それは、神様が与えてくれた中学2年の少年が犯した失敗セックスのリベンジ・・・のはずでした。

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「あっ、コレ・・・僕・・・ですよね?」

それは以前、私が下宿の娘であるふたばを連れてモーテルのヒラヒラを潜った時に撮影された防犯カメラの映像でした。

シリーズ第36話となるストーリーはシングルマザーである遠藤弁護士が、姪である吹奏楽部の部長がダメ男に捕まってしまったのをなんとかするべく、その二人の行動についてラブホテルの防犯カメラに残された映像を調査している所から始まります。

舞台は平成2年の初夏。今から30年以上も前の日本という国がバブル景気に浮かれていた頃、北東北にある小さな臨港都市で教育実習を受けていた最中のエピソードです。

その教育実習が2週目に入ったところで、放課後どういう訳か幸子さんという弁護士と行動を共にしていました。

その詳細につきましては割愛させていただきますが、詳しく知りたい方は申し訳ありませんが前話を参照していただければと思います。

この物語はそんな時代の一つのエピソードとして綴っております。少し長いですがお付き合いください。

それでは・・・

その時、幸子さんが自分の姪である吹奏楽部の部長のこの件についてどうして追っているのかを、別のビデオテープを再生しながら説明してくれました。

それは何故か私が教育実習を受けている高校の1年6組の由香ちゃんが、クラウンを運転する中年男性とこのモーテルに入って来たところの映像から始まります。

それは私が幸子さんの法律事務所に併設している興信所から、別に調査依頼を受けていた調査対象である実習先の女子高生の姿でした。

それというのは浮気関連の調査で、その中で浮上した女子高生という位置付けです。

私は以前、偶然にもその女子高生がそのクラウンの中年男性と援助交際(今で言うパパ活)らしきものをしているのを目撃していて、私も同様にそれを疑っていました。それを知ったのが、以前そのモーテルの出口でその女子高生を助手席に乗せたクラウンとすれ違った時になります。

今私が見ている映像がまさにその時の映像・・・

「えっ?この映像・・・って?あのおっさんのクラウン・・・?」

「そう・・・このクラウンの助手席に座る人物が後藤田興信所のほうであなたに調査依頼したマルタイ(調査対象者)・・・。でも、今あなたに見せたいのはソコじゃないの。」

そして画像が切り替わり、今度はそのクラウンが施設から国道のある出口に向かう映像に切り替わりました。その映像の右下には時間が秒刻みで表示されています。その時間は画面が切り替わる前から2時間近く経っていました。

そしてそのクラウンとすれ違うように入って来た白い軽自動車・・・。しかもこんな鮮明に・・・。

「あっ・・・これ・・・僕・・・ですよね?」

「うん・・・そうだね。」

そこに映っていたのは白いアルトを運転する私と助手席に座るふたば・・・。でも、長身のふたばの顔はロールバーに隠れて口から下しか映っていませんでした。

「なんで僕なんかの・・・」

「別にあなたの映像なんてどうでもいいの・・・。問題はその後ろの赤いクルマ・・・」

するとその白いアルトのすぐ後ろにビタッと付けるように現れた赤いプレリュード。その特徴的なリトラクタブル式ヘッドライトがハッキリと確認できます。

そう言えば、この時私は早く行けとばかりにこの赤いクルマにクラクションを鳴らされたような・・・

何せこのモニターは物凄く鮮明にそんな様子を映し出しています。

運転するそのチャラ男の隣の助手席に座る白いパーカーを頭までスッポリ被った女の娘がすれ違ったクラウンを二度見するように振り返った時、そのパーカーがずり落ちてその表情がハッキリと分かりました。

それは、驚いた表情で運転するチャラ男に何かを話し掛けている様子と、振り返る時ぶんぶん振り回されるその特徴的なおさげ髪・・・その後は更にそれから2時間近く経過した後の映像に切り替わり、その赤いクルマがヒラヒラを抜け国道に出て行く車体後方が映し出されていました。

そのクルマのリヤウインドウ上部にはチューニング系カー雑誌のロゴステッカーが貼ってあるのが見えます。よく見るとその赤いプレリュードはかなりのシャコタンで、ほぼヒラヒラに引っかからずに通過しているのが分かりました。

「あっ・・・コレって・・・やっぱり・・・どう見てもあの部長・・・。」

この時私は、部活で聴いたあの鮮烈な必殺仕事人のトランペットの綺麗な音が、どこか雑音混じりの音に変わってしまったような気がしてなりません・・・。

「モーテルってさ・・・いろんな使い方されててさ・・・そもそも昔はクルマで移動する人たちの簡易宿泊施設だったんだけど、そのうち用途が変わって来て今じゃほとんどが男女の営みの場と化して・・・。」

「営み・・・って、健康なオトコとオンナが居て誰にも邪魔されない空間があればそうもなります。」

「そうだよね。でも、今日見たあの赤いクルマのオトコが前に来た時がすごい使い方してて・・・」

「今日・・・みたいな感じだったんですか?」

「今日のはマシなほう・・・聞いたらそのクルマって度々利用してるみたいで、前に来た時はもう嵐の去った跡みたくって・・・」

「嵐って・・・どんな・・・」

「そんな中、例のマルタイの調査してる時にさっきの映像が出て来て・・・それでそれに美月が映ってたもんだから心配になって・・・これって叔母さんの余計なお節介なんだけど・・・」

「でも・・・知っちゃった以上心配にもなりますよね?何せあのチャラ男・・・ですよ?部長の親御さんはこの件知ってるんですか?」

「兄貴に知れたら殺人沙汰になりそうだから美月の母親にはそっと知らせてある。」

「驚いたでしょうね?」

「それが・・・なんかそれっぽい事知ってたみたいで・・・」

「そうですよね。母親ですもんね・・・」

「美月の洗濯物からオトコの匂いがするのを感じてたみたいで・・・その独特な・・・あるでしょ?あの生臭い匂い・・・」

「精液・・・ですかね?避妊してないみたいですし・・・。僕の場合もそれでおいちゃん(当時小学6年生だった私の彼女)のお母さんにバレて・・・」

「まっ・・・避妊に関してはあなたも人のことは言えないようだけど・・・」

「すいません・・・」

「それでさ・・・吉川さん(モーテルに詰めている爺さん)に頼んで、その赤いクルマが入室した時の防犯カメラ止めないようにしてもらってたの。」

「しかし・・・玄関に設置されてる防犯カメラって結構・・・音・・・拾いますね。」

「うん・・・あんなにマイクの性能がいいとは予想外・・・。」

「でも・・・室内をグチャグチャにされることなんて結構あるんじゃないんですか?」

「結構みんな紳士的に使ってはくれるんだけど・・たまにあるんだよね、売り止め(復旧のため準備に時間を要すること)にしなきゃならないくらいやられちゃうことも・・・。あと複数人で利用する場合もそんなことになることも多くって・・・。」

「えっ?・・・家族連れ・・・ってことですか?」

「それもあるけど・・・女の娘一人に対してオトコが数人だったり・・・その逆だったり・・・」

「それって・・・今、エロビデオなんかのタイトルにある3P・・・とかって言うヤツですか?」

「そうね・・・。室内荒らさないで利用してくれれば何やっても良いんだけど・・・中には女の娘連れ込んでレイプするとか、未成年者連れ込んでエンコウ(援助交際=今で言うパパ活)するとか・・・」

「それで警察が捜査に来たりすることもあるって言っていましたよね・・・」

「うん。こっちとしては身元確認してるわけじゃないからどうも出来ないけど・・・悪い使い方するヤツっているもんだよね。」

「でも・・・入り口の防犯カメラで大体は分かりますよね・・・その、ガラが悪いと言うか・・・そんな奴ら・・・」

「そんな奴らって国道から入ったところにある防犯カメラの存在を知ってて、見せたくないものは後部座席に乗せるんだよね・・・見えないようにして・・・」

「そんなことしたら返って怪しまれるんじゃ・・・」

「でも・・・写るよりは良い・・・って考えね。」

「それじゃ玄関の防犯カメラが活躍するってことですか?」

「そうね・・・入室後の5分間に残された音声が有力な捜査情報になったこともあるくらいだから・・・」

「あのビデオテープを保管してるあの部屋のモニターで警察がそれを操作したりするんですよね・・・」

「うん・・・まっ、目を真っ赤にして一晩中その瞬間の情報見付けようとするんだけど・・・」

「えっ?・・・あそこに一晩中籠ることも?」

「うん・・・。本当は迷惑なんだけど、警察に恩を売っておけば後々何かとやりやすいしさ・・・」

その後私は再び幸子さんの運転するセルシオの助手席に乗っていました。そして対向車のライトをぼんやり眺めながら、流れる車窓に今日自分の身に起きたいろんな事を重ねていました。

教育実習のクラス担任の佐藤先生と国道を管轄する役所に出向いたこと。

そして、そこで再会したバスガイドの夏帆の双子の妹の里帆に訳も分からないまま喧嘩を売られたこと・・・

その帰り道で覆面パトに止められ、その警察官が舞衣さんの元カレだったこと・・・

その後執り行われた真琴との結納と吹奏楽部での出来事・・・

そしてその後ベンツで連れて行かれた法律事務所兼興信所。それと今一緒にいる幸子さんの一人娘に迫られて困ってしまったこと。

最後に今私の乗っているセルシオを運転する遠藤弁護士と調査に行ったモーテル・・・

もう・・・通常何日もかかってするようなことをたった1日で経験した私は疲労困憊・・・という感じです。

そして私の下宿まで間も無くのところの信号で止まった時でした。

「で・・・どうなの?あなたのその・・・PTSD問題・・・。」

この時運転席でハンドルを握る幸子さんが、急に私が先日後藤田さんの勤める病院で診断されたPTSD(心的外傷後ストレス障害)の話題を持ち出しました。

「えっ・・・そこまで調べてるんですか?」

「だから言ったでしょ?全部調べてるって。しかもそれって千鶴ちゃん(遠藤事務所に併設している後藤田興信所代表の娘)の病院でのことでしょ?」

「あっ、そうですよね・・・。それでなんですが・・・僕のソレって発症する時の条件があるようで・・・・・」

「うん・・・そうだよね。直接的な原因が高校の時の彼女が亡くなったのが原因・・・。でも、あなたはその前に実の姉さんの悲惨な状況に出くわしている・・・。まっ・・・精神的に病んじゃうのも分かる気はするよね・・・」

「それでなんですが・・・それで僕に常について居てくれる人が必要ということになりまして、今日・・・彼女と正式に婚約しました。」

「えっ・・・?ちょっと早すぎるんじゃ・・・」

今の今まで冷静に物を語っていた幸子さんが驚いています。まっ、驚くのも無理がありませんが・・・

しかも、流石に今日のことについてまでは調査が及んでいないようです。当たり前ですが・・・。

「母さんが・・・どうせ一緒になるんだったら早いほうがいいって言ってました。」

「あなたのお母さんって思い切ったことする人なのね・・・」

「自分の親ながら、時々理解できないことも度々・・・」

「でも、婚約って行為自体法的なものじゃないけど、気持ち的には凄く安心するよね・・・」

「なんか・・・自分的に凄く落ち着いたような気がします。」

「でも・・・それで結婚をナシにしちゃったりしたら、今度は結婚不履行っていう民事訴訟の対象案件になるから気をつけてね。」

「安心してください。そんなこと全く考えていませんから・・・」

「でも・・・その相手って・・・あのバスガイドのほうでしょ?」

「はい・・・そうです。」

「そうだよね・・・社会勉強のためってことでモーテルに連れて来てた年上のほうは義理の兄妹・・・だったもんね。でも・・・」

「まだ何かあるんですか?」

「もし・・・もしだよ。そのバスガイドのほうの彼女(真琴)がさ・・・北海道から戻って来なかったら・・・その年上とくっついちゃったかもしれないでしょ?」

「でも・・・義理の兄妹・・・ですよ?」

その義理の兄妹というのは教育実習を受けている高校で吹奏楽部の顧問をしている小林舞衣先生のことです。

そんな舞衣さんとは、教育実習の初日歓迎会の帰りに帰る方向が同じであるということで一緒に帰って、ちょっとカクテルの味を確かめて欲しいということでアパートに立ち寄った後ベロベロに酔っ払った挙句一線を越えていました。

