カースト上位のギャルに復讐を誓った俺

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ハンソンが自殺未遂をした。

それは高校2年の夏休み明けの9月上旬に、突如朝のホームルームで担任の四谷(よつや)から告げられた。

四谷は二十代後半の若手教師で生徒からの人気も高く、俺も彼を慕っていた1人だった。

四谷が人気の理由は若いから話が合うし面白い、という理由ともう1つあった。

それは彼の性格がかなりの適当人間だったという事。

いつもならホームルームも「面倒だから」という理由で形だけで終わる。それに四谷が担当する現代社会の授業もほとんどが動画サイトから拾った動画を再生して詳細を簡単に説明するだけだった。

面倒な板書や小テストもほとんどせず、何なら「スマホで写真撮っていいよー」と提案するぐらいだ。

親御さんからの評価は知らないが、少なくともうちの親は四谷の事を「一人ぐらいそんな先生がいてもいいんじゃない?」と特段悪くは言わなかった。

そんな四谷がとある日の朝、俺達が見た事のない険しく、怖い表情で教室へと表れたのだ。

最初はクラスのお調子者が「四谷どうしたんだー!?また振られたかー?」と茶化して周囲を笑わせたが、四谷の「あ?」という低く、ドスの聞いた声色を聞いた途端に教室中が静まり返った。

たった一言だったが、四谷は機嫌がすこぶる悪い事をクラス中に知らしめたのだ。

四谷は教壇に立つと、ジャケットの胸ポケットから一枚のメモを取り出した。そして沈黙を保ったままの教室でそのメモを静かに読み上げた。

「昨日の夜、飯村(いいむら)が病院へ搬送された。自室で自ら手首を切って倒れていたらしい。それに遺書も見つかっているみたいだ。これがどういう事か分かるか?」

四谷は顔を上げ、教室の前から後ろまで全員の顔を睨み付けた。

「自殺…未遂ですか?」

最後に四谷に睨まれた、一番前の席のブスが言った。

「そうだ。だが問題はそこじゃない。正直死にたいと思っている人間を俺は止める事ができないと思う。教師の俺が言うべき事ではないけれど、死にたい奴は勝手に死ねば言い。これはあくまで俺の意見だけどな」

どうやらいつもの四谷節は健在らしい。日頃四谷と共に過ごしている俺達からすれば、この問題発言にも特に驚きを表しはしない。

「だが今回の遺書の内容を見ると飯村はいじめに合っていると書き記していた。肝心の誰にという記載は無かったらしいが、まぁそれだけ追い詰められていたんだろう」

そして再び教室中を見渡して言った。

「心当たりがある奴は手を挙げろ。これは教育委員会も出てくる案件だ。いずれバレるぞ。だから知っている事があるなら早めに言え」

当然だが四谷の問い掛けに誰も挙手しなかった。当然俺は何も心当たりが無かったので周囲に目を向けるだけだった。

四谷はため息を吐き

「分かった。誰も何も知らないんだな?後からこのクラスに飯村をいじめてた奴が出てきてみろ。そいつの人生を潰してやるからな。こんな安月給の仕事クビになろうがかまいやしない」

それでも誰も手を挙げなかった。そりゃ当然だ。何か知ってたとして誰がこんな空気の中手を挙げれる?そんな奴がいない事ぐらい担任である四谷が一番分かっているはずだ。

「じゃあホームルームは終わりだ。一限目の用意をしとけ」そう言うと四谷は教室を後にした。

廊下のすりガラスから四谷の影が見えなくなるとクラス中は沸騰した様にざわついた。

「飯村っていじめられてた?」

「ハンソンと連絡取ってた奴はいないのか?」

「犯人は誰だれ?」

ハンソンというのは飯村のあだ名だ。

俺はメッセージアプリでハンソンを探したが、そもそも連絡先を知らなかった事に気が付いた。

すると友人の山下が俺の元へすり寄ってきた。

「今日の四谷すっげー怖かったな!あいつ普段お茶らけてるくせに今日はヤバかったわ。これから少し見る目変わるぜマジで」

山下はそう前置きすると本題に入った。

「で、ハンソンっていじめられてたのか?全然心あたり無いわ。そもそもあいつって誰と仲良かったっけ?」

「うーん、誰だろう?」

俺達は必死にハンソンとの日常を思い返したが、何も思い出せなかった。少なくとも俺と山下の記憶にはハンソンに友人がいたという記憶が無かった。

「思い返せばあいつずっと一人だったよな?嫌われてたとかじゃないと思うけど何つーか、自ら距離を取っている感じで」

「そうだな。もうすでにいじめは始まってたのかもな」

俺が言うと山下は「いやいや」と否定した。

「あいつ入学した時からあんな感じだったぞ?俺は1年の時クラス同じだったし」

「そうなのか?でも陰気な奴じゃなかったよな?誰とでも話してた様な気もするし」

「そうなんだよ。ハンソンは誰とでも一定の距離で普通に話すんだよ。だから特段仲良かった奴が思い出せない…のかもな」

「それもある意味では友達がいないって事になるよな」

「まぁ、そうだな。誰とでも隔たりなく話せるけどペアを作る時は一人余っちゃう的な」

「そうそう。皆、嫌いじゃないけど誘わない的なやつな。それが原因かな?」

「いや、それはさすがに無いだろ?何だかんだ先生の配慮で本当に一人ボッチだった事はないはずだ」

「そうかな?」俺は呟くと何気無くハンソンの席がある後方に目をやった。そこにあるハンソンの席は当然空席だった。代わりにそこにはカースト上位に位置する人気女子の御三家がいた。

