マー坊とせっちゃん、「バカ夫婦」のエッチな体験談に多数の閲覧及び続編希望を頂き、激裏GATE-エロティカを訪れる数少ないファンの皆様には心から感謝致しております。m(__)mペコリ
相変わらず読みづらい、拙い乱文ではありますがマー坊とせっちゃん、そして子供達の結婚生活物語をお楽しみ下さい。
尚、今回の話は微量のオカルト要素を含みます。怖い話が苦手な方はご注意下さいませ。
登場人物スペック
「誠人❝マー坊❞」→レストランで働いている、仮性包茎でちっぱい好きなコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。
「節子❝せっちゃん❞」→19歳で2児の母親になった、輪姦被害経験の有るアニメ顔のちっぱい幼妻。マー坊命のちょっぴりヤキモチ焼きな一棒主義者。
「鉄さん」→誠人が働くレストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが孫達にはジジバカ全開の根は良い人。
「真奈美」→誠人の腹違いの妹で、巫女さんのアルバイトをしながら看護師を目指して勉強中の医大生。
・・・
「ま…?ま…ま…まくどなるど!」
「ど…ドラム!」
「む…ムスカ大佐!」
「さ…サンゴ礁!」
「ウルトラマンメビウス!」
「す…す…すーぱーまん!」
「あー、美花子ちゃん負けー」
「…!えーん、みかこまたしりとりまけたー、えーんえーん…」
「あー美花子…ほらほら泣き止んで…」
「えーんえーん…えーんえーん…」
「美花子ちゃんよしよし…ほら美花子ちゃんは良い子だから、尻取りに負けた位で泣いちゃ駄目だよ?」
「ぐずっ…ぐずっ…」
「美花子ちゃん。真奈美お姉ちゃんやお父さん、お母さんは美花子ちゃんがまだまだ知らない言葉をい~っぱい知ってるの。だから美花子ちゃん…千夏先生といっぱいお勉強して、尻取りに勝てる様になろうね?」
「ちなつしぇんしぇい…」
「おい誠人、待ち合わせしてるのはこの道の駅で良いんだよな?」
「うん、この道の駅だ」
俺の返答を聞くなり慎也はランドクルーザーを右折させて、道の駅の駐車場に愛車を停める。
「ねーねー、おとーたん!ここ、なぁに?」
「此処は❝道の駅❞って言う…お店とホテルが一緒になった施設だよ」
「みちのえき…わーいみかこ、またひとちゅかちこくなっちゃったー♡」
「やっほー、まなみん!どうも今日は!」
「あっ、麗花さん今日は!今日と明日御世話になります、宜しくお願い致します!」
お盆休みに、俺達バカ家族+慎也・千夏カップルは海への旅行を計画していたのだが…。
目を付けた宿泊施設はことごとく満室だったのと。
オカルト体質のせっちゃんのママ友、菫さんから「お盆に海水浴なんて…ハッキリ言って自殺行為以外の何物でも有りません、悪い事は言いませんから止めておいた方が良いです」と言われ、海水浴は断念。
その代わり…と言ってはなんだが、お父さんが個人経営の中華料理店をしている真奈美ちゃんの医大のクラスメート、麗花さんから「お父さんが別荘を使って良いって言うから、一緒に遊ばない?」との申し出に甘えさせて頂き、こうして道案内して頂く為に待ち合わせしていたと言う訳だ。
「麗花さん、どうも今日は。今日と明日御世話になります、宜しくお願い致します!」
「あ…まなみんのお兄様に奥様、それにお友達の皆様どうも今日は!コチラこそ宜しくお願い致します!」
「それじゃあ慎也。ちょっと買い物してくるから、休憩しててくれるかな?」
「有難う、誠人。お言葉に甘えて、ちょっと昼寝させて貰うわ」
と言うと慎也は運転席をリクライニングさせ、忽ち眠りの世界に落ちていった。
「あっ、誠人さん。このお肉、どうかな?」
「コレにしよう。それじゃあ後は…」
「はい、おとーたん!もやしとにら、いっぱいもってきたよー♡」
「有難う、美花子」
「誠人クン、塩ダレコレしかなかったけど…良いかな?」
「コレしかなかったんなら仕方ないさ。それじゃあ会計してくるから、みんなはランクルに戻っててくれるかな?」
「はーい、おとーたん」
そして会計を済ませた俺は、慎也のランドクルーザーに舞い戻る。
「慎也、お待たせ!」
「おう、それじゃあ出発するぞ!すいません麗花さん、ナビに目的地入力しますんで、すいませんが助手席に座って貰えますか?」
「分かりました。それでは慎也さん、運転宜しくお願いします」
慎也は麗花さんとカーナビに目的地を入力すると、ランドクルーザーを発進させる。
「すいません…麗花さん。わざわざ別荘を使わせて頂き…」
「構いませんよ、皆さん。私自身、別荘を訪れるのはもう10年振り位になりますから…」
「え…それじゃあ、別荘番みたいな方は…」
「今の父には…そんな余裕なんて有りませんよ。常日頃❝店のやりくりでいっぱいいっぱい❞だって口癖の様に…」
「でも凄いよね…チェーンじゃない中華料理屋さんで、麗花さんを医科大に進学させるだけの財産を作り上げるなんて…」
