しばらく白い作業着のおじさんの姿を見なかったが、せっちゃんとぼくは警戒して倉庫に入るのをやめていた。
ケンジに会うかもしれないと思うと離れた林に行く気にもならず、また原っぱの探検に戻っていたがマンネリ化していた。
せっちゃんは以前は活発だったのに、最近おとなしくなっていた。
原っぱ内をあらかた探検し終わったせいもあるかもしれないが、せっちゃん1人で原っぱの奥の方に行くこともなくなり、いつも僕の近くにいるようになった。あまり話さず、手を握っていることが多くなった。
ある日、原っぱの道路沿いのところに真新しいコミック誌が落ちていた。女の人の裸がいっぱいあるエッチな漫画だ。
せっちゃんは嫌がったが、ぼくはそれを拾った。いっしょに倉庫で見ようよ、とやや強引にせっちゃんの手を引いてみたら、手を離すことはなかった。
その日も白い作業着のおじさんの姿はなかったので、久しぶりに倉庫に入った。
倉庫の中の様子はまた少しだけ変わっていた。
2階に上がる階段の登り口に、錠のついたチェーンがぶら下がっていた。でもくぐればいいだけなので支障にはならなかった。
ぼくはそれをくぐり、せっちゃんにもくぐらせて、階段を上がった。
2階の様子は前と変わっていなかった。あの場所もそのままだった。
2人で並んで腰かけてコミックをめくった。せっちゃんは興味無さそうだった。でも、ぼくに付き合って隣にいてくれた。
ぼくは熱心にコミックを見て、おっぱいのあるエッチな場面でときどき興奮してせっちゃんに声をかけたけど、そんなことはどうでもよさそうで、せっちゃんの返事は適当だった。
その空間にいると、せっちゃんが生き生きとぼくのおちんちんをいじっていた頃が思い出された。ドキドキして楽しかった。
あんなにぼくのおちんちんに興味津々だったのに、今はなんかぼくにくっついて手さえ握ってればあとはどうでもいいような感じだ。もうおちんちんをいじるのには飽きてしまったのかなと思った。
せっちゃんはだんだん眠そうになって、目をつむってぼくによりかかってきた。しばらくぼくはそのまま見続けていたけど、せっちゃんの力が抜けて身体が重くなってきた。
ぼくもコミック誌に対する興味が薄れてきて、それを閉じて脇に置いた。そして倉庫から出るために、眠ってしまったせっちゃんをそっと揺すった。
せっちゃんはかなり無理をして半分眠った状態で、疲れて物憂げな感じでぼくにもたれかかりながら歩いた。
ぼくは倉庫から出たあともそのまま、せっちゃんの家のすぐ近くまで送っていった。