一人目は身長が低く、綺麗な黒髪ロングと可愛い声が特徴の清純派の野々下。頭も良くて、噂ではかなりのお嬢様らしい。男の影も無く、むしろまだ彼氏が出来た事無いという噂のウサギみたいな女の子。

二人目は少し小麦粉色に日焼けしたピアスやアクセサリーを好んでつけているギャルの神田。少々気が強いのが難点だが、スタイルも良く、御三家の中では一番美人だった。

三人目はぽっちゃりとした体が特徴の浦田。浦田は特段顔が良いわけではないが、ユーモアがあり可愛気があってなぜか良くモテた。意外にスポーツも得意でクラスの人気者だ。

ルックス、性格など全てが不揃いの彼女達だが、逆にそれが良いみたいでよく三人で一緒にいた。だから俺達は彼女らを御三家と勝手に呼んでいる。

そしてこの日の重苦しい空気の中でも彼女らはいつもみたいに三人で輪を作り、今日はハンソンの机を囲むように陣取っていた。

俺は何気無くハンソンの席を見ただけだったが、御三家が揃っていたから意味もなく眺めていた。すると浦田が輪の中で言った。

「飯村って自殺しようするタイプだっけ?」

浦田の問い掛けに野々下が答える。

「自殺しようとする人間にタイプとか無いでしょ。誰だってその可能性はあると思うよ?それだけ辛かったって事よ。なぇ、なっちゃん?何か知らないの?」

なっちゃんとは神田の事だ。彼女の名前は神田なつ。この学校でなっちゃんと呼んでいるのは野々下と浦田だけだと思う。

「はあ?知らねーよ。そもそもそんな女々しい奴に興味ないから。別に死んだ訳じゃないからどうでも良くない?」

神田が言うと浦田も同調した。

「たしかにね。だけど四谷も言ってたじゃない?問題は自殺しようとした事じゃないって…上手く言えないけど、多分四谷が言いたいのは本当は死ぬ予定じゃ無かった人間に死ぬ理由を作った事じゃないかな?」

浦田が言うと野々下が言った。

「いじめが無ければ飯村は自殺する事すら考えてなかった…って事だよね」

「何で四谷がそこまで言いきれんだよ。あいつも飯村の事それほどよく知らねぇだろ?担任だから責任感じてんのか?」

相変わらず神田はハッキリとモノを言う奴だ。

気が付くと俺は三人のパワーバランスを見極めようと夢中になっていた。するとそこで山下が声を掛けてきた。

「神田ってエロいよなぁ」

「はあ?何だよ急に」

「何だよって何だよ?黙って見てたけどお前神田の脚ガン見してたじゃねーかよ」

山下のズレ具合に呆れつつも「見てねぇから」と否定した。

「じゃあ何で御三家の方見てたんだよ」と山下が聞くのでかいつまんで説明した。

「パワーバランスねぇ、でもそりゃあ多分神田じゃねぇか?あいつギャルだし気も強いだろ?野々下と浦田は言いなりってほどでもないけど、多少は神田に気を遣っている様に見えるけどな。それに神田は他所のクラスや学校のギャル…不良達とも交流があって揉めると何かと面倒そうだし」

「やっぱりお前もそう思う?じゃあ神田がボスでけ決定だな、俺これから神田の事ボスって呼ぼうかな」

そう俺が笑うと山下は真剣な顔つきで言った。

「あいついじるのはやめとけ。そんなくだらない事で目つけられたら残りの高校生活ロクな事ねぇぞ。俺達もあと一年半で卒業なんだ。これから受験もあるし関わらない方がいいって」

「ボスって呼ぶぐらいで何だよ、むしろああいうタイプはよいしょされると調子に乗って喜ぶタイプだろ?お前何でそんなに神田にビビッてんだよ。ボスじゃなくてなっちゃんって呼ぶか?」

俺がケラケラと笑ってると山下は一度周囲を確認し、声を小さくして言った。

「俺のバイト先の友達が神田に金巻き上げられたって話だ。正確には神田達だけどな。結構前に聞いた話だけど…そいつ今だに金をむしり取られてるらしいぞ」

「何だよそれ?そのお前友達は何仕出かしたんだ?」

「あの駅前のゲーセンあるだろ?あそこに友達二人で行ったみたいなんだよ。で、たまたま神田と他所の学校のギャルが何人かたまってたんだって。それで全員が違う制服で見事にギャルだったから何気無く見てたらしいんだ」

「それで?見てたぐらいじゃそんな事にはならんだろう?」

「俺の友達らはしばらく神田達を見てたんだ。あいつらギャルって基本的に制服のスカート短けぇだろ?だから友達もパンツ見えんじゃね?みたいなノリで二人でコソコソしてたらしいんだ」