「私のおじいちゃんは…陸軍中尉の従卒でして…。太平洋戦争が終わった後に爵位も土地もお金も…そして仕事も全て失い、❝没落貴族❞となった旦那様と二人三脚で、ラーメン屋さんを初めて一代で評判のお店に発展させまして…」
「旦那様は元華族でありながら進取気鋭の気概に富んだ方だったらしくて…。お店のオーナーとして色々適切なアドバイスをして頂いたらしいんです」
「全てを失って尚、そこまで御祖父様が心酔していた旦那様って…相当人間的な魅力に溢れた方だったんでしょうね…」
「あの…もしかして、今から訪れる別荘って…」
「その旦那様の今わの際におじいちゃんは、❝私には君に残せる物はコレしかない。コレで良ければ受け取って欲しい❞と、お店の儲けで買い戻した別荘をお譲り頂きまして…」
「本当に信用されていたんですね…御祖父様は…」
「はい…士官と兵、華族と平民、暮らす世界が全く違うのに…❝不思議と馬が合った❞とおじいちゃんは常々、仰っていました…」
「私の…お父様以上のサクセスストーリーですね…」
・・・
「それで…卒業に必要な単位を取ったは良いけれど、就活が上手く行かない父は…❝あくまでもお前のやる気次第だが、ワシの店を手伝わないか?❞とおじいちゃんから誘われたそうで…」
「だけど…当時としたら凄い決断ですよね。大学卒業して料理人になるなんて…」
「父も…卒業当時は散々馬鹿にされたそうです、❝大学卒業して料理人かよpgr❞とかって…」
「そんな…」
「父は大学で学んだ経営のノウハウをおじいちゃんのお店に取り入れつつ…基本に忠実なお料理を提供していきまして…」
「そう、だったんですか…」
「それで…私が産まれた年に、❝この店はお前に譲る、お前のやりたい様にこの店を変えて行ってくれ❞と店の経営権を譲られまして…。父自身、❝ラーメン屋さんだけでは勿体無い、もっと美味しい料理を提供したい❞という希望から、ラーメン屋さんから中華料理店にリニューアルして、今に至ると言うわけです…」
「麗花さん。自分も❝いつかは一国一城の主として、自分のお店を持ちたい❞と思っているんですが…やっぱり、成功する為には人並み以上の苦労が必要なんですね…」
「あの、誠人さん…。父が常々言っていたんです、❝苦労はしないに越した事は無い、努力はしなければならない❞と…」
「努力は、しなければならない…」
「はい…❝苦労とは自分ではどうにも出来ない困難の事、努力とは自分から困難を克服しようとする事、苦労と努力をごちゃまぜにして考えてはいけない❞と言われました…」
「す…すいません、浅学非才振りをさらけ出してしまって…」
「そんな事無いですよ、誠人さん。私も高校に進学する際に父からこの言葉を聞くまでは、❝苦労と努力❞をごちゃまぜにしていましたから…」
「くろー…どりょく…わーいみかこ、またまたひとちゅかちこくなっちゃった〜♡」
「それで…父は❝前向きな借金こそが経営発展の原動力になる❞と、様々な投資をしてきたんです。水資源基金への寄付や、有機農法に拘る農業会社への投資などなど…」
「え…?な、なんだ、この霧…」
「うわっ…な、何だこりゃ!」
いつの間にかランドクルーザーが突き進む山道に、霧が立ち込めていた…のに気付いた、次の瞬間。
「間もなく、右斜め後方です。右斜め後方です」
とカーナビが指示を出す。
「そのまま道なりです。しばらくそのまま道なりです」
「え…ちょっと…」
「本当にこの道で大丈夫なんすか?」
「あの…すいません、こんな山道通った覚えは無いんですが…ちょっと…ちょっと待って下さい!」
と言いつつ麗花さんは携帯電話を取り出し、道案内アプリを起動させた。
「え…ちょっと、なんなんですかコレは!」
「どうしたんですか麗花さん!」
「此処が何処なのか…全く分からないんです!」
「…え!?」
俺も慌てて携帯電話を取り出し、地図アプリを起動させたが…。
電波は届いているのに、アプリは全く起動しない。
「おい、なんなんだよ!どうなってるんだ、コレ!」
「1キロ先を左折です。1キロ先を左折です」
「ちょっと、慎也クン!アタシのアプリも全く反応してないよ!」
「私の携帯も…狂ってしまったみたいです…」
「このまま道なりです。このまま道なりです」
「あっ…そうだ麗花ちゃん!確かダッシュボードに地図帳入ってた筈だから、悪いけど確認してくれない!?」
「えーと、此処の交差点を曲がって、此処を右斜め後方、って…」
「ちょっと…麗花ちゃん、どうされましたか!?」
「まなみん…この道、地図に載ってない!」
「ええっ!?」
「嘘…でしょ!?」
「みんな…こうなったら取り敢えず、ナビが指示する目的地まで行ってみよう!」
慎也は愛車をナビの指示通りに操り…ランドクルーザーでなければ通過するのは難しいであろう山道を踏破していく。
そして。
「目的地に到着です…目的地に到着です…」
の案内を最後に…ランドクルーザーのナビの電源がブツッと落ちた。
「おい!なんでこんな所で電源が落ちんだよ、おいっ!」
「慎也…あの建物、何だ…?」
ランドクルーザーのヘッドライトが照らし出す先には…見た目はまだ比較的新しめの、瀟洒な2階建ての洋館が。
