こんばんはマルです。
社会人3年目で広告代理店に勤めてます。
この前すっごい興奮することがあったんです。
それは最近よくあるエッチなチャットでの出来事。
俺は仕事でストレスを結構抱える性格なんで、結構な頻度でこのサイトを使います。
あまり知らない方のために簡単に説明すると、まぁチャットですからお互いパソコンやスマホでメッセージのやり取りをリアルタイムでするわけです。
ただ、そこはエッチなチャットですから、お小遣い欲しさに集まるチャットの女の子たちが男達を待機しているので、男は女の子の待機している姿を見ながら気に入った子がいれば課金してその子との会話に入れます。
誰かが会話に入ってしまうと待機している女の子は見れなくなるのですが、覗きというボタンもあってそれを押すと、誰かと会話している女の子を見ることができます。
覗きは会話には加われないのですが、会話と同じ料金は取られます。
誰にも覗かれずに二人だけで会話をしたい時は、男はさらに倍の料金を払って覗きをしている男を排除することができるんです。
女の子は覗きも含めて男が払うお金の何%かをもらえるシステムの様ですので、人気のない女の子やいろんな人に見られたくない女の子はツーショットに男を誘います。
逆に人気ある子は結構過激な事をしながら覗きも含めて沢山の男をチャットルームに引込んだ方が稼げるといった具合です。
お金のために顔まで出して、ストリップやオナニーを恥ずかしげもなく披露する女の子の多さに驚きます。
顔を隠したい子は、リアルタイムにモザイクなど無理なので、カメラアングルを考えながら画面に顔が出ない様に調整します。
このサイトにたどり着くくらいの皆様はやったことある方も多いと思いますので、説明はこのくらいにしておきます。
いつもの様にストレスを抱えた俺は一人暮らしの自分の部屋に帰って部屋着に着替えてサイトにログインしました。
俺が見るこの21時くらいの時間帯はサイトも賑わっていて、男も多いですが、待機している女の子が常時20人くらい、チャットに入っている子が同じ数くらいいます。
俺の使っているサイトはたまにイベントで本物の有名なAV女優も来ていて、そういう時はそのチャット部屋には20人は下らない数の男が入室しています。
憧れのAV女優に自分だけのためにこんにちはと言われ、自分の指示でエッチな事をしてくれるので、モテない男にとってはこの上なく嬉しいわけです。
あの日はそういったイベントが行われていました。
AV女優の部屋に男はこぞって入るものですから、他の女の子はイベントの日は男を確保するのが難しくなり、より過激にな事をしないと人数を稼げないらしいです。
俺は元々AV女優は動画で見ればいいと思う方ですから、こういう時こそ一般の女の子を狙います。
ビールを飲みながら、iPadで待機の女の子を物色していました。
待機の女の子で可愛い子を見つけては、プロフィールを見て、エッチな事NGと書かれている子をパスしていきます。
ひと通り見て、待機の女の子にあまり魅力を感じなかったので、会話中の女の子の物色を始めました。
お金はかかるのだけれど、入室している男の数を見れば、どのくらいのことをしている最中なのかが想像できます。
1分いくらという計算なので、クリックしてはエッチな女の姿を1ターン分(1分)見て閉じるを繰り返しました。
そうやって5、6人目位でしょうか。
ナミコという女の子のチャットを覗いた時です。
「ん?」
俺の目が止まりました。
顔は出していない女の子でしたが、既に薄いピンク色の下着姿を披露しており、豊かに実った乳房はブラに寄せられて深い谷間を作っていました。
と、その女の子が少しせき込んだんです。
その時に画面外にあった顔が一瞬下がり、口元が見えました。
グロスが塗られた薄い唇の下にいわゆるセクシー黒子。
「あれ…?」
俺にはこの黒子にひとり心当たりがありました。
うちの会社の経理の鳴子さんです。
鳴子さんは、いつもメガネをかけていて、書類を少し間違えただけでキリキリと怒るヒステリック美女という印象です。
はっきり言ってちょっと苦手なタイプ。
俺はイヤホンをして、少しボリュームを上げました。
男は文字で打って、女の子はそれを読んでカメラに向かって喋るので、女の子の声しか聞こえませんが、目をつぶってその声に集中しました。
同じ位置に黒子のある人なんて沢山いますから、まさかとは思っていました。
しかし、その声がどうしても俺の頭の中に残っている鳴子さんの声と一致するのです。
俺はちょっと興奮してきました。
(まぁ違ってもいいや。性格は最悪だけど確かに美人だから、これを鳴子さんに置き換えてシコろう)
下着姿の女の子に、チャットルームに入っている男達は好き放題に注文します。
『きれいな身体だね。おっぱい見せてよ』
