せっちゃんの思い出

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小学生低学年のころ、ほかに友だちがいなくてせっちゃんという近所の女の子といつも一緒に遊んでいた。原っぱで花を摘んだり虫を捕ったり、まだ踏み入れてないエリアを探検したりしていた。

自分の二つ下の妹はスカートをはいてなかったからその反面で、いつも赤いスカートをはいているせっちゃんがかわいいなと思っていた。

同級生にやんちゃなケンジがいた。ときどきとんでもないいたずらをした。ケンジの家に遊びに行ったとき、縁側で一升瓶の空き瓶の中におしっこっするのにつきあわされたりした。だからケンジは苦手だった。

ある朝の通学中、ケンジといっしょになった。しょうがないのでいっしょに歩いていたら、ケンジは何を思ったか突然前を歩いていた二人の中学生のところに走って行って、「スカートめくり!」と叫んで思い切りスカートをめくり上げた。ぼくは呆然とした。

ロングスカートだったのでパンティはほとんど見えなかった。

ぼくはケンジといたことを後悔しながらどうしてよいかわからず、中学生に怒られるかもしれないと緊張して顔を赤くしていた。ケンジは得意げだった。

二人は一瞬びっくりしたが振り返ったら小学生低学年の男の子だったとわかって笑って取り合わなかった。

制服の二人が遠ざかるまで動けなかった。ぼくは無意識のうちにケンジの勇気と行動力に敗北感を味わったのだろう。それがせっちゃんを意識し始めたきっかけかもしれない。

その日以来それまでなんでもなかったのに、せっちゃんと遊ぶとき、ドキドキしてチャンスをうかがうようになった。ケンジへのライバル心が心の奥にあったのかわからない。

でも原っぱで毎日せっちゃんのひらひらする赤いスカートに注意を向けているうちに、そんなことよりスカートの中への純粋な好奇心が蓄積していった。

最初の2、3回、せっちゃんは平気で見せてくれた。でも繰り返すとだんだん見せてくれなくなった。ぼくはせっちゃんが素直に言うことを聞いてくれないのが不満でさらにその中まですべて見ないと気が済まなくなった。

それでどういう展開だったかくわしくは忘れたが、原っぱで探検中にくぼみに足を取られて仰向けに転んだせっちゃんが起き上がれなかったとき、助ける前に見せてくれなかったところを無理やり見た。せっちゃんは僕が見ているあいだなされるがままあきらめていた。ずっと見せてと言われて断っていたので無理だと思ったのかもしれない。

お風呂で普段見ている妹と変わりなかった。

確認できてぼくはやっと満足した。せっちゃんの手を握って助け起こして赤いスカートの後ろについた草をはらってあげて途中までいっしょに帰った。

その晩、母から

「もうせっちゃんと遊んじゃダメ」

と言われて、それがせっちゃんといっしょに遊んだ最後の思い出になった。

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