僕が4歳のとき、父親が再婚して母と姉が出来た。
再婚を期に父親が一戸建てを買ったので、それまで暮らしていた祖父母の家を出て家族4人で新しい生活を始めることになった。
保育園に通っていた僕を、早めに仕事を切り上げて迎えに来た父親に連れられて車に乗り込み、高そうなレストランへと到着した。
「もう少しで相手も来るから。」
そう言って僕の頭を撫でた父は腕時計を見ながらそわそわと落ち着かない様子だった。
それまで何も聞かされていなかった僕は、父に彼女がいることも
再婚することも、姉ができることも何も知らなかった。
「うん。」
そう返事をして見上げた父の顔は、少し緊張しているように見えた。
僕は決して落ち着きのない子供ではなかった。
しかし目的も何もわからないままでいる時間は、4歳の子供にはやはり退屈だったらしい。
駐車場で見つけた野良猫に心を奪われ、相手が来たことにも気付くことなく猫に話しかけながら柔らかいお腹を撫でていた。
猫はゴロゴロと気持ちよさそうに喉を鳴らしている。
「あそこで遊んでいるのが息子です。」
そんな声が聞こえたような気がした。
猫を撫でている僕の横に女の人がしゃがみ込んだ。
誰だろう?
綺麗な顔をしているけど、どこか冷たい印象を受ける女の人だった。
「猫好きなの?」
抑揚のない声で、全く感情の起伏が読めない。
「うん。お友達になったよ。」
「そうなんだ。かわいい子だね。」
そう言って微笑みながら猫の喉を撫でたその人の顔は優しかった。
「南、こっちに来てご挨拶して。」
僕を呼ぶ父の元へ行ってみると綺麗な女の人がにっこり笑って立っていた。
「この子がみーちゃん?わぁ~可愛い~。お名前は?」
そう言って僕に目線を合わせてしゃがむ女性。
「南です。4歳です。」
たどたどしく挨拶をする僕に
「わぁ~ちゃんとご挨拶出来て偉いね~。」
僕の頭を撫でながら
「今後みーちゃんのママになる〇〇だよ。よろしくね~。」
そう話す母は
「ほら、有希もお姉ちゃんになるんだからちゃんとご挨拶して。」
と、姉を促す。
「初めまして、有希です。」
さっきまで一緒に猫を撫でていた女の人だった。
どうやらこの日は食事会を兼ねた顔合わせだったようで僕だけが両親の再婚を知らされていなかった。
食事をしながらわかったことは、再来週から新しい家で一緒に住むこと。
姉が13歳であること。
母が34歳であること。
チーズ入りのハンバーグが美味しかったこと。
デザートのプリンが美味しかったこと。
やっぱりニンジンが食べられないこと。
父と母は終始ご機嫌だったが、姉は少し冷たい雰囲気を纏っていた。
日曜日。
引っ越しで離ればなれになってしまう祖父母に、僕は泣きじゃくり
それを見送る祖父母もまた涙を滲ませる。
歩いて10分なんだからと父だけが一人呆れていた。
泣いて縋る僕を引っぺがし、引っ越しが済み、運び込んだ荷物を片付けている両親。
足手まといの僕は監視役の姉と庭で遊んでいた。
色々話してみて分かったことは、姉は決して冷たい人間ではなかった。
寧ろその逆で、再婚をとても喜んでいたらしく
ずっと欲しかった弟ができたことがとても嬉しかったようだ。
ただ、感情を表に出すことは苦手なようで
誰と話す場合でも普段から口数は少ないらしい。
可愛いというよりは美人タイプなのでどうしても冷たい印象を受けてしまう。
夜になり、4人での食事が済んだあとに母が言う。
「有希、みーちゃんと一緒にお風呂に入って。」
それまで、祖母と一緒にお風呂に入っていた僕は
まだ一人で入ることが出来なかった。
「お姉ちゃんと一緒にお風呂入ろ。」
「うん。」
「髪も体も洗ってあげてね。」
「わかった。」
姉に手を引かれ、脱衣所で服を脱がされた僕は姉が脱ぐのをぼーっと見ていた。
僕の視線に気付いた姉が恥ずかしそうに
「こら。見るな…」
と呟くように言った。
初めて見た姉の裸はとても綺麗だった。
それから数年が経ち、僕は11歳、姉は20歳になっていた。
小学生と大学生になった姉弟はあれからずっと毎日、一緒にお風呂に入っていた。
少女から女性へと成長した姉は、相変わらず冷たい雰囲気を纏っていてクールビューティーという印象だった。
