「確かに節…最近、❝月のもの❞が…だけど、つわりっぽい自覚症状は無いし…」
「…せっちゃん。次の休みに、病院行ってみよう」
「…そうだね。誠人さん…それじゃ、お休みなさい…」
「お休みなさい。せっちゃん…」
・・・
「あの…お兄様、義姉様…如何でしたか?」
淡いピンク色のナース服に身を包んだ真奈美ちゃんが、産婦人科の診察室から出て来た俺達バカ夫婦に声を掛けてきた。
俺は無言で右手の拳を握ると…ガッツポーズを真奈美ちゃんに披露する。
「お兄様…義姉様…おめでとう御座います!」
「真奈美ちゃん…有難う…」
「それで…その、どれ位、何でしょうか…」
「あの…妊娠期間の事?8週目から9週目だって…」
「改めて…おめでとう御座います!」
「有難う…真奈美ちゃん」
「だけど沙知子…なんで妊娠が分かったんだろう…」
「…え?」
「沙知子が…唐突に❝赤ちゃん❞って言い出したから…❝病院に行ってみよう❞って話になって…そうしたら…」
「そう、だったんですか…」
「コラッ!真奈美ちゃん!身内の方々とは言え、私語は程々に!」
「あ…師長さん、本当にすいません!」
「そうしたら真奈美ちゃん…お昼御飯の配膳を御願い出来るかしら?」
「分かりました!それではお兄様、義姉様、失礼します!」
ナース服と対照的な水色のナースシューズをパタパタと響かせながら…真奈美ちゃんが厨房へと早足で向かって行くのを見届け、俺達バカ夫婦と沙知子は待合室で会計の呼び出しを待っていると。
「アレッ!?誠人クンに…せっちゃん!?」
と声を掛けてきたのは…慎也と千夏の「美女と野獣」カップル。
「おうこんちわ、慎也に千夏。珍しいな、慎也が病院なんてよ」
「それよりお二人さんは…おめでた?」
「…はい。約8週目から9週目と…」
「せっちゃん…御懐妊、おめでとう」
「千夏さん…有難う御座います」
「で?お前等2人は、何の用?」
「簡単に言っちゃえば…ブライダルチェックよ」
「ブライダルチェック…って、まさか…」
「そう。その…まさか」
と言いながら千夏は…左薬指に嵌められた、ペアリングを俺達バカ夫婦に披露する。
「えへへ…どうかな、似合ってるかな…?」
「お前、まさかそれ…ヴィトン?」
「…うん。❝婚約指輪は要らないから、結婚指輪はルイ・ヴィトンのペアリングにしたい❞って我儘、慎也クンが受け入れてくれて…」
「千夏のヴィトンへの拘りは半端ないからな。コッチも奮発したよ…おかげで財布はすっからかんだけどな」
「あはははは…やっと踏ん切りがついたか、御二人さん結婚おめでとう!それで、式とかは?」
「この指輪に意外とお金使っちゃったからね…だから式も披露宴も出来るだけ地味にするつもり。❝誠人クンの洋食レストランで式挙げるのも良いかな〜❞、なんて昨日2人で話し合ったりしてね〜(笑)」
「本当に良いのかぁ?一生一度の晴れの席を、俺が働いている店なんかで…」
「受け付け番号345番の方、会計の準備が出来ました。繰り返します、受け付け番号345番の方…」
「誠人さん…」
「悪い…慎也、千夏。会計済ませたら保健所で母子手帳貰ってくるわ」
「せっちゃん…御身体、お大事にね」
「せっちゃん…気を付けてな」
「慎也さん、千夏さん…有難う御座います」
「御二人さんも、浮かれるのも程々にな。それじゃ…」
・・・
「なぁ…お袋」
「何?誠人…」
「もし俺が女の子だったら…そん時はお袋も親父も、どんな名前を付けるつもりだったんだ?」
夕食を食べ終え、俺はせっちゃんの替わりにお袋と久々に肩を並べて食器洗い。
せっちゃんは美花子、早矢斗、沙知子とリビングのソファーで例によって尻取りをして遊んでいる。
「お父さんはね…❝美❞って字に凄く拘っててね。❝歩美❞とか❝恵美❞とか❝智美❞とか…」
「それじゃあ…真奈美ちゃんはなるべくして名付けられた名前、って事か…」
「…そうね。因みに私は…❝伸子❞とか❝富子❞って、❝子❞を付けたかったのよね…」
