時系列は前回の続きです。
バスケサークルに入って1年経って。
2回目の地区大会を向かえたんですが。
どうなったかと言うと。
レギュラー陣で頼りにしている
1番すげえ先輩が1回戦の時点で怪我をしてしまって。
サークルとしては緊急トラブル発生の状態で地区大会が始まりました。
練習で積み立てた作戦とか方針とか、
1回戦の途中で全部白紙。
想定外の緊急対処がベースになって試合が進んでいく。
1回目の地区大会では体育館の2階席から大興奮で応援していたんですが、今回はベンチ。そこは戦場でした。
普段の練習や食事とかでは、
めっちゃクールで医者みたいに冷静沈着な兄貴が、感情爆発させて無理やりダンクに行ったりするほど。
(なんだそりゃ!)
(初めて見るぞアノ人がダンクするのなんて!!)
こういうドラマチックが起きまくる。
見てるだけでもアドレナリンが出っ放しです。
あまりに興奮した2階席のサークルメンバーまでが1階の体育館ホームにまで降りてきて、こっちは選手だけしか入れないよ、と係員に注意されてしまうほど。
自己満で申し訳ないんですが
スターターメンバーがどんなだったか
書いてしまいます。
————
「PF:キシさん。」
いぶし銀の壮年メンバーで既婚者。コードはパパさん。お子さんと奥さんに応援される巨人のお父さんですが、自分の過去を皆に話したがらない。サークル内では引退したプロの人かも、と噂されてる。
「SF1:カンさん。」
本編でドリンクバーから帰ってきた、と書いた人。冷静沈着なエロ兄貴。コードはドクター。医者みたいに落ち着いてるから。顔面が伊勢谷友介に似てるけど、五分刈りの坊主にしてるからイメージが少しちがう。・・・今回チームで1番活躍した。はじめてこの人が感情的になってダンクするのを見ました。ただでさえモテるのに今回また女の子にフィーバーすることになった。サークル内に彼女います。
「SF2:クラマさん。」
カンさんと同じく本編のエロ兄貴集団のボックス席に居た人です。コードはクラッチュ。本当はクラッシュだったけど”カッコよすぎる”と変更された。相当荒っぽい人でエロ濃度に関してはかなりヤバい。サークル内の女の子と複数ヤってる。マイさんも狙ったけど途中で諦めた、と言ってた。現場仕事で屋根の防水加工とかをしてる作業員。近寄り難い第一印象ですが、親しくなるとめっちゃ優しい人だとわかる。それがサークル内でも浸透していて親しまれてる人です。若干ヤンキー臭がします。
「SF3:ウミさん。」
僕を海ほたるにつれていってくれた人。面倒見が良い不器用なキモ熱い兄貴。コードはヒバリちゃん。元ネタはNBA選手のパトリックビバリー。責任感も強くて楽しい人なんですが何故かモテない。女性で何度も失敗している。マイさんとは気が合うらしくて僕がサークル入る前から仲良し。ただ、ウミさん側がマイさんを苦手なタイプだ、恋愛対象にはできない、気を使わないで済む友達だ、と言っていた。ちょっとヌケてて年下にバカにされる事もあるが、バスケだけはマジうまい。相手をミスさせまくる。
「PG:ヨウジさん。」
キャプテン兼、サークルリーダー。コードはサーティーン。もっぱらリーダー、と呼ばれるようになってるけど、コードの元ネタはスティーブナッシュ。
サークルの最高責任者なので、緊張感を感じる人。厳格なお父さんって感じ。しっかりしていて学校の先生みたい。こちら側から話しかけないとしゃべらない、って雰囲気。周囲のヤンチャなメンバーのおかげでこの人のカワイイ一面が後になってじわじわ理解される感じ。
