まず最初に声を大にして言っておく。童貞の奴らは心して聞くように!
準備いいか?ハッキリ言っちゃうぞ?
洗ってないマンコは臭い!マジで臭い!
ケツの穴も臭い!ちゃんとウンコ臭い!
俺はビビったね。チンコだって臭いが、1日やそこらであそこまで臭くならん。
マンカスやらチリカス、肛門なんて完全にウンコの匂い。おい、これマジだぞ、女もウンコしてるんだよ、しかも臭~いヤツ。
だがしかーし!駄菓子菓ー子!
二次元と違って生々しさを感じるぞ~凄いんだぞ~臨場感ハンパねーぞぉぉ。
乳首ってホントに起つの知ってるか?ツンて硬くなるんだぞ?コリコリなんだぞ?
そんでな、愛液ってマジで出る。エロゲの世界だけじゃねーんだよ。それが糸引いてて超エロい!クチュって音すんのもホント。
こんなの実際に体感したらな、臭いのなんてむしろ御褒美。これが嘘偽りの無いリアルな女の体だぁぁああーッ!ヒャッハーッ!
こんな感じになるぞ。もう俺だけ世紀末、世紀末覇者オレって状態になること必至。
よーし、そんじゃそろそろ教えてやろう。
コミュ症デブオタで童貞だった俺が、如何にしてリアルSexに至ったのか、その経緯とテクニックを伝授しようじゃないか。
・・・って、いや、すまん。ホントごめんなさい。調子に乗りました。正直、とにかく誰かに話したいだけなんです。
この喜びと感動を、誰かに聞いて欲しいんだよォォおおおーーっ!でも俺、友達いないんだもんさぁぁあーッ!オロロ~ン。
ハァハァ…ハァハァ……ハァ…ハァ…ハァ…。
つーことで、この投稿を開いてしまったのは運命だと諦めてお付き合い下さい。
「ジャジャ~ン!ちょっと待て、タイムマシーンで14933文字後の俺が参上!いいか?初体験はこの文字数からだぜ!さらば!」
・・・だ、誰だよ今の……ま、まぁいいか。
俺こと中川優太の、聞くも涙、語るも涙の童貞卒業エピソードが始まりまーす。
18才だった俺は、高校を卒業してもアニオタのエロゲ好きを全力疾走してた。
リアルの女子なんかには興味も無ければ必要なし。俺の恋人はPCの中に沢山いた。
働けと親がうるさく言うのでスーパーでバイトして、稼いだ金はグッズやらゲーム課金に全て注ぎ込む。それを半年くらい続けてた。
スーパーでバイトと言ってもレジじゃないぞ、あんなの俺には不可能な所業。俺のレジだけネズミーランド状態に並んでしまう。
俺がやってたのは品だし。少なくなった商品を補充するという、とてもとても重要な係。
それを週4で1日5時間くらいやって、部屋に帰ったら恋人たちとの戯れタイム。モテモテの俺は、可愛い女の子を選り取り見取り。
1日に何人もデートして、その後にアニメのチェック。アニメ評論家の自称を持つ俺としては、細部まで分析することを怠らない。
簡単に説明すると、これが当時の日常。
そんな俺に転機が訪れたのは、恋人の1人と誕生日をお祝いしてる時だった。
用意したケーキのロウソクに火を灯し、明かりを消してBIRTHDAYソング。2人だけの幸せな時間、感動の記念日。
フーッと1人でロウソクの火を消して、照明のリモコンを押したが明かりが点かない。
電池が切れ掛かっているのを騙し騙し使ってたんだが何度やっても反応なし。仕方なく立ち上がって壁のスイッチで電気を点けた。
そん時にな、ふと思ったんだよ。
・・・・・・な、なんだよこの空間。
PCの画面には女の子の映像。その横に置かれたフィギュアとグッズ。そして、火の消えたロウソクが立ってるホールケーキ。
血の気がサーッと引いていく感じがして、フラフラっとベッドに入って恋人を抱いた。
・・・ってこれ、ただの抱き枕じゃん。
なんだよおい!女の子のキャラがプリントしてある、ただの長い枕じゃねーかよッ!
そう感じたらマジで怖くなった。俺の信じていた物が、全て客観的に見え始めた。
とにかく寝てしまおうと思ったけど寝付けない。大得意なキャラしりとりをしても、頭に浮かぶのは映像としての無機質な女の子。
いつ寝たのかも分からないまま朝を迎え、ボーッとしながらバイトに行った。
バイト先には佐藤さんがいる。あの人と話せば元に戻るだろうという希望の存在。
佐藤さんは凄いんだぞ。俺と同じ世界に住んでるのに社員になって発注までしてる。
35才独身。全ての給料をグッズとゲーム課金に注ぎ込む豪の者。俺としては神的な位置に君臨している人で、まさに人生の師匠。
「とりあえず試しに5万は課金でしょ。」
このセリフ、このブレない感じが俺に勇気を与え、そして尊敬の念を抱かせてた。
開店前の忙しい時間。
俺が声を掛けるより先に、佐藤さんの方から近くに寄ってきた。
「中川君、さてはキミ、昨夜の最終回に納得がいっていないとお見受けするが?」
さすが佐藤さん、いきなりソコを突いてくるとは…。だったら問答無用、こちらも容赦しませんぞ、さぁ戦争といきましょう!
「納得がいかない?……それは違いますね。自分としては、最終回に納得を求めること事態がナンセンスだと考えていますからね。」
アニメ持論をぶつけ合う激しい攻防戦。これが俺と佐藤さんの日頃のやり取りで、とても有意義でテンションの上がる一幕。
「ほほう、それは失礼。そうですね、中川君は素人さんじゃないですからね。でしたらプロの意見を聞かせて貰えますか?」
なるほどね、今日の佐藤さんは煽ってきたか。さてさてどうする、この見え透いた罠。…フフッ、誘いに乗るのもまた一興か。
「そもそもの前提が間違っていると自分は考えていますけどね。考察すると10話目、あれが真の最終回だと認識してますが?」
佐藤さんの前提を覆し、アニメの途中を最終回だと言い切った俺。どうよこれ、この分析力と考察力。さぁ佐藤さん、きなよ。
おい、そこのパートのおばちゃん。この上級者同士のハイレベルな攻防が分かるか?
・・・ま、わかんねーよな。
佐藤さんと五分に渡り合う凄さ、それもまた悲しいかな、理解は遠く及ばねーだろうな。
・・・と、それまでは思ってた。
佐藤さんとアニメ談義で1歩も引かない俺ってスゲーッ!かっけーッ!てな。
でもこの日は違った。熱く語り合う俺と佐藤さんが、店の天井から客観的に見えた。
周りでは忙しそうに働くパートさん。チラチラ俺たちを見てるのは、カッコいい!じゃなくて凄い駄目!という軽蔑の眼差し。
佐藤さんが社員だから何も言えないだけで、心の中じゃ「死ね!」を連発。
は…は…恥ずかしぃぃいいいーーーッ!!
な、な、なにやってんの俺、バカなの?アホなの?死ぬの?爆発して死ぬの?
「中川君は10話目か……それは少し勇み足とも取れる意見だね。まぁ貴重な意見とも言えなくは無いけど、まだまだ考察が甘いよ。」
えっ?何なのこの人。この忙しい状況で何を冷静にマウント取りにきてんの?しかもアンタ、なに1つ明確な反論してねーし。
佐藤さんが人生の師匠?この人が?
いやいや、むしろ人生の支障、俺の人生に死傷を与える存在じゃねぇーかヨ!
うぎゃァァあああアアアーーーッ!!
なにこれ?なにコレ?パリコレぇええーッ!まさにパリコレ珍百景!な、なんだそれは?!大丈夫だ、俺だって意味わからん!
話を続けてる佐藤さんを遮って、焦りまくりで皆に合わせて仕事を始めた。
周りが見える、客観的に見えてしまう。
それまではマイペースでやってた品だしが、周りと比べて泣きたくなるほど遅いペースだったと気付いてしまった。
駄目じゃん俺……超ヤバい奴じゃん。
自己嫌悪に陥りながら、とりにかく仕事を終わらせて戻った自分の部屋。
部屋の至るところにある、アニメやエロゲのキャラグッズが気持ち悪く見えた。
吐き気がして洗面所に向かい、顔を洗おうとして鏡に映った自分の姿・・・醜い。
寝癖がついたままの髪、大量のフケが溜まった肩、そしてブヨブヨに太った顔。
焦って肩のフケを払って寝癖を直す。頬っぺたを吸って顔を細くしてみた。
何も変わらない、この醜いブタ人間が俺。
しかも仕事をサボッてアニメ談義で俺ってカッコいいだとか、見た目だけじゃなくて性格まで醜く歪んでるときたもんだ。
そう、本当に気持ち悪いのは、部屋にあるキャラグッズじゃなくて自分自身だった。
何とかしなきゃと思ってな、気付いたら近所にある大きな公園の外周を歩いてた。
自分でも意味わからん、とにかく居ても立ってもいられなかったんだよ。
近くを歩いてる老夫婦が孫の話しをしてる。おいコラ、ジジイ、ババア、邪魔だよ退けって今までなら思っただろうが全く違った。
こんなヨボヨボの爺さんも婆さんも、恋愛してSexして結婚して子作りして真っ当な人生を歩んでる。・・・俺、負けてんじゃん。
19才でコールド負け。いやもうマジで手も足も、チンコなんて1cmも出なけりゃ使い方すら知らないんですよ俺って奴は。
爺さん頼む、俺に人生の歩みかたを教えてくれよぉ。どうすればいい?どうやったら爺さんみたいに笑顔で歩けるようになる?