「❝名前は両親からの…赤ちゃんへの最初のプレゼント❞って言うからな。まぁ今にして思えば…❝親父の生まれ変わりかも❞とは言え、❝早矢斗❞はちょっとDQNだったかな、って気はするけどな…」
「それより…誠人。お父さんが残してくれた遺産が有るとは言え…本当に4人も子供、育てられるの?」
「…それなんだけどさ。個人的には今…せっちゃんのお腹に宿ってる赤ちゃんで打ち止めにするつもり」
「…そう。なら…アタシがこれ以上、とやかく言う事は無いわね」
と呟くとお袋は、キッチン用のタオルで華奢な両手の水分を拭い取る。
「しかし…アタシも40半ばで4人もの孫の顔を見る事になるなんて、全く想像して無かったわね」
「全くだな」
「まぁ…健康で可愛らしい赤ちゃんを3人も産んでくれたせっちゃんには…感謝してもしきれないわよね…」
「お袋も…なんだかんだ言いつつ❝良トメさん❞してるよな…」
「アタシも本当は…娘が欲しかったんだけど。でも…せっちゃん見てるとね、❝息子の嫁❞じゃなくて❝もう1人の子供❞って感じがするのよね…」
「菫さんの元トメさんの梢枝さんも同じ事言ってたな…❝子供が息子3人で、1人で良いから娘が欲しかった❞って」
「あの人は…若くして御両親と死別して…弟さんと二人三脚で生きてきたの。だから姑さんとの関係には悩まされる事は無かった反面、姑としての振る舞い方を教えて欲しかったかなって…」
「お袋…お袋は今のままでも充分、❝良トメさん❞だぜ。だから…コレからもせっちゃん、美花子、早矢斗、沙知子、そして…せっちゃんのお腹の赤ちゃんを可愛がってくれよな」
「勿論よ…誠人」
・・・
「わ~いわ~い、うみうみ~\(・∀・)/」
駐車場の車内で水着に着替えた美花子は、ビーチサンダルで誰もいない砂浜目掛けて猛ダッシュ。
「ちょっと…美花子!そんなに慌てなくても海は逃げないよ!」
矢張り車内で水着に着替えた俺は、早足で美花子の後を追っていると。
「うみ~、うみ~」
「うわぁ〜い、うみだぁ〜\(・”・)/」
何時の間にか、水着姿の怜王クンと早矢斗が猛ダッシュで俺を追い抜いて行く。
「怜王クン!早矢斗!走るのは、砂浜に入ってから!」
「相変わらず元気すねぇ、怜王クンも美花子ちゃんも早矢斗クンも…」
愛車のポルシェカイエンの車内で水着に着替え、レイバンのミラーグラスを掛けた岳志さんが俺に話し掛けてくる。
此処は岳志さんが勤務する、証券会社の保養所。
慎也が運転するランドクルーザーに龍の愛車のランエボ、それに岳志さんのポルシェカイエンと通弘さんがハンドルを握る年代物のシビックに俺達バカ家族と女子会メンバーの皆さんが分乗して、保養所に乗り込んで来たと言う訳だ。
「は~い皆さん、お待たせしました〜♡」
千夏の声に振り返って見ると、色とりどりの水着に身を包んだ千夏、鞠子、灯里さんに双葉さん、そして菫さんと樹里愛さんとせっちゃんが目を輝かせている。
「ちょっと…何?岳志クン…」
「いや、鞠子…お前、意外と着痩せするんだなって…」
「もー、失礼しちゃうわねー岳志クン!アタシだって一応、女の子なんですか・ら・ね!」
「お…女の子!?鞠子がかぁ!?」
「ちょっと、龍クンまで!誠人クン、2人になんか言ってやってよ!」
「…いいぞ、もっとやれ」
「ち…ちょっと誠人クンまで!」
「うわぁ…菫さん、見事なプロポーションですね…」
「そんな事無いですよ。水着の加圧パットの補正効果でそう見えるだけですよ…」
「いえいえ…」
「そういう樹里愛ちゃんだって、その水着凄い可愛いじゃない!」
「ありがと、せっちゃん。それじゃせっちゃんは妊婦さんだから、今日はのんびり寛いでてね!」
「樹里愛ちゃんの言うとおり!周りの事は旦那様や私達に任せて、お腹の赤ちゃんを労ってあげてね!」
「皆さん…有難う御座います…」
「よーし、みんな!今日は思いっ切りはしゃいじゃお〜!」
「お~っ!!!」
と叫ぶと女子会メンバーの皆さんは、白い波飛沫が打ち寄せる砂浜目指して一目散。
「元気だなぁ、みんな…」
「しかし…あんなにはしゃぐ灯里を見るのは…本当に久し振りですね」
「ねーねー、おとーたん!かいがら、かいがら!」