————
ポジションはNBAやマンガと違います。
ウチのチーム配列は現代学生バスケの配置の典型?に近い感じじゃないかと。
わかりやすい例えになるかわかりませんが、
ルカワとミッチーはいません。
代わりに、ロングシュートを打ちまくる脚の速いゴリが3人います。
この万能ゴリ3人が3角形にフォーメーションを入れ替えてオフェンスをするトライアングル方式で攻めるのがチームの基本でした。
大会では2回戦、3回戦ともに勝ち進みました。
ところが4試合目。
もともと少し足を悪くしながら出場してたキャプテンのヨウジさんが
「次の試合は出れない、難しい」
と自分から言ってきた。
ヨウジさんは元々、故障でプロの道を断念したプレイヤーです。
選手ではないけれど、
専門的なバスケの業界で仕事をしています。
趣味の頻度なら何不自由なくバスケができる。
でも1日に何試合もやるとなるときつい。
ご自身で
「そろそろ厳しい、次は出れないな」
と申告されました。
ヨウジさんはポイントガード。
彼が試合に出場しなくなるとウチのチームは
IQ偏差値がダダ下がりして極端にアホになってしまいます。
バスケにはこういう、試合に出ている選手の中に
現場監督になるコート上のコーチが必ずいる。
そんなわけで、
ウチのチームにはこの現場運営の視野がある選手が
ヨウジさんしかいませんでした。
さらに負傷者は増えて、
上記に書いたスターターで試合に出れるのはカンさんとウミさんだけになっていて。
そんな状態で、実力者が歯抜けで迎えた次の試合。
とうとう僕も試合に出させてもらえることになった。
もう場違いすぎて正直、恥ずかしい感じっす。
そして。
ある意味、ドラマがありましたw
もうね、ついて行くのがやっとっていうか
着いていけてない。
試合開始から10分も経ってなかった思う。
相手の巨人と接触した時がありました。
どこか痛めたわけでもなく、
やっぱデカイ人はスゲェな、ズルいよな、とか思っただけ。
みんな身長が僕より10~20cmも高い。
味方も敵も全員巨人。
それなのに僕より動きが速いんです。
F1のエンジン積んだ10tトラック相手に
原付でぶつかり合ってる感じっす。
(やった、ファール1個もらえたぞ、役に立てた!)
とか思って
何にも気にせずに立ち上がろうとしたんですが。
(・・・あれっ?)
起き上がって、中腰の立て膝になってから。
・・・その姿勢のまま腰が上がらない。
力が入らなくて、立てないんです。
(なんで?なんでよ?)
“腰が抜けた”ってのは
まさにこういう感じのことを言うと思った。
疲れているわけでもなく、
腹が空いているわけでもないのに足に力が入らなかった。
相手チームのファウルになって、
ウチのチームから試合が続行されていく、って最中で
僕だけがコートの隅で中腰立て膝で座ってるw
・・立てない。
身体のどこも痛くありません。
打撲もしてないと思った。
(おぉぉぉぉw)
(早く立たないと皆さんを待たせてるじゃんか)
そう思っているうちに右肩全体というか、
右半身の上側周辺がシュワーッと冷えてきた。
ご経験がある方はこのヘンでピンと来ると思います。
僕このとき、鎖骨が折れたんです。
・・・骨折するの初体験だったのでw
右肩全体がシュワシュワしてたので、
まだ鎖骨が折れたってわかってない。
なんか冷や汗が出てきて
立ちくらみ感がじわ~~っと湧いてきた。
しばらくすると
(うわ、気持ちわりぃかも!吐きそう!)