「コレって…所謂、❝ペンション❞って奴か…?」
「…そう、なのかな」
俺達はエンジンを停止させたランドクルーザーから下車して、その洋館に近付いて行く。
まだ日は長い真夏の夕方とは言え、此処から今来た道を引き返せば…確実に日は落ちているだろう。
「慎也。野宿の備えとかは…」
「悪い、そこまでは流石に用意出来てねえ」
「誠人さん…節、怖い…」
「おかーたん…」
「仕方ねぇ…今夜はあの洋館で一泊させて貰うか…」
「それしか…なさそうだな」
意を決した俺と慎也は玄関に歩み寄り…ドアに付いていたライオン型のドアノッカーで洋館の住人を呼び出す。
「すいません、どなたかいらっしゃいませんかー!?」
俺と慎也は何回かドアノッカーを叩き、建物の住人に呼び掛けてみたが…返答は全く無い。
「誠人…」
「あぁ」
俺と慎也は両開きの玄関のドアノブに両手を掛け…引っ張ってみようとした…次の瞬間。
「遅くなってすいません…お待たせ致しました」
とおよそ洋館には似つかわしくない割烹着を着た、お上品そうな雰囲気を漂わせる白髪頭のお婆ちゃんが、ドアを開けて俺達の前に現れた。
「おやおや、お若い皆様…こんな辺鄙な所に何の御用でしょうかな?」
「実は車のナビが狂ってしまい、道に迷ってしまいまして…」
「申し訳ありませんが、此処で一泊させて頂けませんでしょうか?」
「おやおや、そういう事でしたか…。構いませんよ、どうぞ此方へ…」
「それではすいません、お邪魔致します」
赫灼としたお婆ちゃんの案内を受けて、俺達は荷物を持って洋館の中に足を踏み入れる。
「凄い綺麗な建物だね…」
「そうだな…」
「わーいわーい、みかここんなでっかいおうちはぢめて〜♡」
「ばぶー…」
「皆様…此方の部屋部屋をどうぞご自由に使って下さいませ…」
と俺達は、2階へと案内された。
見ると2階には客室と思しき部屋が4つ。
「すいません…お邪魔致します」
と言いながら見事な装飾が施されたドアノブを捻ると…丁寧にベッドメイクがされたダブルベッドに赤い夕日を取り込んでいる大きな窓、そして新鮮な花が生けられた花瓶に可愛らしい洋画が飾られた壁面。
「うわぁーぃ、べっどべっど〜♡(・∀・)」
美花子はふかふかそうなダブルベッドに駆け寄り、靴を脱いで掛け布団によじ登る。
「おやおや…お元気なお嬢さんで、何よりです…」
「あ、あのすいません…コラッ美花子!よそのお家だからってはしゃいじゃ駄目だよ!」
「だっておとーたん…」
「美花子ちゃん…はしゃぎたい気持ちは良ーく分かるよ。だけどね…そうやってはしゃぐのは、お婆ちゃんが居ない所でしようねー」
「まなみおねーたん…」
「悪い…誠人。荷物を部屋に置いてくるわ」
「お兄様…私も…」
「あの…御客人の方々。晩御飯は…如何なさいますか?」
「あの…すいません!俺達…今夜の晩飯はバーベキューするつもりで道の駅で食材を買い込んできまして…申し訳ありませんが、厨房をお借りして宜しいでしょうか?」
「おやおや、そういう事でしたか…では、此方へどうぞ…」
俺はお婆ちゃんに連れられて、1階の厨房へと案内される。
「うわぁ…」
見るとIHクッキングヒーターに電子レンジや食洗機等の文明の利器に包丁、まな板、フライパン、お鍋等一通りの調理器具が揃った立派な厨房に俺は目を奪われていた。
「御客人の皆様…どうぞご自由にお使い下さいませ…」
俺は蛇口を小さく捻り…出て来た真水を左手で受けると一口啜る。
「冷たくて…雑味が殆どしない…」
「此方は…井戸からポンプで汲み上げた井戸水です…遠慮なく、お使い下さいませ…」
「それでは…お言葉に甘えて、使わさせて頂きます!せっちゃんお願い、道の駅で買ってきた食材を持って来て!」
「はい分かりました、誠人さん♡」
「それじゃせっちゃん…ランクルに食材取りに行こう!」
「千夏は…悪いけど早矢斗の御世話を頼む」
「分かった…誠人クン。ほーら早矢斗クン、ほっぺぷにぷに〜♡」
「わーいわーい(*´ω`*)」
「それじゃ真奈美ちゃんは…コッチで野菜を切っていってくれるかな?」
「ハイ分かりました、お兄様」
真奈美ちゃんは俺が自宅から持参したマイ包丁を受け取ると、慎也とせっちゃんがランドクルーザーの車内から持って来た野菜を刻み始めた。
「お兄様。キャベツは、もっと小さく切りますか…?」
「いや、どうせ火を通したらカサが減るから…寧ろ少し大きめ位で大丈夫だよ」
「誠人さん。節は…何をしたら良いですか?」
「せっちゃんは…それじゃ、お肉を切るのをお願い。麗花さんは…食器のチェックをお願いします」
「ハイ分かりました、誠人さん♡」
俺達バカ夫婦と真奈美ちゃんは手際良く塩ダレ焼きそばを作り上げると、麗花さんが用意した高級そうな大皿に盛り付けていく。
「ハイみんな、お待たせー!あ、お婆ちゃんも宜しければ是非どうぞ!」
「申し訳ありませんねぇ…それでは婆も遠慮なく、御相伴に預からせて頂きます…」
「それでは頂きます」
「頂きます」
「頂きます」
「いただきまーちゅ!」