『見たい見たい!』
『その谷間に俺のちんぽ挟んでいい?』
『ちんぽしゃぶらせてって言って♪』
思い思いの男の注文にたじたじになる女の子。
「えぇまだ脱ぐの?恥ずかしいよぉ〜」
「ちんぽしゃぶらせて♪」
出来る限りの男の要望に応えようとするところが健気で好感がもてました。
俺の知ってる鳴子さんは絶対に言わないであろう言葉です。
『ほら早く脱いでよ』
「恥ずかしいよぉ」
こんなやりとりをしばらくしていると、焦れた男が数人退出していきます。
〇〇さんが退出しました。
というメッセージが何件も続きました。
なんとも厳しい世界のようです。
でも不思議なことに5分くらい経つとまた帰ってくるのです。
〇〇さんが入室しました。
というメッセージと
〇〇さんが退出しました。
というメッセージが繰り返されます。
あるひとりの男が言いました。
『そんな勿体ぶってるとハードル上がるだけだけどね』
女の子はそれを読んで答えました。
「えぇ!困る困る。うぅわかった…じゃあ恥ずかしいけどブラとるね」
女の子は背中に手を回してホックを外し、バストトップが見えないように器用に手で抑えながらブラを外してソファの端におきました。
「とったよ…これでい?」
女の子の顔は見えないものの、恥ずかしそうにもじもじしていました。
ところが、要望を受け入れてくれた女の子に男の欲望はエスカレートしていきます。
『え?終わり?』
『見えなきゃ意味ないし!』
『早く手をどけてよ』
『巨乳!!』
とさらに次の展開を求めていきます。
そんな時、ちょっとSっけのある男も参加してきて、
『手をどけんかい!さっさと晒せや!』
と追い討ちをかけてきました。
「あーん、恥ずかしいよぉ〜…」
と言いながらたくさんの男達に押されて女の子は渋々手をどけました。
こんもりした山は垂れることなく前に突き出し、その先端には10円玉ほどの大きさの少し濃い目の茶色い乳輪、そして小豆の様な乳首が男達に晒されました。
『最高!』
『綺麗!』
『乳首勃ってるよねこれ』
と賛辞が送られました。
するとさっきのS男が書き込みます。
『手を後ろに回して胸を張らんかい。もう隠せない様に後ろで手を縛ってやる』
もちろん画面の向こう側の話ですから、実際に縛れるわけではありませんが、まぁ一種のイメプレってやつでしょうか。
「えぇ…縛られちゃうの私…」
と言いながら素直に後ろに手を持っていきました。
画面を通してみると、本当に女の子が後ろ手に縛られているみたいでした。
『ええ乳しとるやんか。よぉく見てやるからな』
男の入室は20人を超えていました。
でもこのS男にほぼ全員が今後の展開を託しました。
「恥ずかしいです…」
女の子は心からそう言っている様でした。
『ほら脚広げてやる。お前の大切なところもよく見せんかい!』
女の子は素直に後ろ手のままソファに足を乗せてM字開脚の態勢になりました。
「あぁ本当にこれ恥ずかしい…」
リアルタイムとは言え、性器を見せるのはご法度ですのでこれが限界だと思いました。
『おいおい、しっかりパンツにシミ作っとるやんけ!』
S男が言いました。
確かにうっすら色の変わった部分が見えました…。
「え!ウソ!イヤだ…恥ずかしい…見ないで!」
そう言いながらもS男のイメージプレイの世界の中にいる女の子はその態勢を保ちました。
『いいや。しっかり見てやる。他の男達もみんなお前のぐちょぐちょに濡らしたマンコを見てるぞ』
「いやん!みんなお願い!見ないでぇ!!」
女の子のそのシミはS男の言葉攻めでよりくっきりとパンツに色をつけていきました。
俺は女の子と鳴子さんをリンクさせながら、あの怖い鳴子さんがドS男に攻められてると思うことで一層の興奮を味わいました。
『オラ!パンツ脱がんかい!直接見せてみぃ』
S男はタブーのパンツ脱ぎを命じました。
女の子は戸惑っていました。
イメプレの世界に自分を置くべきなのか、現実に戻ってタブーだと言うべきなのか…。
S男とてルールは知っているはず。
『自分で考えて落とされん様に脱げや』
落とされるとは、性器がダイレクトに見えそうになると、サイト運営の監視員が強制的にそのチャットを締めてしまう事です。
女の子は戸惑いながら立ち上がり、器用に性器を手で押さえて写らない様にしながらパンツを脱ぎました。
もう女の子は身につけているものが無くなりました。
全くの全裸です。
『毛ぇ見せぇ!』
S男の要求は続きます。
俺はちんぽを片手に固唾を飲んで女の子を見守りました。
女の子が少しずつ手を下にずらして、隠毛をカメラに晒しました。
『すけべな女だ』
女の子もあまりのギリギリな要求に応えるのに必死で言葉も少なくなっていました。
『よぉし。じゃあさっきのソファの真ん中にそこにあるコーラのペットボトルを置け』
一瞬(?)と思いました。
(まさか!!)