ってなって。
ずっと座ってる僕に痺れを切らした審判のおっさんが、
「・・・どうかしましたか?」
と再度、こちらに歩いてきて声をかけてきたありで。
ガクンと患部が思いっきり痛くなった。
かなりの時間差でやってきた。
2~3分後ぐらい。
(うわっ、これ、もしかすると折れてるのかもしれない)
ここで初めて思いました。
・・・・公式戦デビューから開始10分ほどで。
僕の栄光はこんな感じで終了しました。
————
そのまま僕は病院直行。
はじめて救急車たるものに乗った思い出でもあります。
たかが鎖骨なんですけどw
主催側は、
「負傷させたのはこちらの不覚の致す所」、
とばかりに
かなり過保護に対応してくれた。
「大丈夫すか!!」って
当事者よりもずっとテンパって騒いでる感じでした。
(いや、こちらこそすんませんホントに・・・・。)
体育館にサイレンを鳴らさないまま
救急車がやってきて、
そのまま病院に行きました。
ありがちな恋愛物語だと
ここでマイさんが慌ててやってくる、、
って展開になるんですけども
残念ながら彼女は女子チームのレギュラーなので。
この時は試合中だったと思います。
僕にかまってる余裕なんて全くない。
その後、男女ともに試合は負けてしまったらしく。
僕ひとり、診察を受けた後に
病院まで足を運んでくれて合流したのは
海ほたる兄貴の通称ウミさんと、
サークル1番人気女子、マスコットマネージャーのエリちゃんと、
ヨウジさんの彼女、リンさんという人でした。
・・・病院でレントゲン取って、
「はい、鎖骨折れてます」で診察おわり。
あとはカバンのついてない
ランドセルのベルトみたいなやつ。
鎖骨が繋がるまで、
なるべく肩を内側に入れないように矯正するギプス。
「常に胸張って過ごして下さい的な矯正サポーター」
・・これを直接、裸の上半身に身に着けて。
治療が終わって、病院の待合室にいました。
あとはお金払って終了です。
そろそろ全試合終わるんじゃないのかな、ってぐらいの時間。
日没して夜が始まったぐらい。
すぐに皆で体育館に戻るのかなって思ったら、
ウミさんとリンさんが、エリちゃんだけを体育館に帰して。
誰も居なくなった時間外の病院の待合室で3人になっていました。
「ちょっとだけ、いい?」
リンさんが話してきた。
「ヨシ君、まだ学生よね?」
「はい。」
「サークルとしても、こういう事なったから保護者の方にはきちんとご説明しておきたいの」
「はぁ・・。」
リンさんはヨウジさんの彼女です。
サークル運営の幹事をしている立場が偉い女性。
普段は明るい人なんですが、ヨウジさんと同じく
“かなりしっかりしてる人”です。
僕は(ちょっとめんどくさいことになったなぁ)と思った。
「肩は動かなくても腕は動きますし、学校休むことも無いと思います。別に親に知らせなくてもいいっす。」
「そういうわけには行かないの。ヨシ君はまだ社会人じゃないから。学生をお預かりしている責任がサークル側にはあるの。」
・・・・という事で、後日サークルから実家にお詫びと状況の説明をさせてもらう、とのこと。
ま、しばらくすると親から僕の家に小包がくるだろう。
「お前どんだけアホや。心配させた人たちに重々お詫びして、これをお渡ししなさい」
と。まんじゅうとか、菓子折りが束で送られてくるだろうな。
・・・ここで話は終わらず。本題は次でした。
リンさんとの会話は続く。
「ヨシ君、1人暮らしよね?」
「はい。でも、問題ないと思います、肩だけなので両手は動くし・・」
僕の言葉にリンさんは無言で横に首をふる。
「日常生活に支障が出る大怪我だよ?これは。」
次の言葉で背中が凍りつきました。
「ヨシ君、本当に失礼なことを聞いて申し訳ないんだけれど」
「ハイ?」
「・・・・マイちゃんとは、どういうご関係なの?」
「・・・・・・。」
ドガっとタライが落ちてきた感じ。。
初恋の人に告白して返事が来た時みたいな気分になった。
(なんでリンさんガーーーーーーwww)
笑うしかなかったんですが。
「・・・・ヨシ、すまん。」
ウミ兄貴が静かに言って、会話に入ってきた。
(あぁ、このハプニングに乗じて僕の心配を優先したウミさんが、リンさんに言っちゃったのかな)
とか思ったんですが。
リンさんはウミさんに対してもフォローして話してくる。
「この兄貴は君を裏切って大事な秘密をばらしたんじゃないよ」、、と。
「マイちゃんね、あの後、ちょっと、ねw」
「・・・ほら、マイって素直なリアクションしかしないだろ?」
