【俺と沙織 番外編】茜色の摩周湖で(最終回)

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「来れて良かったです!ありがとうございます、みっちゃん♥️」

私は、早見沙織。25歳。

とある生保本社の総合職で、忙しい毎日を送っている。

「、、、その、中途半端な丁寧語、やめない?」

本州と違って、まだ、冬の色を濃く纏う北海道で、微妙なツッコミを入れるこの人は。

みっちゃん(=後の旦那様)。

ちゃん付けで呼んじゃってるけど、私の三学年上の大先輩。

とっても安心出来る穏やかさの中に、子供っぽさと激しさを併せ持つ不思議な人。

油断すると、蜘蛛の糸みたいに絡まられて離れられなくなりそうで怖い。

「沙織さん、今日は特別綺麗だね!」

「沙織と呼んでください。あの夜は呼んでくれたじゃないですか。」

「それと、どうせ普段は子供っぽいですよ~だ。」

「そんなことないけど、取り敢えずその敬語も辞めてよ~。それこそあの夜はタメ口だったじゃない。」

「あ、あの夜は、本当に余裕が無くて」(汗)

実は、かなり悩んだ末に、今日の旅行は髪を下ろしてきた。

多分、私が一番大人っぽく見えるはずの髪型。

初めてこの人に抱かれたときの髪を下ろした姿に似せて。

あの、本当に私の世界が変わってしまったような初夜から、約1ヶ月。

実はあれから一度も抱かれてない(汗)。

まあ、GWまるまる旅行と言う大計画の実現の為にお互い仕事優先やむを得ないと割り切った私達は、デートを思い切ってランチデートに変えた。

旅行の打ち合わせを兼ねたランチデートはとても楽しかったのだけと、私は正直、みっちゃんの顔を見るたびに体が疼いて切なかった。

ランチデートのたびに、何でこの人、平気そうな顔してるの?って、ちょっと憎らしくなったくらい。

でも!頑張ったかいがあって、この旅行は二人きりを満喫出来るはず!多分(汗)。

羽田から旭川空港にアクセスした私達は、明日の目的地の富良野入りの前に、旭川で宿を取り、寿司屋で夕食を楽しんでいた。

もっとも私は、夜これからのことを考えるとドキドキして自分で「10代の小娘かい!」ってツッコミを入れたくなる。

「痛くなかった?」

「え?」

「あの日の挿入」

みっちゃん、、、何でそんなに苦しそうに聞いてくるの?捨てられるのを恐れている子犬みたいな顔で。

ベッドではあんなに王様なのに。

「すみません。覚えてません。」テヘッ

「ええっ!?」

「途中から、記憶が飛んじゃったので。物凄く気持ち良かったような気もするんですけどね。」

「記憶が?」

「ですから今日はリベンジなんです。今日こそ記憶にとどめなきゃ!」

「ぷぷっ」

「な、、何ですか~」

「そうか!そう言えば寝言も言ってたしな~」

「ななな何ですか!私、何言ったんですか!」

「内緒!」

それとね、とイタズラっぽく、みっちゃんは耳元でささやく。

「記憶を残すのは、多分無理だよ。沙織の弱点は前回で把握したからね、今日も狂っちゃうよ沙織は。」

「な!」

ここで沙織呼び~?体の中心が熱を帯びてくる。

「行こうか?」

「はい」

ふらふらとみっちゃんにしがみつきながら、

行き際に私はみっちゃんにお願いした。

可能だったらあの前戯はほどほどに挿入して欲しいと。

あの狂おしい前戯は、荒々しくて、気持ちが良すぎて怖いと。

みっちゃんは、一瞬目を見開いたあと、優しくうなずいた。

「今夜は優しくするよ。約束する。」

みっちゃん嘘つきでした。

私の弱点は本当に把握されていたみたい。

長い長いディープキスのあと、みっちゃんは、前回と違って、正確に私の急所をなぶってくる。

乳首、

クリトリス、

蜜壺。

体中が、どんどん白い快感に塗り替えられていく。

本当に怖いほどの快楽に、私は泣き叫びながら、挿入を懇願し続ける。

みっちゃんは、逝かせてくれない。

逝く寸前のところで私は狂い続けて。

長い長い時間。

気がつくと私はみっちゃんの腕の中で荒い息をしていた。

「あ~ん、優しくするって言ったじゃないですか~。」

「駄目です!駄目です!駄目駄目!あ~ん!」

さっきとは打って変わった優しい指使いで、みっちゃんが私の乳首を転がす。

逝っていない私は過敏に反応してしまう。

涙目でいやいやと体をくねらせる私の唇を唇でふさいで、

ぬぶっ

「ーー!」

とうとうみっちゃん二度目の挿入。

私は一瞬で気をやりそうになる。

「あん、あん、あん、あん」

ゆっくりとした優しい抽挿。

「あん、あん、みっちゃん、、大好き~」

「沙織」

「あ、あ、あ、あ!」

「沙織、愛してる。また壊しちゃって良いかな?」

快感で塗りつぶされて回らない頭に初めての夜のあの麻薬のような快感が思い出される。

「壊して!お願い!!あ~!」

ずん!!強烈な何かに串刺しにされて、私はまたそこからの記憶が無い。

やっぱり麻薬のような快感に蹂躙される体。

その離れられない快感だけを体に残して。