マジで泣けた。なんか爺さんと婆さんを見てたら本気の涙がポロポロ落ちてきた。
あっ、ちょっと嘘。半分は汗だったな。
泣きながら、何か行動を起こさなきゃ駄目だって、これだけは確信してた。
先に言っておくが、俺のコレクションに罪は無い。これは俺個人のケジメであって、今でもその趣味を尊重してるよ。
日本が世界に誇れる素晴らしいコンテンツだと思ってる。でも俺は、性格として駄目なんだよ。そこに逃げ込んでしまうから。
部屋に戻ってゴクリと唾を飲み込んで、アニメグッズや雑誌、とにかく関連してる類いをゴミ袋に投げ込んでいった。
何事かと思って飛んできた母ちゃんが、その様子を呆気に取られたように眺めてた。
「……ど、どうしたの?それ、アンタの大切な物なんでしょ?捨てちゃっていいの?」
少し触れただけでも激怒してたから、母ちゃんが驚くのも無理はない。
「いいんだよ、もういらね。それよりさ、ダイエットすんの手伝ってくんない?」
うちの母ちゃんが甘いのか、俺がそれだけ酷いことをしてきた結果なのか知らんけど、この一言で母ちゃん涙。釣られて俺も涙。
ここからのBGMは、ロッキーのテーマ曲でお願いします。知らなきゃ映画を観るべし。
走るのは全然ムリで、すぐにゼーゼーして倒れそうになった。だから歩いた、バイト前とバイト後に、ひたすら歩いて歩きまくった。
ストレッチも毎日やったなぁ。どんだけの効果があったのか今でも不明だけど、健康になっていく気がしてモチベーションアップ。
でもまぁ1番の効果は食い物ですよ。
とにかく豆腐を食いまくった。母ちゃんがアレンジしてくれて、豆腐サラダやら豆腐うどん、豆腐ハンバーグとかな。
ダイエットと同時に仕事も真面目にやるようにした。まずは挨拶からと思ったが、いきなり内気な性格を変えるのは難しい。
それでもな、精一杯の勇気を出してパートのおばちゃんに挨拶したら、驚いた顔して後退りしてた。俺の挨拶の攻撃力どんだけだよ。
仕事ってさ、ダラダラやってると時間を長く感じて苦痛だけど、懸命にやってると気が付いたら終わってるもんなのな。
そんでさ、誰でも出来ちゃう簡単な品だしの仕事だって、ちょっと頭を使って工夫するだけで効率が断然アップするんだよな。
それに気付いたら、ゲーム感覚みたいな気分になって仕事が楽しくなった。
パートのおばちゃんに負けねーっ!俺は品だしスター!品だしエースなんじゃ!
オラオラオラオラオラオラぁああーッ!!
おばちゃん、そんなやり方じゃ効率が悪いぜ?フフ……そんなんで俺に勝てるとでも?
無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁああーッ!!
何てことを考えながら脳内勝負。そんで勝利したら脳内ガッツポーズですよ、ええハイ。
効率を考えたことによる相乗効果ってヤツもあった。つか、相乗効果だらけ。
それまでは、近くで客に呼ばれても聞こえないフリをして逃げてた俺。
しかし商品位置を完全に把握した俺は、客に何の商品を聞かれても問題なし。まるで高級ホテルのボーイの如く華麗にご案内。
コミュ症でアガリ症の俺だけど、アニメやエロゲのように自信のある分野には強気になれた。それがスーパーの業務に移行した感じ。
さて、ここで気になるのは佐藤さんとの関係ってことになる。…あっ、気にならない?じゃあまぁいいか、軽く触れておくだけな。
俺に起こった変化を伝えなかったが、熱が冷めたのを感じたのか疎遠になっていった。1ヶ月後には、もうほとんど話さない状態。
それから約半年後、左遷だと噂されながら他店舗に転勤していった。アディオス佐藤!
いやいや待て待て、ちょっと待て。この半年間を佐藤さんのエピソードで飛ばしちゃいかん。ここもっと掘り下げるでしょ!
ダイエットを決行してから半年間。
半年前は身長170cm体重105kgという、圧力鍋にでも入れたくなるような俺のスペック。それがだよ、体重80kg!つまりは25kg減!
パチパチパチパチ……皆さん拍手、ここは拍手する場面ですよー。ワーイ、ワーイ。
まだまだデブからポチャに変わった程度だが、鏡に映った自分は明らかに半年前とは変わってた。なんかね、顔がシュッとした。
それまで気にしなかった髪型も、短髪にしてワックスって物をつけたりしてみた。
いいか?ワックスってのは、1週間洗ってないギトギトになった髪の油とは違うんだぞ?洗髪して綺麗な状態でつける油なんだぞ?
働く日数と時間を増やし、社員並のシフトでバイトをした。他にやることはダイエットだけだし、何より働くのが楽しかった。
更に半年が経過して俺は20才。
レジ打ちをクリア、鮮魚は苦手ながらもクリア、精肉は誘惑に負けそうになりながらもクリア。これでもう、俺に死角は無し!
いつの間にか従業員の皆さんから、優くんと親しみを込めて呼ばれるようになってた。
目標の身長170cm体重70kgの、残り10kgが落ちずに辛かった。筋トレしたら体重が増えて唖然としつつも、ソコからジワリと減少。
ダイエット開始から1年、ついに俺は目標を達成した。うぉっしゃああッ!
えっ?なに?太った豚がダイエットしたからって、痩せた豚になっただけだろうって?
うむ、そのとーり!それで正しい。
でもお前アレだぞ?どんなに不味い肉だって、腐ってるのよりは新鮮なほうが100倍マシだろ?つまりそういうことだ。
じゃあその新鮮な肉に生まれ変わって、友達やら彼女が出来たのかって?
ハハハッ愚問だな。……そんなモンが出来るわけないじゃありませんか。
繰り返すけど、性格なんて簡単に変わるもんじゃないのよね。コミュ症の俺は、痩せたって1年が経過したってコミュ症のまま。
スーパーの業務に関してだけは自信を持って話せるが、それ以外のトークになったらトークに逃げたい気分になっちまう。
つかそもそも、友達も彼女も欲しいなんて思わなかった。負け惜しみじゃねーぞ。
アニメやエロゲのキャラも、現実世界の人物も、どちらも俺とは違う世界の住人のような意識があった。俺には関係ねーみたいな。
二次元の世界からは脱出したが、三次元に興味が湧いたわけじゃない。フィギュアは三次元とか言うなよな、それは過去の俺だ。
散々ぱらシコってたエロゲには、もう全くもって性欲が向かなくなってた。
試しにエロサイトのリアル動画を見てみたが、エロいとは思うものの現実味を感じられない。これはリアルなエロゲという認識。
つまりだ、俺は二次元と三次元の時空の狭間に迷い混んだ哀れな漂流者。興味や性欲だけが異世界転生してしまったファンタジー。
でもまぁ、それで構わなかった。このスーパーマーケットこそが俺の世界なのだ。
もうダイエットという概念は無く、ウォーキングや筋トレが俺のルーティン。それ以外は暇、肥満は克服したけど、とにかく暇。
仕方ないのでシフトに関係なく、店に顔を出しては手伝ったりした。家よりも店のほうが楽しいし落ち着くんだよ、俺の世界だから。
そんな事をやってるうちに、俺はアルバイトから準社員にランクアップ。発注の一部を任されるまでになった。
これが嬉しくて楽し過ぎてヒャッハー。俺が担当してる棚は、この世界にある俺の家じゃん?まるで個人商店みたいじゃん?
値段や特売品は本部の指示で決まっちゃうのも結構あるが、その店舗独自で可能な部分も沢山あった。それを俺が決められる。
ウォーキングを兼ねて近隣のライバル店をチェックしに行ったり、特売品の陳列を研究してみたり、ポップを作成したりと大忙し。
それから数ヶ月後に始まったのが、このコロナ騒ぎだった。それと同タイミングで、店長からの推薦を受けて俺は社員に昇格。
2つの意味で、これが俺のスーパーサクセスストーリー。……ドヤ。
このセリフを言いたいがために、ここまでまさかの約6500文字も使ってしまった。
まぁ今にして思うと、この社員雇用は俺を逃がさないための手段だったのかもな。
母ちゃんは喜んでたが、お祝いしてる場合じゃないほど忙しくなった。もうヤバい、マジでヤバい、色々とヤバいことだらけ。
トイレットペーパーとかマスクとか、もう何から手をつけていいのか分からない状態。
しかも、そんなとんでもない忙しさの挙げ句に感染を恐れて辞めてしまうパートさんが出現。うぬぎゃぁぁあびぃやァアーーッ!