その後偶然にも私の姉が、高校生の時同級生だった舞衣さんの弟さんからの求婚を了解したということを知り、めでたく義理の兄妹となってしまった次第です。

そんな舞衣さんでしたが、その時先生としても吹奏楽部の顧問としても行き詰まっていたこともあり、私と既成事実を作って結婚まで漕ぎ着け、先生を辞めて一緒に地元へ帰るという恐ろしい計画を実行していたという意外な一面もある女性でした。

「自分の兄弟の結婚によって義理の兄妹になっちゃう?・・・だから諦めちゃうってこと?」

「いや・・・諦めるも何も・・・」

「別に諦めなくてもいいんだよ・・・そんな事で」

「いいんですか?」

「そのことによって法的に結婚が制限される事はないの。極端な話、子連れ同士の再婚で義理の兄弟になってしまったその義兄妹でも結婚は可能・・・」

「そうなんですか?ちなみに、今言った義姉となる彼女はそもそも養女なんです。」

舞衣さんは幼少期に両親を事故で失っていて、父方の従兄弟宅の養女となっていました。それが舞衣さんの実家である小林ボデーとなり、理央(中学生の時の彼女で女性向けチューンニング雑誌でアイドル扱いになっている読者モデル用ような存在)がカー雑誌の取材を受けている現場になります。

「あら・・・そうしたら何の障害もないよね・・・」

この時幸子さんは、なんでそんなことで?みたいな言い方をしています。

「でも・・・そうだとしても、歳の差もありますし僕にはもったいないと思います。」

「うん・・・こればかりは他人が首突っ込む話じゃないんだけど・・・・その義理のお姉さん・・・見た目すごく清楚で可愛い感じだけど、脱いでも凄いんでしょ?」

「はい・・・もちろん。スタイルなんか・・・」

「スタイルもいいよね。同じ女として嫉妬するくらいだもん。」

「いや・・・それほどでも・・・」

「別にあなたを褒めたつもりはないんだけど・・・」

「すいません・・・」

「でも惜しかったね・・・。あんなモデル級のイイオンナ滅多にお目にかかれないのに・・・」

「いいんです。僕には真琴っていうちっちゃくって可愛いフィアンセがいますから・・・一生離しません。」

「ハイハイ・・ご馳走様・・・」

「どういたしまして・・・」

「それじゃ好都合・・・。コレからあなたに活躍してもらうことって、身持ちの硬いオトコにしか頼めないことだから・・・」

「ソレってなんですか?」

「まっ・・・そのうち追々と説明するから、とりあえず例の調査着手よろしくね。あと、あの赤いクルマの持ち主見付けようと思ってたけど、あちら様からあなたを召喚するって話だから・・・・」

「えっ?そっちの身辺調査も?」

「協力して貰えるとうれしいな・・・」

「分かりました。カメラ貰っちゃいましたし・・・。それじゃ・・・それ(赤いプレリュードの彼)は連絡待ちってことで、1年生のほう(1年6組の由香ちゃんのエンコウの件)から調査始めます。」

「うん。よろしくね・・・また明日・・・バイバイ・・・」

そう言って下宿前でクルマから降ろされましたが・・・また明日もなんかあるんでしょうか?

その場所で遠去かるセルシオのテールランプを見ながら私はとても不安になっています。そして、何故かそのセルシオはそこでUターンすることなく私が通う大学方面に向かって行きました。

でも・・・先ほど手渡されたカメラのレンズなどが入ったバッグが重いこと・・・。

「まっ・・・明日からのことは明日考えよう・・・」

そんなことで自分を納得させた私は、今日からお世話になる舞衣さんのアパートへ向かう前にとりあえず着替えなどを取って来るため自分の部屋に戻ろうと下宿に戻りました。

ちなみに私は真琴の姉が入院している病院でPDSDを発症して倒れてしまった時、その診察の結果精神的に安定する期間として1ヶ月程度監視の必要がるとされ、丁度近くに住んでいた義理の姉である舞衣さんのアパートへ身を寄せることになっています。

この後一度自分の下宿に戻り、着替えなど準備して舞衣さんのアパートへ向かう事としていました。

下宿に戻るとその駐車場には私のハチロクの代わりとして義父さんから貸し出されている外見女性仕様車の覆面アルトワークスが駐車されていました。このクルマは日中母さんが使っていたもので、その本人はそのクルマを置いて妹ののどかと共に電車で地元へ帰ったようです。

新幹線に乗りたいと言っていた妹ののどかは、やっと念願の新幹線に乗ることが出来てさぞ喜んだことでしょう。

そして帰った下宿の玄関脇のピンク電話の伝言板に私宛のものが・・・

「円(まどか)先輩へ・・・地元の理央という女性の方から電話がありました。電話欲しいとのことです。」

「円先輩へ・・・里帆という女性から電話がありました。後でかけ直すそうです。」

「円先輩へ・・・早坂という女性から電話がありました。女子寮まで電話して下さい。」

「円先輩へ・・・小林という女性から電話が・・・」

「円先輩へ・・・里帆という女性の方から電話が・・・・」

「円先輩へ・・・お母様から電話が・・・」

「円先輩へ・・・里帆という女性から再度電話が・・・」

そんな伝言がホワイトボード一杯に書かれていましたが・・・それはほぼ私に宛てた電話ということになります。

その伝言を書いたのは101号室の入居人である1年生でした。そんな私も1年生の時に電話番をしていましたが、同一人物に対してこんな立て続けに女性からの電話を受けたことは経験がありません。

そんな伝言を残してくれたその1年生に感謝しつつ複雑な心境となっています。

見ようによっては私が何股もしているような・・・。でも、その伝言の中で電話が一番気になったのはやはり私のフィアンセである真琴(早坂)からのものでした。

この時10円硬貨を3枚ほど入れてダイヤルを回したのは真琴の勤めるバス会社の女子寮・・・。

その電話に出た真琴の同僚がいきなり電話口で騒いでいるのが分かりました。それは恐らく私と真琴が婚約したことに関係することかと・・・

「まこと〜・・・愛しの旦那様から電話だよ〜・・」

「ちょっと・・・からかわないでよ・・・もう!」

電話口でそんな会話が交わされているのがまる聞こえ・・・

この女子寮の電話は食堂に設置してあり、カレシからの電話を待つためにいつも誰かしら電話番をしている人がいるといったものになります。それでいつもコール2回以内で相手が出ると言った電話です。

そして真琴にその電話を代わってもらった後、その真琴が言っていたのは自分の姉である晶の容態に関することでした。

その晶は妊娠中ということもありそばに付いてくれる人がいると安心だということで、彼氏である織田との同棲生活を母親が認めるというものでした。それで引っ越しの準備とか色々と・・・

そして気になったこととして、前に高速道路の事故で人命救助したということでの表彰状授与式が私の公務員試験と同日に私の地元の県警本部で行われることが決まったということでした。

しかもその日はそもそもトライアル(バスガイドの勉強ツアー)が組まれていた日と重なったため、いっそのこと新人ガイド全員を当事者である先輩バスバイドの夏帆を先生に仕立てたツアーが組まれたことが報告されました。

そして次に気になった理央からの電話・・・

恐らくソレは、雑誌の特集記事で予定されている私のハチロクの馬力チェックのことかと思われます。

そのハチロクとは言わずと知れたトヨタのAE86型カローラレビン・トレノの事となりますが、私の赤黒レビンを先週いきなり現れた私の姉さんが持ち帰り、舞衣さんの実家である小林ボデーで女性向けカー雑誌の特集記事で取材を受けている理央に預けていました。

そもそもそのハチロクに搭載されているエンジンは、静岡にあると言う義父の元の職場である自動車開発の研究所から義父が横流ししてもらったものと聞かされていました。

ソレの正体は、表面上廃棄処分されたことになっていたAE92型(AE86型の次期モデル)後期モデルの研究用のエンジンです。

この時代、国産の1600クラスは各メーカーが力を入れていた激戦区となっていました。この時トヨタはホンダのシビックに搭載されていた1600エンジンに出力的に遅れを取っていて、4AGというエンジンの出力向上が至上命題となっていました。

クルマのカタログ上の出力が売り上げに直結する・・・そんな時代です。

しかも私のハチロクに搭載されていたエンジンは、そんなメーカが躍起となって開発していた研究用のそんなエンジンで私の義父の手解きの元理央がリビルドしたものとなっています。

そのエンジンはそもそも耐久テスト用と言うこともあり、初めからエンジンの許容最大出力を出すセッティングとなっていました。

そこで私は電話用に貯めている10硬貨が入った缶を自室から持って来てピンク電話脇に置き、その中からとりあえず5枚取り出して硬貨投入口から入れると、その伝言板に書いてある番号のとおりピンク電話のダイヤルを回していました。

それは理央の自宅・・・。

ちなみにこの平成初期という時代にはパソコンこそありましたが、プログラムを組まないと動かない代物(当時の最新PCがNECの9801マークⅡというもの)で、携帯電話やインターネットなどあろうはずもなく連絡は電話か手紙、もしくはポケットベルのみとなっていました。

ちなみに私の心強い連絡手段であるこの下宿玄関のピンク電話は、10円硬貨しか投入できない至ってシンプルなダイヤル式のモノです。

誰しもスマホを持ち歩いている令和の現代では考えられないことですが・・・。

私はいつもこの番号に電話する時に緊張していました。それは電話に出る相手が理央である保証はなく、お母さんだったりお父さんだったり・・・。私自身、理央の両親からは好意的に扱われてはいましたがそれでも緊張の瞬間です。

そうして掛けた理央宅への電話・・・

そして10円硬貨が「ガチャッ・・・」と落ちる音と同時にその電話に出たのは理央本人ではなく理央の母親でした。

「あれ?エンちゃん?久しぶり・・・。今、そっちで高校の先生やってんだって?」

開口一番そう始まった電話で何故か聞き取り調査のような質問攻めにのようになっています。そして、結構速い感覚10円硬貨が電話内で落ちる音を聞きながらそれは吹奏楽部の話題まで及び、初めて指揮棒を持った話までし終えたところでやっと解放されました。