「えっ、本当美花子!?」
「ほら、これこれ!」
「うわぁ…こんなでっかい二枚貝、お父さん初めて見たな…」
「おとーさん、みずでっぽー」
「うわっ…早矢斗冷てえ!よーしお父さんも反撃するぞー!」
「みかこちゃん、ばしゃばしゃ〜」
「かじゅまさきゅん、おかえしのばしゃばしゃ〜」
「それじゃ樹里愛ちゃん…それっ!」
「よいしょ、っと…それじゃ灯里さんにパース!」
「それじゃ双葉さん…行きます!」
…てな調子で、俺達は砂浜で童心に帰ってはしゃぎまくり。
俺はビーチパラソルが影を落とす、ビニールシートが敷かれた砂浜に横たわっていた。
「あ~…調子に乗ってちょっとはしゃぎ過ぎたかな…」
「おとーさん…だうん?」
「じゃないけど…少しだけ横にならせて…」
「誠人さん…あ、龍さん…」
「節子さん、どうも…。おい誠人、お前晩飯どうする?」
「晩飯…?確か食堂で、実費払えば飯食えるんだったっけ?」
「そう。たまにはみんなで、ワイワイ騒ぎながら飯食うのも悪くねーだろ?」
「…そうだな。それじゃ俺達は風呂に浸かってから飯食うわ」
「それじゃあ…6時半になったら食堂に集合、で良いな?」
「…そうだな。それで…飯食った後はどうするんだ?」
「せっかくこれだけ人間が集まったんだからさ…みんなで遊ばね?幸いつーか、今この保養所使ってるのは俺達だけだし…」
「…わかったよ。そのかわり、子供達は9時になったらおねんねな」
「わかったよ…誠人。それじゃその旨、みんなにも伝えてくるわ」
「あぁ…頼む、龍」
「わかった。それじゃ…」
「ねーねー、おとーさん!かにさんかにさん!」
「早矢斗…ちょっと待って。今行くから…」
・・・
「♪ライオーンズ!おーおーおーラーイオーンズ!おーおーおーラーイオーンズ!ラーイーッ、オーンズ!!!」
夕食を食べ終えた後、2階のカラオケルームで俺達は大盛り上がり。
岳志さんは怜王クンと埼玉西武ライオンズの応援歌、「地平を駈ける獅子を見た」をデュエット。
余りの熱唱っぷりに俺達ギャラリーも最後は一緒になって大合唱。
「岳志さん、結構歌上手いっすね!」
「いえいえ…誠人さんの❝ビューティフル・デイ❞に比べたら大した事無いですよ…」
「ねーねーまま!れおのうた、どおだった!?」
「とっても上手だったわよ、怜王!」
「わ~い、おかあさんありがと〜」
「ありゃ…もう9時かよ。それじゃおこちゃまの皆さんはおねんねの時間だな」
「それじゃ…菫さん。美花子に早矢斗、それに沙知子を御願いします…」
「はい、美花子ちゃんに早矢斗くん…沙知子ちゃんに和誠くんに怜王くん、それに葵…私にちゃんと着いてきてね」
「おとーたん、おかーたん…おやちゅみなちゃい…」
「おやすみなさい…」
「おやすみなさ〜い!」
菫さんに引率されたおこちゃま軍団がカラオケルームから退室したのを見計らって、龍が口を開く。
「それじゃみんな…❝王様ゲーム❞して遊ぼうぜ!」
「王様…ゲーム?」
「何ですか?その…❝王様ゲーム❞って…」
「誠人は兎も角…節子さん…本気で言ってます?」
「だって俺…中学時代は公認帰宅部だったし、高校時代はアルバイト漬けだったし…」
「節も…中卒で結婚しましたから…」
「しゃーねぇなぁ…❝王様ゲーム❞ってのはくじを引いて、❝王様❞だった人が好きな命令を下せるの。❝○番は●番に何々せよ❞、って感じで」
「…成程。分かった。だけど龍と双葉さんに慎也と千夏は婚約者、そして俺とせっちゃん、通弘さんと灯里さんは既婚者ってのは忘れんなよ」
「分かってる」
「了解」
「よーし、それじゃ…始めますか!」
と言うと龍は、割り箸を流用した即席のくじを取り出す。
そこからカラオケルームに残った人間達は、順にくじを引いて行く。
「それじゃあ…王様だーれだ!?」
「あ…俺だ」
「それでは王様…御命令をどうぞ!」
「うーん…先ずは無難に、❝1番は2番に愛の告白❞!」
「鞠子!俺、鞠子が好きです!」
「悪い気はしないわね、岳志クン…だが断る」
「たはは〜!岳志、見事に振られたなぁー!」