本部に人員を要請したり、時給を上げて募集をしたりと、こちらの手配も大忙し。
その結果、数人の学生アルバイトさんとパートの主婦さんを採用することになった。
その中の1人に、大沢陽菜(ひな)がいた。
ここでついにヒロインが登場。いや、そもそも女子の登場が初か…。これ大丈夫なんだろうか、もう7000文字になるぞ、おい。
ま、ま、まぁいいさ、読んでくれてる人もいるだろう。いる……よね?
彼女はデザイン系の専門学校に入学したばかりの18才。でも学校は始まらなくて、今なら昼夜問わずにバイトOKという期待の戦力。
身長150cmぐらいで体重は40キロを切ってるんじゃねーかな。とにかく小柄で華奢。胸なんて、たぶん俺のほうがある気する。
そんな体型の彼女だが、チョコチョコと動き回ってキビキビと仕事する働き者。しかも超絶に明るくて、いつもニコニコ笑ってる。
すぐに彼女は人気者になり、パートのおばちゃんからは「陽菜ちゃん」と親しみを込めて呼ばれるようになった。
俺は名字で呼んでたが、この世界に相応しい人物として認め、名誉ある姫騎士の称号を授与。言うまでもなく俺の脳内でだ。
店長は店内の業務よりも他の仕事が忙しくて、新人さんのトレーニングは俺がほとんど担当した。もちろん彼女も同じ。
毎日のように開店前から閉店後まで店にいた俺は、彼女が出勤した時には常に一緒。
彼女がアルバイトとして働き始めてから1ヶ月経過くらい。ちょっとした隙に休憩をしてたら控室で二人きりになった。
「…あのぉ、ちょっと聞いたんですけど、優さんてアニメ好きなんですか?」
不意にされた質問、全く予想外の質問。国会みたく、事前に質問内容を提出しとけと。
つか誰だよ教えたの!あいつか?岸谷のババアか?お?お?どーなんだ、あのババアか?
「……あ…えと、え~と……そ、そうかな、1年ぐらい前までは好きだったかな。」
逃げ場は無い。そして、彼女は何やら目を輝かせてる。キラキラ~キラキラ~。
「えーっ!今は観てないんですか?ペラペ~ラペラペ~ラハラペ~ニョとかも?」
彼女は人気の高いアニメの作品名を羅列。それはそれは凄い勢いで、俺はタジタジ。
「…い、いや、一応は押さえるトコは押さえてるよ。いま言ったのは観てるかな。」
恋愛対象として女の子キャラを見なくなっただけで、話題のアニメや続きもの、ストーリーが面白そうな作品は目を通してた。
「さすがです優さん!じゃあ優さんの今までの推しアニをぜひ教えて下さい!」
だーかーら、俺はコミュ症なんだよ!グイグイくるのやめぃ!気づけやアホ姫騎士!
この日を境に彼女と仲良くなった。いや、仲良くというか、彼女が引っ付いてくるようになった。粘着粘着ウリィィイーッ!
佐藤さんのように仕事をサボるわけじゃないから構わないんだが、何だかよく分からん。話すのが苦手な俺といて楽しいか?
以前のアニメトークなら、着眼点が違うとか、それは表面だけしか見えていないとか、マウントを奪いに攻めたかもしれない。
でももう俺は、アニメに関しては翼を失った鳥、ボールを失った大空翼、声を失った風鳴翼。水樹さん結婚おめでとうございます!
それに、知ったようにアニメ持論を語るのを恥ずかしく感じた。彼女の話題の中には俺が詳しい作品もあったが、あんまり知らないフリ。
そんなだから、彼女のマシンガンアニトークを俺は聞いてるだけ。それは、ちょっと面倒だけど、それ以上の楽しさを感じてた。
彼女の雰囲気や性格、つまりは彼女のキャラが、それを感じさせたんだと思う。
目を輝かせてイキイキと一生懸命。仕事も趣味も、彼女の一生懸命さは同じだった。
それから約1ヶ月半が経過。その日は忘れもしない、7月半ばのどっかの日。
だいぶ仕事は落ち着いて、安堵しながら店を閉めてチャリ置き場に行ったら彼女の姿。
「……優さん、ちょっといいですか?」
いくら鈍感な俺だって、彼女が俺を待っていたことくらいは察しがついた。
「……あの…ですね、その……優さんを好きなんです!私と付き合って下さい!」
え~と……なにこれ。ドッキリ?それとも罠だったり?恋愛ゲーとかエロゲでは告られまくったけど、リアルで俺には無いっしょ。
こんなのウソウソ、ナイナイと現実逃避してる俺に、彼女はポツリと言葉を続けた。
「……ダメ……ですか?」
この瞬間に脳内革命。詳しく言うなら脳内で革命。二次元と三次元の狭間からの生還。
ピンクやら青い髪じゃないし、超ロングでもなければツインテールでもない。彼女は黒髪で、後ろでチョコンと1つに結んでるだけ。
8頭身には遠く及ばないチビッ子。目だってアニメみたいに大きくないし瞳も黒い。鼻だってちゃんとあれば耳もある。
でもな、それがリアル!涙で潤ませて俺を見てる彼女の瞳が、現実の女子の可愛い目。胸がキューーンとなってドキドキした。
これぞまさに、ときめき目もリアル。
「……い、いや、俺で良かったら……つ、つかむしろ、こちらこそお願いします。」
俺はNOと言えない日本人代表。NOを言わないオリンピック金メダル候補。しかしこの時は、感じた気持ちを自然と口にしてた。
「ほ、ホントですか!?やったぁーッ!」
俺の手を握って嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねる彼女に、釣られて俺も一緒にピョンピョン。……な、なんだろうかこの状況。
つか、おい!手ぇ小ぃせーなぁ、マジかこの手、これが女子の手?指が細ッ!うーわッ、俺いま、現実に女子の手握ってるぅぅッ!
・・・というわけで、20才にして人生初となる現実世界の恋人という女の子ができた。まだこの時は、嬉しさよりも困惑が勝利。
「実はですね、付き合うとかって初めてなんです!…ど、どうすればいいですかね?」
喜びながら彼女も困惑気味。話しによると、女子校でアニオタを全力投球してたらしい。
俺も同じだと答えて2人で悩むこと数分。
LINEを交換して、互いに名前で呼び合うことが決まった。いや、強引に交換され、強制的に名前で呼び合うことが決められた。
「えっと……陽菜ちゃん。…でいい?」
ぬぉぉギュニィィィャァァ恥ずかしぃーッ!
二次元の女子は全て名前で呼んでいたのに、リアルとなるとココまで恥ずかしいとは…。外人でナンシーとかなら問題ないのにな。
「なぁに?……優くん。」
ぐふぁぁあああああアアアァーーーッ!恥ずか死ぃぃいいイイーーぬゥゥッ!
ヤバい、危険、恥ずか死ぃぬぞコレ。もしくは萌え死ぃぬ。恥ず萌え爆発死ぃぬ!
優くんは、従業員の皆さんから呼ばれ慣れてるのに全然ちがう。恋人補正が入るとペペロンチーノとペロペロチンコぐらい違う。
想像してみ?パスタ屋さんの若くて可愛い女性店員さんが、間違えちゃうの想像してみ?
「ご注文を繰り返します。ペロペロチンコの大盛……あっ、も、申し訳ありません!」
どうよ、ヤバいだろ?これは聞いてるコッチも恥ずかしいだろ?でも萌えちゃうだろ?
しかも、ちょっと低めのアニメ声っぽいんだよ陽菜ちゃん。三次元なのに二次元の可愛さは反則だろ?やっと生還したのによぉーッ!
・・・とまぁ、こんな感じで記念の日を終えて、俺と陽菜ちゃんは付き合い始めた。
彼女はアニオタだけど、前向きで明るい女の子。俺も彼女みたいな性格だったら、趣味と現実を両立できたのにと羨ましく思った。
翌日、夕方から出勤した彼女の1時間後。
「あ、あのですね、嬉し過ぎて皆に言ってしまったかも?…いや、かもじゃないかも。」
うん。前向きで明るいというか、笑いながら猪突猛進しちゃうタイプなのかな。
気が付けば、その時間帯に出勤していた全員が俺と彼女の関係を知ることとなっていた。
それから3日もすれば、店長を始めとする全ての従業員に2人の仲は知れ渡り、完全に店の公認カップル。隠す必要は全く無し。
曜日ごとに生徒を分けて学校に行ってる彼女と可能な限り一緒に出勤して、可能な限り一緒に帰宅するようになった。
長く一緒にいられるのは仕事中で、目が合えば互いに微笑んで幸せな気分。
「優くぅーーん!・・・ドーン!」
走ってきて体当たりする、彼女の日常的な猪突猛進(物理)の挨拶。とにかく彼女は底抜けに明るい、アホっぽいけど超明るい。
そんな彼女をどんどん好きになってく。それに比例して怖くもなっていく。もし彼女にフラレたら、俺ってどうなっちゃうの?