「理央って・・・今、お風呂上がって素っ裸で髪乾かしてる・・・。呼んでくるからちょっと待ってて・・・。」

そしてしばらく電話口で話し声が聞こえ、パタパタと足音が近づいて来ました。

「あっ・・・エンちゃん?・・・って言うか今は風谷先生?それともエンちゃん先生・・・?あっ、分かった。まどか先生だ!」

「正解。ところでなんの問題だった?ちなみにパンツぐらい履いてんだろうな?」

「教えてあげようか?・・・まだ・・・フルチン!・・・ん?・・・フルマンだった・・・」

「ちゃんとバスタオル巻いてるか?」

「うん。首に掛けてる。」

「ちょっと・・前くらいは隠せよ!」

「そうだね。今、玄関から誰か入ってきたらお嫁にいけなくなっちゃう・・・」

ちなみに理央の自宅の電話は玄関の下駄箱の上に乗っている古風な黒電話です。そんな唐突に始まった理央との会話・・・

その理央とは、私が中学生の時理央が他校から転校して来た時以来の友人と言うか、中学生の時の彼女でした。

そんな素っ裸状態の理央と話した内容は、ハチロクをシャーシダイナモに載せて馬力をチェックしたところ193馬力であったこと。

また取材を受けている雑誌の新企画として、そのハチロクに搭載されている4AGエンジンをもう一度チューンして200馬力以上にすること。あと最後に、その雑誌の取材が終わるまでしばらくハチロクを自分の手元に置いておく・・・と言うものでした。

ちなみにそのAE86については取材を受けている雑誌にお兄ちゃんのハチロクとして掲載されていましたが、その理央自身に肝心のお兄ちゃんは存在しません。

そして10円硬貨の入った缶の底が見えて来た頃にその理央が気になることを言っていました。

「今まで雑誌の取材で取り組んできた自分のAE92が完成(車体の補強から全塗装に至る雑誌社の企画)したけど、その取材とは関係なしにそのAE92には森山のおじさん(私の義父)が準備したエンジンを載せる」・・・と。

と言うことは、以前義父が調達した耐久テストを終えたばかりの次期トレノ・レビン(AE101型)に搭載予定の新開発5バルブエンジンが搭載されると言うことでしょうか?

以前その目論見が断念せざるを得なかった時、残念そうな表情をしていた義父ですが・・・。

完成した理央のAE92が今後雑誌取材の対象から外れると言うこともあり、こっそり載せ換えを企む義父の魂胆は見え見え・・・

その後母さんに電話しましたが、その電話に出た義父さんから「新幹線から本当に繋がるのか試しに電話してみた・・・という母さんとのどかから電話だった」とのことで、今その本人は入浴中ということでしたので「よろしく・・・」とだけ伝えました。

そして私は着替えなどを準備して舞衣さんのアパートへ向かっていました。その場所は偶然にも私の下宿から歩いて2〜3分のところにあります。

そのアパートの舞衣さんの部屋がある2階へ登る途中で目に入ったのが、アパートの来客用スペースに駐車されたキャンバストップでレモン色のレックススーパーチャージャー・・・。

以前、その色とキャンバストップとスーパーチャージャーの組み合わせのクルマは東北で数台しか登録されていないと聞いてたので、バスガイドの夏帆以外にも乗っている人がいるなんて珍しいな・・・なんで思いながら伺った舞衣さんの部屋。

でも・・・その答えがその部屋の中にありました。

そして出迎えてくれた舞衣さんが何故かいつもは着ないようなラフなタンクトップ姿でしかもノーブラ・・・

既に酔っ払っていて私の顔を見るなり抱きついてくる始末。それにその奥で私を待っていたその人物がそのクルマを乗って来ていたのでした。

「風谷・・・遅い!。監督からちょっと遅くなるって聞いてたけど・・・そのお陰で小林先生に美味しいカクテル作って貰ってるけど・・・・」

ゲッ・・・なんで里帆がここに?

この里帆は先ほどのレモン色のクルマを所有している夏帆の妹で、そういう彼女は呂律が回らないほど酔っていました。

さらに高校の佐藤先生を監督と呼ぶその里帆は、私が教育実習を受けている高校のOGでソフトボール部のキャッチャーをしていました。そして、その監督と呼んだ人が私の教育実習クラス担任の佐藤先生となります。

さらにはその里帆は今日伺った役所の臨時事務補助員として働いていました。

「なんで里帆ちゃんがここに・・・?」

「風谷・・・オマエ・・・今日、ツラ貸せって言ってたよな!」

「ごめん・・・あの後ちょっと訳あって・・・」

そう謝る私を擁護するように舞衣さんが助け舟を出してくれました。

「佐藤先生の知り合いの法律事務所に拉致されちゃったの・・・厳つい黒スーツに・・・」

「えっ?風谷・・・お前・・・何やったんだ?」

「いや・・・ちょっと頼まれ事されちゃって・・・」

「それは何だ。ここで言ってみろ!」

「ちょっと・・・守秘義務ってものがあって・・・」

その後、里帆に問い詰められながらも私はその守秘義務の内容を適当にはぐらかしながら、舞衣さんが準備していた夕食を頂きました。そして私も相当酔ってしまっています。その舞衣さんのカクテルで・・・。

その舞衣さんの創るカクテルはいろんなバリエーションがあり、1杯呑むたび次のカクテルを作ってもらいたい気分にさせる危険なモノです。それで私は以前、舞衣さんに対して過ちを起こしていたのでした。

そして、その取り扱いを勉強しようとして私が持ってきたカメラを見た里帆がそのカメラに食らい付いて離れません。

何せその里帆の趣味がそのカメラと言うヤツで、そのうえ映像系の専門学校に通っている身でもあります。さらにその専門学校から派遣され役所で写真の整理なんてこともやっていました。

「風谷・・・このカメラどうしたんだ!コレってその辺で買えるようなものじゃなくってプロ仕様なんだけど・・・。しかもこのバッグの中のレンズなんてその筋の人が使うような・・・しかも何本も・・・」

この時、カメラに詳しい里帆はカメラに対してど素人の私がそんな機材を持ってきたのが気に入らないようでした。

「コレって・・・コレからその頼まれた仕事で使うんだけど・・・」

「もしかして・・・その仕事って・・・探偵か何かか?」

その時里帆はその手に取ったカメラを舐めるようにして眺めながらそう尋ねました。するとキッチンでシェーカーを洗って来た舞衣さんがそれに答えます。

「えっ?・・・・まーくんってあの遠藤事務所でそんな仕事頼まれちゃったの?」

私はほとんどの人にエンちゃんと呼ばれていましたが、その・・・親族だけが「まーくん」と呼んでいました。そして今程その呼び方で私を呼んだ舞衣さんは、私の姉さんの相手方の姉にあたる人です。

一般的に義姉と言う間柄なんですが・・・ちょっと色々とある間柄です。

「はい・・・そんなところです。」

私はそんな訳ありの義姉の質問にキッパリとそう答えました。

「それって・・・もしかして離婚調停の証拠写真撮影・・・とか?」

「はい・・・このカメラで何を撮れとかは言われていませんが・・・今回僕が依頼された案件は浮気関連らしいんですが・・・。」

でも・・・その内容ははっきりとは話すことが出来ません。舞衣さんにだけはお願いすることはあるんですか・・・

「それで、舞衣さんにお願いがあるんですが・・・」

そこまで言いかけた時、カメラを手に取り上から下から眺めていた里帆が叫びました。もちろん私と舞衣さんの会話なんて聞いていません。

「何!風谷オマエ。小林先生にお願い・・・って、良いカメラだからって小林先生の裸・・・撮影したいんだろう?」

「えっ?」

私が舞衣さんにお願いしようとしていたのは、舞衣さんが担任をしている1年6組の委員長の素行調査についてのもので、その委員長の行動などを注意深く観察してもらって素行調査の報告書の参考にでもなれば・・・と思ってのことでしたが・・・。

これはこの件を私に依頼してきたあの会長からもクラス担任である舞衣さんに協力を求めるようにと言われていたものですが、今までの話の流れを全く聞いていないうえ酔っ払った里帆は一度思い込んだモノを曲げようとしません。

「さては風谷・・・夏帆がタッキーにヌードの写真集を創ってもらう話聞いて・・・お前も撮りたくなったんだろう?」

「い・・・いや、そうじゃないんだけど・・・・」

以前里帆の双子の姉の夏帆が大学の写真部の部長である彼氏の滝沢にヌード写真集を創ってもらうと言っていました。それは人生で一番美しいと言われる二十歳前半の記録を残すため・・・

しかもその滝沢の実家は写真スタジオを営んでおり、カメラマンである父親は日本屈指のヌード写真家でした。しかも、撮影技術が素晴らしいだけではなく言葉巧みにその被写体を裸にするという技術も素晴らしいと・・・

一説には外見だけではなく、その内面の心も丸裸にすることが出来ることからその女性の本当の美しさを引き出せるとも・・・

私はそんな様子をその息子である滝沢本人から聞いていました。その滝沢から高校生時代に助手としてたくさんの現場に立ち会ったと聞かせられていましたので、そんな滝沢の彼女である夏帆の写真集が出来上がるのと密かに楽しみにしていましたが・・・。

まっ、見せてくれるかどうかは別として・・・

この時私はこのまま舞衣さんのヌードを撮ることになっても良いのかな?と一瞬思いましたが、とうの舞衣さんがそれを了解するはずないと・・・しかし・・・

「ねえ・・・里帆ちゃん。まーくんにカメラの使い方教えてくれないかな?そのカメラって難しいんでしょ?表情とか・・・肌の色とか・・・綺麗に撮って欲しいし、あとポーズの付け方なんて・・・」

「はい分かりました。小林先生が脱ぐ決心をしたということで・・・」

と・・・いうことで私は今ショーツ姿の舞衣さんを撮影しています。しかも、私の背後で私の手取り足取り指導する小うるさい里帆の指導の元・・・

その時舞衣さんは胸の乳首を手や髪で隠してなんとか写らない仕草をしていますが・・・そんなのはやはり無理です。先ほどから薄ピンクで小さめの乳輪や乳首がファインダーに入り込んでいます。

プロのカメラマンはこんな状況下、冷静にシャッターを切っているということになるんでしょうか?とても私はそんな冷静にそのファインダーを覗くことができないどころかシャッターを切る指が震えています。

というか、あまりにもエロすぎます。見えちゃいけないモノを見ているようで・・・。

しかもそれを写真に残すなんて・・・・

そんな中、里帆は舞衣さんにいろんなポーズを付けて私にどの角度でどの距離で・・・というふうに指示を出しながら、台所にあったアルミホイルを使った簡易レフ板を持ちながら言葉巧みに舞衣さんを乗せ、とうとう全裸にしてしまいました。

やはり専門学校で写真撮影の技術を学んでいるだけのことはあります。その進め方が上手いというか・・・

この時までに私は36枚撮りのフィルムを3本使っていました。そしてそろそろ3本目を使い果たそうとした時、里帆が驚いたような口調で囁きます。

「えっ・・・小林先生も・・・パイパン」・・・?」

その時里帆は裸になった舞衣さんの股間を見てそう驚いています。

「うん・・そうよ・・・わたしって全部処理しちゃってるのよね。でも、・・・も?ってことは里帆ちゃんの知ってる誰かも?」

「夏帆・・・が、そうなの・・・。」

そう言いながら里帆は私を睨みつけました。

「誰かさんとどこかに行って帰って次の日そうなってた・・・しかも変なところにキスマーク付けて・・・」

すると今度は全裸の舞衣さんも私を睨みつけます。

「まーくん。もしかして・・・」

「すっ・・・すいません。犯人は・・・ぼっ・・僕・・・です・・・はい。」

私は本当に申し訳ない気持ちでになり小さな声で自分の行為をそう認めました。すると私を目の前にした舞衣さんと里帆が顔を見合わせて何か目で合図し合っています。

何か悪い予感が・・・

そう思った瞬間、私が持っていたカメラを取り上げられた上ベッドに押し倒され、おまけに両手首をガムテープでくっつけられてバンザイをした格好でその手をベッドの宮部分に固定されてしまいました。

その時抵抗を試みましたが、女性といえど2人がかりで押さえつけられるとどうしようもありません。しかも太ももには舞衣さんが乗っていて本当に身動きが取れませんでした。

すると太ももに乗っていた舞衣さんが私の目を見て不敵な笑みを溢します。

「まーくん・・・ちょっと里帆ちゃんに協力してあげてね・・・・ちょっとの間ガマンだよ・・・」

「ん?・・・ガマン?・・・」

その時私は舞衣さんの言ったその言葉を理解出来ていません。すると、舞衣さんはそう言いながら私の着ているTシャツを裾からたくし上げて私の顔を覆って巾着状態にしてしまいました。

すると私の左右のマットレスが沈んでそれぞれ人が近づいてきた雰囲気が・・・

「ん?・・・小林先生。あまり臭わないんですが・・・?」

そして里帆のそんな声が私の耳に飛び込んできました。

「えっ?・・・・そうかな?私はすごくいい匂いに感じるんだけど・・・じゃ、今度は脇の下嗅いでみて・・・」

すると今度は舞衣さんがそんなことを言っています。要するに里帆と舞衣さんが交互に私の体臭を嗅いでいるということでしょうか?