「うるせー!龍!」
てな感じで最初のうちは比較的、穏健に進んで行った。
せっちゃんがお尻を振り振りしながら尻文字を書いたり、俺が樹里愛さんからデコピンを連打されたり。
「ヨッシャー!やっと俺に王様が回って来たぜ!」
「それでは龍様、御命令をどうぞ!」
「10番は4番とポッキーゲーム!」
「えっ…節と…」
「…俺?」
「うわー、よりによってバカップル2人のポッキーゲームかよ…」
「ラブラブな御二人のポッキーゲームですか…」
「誠人さん…良い?」
「…あぁ」
「それじゃ…誠人さん。ハイ、ア~ンして♡」
「ハイ、ア~ン♡」
と言うと俺達バカ夫婦はポッキーの両端をくわえ、ポリポリとポッキーを食べていき…。
そしてちょっとチョコレートの香りが残る、御互いの唇を貪る。
「うわぁ…せっちゃん情熱的!」
「相変わらずバカップル健在だね、御二人さん!」
「ラブラブなのも此処まで来ると…寧ろガチで清々しいっすよ、誠人さん!」
「あ…有難う御座います、岳志さん」
「せっちゃん…本当に旦那様が大好きなんだね!」
「うんっ!節、誠人さんが世界で1番大好き!」
「あ~…はいはい御馳走様でした。それじゃ…次の王様だーれだ!?」
「あ…節だ」
「それでは女王様…御命令をどうぞー!」
「それじゃ…8番は4番のお馬さんになって、カラオケルーム1周!」
「私が…お馬さんですか?」
「あの…せっちゃん。4番って、俺なんだけど…」
「うわー、いくら普段農業してるからって、元ラガーマンの慎也が灯里さんに乗っかったら…」
「…分かりました。それじゃあ…カラオケルームの端から端までお馬さんごっこ!」
「…すんません、灯里さん。失礼します…」
「それじゃ慎也さん…動きますよ」
ラグビーから身を引いたとは言え、現在親父さんが経営するスポーツジムでインストラクターをしている慎也の体重は、今でも100キロは下らないはずだ。
そんな「筋肉デブ」の慎也を背に乗せて、四つん這いになった灯里さんは大粒の汗を流し、見事な巨乳を揺らしながら、カラオケルームの端から端へと慎也を運搬する。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「灯里さん…❝王様ゲーム❞とは言え、本当にすんませんでした…」
「あ…いえ、大丈夫ですよ、慎也さん…」
「灯里…」
「アナタ…」
「よーしそれじゃ…次の王様だーれだ!」
「よーし、アタシが王様!うーん…よしっ、3番は6番にビール口移し!」
「ぶふふぉっ(リアルにビールを吹く擬音)」
「ちょっと…本気?樹里愛ちゃん?」
「うわぁ…またバカップルのラブラブっぷり見せつけられんのかよ…」
「…分かった、せっちゃん。それじゃ…❝誠人さんはせっちゃんにコーラ口移し❞に変更!」
「それじゃせっちゃん…行くよ」
「うん良いよ…誠人さん♡」
俺は新しい紙コップに多少炭酸が抜けかけたコーラを注ぐと口に含み…せっちゃんの口内にコーラを少しづつ流し込んで行く。
「えへへ…誠人さんが口移ししてくれたコーラ、美味しかったよっ♡」
「あ~…はいはいはいはい御馳走様でした。それじゃ…次の王様だーれだ!」
「はい、私ですね。それじゃ…1番の人は10番の人におヘソを見せて下さい!」
「はいどうぞ…慎也さん」
「うわぁ…通弘さん、見事な腹筋の割れっぷりですね…」
「よーし、盛り上がってまいりましたー!それじゃ…次の王様だーれだ!」
「よっしゃ~、アタシが王様だー!それじゃあ2番は3番に10秒胸タッチ!」
「節子さん…すいません。失礼します…」
「あ…灯里さん…」
「うわぁ…節子さんのおっぱい、ちっちゃいけど揉み応え抜群ですね…」
「あ…有難う御座います…」
「はいはい灯里さん、10秒経過しましたよ!それじゃ…次の王様だーれだ!」
「よしっ、俺が王様!うーん…1番は8番に下着を見せる!」
「ほらよ…鞠子」
「誠人クン、それ…もしかしてユニ●ロのステテコ?」
「…そう。夏場は結構重宝するぜ、このステテコ」