「うわあっ…塩ダレ焼きそばって初めて食べましたが…ソース焼きそばとはまた違う美味しさですね!」
「本当…何だかやみつきになりそうな味です!」
「おとーたんのやきそばおいちいー♡」
「本当に…美味しいですね…」
「あ…お婆ちゃん有難う御座います!」
「もう…何年振りになりますかな…こうやって、わいわいがやがやと大勢で食卓を囲むのは…」
「それじゃお婆ちゃん…普段は、一人暮らしなんですか?」
「ええ、その通りです…」
「そんな…お一人で、寂しくは御座いませんか?」
「いやいや…婆は今ではすっかり、一人の方が落ち着くくらいですよ…」
「そうでしたか…すいません、アクシデントとはいえ突然、お邪魔してしまって…」
「いえいえ、お気になさらず…。こうやって此処にお越しになられたのも、何かの御縁かもしれませんねぇ…」
「何かの、御縁…」
「…誠人。洗い物は俺と千夏がやっとくから、お前達はせっちゃん達と寛いでろよ」
「済まない、慎也に千夏。それじゃお言葉に甘えて、ゆっくり休ませてもらうぜ」
「そうそう、御客人の皆様。この食堂を出て左に進んだ所に浴室が有りますので、ゆっくり疲れを癒やして下さいませ…」
「それではお兄様。すいません、私からお風呂に入らせて頂きますね」
「うんどうぞ、真奈美ちゃん」
「それじゃ麗花ちゃん。一緒にお風呂浸かろう?」
・・・
「わーいおかーたん、いいおふろだったねー」
「本当…凄い綺麗な景色だったね…」
ガラス張りの浴室から風光明媚な景色を一望出来る浴場に、美花子のテンションは忽ちマックスに。
入浴中も俺や早矢斗にお湯をバシャバシャ浴びせ掛けたり、覚えたての童謡を熱唱したりと文字通り❝やりたい放題❞状態。
俺もせっちゃんも苦笑しつつ、浴槽でゆっくり疲れを癒やしてきた次第。
「おう、誠人。寝るまでまだ少し時間有るから、花火で遊ぼうぜ」
「悪くないな。すいませんお婆ちゃん、ちょっと花火させて貰います」
「花火ですか…良いですねぇ」
と言いながらお婆ちゃんも出入り口から外に出る。
霧は何時の間にかすっかり消え去り、お星さまが文字通り夏の夜空を彩っている。
「ハイ美花子ちゃん、線香花火。いい美花子ちゃん、花火に火を点けたら絶対、人に向けちゃ駄目だよ?良いかな?」
「うんわかった…ちなつしぇんしぇい…」
「綺麗だなぁ…」
「うわあっ、色が次々に変わって面白いです!」
「ぱちぱち〜、ぱちぱち〜」
「早矢斗クン、花火綺麗でしょー?」
「わーいわーい、はなびおもちろいー♡」
「皆さん…楽しそうで何よりです…」
「あ…お婆ちゃんも宜しければ…」
「すいませんねぇ、お兄さん…それでは、お言葉に甘えて…」
「うわー、おばーちゃんのはなびはではでー」
「おいみんな!いよいよとっておきのパラシュート花火、行くぞ!」
「さーん、にー、いーち…ファイアー!」
ちゅどーん、ひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅる…ぱーん!
「わーいおとーたん、くまさんくまさん〜♡」
「うわぁ…可愛らしいくまさんだねー」
「ねぇ美花子ちゃん…あたし、くまさんが大好きなんだ。良かったらコレ…あたしに譲って貰えないかなぁ?」
「え〜、これ、みかこがげっとしたくまさん…」
「うーん…そうだ美花子ちゃん!このキティちゃんのマスコットと、美花子ちゃんのくまさん交換しない?」
「わーいみかこ、きてぃちゃんだいしゅき〜♡はいおねーたん、くまさんどーじょ!」
「麗花さん本当にすいません…」
「いえいえとんでもない!あたし本当に、このくまさんが欲しかっただけで…美花子ちゃん有難う。このくまさん、麗花大事に可愛がるからね!」
「おねーたん、ありがとうございまちた!くまちゃんくまちゃん、おねーたんにい~っぱいかわいがってもらってね〜!」
「それじゃあみんな。時間も時間だし、そろそろ部屋に引っ込もうか!」
「そうだな…それじゃ花火を片付けてから部屋に戻るから、せっちゃん達は先に戻ってて?」
「はい分かりました、誠人さん」
「それじゃ慎也クン。先に部屋に戻ってるね」
「それではお兄様、後片付け御願い致します…」
女性陣が洋館に入ったのを見届けてから、俺と慎也は燃えカスやビニールクズ等を拾い集める。
「なぁ…誠人」
と慎也が唐突に…辺りを警戒する様に俺に話し掛けてきた。
「なんだ?慎也?」
「お前…❝山姥❞の話、聞いた事位は有るよな…?」
「山姥…ってまさかお前、あのお婆ちゃんが俺達を取って食おうって…」
「あくまでも…可能性が有るってだけだ。あのお婆ちゃんが普通の人間ならそれで良し、だけどよ…」
「もし万が一俺達に害を及ぼす存在だったら…って事か」
「唐突に掛かった霧…狂ったアプリにカーナビ…地図に載っていない道…なんか俺達、この洋館に❝誘い込まれた❞、そんな感じはしねぇか?」
「うーん…❝考え過ぎ❞が半分…❝そうじゃないかな❞が半分…って感じだな…」
「…誠人。万が一の為に…部屋の鍵は掛けておいてくれ。それと…窓の鍵は必ず開けておいてくれないか?」