「オトコってもっと臭い印象なんですが・・・」

「うん・・・そうだね。普通に臭い男子生徒っていっぱいいるけど・・・。ねえ、まーくん。普段何で体洗ってる?」

「えっ?普通に石鹸で洗ってます。でも、死んだ父さんが水虫対策で足を洗っていた薬用石鹸をそのまま身体に使い続けてます。もうそれじゃないとさっぱりしないというか・・・」

私は今言ったとおり水虫用の石鹸で全身洗っていました。その石鹸はすごくさっぱりするうえ、変な匂いもしないので幼少期から使っていて、今では姉さんも使用している隠れた名品でした。

でも・・・その使い方が正しいのか分かりませんが、ちょっと臭いと苦情を出される女系家族で育った自分にとってはとてもありがたい石鹸です。

「足用石鹸ね・・・そりゃ強力よね・・・それで臭いはずの体臭がほぼ無臭・・・」

舞衣さんはそんなことで感心してはいますが、それでも汗臭いと思います・・・私の身体。

先程までモーテルでいろんな調査をしてましたし、その前は部活で変な汗をかいています。でも、逆にそんな私の体臭を嗅いでいる舞衣さんと里帆の身体からはなんとも言えないいい匂いが漂っていると来ました。

すると不用意にも私の股間にスイッチが入ったような感覚に・・・

「ここですか?」

それでも私の体臭を探すようにして脇の匂いを嗅ごうとしているそんな里帆の声が私の右側から聞こえ、吐息が脇腹付近に感じます。

「うん。」

「脇ってこんなに毛が生えるもんなんですね?」

「そうだよね・・・オンナっていつも剃ってるからね・・・・分かんないよね・・・」

「これって・・・・」

「なに?」

「これってオトコ・・・・の匂い・・・ですよね?」

そんな会話が私の目の前で交われせています。私は今巾着状態となっていて顔をTシャツで覆われているためどんな状況かは分かりませんが、時折胸にかかる息遣いや髪の毛それにベッドが沈む様子から、明らかにその2人が私の体の匂いを嗅いでいる様子が分かりました。

「それじゃさ・・・そのオトコの本当の匂いってヤツ嗅いでみる?」

そう言いながら舞衣さんと思われる手が私のズボンのベルトを外してパンツごと引きずり下ろそうとしています。

「ちょっと・・・・待ってください!」

当然私は体を捩って抵抗しますが、そういう私の願いも聞き入れられないまま私は首から足の先まで全裸にされてしまいました。

この時、ズボンが私のアレを通過した瞬間私のアレが弾かれるように天井を向いた感覚が・・・

そして舞衣さんが意地悪そうに私に問いかけます。

「あ〜れ〜・・・まーくんってやっぱり変態?こんなことされて興奮しちゃったの?」

「い・・・いや・・・違うんです。」

「どう違うの?」

「い・・・いや・・・こ・・・これは・・・・な・・なんででしょう?」

「わたしに聞かれても困るんだけど・・・」

舞衣さんの答えたとおりです。自分自身も自らの身体がなんでどうなっているのか分かりません。しかし情けない・・・匂いを嗅がれて興奮するとは・・・

そんな私は自分がどうしてこうなってしまっているのかわからなくなっていました。

「こうやってオトコの匂いを嗅いでいる私たちも変態だけど、その嗅がれて興奮しているまーくんも変態だね・・・」

「すいません・・・」

私はどうして謝っているのでしょうか?本当は汗臭い体の匂いを嗅がれるのがものすごく恥ずかしいはずなのに・・・

「えっ・・・?これが・・・・・オトコの?」

この時固くなって天井を向いていると思われる私のアレを見ている里帆が息を呑んでいる雰囲気が伝わって来ました。

「そうだよね・・・初めてだもんね・・・」

「うん・・・。お父さんと一緒にお風呂に入ってたのは幼稚園の頃までで・・・」

舞衣さんの問い掛けにそこまで答えた里帆でしたが最後にはその声が小さくなって行き、最後には生唾を飲み込む音が聞こえました。

前から気にはなっていましたがこの里帆はまだ男性経験がない・・・いわば処女ということになるのでしょうか?双子の姉である夏帆も経験が無く、比較的最近に私がその初めてをもらっていました。

そんな夏帆が言っていました。

「里帆は姉であるわたしと同じものを欲しがる・・・同じことをしたがる・・・」と。

ということは、里帆も夏帆と同じく彼氏が欲しいということになります。ただ、彼氏さえ出来てしまえばモノの流れで経験なんてすぐ出来ると思うのですが・・・。

あとひとつ夏帆が言っていたことを思い出しました。

「二十歳過ぎで処女なんてあり得ない。二十歳過ぎの面倒臭い処女なんて恥ずかしくって彼氏なんて作れない・・・」と。

夏帆がそう言った時もそうでしたが、この時私はこの言葉に違和感を感じていました。

「ねえ・・・まーくん。里帆ちゃんが処女を捨てたいっていうもんだから・・・協力してもらえる?」

そのうえ私の頭上から聞こえる舞衣さんのその言葉にますます違和感が・・・

「チョット待った!なんでそうなる?なんで処女だってことが恥ずかしいって?どうしてそう思う?」

私は頭をシャツで包まれ、更に身体が拘束された状態でそう尋ねました。

「いや・・・恥ずかしいってことじゃ無いんだけど・・・この歳で経験がないって・・・ちょっとまずいんじゃ・・・?」

この時、先程まで高圧的な言動をしてきた里帆が何処となく自信を失ったような感じになっています。

そしてしばらく沈黙が続きます。すると2人のうちどちらかが私のアレの先端をチョンチョン突き始めました。

「小林先生・・・オトコ経験豊富な人生の先輩として、ソレ・・・どう思います?」

そう言って沈黙を初めに破ったのは里帆のほうでした。

「チョット見てて・・・」

そういう舞衣さんの声が聞こえた途端に私のアレが急に熱いもので包まれ、ソレが上下に動いて時折ソノ先端部からネットリとした刺激が伝わって来て、その刺激に釣られるように私の腰がヒクヒクと反応しています。

「先生・・・・チョット・・・いくらなんでも汚い・・・」

その時のそんな里帆の問いかけを無視するかのようにして私の刺激はしばらく続きました。そして、私のその先端部から先走り汁が出たのが分かった時その行為が終わり、ティッシュで口を拭いている様子が分かりました。