初めての感覚。胸が締め付けられるようなこの苦痛が、三次元の恋なんだと知った。
二次元は裏切らない。
三次元に裏切られた経験も無いクセに言っていたセリフ。もしこれを実際に体験したら、また二次元の世界に逃げ込んでしまうかも。
デートらしいデートもしないまま3週間経過。彼女が通う専門学校は、今年は8月からが夏休み。そして彼女の誕生日月でもあった。
19才になる女性に相応しい誕生日プレゼントを贈るべく検索。まさかこんなことをググる日が来るとは思ってもみなかった。
平均予算は1万~1万5千円とある。
俺は平均以下の底辺てことを考慮すると、その倍で平均に追い付くってことになる。
そして普通のカップルよりも遊べてない。つか、デートは0回。これも考慮して倍だな。
つまり俺の場合は6万で平均。これでやっと人並みのプレゼント。でもそれじゃあ不安だから更に倍にして12万、こんなもんか?
……ん?待て待て。スマホゲーに月5万とか課金してたのに、リアル彼女の年1回の誕生日に12万てのはショボくねーか?
どうせならイベ1位を狙いたい。いやもうこれ、絶対に狙うしかないっしょ。
・・・最低でも20万だな。
こんな思考は嘘だと思うか?いやぁ、それが事実なんだよなぁ。マジですよマジ。
色々と悩んだ末に出した結論は金。金銭で彼女を繋ぎ止めようと考えたわけ。
自慢じゃなくて、むしろ悲しいお話しなんだけど貯金が結構あった。久々に通帳を見たら、目を疑うくらいに貯まってた。
だってこの約1年半、使い道が全くねーんだもん。そりゃ貯める気なくても貯まるわ。
そしてついに訪れた誕生日デート。俺たちの初デート、そして人生初のリアルデート。
テーマパークや繁華街は感染の不安を感じたので、誕生日プレゼントを一緒に選んで食事をするってだけの簡単な予定。
それでも俺の緊張はハンパなかった。女子と一緒にショッピングして食事なんて、ライオンの檻で焼き肉するぐらいのプレッシャー。
何を言ってるのか意味不明だろ?うん、俺も分からん。とにかく凄い緊張したってこと。
「回ってないお寿司が食べてみたい!」
リクエストを聞いたらこう答えたので、評価の高い店を予約しておいた。
テンションの高い彼女と、緊張してる俺の初デート。こんな真逆な状態の俺たち2人だったが、店の前に到着して気が合った。
2人ともガクブル震えて超絶に緊張。
「ね…ねえ優くん。こ、ここってもしかするとさ、すんごい高級なお寿司屋さん?」
俺のシャツをギュッと掴み、普段の陽菜ちゃんからは想像できない強ばった顔。
「そ、そうでもないんじゃないかな。寿司屋なんて、こ、こんなもんじゃない?」
サイトを見てたから値段は知ってた。たしかにアホ高いが、それは承知の上。それなのに、外観から漂う高級オーラでヤバかった。
もっとライトで人気のある店も沢山あったのに、人並み以上を求めてしまったがための大失敗。頑固な職人に怒られそうな雰囲気。
レベル1で魔王の城に辿り着いてしまった勇者の気分だが、前に進むしか道は無い。
意を決して突入!
途端に浴びせられた威勢の良い掛け声の中、名前を告げて個室にエスコートされた。
注文は、おまかせ。それでいいかと尋ねると、陽菜ちゃんはコクコクコクと人形みたいに首を小刻みに上下してた。
今まで食べてた寿司は、本当に同じ種類の魚なんだろうかと疑うほどの味。マジですんげー旨い!……と、思うことにした。
もともと緊張してるところに別の緊張がプラスされた結果、もう分からん。マックのほうが美味しく頂けたんじゃねーかな。
「涙が出るほど美味しかったけど、気絶しちゃうくらい緊張しました……。ごめ~ん、高かったよね?ホントごめんなさい。」
値段は構わないが、誕生日に謝らせてどーすると反省。次のプレゼントで挽回すると、張り切った時ほど駄目になるのが俺って奴。
向かった先は、高級ブランドショップ。
財布には30万。足りなきゃATMにダッシュする気だった俺は、もし100万の品が欲しいと言われても絶対に購入してただろう。
しかしこの店は、入る前に止められた。
「ダぁぁーーーーーーッ!!」
陽菜ちゃんは、赤いタオルの燃える闘魂レスラーのような雄叫びを上げ、俺のシャツをグイグイ引っ張って入店を阻止。
「あ、あのねーっ!そういうの嫌です!怒りますよ?私ぃ、怒ったら泣きますよ?」
言ってるそばから目に涙。これはヤバい、これは危険、ど、どうすれば?!
恋愛ゲーならリセットで済む話しだが、どうも何やら現実の恋愛にリセットは見当たらない。あたふた焦りまくるしかなかった。
「もうプレゼントは後ででいいですから、私が欲しそうな物を優くんが選んで下さい。いい?優くんが自分で考えるんだからね?」
初デートにして初の怒りを買ってしまうという大失態。とにかく彼女の言葉を了承して、嫌な汗を滲ませながら謝りまくった。
すると陽菜ちゃんは、突然のニンマリ笑顔。
「じゃあ罰として、今日はカラオケに付き合ってもらいます!……よっしゃ歌うぞぉ!」
な、な、な、カ…カラオケだとぉ?!
あれはそう、高校時代にオタク友達3人と1度だけ行ったことのある悪魔の個室。
他人の前で、半ば強制的に歌うことを余儀なくされる法に触れないパワハラZONE。
笑われながら、泣きながら歌い続けた数時間。政治家に立候補するなら、公約はカラオケの廃止と心に誓った若き日の俺がいた。
しかしだ、しかしだよ?
もともとNOと言えない日本人代表の俺が、この状況でNOを言えるわけがない。気が付いたらカラオケ屋の個室に2人でいた。
陽菜ちゃんは機嫌を戻してハイテンション。選曲しながら鼻歌フンフンフンと、このままアカペラで歌い出しそうな雰囲気。
「じゃあ先に歌っちゃいますよ?優くんも早く選んじゃって下さいね。」
拒否権を行使不可なこの空気が嫌いだ。拒否すると空気読めとかって思われるんだろ?いやいや、そっちが俺の空気を読めとね。
・・・などと陽菜ちゃんに言える訳もない。仕方なく、脳ミソをフル回転させて少しでもマシに歌えそうな曲を探してた。
すると、部屋に響いた陽菜ちゃんの声。
「つーよーくー…………。」
国民的な人気になってる、鬼を滅ぼす刃のオープニング曲。アニメを見ていなくても、誰でも1度は聞いたことのある例の曲。
背筋がゾワッとした。出だしだけで、めちゃんこ上手いのが分かる。ビブラートとかじゃなくて、声が真っ直ぐ伸びていく感じ。
自分の曲を探すのも忘れて彼女の歌に聞き入ってしまった。反則なほどに上手い。
歌い終わった陽菜ちゃんに、心からの拍手と賛辞を送った。アニソン歌手になって俺の好きなアニメを歌って欲しいくらい。
「な、なんか恥ずかしいです。も、もういいからぁ、早く優くんも歌ってよぉ。」
おいコラッ!この後に歌えって無理ゲーだろ!賛辞の後に大惨事を招く気か?
「ちゃ、ちゃんと決めとくから、もう1曲歌ってよ。陽菜ちゃんの歌、聞きたいし。」
とりあえず回避して、陽菜ちゃんは有名なアニソンを熱唱。これも超上手かった。
そして例のごとく、聞き入っていた俺は曲を決めていない。同じ言い訳をして、またもや陽菜ちゃんがアニソンを歌う。
それを次も続け、ついに4曲目が終了。相変わらず決めていない俺を見て、彼女は頬を膨らませてご立腹の様子。
「私は、ほむほむですか?繰り返す、私は何度でも繰り返すんですかー?……泣くよ?」
おぉ!この場面であの名セリフを使ってくるとは、さすがアニオタの陽菜ちゃん。
・・・って感激してる場合じゃない。いよいよピンチ、歌も彼女の機嫌も大ピンチ。
「や、約束する、絶対に次は決めとくから、ね?もう1曲、もう1曲だけ歌ってよ。」
もし決めてなかったら私が決めると言われ、状況は強引な背水の陣。世間一般的には、これを追い詰められたと言うらしい。
さぁどうする、歌は苦手だと言ってあるから期待値は高くないだろう。しかしそれにも限度があり、俺は軽く超えてく自信アリ。
アニソンに詳しいのは陽菜ちゃんも同じ。彼女が知ってる曲だと下手なのが丸分かりで、それが好きな曲だったりしたら最悪だ。
ここは陽菜ちゃんが知らなそうな曲。新しいのは危険だから懐メロで俺が歌える曲。
・・・尾崎豊かな。
俺のオヤジが大好きで、小さい頃から車で聴かされてるうちに俺も聴くようになった。
歌えそうなのが数曲ある中で、俺が選んだのはオーマイリトルガール。バラードの方が歌いやすいんじゃないかと考えた。
緊張しながらマイクを握り、画面が切り替わってイントロが流れ始めた瞬間……。
「あぁーっ!これ大好きな曲ぅ!」
陽菜ちゃん知ってたぁぁあああーーーッ!!
アニオタのキミがどうして尾崎を!?いや、それは俺も同じか!いかぁーん!