「イザとなったら窓から飛び降りてランクルに一直線、そのまま逃亡…って腹積もりか」
「…そうだ。イザという時の為に俺、今夜は…ランドクルーザーで車中泊するからよ」
「慎也…済まねえ」
「何…良いって事よ。それじゃな…誠人。くれぐれも用心は怠るなよ」
「あぁ…慎也、お休み」
・・・
「誠人さん…美花子も早矢斗も、遊び疲れて熟睡しちゃいました…」
「すやすや…すやすや…」
「むにゃむにゃ…むにゃむにゃ…」
「二人とも…ちょー可愛い寝顔だなぁ…」
と呟きながら、ぐっすり熟睡している美花子と早矢斗のほっぺたを人差し指で突っ付いて遊んでいると。
「あの…誠人さん…」
「…何?せっちゃん」
「誠人さん…節、誠人さんのおちんちんしゃぶりたい…なんだか身体が疼いて、仕方がないんです…」
と言いながらせっちゃんは、仁王立ち状態の俺のベルトを緩め…ツータックチノとトランクスを一気にずり下ろす。
「誠人さん…♡」
そして忽ちギンギンにいきり立った我が愚息を、舌でチロチロ舐め回していく。
「誠人さんの皮被りおちんちん…節がお口でキレイキレイしてあげますね…」
呟くとせっちゃんは、俺のカリ首のくびれを舌と唇を駆使して重点的に舐め回す。
「ううっ…凄え、凄え気持ち良い…」
せっちゃんは無言でひたすら、カリ首から包皮、そして竿をしゃぶりまくっている。
「御免、せっちゃん…せっちゃんの可愛らしいちっちゃいおっぱい、見せてくれるかな…」
「…もう」
せっちゃんは俺の愚息を口に含んだままTシャツをたくし上げ、ちっちゃくて可愛らしいおっぱいをさらけ出す。
「誠人さん…節のちっちゃいおっぱい見て…満足、しましたか…?」
「勿論。せっちゃんのちっちゃいおっぱい…凄く可愛くて、興奮しちゃう…」
「うふふ…誠人さんの皮被りおちんちん、またカチコチになっちゃった…♡」
そう呟くとせっちゃんは俺の愚息を…それこそ恵方巻きにかぶりつく様に、根元まで一気に口に含む。
「せっちゃん…大丈夫?苦しくない?」
せっちゃんは俺の愚息をしゃぶったまま首を横に振ると、唇と舌をフル活用してひたすら舐め回す。
じゅる…じゅるじゅる、じゅるっ…。
美花子と早矢斗の可愛らしい寝息に混じって、せっちゃんが俺の愚息をしゃぶる卑猥極まりないBGMが室内に響き渡る。
「ぐうっ…ううっ、あぁっ、出そう、もう出そうだぁっ…」
どくっ、どくっ、どくっ、どくっどくっどくっどくっどくっ…。
俺はせっちゃんの頭に軽く両手を乗せながら、せっちゃんの口内に❝赤ちゃんの素❞を吐き出していく。
そして最後の一滴をせっちゃんが舌で掬い取り、満足気にニッコリ。
「誠人さんのおちんぽミルク…凄く美味しかったよっ♡」
「あ…有難うせっちゃん…」
「ねぇ…誠人さん」
「何…?せっちゃん…」
「明日…早く起きて、その…お外で…エッチ…しませんか…?」
「せっちゃん…本当に良いの?」
「…うん。だって…お外でエッチなんて…こんな時くらいしか、出来ないと思うから…多分…」
「うん、分かった。それじゃあせっちゃん…今日はもう寝ようか…」
「うん。それじゃあ誠人さん…お休みなさい…」
「せっちゃん…お休みなさい…」
・・・
「おや…お若いアベックのお二人さん、御早う御座います」
「あ…お婆ちゃん、御早う御座います」
「御早う御座います」
「お二人さん…どちらへ?」
「ちょっと…外の空気を吸ってこようと思いまして…それで申し訳ありませんが、二人の子供達をちょっとだけ、見ていて頂けないでしょうか?」
「分かりました。では…お気をつけて」
「お婆ちゃん、すいません…美花子と早矢斗を宜しくお願いします」
俺達バカ夫婦は美花子と早矢斗をお婆ちゃんに預け…出入り口を開けて洋館の外に出る。
ひんやりとした朝の涼しげな空気を吸い込みながら…バカ夫婦は当て所無くぶらぶらと洋館の周りをほっつき歩く。
「あ…誠人さん。あそこにクロアゲハが居る!」
せっちゃんが指差す先にいたクロアゲハはひらひらと空を飛び…カーテンが閉められたランドクルーザーのサイドミラーにちょこんと翅を止める。
「慎也、おは…」
と言いかけて、俺は赤面していた。
カーテンの隙間からは、御互い全裸に毛布を掛けて爆睡している、慎也と千夏が見えたからだ。
二人ともだらしなくよだれを垂らし、互いの首筋と腰元に腕を回して、フルリクライニングさせた座席の上で幸せそうに眠っている。
「何だよ、慎也…オメーが一番無防備じゃねぇか…」
「・・・」
「あ…せ…せっちゃん…」
「誠人さん…」
なんだか❝見てはいけないものを見てしまった❞罪悪感に苛まれた俺達バカ夫婦は、そそくさと近くの雑木林に退避する。
「誠人さん…」
せっちゃんは呟くと、俺に唇を重ねる。
そのまま俺達バカ夫婦は舌を絡め合い…互いの唾液を口移しし合う。
ディープキスしながら俺はせっちゃんのちっぱいをTシャツの上から撫で回し…そして右手で左のちっぱいを優しく鷲掴みにする。
「あぁっ、誠人さん…」
俺は無言でせっちゃんが着ているTシャツをたくし上げ、2つの薄茶色の先端が眩しいちっぱいを露わにした。