早い話が、僕が負傷して体育館から病院に行った後。
感極まった彼女は
「自分にとってヨシ君は特別な人である」
というのが
サークル全員に暗にバレバレになるような行動を取ったらしい。。
いや、実際のところは彼女の中の僕は男性ではなく、
イヌなんですけども。。
・・・若い男女の割合が高いウチのサークル、
結構な大騒ぎになったらしい。
ところが当の僕は病院直行してるわけでその現場を知らない。
「みんな、はじめてマイちゃんが怒ったところを見たの。」
ウミ兄貴も付け足してくる。
「信じられないだろ。ブチ切れして怒鳴ったんだよ、あいつが。」
話を聞いてかなりほっこり嬉しかった・・・。
そんなわけで。
ヨシ君、本当のところはどうなのと
僕側にリンさんが聞いて来た、
というのが今の位置です。
ウミ兄貴は多くを言わずに
「ヨシ本人から聞いてください」
とリンさんに説明したらしい。
だから偉くて忙しいリンさんを連れて一緒にここに来てくれてた。
ずっと試合に出続けててボロボロに疲れてるのに。
脱線しますけど、ウミ兄貴カッコいいでしょ?
ホントに大好きな先輩だったんです。
「えと、お互いに、信頼がかなり深いとこまで行ってる、友人以上の人になる、と思います」
僕は曖昧な言葉を選んで伝えました。
付き合ってます、じゃないもんだから。
とても正直には言えない。
「憧れてて片思いだったんですけど、レイプして辱めたら弱みを握った感じになりまして、マイさんにとって僕は他人には厳重に隠しておきたい特別なバター犬です。秘密を共有している獣姦セックスフレンド的な関係です」
・・・とは言えませんでした。
濁しまくった答えを伝えたので、
リンさんは最終確認をとってくる。
この辺がヨウジさんの彼女っぽい。
「ほんっとうに失礼なこと聞いてごめん。。これが最後。で、ここだけの話にする。約束します。」
「・・・。」
「マイちゃんと、、その、、お泊りするぐらい仲いい?」
「・・・。・・・。・・は・・い。」
答えを聞いたリンさんがシャン、とご機嫌になった感じだった。
「わかりましたw」
つまりはリンさん、夜間から朝にかけて僕に添い遂げられる人がいるか、
もしも僕に何かあったら保護できる立場にある人がいるかって確認をしたってことです。
ウミ兄貴がめっちゃ嬉しそうにニヤニヤしてた。
「その怪我が直るまで俺がお前と生活しなきゃならねぇとこだったんだよ。冗談じゃねえだろ?マイに感謝するわww」
「いや、でもマイさんが良いって言ってくれるかわかんないっすけど」
「えぇぇ!?」
リンさんが慌てた。
振り出しに戻された心境だったんだろう。
「そ、そんなに微妙なの?もしかして進行真っ最中!?」
「いんや、大丈夫だ。マイだったら絶対断らん。」
————
会場に戻ると、エキジビジョン試合の最中だった。
公式戦が全て終わって、表彰式も終わって。
あとはチームに関係なくメンバーをシャッフルして楽しむお祭り試合みたいなやつ。
これが始まると、自由に流れ解散ですが、
残る参加者は多く、
サークル間交流やお客さんとの交流の場になります。
外国人も飛び入りで入ってきたりする。
洋楽が流れて薄暗くした体育館の中で、
マイさんが待っていた。
涙を浮かべて心配してくれてないかなーとか思ったんですけども、、
「wwww♪」
おもいっきりニコニコして待っておられました。
「おかえりw」
「・・・マイさんがタンポポとか言うからだよ。」
蛇足になりますが、
僕のコードはタンポポではなく、ジ・アンサーでもなく。
“○ビオ”になりました。
ヨシは投稿での仮名なので本名が混じってる呼び名です。
ヨウジさんをはじめレギュラーの兄貴達がつけた。
元ネタはリッキールビオいう選手です。
アイバーソンでもローズでもない、
ルビオのような選手に憧れる意識を持って
バスケを楽しんでみて、という贈り物でした。
ウミさんとリンさんとはここで別れて、
マイさんと二人になりました。
いつもだったら、ナオさんやツジさん、
他にも書いていない方々が僕やマイさんの周辺にきてワイワイと途切れない会話が続くはずなんですが。
みんな僕とマイさんを遠くからチラチラ見てる。
超満面のニヤニヤ顔で。
この時から、周囲に先入観で見られて、
その雰囲気には呑まれるようなカタチで
僕とマイさんは実質的に付き合っているような関係になっていきました。
暗黙のうちにマイさんの周囲に人柱の外壁が立ち、
彼女を狙う男が現れてもなんとなく保護されてる?