「それで神田達に見つかって慰謝料うんぬんで金を取られた…って事か?」

「まぁそうだな。そこにいたギャル友がその事を彼氏か友達にか知らないけど、その場で電話して言ったらしいんだ。するとしばらくしてギャルが呼んだ男達が4、5人ゲーセンに来た。ま、後はお前の想像通りだよ」

「それ最悪だな。それに計画的だと思うのは俺だけか?」

「いいや俺もだよ」山下は首を振った。

「どうせその友達からむしり取った金で遊んでるんだろうな。そういうのマジで許せないわー。いくら美人だからってそれを許したらダメだ」

「お前の言う通りだろうな。噂じゃ神田は金欲しさに援交やパパ活してるって話だし…まぁこれはそんなに珍しい話じゃないけどな。短時間で大金が手に入るんだ、他所の学校でもしてる奴はしてるだろう」

「まじかよ…カツアゲはするわ、援交はするわって、もう救いようがねぇな。この歳でそんなだとこの先ロクな人間にならねぇよ。ハンソンいじめてたのもアイツじゃねぇのか?」

そこで俺が喋り終わると当時に、教室に一限目の担当の先生が「すまんすまん」と少し遅れて到着した。恐らくハンソンの事で教員達も何かとゴタゴタしてたんだろう。

「来やがった…じゃあまた後でな」

「ああ」

山下は自分の席へと戻り、俺も教科書とノートを取り出して授業が始まった。

しかし俺は授業が始まってもハンソンの事で頭がモヤモヤして集中できなかった。

特段仲が良かったという訳じゃないし、今回のハンソンの自殺未遂の話を聞いて驚きはしたが、悲しくはなかった。興味無いといえば無いし、未遂じゃなくて死んでいたとしても涙は出なかっただろう。

けど、自分のクラスメイトがいじめが原因で自殺未遂したという所が気にくわなかった。多分これは四谷と近い感情かもしれない。

俺はさっき山下から聞いた話で今回のいじめに神田が関与している気がしてならなかった。

そこで俺はまだ誰とも出会えた事がない自分が登録しているマッチングアプリを起動して、位置情報から検索する機能を使用して神田が登録されていないか確認してみた。

すると一人、神田っぽい奴を見つけた。それはギャルがうつむき加減で顔の前でピースした写真だった。名前はメイという名で登録していたが俺は一目で神田だと思った。

理由そのピースした手首につけてあったブレスレットと耳についていたピアスだ。両方とも神田がよくつけていたアクセサリーだった。珍しいデザインだったから覚えている。俺は確信した、これは絶対神田だと。

とりあえず後で山下に見せる為にメイのプロフィール画面をスクショしておいた。

そして午前中の授業が終わり昼休みになると、山下が俺の元へと小走りでやってきた。

「おいおい!ビッグニュースだ!これ見てみろ!」

「声でけえって、何だよ?」

俺は山下に見せようと思っていた神田のマッチングアプリのプロフィール画像を一旦保留にし、山下に手渡されたスマホの画面を見た。

そこには山下と俺の知らないけど人物のSNS上でのメッセージのやり取りがあった。山下の相手の名前はジャスティスと書いてあった。

「ジャスティス?誰これ?」

「飯村のSNSを探ってたらたまたま見つけたんだよ。こいつ、飯村の幼なじみで親友らしい」

「このふざけた名前の野郎が?ほんとかよ」

俺はそのままジャスティスのプロフィール画面を見た。たしかに過去に投稿された写真にはハンソンが写っている。それも結構な割合で。

「マジじゃん…それで?こいつがどうしたんだ?」

俺はスマホを山下に返して聞いた。

「飯村から相談受けてたらしい、いじめの」

「まじか。何て相談してたって?詳細は分かったのか?」

「まぁ午前中にメッセージのやり取りをしただけだからあれだけどー」山下はそう前置きをし、ジャスティスとのやり取りの内容を教えてくれた。

山下は飯村のSNSのフォロワーを何となく見ていたらジャスティスを見つけたらしく、それでたまたまジャスティスの投稿に飯村が写っている写真がある事を発見した。

そこで昨晩の飯村の自殺未遂の事知ってる?って感じでメッセージを送ったらジャスティスからすぐ返事が来たそうだ。ジャスティスも心当たりがあったらしく自分が知っている情報を教えてくれたらしい。

そして山下の口から出た言葉に俺は納得した。

「いじめの相手は神田だって」

俺は自分の想像通りの展開に背筋がゾクッとした。

「原因は?それよりこの事早めに四谷に言った方が言いだろう」俺が言うと山下「まあ聞けよ」と制した。

ジャスティスが言うに、ハンソンはかなりの風俗好きでバイト代のほとんどは風俗店に消えていたらしい。制服で行かなければ年齢確認もされないしどっぷりハマっていたそうだ。

だけどさすがにそんな生活は高校生に維持できるはずもなくハンソンはどうしたものか考えた。で、ハンソンは風俗じゃなくても性欲が満たされればいい!と思ってマッチングアプリを始めた。