「せっちゃん…いつ見ても、可愛いおっぱい…」
俺はせっちゃんの薄茶色の乳首を口に含み…舌で転がす様に舐め回す。
「んっ…んんっ…ん〜、んんん~…」
せっちゃんも俺も初めての青姦と言う事で、快楽から漏れ出す喘ぎ声を必死に押し殺していた。
「誠人さん…」
小声で呟くとせっちゃんは、俺の右手を半ズボンの股間へと誘導する。
せっちゃんの股間は半ズボンの上からでも分かるほど、ラブジュースで既に潤いまくっている。
「誠人さん…お願い、早く挿れて…」
「分かった…せっちゃん」
小声で呟くと俺はせっちゃんが履いている半ズボンをパンティーごと、膝上までずり下ろす。
そして自分が履いているツータックチノをトランクスごとずり下ろし、戦闘態勢に突入した愚息をさらけ出した。
「誠人さん…皮被りおちんちん、何時も以上にヤル気満々だね…」
「…せっちゃん。後ろ向いて、お尻突き出して…」
「…うん♡」
俺はせっちゃんを立ちバックの体位にすると、そのままブスリとドッキング。
「んっ…んんっ…んんん~…ん〜っ、ん~~」
せっちゃんは木の幹に両腕でしがみつき、必死に喘ぎ声を押し殺している。
俺はせっちゃんの乳首を指で愛撫しつつ、周囲に気を配りながらゆっくりズル剥けおちんちんをせっちゃんのキツキツオマンコに出し入れする。
「んんっ…んあっ…まあっ…誠人さん…あぁっ…んんっ、ひゃあっ、あうんっ…」
「せっちゃん…気持ち良い?」
「もおぅっ…誠人さん…意地悪…なんだからぁ…♡」
と言いつつせっちゃんは、リズミカルに腰を振っている。
せっちゃん自身も間違いなく、興奮している紛れもない証拠だ。
「やべえ、せっちゃん…そろそろ出そう…」
「誠人さん。ちょっとだけ…我慢してぇ…」
俺はピストンを一旦止めると…右手でお尻を撫で回し、左手でせっちゃんのちっぱいを優しく揉みしだく。
「あぁっ、誠人さん…♡」
「どう…せっちゃん?」
「誠人さん…大好き…だいしゅきぃ…♡」
とうわ言の様に呟きながら、せっちゃんは所謂❝ハメ潮❞を吹き散らす。
「せっちゃん…それじゃあ、ラストスパート、いくよ?」
「…うん♡」
俺はピストンを再開し…徐々にピストンの速度を上げていく。
「んっ、んっ、んっ、んんっ、ん〜っ、ん〜っ、んん~っ、ん〜っ、ん〜っ、ん〜っ、んん~っ、ん〜っ…」
「やべえ…出る…出る…出る…!」
「ん〜っ…んん~っ…んんん~…っ!」
びゅるっ…びゅびゅっ…びゅわっ…びゅびゅっ、びゅびゅっ、びゅびゅっ…!
余りにも強烈なせっちゃんの締め付けにズル剥けおちんちんを引き抜く事も叶わず…俺はせっちゃんの子宮目掛けて❝赤ちゃんの素❞を発射してしまった。
そしてせっちゃんはあまりの気持ち良さに…膝からガクッと崩れ落ちてしまった。
「あ…誠人さん…」
「せっちゃん…」
「節…こんな短い時間でイッちゃったの…初めて…」
「そうなんだ…」
「誠人さん…節、この快感…クセになっちゃいそう…♡」
「俺も…こんなに興奮したのは、久し振りかもしれない…」
と言いながら俺はポケットティッシュでズル剥けおちんちんの尿道にこびり付いた❝赤ちゃんの素❞を拭い取り…そしてせっちゃんの股間を優しく拭いてあげる。
「誠人さん…有難う…」
「それじゃあ…せっちゃん。お部屋…戻ろうか?」
「はいっ、誠人さん♡」
「…そうだ、せっちゃん。美花子、早矢斗と一緒に…朝風呂浸からない?」
「良いですね、誠人さん♡」
・・・
「お婆ちゃん、突然押し掛けた自分達にここまでして頂き…本当に有難う御座いました」
お婆ちゃんに用意して頂いた、少し遅めの朝食を食べ終えた俺達は食堂で、お婆ちゃんに感謝の言葉を述べていた。
「いえいえ…婆こそ楽しい時間を過ごさせて頂き…本当に感謝していますよ…」
「それで…コレは宿泊料金と言ってはなんですが…是非、お収め下さいませ…」
と言いながら俺は、お婆ちゃんに諭吉先生を3枚差し出す。
「いやいや、滅相も有りません…」
「ですが…コレだけの事をして頂いて、ただ泊りと言うのは気が引けますので…」
「どうしても、と仰るのならば…」
「…なんでしょうか?お婆ちゃん…」
「婆はもう老い先短い身、後何年生きられるか分かりません…」
「いえいえ、そんな風にはとても見えませんよ…」
「そこで…この家の品々を、一人につきお一つ、お持ち帰りになって頂きたいのです…」
「い、良いんですか?本当に…」
「構いませんよ…寧ろ、この家の家財処分と思って頂ければ幸いです…」
「誠人さん…慎也さん…」
「…分かりました。それじゃあみんな、欲しい物は何か有る?」
「おとーたんおとーたん、みかここのあおいまぐかっぷほちいー」
「うわぁ…美花子ちゃん、お目が高いねー」
「俺は…この丼だな」
「やっぱ元ラガーマン、❝色気より食い気❞だねー」
「で?千夏はもう決まったのか?」
「この大きな洋皿…地味だけど良い物っぽくないかな?」
「❝ハレの日❞の料理を盛り付けるには…もってこいだなぁ」
「お兄様!この花瓶、どう思います?」
「何つったら良いのかな…そう、銀閣寺みたいに❝質素だけど味わい深い❞…そんな感じがするな…」