みたいに感じます。
「えっと、状況、伝達されてます?」
僕はマイさんに、病院の待合室での事を
さりげなく聞いてみる。
「うん。」
「だいじょぶなんですか?」
「・・・いいよ。わたしがそっちに行く?それともヨシ君がわたしの部屋に来る?」
「行きます。僕んち、マイさんがヤだと思うものが結構あると思います。」
クスっと笑われた。
「バチが当たったんだよ。・・・・そいうことばっかりしたがるから。この機会に忍耐を覚えたらいいんだw」
言い返せない。
患部は動かさなければ痛みをあまり感じないが、
少しでも動かすと落雷が落ちる。
これは焦らされ生殺しの試練になるかもな、と覚悟したけれど。
・・・ご褒美はあったんです。
————-
振って湧いたチャンスの環境であるものの、
僕は鎖骨壊してて肝心なことができない。
マイさんは通常の女性より力も強く、
運動神経もはるかに良い。
この頃になるとマイさんも少しずつわかってきてて
防衛本能が瞬間的に彼女に発動される。
そんじょそこらではエロいことをさせてもらえなくなっていました。
ただ、
この時の怪我の功名がマイさんディフェンスに穴を開けた。
半同棲状態になって生活習慣の中に僕を入れたマイさんの心境に変化があったみたい。
僕は、眠るときに身体を側面にしてエビっぽい姿勢になるクセがあったんですが、怪我の場所のせいで胸を張った姿勢になってないといけない。
鎖骨が歪むので背中を丸くして屈んじゃダメなわけです。
恥ずかしながらこれがキツくて
骨折ごときで1人で眠れなくなるという。。
ゴソゴソと寝返りを繰り返しながら
睡眠ポジションが決めれずに苦労してました。
僕は自分専用の布団を買って、
ちゃんとマイさんとは寝床を別にしてたんですが。
夜な夜な1人、ごそごそ寝苦しくしてるもんだから
とうとうマイさん、折れてくれて。
僕の姿勢を支えるように並んで
眠ってくれるようになりました。
「マイさん、すんません。ちょっとお願いしたくて」
「うん?」
「マジで、ヤなコトしないんで。あの、少しくっついて寝ていいすかね?」
「・・・もー。 どんだけなんだよーww」
僕の声色で伝わったのか、抵抗なく協力してくれた。
「どんな感じにしたらいい?」
「色々、試してみていいですかね」
「うん。」
Tシャツにハーフパンツってのがマイさんのナイトウェア。
少し生地が薄いやつを選んでるだけで、
基本バスケする時とほぼ似たような格好なんですが。
布団に入ってきてくれたマイさんに横から寄りかかりながら、
眠る姿勢を工夫して。
落ち着いたジャストのポジションが、
「右上半身だけマイさんの上に乗っける」
って体勢。
折れた鎖骨の位置が思いっきり圧迫されるんで、
最初だけ痛みがあるんですけど。
そのままじっとしてるとコレが1番良い。
・・・半分、抱き合ってるのと同じです。
仰向けのマイさんに上から僕の半身だけ乗っかってる。
「これが、1番ラクっぽいんですが・・・・いいですかね・・・。」
「・・・・だって他にもうないんでしょ?いいよ、もうw」
しばらく毎日、
この体勢で眠らせてもらう習慣になりました。
———–
巷でよく言われる”身体の相性”
というのを当時の僕は理解できていませんでした。
エロい行為に相性もクソもあるか、
支配欲の達成感と
気持ちいか否かだけだろうと。
はじめて、身体の相性を実感したのがこの時からです。
匂い。
匂いっていうのも、