『そのコーラでマンコを隠してさっきみたいに後ろ手で開脚しろ』
鬼かと思いました。
女の子は戸惑いながら、具が見えない様に慎重に事を運びました。
そしてなんとやり遂げたのです。
全裸で手を後ろに回して縛られた格好になり、脚を広げたのです。
コーラのペットボトルの向こうにはダイレクトに女の子のマンコがあると思うと俺は夢中でちんぽを擦っていました。
不安定に置かれたペットボトルがいつ倒れたり、ソファから滑り落ちたりするかわかりません。
このギリギリの攻めこそ興奮でした。
次の瞬間俺はあっ!っと思いました。
要望に答えるのに必死でカメラアングルを誤ったのでしょう。
女の子の顔がおでこくらいまで写し出されていたのです。
すぐに気づいた女の子は、ペットボトルが倒れない様に気を付けながら画面の上の方へ顔を隠しましたが、俺にはハッキリその女の子が鳴子さんであると確信出来てしまいました。
おもわずオナニーをやめて、スクショを撮りまくりました。
顔は隠れていてもあの鳴子さんの裸だと思うと異常な興奮を覚えてしまったのです。
鳴子さんはその後、S男にたっぷりと辱められて、オナニーまでさせられてしまいました。
その興奮が忘れられない俺は毎日鳴子さんがログインしていないかチェックしました。
会社で鳴子さんに怒られてばかりの俺は、こっちの素性はバレないにも関わらず、直接チャットに入る勇気が持てませんでした。
でも鳴子さんのログインパターンは把握できました。
毎週金曜日の20時から3時間程度入ることが多いようです。
ひと月ばかり色んな男に脱がされていいようにされる鳴子さんを見続け、そしてエッチなシーンのスクショを集めていきました。
そしてサイトで鳴子さんをみつけて2ヶ月目の金曜日、俺は鳴子さんをサイト上で待ち構えていました。
ついに鳴子さんのチャットに入る決意をしたのです。
心臓がバクバクとしていました。
(どんなキャラでいこうか…)
そして俺が待ち構えていることなど夢夢思わない鳴子さんがログインしました。
「来た!!」
鳴子さんのログインと同時に俺は鳴子さん扮するナミコのチャットに入ったのです。
『わぉ!早っ!こんばんは〜。初めましてかな?』
会社では考えられないくらい普通の女性の声で俺に話しかけてきました。
俺はiPadで打ち返しました。
「こんばんは。いつも見てますよ。今日はナミコさんを待っていたんですよ」
『あ、ありがとうございますぅ。なんか恥ずかしいな』
こんな当たり障りない会話を少しした後で、本題に入りました。
「俺、ナミコさんがすっごい好きで、とは言っても体しか知らないんだけど(笑)チラッとでもいいので顔見せしてもらえませんか?」
鳴子さんは笑いながらかわしてきました。
『ハハハ。顔は自信ないんでダメですぅ』
俺は食い下がりました。
「一瞬だけでもダメ?」
これまでの傾向から、押しに弱いことは分かっていました。
『だってココは誰が見てるか分からないから出来れば勘弁してほしいな…』
「ならツーショットならいいでしょ?」
『うーん…』
鳴子さんは困っていました。
「ツーショットなら俺しかいないしいいじゃん。ずっと見続けてきたんだよ?」
まぁその俺しかの俺が、すぐ身近な人間なんですけどね(笑)。
『えぇ…だってぇ』
「頼むよ。お願い!!!」
俺は押しまくりました。
『えぇ…わかった…じゃあツーショットなら…』
と言うことで俺はツーショットに切り替えて、バーチャルながら鳴子さんと二人になることに成功したのです。
鳴子さんが画面の上から顔を出して見せてくれました。
いつものメガネを外していて全然雰囲気は違いましたが、間違いなく鳴子さんでした。
メガネを外すと意外や意外!長澤まさみさんにそっくりであることに驚きました。
「可愛いね!!長澤まさみに似てるって言われない?」
『ありがとう…なんか恥ずかしいな。でもいつもはメガネをかけてるから似てるなんて言われないよ』
「えぇ!周りの男達は目が節穴なの?」
と白々しく誉めまくりました。
『ハハハ。〇〇さん面白いね。私会社ではかなりキツイ女を演じてるから、誰もそんなこと言ってくれないのよ』
「キツイんだ?」
『うん、かなりキツイと思う。若手の男の子にいつも怒ってるもん。本当は優しくしてあげたいんだけどさ、仕事柄職場を引き締める役割の部署だから仕方ないのよ。若いうちにキッチリしておかないとおじさんになってからその子がもっと大変になっちゃうからね』
おそらくそのよく怒られている若手の男の子とは俺。
でも鳴子さんの仕事に対するプロフェッショナルな考え方、そして本当の優しさを始めて知りました。
「でも仮にその男の子がナミコさんのこと好きだーって言ってきたらどうする?」
完全に自分の聞きたい質問をしました。
『えぇ!!ないない。そんなこと言ってこないよ。あんなにキツくしてるんだから(笑)』
と笑っていましたが、俺が返事を書いているうちにまた鳴子さんが喋り出したので、一旦打つのをやめました。
『…うーんどうするのかなぁ私。仕事とは言えこんなに厳しくしてて、結婚できなくなるのもイヤだしなぁ…。』
と真面目な鳴子さんは本気で考えている様でした。
でも考えると言うことはもしかして全くなくもない?