私は今日も白い闇に飲み込まれた。

もう、駄目。

朝、みっちゃんの腕の中で目覚めた私。

みっちゃんはまだ夢の中。

でも、私はみっちゃんの朝立ちしたベニスを見て狂った。

ふらふらと騎乗位で挿入して腰を振ったところまでは覚えている。

腰を落とした瞬間、ずん、と貫かれる強烈な感触が走って、

気がつくと、私はみっちゃんに貫かれたまま、

みっちゃんの胸の中で優しく髪を撫でられていた。

私とみっちゃんの下腹部は、私の潮でびしょびしょだった。

布団で身を隠して罵倒する。

「みっちゃんのばか~。」

「俺のせいかよ!」

刺さったベニスは自分の意思では抜くことが出来ず、みっちゃんに抜いてもらった瞬間、快感で再び狂いそうになるのを何とか抑えて。

私は布団に包まって、恥ずかしくて恥ずかしくて、みっちゃんに八つ当たりをぶつける。

「みっちゃんのベニスがいけないの!私に見せないで!!」

「これ?」

「あ、、、う、、、」

「咥えてごらん?」

ふらふらと咥えにいってしまう私、頭が体がおかしいよ~。

みっちゃんのベニスが愛しい。

私は優しく咥え込み、そして、、。

ガリ

「痛って~!!」

「!!?」

百年の夢が今覚めた。

「みっちゃん、ごめ~ん。」

「いや、無理にフェラさせた俺が悪かった。」

私達は、旭川動物園に向かっている。

みっちゃんの歩き方がちょっとおかしい。

「こりゃ、今日は使い物にならないかも」(涙)

「え~!?」(汗)

「大丈夫、沙織は、クリトリスできっちり逝かせてあげるよ。しっかり焦らしてからね」(笑)

「みっちゃん、それ、いじめだよ~」(涙)

昨夜の成果か、全く敬語は出でこない。

みっちゃんは、ナチュラルに私のこと、沙織呼びしてるし。

一歩、仲良くなれたかな?

でも、私、何で毎回気絶しちゃうんだろう?

「コッコッコッコ~。」

私は、ふれあい動物園で、鶏に話しかけた。

「楽しい?」

ニコニコ笑うみっちゃんに顔がほてってしまう。

「、、、どうせ子供っぽいもん!」

拗ねる私をドゥドゥと慰めなから、みっちゃんは私に軽いハグをする。

その瞬間、下腹部ううん私の子宮がはね上がって逝きそうになった。

私、全身が性感帯になってる!?

私、これからどうなっちゃうの?

その日の夜、みっちゃんは挿入して来なかった。

その代わり、、、みっちゃんの指は、私の乳首とクリトリスと蜜壺の中のクリトリスの裏のざらざらしたところに取り憑いて、私をさんざんに弄んだ。

もう何を叫んだのかわからないほど、私は狂わされて、初めて、初めてみっちゃんに前戯だけで逝かされ、やっぱり私は気を失った。

翌日、抱き合って寝ていた私達だけど、私のガウンはしっかり整えられていて、みっちゃんは持参のパジャマ姿。

かろうじて理性を保てた私。

私、エッチになっちゃってる!?

もぞもぞとみっちゃんの懐に潜りこんだ私。

みっちゃんはまだ夢の中。

「大好きだよ、みっちゃん。好きすぎて怖い位。出来ればずっと、、、」(涙)

「うわぁ~、綺麗~!」

霧の摩周湖への到着は、夕方になっちゃったんだけど、良かったのかもしれない。

湖は、夕日を受けて一面の茜色。

「奇跡のように綺麗だね~」

「沙織」

「みっちゃん?」

みっちゃんがゆっくりと私を抱き締めてくる。

「沙織に会えて良かった」

みっちゃんにしては珍しい、くぐもった声。

「私もだよ、みっちゃん」

「神様に感謝だな」

「その神様が、A男先輩の姿をしてるのが、

なんだかな~だけど。」

違いないと二人でひとしきり笑って。

みっちゃんが唇を合わせてきて、私が答えて、長い長い時間が流れて、夕景も終わりに近づいてきて。

「沙織」

「ん?」

「結婚しよう」

「、、、あ」

「ずっと一緒にいてください」

「、、、あ、ああっ!」

それは今日の朝、私がみっちゃんの胸で呟いた願い。

「駄目かな」

「、、、、」

「、、、、」

「駄目なわけ無いじゃないですか~!!」

摩周湖そばのお宿で、寝物語に私は聞いた。

どうして私なんですか?と。

「動物園で無邪気に鶏に話しかける沙織を見て、この人しかいないと思った。」

「な、何ですか~それ!」

「きっと色んなことがあっただろうに、純真な心を失わない、君が好きだ。」

みっちゃん、私も大好きですよ。

「沙織は?」

「そんなの!そんなのいっぱい有りすぎて答えられないよ~。」

みっちゃんは、それを聞いて子供のように笑って

「じゃ、今から寸止めセックスで沙織の本音を聞き出しちゃうね~。」

「待って待って、話すから、ああっ!駄目~。」

【俺と沙織】の物語は、これでおしまい。

現実は、もっと残酷で、その分色鮮やかで。

でも、物語の二人には幸せなままでいて欲しいと思います。

初めての、拙い昔語りに、長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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