「もう、誠人さん…早くズボン履いて下さい!」
「あ…ご、御免せっちゃん…」
「あ~…せっちゃん誠人クンにヤキモチ妬いてる〜?」
「妬いてないって言ったら…確かに嘘になりますけど…」
「や~ん…ヤキモチ妬いてるせっちゃんって可愛い〜♡」
「もう…鞠子さんったら!」
「鞠子、最初に言っただろ!?❝俺達は既婚者って事を忘れんなよ❞って!」
「あ…御二人さん御免なさい…確かにアタシ、ちょっと調子に乗り過ぎたかも…」
「はいはいはいはい、堅っ苦しい話はそこまでそこまで!それじゃ…次の王様だーれだ!」
「俺が王様か…それじゃ、2番は5番の靴下の匂いを嗅ぐ事!」
「すいません双葉さん…はい、俺の靴下っす…」
「・・・」
「本当にすいません双葉さん…王様ゲームとは言え、こんな屈辱的な事させちゃいまして…」
「…気にしないで下さい、岳志さん…」
「双葉さん、すんません…」
「おいおいおいおい、岳志に双葉!お前等、何❝2人の世界❞に入り込んでんだよ!」
「わ…悪い龍…」
「龍さん…本当に御免なさい…」
「分かりゃ良いんだ、分かりゃあ!それじゃあ…次の王様だーれだ!」
・・・
「ふあぁぁぁぁ…駄目、もうアタシ限界…それじゃ皆さん、お休みなさい…」
「アタシも、もうそろそろ寝かせてもらうわ。樹里愛ちゃん、一緒にお部屋行こ?」
「鞠子さん、有難う…それじゃ皆さん、改めてお休みなさい…」
「樹里愛ちゃん、鞠子さん…お休みなさい…」
「んじゃあ、俺もそろそろ寝かせてもらうわ。良いか龍、保養所の管理人に迷惑掛ける様なバカ騒ぎはくれぐれもするなよな?」
「分かってる、岳志。そろそろ王様ゲームも飽きてきたし…」
「それじゃ岳志さん…お休みなさい。悪いみんな、ちょっと2人で砂浜散歩してから寝るわ」
「チェッ、付き合い悪いな誠人…」
「付き合い悪くて結構。今の俺には守らなきゃならない家族が居るからな」
「それじゃ誠人クン…お休みなさい」
「せっちゃん…お休み」
「すいません、皆さん…お休みなさい」
そして俺達バカ夫婦は、夜風に吹かれながら波打ち際を当て所無くぶらつく。
「♪月の〜沙漠を〜、はる〜ば〜ると〜、旅の〜駱駝が〜、行き〜ま〜した〜」
砂浜を歩きながら俺は…童謡「月の沙漠」を口ずさんでいた。
「うわぁ…懐かしい…」
「俺がまだ…早矢斗位の歳だった頃かな…満月の日にお袋におぶられて、その背中でこの曲を聞いた事が有ってね…」
「そうだったんですか…」
等と話していると。
突然、背丈程も有る高い波が俺達バカ夫婦に襲い掛かる。
俺は咄嗟に飛び退いてツータックチノが多少濡れた程度で済んだが…頭からモロに波飛沫を被ったせっちゃんはパーカーも短パンもズブ濡れ状態。
「や~ん、誠人さん…パーカーもTシャツもビショビショ…」
「うーん…そうだ、そこの岩場で濡れた衣類を乾かそう、せっちゃん」
「…うん」
俺達バカ夫婦は岩場の陰に隠れると、ズブ濡れになったせっちゃんの衣類を岩に置いて乾燥させる。
「せっちゃん…寒くない?」
「大丈夫…だけど…」
「どうしたの?せっちゃん…」
「疼く…凄い、身体が疼くのぉ…」
「せっちゃん…」
「誠人さん…あの…不思議なお家でエッチしたの…覚えてる?」
「勿論だよ」
「節…あの時の、❝誰かに見られるかも❞、ってスリルが忘れられないのぉ…ねぇ、誠人さん…また、お外でセックスしようよ…♡」
と言いながらせっちゃんは海水で濡れたブラジャーとパンティーを自ら脱ぎ捨て…産まれたままの裸身を月明かりの下にさらけ出す。
「何回見てもキレイだよ…せっちゃんの裸…」
「誠人さん…」
「それじゃせっちゃん…岩に手をついて…」
「…うん」
せっちゃんを「立ちバック」の体位にした俺は…せっちゃんのキツキツオマンコを後ろから入念に指マンする。
最初は人差し指一本から始まり…指にラブジュースが絡み付いてきたところで中指を追加、更にラブジュースがダダ漏れ状態になったところで薬指も追加してキツキツオマンコを弄ぶ。
「ん…んんん…んんん〜」
表情こそ分からないが…せっちゃんは喘ぎ声を必死に圧し殺して快楽を堪能している様だ。