しかもすんげーラブソング。なんだろうか、変に喩えを使わないド直球なラブソング。
知らない人は歌詞をチェック。内容を気にせず歌いやすさ重視で選曲した結果、赤面しながら歌う羽目になってしまった。
ちゃんと歌えてるんだか、どう聞こえてるんだか分からないまま歌っていると、陽菜ちゃんは、寄り添うように俺の体にピタリ。
ソ、ソーシャルなディスタンスは?こ、これは3密……いや、2人だから2密?ち、違う、3密ってそういう意味じゃねーッ!
ただでさえ恥ずかしいのに、焦りまくりで心臓の鼓動が聞こえるほどに高まった。
「……これ、ホントにいい曲ですよね。」
歌い終わっても彼女はそのまま。それどころか顔を近付けてきてる。
「……う、うん、そ、そうだね。」
近いッ!ちかぁーい!ちょっとだけ顔を横に背けて答えた俺の太ももに、陽菜ちゃんの手が乗っかってきて体をグイッと…。
「あ…あのですねー!初めての私がこんなにアピールしてるんですけどーッ?」
ですよね、ですよね、わ、分かりますよ、キスですね?そ、そうですか、キスは初めてですか……奇遇ですね、わ、私もなんです。
「ほ、ほら、キスってさ、アルファベットにするとSSランクじゃん?激レアじゃん?」
自分でも何を言っているのか意味不明。そんな俺を、彼女はジィ~ッと睨んできてる。
「・・・で?他に言うことは?」
怖い、怖いよ陽菜ちゃん。泣いちゃうぞ俺。
「・・・あ、ありません。」
そう答えたら彼女は目を閉じた。
俺にキスが上手く出来るのか?陽菜ちゃんも初めてなら、上手いも下手も関係ない?
強さの加減が分からない。触れたらすぐに離すもんなの?それともちょっと停滞?
・・・・・・チュッ。
そんな事を考えてるうちに唇が触れてた。柔らかい唇の感触を味わったのは2秒くらい。
その僅かな時間は、フィギュアに何度もしてたキスとは比べ物にならない、感動と緊張と温もりを感じたリアルなモノだった。
しかしその感動は一瞬で消滅。
なぜかって?それは、唇を離した後の陽菜ちゃんのテンションがヤバかったから。
「………しちゃった!キスしちゃった!うぅぅーーッ!超感動!見て優くん、ほら、涙でちゃってる!心臓バクバク恥ずかしぃぃ!」
大騒ぎしてソファーに寝転がったと思ったら、そのまま床にドスッと落っこちた。
「ちょ、ちょっと、陽菜ちゃん!?」
起きようとしてテーブルに頭をゴチンとぶつけ、這いずり出てきて曲を送信。
何を入れたかと思ったら、1曲目に歌った鬼を滅ぼす例のアノ曲。
「優くん一緒に歌おう!嬉し過ぎて我慢できないから歌うしかないですよ!」
俺も変な人間だけど、陽菜ちゃんもなかなか負けてないと思う。踊りながら歌い始めた彼女が面白くて、下手なのを忘れて俺も参加。
2人で笑いながら踊り狂い、間奏中に顔を見合わせてまたキスをした。
色々な初めてを経験した1日。
狭~い世界にいた俺は、こんなに楽しい世界があるなんて知らなかった。
でもこんなのは序の口。お待たせしました。いよいよ初体験の話しに入りますぜ。
ここまで14933文字。エッチ描写を期待して読み始めた方は、もうかなりイライラしてるハズ。う~ん、ちょっと申し訳ない感じ。
あっ、だったら前に戻ってお知らせしてこよう。これ、ナイスなアイデアじゃね?
タイムマシーンでGO!
・・・たっだいま~。これで問題なし!
では、体験談を再開します。
初デート初キスを経験して、俺たちは急速に仲良くなった。……というか、彼女は何も変わらずで、俺が吹っ切れた感じ。
自分には恋愛なんて無理だとか、リアルな女の子の気持ちなんて分からんとか、でも嫌われたくないから無理して格好つけなきゃ…。
こういった気持ちの壁が無くなった。もちろん全部じゃないぞ、今だって沢山ある。
嫌われる不安は常に感じてるし、少しでもカッコ良く見せようって努力してる。
8月の初デートの日から約2ヶ月間。俺たちは週に1回くらいでデートをしてた。
ちょっとしたデートスポットにも行ったけど、彼女が好きなのはカラオケ。とにかくカラオケに来てれば陽菜ちゃんは超ご機嫌。
俺も開き直って歌えるようになったので、2人でアニソンを歌いまくってた。
そして忘れもしない10月の前半、どっかの平日の夜だったと思う。閉店後、一緒に帰ってると、彼女はこんな事を言ってきた。
「……あ、あのね、17、18で親がGo.Toで旅行に行くの。優くん誕生日の日だし、あのプレゼント、ウチに来て一緒に観ない?」
旅行に行く、誕生日の日・・・指摘すると怒りそうだから良しとしよう。
保留になった彼女の誕生日プレゼントは、あれから1週間後に渡してた。彼女が観ていない俺の推しアニメのブルーレイBOX。
「うんいいよ。仕事後になっちゃうけど、陽菜ちゃんちで一緒に見よっか。」
この時は、ぜんぜん深く考えてなかった。陽菜ちゃんの家は緊張するなぁ、まぁ親が留守なら問題ないかって程度の軽い気持ち。
ところがだ、帰宅してカレンダーを見てたら、ふと思った。親が17、18で旅行……。
・・・これ、お泊まりって意味じゃね?
初キスをしたあの日から、キスをするのは日常。けど、それ以上の行為は何も無し。手を出せないんじゃなく、する気が無かった。
前にも書いたが、リアルなセックスなんて、俺には無縁で現実味が湧かない行為という認識。それはキスをしたって変わらなかった。
……いや、ちょっと違うかな。
以前とは違って願望はあった。シコるネタはエロ漫画のカップルもので、登場人物を俺と陽菜ちゃんに脳内変換してる感じ。
ただ、そんなのは架空の話し。リアルな自分に順番が回ってくるとは思ってもなかった。
陽菜ちゃんが、どういう意味で誘ってきたのか気になる。泊まりになるのは間違いないとして、セックスを意識してるんだろか。
「陽菜ちゃん、つまりそれって、俺とセックスをするってことでいいの?」
な~んて聞けるハズもなく、ドキドキしながら日は進んで当日を迎えることとなった。
仕事が終わったのは閉店後の21時半。
彼女も一緒に終わり、これから2人で誰もいない家に行ってアニメの観賞会。
そう、これはただのアニメ観賞イベント、変な期待をしちゃいかん。バカじゃん俺、どこの誰が俺とセックスしたいって思うんだよ。
とかなんとか自分に言い聞かせながらも、財布にはコンドームを忍ばせてあった。
購入するまで店の中を1時間はウロウロしてたぞ。あんな当たり前に陳列しやがって…。まぁウチのスーパーにあるけどさ。
子供を作るためのセックスは分かる。でも避妊するってことは、快感を得るためだけにセックスをするって意味じゃん。
つまりだ、コンドームってのは大人のオモチャと何ら変わらない存在。バイブを持ってドラッグストアのレジに並ぶのと同じ状況。
・・・あっ、違う?うん、ごめんなさい。ただ普通に緊張して買えなかっただけです。
夕食は陽菜ちゃんの家で焼き肉をやろうってことに決まり、肉と野菜を購入。
英語なら、BlackヘアJapaneseビーフ。
名前だけでこの破壊力、このラスボス感。こいつ200gで豚バラ1.5kgの値段。レベルが違うんだぞ?スゲーんだからな。
でも食欲なんて、緊張しちゃってまるで無し、逆に陽菜ちゃんはバクバク食べてた。
「おーーいしぃ!ほら、優くんも食べよ!ホント凄いよ、口の中で溶けてく感じ!」
こんな彼女を見てると嬉しくなって、セックスを意識してた俺がアホらしくなった。彼女は純粋、変な意識なんて持ってない。
俺の誕生日をお祝いしてくれてる。それだけで幸せ、それ以上を求めるのは罰当たり。
そう考えたらな、また違った感情が込み上げてきたんだよ。
用意してくれたケーキにロウソクを立てて火を灯し、電気を消してBIRTHDAYソング。
ケーキの向こう側にいるのはモニターやフィギュアじゃない。歌ってるのも俺じゃない。
「・・・陽菜ちゃん、一緒に消そ。」
マジで恥ずかしい話し。ホントもう、それまで誤魔化してたモノが一気に込み上げてきて、それをを堪えることなんて無理だった。
フーッて2人で火を消した瞬間、止めどなく溢れてきた涙。……俺なんかに相手がいる。
「ど、どうしたの優くん?!」
嬉しくて、とんでもなく嬉しくて、電気を点けた陽菜ちゃんがビックリしてる中、本気で嗚咽して泣いてしまった。
「ご、ごめん。こんなの今まで無かったことだから……嬉しくて泣けてきちゃった。」
そう答えたら、陽菜ちゃんまで涙。先に泣いてた俺が引いちゃうくらいに号泣し始めた。
泣いてる俺が、陽菜ちゃんの頭をヨシヨシと撫でる意味不明な状況。なんとか慰めて、ケーキを食べると彼女はニッコリ。
立ち直りが早いというか、本能のまま生きてるんだろうな、たぶん。
そんな陽菜ちゃんを羨ましく思いながら、食べ終わった俺たちは彼女の部屋に向かった。
ドアを開けた瞬間に感じた甘~い匂い。
ぬぅぅッおぉぉぉーーーーッ!!