「里帆ちゃん。何か勘違いしてると思うけど・・・処女を無くすってことは、これが・・・アソコに入るってことなんだよ。」

「チョッ・・・チョット・・・コレってさっき・・・こんなに太かった・・・?」

この時私のソレは、舞衣さんの何かによって受けた刺激でカチカチになっていました。

「うん。コレってオトコの標準サイズよりは大夫短いけど・・・でも、チョットは太いかな?」

「舞衣さん!チョット・・・短いって、人が気にしてることはっきり言わないでください!」

「あら・・・わたしって褒めたつもりなんだよ。コレでも一人前にオンナを気持ちよくさせる事ができるって・・・」

そう言いながら今度は舞衣さんが何かを掴んで私のアレに触れさせたのが分かりました。それは触れた瞬間ビクッとしことからそれは恐らく里帆の指先・・・

その時の私のソレは先程の刺激により敏感になっています。

「どう?」

この時舞衣さんは里帆に私のソレを握らせてそう尋ねました。

「はい・・・すごく熱いです。そしてなんか硬く・・・・ん?掴んだらビクビクして更に硬くなりました。それに・・・先っぽからなんか透明な液が・・・」

この時私は、少し震えた慣れない手付きで掴まれた新鮮な感触に驚いて先走り液が少し出てしまったのを感じていました。

「ねえ・・・その出たモノ触ってみて。」

「はい・・・」

すると私がビクッと反応したと同時に私のモノの先端に何かが触れた感覚がありました。

「コレ・・・凄くヌルヌルしてます。」

「そうでしょ?今出てるソレって、オンナの身体が濡れるのと一緒・・・」

「それじゃ、コレって・・・もうソノ準備ができてるって事ですか?」

里帆と舞衣さんの会話がそこまで進んだ時、舞衣さんが急に私に話を振って来ました。

「ねえ・・・まーくんはどうなの?こんなカチカチにしちゃって・・・コレっていつでもOKという事だよね?」

「いやいや・・・ちょっと待ってください。もし、身体がそうであっても僕の心はどうなんですか?」

「アレ?オトコってモノは求められればそれに応えるオスって言う生き物なんじゃないの?よく言うでしょ?いつでもどこでも誰とでも・・・って。」

「そりゃそうです・・・否定はしません。でも・・・」

「アレ?この前、オトコたるものいつでもどこでもって話ししてたよね?」

「そうですけど・・・・」

この時私はどんな顔をして良いのか分かりませんでした。でも・・・巾着にされている状態ではどんな顔をしようが分かりませんが・・・

そして私に話を振ったはずの舞衣さんが今度は里帆に話を振ります。

「オトコのモノって、大きさとか形とかみんな違うんだよね・・・。」

そんなことを言い出した舞衣さんの元カレである警察官の身長は185cm・・・当然そのサイズも違います。

「なんか・・・夏帆が手の大きさとアソコの大きさは比例するって言ってました。」

今度は里帆がそんなことを言っていますが・・・・それは私が夏帆に教えた情報です。

すると今度は舞衣さんが私の手を取って、恐らく里帆のものと思われる手の平と私に手を合わせました。

「里帆ちゃんとほとんど変わらないね。これってサイズがピッタリってことじゃないかな?」

ん?そのサイズ・・・って、どのサイズの事になんでしょうか?なんとなく想像できますが悪い予感が漂います。

「でもね・・・・このオトコのコレってすごく硬いの。・・・・それでこんなサイズでもコレ入れられたオンナが感じるって訳。」

この時舞衣さんは私のモノをそう表現しました。それって貶されているのか誉められているのか分かりません。そしていつの間にかオトコのサイズについて会話が続きます。

「でもですよ・・・太くて長いのがいい・・・って彼氏持ちの友達が口を揃えていましたけど・・・それって?」

「うん・・・。それには一理あるかもあるけどあまり重要なことじゃない。恐らくその友達って経験が浅いんじゃないかな?」

「・・・・と、いいますと?」

「オンナのアソコってパートナーの大きさに順応できるように出来ているから、相手の大きさはあまり関係ない・・・」

「じゃ、何が重要なんですか?」

「うん。やっぱり重要なのは硬さ・・・フニャチンだと話にならない。」

「小林先生・・・・なんか実感こもってますけど?しかも怒ってません?」

「そうだよ・・・いくら背が高くてもアソコが長くて太かろうが・・・フニャチンなんて最低!」

「小林先生の元カレ・・・のことですよね?」

「うん・・・でも、もう終わった話だからもう良いの・・・」

「終わっちゃったんですね・・・」

「うん・・・。」

「じゃ・・・小林先生の考えるオトコって・・・理想のセックスってどんななんですか?」

「そうね・・・彼女のことをどれだけ尊重出来るオトコかってところかな?」

「尊重・・・ですか?」

「うん。例えばセックスの時、自分さえ良ければいいってオトコよりパートナーがどれだけ充実したセックスになるかということを考えてくれるっていうところ・・・かな?」

「じゃっ・・・この短小のこのオトコはどうなんですか?」

「正直に白状するね・・・。このオトコって少なくとも相手に充実したセックスってものを提供するオトコだと思うの。わたしの元カレがそうじゃなかったからビックリ・・・。」

「えっ?小林先生ってこのオトコと?」

「うん。しかもその初めてっていうヤツが・・・コレ。」

「えっ・・・コイツ?」

「うん。」

「でも・・・小林先生ってカレがいたんじゃ?」

「うん。フニャチンで役勃たずのヤツだったけど・・・」

「えっ?こんなエロい身体を前にして・・・?」

「うん・・・それって最低でしょ?失礼しちゃう・・・」

「でも・・・それ、分かるような・・・凄く敷居が高いっていうか・・・」

「わたしってそんなオンナじゃないんだよ・・・自信無くしちゃう・・・。」

「うん・・・。それも分かるような・・・」

「でもね、わたしって健気だからいろんなこといっぱいしてあげたって訳・・・」

「それじゃ・・・手とか・・・口とか・・・?」

「うん。いっぱい飲まされちゃったけど・・・・」

「それじゃ、小林先生の・・・その手とか口とか以外で初めてってやっぱり・・・・・」

「うん・・・。」

「でも、小林先生って・・・こいつと義兄妹じゃ・・・」

「今は・・・ね。その時はそうなるなんて思ってなかった・・・」

「でもコイツ・・・つい最近夏帆からその初めてってヤツ・・・もらってるはずですよ?」

「うん。そうみたいね。」

「そう・・・みたいって、なんかおかしくないですか?コイツって、ちゃんとした彼女いるんですよ?」

「うん。そうみたいね。」

「その彼女って夏帆の会社の同僚なんですよ?」

「うん。知ってる。」

「そ・・・それで・・・なんで・・・?」

「ゴメン・・・それには経緯があって・・・」

「うるさいっ!。お前は黙って・・・。」

この時、話に割って入った私に対して里帆が声を荒げて私の話を遮り、私を睨みつけました。。

「風谷。オマエって・・・本当にオンナの敵なんだよ!盛りのついた雄イヌみたいにアッチでもコッチでも・・・」

「ゴメン・・・言ってる事が本当の事だけに言い訳が出来ない・・・」

本当に言い訳できません。ヤッてることがヤッてることなんで・・・。でも、この時舞衣さんが私のことを擁護するようことを・・・

「里帆ちゃん。この雄イヌがアッチでもコッチでもやってるって言っても、それぞれそれを受け入れる相手がいるんだよ・・・わたしもその1人だけど・・・」

「でも・・・コイツがやってることって最低だと思いません?それってどう思います?小林先生・・・」

「ん?わたしは別にまーくんとこうなっちゃった事に関して後悔なんてしてないよ。夏帆ちゃんもそうなんじゃないのかな?」

「わたしはそんなの認めない!こんなヤツ・・・絶対に許せない!」

この時、「絶対に許せない」と声を荒げた里帆に対して舞衣さんが冷静に応えます。

「あれ?里帆ちゃん・・・なんか話が違うんじゃ・・・?」

「で・・・でも・・・・」

自信を失ったような声でそうとしか答えられない里帆に対して舞衣さんが畳み掛けるように尋ねました。

「まーくんとお泊まりした夏帆ちゃんが帰って来た時、その夏帆ちゃんがオンナになって帰って来て驚いたって言っていたよね?」

「うん・・・・言った。」

「それで、何がどうなればそうなるのか・・・身をもって経験したいって言っていたよね?」

「うん・・・それも言った。」

「それで、まーくんに協力するように頼んでほしいって言ってたよね。」

「それはそうなんですけど・・・・」

それはどういうことなんでしょうか?私は過去に夏帆の処女喪失を拗らせたくないばっかりにリゾートホテルまで連れていって、一晩だけのフィアンセとして一夜を過ごしたことがありました。

私は過去に中学生の時に付き合っていた地元の理央の処女喪失を拗らせてしまった苦い経験があります。

私はそれ以来そのことをずっと引きずっていて、その時の失敗してしまったセックスで理央の処女喪失を拗らさなければ理央も私も違った人生になったじゃないか?なんて思っていました。

出来れば中学2年生のあの日あの時あの場所に戻ってもう一度やり直したいと・・・その時のセックスというものをキチンと終わらせたかった・・・常々ずっとそう思っていました。

そんな私が再び拗らせてしまった夏帆の処女喪失・・・そこでそれを挽回すべくリゾートホテルに連れ出してやり直したわけなんですが・・・

確かにそれで男勝りの夏帆が多少潮らしくなったような感じに見受けられました。双子の姉妹が見ればそれも一目瞭然・・・。

それで姉がして来たことと同じことをしないと気が済まない妹が危機感を募らせた・・・そんなところでしょうか?

「それじゃあさ、まーくん・・・里帆ちゃんの相手してもらえないかな?」

「えっ?」

その時舞衣さんが私にお願いをしたというものは、要するにここで私が里帆とセックスをしろ・・・ということです。いくらなんでも・・・

「舞衣さん。それって僕が里帆ちゃんの初めてのオトコになってしまうということになりますが、その記憶って一生残ると思うんです。そしてその初めてというのが里帆ちゃんが考えるオトコの基準になっちゃうと考えると・・・」

「そうね・・・。確か里帆ちゃんには他に意中のオトコの人がいるもんね・・・」

その時私は、里帆の意中の男とというのは里帆の高校の先輩で現在役所勤めをしている一戸さんであることが直感的に分かりました。

それならそうと・・・早く告白してしまって彼女としてその初めてをもらって貰えばいいのに・・・

私はそう思いながら里帆に問いかけました。

「里帆ちゃん。その意中の人って僕も知ってる人だと思うんだけど、その人も里帆ちゃんから告白されれば悪い気はしないと思う。むしろそこから2人の関係を築いていけば・・・」

「違うの・・・」

里帆は叫ぶようにして私の話を遮りました。

「その・・・その人はオンナ経験が豊富なの。多分私が処女だってこともお見通し・・・処女なんて面倒くさいだけだし・・・」

「それじゃ・・・」

私が「それならいっそその人に初めてを捧げた方が良い」・・・と言おうとした時再び里帆が話を遮って話し始めました。

「わたしは男女の恋愛は対等でないとダメだと思ってる。方や経験豊富・・・方や初めての初心者・・・。コレじゃ全然対等じゃない。付き合ってもそこまで追いつけもしない。」

「そんな・・・駆けつけ三杯じゃあるまいし・・・。それって追いつくとかそんな話じゃないと思うけど・・・」

「わたしは嫌なの。対等じゃないと・・・絶対。それに・・・処女喪失なんてアンタが考えてるほど重いもんじゃない。その時が来ればみんな捨てちゃうモノ・・・」

その時里帆は俯きながらそう答えました。

しかし・・・しかしです。私は過去に小学5年生の時下宿生から悪戯され、オトコという生き物を汚物扱いしかできなくなってしまった我が豊浜下宿の一人娘であるふたばを処女喪失からやり直したことがありました。

でも・・・コレとそれとは違います。

ましてや本日、オトナのオンナにして欲しいと迫ってきた小学6年生の智恵ちゃんに挿入だけがセックスではないと力説したばかりです。

しかもここにいる里帆はコレからそのオトコに告白し、対等な立場で交際したいと言っています。

私はどうしたらいいんでしょうか?

そんな時苦悩している私に向かって舞衣さんが言いました。

「まーくん。ひとりのいたいけな女の娘のな悩み・・・分かってあげて。それに・・・女の娘にもうこれ以上恥かかせないで。」

・・・・ということで拘束を解かれた私はベッドの上でシャワーを浴びている里帆を待っていました。そんなバスルームから里帆と舞衣さんの会話が聞こえてきます。

「小林先生の胸形がいいんですが・・・ちょっと触っていいですか?」

「うん・・・。」

「ハリがあって・・・」

「里帆ちゃんの胸もすごく形がいい・・・あれ?ちょっと硬いね?」

「そうですか?生理が近いからですかね?・・・。でも、わたしってバカみたいに筋肉質だから胸も硬いんでしょうか?」

「ちょっと揉ませて・・・あれ?この硬さって筋肉じゃないよ。そもそも乳房って筋肉じゃないし・・・」

「そうですよね・・・」

「アレ?お腹割れてる?」

「分かります?これでも最近筋肉落ちてるんですが・・・」

そんな女子の楽しそうな会話・・・。でも、この後その楽しそうに舞衣さんと会話をしている里帆は私に抱かれることになっています。

やはり緊張というか喉が渇きます。そして水を飲むためにキッチンまで来ましたが、そこに先程まで舞衣さんが作ってくれたカクテルの飲み残しが・・・

やめときゃ良いものを飲んでしまいました。その色とりどりの液体・・・・

そしてベッドまで戻ったところまでは覚えていたんですが、物凄い眠気に襲われた私は眠りに落ちてしまったようです。

無理もありません。今日1日いろんなことがありましたから・・・・

するとどうでしょう・・・・

私は小学5年生の時従姉妹3姉妹の家に預けられていて、その長女である高校3年生の芽衣子姉さんの部屋のベッドの上に裸の状態で仰向けになっていました。

いつも従姉妹の家に泊まりに行くと私はオモチャのように扱われていて、ここでは言えないようないろんなことをされていました。その日は芽衣子姉さんと一緒に風呂にな行った後いつものように芽衣子姉さんの部屋に泊まることになっていて・・・