アプリのポイント課金代なんて風俗通いに比べれば可愛いもんだ。

それでしばらくの間ハンソンはマッチングアプリを利用して色々な女性と出会って性欲を満たしていた。だけどそんなある日、たまたま神田とバッティングしたらしい。

それで神田からマッチングアプリを使ってると言い振らされたくなかったら金よこせって脅されてたんだと。

「まぁ簡単に言うとジャスティスいわく、こういう経緯らしい。こんな事教師の四谷に相談できるかよ」

「ちょっと待てよ。それだと神田も一緒だろ?ハンソンからすればお前もマッチングアプリしてんじゃねえか!って話じゃん」

山下は頷いた。

「そうだよ。けどタイミングも悪かったらしいわ。待ち合わせ場所に先についたのが飯村で神田はそれを遠くから見てたらしい。待ち合わせ場所なんて当事者の二人しか知らないじゃん?それで神田は今回の相手は飯村だって分かったみたいで」

「それで?」

「それで偶然を装って飯村に声掛けたらしい。こんなとこで何してんだって。もしかしてマッチングアプリの待ち合わせでもしてんじゃねぇの?って」

「最低だな。そりゃあハンソンからすれば神田の言う事は当たってるから動揺するよな。それで神田の圧にボロが出て神田のペースにハマった…って事か。自分が連絡を取り合ってたのが神田とは思いもしないで」

「まぁそういう事だ。それに飯村は野々下の事が好きだったみたいなんだ。だから御三家の神田に見つかったのもまずかった」

「地獄だな。そんなの神田に金払うしか選択肢ねぇじゃん」

「結構前の話だからだいぶ金払ってたんじゃねぇかな。内容も内容だしそんな簡単に相談できる事でもないしな」

「だな。ハンソンしんどかっただろうな…友達じゃなくても同情するよ」

このタイミングで俺はスマホを取り出しマッチアプリの神田のプロフィールを山下に見せた。

「多分ジャスティスがいうマッチアプリの件は本当だぞ。これ見てみろよ」

「ギャルじゃん。メイ?誰これ?」

「神田だよ」

「え!何でこれでわかんの?顔見えねぇじゃん」

「ブレスレットとピアスだよ。療法普段神田がつけてるやつじゃん」

「そうか?俺には分からん。俺はお前と違って神田推しじゃねえもん。飯村と一緒で野々下推しだし」

「神田推しじゃねぇから!たしかに御三家の中では神田が一番タイプだけど。でもハンソンの件でだいぶ冷めたわ。むしろ嫌悪感すらある」

「だはは!まぁ謎も解けたんだし飯村の件はもう忘れろよ。冷たい言い方だけど俺らはあいつと友達じゃねえだろ?俺達は所詮ただの野次馬さ。だから後の事は四谷やジャスティスに任せておけって。下手に関わると面倒だぞ」

「そうだな」

「やべっ、もう昼休み終わっちまう!次の授業って移動教室だったよな?早く行こうぜ」

「ああ、分かった」

そして俺と山下は教室から出て、次の授業が行われる教室へと移動した。だが放課後まで俺はハンソンを思うやるせない気持ちが払拭できなかった。そして学校の帰り道、駅の改札を抜けた辺りで山下に言った。

「なぁ、俺やっぱハンソンの件腑に落ちないわ。てか納得できねーよ」

山下は立ち止まり困った顔をした。

「お前まだその話引きずってるのか?もうこの件に関わらないでおこうって言ったばかりだろう。そんなに飯村が気になるか」

「いや、お前の言う通りハンソンはもういいんだ。友達じゃないしな。問題は神田だよ。お前も今朝の神田見ただろ?あいつ自分が原因って分かってるくせに何だよあの感じ。それが許せないわ」

「たしかに他人事みたいだったな。けどよ、俺らみたいな陰キャに何ができる?飯村の敵討ちでもするか?下手に波風立てて神田に突っかかってみろ。考えただけでも恐ろしいわ」

「俺がやってやるよ。絶対後悔させる。そうでもしないと次の被害者が出てしまう」

俺のいつになく真剣な表情を見て山下はため息をついた。

「なら勝手にしろよ。今回ばかりは俺はパスだ。この話は聞かなかった事にするよ」

そして俺達は別れ、別々に帰路についた。

自宅に帰るとまず意味もなくリビングに顔を出す俺だが、この日ばかりは洗面所で手を洗うと自室へ直行した。そして登録しているマッチングアプリを開け、早速メイと名乗る神田へアタックした。

「―初めまして、歳も近いですしもし良ければ仲良くしましょう―」

メッセージを送ってからしばらく待ってみたものの、この日は神田から返信は来なかった。

けれどその翌日。ここから一気に展開が加速する。

朝のホームルームが終わり、一限目の用意をしているとマッチングアプリから通知が届いた。(四谷はまだ機嫌が悪かった)

「―こちらこそヨロシクですっ!てゆうかあたし割り切り目的だけど大丈夫??ホ別のイチゴでお願いしてるんだけど・・・―」

(割り切り?割り切りって何だ?それにホ別?イチゴ?)