ヤバい!死ぬ!マジ死ぬ!すっげぇ、なんだ、どうしてこんな良い匂いするの?
シャンプー?香水?いや、彼女は香水をつけない。つまりこれが純粋な女の子の匂い!
頭クラクラ~ってしながら座って、ディスクを入れてる陽菜ちゃんを見てた。
ちょ!パンツ見えてるぅぅううーーーッ!
だ、駄目だってば陽菜ちゃん、スカートでその体勢になっちゃ駄目だってばよ!イチゴ柄の白いパンツがモロ見えになっちゃってる!
小さい!お尻小さい!あとね、大切な部分の辺りにね、うっすらと黄色い染みがあんぞ!キャーーーーッ!オシッコぉぉおおーっ!
エロゲやエロ漫画で、気持ち良すぎてオシッコプシャーの描写は沢山あった。あと、我慢できずに漏らしちゃうとかね。
でも、これがリアル。目の前に見えてるパンツが現実。陽菜ちゃんだって普通にオシッコするし、拭き残しだってあるだろうよ。
「パンツにオシッコの染みがあったって、むしろいいじゃない。だって人間だもの。」
みっつをぉぉおおおーーーーーッ!!
なんか今、一言多くなかったか?むしろって何だよおい?いや、うん、それが正しい!むしろいい!だがそれがいい!
だって俺、人間だものぉぉおおーーーッ!
ディスクのセットが終わって振り返った陽菜ちゃんは、チョコンと俺の隣に座った。
落ち着け俺、落ち着けって俺のチンコ。彼女は純粋、変な気持ちは捨てるんだ。無になれ、無我の境地、小学校で習っただろ。
・・・習ってねぇぇえええーーッ!
しかものしかも、再生が始まったら陽菜ちゃんは俺に寄り掛かってきた。
深呼吸……とにかく落ち着いて深呼吸。大丈夫、俺は呼吸法を会得してる。
ヒッ・ヒッ・フー……ヒッ・ヒッ・フー……。
・・・って産むの?子供うんじゃうの?これたぶん、ナンタラ法とかいうヤツじゃね?
などとアホな事を考えてるうちに1話目が終了して、陽菜ちゃんからチュッとキス。
こ、これは誘ってる?いや、勘違いするな、いつもの陽菜ちゃんと何も変わらない。俺が意識しちゃってるからそう感じるだけ。
2話目が始まると、陽菜ちゃんの目は画面に集中。ほーら、やっぱり彼女は普通じゃん。
そう言い聞かせても、高鳴る胸の鼓動は一向に治まらない。緊張で喉は渇くし変な汗を掻いてるしで、とにかく一旦リセットが必要。
「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるね。」
2話目が終わった合間で席を立った俺は、トイレに行きつつ隣の洗面所に寄り道。
鏡の自分を見ながら深呼吸して、それだけじゃ足りないので必殺技を使用した。
「水の補給!壱の型、ガブ飲み洗顔!」
ゴクゴクと喉を潤しながら、バシャバシャと顔を洗う。眠気を覚ましたり、冷静な心を取り戻すには効果的な技の1つ。
掛けてあるタオルで顔を拭き、また深呼吸をして手のひらで顔をパンパン。これで完全リセット、平常心でアニメを観れる。
ところがだ、部屋に戻ると陽菜ちゃんは正座して俺を待ってた。さっきまでとは明らかに様子が違って緊張した表情をしてる。
「……優くん、あのね…その……誕生日プレゼントなんだけど……な、何が欲しいです?」
以前にもされた質問。その時に俺は、陽菜ちゃんが選んでくれた物なら何でも嬉しいと答えてた。それをこの場になってまた聞く?
「えっと……正直、陽菜ちゃんが一緒にいてくれればプレゼントなんて必要ないかな。」
変な緊張感が漂う中、俺もなぜか正座をして思ったままを答えた。べつにプレゼントなんていらない、この時間が最高のプレゼント。
「ほ、ほら、アニメとかだと……わ、私がプレゼントみたいなの?あ、あーゆうのって、ど、どうかと思いますよね、ぁはは。」
ちょ、ちょっと待て!こ、このフリってもしかして、いや、そんな二次元みたいな…い、いや、彼女はアニメっ子……ってこと?!
「あ、あるよねアニメだと。途中で邪魔が入ったりだとか……そ、そんなパターンで。」
顔を洗った意味は無し。さっき以上の緊張感が俺を強襲。気絶しそうな程の威力。
そんな強襲を食らっているのは陽菜ちゃんも同じに見えた。どう見たってソワソワと焦りまくで顔が真っ赤。
「わ、わかります!……そ、そんな都合良く邪魔が入るかって思いますよね?よね?」
つ、つまりだよ、現実ならだよ……現実なら邪魔は入らないって言いたいの?!
いや待て待て、早まっちゃいかん!もう少し、もう少しだけ探りを入れよう。
「う、うん、ホントそれ思う。でも、もし…もしの話しね?そ、そんなプレゼントだったら絶対に嬉しいよね。もし…ね。」
ぬぉぉおおーッしまったぁぁあああーッ!
探りどころか完全に攻めてるじゃん!もう期待しまくってる言葉が出ちゃってんじゃん!
「あ…え…えと、優くん嬉しいですか…そ、そうなんだ、ゆ、優くん嬉しいんだ……。」
そのまま互いに沈黙。
俺、勇気だせ!ここは勇気だせ!もう分かってんだろ?陽菜ちゃんが用意したプレゼントが何か分かってんだろ?最後くらい頑張れ!
「・・・誕生日プレゼントに、もし良かったら…その……ひ、陽菜ちゃんが欲しい。」
言えたーッ!言っちまったぞ!もしこれがドッキリだったらお前、全国のお茶の間ドーンさせること間違いなしだぞ、おい。
「……うん。プ…プレゼントします。」
鼻血ブーーッ!
高木ブーーッ!
魔神ブーーッ!いや、アイツはブゥか!
……って、そんなのどうでもいいわ!そんなのを気にしてる場合じゃないわ!
「あ、ありがとう。」
バカか俺、普通にお礼してどうすんだよ!
じゃあどうする?また沈黙になったぞ、でもチン黙じゃない、それどころかチン爆!いやそれは嘘、ホントは緊張して縮こまってる!
まずはキス、絶対にキス。いつもの軽いキスじゃなくてディープなヤツ。そんでそっからベッドに押し倒してイチャイチャすんだよ。
俺の性知識はアニメとエロゲ、そしてエロ漫画。全く参考にならない知識が盛り沢山。
ゆっくりと陽菜ちゃんに近付いて、肩を掴んでキスをした。俺もだし、彼女も極度に緊張してるのが凄~く伝わってきた。
このまま舌を入れる……で、いいんだよな?
恐る恐る舌を入れていくと、すぐに陽菜ちゃんの舌とぶつかった。陽菜ちゃんの唾液、柔らかい舌の感触……こ、これはエロい。
どうして良いのか分からず、試しに少しだけ動かしてみたら、陽菜ちゃんの舌もチロチロと少しだけ動いてきた。
絡み合う舌ってより、互いに遠慮しながら舌先だけが触れ合ってる感じ。それでも興奮はハンパなかった。……いや、これもまた嘘。
ちょーーーー緊張だよッ!興奮してるヒマなんて無いって!こっからどーすんの?!
イメージはベッドに押し倒す。いやいや、このまま押し倒したらテーブルに頭ゴチンだぞ。だったら立ち上がってベッドに移動?
・・・いや、このまま持ち上がるんじゃね?
日頃してる筋トレの効果……じゃなくて、陽菜ちゃん小さくて軽すぎだろ。
背中と膝裏に腕を回して力を入れたら、ヒョイっと簡単に持ち上がってしまった。
「ふっ…ふわわわわぁ~っ。」
驚きの声を上げた陽菜ちゃんは、俺の腕に抱かれた大きな猫みたい。ホント軽い、けっこう食べるのにドコ入ってんだ?
そのままベッドに寝かせ、仰向けになった彼女を俺が見下ろしてる体勢になった。
「……ゆ、優くん、いきなりお姫様抱っことかアニメっぽいよ?…な、なんか私、凄くキュンキュンしちゃってるんですけど。」
意識してなかったけど、今のは俗に言うお姫様抱っこになるらしい。
ウルウルと目を潤ませて、真っ赤な顔になってる陽菜ちゃん。そんな彼女を見て、ちょっとだけ心に余裕が出てきた。
「……陽菜ちゃん、すごく可愛い。」
そう呟いてキス。さっきと違って、唇を合わせながら自然と舌を入れられたと思う。
結果オーライだけど、ここまでは完璧っぽい。しかし本番はココからで、今まではキスの延長だけど、この先は未知の世界に突入。
芽生えた余裕なんて一瞬で消し飛んだ。
キスをしながら考える。オッパイって触っていいんだよな?つか、むしろ触るのが普通だよな?陽菜ちゃん怒らないよね?