そしてまた、いつものようにハダカにされていました。

すると、その芽衣子姉さんがいつものように私のモノを口に含んでいて物凄い快感に襲われていました。それはぎこちない動きで時々歯が当たって痛い時もありました。

でもこの日は感覚がちょっと違っていて最後は頭をかち割られるような感覚となり身体のビクビクが止まりませんでした。これは生まれて初めての感覚・・・

そしてその快感に耐えきれずオシッコを芽衣子姉さんの口にしてしまった・・・そんな昔の記憶です。

その時「これで男の子だね・・・」と言われて照れてしまっていました。ようは芽衣子姉さんに精通を受け止めてもらったということになります。

その後、その快感で疲れ切ってしまった私は芽衣子姉さんに抱きつくように眠りについたのですが・・・

次に気が付くと、そこはどういうわけか私が中学2年生の時緊張しながら訪れたクラスメイトの理央の部屋に変わっていました。

そこは、私と理央が中学生の時たった一度だけしたセックスの現場・・・

そして、その理央が処女を喪失した現場・・・

そして、その理央の初めてのセックスというものが失敗に終わって、私が理央の処女喪失というものを拗らせてしまった現場となります。

それを見た瞬間、これも夢であることがすぐに分かりました。でも・・・そんな夢の中でも、空気というか気配や人の温もりなんかがものすごくリアルに感じられます。

これって、数日前入院した時に担当看護婦の後藤田さんとのエッチな夢を見た時のようなリアリティーです。

そんなリアリティーのある状況で理央は、あの時と同じように中学2年生の私にズボンをずり下げ、そんな状態でベッドの上に仰向けに押し倒された私の腰の上に跨りました。

そしてあの時と同じように、まさに私のモノを掴んで自分のアソコに入れようとしています。

この時どういう訳かこれは時間を遡った夢というより、私は何かの拍子にその場面にタイムスリップしてしまった感覚でした。

それは、先ほど説明した通りその時失敗したセックスというものをその後ずっと引きずっていて、何かある度にその場面を悔やんでいたから・・・

だから・・・だからいつもその場面をやり直したいと願っていて、それを神様が叶えてくれたと感じていました。

「ダメだ・・・そんな焦っちゃ・・・僕の方から行くから焦らないで・・・」

その時私はまさに私の固くなったそれを自分の胎内に向かい入れようとしている理央にそう言って制しようとしました。

「うるさい!オマエは黙って!」

理央はそう言いながら一瞬私を睨み付けると歯を食いしばるようにして腰を落としました。

この時私は違和感を感じていました。確か中学2年制の時のそのばで理央が口にしたのは「こっち見たら嫌いになるから・・・」だったような気がしますが・・・

そんなことを考えていた時私の先端部が何か固いものをこじ開け、ズルッと熱いものの中に入ったような感じを受けました。そして私の上から苦しそうな息遣いが・・・・

「イッ・・・・・・」

苦しそうな理央からはそれ以降の言葉が出て来ません。天井を見上げるようにして痛みをこらえ、言葉を発することができそうもないギュッと歯を食いしばった口元・・・

下から見上げる理央の表情はよく見えませんが、筋張った首元・・・力の入ったその火照った身体・・・そんな状態の中、腰をグリグリ動かしながら私のものをより深く入れようとしています。

すると私のモノの先端部から次第に何かに引っかかったような激痛が伝わって伝わって来ました。

それは小学生の時、父さんの葬式の後私が従姉妹のところに預けられた時、その3姉妹と風呂に入った時その二女にアソコの皮を無理やり剥かれた時と同じような激痛・・・

でも、その後長女である芽衣子姉さんの部屋で「痛かったよね・・・」と言われそれを口に含んでくれた・・・そんな余計な記憶までも呼び起こされ、激痛の中ますます私のモノの硬度が増すのが分かりました。

「もうちょっとだから頑張って・・・」

その時どういう訳か天からそんな声が聞こえました。それはどこか聞き覚えのある女性の声・・・

「はい・・・・もうちょっとなんですが・・・さっきより太くなった感じがして入らないんです。もう少しだとは思うんですがその最後がなかなか・・・」

その時私はその天の声というのが芽衣子姉さんの声で、今息を切らせながらそれに答えたのが理央の心の声だと解釈しました。

よくよく考えれば理央と芽衣子姉さんの接点など全くないんですが・・・それを全く疑問に思わない自分がそこに居ます。

すると理央の体重が私の身体にずっしりと乗ったのと同時に私の先端部がその奥底にある何かに触れたのが分かりました。

「全部入りました・・・」

この時安堵にも似たホッとした理央の声が聞こえました。するとそれが聞こえたと同時に私の先端部の痛みも和らいでいました。

「痛かったよね・・・。まーくん何か声掛けてあげて・・・そして抱きしめてあげて・・・」

その時再び芽衣子姉さんの声が聞こえて来ました。

それは中学2年の時理央とそうなってしまった時私自身ができなかったこと・・・

それは、決死の思いで、私にその初めてというものを捧げてくれた理央の身体を抱きしめてあげられなかったこと・・・

そして、その時キスもしてあげられなかったこと・・・

その時中学2年生だった私は急なことに驚いてなされるままになっていました。つまり、心の準備ができていなかったということです。

幼少期から「女の娘には優しくするんだよ・・・」と母さんに教育されてきたのに、この時は全く優しく対処することができませんでした。

その時それが出来なかったことをその後ずっと悔やむことになっていたので、そのことを今ここでやり直せと言っているように思えてなりません。

「理央ちゃん・・・好きだ。もう動かないでいいから・・・抱きしめるだけで僕は十分だから・・・」

この時私は中学2年生の私が掛けてあげられなかったそう言葉を掛け、私と繋がったまま身体を起こして対面座位の状態で里帆を抱き寄せキスをしました。

「あっ・・・コレってファーストキス・・・」

この時理央は照れたようにそう囁きました。

そうです。そうなんです。クラスの男子生徒が憧れていた理央と私の接点は、以前理央の自転車のチェーンが外れたのを自宅のガレージで直してあげたことと、それ以来理央が何かに付け私がそのガレージで作業しているのを見つけては立ち寄っていた事くらいでした。

今考えると、もしかすると私からの告白を待っていたのかもしれません。でも中学2年の私にはそんなことを察する力もなく、理央はいつまで経ってもクラスのアイドル的存在・・・

でも・・・いろんなことをみんなすっ飛ばしてそんな理央とこんな事になっていました。この時の理央はものすごく思い切った行動に出たモノです。

そんなことで中学2年の私は頭が混乱しています。

そんな中、理央との初めてのキスで少し落ち着いた私はやっとのことで言葉を返すことができました。

「あっ、そうだった・・・順番狂っちゃったけど・・・・じゃ、もう一度・・・」

私は戸惑う理央にそう声を掛けて長い長いディープキスをしました。

この時私は懐かしい感覚になっていました。それは部活のバスケに打ち込む理央の身体が鍛え上げられていて、女の娘でありながらかなり筋肉質であったこと・・・

私はそんな懐かしい感覚をもっと確かめたくなって、理央の背中に回した手で理央の色んなところを撫でるようにしてその感覚を確かめていました。

するとその理央と繋がっている私のモノがギュッと掴まれるように収縮しかたと思うと理央が一度その口を私の口から離して囁きます。

「そんな触られ方したら・・・」

この時離れた私と理央の唇の間が粘液の糸で結ばれていました。それがなんとも神秘的と言うか・・・キスをした証というか・・・

「ん・・・?」

顔を赤くしたり理央顔を見つめて私が不思議そうな顔をしていると理央が困った顔をしています。

「バカ・・・」

そんな理央はそう言うと再び何かを確かめるように私の唇に吸い付き、暫くそれを堪能し終えると何かを思い出したかのように急に身体を起こして私に言いました。

「これじゃダメなの。これじゃ終われないの・・・」

そう言いながら理央は自分の身体を上下に揺すったり腰をグラインドさせるような動きを始めます。

「ちょっと・・・そんな無理しなくても・・・」

そう声をかける私を無視するかのようにその動きを止めません。

「最後まで行ってもらわないと・・・わたしがオンナでいる意味がない・・・」

「でも・・・理央ちゃんは立派な女の娘だよ。僕が認めるから・・・誰がどう思ったとしても僕だけは・・・」

中学2年生でいる私の意識の中では、理央が部活のバスケットで活躍し男勝りと言われていたのを気にしてのことだと思っています。

「もう十分だよ。それ以上は理央ちゃんが壊れちゃうから・・・これ以上は・・・」

「風谷。たとえオマエが誰であってもオトコには違いはないんだよ。わたしの身体で逝ってもらわないとわたしがこんなことしてる意味がない・・・オンナでいる意味がない・・・この先一生・・・」

泣きそうな理央の顔を見ているうちに私の先端が何か固いものに触れるように・・・それを撫で回すように・・・しかも、それが全体的にキツくなったり緩くなったりして、その刺激で私の中に射精の準備が整って来たのが感じられて来ました。

「理央ちゃん・・・もう・・・逝きそう・・・。ちょっとストップ・・・」

ここでチョット休みを入れないとすぐにでも逝ってしまいそうでした。

「ダメ。行くんなら一気に逝って・・・・」

でも理央は額に汗しながらも私に休みを与えてくれません。

「でも・・・コンドーム着けてない・・・」

最後にもう一つ休む口実を言ってみましたが・・・

「そんなの関係ない。」

ダメでした・・・。すると、その諦めからか一気にその瞬間が近づいて来ました。

「あっ・・・うっ・・ううっ・・・・」

もう・・・そんな情けない声しか出ません・・・

それは突然でした。

腰をかち割られるような感覚の中、あの時最後まですることの出来なかったという私今の中のわだかまり・・・

その全てを力一杯に抱きしめた理央の胎内に放出した・・・そんな感覚です。

そして私は中学2年生の時の失敗セックスをやり直す機会を与えてくれた神様に感謝していました。

たとえそれが夢の中であっても・・・

でも・・・普段から「エンちゃん」と私を呼んでいた理央がこの時ばかりは「風谷・・・」と、名字で呼んでいたのは気にかかるところでしたが・・

そして翌朝・・・

私はカーテンの隙間から差し込む朝日と鳥の囀り、そして右肩に乗った何かの重みで目を覚ましました。

その時寝ぼけ眼に飛び込んできたのが何故か夏帆の寝顔・・・

昨夜一緒にいたのが舞衣さんと里帆。そして夢の中に登場したのが同級生の理央と従姉妹の芽衣子姉さん・・・

でも、ここで私に絡みつくように寝ているのがバスガイドの夏帆・・・

もう、私の頭の中は混乱を極めていました。でも・・・落ち着いて状況を確認すれば何がどうなっているか分かるはず・・・

でも・・・今、夏帆が私に絡みついて眠っているという状況は、以前夏帆と一緒に泊まったリゾートホテルで目を覚ました時とよく似ています。

そんな状況下、私は頭を混乱させながらもどうして夏帆が私と一緒に寝ているのかを考えていました。

そんな中、私と夏帆は舞衣さんの寝室でベッドの隣に敷かれた布団の上で横になっていて、そのベッドの上からは舞衣さんの吐息が聞こえます。

そのような状態で私はその夏帆の首の後ろから自分の腕を抜こうとした時、そのうなじにホクロを見つけました。

夏帆のうなじにホクロがあったとは・・・あの時この身体の隅々まで見ていましたがコレは気づかなかった・・・なんておめでたいことを思っていた時、急にふたばの言った言葉を思い出しました。

「この双子を見分けるのはうなじのホクロを見るのが一番・・・」

しかも、そのホクロの持ち主は妹の里帆だと言っていたような・・・

ということは、私に抱きついているのはあの里帆・・・?

ということは、あの夢の中の出来事は夢ではなく現実に起きた事?しかも、相手は理央ではなく里帆?