俺はすぐに意味をネットで検索した。

(なるほど。割り切りは援交の隠語か。それにホ別はホテル別。イチゴは15000円)

俺は援交の経験が無く相場が分からなかったが、とりあえずその条件を飲んだ。

「―それで大丈夫ですよ!いつどこで待ち合わせしますか?―」

俺はメッセージが届いてからすぐに返信したが、昼休みまで神田からメッセージが帰ってこなかった。そして昼休みが終わりそうな頃、神田からメッセージが送られてきた。

「―いきなりだけど今日の夕方とかは?急に予定空いちゃって・・無理かな?もし大丈夫なら18時に駅前のケンタッキー前で待ち合わせしよ?―」

まだ心の準備が出来ていなかった俺は少し焦った。だが今日を逃したら神田とのやり取りが終わりそうな気がした。

「―俺も今日は予定空いてるんで大丈夫ですよ!18時に駅前のケンタッキーですね?分かりました―」

そこで一度メッセージは途絶え、次に神田からメッセージがきたのは16時45分頃だった。

「―今向かってるんだけど、もうついてる??―」

俺はすでに待ち合わせ場所に到着していたが、ケンタッキーの前には立たず、100mほど離れたバス停が並ぶロータリーの影からケンタッキーを見ていた。

ここでバカ正直にケンタッキーの前で待っていたらハンソンと同じ運命を辿る事になる。俺はケンタッキーの前から半径50メートルに神田が隠れていないかを探した。すると、あっさり神田を発見する事ができた。奴はケンタッキーから少し離れた歩道橋の上から見下ろす形で待ち合わせ場所周辺を観察していたのだ。

神田を発見すると俺はすぐにメッセージを返した。スマホの時計を見ると16時52分だった。

「―もう着いてますよ!だけどお腹空いちゃって(笑)中に入ってポテト食べてます。黒いポロシャツにベージュのチノパンを穿いているのが僕です!メイもどうですか?―」

もちろん俺はそんな服装はしていない。ここから店内を見て確認できた若い男性の服装を言っただけだ。そして歩道橋の方を見ると神田はしばらくの間、まるで野良猫が人間を警戒している時の様にまじまじと店内を見ていた。

だけど見えなかったのだろう。ゆっくりと歩道橋を降りてケンタッキーの方へ歩いて向かって行った。

歩道橋を降りてきた神田を見るとその服装に俺は驚いた。

くるぶしまでのブーツに、デニムのショーパン。胸の形がハッキリと分かるほど体にフィットした派手な黄色いTシャツ。それに有名ハイブランドのバッグを腕から下げて、サングラスを額に掛けている姿は到底17歳には見えなかった。

その姿は22、23歳のこれから客と同伴するキャバ嬢を想像させた。神田の醸し出す圧に身を退きそうになったが俺は前進した。お互いにケンタッキーへと向かい徐々に距離を詰める。そして神田が店内へ入ろうとした瞬間、俺は背後から神田の腕を掴んだ。

「よう、奇遇だな。こんなとこで何してんだ?」

神田は振り返ると俺の顔を睨み付けて言った。

「はぁ?誰かと思えばうちのクラス陰キャじゃねぇの…えーっと、あれ名前なんだっけ?……まぁいいや。とにかくその手離せ、キモいよお前」

この時まだ神田の腕に力は入っておらず、俺は腕を掴んだまま言った。

「名前知らないって相当失礼な奴だな。まぁいいや、それで?そんな格好で何してんの?流行りの援交ですか?」

ここでようやく神田は腕に力を込め、俺の手から離れようともがいた。

「っるせーな!ちげぇよ!急に掴んで来やがってマジ何なんだよお前!」

「お前が何でここにいるか当てようか?黒いポロシャツにベージュのチノパンの奴を探してんだろ?」

「なっ……!!」

とっくにメイの正体は神田だと確信していたが、この神田の反応で揺るぎない事実となった。

「こんな店の前で騒ぐと迷惑だろ?ちょっと来いよ、お前に話がある」

「はぁ!?誰が行くかバカじゃねぇの?あんまりしつこいとポリ呼ぶぞ」そう言うと神田が騒ぎだしたので俺はこいつの勝ち気な性格を逆手に取った。

「もしかして俺にビビってんの?今は仲間がいないから無理?」これは一種の賭けだった。もし「そうだよ!仲間いないと無理だよ!」と開き直られて集められていたら俺は終わっていた。だが神田のリアクションは俺の願い通りになった。

「お前陰キャのくせに良い度胸してんな。いいよ!ついてってやるよ!!」

神田は俺の後ろを3mほど離れてだが、ついてきた。そして俺はロータリーに停まっているタクシーに乗り込んだ。神田は一種不安そうな顔をしたが、俺が「やっぱヘタレだしやめとく?」と煽ると「喋んな糞がっ」と吐き捨てタクシーに乗った。

運転手に行き先を伝えるとタクシーが走り出した。

「おい、どこ行くんだよ」神田は脚を組んでぶっきらぼうに聞いてきたが俺は目的地に着くまで神田の言葉を無視した。そんな俺達のやり取りを時々不安そうに運転手がルームミラーで確認した。

15分ほどタクシーを走らせると目的地に到着した。それは農道に位置するとあるバス停だった。俺は地方に住んでいるから駅前から少し離れるとだいたいは田んぼや畑が辺りを占めている。バス停はこれから向かう場所へのただの目印だった。

運転手に金を払うと(高校生からしたらそこそこの大金だ)俺は歩き始めた。振り返って神田を見ると、知らない場所だからか先程とうってかわって少し不安げな表情をしていた。