嗅覚で感じてる感覚と少し違うかもしれない。
自分の肌というか、毛穴というか。
「触覚で感じる匂い」みたいな。
身体を寄せたときの、
湿った空気の中にある、遠くの方にあるニオイ。
マイさん、僕の故郷の実家の布団とか
毛布に似た匂いがするんです。
もちろんアソコの匂いとか、
汗の酸っぱいニオイとかは
表面的には鼻にツンと入ってくる。
でも、そういうニオイも同じ。
奥底の遠いところに同じニオイがする。
自分の実家の毛布のニオイと同じ質、みたいな。
温泉に浸かって、ふわ~・・・・・と
脱力していくみたいに安心する気持ちよさがある。
初日だけは、僕がしている医療サポーターのニオイがしていたので気づかなかったんですが、2日目以降です。
もう、一緒に寝ている布団の中の匂いが
リラックスアロマみたいな湿気を篭らせている。
・・・静かです。
コドモは寝なさい、みたいな静寂で
マイさんに肩を乗せてうつ伏せになった僕は
大人しく睡魔を待っていた。
「・・・・肘で踏ん張ってるでしょう?・・もっと体重乗せちゃって大丈夫だよ」
闇の中から小声。
突拍子もなく、小さな囁きでマイさんが話しかけてきた。
言われるまで気づいてなかったんですが、
僕は無意識に気を使ってたらしくて。
マイさんに全体重をかけてなかった。
少し腕でつっかえ棒して、
うつぶせになってる自分に空洞をつくってる、みたいな。
そこにマイさんすっぽり入り込んで仰向けに寝てる、、こういう感じ。
少しはマイさんに身体が預けてあるけど
重くならないように自分の身体を少し浮かせてたっぽい。
「すんません・・。なんか、マイさんに悪くて」
「・・・・・。ヤなコトはしてたくせに。」
すみません。
ちょっと胸とか、お腹の下の方とか。
服の上からちょっとだけ、触ったり、触らなかったり、
ウトウトしながらごそごそとしてました。
部分的にちょっとだけ。
「やっぱ、ヤでした、、よね。」
「・・・うん。」
小声のまま、ずっとマイさんと会話してました。
この時間を持てたのが大きかったと思います。
ぶっちゃけ話で遠慮なく質問して、
僕の本音を話して。
心の距離を一気に縮められたと思う。
「・・・・。」
キーさんの話をしたのを覚えている。
「キーさんは落ち着く場所なんですか?マイさんにとって。」
「キーさんはわたしとほとんど同じ人だよ?」
は!?って思った。
「キーさんは、男性にも女性にも恋をするけど、男性とだけは絶対エッチしたくない、って人。
どうしてもしなきゃいけないって言うんだったら、相手が女性ならガマンして許します、っていう人だよ。」
「・・・そうなん、、ですか」
・・・すごい話が聞けるもんです。
僕はキーさんに偏見を持ってた。
肉体快楽主義者で男女の身体をどっちも食う
魔女みたいな人だと勝手なイメージを持ってたから。
(キーさん、マイさんに合わせられる人なんだ。だからか・・・。)
「僕はマイさんとこうしてると、なんか帰省したみたいな気持ちになります」
「・・・・・・・。」
「すぐ、眠くなるんです。いい匂いして。安心するっていうか・・・。」
「・・・・どうしようかな。」
「何がですか?」
「・・・言うと、ヨシくんに申し訳ないと思って。」
「え、ずるいよ。何か思ってるんだったら言って欲しいよ。」
「・・・・・。わたしは、お酒に悪酔いするみたいな感じなの。」
「まじすか」
「この、安心する感じが私には、怖いの。クラクラする感じで。」