と言うことは、私は取り返しのつかない事を・・・?

ここで私は自分が犯した罪の深さを悔やんでいました。以前姉である夏帆の初めてをもらった挙句、今回は中学2年の時のリベンジを果たすようなことをしたうえその妹の里帆と裸で朝を迎えるとは・・・

今となっては悔やんでも悔やみきれませんが、そこで気になったのは

私はその初めてをキチンともらう事が出来たのか?

私はその初めてのオトコとしてキチンと抱けたのか?

私はオトコとしてきちんと責任を果たすことができたのか?

と・・・言うことでしたが、頭痛がひどくその記憶がおぼろげと言ったような状況となっていました。

と・・・その時です。

「うっ・・・・ヤバッ・・・」

そう言いながらベッドの上でガバッと起き上がった舞衣さんが慌てた様子で部屋を出てトイレに向かって走って行きました。

そして走っていった先で派手に吐く音が・・・

この時私は心配になって舞衣さんの音を追いましたが、そこに見えたのはトイレの様式便器を目前にして四つん這いになって吐いているタンクトップに白いパンツ姿の舞衣さんの後ろ姿・・・

「舞衣さん・・・大丈夫ですか?」

この時私は舞衣さんの背中を優しくさすりながらそう声を掛けました。その舞衣さんはトイレを目前にそのドアの前で吐いてしまっていました。

「ゴメンね・・・起こしちゃった?トイレまで辿り着けなかった・・・」

「いいんです。今度は義弟の僕が義姉さんの粗相を始末しますんで・・・」

「ゴメンね。汚いところ見せちゃって・・・あっ、髪にも着いちゃってる・・・」

「いいんです。気にしないでください・・・お義姉さん。」

「これって、いつかの逆だね。」

「そうですね。あの時は舞衣さんが僕のゲロを片づけてくれましたよね?」

「うん。あの時は単に年上ってことで自分のことお姉さん・・・なんて言ったけど、今じゃ本当のお姉さんになっちゃね・・・義理・・・だけど。」

「そうですね。前は僕がグデングデンになっちゃって・・・」

「今回はわたしが飲み過ぎちゃったみたいだね・・・」

「全くです。本当に舞衣さんのカクテルは危険です。」

「そうみたいね・・・・まるで自爆・・・」

「一体何を撃破しようとしてたんですか?」

「前と一緒だったんだけどね・・・いきなり里帆ちゃんが訪れて来て目的が変わっちゃったんだけど・・・」

「それで自爆・・・ですか・・・上手いこと言いますね・・・」

「うん・・・そうとでもしか表現できないけど・・・パンツぐらい履こうか・・・まーくん。」

「すいません。僕って昨日・・・」

「うん・・・ゴメンね。まーくんに変なことさせちゃって・・・。」

「そんな・・・させちゃったなんて・・・。僕もオトコの端くれですからああなればそうもなります。」

この時私はハッキリと思い出せないソレについてそう答えました。ソレってずるい答え方です。

「うん。でも、まーくんって優しいんだね・・・見直しちゃった・・・」

「見直したって・・・何が・・・ですか?」

「痛がる里帆ちゃんに里帆ちゃん大丈夫?・・・って何度も尋ねて労って・・・」

「そう・・・なんですね・・・。夢中だったんで、あまりよく覚えていませんが・・・」

この時私は少しだけ安心しました。その時の記憶が朧げなだけに、変なことでもしてなかったかだけが心配でした。

でも・・・夢の中で理央の名前を何度も言っていたような記憶がありますが、結局二人にはそれが里帆と言う風に聞こえていたようです。

理央と里帆。確かに発音は似てはいますが・・・

「里帆ちゃんね・・・あの後ちょっとは自信が持てるようになったって言ってたよ。」

この時舞衣さんが私を諭すように話し始めました。

「何に・・・ですか?」

「オトコ・・・に対して。」

「でも、そもそも僕に対しては上から目線でしたが・・・」

「それは自信の無さの裏返しだと思うんだよね。」

「でも・・・でもですよ?自信を取り戻すのにその・・・処女を失う必要があったんですか?」

「里帆ちゃんにとっては重要なこと・・・だったらしいの。」

「そうだったら経験豊富なそのカレシに処女をもらって貰えばよかったんじゃないんですか?」

「でも・・・それじゃ立場が公平にならないんだって。」

「公平?」

「うん。方や経験豊富なオトコ・・・それに対して経験のなったくないオンナ・・・」

「・・・ってことは、僕は・・・」

「うん。言わば性体験のコーチみたいなもんかな?」

「コーチ?」

「コーチってものは、生徒がその先伸びるように物事の基本を教えるって役割でしょ?」

「教えるって・・・僕は何も・・・」

「コーチって身体を張って物事を教える立場でしょ?」

「でも・・・僕はコーチでもなんでもないただのオトコです。しかも・・・とんでもなく節操のないオトコです。」

「いいの。私はその教え子として歩み始めたんだから・・・」

私はこの時、この舞衣さんが元カレである警察官と寄りを戻す決心をしたものと思っていました。恐らく、舞衣さんが半年間吹奏楽の指揮というモノを勉強して来た後、めでたくその二人がめでたく結ばれるものと・・・

でも・・・私はこの時とんでもない見込み違いをしていました。結局、最後にはその二人は結ばれることになるのですが・・・

そのとんでもない事というのがこの時すでに進行していて、その時から10ヶ月後にそれが判明するということをこの時の私は全く知りません。

そのとんでもないことのことなど全く予測すらしていないおめでたい私が、そんな舞衣さんに言いました。

「僕も・・・その舞衣さんの歩みというものを応援します。」

すると舞衣さんが照れたような顔をして、その照れ隠しなのか話を昨日の夜の出来事に戻します。

「しかしさ・・・アレだけ酔ってても出るもんは出るんだね・・・」

「そう・・・ですよね・・・」

そう答えたもののその顛末は全く覚えていません。

「終わった後血はいっぱい出るは・・・ピンク色したまーくんのものがいっぱい逆流するはで大変だったね?」

「そ・・・そうですね。」

「片付け手伝ってくれてありがとうね。でも・・・これもついでに・・・・・うっ・・・・・!」

そう言いながら舞衣さんはその第二弾を口から放出しています。

こんな状況・・・前と同じです。

それは以前、舞衣さんのカクテルを味見した挙句酔ってしまって舞衣さんと一線を超えてしまった翌朝、私がここで吐いてしまった事・・・

その時は舞衣さんが後片付けをしてくれましたが・・・。

それで今度は私が片付ける事にして、台所で水を飲ませた舞衣さんをお姫様抱っこしました。

「これ・・・ちょっと憧れてたんだよね・・・」

「舞衣さんの体重ならまだ・・・大丈夫です。でも・・・・」

「でも?」

この時私は過去にあのふたばを同じように抱き上げようとして失敗したことがあったので「ふたばは重くて無理でしたけど・・・」と付け加えようとしましたがやめときました。

「もっと高い位置で抱き上げられればもっと景色が違うと思います。」

「うん・・そうだね。」

舞衣さんの元カレの身長は185cm・・・それに対して私は165cm・・・その20cm差はデカいと思います。悔しいですが・・・

でも・・・その時私が言いたかったのは物理的な目線の高さだけではなく、その背の高いカレシにこうしてもらえるようになれば、舞衣さんの見える世界も違って来たのではないか・・・ということでした。

まっ・・・舞衣さんにいろんなことをしてしまっている義弟が口出しするようなことではありませんが・・・。

そして舞衣さんをお姫様抱っこしながら、未だ寝息を立てる里帆を起こさないように跨いで舞衣さんをベッドにそっと横たえ、その身体にタオルケットをかけてあげました。

「ありがとう・・・」

「ゆっくり休んでください・・・」

その時、ベッドの宮に置かれたデジタル時計を見ると朝の4時半を回ったところでした。今日は部活の朝練が予定されていたので早めの朝ごはんを準備しなければなりませんのでちょっと忙しい朝になりそうです。

そして今度は舞衣さんのゲロを片付けようとトイレ前に戻って来た時、トイレの脇にある洗濯機の表示部に赤くランプが点滅しているのを見つけました。

「ん?・・・コレって?」

私がその洗濯機の蓋を反射的に開けた洗濯槽に見たものは白いシーツらしきモノ・・・。

「ん?なんで?」

とりあえず舞衣さんのゲロを片付けてからそのシーツを干すために洗濯槽からそれを出すとそれと一緒に出て来たのはバスタオルでした。

ん?もしかして、さっき舞衣さんが「手伝ってくれてありがとう」と言っていたのはこのシーツこと?

どうやら里帆が大量出血してしまったためシーツを交換する羽目になっていたようです。

しかも、それを予測してバスタオルまで敷いていたとは・・・

その後そのシーツをベランダの洗濯竿に干してから解散の寝室に戻って先ほどの疑問を確かめましたが・・・・

やはり・・・やってしまってました。

そのベッド脇にあるゴミ箱はティッシュがいっぱいになっていて、そこから結構強烈な栗の花の香りが漂っています。しかも、その奥底には血液を拭ったものまで・・・

その時私は何かしでかしたことに対して証拠を示されたような感覚になっていました。

姉の夏帆に続いて妹の里帆の初めてまでもらってしまうとは・・・

しかも、舞衣さんの時と同じように酔ったうえで・・・その時の記憶もまばらな・・・・

私は正座をした状態で寝息を立てる里帆の顔を覗き込んでいました。やはり一卵性の双子です。姉の夏帆と顔のつくりが全く同じ・・・

その時です。急に里帆の目が開いてバッチリと目が合ってしまいました。

「あっ・・・・おはよう・・・・。あの・・・その・・・昨日は・・・・どうも・・・」

里帆はタオルケットで目から下を隠した状態でそう話し始めました。

「おはよう里帆ちゃん。こんなことになっちゃって・・・・本当に・・・」

「謝るな!今お前が謝れば私とオマエがやったことが間違いだったってことになる・・・・。だから謝るな」

「うん・・・。でも、カラダ・・・・なんともない?」

「うん・・・流石にアソコが・・・・ちょっと痛い。それに口の中がちょっと・・・」

「口がどうかしたって?」

「生臭いのが取れない・・・」

「えっ?」

「しかし・・・精子ってあんな味するんだな・・・・」

その時里帆は遠くを眺めるような目でそう言いました。それって・・・私は初めての女の娘にどんな事をさせてしまっていたんでしょうか?記憶が朧げだけにどう反応して良いのか迷っていました。