そして10分ほどのどかな田舎道を歩くと田んぼに沿って建てられた納家に辿り着いた。説明すると、ここは俺の親戚が日頃使っている納家だった。

けれど親戚のじいさんがここを使うのは筍のシーズンだけでそれ以外はただの物置になっていた。

もちろん普段から鍵なんか掛かっちゃいないから俺は引戸を開けると中に入り、手探りで明かりを点けた。俺からすると何回も来た事ある親戚のじいさんの小屋だから慣れたものだけど何も知らない神田からすると恐怖でしかない。神田の顔は困惑と怒りが混じっていた。

俺は適当に地面に座ると神田を見上げた。しかし神田は座らず俺に言った。

「こんなとこに連れてきて何のつもり?それにどこだよここ!」

「ここで昔よく遊んだんだよ。ま、お前が知る必要はないけどね。何で俺がお前をマッチングアプリで釣ったか分かるか?」

「そんなの知らねーよ。早く帰らせろよ陰キャが!」

「ハンソン…飯村の自殺未遂。あれお前のせいだろ?お前はマッチングアプリ使ってる飯村から口止め料として金揺すってたらしいじゃん」

「はぁ!?何それ?そんなの知らねーから」

「ま、認めなくても分かってるからいいけどな」

「意味分かんない。だから何って感じなんですけど?お前には関係ない事だから」

「結論を言うと俺はお前に復讐してやろうと思ってな。捕まりたくないからもちろん殺したりはしないし殴ったりもしない。それだと傷が出来てそれが証拠になってしまうからな。だから社会的に殺す」

俺が言い終わると神田は声を出して笑った。「はははっ!陰キャのお前が復讐?社会的に殺す?ちょーウケんだけど!それで?社会的に殺すってどういう意味?」

「こういう事さ」

俺はそう言うと立ち上がり、神田の髪を掴んだ。そして神田の胸を片手で鷲掴みし揉んだ。

「ちょっ……!!てめー!何してっ…」

神田が大声を出そうと抵抗した為俺は神田の口を塞ぐ為キスをした。

「んーっ!んーん!」神田は抵抗し、やっとの思いで俺から引き離れた。激しく抵抗したせいで口と鼻のまわりは俺の唾液でベトベトだった。

「くっせ…何してくれてんだお前……!こんな事してすいませんじゃ済まさねぇぞ!」

神田は捕まれて乱れた髪を直しながら言った。

「だったら何か?飯村にした様に俺から金でも取るか?そんな事する前に俺がお前のしてきた事全部警察と学校に言ってやるよ」

「お前さっきから何なんだよ!脅してるつもり!!?証拠でもあんのかよ!?」

「だから言ったろ?社会的に殺すって。恐喝に援交、喫煙もしてるのか?まぁこの事が学校にバレたらお前はめでたく高校中退だ。お前は頭良くないし受験するのか知らないけど、少なからず進路に影響は出るよな」

「それに―」と俺は続けた。

「ここまでしてるからには証拠もちゃんとある」

「しょうこぉ?適当な事言うなよ、そんなもんねぇよ」

神田はにやりと笑った。

「ふっ、じゃあ一つ教えてやろうか?結構前だけど、お前駅前のゲーセンで因縁付けた二人組から金巻き上げただろ?それも全部証拠残ってるぞ」

「はっ!?なんでっ……!?」

もちろん証拠なんて何もないが、ここまで来れば後はいかにハッタリをかますかが勝負だった。

「ほ、他にはどんな証拠があるんだよ?」

神田には明らかに動揺の色が見て取れた。

「そんなの教える訳ねぇだろ?しかも証拠の全ては俺以外の仲間も握っている。だからもしお前が仲間を使って俺に危害を加えようものなら、俺の友人達はその証拠をSNSを使い世の中へ発信する」

「それだけはマジでやめて。一体何が目的なの!?私はどうすれば良いのよ!?」

「別に俺は被害者に金を返せなんて言わないよ?そうだなぁー…何でもするの?」

神田は少しどもったが「するよ…私に出来る事ならね」と言った。

「じゃあこれから俺の性奴隷になってよ。俺だけで良いから。援交好きの神田なら今さら抵抗無いだろ?」

俺が言うと神田は意味を飲み込めない様で、目を見開いて唖然としていた。

「分かんないか?奴隷だよ、ド・レ・イ!今までお前もさんざん人を奴隷の様にこき使って来ただろ?いくら美人でスタイルが良くてもな、そんなのがずっと通用すると思うなよ。因果応報だと思え」

「い、いやっ…性奴隷って?もしかして…」

「そういう事。じゃあ早速…まずはもう少し脚開いてパンツ見せて」

「はぁ?んな事出来る訳…」

「じゃあお前の学生生活はもう終わりだな」

「くっ…!男のくせにきたねぇぞ!!」

「今さらキレイもキタナイもないからっ!」

俺は言い終わると再び神田の髪掴み、片手で太股をなぞると無理矢理股を開かせた。

「ちょっと!やだっ…、やめて!」

「お前はこれまで相手がやめてって言えばやめたのかよ。むしろ嫌がる相手を見て楽しんでただろ?俺も今そんな気分だよ」

股を開かせると、デニムのショーパンの隙間から白黒のゼブラ模様のパンティが露になった。俺は髪から手を放し、そのまま胸を揉んだ。そんなに大きくはない胸だったがとても柔らかった。そして全力で嫌がる神田の耳元で囁いた。