彼女の中の恋心の、
ギリギリ瀬戸際まで僕は来てるのに、
どうしてもマイさんの自力では踏み越えられない、
特殊な何かがある。
「マイさんはこの感じ、嫌?・・・気を使わないで、教えて。」
「うん。。・・・つらい・・よ?ホントは、、手をつなぐ、とかも・・あんまり。」
「僕はこの感じが大好きって言ったら、許してくれる?」
「・・・・・。たまに、いつもじゃないなら。・・・がまん・・する。」
—————-
チュク、チュク、チュク、チュク・・・。
・・・”僕側だけは”最高に幸せでした。
女性が全裸のまま、両手で胸を抱えるように隠して。
仰向けになって横たわってる。
僕はその人の両脚の間に顔を埋めて、
ウトウトしながらソコをしゃぶってる。
女の人の身体で、特に敏感な部位。
「脚・・・。もっと開いて・・・・・。」
「・・・・・・・。」
暗闇に潜めた僕の小声に反応して、
無言のまま女性の脚が少しだけ外側に動く。
股を広げたときの、敷き布団が擦れる音がする。
スルゥ
「・・もっと。」
「・・・・・・・。」
ススゥ
布が擦れる音が再度する。
「・・もっと。大きく広げて。」
「・・・・・・・・・。」
スス・・スス・・
擦れる音は、辛そうに響く。
「まだ。。もう、これ以上広がらないところまで、開いて・・・。」
マイさんは図らずもアスリート。
股関節は柔軟です。
120度、いや、もっと、それ以上。
ス、ス、スススススス・・・・・
布擦れの音は観念したように、
極端に大きく広がる脚の音を引きずって鳴った。
ピンと直線に伸びたままの両足が、
シングルサイズの敷き布団の両側から大きくはみ出している。
本来ここまで開門するのは不自然な女性の扉の入り口に、
僕は再度、顔面を埋めていく。
「閉じちゃダメだよ・・。」
チュ。・・・。・・・・。・・・・。・・・・。
「!」
カチカチに硬化して肥大した陰核に吸い付いたとたんに、
伸びていた膝が少し内側に曲がりたがる。
「だめ。ちゃんと開いてて。」
全身の神経の末端を吸引、
摩擦される感覚に耐えながら
おず、おず、と両脚を閉じたがっては元に戻す。。
ツルリ、ツルリと口でソコを舐めあげては吸い込むごとに
太腿に筋肉のスジが張って力が入っている。
左右に広がった柔らかく太い円柱が、、
引き締まって角張った形に変化していて。
ギギギ、と震えてるのが薄暗闇から視認できていた。
「・・・。・・キュ・・・。・・・・・。」
僕はマイさんのクリトリスを口に含んでしゃぶったまま、
舌でレロレロとし続けて。
チュク・・・チュク・・・チュクチュグルチュ・・・・・
口を尖らせて吸ったり。
ペロッ・・ペロッ・・・。
口を放して、ギンギンに勃起している様を食い入るように視姦して、
僕の舌で舐められてプルッと震えるのを楽しんで。
(包皮が超小さい・・・。普段は極小で、中身だけめっちゃ勃起するんだよね・・・。)
暗闇に目が慣れてくると
事細かく、恥辱の姿に豹変している
彼女のソコを解剖研究するように詳しく見た。
普段は戦闘機のキャノピーみたいに根っこの上を包皮がフタをしてる。
その包皮周辺を愛撫されると、
奥にある根っこがせり上がってくる。
・・・包皮をスライドして押し上げて。
(つらいのはマイさんの方なのに。)
相変わらず優しすぎる、と思いながら伝えました。
「・・・だいじょぶ・・・。痛くないです・・・。」
そのまま聞き返した。
「マイさんはつらい・・・・よね・・・・。」