「風谷・・・。ひとつだけ言いたいことがある。」

この時急に里帆がそんなことを言い出しました。

「こんな事になっても、決してオマエを好きになることはない!これだけは忘れるな!」

「うん・・・。分かってる。僕も里帆ちゃんを好きになっちゃいけないし・・・」

「あともう一つだけ・・・」

「なに?」

「あの・・・その・・・今度一回だけ2人っきりで逢ってほしい。今度は小林先生抜きで・・・」

「ん?それってつまり・・・」

「バカ!まったくデリカシーのないヤツ・・・言ったとおりそのままの意味!」

「うん。里帆ちゃんがそういうのなら・・・」

「わたしは夏帆みたいにオマエの色には染まらないから心配無用!」

最後にそう言うと私の顔を引き寄せ貪るようにキスをしてきました。そして思う存分私の舌を自分の舌で絡めとるように味わうと急に立ち上がりました。

そんな立ち上がった里帆の姿は上半身裸の状態で白いショーツだけ付けた状態です。

「里帆ちゃん・・・ちょっとは恥じらいってもんが・・・」

朝からそんな姿を見てしまった私は当然そう問い掛けました。女系家族で育った私にとっては特別刺激的な絵面ではありませんでしたが・・・

「オマエさ・・・アレだけヤっといて今更それ言う?」

私に恥じらいがないと指摘された里帆がそう反論します。まっ・・・当然と言えば当然ですが・・・。

そして足元にあったタオルを取るために後ろ向きで屈んだその白いショーツのお尻の部分に違和感が・・・。

「もしかして、生理・・・来ちゃった?」

そうです。その違和感というのが股間に当てられたナプキン・・・

「まったくもう・・・終わった後急に生理が来たかと思ったくらいだよ。本当にいっぱい血は出るし・・・・。そのうえ・・・」

「ん?その・・・うえ?」

「そうだよ・・オマエのものもいっぱい逆流してくるし・・・」

その時、シャワーを浴びると言ってバスルームに向かった里帆がそんなことを言い残して行きました。

・・・やっぱり・・・舞衣さんのいうことは事実・・・。

私はこの時自分の行いを悔やんでいました。ヤッテしまったのはしかない事としても・・・中出しまでしてしまうなんて・・・。昨日、吹奏楽部の部長のカレシがまともな避妊をしなかったことについて非難したばかりです。

その時一緒にその件について調査をしていた弁護士の遠藤さんのいうとおり、その件(避妊に関すること)に関して私は他人を非難出来る立場ではないと改めて認識しました。その時です。

「まーくん。今何時?」

今の今まで里帆が寝ていた布団の上で頭を抱えていた私に、今の今までベッドで寝ていた舞衣さんがか細い声でそう尋ねてきました。

「今6時を回ったところですが・・・」

すると舞衣さんが仰向けだっだ身体を横向きにして何か考えているようでした。

「あのさ・・・今日の部活と1年6組お願いできないかな?」

「と・・・言いますと?」

「体調が悪くって・・・今日はダメそう・・・」

「ちょっと飲み過ぎましたか?」

「う・・・ん。いつもはこんなもんで具合が悪くなることなんてないのに・・・。もう・・・下っ腹が痛くってね。」

「あれだけ吐けばそうですよね。でも下っ腹・・・って、ソレ・・・胃じゃないですよね?腸の方ですか?」

「多分・・・。こんな痛み初めてだから・・・ちょっと様子見てみる・・・」

「学校の方は任せてください。でも、良くならないようでしたら連絡ください。病院に連れて行きますから・・・」

「うん。心配かけてごめんね。わたしから主任(教務主任)に連絡しておくから・・・」

この後私は玉子を使ったお粥と、冷蔵庫にあったシャケの切り身で朝食を準備し里帆と一緒に頂きました。

もちろん舞衣さんにはベッドで食べてもらいましたが、その舞衣さんの箸は進まず結局3口4口しか食べることができませんでした。

・・・ちょっと心配です。

そしてその朝食を食べている時、ちゃぶ台で向かい合わせてお粥を食べていた里帆の箸が口元で止まっているのに気づきました。それを疑問に思った私が里帆の顔を見た時目が合ったのは良いのですが、その瞬間顔を赤らめて目を逸らしました。

「里帆ちゃん?」

私の問いかけを無視するかのように黙々とお粥を食べ始めた里帆・・・

そんな姿を見て私はどこか懐かしい光景を思い出していました。

それは私が中学2年生の時の同級生だった理央と同じ・・・。

その中学2年生のある日、一度教室で理央と目が合ってしまった時以降、たびたび理央の視線が私に向けられていることを感じていました。

私は特にモテるタイプでもありませんでしたし、それまで特定の女子と仲良くなったこともありませんが・・・

結構私はそんな女子達から悩み事を相談されることが結構ありました。

それは好きな男子のことであったり、男の興味のありそうなことを聞いてきたり、伝言頼まれたり、オトコから見た髪型や容姿に関することだったり・・・

でも一番ビックリしたのは、特に仲が良いというわけでもない女子から休み時間バイク雑誌を読む私に対して掛けられた言葉でした。

「わたしってさ・・・生理重いんだよね・・・カレシ出来ると良くなるって聞いたけど・・・試しにヤッテみない?」

その女子はそんなことを言って来ましたが・・・何をヤルと言うのでしょうか?

恐らく・・・アレ?

しかも試しに・・・って、そんなに軽々とできるものではないと思いますが・・・まさか冗談だったんでしょうね?

でも・・・それまで女子からいろんな悩み事を相談されるうちに、私はオトコ扱いされていない・・・と思っていたところでのそんな提案・・・

流石に冗談だったかとは思いましたが戸惑いながらも少し嬉しい感覚でした。

そんな中、そんなたわいもない話を女子としている教室内で時折感じる理央からの視線・・・

理央はこの時男子生徒の人気がダントツな女子でしたが、どうせアタックしても玉砕・・・という雰囲気でしたので、そんな理央にアタックする度胸のある男子はいない状況です。

そんな中、実は私も理央のことは気になってはいましたが、そんな高嶺の花に手を伸ばすほど勇気はありませんでした。

でも、そんな私と理央の間に事件は起きました。それは私が中学2年生の時の正月のことです。

その時私は、KTCという一流工具を買うために郵便配達のアルバイトをしていました。

そのもそも私は理央の家というものは知りませんでしたが、年賀状をあるお宅に配達した時その年賀状の量があまりに多くその玄関のポストの口から入らなかったため、ポストの裏から入れようとしてガチャガチャしていた時、その玄関からその物音に気づいた誰かが出て来ました。

それが理央でした。しかも白いフリフリの可愛いパジャマ姿で・・・

それまで学校でボーイッシュな姿しか見ていなかった私は年賀状を持ったまま固まってしまって、それを奪い取るように理央は玄関に消えていった・・・・そんな事件です。

そして3学期が始まってからしばらくしてから理央から小さな紙切れが渡されました。

「責任を取ってください。今日は部活があませんので放課後家で話し合いましょう。」

そのメモにはそう書かれていました。

そしてその日の放課後シュークリームを買ってから伺った理央以外誰もいない理央の家・・・

そしてその理央の部屋の理央がいつも寝ているベッドの上で・・・・

「責任・・・・取ってもらうね。」

そう言いながら押し倒した私に跨って腰を上下左右に動かす理央がいました。

まるで自分の身体に何かを刻みつけるようにグリグリ押し付け、その奥底が私の先端部を擦り付けるようになり、快感というより痛みを感じる場面もあった程です。

その時の理央の表情は痛みに耐えとても苦しそうな表情でした。

「大丈夫?痛そうだからもうやめよう・・・」

という私を制してそれがしばらく続いた後、何かの拍子に理央の身体がずれた瞬間見えた大量出血・・・・

それに驚いた私のアソコが萎えてしまいお互い気まずい雰囲気に・・・

それ以降私と理央は一応彼氏と彼女という関係にはなりましたが、その時以降セックスという行為は一度もありませんでした。

この時私は中学生ながらセックスというものは、心が一つになって初めて成立するもの・・・という何か悟りに近いものを感じていて、そのセックス・・・いや理央の初めてを拗らせてしまった私自身に引け目を感じてそれ以降に進めないでいました。

そして高校進学後その理央とは自然消滅という形となるのですが、その後いつの間にが理央の彼氏となったアベちゃんという同級生の妹が私の人生を左右することになるあのあおいという小学6年生でした。

もし・・・その理央とのセックスが上手くいっていれば、その後ずっと付き合っていたと思います。そして、あおいと出会うこともなく、あおいとバイクで出掛けた時にレイプされてしまった姉さんもそんなことにはならず、そしてそのあおいが事故に巻き込まれて亡くなることも・・・

この時、理央とのセックスがうまくいってさえいればいろんなことが起きなくて済んだ・・・なんて悔やんだこともありました。

話が大分逸れてしまいましたが、そんな懐かしいことを思い出させるその里帆の視線・・・

そんな表情からは、中学2年生の私に「私に責任を取れ・・・・」と言った理央と同じようなオーラが漂っていました。

そんな中、ご飯を書き込むようにして食べ終えた里帆が箸を置いて私を見つめて口を開きました。

「昨夜は悪かった。お前の意思を汲まないで一方的に・・・これってレイプに近いよな・・・ゴメン。」

「里帆ちゃん・・・さっき里帆ちゃんは僕に謝るなって言ったよね。だから謝らなかった。だから里帆ちゃんも謝らないで・・・」

私がそこまで言うと今度は目の前の里帆の瞳から涙が溢れました。

「あのさ・・・」

「なに?」

「夏帆がおまえを好きになったのがなんとなく分かった・・・」

「でも・・・僕はそれに応えることは出来なかった・・・」

「でも・・・責任はとったよな?」

「責任・・・って?」

「夏帆をキチンとオンナにした・・・」

「でも・・・」

「今度は・・・わたしをオンナに・・・」

「つまり?」

「はっきり言う・・・昨日ヤッタお前とのセックスはただ痛いだけのセックスだった。それはわたしが望んだことなんだけど・・・」

「うん・・・」

その後、この里帆とは日を改めて二度ほどセックスをしました。

その時私の知っている限りの情報(テクニック)を里帆にレクチャーしましたが、その情報のほとんどは理央から教えてもらったものとなっています。

ちなみにその理央は現在同級生のアベちゃんの彼女となっていますが、そのアベちゃんは妹であるあおいが自分の目の前で事故に巻き込まれて亡くなってしまったのを目撃してからアッチがダメになっていました。

それでも別れずに彼女をやっている理央はすごいと思います。フニャチンだから・・・と言って切り捨てられてしまった舞衣さんの元カレの場合とは違って、アベちゃんは理央を気遣ってそのテクニックを磨いた結果かと思います。

その理央も二人のセックスを充実させようと一緒になってそのテクニックを磨いたというもので、私はそのテクニックの一部を理央から伝授された・・・というものになります。

その里帆に二度目のレクチャーをした時、その里帆から「コーチ」と呼ばれてしまったのが凄くいい思い出になっています。

その時の里帆は一度目に私がレクチャーしたものを駆使して私を責め立てて、最後には逆に私がギブアップ・・・

つまりこれって免許皆伝?

そんなことをしたのが例のモーテルになりますが・・・もちろんその施設の出入りの状況はしっかりと監視カメラに写っていて、後でその管理人の吉川さんに言われました。

「若いって素晴らしい・・・いろんな意味で君が羨ましい・・・」と。

今回のストーリーはここまでとなります。最後までお読みいただきましてありがとうございます。

作中「二十歳過ぎの処女なんてありえない・・・」というフレーズが登場しましたが、これは30年前のこの時代では当たり前に語られていたことになります。

統計上、令和の現代ではそんなことはないこととなっていますが、平成初期の時代では処女喪失は高校生で・・・遅くても二十歳前に・・・という感覚でした。ですので、高校3年生あたりの彼女と付き合っている大学生はたくさんいたということです。

現に、私の周りで高校生を妊娠させてしまった・・・という笑えない事態に陥ってしまったヤローたちが何人もいました。

そんな現代とは感覚がちょっと違っている平成初期を舞台にしているこの物語は、もう少しだけ続きますのでよろしくお願い致します。

まことまどか

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