サークル後輩の猛アピールに全く気付かず卒業した鈍感な俺

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俺が大学3年の頃に嫁が入学。

嫁が俺と同じサークルに入る。

容姿も良く、”近頃の若い者は”と言わせない礼儀正しさと教養で、80人いた大所帯のサークルでもかなりの人気を獲得。

俺もかなり気になっていたが、上下関係がそれなりにあるサークルだったので、パワハラにならないよう男子部員は慎重に行動していた事もあり、目立って動けず。(暗黙の了解で部内恋愛は自重してた)

しかし、実は惚れたのは嫁が先。

恋愛に冷ややかなサークルの雰囲気のため(恋愛禁止ではない。あくまで慎重にという事)、告白する勇気がなくて、俺に対して知恵を絞って何度となくアピール。

策の弄し過ぎと俺の鈍感さで気づかないまま俺卒業。

両想いならサークルに遠慮はいらなかったものを・・・。

嫁、俺への片思いを引きずりつつ良い出会いにも恵まれず、2ちゃんで言う喪女と化す。

その頃、そんな言葉はなかったと思うが。

嫁の証言「◯◯(俺)先輩のせいじゃなくて、私が悪いんですけどwでも先輩が無関心過ぎで一時は恨みました。あんな鈍感男はカシュガルの奴隷商人に売られて人間燭台にされて欲しかったです。表向きは明るくて真面目で身持ちの固いキャラで通しましたけど、もう内面は彼氏いないコンプレックスの塊で。学生時代、勉強もサークルも頑張ったはずですけど、振り返ると男の事しか考えてなかったような気がしますww」

一方、俺は入社先で彼女もさっさと作り順風満帆・・・のはずが、25歳の春、彼女に二股掛けられて振られる。

二股女はもう片方の男にも振られ、会社に居づらくなって辞めたのは”ざまあw”だが、俺も世間体悪すぎて退職したから笑えん。

気分は負け犬で、今の会社に就職するまで6か月ほど無気力な無職生活。

心配していたサークルOBの友人連中が、俺の再就職祝いの飲み会を企画。

友人A子(同期。嫁とも仲良し)が、嫁(社会人1年目)に連絡。

「◯◯が彼女と別れた。チャ〜〜〜ンス!もう1回行け!」

「◯◯先輩の不幸を喜ぶなんて、ああ、私はダーク過ぎ」

と逡巡。

A子「行かず後家よりマシ。今度は大丈夫だと思うよ」

飲み会で祝われ励まされつつネタにされる俺。

友人というのはありがたいものだ。

皆笑ってるのに、嫁だけ周囲をスプートニク1号みたいに周回して、俺が皆の言葉に傷ついてないか心配そうに伺う。

こっそりやってるつもりで、あからさまに目立つ。

仕草や表情で

『あ、こいつ、俺の事が好きなんだ』

と分かった経験のある人もいると思う。

この時の俺がそれ。

久々に会う嬉しさもあったし、本気で心配してくれてる様子も嬉しいしで、帰り際に肩を叩いて

「気持ち嬉しかった。俺、大丈夫だから」

と言うと、俺の再就職を祝いつつ涙ぐむ嫁。

『そこまでか・・・』

と感動する俺。

俺にGJサインを送って帰る暗躍A子。

次の休みに嫁とデート。

会って1分後に告白。

嫁、嬉し泣き。

俺も嬉しいが、5年も回り道させた責任感じてちょっと萎縮。

昔みたいに気の置けない先輩後輩のノリで楽しく話すはずが、お互いに意識していてカチコチ。

「A子から聞いた。何というか、その、今さらだけど、え〜気づかなくて何と言ったら、お詫びのしようもないというか・・・・」(本気で申し訳なく思って延々喋る)

「いえ、そんなのは、こうなったんで、その、もういいし、嬉しいですし。私のですね、その、あれが、えー、どういったらいいか」(話進まず)

「あぁ、あれ、初めての相手?」

「ひゃはー、それですけど、あからさまには言わないでください」

「うむ」(初めての彼氏という意味だったんだが)

「まぁ、嬉しいんです、俺先輩とこうなって、私は」

少し慣れてきて、思い出話。

「バレンタインのチョコ、あれは気づいて欲しかったです。苦労して2人きりになって綺麗なラッピングにして高いのあげたのに」

「義理チョコにしては丁寧だなぁ、と」

「本命ですって」

「君が、”相談のお礼です”と義理を強調するからだw”他の人に見られたら誤解される”とも言った。好きですの一言で済んだのに」

「照れ隠しの可愛い嘘じゃないですか。そこを見破ってくれなきゃ」

さらに思い出話。

「すると、夏祭りに浴衣着てきたのも俺のためだったんだな?」

「先輩も合わせて浴衣着てくれましたよね」

「Tシャツ4人で浴衣1人じゃ、浮いて可哀そうだと思ったから・・・あれは浮きたかったんだなw」

「アピールしたかった、と言ってください!でもあれはカップルみたいで嬉しかったですw」

「うん、浴衣似合ってたしね。可愛かった。本当の彼女ならなと思った」

「それさえ言ってくれてたら・・・。5年前に戻ってそれ言って欲しい」

まぁ、そんなこんなで最後にエロネタで悪いけど、何度目のデートだったかな。

「先輩、私、もう23歳なんです」

「それで?」

「ですからね、もっとお互いを知る機会は早くてもいいと思うんです」

あの照れたような色気のある笑顔は今も忘れられない。

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