高校の修学旅行での話です。
私たちが泊まった旅館のお風呂場には、サウナがありました。
サウナも自由に使っていいとのことだったので、私は友達と一緒に我慢比べをしました。どちらが長くサウナに入っていられるか、というものです。
その勝負には私が勝ったのですが、そのせいで大変なことが起こりました。
風呂場から出て脱衣所に入ったとき、私の視界がぼんやりと、ぼやけてきたのです。私は裸のまま、その場に膝をつきました。
サウナに長く入りすぎてのぼせてしまったのです。私は体の自由がきかず、意識も朦朧とした状態になっていました。
「どうしたの、大丈夫?」
友達が私の肩をさすりながら心配そうに言いました。
周りの人たちもざわめき始めて、先生がこちらに駆け寄ってきました。
「部屋まで運ぶから、じっとしていなさい」
と、女性の体育教師が私に呼びかけました。
そして私の体にタオルを巻くと、私を背負って立ち上がりました。
「えっ……この姿で部屋まで戻るの? 途中に男子たちもいるし絶対に嫌なんですけど……」
そう言いたかったのですが、私の口も体も上手く動かず、私は先生のされるがままになりました。タオル一枚でおんぶされて、女湯の外へ出されたのです。
次の瞬間、大きなざわめきが起きました。お風呂場の前には、入浴の順番を待つ生徒たちがたくさん集まっていたんです。もちろん、男子もたくさんいました。
「どうしたんですか!?」
生徒たちの中をかき分けて、男性教師が駆け寄ってきました
私をおんぶしていた先生が事情を説明すると、男性教師は「私が代わりに部屋まで運びます」と申し出ました。
私は絶対に嫌でした。
確かに男性の方が腕力はありますが、恥ずかしすぎます。しかし私をおんぶしていた女性教師は私を床に下ろし、
「そうですね、お願いします」
と言いました。
拒否したくても言葉が出ない私は、男性教師からお姫様抱っこのように抱えられました。
それだけでも死ぬほど恥ずかしいのに、勢いよく持ち上げられたせいでタオルがはらりと落ちてしまったんです。
同級生たちの目の前で、全裸です。
「先生! 運ぶのを手伝いましょうか?」
などと白々しく言って、男子たちが私の周りに集まってきました。その視線は私の体に向いていました。明らかに裸が見たいだけです。
先生もそんな男子たちを追い払ってくれないし、私は部屋のベッドに運ばれるまで、散々晒し者になりました。
中には、私の下半身の側から股間をじっと凝視してくる男子もいました。これほどの辱めを受けて、言葉も出せない私。運ばれている間、じわりと涙が浮かびました。
ベッドでしばらく休むと、体調は元に戻りました。
しかし涙は止まらず、私は一晩中泣いていました。そんな私のことを、同室の女子たちはずっと慰めてくれていました。
これが私にとって学生時代で一番辛かった思い出です。今でもトラウマとして記憶に残っています。