その証拠に…3本の指に纏わりつくラブジュースの量たるや、まるでピストンシリンダーの潤滑油状態だ。
「うんっ…ああん、ま、誠人さん…」
「せっちゃん…感じる?感じてる?」
「らめ…節…もうイキそう…」
と虚ろに呟きながらせっちゃんは、まるで立ちションの様に潮を吹き散らす。
「あっ…らめ…らめぇ…いい…いい…ひゃあう、らめ、らめ、ひゃあっ、ああっ、いいっ、駄目っ、いいっ、いいっ、イク…♡」
絶頂を迎えたらしいせっちゃんは岩にもたれ掛かる様に…膝からがっくりと崩れ落ちる。
「誠人さん…挿れて…♡」
「い…良いの?」
「早く…早く後ろから挿れて…お願いぃ…♡」
「ちょっと待ってて。今、ゴム着けるから…」
俺はツータックチノのポケットからコンドームを取り出すと手早くズル剥けおちんちんに被せ…ステテコごとツータックチノを脱ぎ捨てる。
そして四つん這いになっているせっちゃんの背後で膝立ちになると…ラブジュースがこぼれ落ちるせっちゃんのキツキツオマンコに、近藤さん着きのズル剥けおちんちんをドッキングさせる。
「せっちゃん…合体完了(笑)」
「あ…誠人さんの…皮被りおちんちんだぁ…♡」
そして俺はせっちゃんのキツキツオマンコを、近藤さんを装着したズル剥けおちんちんでゆっくりピストンしていく。
「ん…んっ…ん、んっ…」
「どうかな…?せっちゃん…」
「んっ…んっ…うんっ、あっ…あっ、はあっ、はあっ…ああっ、はぁ…あぁ…あぁ…ああっ…」
「気持ち良い?せっちゃん…」
「うん…ひゃあっ、んんん…んんんっ、ああん、そおっ、そこぉ、そこぉ…」
「此処かな?此処が感じるのかな?」
「あん、ああん、いいっ、ああっ…だあっ、駄目、駄目っ、いやあっ、かあっ、勝手に、勝手に、こおっ、声、声が、出えっ、出ちゃうよおっ…♡」
「せっちゃん…」
「ああっ…あああ~っ、ああん、やぁっ、まぁっ、誠人さん…もぉっとぉ…やあん、優しく突いてぇ…お願い…♡」
「ご…御免調子に乗っちゃって…」
「誠人さん…早く突いてぇ…」
「…うん」
俺はせっちゃんに乞われるままに、速度を落としてピストン運動を再開する。
「やぁっ、ひゃあう、ふぁうん、ゆっくり突かれる、のって…なんか、きいぃっ、気持ち良い…」
「せっちゃんのオマンコって…こんなに敏感で、いやらしかったんだ…」
「もう…まぁっ、誠人、さんの、意、地、悪ぅ…」
「それよりせっちゃん…そろそろイキそうじゃないの?」
「まぁっ、誠人、さんの、皮被り…おちんちんから…❝大好き❞がぁ、たくさぁん、伝わって、くるの、のおぉ…♡」
と虚ろに呟くと…せっちゃんは全身を小刻みに痙攣させ、ハメ潮を吹き散らしながら砂浜にへたり込んでしまった。
「誠人…さん…」
「せっちゃん…大丈夫?まだ…出来そう?」
「うん…」
「なら…せっちゃん。次は…正常位で繋がろうよ」
「…うん、良いよ。誠人さん…♡」
俺は3児の母親にしてはまだまだ華奢なせっちゃんの身体を持ち上げ…仰向けにすると優しく砂浜に寝かせる。
「それじゃ…せっちゃん。脚…広げて?」
「(無言でコックリと頷く)」
「じゃ…挿れるよ?」
俺は大股開きになった、せっちゃんの股間をしばし眺めると…相変わらずラブジュースが洪水の様に溢れてくるキツキツオマンコに再度近藤さんを装着したズル剥けおちんちんを挿入した。
「あ、あ、あ…あぁ…いっ…いい、いい、いいっ、いいっ、きぃっ、気持ち良い…♡」
俺はゆっくりピストン運動しながら…砂まみれになったせっちゃんのちっぱいを優しく鷲掴みにする。
「ああっ、誠人さん…せぇっ、節の感じるところぉ…やぁっ、よおく、分かってるぅ…♡」
俺はちっぱいから右手を放すと…せっちゃんのほっぺたに付いていた砂を優しく払い落とす。
「誠人さん…」
俺はピストンを一時停止すると、ほっぺた、耳たぶ、そして…可愛らしい唇に順にキスしていく。
「せっちゃん…愛してるよ、せっちゃん…」
「誠人さん…♡」
「それじゃ…また動くよ?」
「うん♡」