と思い、尋ねました。
「厳しくはしてるけど、その若手の子満更ではないんだね?」
『フフフ。そうかもね♪』
俺は鳴子さんが好きになってしまいました。
あんなに厳しくしてるのは本当に俺のことを思ってのことなんだと。
気分良くなった俺は、あの日S男に鳴子さんがされたことに興奮した事を伝えた上で、本音どう思ったのかを聞きました。
『あぁ…あれ見られちゃったんだ。沢山来てくれてたもんね。正直恥ずかしかったぁ(笑)』
照れ笑いをしながらあの時のことを思い出している様でした。
鳴子さんは続けました。
『でもねぇ…引かないでね。実はものすごい興奮しちゃったんだよねぇ。ヒヒッ♪多分私はドMなんだなぁって思った。』
(可愛い!本当に可愛い!!)
「もう一回あれやってよ。今度は俺だけのために」
『嫌よぉ〜(笑)』
でも、段々鳴子さんの扱いがわかってきた俺は、また食い下がってお願いを続けました。
『わかったわかった。まぁ今日はツーショットだしね。〇〇さん良い人みたいだから特別ね♪ちゃんと私をいじめてくれますか?』
鳴子さんに俺がこんなこと言ってもらえるなんて、今日はなんといういい日なんだろうと思いました。
「これからナミコさんの身体をたっぷりいただくからね。」
と言って俺は鳴子さんを俺のイメプレの世界に誘いました。
イメプレ中は俺の要求に対して鳴子さんは従順に従ってくれました。
スクショも忘れずに沢山撮り続けました。
服を一枚一枚脱がせ、パンツ一枚にしたところで俺はようやく気付いたことがありました。
(あ!コーラがない!)
決め手となるコーラがないのです。
あの興奮が味わえないと絶望した時、鳴子さんから思いがけない言葉が。
『今日はこの350ミリのお茶しかないんだよね…大丈夫かなぁ…』
大丈夫かなぁとはもちろん俺に対してじゃなく、運営サイドに落とされないかどうかと言う話です。
『ま、やってみるか!』
案外男前な鳴子さんの言葉に甘えました。
鳴子さんはちょこんとソファに350のペットボトルを置き、手を後ろにして大胆な開脚を見せてくれました。
ツーショットである事と、顔を隠す必要がないこと、そして俺に対する安心感でこの前より大胆になれたのだと思います。
「ナミコさん。数ミリずれたらナミコさんのおまんこ俺に見えちゃうよ」
『あぁん♪そんなプレッシャーなこと言わないでよぉ。
体が震えてペットボトルが落ちちゃうじゃない』
「いやぁその前に、お茶だからペットボトルの向こう側が見えちゃいそうだよ。」
『やめてよぉ…ホントに?』
「へぇ。ナミコさんのおまんここんな風になってるんだぁ。」
『嘘でしょ?見えてるの?見えてないわよね?』
「さぁねぇ…どっちだろうねぇ」
『もぉ〜〜やめてよぉ〜〜』
俺はスクショを撮り続けました。
不安げな表情を浮かべた鳴子さんの顔がたまらなく興奮したのです。
「すけべだねぇ鳴子さん」
鳴子さんが驚いた顔でビクッと反応。
その途端ペットボトルがゴトっと床に落ちました。
思わず剥き出しになったおまんこを俺はスクショ連発しましたが、すぐに過ちに気付いて青ざめました。
鳴子さんという本名を打ってしまったことに気づいたのです。
本名を書かれた鳴子さんはそりゃあ驚いたに違いないでしょう。
5秒後チャットは運営によって落とされました。
画面から鳴子さんが消されました。
とても気まずい突然のお別れです。
鳴子さんに至っては気が気じゃなかったことでしょう。
なんせずっと話していた相手が教えてもいない自分の本名を知っていて、それが誰なのか分からないんですから。
月曜日会社に行くと、鳴子さんはあからさまに仕事の精細を欠いていました。
何かに怯え、いつもの強気な鳴子さんがナリを潜めていたのです。