「・・・・・う、ん・・。」
「ごめん・・がまん、できない。したくて・・。」
「・・・う、・・っん。・・・・」
ゆっくり動いていても、
僕と重なっている彼女のお腹の密着圧が。。
ヒク、ヒクンと勢い良く膨らむから。
これを意識しはじめたら、
キュンキュンとペニスに快感が溜まる。
(は、激しくしなくても今日は僕、カンタンにイっちまう)
マイさんが協力的なのが、僕の性欲を刺した。
(今までで、1番きもちい、かも・・・。)
(でもやっぱ、メチャクチャにしたい願望が強いかな・・)
過去に僕がやらかした彼女への数々の所業と、
それをモロに喰らって汚れたマイさんの痴態、
醜態の姿がいくつも思い出されて。
現にこうして、その本人と繋がってる今の快感が再確認できて。
(気持ち・・・い・・・・。)
裸のマイさんに抱き合ってる自分を感じて興奮を高めていった。
「ま、マィ、さん・・。き、キスも、、ヤだ?」
気持ちよさにやられて
相当キモい感じになった声で囁く。
「・・う、、っん・・。・・・す・・すっ・・・すき、じゃな、い。・・本当、は。」
思った通りの回答。
「
しても、、いい?」
「・・・・・・聞く、、の?」
それもそうだ。
僕はSっ気だしといてヒヨる。いつもそうです。
マイさんの返答を聞いて、
しまったと思い返して躊躇せずにキスしました。
・・・・・やっぱり、追いかけてきてはくれなかった。
でも今までで1番長く、1番近くて。
(早・・・。もう出る・・・・。)
唇を合わせた状態のまま僕はイった。
彼女はカサカサ、と僕の背中の矯正ギブスを心配そうに擦ってたけど、
電車が急に揺れて慌てて吊革を掴むっぽい勢いで
あわてて少し腕の力を込めて僕を引き寄せた。
っていうか、
こっちがお願いして抱きしめさせた姿勢にしたから。
アソコの中でビクビクと僕のモノが動いて
疼きまくった感覚が急に襲ってきて辛かったんだと思う。
そういう反応だとは思うけど、
彼女から抱きしめてきた、そういう感覚・感触にとろけた。
「ハッ・・・・。ハァッ・・・・・ハァッ・・・・・・。」
マイさんは息を潜めて隠そうとしてたけど、
顔が近くて息を切らしてるのがわかった。
(動いてないのに、ここまで息切れしてるってことは)
(・・・・気持ちよくは、なってるんだよね)
密着している僕の股間に繰り返しアソコが押し上がってプニ、プニ、と動かされてる。
(すごい可愛いんだよな・・・・・・。生理的にヤだ、って言っててコレなんだもんよ・・・。エロい・・・・。)
キュン、キュン、と気持ちよさの余韻が熱々に響く。
キュン・・・キュンキュン・・・。
キュム、ッ・・・キュンキュン・・・・。
密着してるスベスベの下っ腹と
僕のに押し付けられてくる恥丘の圧迫がもう、たまらん。
(うおああ・・マイさん、めちゃくちゃ気持ちいよぉ・・・・!)
マイさんと出会う以前に遊んだキャバ嬢さんとエッチしたときに言われた事を思い出した。
「自分がすごい気持ちい時は、相手側もそれなりに感度キテるよ」と。
「だから本番では相手をどうこうする前に、まず自分に急な快感が来た時がどんな時だったかは覚えといたほうがいい」と。
ホントかどうかは別として、その感覚であってほしいと願った。
「ハッ・・・・ハ・・・・ハァッ・・・ハ・・ッ・・」
荒い息を隠しながら繰り返しお腹を膨らませるマイさんに全身を溶かされて、
僕はそのまま深い眠りにつきました。。