俺はせっちゃんのちっぱいを再び鷲掴みにすると…ピストン運動を再開する。
「あっ…ひゃっ、ひゃあっ、ふあぁっ、きゃあん、きいぃっ、気持ち、気持ち良いよぉ…♡」
と喘ぎ悶えながらせっちゃんは俺の腰に両足を絡み付ける…所謂「だいしゅきホールド」の体勢をとって、俺との密着度を増してくる。
「せっちゃん…愛してる…愛してるよ…」
「誠人さん…節もぉ…誠人さんを愛してるぅ…♡」
「や…やべぇボチボチ出そう…」
「誠人さん…節のポルチオ、いっぱいごっつんこして…♡」
俺は思わず、せっちゃんのちっぱいから手を放すとか細い腰を引っ掴み、より腰のピストンをゆっくり、そして大きくする。
「ああっ!ああっ!ああっ!ああっ!んつっ!んつっ!いいっ!いいっ!しゅうっ、好きっ、ひゃあぁ、ふあぁっ、まぁっ、まぁっ、誠人、さぁん、しゅき、しゅき、しゅき、しゅき、しゅきしゅきしゅきしゅき…♡」
「だ…駄目だせっちゃん、そろそろ出そう…」
「ひゃあっ、ひゃあっ、はぁん、はぁぁん、いいっ、いいっ、いいっ、いいっ、イキそう、イキそう、いいいっ、いいいっ、イッちゃう、イッちゃう、イッちゃう…♡」
びゅっ…びゅびゅっ、びゅびゅっ、びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅる…。
我慢の限界に達した俺は…ズル剥けおちんちんに装着した近藤さんに大量の「赤ちゃんの素」を放出。
その痛痒い快感に酔い痴れながら…俺はせっちゃんのちっぱいの浅い谷間に顔を埋める。
「誠人さん…♡」
「せっちゃん…♡」
「ねぇ、誠人さん…節達のエッチ、お月様に全部、見られちゃったね…♡」
「そうだね…せっちゃん」
「ねぇ…誠人さん、お月様は…節と誠人さんの事、どう思っているのかな…」
「・・・」
「ねぇ…誠人さん?」
「❝ラブラブなバカップル❞って見られていたら…夫冥利に尽きるかなぁ…」
「うふふ…誠人さん…可愛い♡」
と言うとせっちゃんは…俺と唇を重ね…そして、舌を絡め合う。
「もう、誠人さん…何時まで皮被りおちんちん、節のオマンコに挿れてるんですかぁ…♡」
「あ…ご、御免せっちゃん…」
俺はせっちゃんのキツキツオマンコからズル剥けおちんちんを引き抜くと…近藤さんの口を縛り、せっちゃんのほっぺたに押し当てる。
「あはぁ…誠人さんの❝赤ちゃんの素❞…凄く暖かいよぉ…♡」
「せっちゃん…❝お腹の赤ちゃん❞に、❝愛してる❞ってメッセージは…伝わった、かな?」
「大丈夫だよぉ…誠人さんのピストンで、❝赤ちゃんを大切に思ってる❞ってメッセージが…伝わってきたから…♡」
「有難う…せっちゃん」
俺は岩陰に干しておいた…せっちゃんの衣類を回収しようと立ち上がると。
砂浜では千夏と双葉さん…それに灯里さんを慎也と龍、それに通弘さんがそれぞれ正常位、後背位、側位でピストンしている。
「いいいっ…いいいっ…」
「らめぇ…双葉、イッちゃう…」
「駄目っ…駄目っ…駄目ぇ…!」
三者三様のデカパイを豪快に揺らしつつピストンされていた女性3人は…僅かなタイミングの違いでそれぞれ、絶頂に達してしまった様だ。
そして男性3人は…それぞれのパートナーの顔面、デカパイ、そしてお尻目掛けて「赤ちゃんの素」を派手に射出する。
「ひゃあっ…はあぁっ…」
「本当…青姦って、本当に興奮するぅ…」
「❝誰かに見られるかも❞ってスリル…本当に止められないよぉ…♡」
「あ…誠人さん…?」
「…せっちゃん。見て…たの?」
「…誠人さん。もう一発…出来そう?」
「…うん。せっちゃん…俺に乗っかって…」
「もう…誠人さんったらあ…♡」
呟きながらせっちゃんは…岩肌にもたれ掛かった俺のズル剥けおちんちんに跨り…キツキツオマンコに我が愚息を挿入する。
そして俺達「バカ夫婦」は…唇を重ね、「対面座位」の体位で腰を振りまくる。
「ん…ん…んんっ、んん~、んん~、んんん~、んんん~、んんん~っ…」
「ん〜、ん〜、ん〜っ、ん〜っ、んん~っ、んん~っ、んんん~っ…」