「お前やっぱエロいな、まじで興奮するよ」

「ほんとやめろって!!」

神田は大声で渾身の抵抗をした。その瞬間反射的に俺は「だまれ!」と神田の頬をひっぱたいた。

「殴りはしないと言ったけど…お前ちょっと黙れ。それに諦めろよ。こんなとこで大声出しても誰も助けに来ないぞ。いくらアホでも分かるだろ」

神田は手で頬を押さえ、俺をキッと睨んだ。

「何だよその目は。ほら、乳首も見せろ!」

俺は無理矢理神田のTシャツをまくりあげた。するとパンティと同じゼブラ柄のブラが見えた。それを力ずくで引っ張り外すと日焼けした肌ににつかわないピンクの乳首が見えた。

俺は乳首を見ると顔を埋め、乳首をしゃぶった。神田は声にならない声を上げ、必死に抵抗をした。たがしばらく経つと疲労のせいかぐったりとし、しゃぶられるがままの状態になった。

俺は唾液と痰をミックスし、息切れするまで激しく神田の乳首をしゃぶりつくした。すると徐々に神田の乳首に張りのある突起を感じた。

「何だよお前、感じてるじゃん」

「バカじゃねぇのっ…感じてねぇよ…!あっ、んっ…」

それからもしばらく俺は取り憑かれた様にしゃぶりつくした。そして右手を神田のショーパンの陰部辺りにスライドした。ショーパンの上から陰部をフニフニ触ると僅かに湿り気を感じた。

「強がっても体は正直だな、濡れてるぞ」俺はそのまま太股を触り、ショーパンの隙間から直に神田の陰部を触った。

「んんっ…あっ、ダメェ…!あんっ」

俺は中指をゆっくり神田の陰部に差し込んだ。指が入った瞬間、神田は体をビクッと反応させ「ああんっ!」と一層大きな喘ぎ声を漏らした。

俺はすでにそういった行為を経験済みで童貞ではなかったが、こんなAVみたいな反応をする彼女は居なかった。

神田の感度が思いのほか良かった事に俺は調子に乗り、神田の股に顔を埋めて初めてクンニを経験した。ここまで来ると神田はほとんど抵抗せず俺にされるがままクンニされた。神田の膣は想像以上グショグショで何か不思議な味がした。

膣の周辺は石鹸の様な香りで、中の方はイカっぽい匂いだった。

俺は顎が吊りそうになるまでクンニを続けた。初めてでよく分からなかったが、とにかく舐め続けた。神田は何度も「イクイクイクッ…!ああっ!!」と声を上げ、後半は少し痙攣していた。

俺は少し潔癖の気があったけど神田の顔が美人だったからほとんど抵抗なく神田の体を堪能した。

30分以上こんな状態が続き、神田はすでに快楽の限界に達していた。露になった乳首や陰部を隠す事すら止め、半裸のまま納家に横たわった。

「おい、何自分だけ気持ちよくなってんだ。次は俺のをしゃぶれ」俺はジーンズのベルトを外し、パンツも全てずり下ろした。今にも破裂しそうに反り上がった股間を神田に見せつけると神田は顔を反らした。

「それだけはまじで無理…もう許してよ…」

「何で?」

「あんたには悪いけど私フェラはイケメンにしかしないの。それにあんたシャワーも浴びてないでしょ?汗くさいしやだ」

「まだ自分の立場が分かってねぇようだな!」

俺はくるぶしまで下げたスボンとパンツを足から外し、神田に近寄った。そして再び髪を掴むと神田の顔を無理矢理性器に押し当てた。我慢汁でベトベトの亀頭を神田の鼻に擦り付けると神田は涙目になりながら抵抗した。

「くっさ!!ちょっ…!やめ、やめてっ」

必死の抵抗も男の力には勝つ事ができず、神田はとうとう俺の性器を口に含んだ。

「おえっ…ちょ、むり……」

「しっかり舌動かせや」俺は容赦なく性器を口に含んだまま腰を振りピストンを続けた。

しばらく続けたが神田は想像以上にフェラが上手く、俺はもうもちそうになかった。本当は最後に中出してもしてやろうと思ったが、それはまた次の機会に取っておこうと思った。

俺は全力で神田の口の中で性器をピストンし、神田は性器が歯に当たらない様必死に口を開いた。

「あー、いきそっ…!出るっ、出すぞ」

「んん!んー!んん!」

神田はそれはやめてと首を振ったが俺はそれを無視して神田の口内で大量の精液を射精した。一回の射精で三波ぐらい精液が出た感覚だった。当時まだ若かった事もあってアホほどの量の精液が出た。