自然を装おって胸を触ってみると、特に陽菜ちゃんの反応は感じられない。つまりはOKと判断して手の平を普通に当ててみた。
シャツ越しのブラジャーの感触と、ほんの少し程度に感じられるオッパイの膨らみ。
……たしか揉むんだよね、オッパイって揉むんじゃなかったっけ?
・・・いや、揉むほどねーよ!陽菜ちゃんのオッパイ、すっごく小さいんだもん!
この場合どうすんだ?もう脱がせちゃっていいのか?それともまだ早かったりする?
・・・よ、よし、脱がせてみよう。
陽菜ちゃんに抵抗が無くてホッとした。
緊張しながらシャツを脱がせていくと、さっき見てしまったパンツと揃いの、小さなイチゴ柄を散りばめた可愛いブラジャーが出現。
子供っぽいけど、それが陽菜ちゃんに似合っててマジで可愛い。そしてこの下には、更に可愛い彼女のオッパイがあるってわけだ。
・・・で、で、コレどうやって外すの?
いかーん!わかんねぇぇええーーッ!
ここにきて難問に遭遇。ブラジャーの外し方なんて学校で習ったか?習ってねーよ!因数分解よりブラジャー分解を教えろって!
「……ね、ねぇ、優くんも脱いでよ。」
悩んでたら、陽菜ちゃんからこんな要望。
そ、そうだよね、うん、俺も脱ぐ、すぐに脱ぐからちょっと待っててプリーズ。
焦ってシャツを脱いでたら、陽菜ちゃんは背中に手を回して何かしてる。そしたらブラジャーの紐を肩から外してポロッて……。
すぐに陽菜ちゃんは腕で隠したけど、見えちゃった、陽菜ちゃんのオッパイ見ちゃった!
「う~ッ……小さくてゴメン。中学の頃から成長しないんだもん……うぅぅ。」
恥ずかしいのか悔しいのか、それとも言い訳か、とにかく陽菜ちゃん目を合わせない。
「陽菜ちゃんらしくて可愛いと思うよ。」
そう言いながら腕をどけた。そして目に映ったのは、ハッキリ見えた彼女のオッパイ、ちょっとしか膨らんでない小さなオッパイ。
これはヤバーーーいッ!綺麗で可愛いロリロリなチッパイキターーッ!拍手ぅぅ!
べつにロリコン趣味じゃないけど、マジで可愛いオッパイ。その先端にチョコンとある乳輪と乳首がピンク色してるでおます!
俺を二次元に戻すな!三次元で二次元を演出するのは反則だって言ったじゃねーか!
さぁどーする?この反則オッパイをどーしてくれよう………と、とうぜん舐めるべし!
深呼吸して舌先でチロチロと舐めてみた。
「…ぁ……。」
ちょ、ちょ、ちょっとお前さん、いま、今ですよ、声を漏らしませんでした?!
おぉぉ!?チクービ、チクービがツンて起ってるぞ?な、なんかコリコリになってる!
吸ってみよう、次は吸ってみよう。つーかさ、なんだよこの良い香り、石鹸なの?陽菜ちゃんの体、超いい匂いするよぉ。
「……ぁ………ん……く…くすぐったぃ…。」
すっげ!マジすっげ!俺、陽菜ちゃんの乳首を吸っちゃってるよ、ぬおぉぉーッ!
もちろん逆側もだよな、片方だけじゃ不公平ってもんだ、いや、知んねーけど。
「……ぁッ………ぁ………。」
ひ、陽菜ちゃん、声が、声が完全に漏れちゃってますよ?いいの?気持ちいいの?
何が凄いってね、微かな声の出し方がエロゲと同じ。ヤバい、エロゲ声優さん凄い!
そりゃあーた、ダイのBIGな冒険の主人公に抜擢されても不思議じゃないですよ。種崎さん、素晴らしい演技力だと思います!
乳首を吸ってたら、陽菜ちゃんの腕が俺の首に回ってきてグイッ引き寄せられた。
抱き締められて陽菜ちゃんからの熱烈なキス。さっきと逆に、彼女の舌が俺の口内に侵入してきて動いてる。
俺も負けじと舌を動かして、互いにハァハァしながら舌を絡め合う激しいキスになった。
何が良いってキスもエロいんだけど、この細くて華奢な体。それなのに肌はプニプニで、触れ合うと気持ち良いったらありゃしない。
・・・と、思ってたら突然ストップ。
「ゆ、優くん隊長!た、大変であります!」
唇を離した陽菜ちゃんは、何やらどうも焦ってる様子。つか、隊長ってなんだ?
「あ、あのですね、その……今さらですが、シャ、シャワーを浴びてないであります!」
な、なんだか陽菜ちゃん、変なキャラになってんぞ。まぁ平常心じゃないのは俺も同じ。
・・・ん?何だっけ?シャワー?今から?
「いや、陽菜隊員、シャワーなんて必要ないであります!このままで良いと思います!」
ここまで俺なりに上手くやってきて、また振り出しに戻るのは辛い。シャワーなんて気にせずに、もうこのまま最後までいきたい。
陽菜ちゃんの返事を待たずに唇を重ね、強く抱き締めてディープキスを続けた。
「…ぁ………も、もぅ……必要あるもん……。」
そう言いながらも、陽菜ちゃんは舌を絡ませてきてる。これは続行を勝ち取ったと確信。
さぁここからどーする?!…って、下半身に決まってる!じゃ、じゃあ下半身に何をする?とりあえず、とりあえず触ってみよう!
シャワーを口にした陽菜ちゃんだから、もしかしたら拒否してくる可能性ある?
そうだよな、さっき見えたオシッコの染み。パンツがあの状態なんだから、洗いたいのも当然か?でも…でも…今さら中断は嫌じゃ!
キスをしながらスカートの中に手を入れた。陽菜ちゃんに嫌がる様子は無くて、むしろ手を受け入れてる感じさえある。
だったらと、汗でベタベタしてる太ももの内側から股関に向かって手を進めてく。
そうして触れた指、オシッコの染みパン、それ越しに触った陽菜ちゃんのアソコ。
・・・ぬ、ぬ、濡れてるぅぅううーッ!!
クチュッてした!パ、パンツ……パンツがね、すんごい湿っててクチュッとしたの!
オシッコじゃない、オシッコみたいな液体で湿ってるんじゃねーんだよ!い、いや、湿ってるって表現よりも、ヌチャヌチャが的確!
「…ゃ……ゆ、優くん……恥ずかしぃい……。」
もちろんずっと勃起してたよ。でもな、これまでは極度の緊張で、自分の下半身を意識してる余裕なんて無かったんだよ。
それがだ、この事実と陽菜ちゃんの言葉で、俺のチンコは超ウルトラにボッキンキン。
落ち着け、とにかく落ち着いてスカートとパンツを脱がせるんだ。なにも焦る必要なんてない、すぐに陽菜ちゃんのアソコが見れる。
横に付いてるホックを外せばスカートはクリア。そんなの落ち着いてやれば問題なし。
そこに手を掛けて気が付いた。これって普通、電気って消すんもんなんじゃねーの?
陽菜ちゃんは、恥ずかしそうに腕で顔を隠してる。聞いたら消してって言うだろうな、つか、消してあげるのが優しさか?
・・・でも見たいよね、女の子のアソコ。
陽菜ちゃんのマンコをーーッ、明かりの下でしっかり見たぁぁああーーーーーいッ!!
つーわけで、電気のことに触れるのは無し。このまま知らないフリで続けてしまおう。
スカートを脱がせて目に映ったイチゴ柄の可愛いパンツ。太ももを閉じちゃってるから見えないが、股間部分はヌチャヌチャなハズ。
ゴクリと唾を飲み込むっての、こんな状況だと人間てホントにやるんだな。
パンツのゴムに手を掛けて、ズルッと下げたら・・・何だと思う?…い、陰毛ですよ!
そ、そりゃそうだ、いくらチビッ子だからって陽菜ちゃんは19才。アソコに毛が生えてて当然ですよ!もちろん生えてますよ!
エロゲやエロ漫画はツルツルか、もしくはチョビっと整ったのを描いてるだけ。
でもそんな生えかたじゃなくて、なんつーの?柔らかそうな黒い毛が、狭い範囲で無造作にモシャッとしてる感じ。
比べよう無いから分からんけど、たぶん薄いんじゃねーかな、たくさん隙間あるし。
パンツを抜き取る時に、陽菜ちゃんはお尻を少し上げてサポートしてくれた。
つまり陽菜ちゃんは、ソコを見て色々することOKという意思表示。……と、勝手に解釈。嬉しさと好奇心と大興奮なのです!
やっぱこれってさ、足をM字に開いて、そんでその間に顔を入れるんだよな?そうじゃなきゃ何もできねーもんな、だよな?
・・・そ、そ、そんなコトしていいの?!
い、い、いや、いいに決まってる。このまま上から眺めててどーすんの?バカなの?
陽菜ちゃんの足を持ってM字に広げ、その正面に俺の顔・・・ぅぅううおおおーーッ!
だ、誰だよ言ったの、1本の縦スジとかって言ったの誰だよ!なんか、なんかそうじゃなくて、小さなヒダがハミでてんぞ!
こ、これ、小陰唇とかって言うんだろ?プルンとしたピンク色の小さなヒダ、それがな、それが割れ目から少し飛び出してる!