御互いの喘ぎ声を口内に口移ししつつ…俺のズル剥けおちんちんはせっちゃんのポルチオをごっつんこし、お返しと言わんばかりにせっちゃんのキツキツオマンコのヒダヒダは我が愚息を優しく…そしてキツく刺激する。
「ああっ!ああっ!ああっ!ああん!いいっ、いいっ、いいいっ、あんっ、誠人…さんの…皮ぁ、被り、おちんちん…最高に、感じちゃうよぉ…♡」
「ぐうっ…せっちゃんのキツキツオマンコも、凄え締め付け…こんな最高の名器、絶対、他の誰にも味合わせたくない…」
「ああっ!ああっ!ああん!あはん!はぁん!はぁぁん!いい!いいっ!いいいっ!イク!イク!イク!イク!イキそう、イキそう、イキそう、イキそう…」
「せっちゃん!声、大き過ぎだよ!」
せっちゃんは最早青姦していると言う事も、盗撮されているかもと言うリスクも忘れ…喘ぎ悶えながら俺の上でひたすら腰を振り、快楽を堪能している。
「せっちゃん…キスしよう…キスしながら、一緒にいこうよ…」
俺は再びせっちゃんと唇を重ね…せっちゃんの華奢な身体を抱き寄せると喘ぎ声を口移しし合う。
お返しと言わんばかりにせっちゃんは…再び「だいしゅきホールド」の姿勢を取り、狂った様に俺の上で腰を振りまくる。
「ん〜、んん~、んん~っ、んんん~、んんん~っ…」
「ん〜、んん~っ、んんん~…んんんんんんんんんんんん…!!!」
びゅっ…びゅびゅっ、びゅわっ、びゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ〜!!!
せっちゃんの華奢な身体がびくびくっと痙攣したのを見届けた次の瞬間…我が愚息から多量の「赤ちゃんの素」が、せっちゃんの子宮に吐き出された。
俺は快楽に酔い痴れながらぐったりしているせっちゃんの身体を抱き寄せ…優しく綺麗な黒髪を撫で付けてあげる。
「あ…誠人さん…」
「せっちゃん…大丈夫?立てる?」
「うん…節は大丈夫…だけど誠人さん…もうしばらく、このままでいたい…♡」
・・・
「それでは御注文が決まりましたら、お呼び下さいませー!」
ローゼスの皆さんを実質的な指定席である、6人掛けのテーブルに誘導すると俺は、テーブルから食器を回収していく。
「あっ…先輩!コレ見て下さい、コレ!」
「なんだよ、ノブノブ…コレって何だ一体?」
「この間、みんなでお金出し合って買った宝くじっすよ!」
「どれどれ…って、コレ…当たってる!?」
「それだけじゃないっすよ!コレもっすよ!」
「う…嘘だろ!?」
「おう、マー坊にノブノブ!一体、何騒いでんだぁ!?」
「この間、みんなで買った宝くじっすよ!」
「どれどれ…い…1等の前後賞に2等…だと!?」
「鉄さん!声、大きいですよ!」
「あ…マー坊悪い…まさか本当に当選してるなんて…想像してなかったからな…」
「いやしかし誠人さん…沙知子ちゃん様々ですね!コレからは沙知子ちゃんに、足を向けて寝られないですよ、本当に!」
「あ…いや利章さん…大袈裟ですよ…」
「そうすると…お金出した人間で山分けしあっても結構な額になるな、こりゃあ!」
「そうですね…特に自分は正太郎さんに龍、そして慎也と結婚式ラッシュですから…幾らお金が有っても足りない位ですからね」
「良いか、マー坊。こういう❝臨時収入❞ってのはな、絶対誰にも口外しちゃあならねぇ。人間、金が絡むと文字通り、❝汚い本性❞が露わになるんだ」
「2ちゃんねるのまとめサイトで❝宝くじ❞って検索掛ければ、その手の話が腐る程出て来ますからね。注意喚起の意味でも一回、目ぇ通した方が良いっすよ」
「有難う、ノブノブ。暇見付けて目を通して見るよ」
「すいません!オムライスデミグラスソースにハンバーグ定食、グラタンコロッケ定食にビフテキ定食、それに鮭のムニエル定食注文入りました!」
「了解だぁ!マー坊はオムライス、とっちゃんはハンバーグとビフテキ!ノブノブはグラタンコロッケ、タッチは付け合わせとライスを頼む!」
「ハイッ!」
「了解しました!」
・・・
こうして。
4人目の赤ちゃんを授かった俺達バカ夫婦のもとに…思いがけない臨時収入が転がり込んできたのであった。