名前を呼ばれればビクッとし、書類の間違いがあってもいつもの勢いがなく、
「ココ直してもらえますか?」
と言った具合です。
目に見えて弱っていました。
実はいい人と知ってしまった俺はいたたまれなくなって鳴子さんの席に行って周りの人に気づかれないようにこう言いました。
「鳴子さん。すみません…コーラにしますか?お茶にしますか?」
鳴子さんは驚いたように俺の顔を見て、ふぅっとひと息ついて、いつもの眼鏡をサッと外して全てを悟ったように言いました。
「そっか…。おいで」
席を立ち上がって俺にそう言うと、空きの会議室に私を連れていきました。
鳴子さんは俺に背を向けて窓の方を向いて、しばらく沈黙した後で重たい口を開きました。
「…で?どうするつもり?」
仕事モードとチャット空間の間を彷徨うかのような微妙なニュアンスの喋り方でした。
声が微かに震えていた気がします。
それは怒りなのか、恥ずかしさなのか、それとも不安なのか…。
俺は答えました。
「あの…黙っていようと思えば黙っていられました。でも今日の鳴子さんを見ていて…その…見てられなくて…あ、でも俺のせいなんですけど…あの…」
ふぅとまたひとつ大きな息を吐いて鳴子さんは言いました。
「そっか…ありがとう。気遣ってくれたのね。誰かにこのことは?」
「言ってないです。」
「そっか…。よし、わかった。何して欲しい?口止め料として君に何かしてあげる。一緒にホテルに行けばいい?それともお金?」
鳴子さんが無理してそんなことを言っているのは手に取るようにわかりました。
俺は言いました。
「いや。鳴子さんが欲しいです。」
鳴子さんの目が泳ぎました。
「それは一体どう言う…」
「そう言う意味です!鳴子さんを彼女にしたいです。」
鳴子さんの顔がみるみる赤くなっていきます。
「キミ正気?私は仕事では君にあんなにキツく当たって、プライベートではあんなことしてる最低な女なのよ?」
「はい。初めは苦手な人だと思いました。でも金曜日にあそこで二人で話して、鳴子さんの本当の優しさとか真面目なとことか知って好きになりました。仕事で無理してるからこそ、あんな事だってしたくなりますよね。だからこれからはサイトじゃなくて俺でストレス発散してください」
逆光であまり顔が見えませんでしたが、鳴子さんが少し涙ぐんでいるように見えました。
「そっか…。でも付き合うと言うことはお互い対等なのよ?キミにできるの?」
「はい。押しに弱い鳴子さんを逆にたっぷりいじめてあげますよ(笑)」
鳴子さんはクスッと笑って言いました。
「わかった…キミには勝てなそうだね。じゃあ私からも改めて…私の彼氏になってくれますか?」
「はい。もちろん喜んで。」
会議室で抱き合いながらキスをしました。
「あ、でも忘れちゃダメよ!仕事では私はキミより立場が上だから!」
俺も答えました。
「心得てますよ。ただ忘れないでくださいね。昼間やられたその分は夜にキッチリやり返しますからね」
鳴子さんはにっこりと笑って会議室を出て行きました。
事務所に戻ると、
「〇〇君!またこれ間違えてるじゃない!一体何回言ったらわかるのよ!そんな事だからいつまでたっても一人前にならないのよ!大至急直して再提出しなさい!!」
いきなりエンジンのかかった鳴子さんに叱られました。
事務所の雰囲気が一気に引き締まりました。
周りの社員は豹変した鳴子さんを怪訝な表情で見つめていました。
付き合い出してからの鳴子さんは夜の為に俺のストレス貯金を沢山するつもりかわからないですが、以前以上に厳しくなった気がします。
俺の上司がボソッと言いました。
「あんな強気な女をどんな男が落とすんだろうねぇ…」
俺は心の中で返しました。
「たっぷり辱めてくれる俺みたいな男ですよ。」と。