相変わらず口数が少なく、何を考えているのかわからないことが多かった。
長かった黒髪は茶髪のショートカットに変わっていた。
僕はと言えば、学校で女の子のような顔立ちをからかわれ
その度に姉に泣きつき、一緒に湯船に浸かりながら
その日に学校であったことを姉に報告してアドバイスをしてもらうということが習慣になっていた。
姉の的確なアドバイスは、ゆっくりと僕の学校での環境を変えていき気が付けば僕はすっかりお姉ちゃんっ子になっていた。
ある日、いつものように姉にお風呂に誘われた。
両親は今日も仕事で遅くなるという。
「ねぇ南、お姉ちゃんとお風呂入ろ。」
「うん。」
着替えを持って脱衣所に向かう。
姉と一緒にバスルームへと入り、椅子に座らせられる。
「熱くない?」
シャワーをかけて髪を洗ってもらう。
「目瞑って。」
鏡越しに目が合う。
綺麗に流してもらい交代。
シャカシャカと姉の髪を洗う。
流してからまた交代して身体を洗ってもらう。
「デリケートなところだから」
そう教えてもらってからは大事な部分は手に泡をつけて洗ってくれていた。
交代して姉の身体を洗うときは僕もそうしていた。
お互いの身体を流して湯船に浸かる。
いつものように姉に後ろから抱っこされながらその日のことを話していた。
姉に隠し事はしない。
ずっと前にそう約束した僕は今朝あった身体の変化を正直に姉に伝えた。
「ねぇお姉ちゃん、今日起きたら僕のおちんちん変だったよ。」
性に関することを何も知らなかった僕はいつものように姉に相談した。
姉は多少驚きながらも落ち着いて聞いてくれた。
「何が変だったの?」
「朝起きたらおちんちんが硬くなってた。」
「そうなの?」
「うん。お姉ちゃん、僕どこか病気?」
不安気に姉の顔を見上げる僕に、姉は少しの間考えて、とても優しい声で言った。
「ねぇ南、こっち向いてごらん。」
そう言った姉は僕の身体を反転して自分の脚を跨ぐように向かい合わせに座らせた。
僕の頭を撫でたり、ほっぺたをプニプニしながらいくつか質問をした。
「おちんちんが硬くなったのは今日が初めて?」
「うん。」
「そのとき痛かった?」
「ちょっと痛かった。」
「それでどうしたの?」
「知らないうちに元に戻ってた。」
「そっか。」
「うん。」
「診てあげるからちょっと立ってごらん。」
そう言われて立ち上がった僕のおちんちんは姉の顔の目の前にある。
色んな方向から眺めたり、摘んだり、軽く引っ張ったり。
何もわからなかった僕は弄る姉をただ見下ろしていた。
「これは痛い?」
皮をゆっくり剥きながら姉は言った。
「ちょっと痛い。」
「じゃあこれは?」
親指と人差し指で摘まんで上下に擦りながら聞く。
「痛くないよ。」
「南、精通してる?」
「せーつー?」
「ううん、何でもない。」
そう言った姉は
「ねぇ南、お姉ちゃんが今からすることパパやママに内緒にできる?」
「うん。」
「友達にも?」
「うん。」
「お姉ちゃんと南だけの秘密にできる?」
「できるよ。」
何を言っているのかわからなかったが、姉のことが大好きだった僕は即答した。
「約束だよ?」
「うん。」
「誰かに言ったらもうお姉ちゃんと一緒にお風呂入れなくなるんだよ?」
「やだ!」
「絶対だよ?」
「うん。」
口数の少ない姉がいつになく念押ししてくる。
姉とのお風呂がなくなるのが嫌だった僕は何度も必死に頷いた。
姉と指切りをする。
そして摘んだおちんちんを何度か擦ったあと根元まで口の中に入れた。
ゆっくりと隅々まで舐め回して丁寧に口の中で転がす。
予想もしていなかった姉の行動に、僕は情けない声をあげて腰を引いた。
「逃げちゃだめ、じっとしてて。」
そう言った姉は僕のお尻を両手でしっかりと押さえ、再度口の中で舐め回す。
お尻に指が食い込んで少しだけ痛かった。
僕はくすぐったいのを我慢して姉の頭を抱え込むように抱いていた。
やがて姉の頭が前後に動きだした頃、姉の口の中で勃起していくのがわかった。
その途端、先端に感じる快感が増幅して姉の動きが速くなった。