これが本物のマンコだよ、陽菜ちゃんのマンコなんだよ、すっげぇぇえええーーーッ!
しかもグジュグジュに濡れて糸引いてるしで凄ーーく卑猥でエロい!ヤバい!
よく見れば、小さなティッシュカスがヒダに張り付いてて、これがまた生々しいぃーッ!
マンコって開いていいんだよね?あの例の表現、両手でクパァって開いていいんだよね?
このままじゃ、クリトリスとかチンコを挿入する穴とか分かんねーもん。開くぞ?開いちゃうぞ?陽菜ちゃんのマンコの中を見るぞ?
・・・クパァ。
う……うわあああぁぁぁ……や、ヤバいマジだよ、サーモンピンクって本当だったんだ。
「…ぃゃ…優くん…恥ずかしいからぁ……。」
わかる、恥ずかしいの分かる。でも陽菜ちゃんゴメン、もう少しだけ観察させてくれ。
「陽菜ちゃんのアソコ……すごく綺麗。」
これでフォローはバッチリ。でもゴメン陽菜ちゃん、少しだけ嘘ついちゃった。
色は本当に綺麗なんだよ、でも…でも…汚れてる、ヒダの溝に白いカスが付着してる。
マンカスって言うんだろ?チンカスのマンコバージョンの垢……恥垢?それがね、ヒダの溝に沿って溜まっちゃってるよ?
これいいの?…い、いやたぶん、自分でも知らない汚れなんじゃねーか?だってさ、だって匂いだってスゲーんだもん!
陽菜ちゃんの甘~い石鹸の匂いとは真逆な匂いしてるよ?正直にハッキリ言うよ?
・・・臭い!陽菜ちゃんのマンコ臭い!
鼻を襲う、ツーンとしたオシッコとチーズを混ぜたみたいな匂い。これを良い香りって思うのは、とてもじゃないけど無理な相談。
でもね、陽菜ちゃんのマンコを臭いって思ったけど、もしかして違うんじゃねーか?
これが本物の匂い。二次元じゃ感じられないリアルな匂いなんじゃねーの?洗ってないマンコの匂いってコレなんじゃねーの?
匂いを我慢して舐めよう、本物のマンコを舐めてみよう。いや、むしろ舐めたい!臭いけど、陽菜ちゃんのマンコを舐めたい!
たぶん、この突起物がクリトリス。つかおい、二次元のクリトリスと違うじゃん!あんな豆じゃなくて、極小のイボだぞコレ!
「…んッ……ぁ…だ、ダメ!あッ…ソコ……こ、声が出ちゃうぅ……んんッ…ぁあッ……。」
こ、この喘ぎ声、まさにエロゲーーッ!!
演技とは思えない、凄い、凄いぞクリトリスの反応。そんな気持ちいいもんなの?!
顔の位置が下すぎて体勢がキツい。だったらと、M字に開いた足をグイッと斜め前方に持っていった。……ま、ま、丸見え。
陽菜ちゃんの全てが丸見え状態。
マンコに夢中で気付かなかったけど、そのすぐ下には綺麗な放射状のシワがある。
な、なんだよこの穴……ヒクッ…ヒクッて、萎んだり広がったりしてるぞ。
こ、こ、これ、陽菜ちゃんの肛門だよ!陽菜ちゃんのケツの穴、アナルってヤツに決まってんだろ!同じの俺にもあんだろーが!
分かってる、ええハイ、分かってますよ。
この部分は男女共通、男性だって女性だって、お尻には穴がありますよ。そこからね、余計なモンを排出するわけですよ。
・・・で、それって陽菜ちゃんも?
躊躇なく匂いを嗅いでしまったわ。なんだかな、現実ってのを確かめたくってな。
そしたらね、ちゃ~んと臭かった。ウンコのアノ匂いをプ~ンて感じた。
陽菜ちゃんも、どんな女の子だって、トイレでブリブリってウンコしてんだよ。それが三次元、それがリアルってヤツなんだよ。
ウンコの匂いなんだけど、それを汚いとは全く思わなかった。なんかむしろ、その臭いお尻の穴を可愛いって感じて舐めてみた。
「ひゃあッ!…だ、ダぁぁあああーーッ!」
おぉ!久々に聞いた陽菜ちゃんのモノマネ、燃える闘魂の雄叫び。
「そ、そこは駄目ぇーッ!汚いからぁ!今日その……し、したからぁ……ダメぇッ……。」
ぬぉおおッ!陽菜ちゃん可愛いぃぃーーッ!
お、おま……そ、そんな恥ずかしそうに言われたら、もうこれ、舐めるしかないっしょ!
「…ゃッ…ちょ…く、くすぐったいぃ!ソコは…ぁ……んッ……汚いトコなのぉ…。」
このままずっと、マンコやアナルをペロペロと舐めていたい気分。でもそれは無理、何もしてないのにチンコが限界マジでヤバい。
今の俺にはウサギさんの余裕は無い。とにかくゴールを目指して進もう。今までの人生は休憩しちゃうカメさん、たまには急ごう!
ズボンとパンツを一緒に脱いで、陽菜ちゃんのマンコに勃起したチンコを当てた。
いやいや待て待てコンドーム、あれを装着してから挿入だろ?……落ち着けって俺。
どっちが表裏なのか分からん。でもまぁいいや、とりあえず装着完了いざ行かん!
・・・って、穴はどこにあんだよ?!
たぶん、たぶんだけど、開いたマンコに見えた小さなヘコみ。あれが膣ってヤツか?
「……陽菜ちゃん………い、いれるよ。」
全くもって入んねぇぇええーーーーッ!
なんだこのムリゲー、攻略法とかって無いんかーい!全く分からん、入っていかん。
「……も、もう少し下のほうかも……。」
お…OKだよ陽菜ちゃん、もう少し下ね、そこに挿入する穴があるってことね。
「……ちょ、ち、違うぅ、ソコお尻ぃッ!」
うぉおおい、二次元かぁぁあああーーーッ!この状況は二次元なのかぁぁあああーーッ!
それはベタだろ陽菜ちゃん、それは使い古された展開だろ!…って、俺かぁああーーッ!
よーし落ち着け~落ち着け~。まだ唄える頑張れる。俺は大丈夫、必ず成功する!性交だけに、絶対に成功させてみせる!
気を取り直してもう1度。焦らずゆっくり、陽菜ちゃんのナビに従ってね。
「………ぅ…うん、そこだと思う。……ゆっくり入れてみて……ホントにゆっくりだよ?」
そう言われても、入っていく感じが全くしない。でもきっとココ、陽菜ちゃんがそう言うんだから間違いないんだろう。
ちょっとだけ、グイッと力を入れてみた。
「いッ、いったッ!……痛いぃ…ぅう…。」
なんかね、一瞬だけど、何かを押し広げてチンコの先が入った感じがした。でもそれよりも、痛がってる陽菜ちゃんが心配。
「…だ、大丈夫?そんなに痛いの?」
入ったのを確かに感じた。ここで位置は合ってる、後は陽菜ちゃんが我慢できるか…。
「……痛いけど大丈夫。今のトコ……もう1回してみて……ゆ、ゆっくりだよ。」
そして再チャレンジ。ゆっくりと、本当にゆっくりとチンコを押し付けてく。
「…いッ……痛いぃ……だ、大丈夫だから……そ、そのまま入れて……みて……んんッ!」
チンコの根元まで入った。これで童貞を卒業、魔法使いからジョブチェンジ。
・・・な~んて、そんなこと思えなかった。
陽菜ちゃんの額は凄い汗。もちろん俺もだけど、その汗の意味はまるで違う。
それを見たらピストンなんて無理。ちょっと動かすことすら無理。挿入したまま陽菜ちゃんに覆い被さって抱き締めた。
「痛っ…いぃ。……は…入ってるのわかるよ……優くんのが……入ってる…。」
ヘタレだと思ってくれていいぞ。
そのまま数分間、挿入したまま何もしないで抱き合ってた。俺も陽菜ちゃんも涙。そうしてからチンコを抜いた、放出せずにね。
コンドームの意味なし。今になって思えば生でも良かったんじゃね?って感じ。
拭かれるのって恥ずかしのかな。
「や、や、やぁぁーッ!も、もう、優くん、恥ずかしいってば!…ば、バカぁ!」
赤ちゃんのオシメを取り替えるみたいな格好で、マンコを拭いてあげたら大騒ぎ。
それを可愛いと思いつつ、拭ったティッシュには結構な血がついてて驚いた。
キスをして服を着て、またキスをして……照れ臭そうに笑い合ってキスをして、何度も何度もキスを繰り返してアニメの続きを観た。
ここまで引っ張ったのに、中途半端な感じでホント申し訳ない。でもこれが、俺と陽菜ちゃんの初体験。10月17~18日の出来事。
近いうちに初ラブホの計画がある。いやまぁ、勝手に俺が考えてるだけなんだけど。
それを達成したら、また投稿するよ。
……って、いや、ゴメンなさい、マジ調子に乗りました、反省してます。お願い、投稿させて下さい、俺の話を聞いて下さいな!
だって俺、話せる友達がいないんだもんよぉぉおおおーーーッ!!オロロ~ン。
おしまい