「ねぇねぇまなみん!このお皿、可愛くない?」
「そうですね…とっても可愛いです」
「まだ決まってねぇのは…バカップルと早矢斗くんだけか…」
「よしっ、俺はコレにしよう」
と言いつつ俺が取り上げたのは…見ていて吸い込まれそうになるほど、透き通ったガラス製のウィスキーグラス。
「あー、あー…あー、あー…」
「ん?どうしたの、早矢斗?」
「あでー、あでー…あでー、あでー…」
俺が早矢斗が指差す指示に従って、歩いて行った先に有ったのは…立派な陶器製のお馬さん。
「早矢斗…早矢斗はこのお馬さんが欲しいの?」
「(無言でこくこくと頷く)」
「悪い、慎也…風呂敷でコレ包むから、ちょっとそっち持ってくれ」
「分かった…それじゃあ行くぜ、せーのっ!」
「うわっ、コレ…意外と重量有るぞ!」
「それじゃあ先ずは…コレからランドクルーザーに運び込むか」
「そうだな…そうするか!」
「それじゃあ千夏さん。このお皿、風呂敷で包んじゃいますね」
「あっ、まなみん!悪いけど、コッチもお願い!」
「ふぅ…あっせっちゃん…欲しい品物は決まった?」
「節は…コレにしました…」
とせっちゃんが差し出したのは…俺達バカ家族が宿泊した部屋に飾られていた、猫ちゃんが描かれた額入りの油絵。
「節…あのお部屋に入って…最初に目に止まったのが、この絵だったんです…」
「そうだったんだ…」
「誠人さん…この猫ちゃん、なんだか…愛嬌が有ると思いませんか…?」
「そうだね…❝可愛い❞とはまた違う、魅力が有る猫ちゃんだね…」
「それじゃみんな…欲しい物は決まったな?」
「それではお婆ちゃん…改めて、本当に有難う御座いました」
「いえいえ、こちらこそ…楽しい時間を有難う御座いました…」
「お婆ちゃん、有難う御座います…何時までも、お元気で…」
「そうそう皆さん。お帰りになるのでしたら…あちらからお車をお出しになって下さい…」
「…え?アッチから…ですか?」
「はい。あちらからの方が…早く一般道に戻れるはずですから…」
「…分かりました。それではお婆ちゃん…本当に有難う御座いました」
「おばーちゃん、ばいばい!」
慎也はランドクルーザーのエンジンを掛けると、お婆ちゃんに言われた方向へ車を走らせる。
そしてしばらくすると。
「目的地を入力して下さい。目的地を入力して下さい」
と、唐突にカーナビが復活したではないか。
「…え?な…何だコレ?」
「あ…慎也さん。あの道って…」
「…間違いない。あの時…道の駅から通って来た国道だ」
「…にしても、あの洋館に辿り着くまでは結構な時間が掛かった気がしたけどな…」
「確か…1時間、いや…2時間以上山の中走ってた気がしない?」
「ええ、そうでしたね…」
「それが…帰りは30分も経たずに戻って来られるなんて…」
「慎也クン…誠人クン…結局あの洋館、何だったんだろうね…?」
「…分からねえ」
「…あの」
「真奈美ちゃん…何…?」
「もしかしたら、ですけれど…あの洋館、ひょっとしたら❝迷い家❞だったんじゃないでしょうか…?」
「まよいが?」
「真奈美ちゃん。その❝迷い家❞って…一体何?」
「物凄く簡単に言えば…❝一生に一度しか訪れる事が出来ない、不思議な家❞の事です。その家を訪れた人は一つだけ家の物を持ち帰る事が出来、それによって子々孫々まで繁栄すると…」
「それじゃあ…あのお婆ちゃんって…」
「ですが…❝迷い家❞は基本的に無人なんです。主の居る❝迷い家❞って…本当に❝迷い家❞なんでしょうか…」
「今だから言えるけどさ…実は俺、あのお婆ちゃんを最初、❝山姥❞じゃないかって勝手に警戒してたんだ。あそこまで親切にして頂いて、しかもお土産まで持たせて頂いたお婆ちゃんを❝山姥❞なんて疑うなんて…申し訳無い気持ちでいっぱいだよ…」
「慎也さん…それは…仕方無いと思いますよ。あの状況…まさに各地に伝わる❝山姥❞の言い伝えにピッタリ当て嵌まりますから…」
「それじゃあ…真奈美ちゃん。アタシ達もう二度と…あの洋館には行けない、って事…?」
「あの洋館が本当に❝迷い家❞でしたら…そうなりますね」
「そうかぁ…」
「悪い、みんな。ちょっと道の駅で一休みさせてくれないか?」
・・・
「痛えっ…な…何だ?」
ベッドで寝ながら顔面に痛みを感じ…目を開けてみると。
早矢斗が美花子のお腹を枕代わりにして、俺の顔面にゲシゲシと、踵落としを食らわせていたのであった。
「もー、早矢斗…元気が良過ぎるのも考えものだよな…」
と愚痴りながら早矢斗の寝相を直していると。
唐突に、ぼやぼやっとした金色の光の玉が暗闇の中に現れた。
その光の玉はしばらく寝室内をふわふわ漂っていたかと思うと…せっちゃんの真上でピタリと止まり。
そのまませっちゃんの体内に垂直に降下していき…そして消えた。
「な…何だ今の…?」
俺は眼前で起きた出来事に混乱しつつ、無い知識をフル活用して考えを巡らせていた。
先ず…アレは火の玉では絶対に無い。
となれば…せっちゃんの双子のお姉さん、季美子さんがせっちゃんの様子を見に来たのか…?