姉の口元から出る音が激しさを増す度に僕の声も大きくなりバスルームに響く。
それから直ぐに腰のあたりからムズムズするようなくすぐったさが込み上げた。
「お姉ちゃん!なんかくる!なんかくる!」
そんなことを言っていたような気がする。
うんうんと頷きながらも姉は止まらない。
「あぁぁ!」
短い悲鳴と共に、とうとう僕は生まれて初めての絶頂を姉の口の中で迎えた。
途端に身体中の力が抜けてへなへなと姉に凭れ掛かりながら座り込んだ。
僕の腰と頭を抱えながら姉が優しく抱っこしてくれる。
肩で息をする僕の頭を撫でながら、僕の耳元ではっきりと聞こえた。
ゴクン。
何を飲んだのかはわからなかったが、何かを飲んだことだけはわかった。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。僕お姉ちゃんの口におしっこ出しちゃった。」
大好きな姉に対する罪悪感から半泣きだった。
「大丈夫、おしっこじゃないよ。今度ちゃんとみーちゃんに教えてあげるから。」
姉が僕を南じゃなくみーちゃんと呼んだ。
いつから南と呼ぶようになったかは忘れたけど、みーちゃんと呼ぶときの姉は
いつでもめちゃくちゃ優しくなる。
赤ん坊をあやすように姉の肩に頭を預ける僕の髪をぽんぽんしながら
抱き締められる心地よさに自然とうとうとしてしまう。
目が覚めたのはお尻に感じた違和感だった。
いつの間にか背中にあったはずの姉の手は、僕のお尻の穴を刺激していた。
左手は相変わらず頭をぽんぽんしていた。
「お姉ちゃん?」
「ん?」
「そこお尻の穴だよ?」
「うん。」
当たり前のように答えた姉はそれ以上何も言わなかった。
先程同様、何をされているかわからなかった僕は何も言えず、姉に身を任せるしかなかった。
やがて少しずつ、ゆっくりと姉の細くて滑らかな指が侵入してきた。
「痛い?」
「ううん、痛くないよ。」
正直に答える。
僕の反応を確かめるように少しずつ奥へと指を挿入していく。
多少の出し入れを繰り返しながら、数分後には指が根元まで入ってしまった。
奥まで入った指をクイクイ動かしながら、姉が訊ねる。
「みーちゃんのお尻の中にお姉ちゃんの指が全部入っちゃったのわかる?」
姉の身体に抱き着くようにうんうんと必死に首を振る僕に
「ふふ…可愛い。」
そう優しく笑った姉はお尻に入った指を何度もゆっくりと出したり入れたり。
再度奥まで侵入させたら今度はお腹側の壁を優しく撫でるように擦る。
その刺激は先程とは別の、何とも言えない快感があった。
姉に摑まって必死に声をあげる僕の声や動きが激しくなるほど
頭を撫でる手は優しくなり、お尻を刺激する指の動きは激しくなった。
「みーちゃんっ可愛いよっお尻っ気持ちいいの?可愛いねっお姉ちゃんにっお顔見せて!」
いつの間にか姉は興奮していた。
「お姉ちゃん!またなんかくる!」
僕がそう言うと
「可愛いねっみーちゃんっお尻でイっちゃうの?可愛いねっお姉ちゃんにっお尻でいっちゃうお顔見せて!」
姉に半ば無理やりに顔を向けさせられ、何度もキスをされる。
姉の顔を見ながら僕は激しく絶頂を迎え、何度も大きな痙攣と小さな痙攣を繰り返した。
その度に僕のお尻の穴は姉の指をきつく締め付けていた。
普段の姉からは想像もつかない変貌ぶりに少しだけ怖くなったが
お尻で絶頂を迎えた僕を姉が苦しいくらい抱き締めてくれたから
恐怖よりも幸せな気分が勝っていた。
.
どのくらいそうしていただろう
姉に抱き着く僕と、僕を抱き締める姉。
お互いの呼吸を漸く感じるほどまでに落ち着いた頃
小さな声で姉が泣いていた。
声にならない声で
「ごめんね…みーちゃん…ごめんね…」
と繰り返す。
大好きな姉が泣いている
その事実に、僕はみっともないほど狼狽えた。
「お姉ちゃん!なんで泣いてるの!?お姉ちゃん!?」
「みーちゃん…ごめん…ごめんね…」
取り乱し、パニックになった僕はどうしようもないほど役立たずだった。
つられて涙が溢れてくる。
そこには僕が憧れたカッコいい姉の姿はなくなっていた。
僕を抱き締めながら泣きじゃくる姉の姿はまるで、小さな子供のようだった。