神田は俺の性器が射精を終え、脈打つのが止まるまで精液を口で受け止めていた。

するとすぐに吐き出そうと顔を背けたので俺はすかさず神田の髪を引っ張って鼻をつまみ、無理矢理飲み込ませた。泣きながらえずき続ける神田を見て俺は興奮した。

「これで今日は勘弁してやるよ。明日から学校で俺が呼んだら必ず来て性処理しろよな。ちなみにさっきのは全部隠し撮りしてるから。逃げたらネットに動画晒すからな」

俺はまたも調子に乗ってハッタリをかました。

だが神田にはもう俺のハッタリを見破るほどの余裕は無かった。

震えながら何度も頷いて「すいません、すいません」と泣いていた。

そして俺の指示通り、翌日から神田は俺に呼び出されると絶対にやってくる様になった。終始不機嫌だったが一度も抵抗する事なく俺に従った。

階段の踊り場や体育館裏、時には下校中の駅のトイレでも俺は神田を犯し続けた。気分転換でフェラ手コキだけの時もあった。

避妊は一切しなかったが卒業まで妊娠しなかった様だ。それにもうその頃になると俺自身も神田の体に飽きる様になっていた。いくら美人でスタイルが良い女でもあれだけ毎日ヤると飽きるものなんだと思った。

そしてとうとう後2日で卒業という所まで来た。始めに比べると頻度は減っていたが、俺はまだ神田で性処理をしていた。

「もう卒業だしお前の事そろそろ許してやるよ」

体育館裏で俺が言うと神田は「あっそ」と言い、「で?今日はどうすんの?もう生理来そうだから口だけでいい?」と俺の股間をゆっくりと揉んだ。

「うん、じゃあ今日は口で頼むよ」

俺が言うと神田は黙って俺の制服のベルトを外し、半勃ちの性器をしごいて勃たせた。そしていつも通り玉から裏筋をゆっくり舐め、性器全体に唾液をまとわせるとゆっくりとしゃぶり始めた。

神田も慣れたもので俺の気持ち良い所を熟知しており、俺は毎度すぐにイかされる様になっていた。多分神田のフェラの技術はそこらの風俗嬢を越えていただろう。

そして卒業式。同級生や親と写真を取り終わると俺は神田の所へと向かった。神田は御三家で写真を撮ってはしゃいでいた。俺に気が付くと、ため息をついてこちらへと歩いて来た。

「何?」

神田はいつも以上に不機嫌だったが俺は無視して言った。

「最後の一発ヤろうか」

「はぁ?こんなに色んな人が来てる日だよ?そんな事できねーって」

「いいから来いって」

俺は神田の腕を掴んで駐輪場へと向かった。式が終わったばかりで駐輪場には全く人の気配がなかった。

「最後だからじっくり堪能したかったけどな。まぁお前の体にも飽きたしサクッと終わらせるぞ、ほら咥えろよ」

そう言うと俺は性器を出して、神田に咥えさせた。「猿かよてめーは…ちょ、待って、んっ」

そして数回しゃぶらせて、唾液で濡れた性器を神田のスカートを捲ってショッキングのパンティの上から押し当てた。神田を後ろに向かせてバックから性器を押し入れた。

「ヌチュッ…」と性器が入ると同時に神田は「ああんっ」と声を上げた。

それからというもの俺は相手の事を一切考えず、自分が気持ち良くなる事だけを考えて一心不乱に腰を振り続けた。

「ああっ…!あっ、あっ…!んんっ、激しっ…すぎ…!」神田も悲鳴に近い喘ぎ声を上げ、俺達は濃厚なエンディングセックスをした。俺は途中から人が来たらどうしよう?なんて考えてなかった。

そして最後はいつも通り神田の膣内で射精した。普段は言わないお掃除フェラというものもやらせた。

行為が終わると神田はすぐにパンティを穿いて俺に向かって「死ね」とだけ言い、もたつく足でその場を去っていた。

最後の最後でそれ?と俺は呆気に取られたが、まぁいい。もう復讐ゲームは終わりだ。と校門へと向かった。途中で抜けて神田とセックスしていたから山下達とはぐれてしまったが、どうせ後から連絡が来るだろうと俺は気にせず帰路についた。

(こうして歩いてこの道を帰るのもこれで最後だな…)俺はしんみりと1人歩いていた。

が、その時だった。後ろから誰かに飛び蹴りを食らわされたのだ。もちろん全く踏ん張っていなかった俺は前のめりに倒れ、制服の肩の辺りがこすれて破けた。

「痛った……!何?何!?」

振り返るとそこには見知らぬ男が5人ほどいた。俺はそいつらが半グレだと一目で理解した。

「こいつか?」

恐らく俺を蹴ったであろう白いパーカーを着た口にピアスがついているのが特徴の男が言った。

「うん、こいつ。殺してくれてもいいから」

男達の後ろから神田が姿を表した。

「お前ナツの事脅してたんだって?どうなんだ、よっ!」俺は白いパーカーの男に今度は腹をけりあげられた。

「ちっ、違う…」

「何が違うんだよ?」

そう言い神田は俺の前髪をむしるように掴んだ。

「もう卒業したからテメーの脅しなんか通用しねぇよ?人が大人しくしてたら図に乗りやがって…死ねよ陰キャが!」

そして神田は倒れ込む俺の鼻をローファーで蹴った。蹴られた時に見えた神田のパンティの色はやはりショッキングピンクだった。

「や、やめて…っ。やめて…下さいっ!」

鼻血がポタポタとアスファルトに落ちる。俺は涙目で助けを懇願した。すると神田は俺に冷たく言い放った。

「これぞお前の言う因果応報だろ?」

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