いや…菫さんは以前、「水子の霊は白っぽい、もやもやした感じ」と言っていた様な…。
となると…矢張り菫さんが以前言っていた、「赤ちゃんは一度、両親の下見に来る」と言う奴なのか…?
いや…それなら何で川の字になって寝ているこんな時に…?
「ふわぁ…」
そんな事を考えているうちに…俺は再び、眠りの世界へと落ちていった…
・・・
「じゃあ…先輩。持ち帰ったグラスも絵も…未だにそのまんまなんですね?」
「あぁ…アレから3ヶ月近く経つけど、葉っぱに変わる気配は全然無いな…」
「間違いないっすよ、先輩。それ…絶対、真奈美ちゃんが言ってた❝迷い家❞っすよ」
此処は…俺が働くレストランの休憩室。
俺は国内旅行板の常連であるねらーの信彦に、あの日体験した不思議な出来事を打ち明けていた。
「それで❝グーグルアース❞…って言ったっけ?アレで覚えてる限りの記憶を総動員して、その洋館が有ったであろう場所を調べてみたんだ…」
「それで…どうなったんですか?」
「何回検索掛けてみても…❝ダム湖❞のど真ん中にぶち当たるんだよ…ノブノブ、コレ…何だと思う?」
「だ…ダム湖っすか?」
「先輩、今日は!今日も宜しくお願いします!」
「ん…?おぅタッチ、どうも今日は!今日も宜しく頼むよっ!」
「あ、先輩…お借りしていた❝塩ダレ焼きそば❞のレシピ、お返しします!」
と言いながら辰也クンは、古ぼけた大学ノートを俺に手渡す。
「おぅ、キチンと返してくれて有難うな。それでタッチ…学祭の模擬店はどうだった?」
「お陰様で…❝学祭グルメコンテスト❞でMVPを頂きました!」
「え?何時の間に出来たんだ、そんな賞…」
「あ、コレ…今年から始まった企画なんですよ…」
「そうだったんだ…俺の学生時代にそんな賞が有ったら、もっと張り切ってたのになぁ…」
「おぅっ、タッチ!悪いけど早速、人参とじゃがいもを乱切りにしといてくんな!」
「ハイ!分かりました!」
「そしたら…ノブノブはマカロニサラダの仕込み。マー坊はタルタルソースを頼む!」
「了解ですっ!」
「分かりました!」
俺は愛用の三徳包丁で、茹で卵を刻んでいると。
「誠人さん、取り込み中すいません!奥様からお電話ですよ!」
「せっちゃん、から…?利章さん、有難う御座います」
と言うと俺は受話器を受け取る。
「はいもしもし、お電話変わりました」
「あ…誠人さん…」
「せっちゃん…どうだった?何処か…おかしなところは無かった?」
「…出来てた」
「え?出来てた…って、まさか…」
「うん…お腹に…赤ちゃんが出来てた…」
「・・・」
「❝節…最近、凄い吐き気がするんです❞って言ったら…❝万が一、と言う事も有りますから❞って産婦人科の先生に掛かったら…2ヶ月目だって…」
「2ヶ月目…それじゃあ、あの時の…」
「絶対…そうだよ。誠人さん…」
「(それじゃあ…あの時の光の玉は…)」
「もしもし?あの…誠人さん…?」
「あ…せっちゃん御免ね。そうか…それじゃせっちゃん、身体には充分気を付けてね」
「分かった…誠人さん、それじゃあね…」
との声を残し…通話は途切れた。
「おぅっ、マー坊。節は…どうだった?」
「せっちゃん…3人目の赤ちゃんが、出来てたそうです」
「ほ…本当か!?マー坊!」
「先輩…おめでとう御座います!」
「誠人さん…おめでとう御座います!」
「皆さん…有難う御座います!」
・・・
こうして。
せっちゃんのお腹に…俺達バカ夫婦の、3つ目の「愛の結晶」が宿ったのであった。