人の第一次性徴というのは生まれて直ぐに分かる。要するに、アレがあるかないかである。
では、第二次性徴はというと、人によって時期は多少異なるが男子は11歳頃から、女子は10歳頃から発達が見られる。
二次的性徴の段階として、男子においては精巣容量の増大から始まり、陰茎増大、陰毛発生と進んでいく。
女子においては乳房の発達から始まり、陰毛発生,初経と進んでいく。
二次的性徴は子供から大人の身体になる期間であり、それと同時に心の変化も訪れる。
いわゆる思春期と言うやつだ。
当然だが義孝と真理の兄妹にも、思春期が訪れる。
義孝は小学4年生の終わり頃に夢精を経験し、それがきっかけで小学5年生からは義孝と真理に部屋が与えられ、二人は別々の部屋で寝るようになった。
実はそれよりも一年ほど前から、義孝は少しの刺激で勃起する自分の下半身が恥ずかしくて、それまで家族や兄妹で入っていたお風呂にも一人でしか入らなくなっていた。
他人に身体を見られて恥ずかしいという心の変化は、義孝と時を同じくして妹の真理にも生じていた。
真理は小学3年生になった頃、自分の身体の変化に気がついた。
乳頭がぷっくりと盛り上がり、たまに擽ったく感じる時もあったからだ。
それから半年もすれば乳頭周辺は更に膨らみ、女性特有のおっぱいを形成し始めていた。
そして、その頃から真理は子ども用のハーフトップブラを着用するようになる。
義孝はお風呂上がりの真理がハーフトップブラを着用している姿を見て、妹の身体の変化を知ることとなった。
小学5年生になった義孝は、自分の部屋が与えられたことで新たな行為を会得する。
マスターベーションだ。
その行為の“おかず”は妹…ではない。
身近にこんな美少女がいるのに残念なことだが、義孝は中学2年生、真理が中学1年生になるまで妹に対して性的興奮を覚えなかった。
では何が“おかず”になったか…
11歳の義孝に性的興奮を与えたのはパンチラに代表されるチラリズムだった。
特に同級生のその瞬間は最高に興奮した。
当然、同級生の女の子たちも思春期の真っ只中で、スカートの人は小学生でも中に体操服の短パンを履いて直接下着が見えないようにしていた。
なので、容易にパンチラに出くわすことはなかった。
しかし、全くなかった訳ではない。
昼休み、掃除の時間は女の子のパンチラを狙うには絶好のタイミングだった。
そのうちの一人が楠木綾だ。
『楠木綾』パンチラ編
綾はスカートが好きだった。
この日もお気に入りの迷彩柄のスカートと文字がプリントされた白色のTシャツを着て登校した。
内気な性格でインドア派だった綾は、昼休みが来ても外では遊ばず、仲のいい友達と3人で教室で折り紙をしたり編み物をして遊んでいた。
ただ、手元に集中すると脚への意識が薄くなるのが綾の癖であった。
内気な性格やインドアと聞くと、可愛くないのでは?
と思うかもしれないが、全く違う。
むしろ反対で、学年でも指折りの可愛さだ。
少し古いが髪型をボブにした広末涼子という感じ。
今日も昼休みになると、いつものメンバーで友達の席を囲み編み物を始めた。
・・・
この日の義孝は朝から体調が良くない。
実は、夏風邪を引いたようで微熱があったのだ。
いつもなら休み時間になると直ぐに友達と遊ぶ義孝も今日ばかりは机に突っ伏していた。
遊べない日は一日経つのがいつもより長く感じた。
やっと午前の授業が終わり給食の時間が来る。
こんな日に限ってパン。
気分ではなかったが食べ終えた。
すると、待ちに待った昼休み!のはずが、この日ばかりは憂鬱な昼休み。
友達のみんなは我先にと教室を出て校庭に出ていく。
ドロケイをするのだ。
義孝は、10〜15分経つと机に座っておくのも辛くなり、給食の香りが残る教室を避けベランダに出た。
友達がしているドロケイを見るだけだが、そうして外の風を感じていたほうがよっぽど教室で机に突っ伏しておくよりマシだったからだ。
・・・
綾は昼休みになったというのにクラスに残っている義孝を不思議に思っていた。
いつもなら外に遊びに行っていないからだ。
何故?
そう思ったが、普段からよく話す訳でもなく何と声掛けて良いのか分からない。
なので、義孝のことは気になるが友達と編み物を始めたのだった。
編み物を始めて10〜15分経った頃、ガガガっと椅子を引く音がした。
そのため、綾は編み物をするために落としていた目線を上げて音がした方へ視線を送る。
すると、義孝が席を立ちベランダの方向へ歩いていっている途中だった。
綾の視線はそのまま義孝を追った。
義孝はベランダに出た後、右往左往しながら、ベランダの出入口近くに座った。
そして、外を見ている。
義孝が座ったその位置は、丁度綾の真正面に当たるところだった。
それから約5分間、綾は編み物をしながらも視野に入ってくる義孝についに声をかけた。
「ねぇ?義孝くん!」
・・・
ベランダに出た義孝は座る場所を探していた。
なるべく一人になりたいと思い、出入り口付近は避けるつもりでいたが、そこ以外は朝顔の鉢が置かれていて座れそうにもない。
そのため、仕方なく出入り口付近に座った。
それから、校庭にドロケイで走り回る友達を見つけ、ボーっとその様子を眺めていた。
すると
「ねぇ?義孝くん!」
と突然、教室の中から自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
義孝は教室に顔を向け、声のした方向に視線を送り声の主を探す。
顔を右に約90度回したところで自分を見る視線に気がついた。
その人は普段話したこともない人で、何故呼ばれたのかも心当たりない。
ただ、その人のことは可愛いなと思っていたので驚いた。
視線が合うと相手は微笑んでいて更に続けた。
「なんで今日は外に行かないの?」
「あぁ…ちょっと風邪引いてて…」
実はこの頃の義孝は妹、親類以外の女の子と話すのが苦手で、こんなふうに一対一で話すと直ぐ緊張して顔が赤くなっていた。
「あっ、そうなんだ…保健室行かなくても大丈夫?」
「うん、そこまでないから」
「一人で行きづらかったら、一緒に行くよ?」
「ううん、ありがとう。でも本当に大丈夫だからw」
義孝は本当は保健室に行って寝ていたかったが、男がこのくらいで保健室?ましてや女子に付き添われてなんて恥ずかしすぎると、その提案を受け入れられなかった。
義孝は話のついでにと言うわけではないが、せっかくの話す機会なので、教室で遊んでいる人達は何をしているのか?以前から気になっていたことを聞いた。
「いつも、何して遊んでるの?」
「えっ?今は編み物してるけど…色々w」
「へぇー編み物!凄いね!」
義孝はそんなふうにして綾と会話を始めたが、会話が進み緊張が解れてくるとあることに気がついてしまった。
見えてる!
そう、義孝は綾の迷彩柄のスカートと太ももの奥に白いパンツが見えているのに気づいてしまったのだった。
無駄に目の良い義孝はパンツにできたシワの形までよく見えた。
綾が少し前かがみになると脚が開くため、その度にバレないようにその景色を脳裏に焼き付ける。
・・・
綾は義孝に話し掛けた後、義孝が自分達の遊びを聞いてきてくれたことが嬉しかった。
それは、テストの成績が良くてスポーツも万能だった義孝はクラスの人気者で、休み時間になると男女から声が掛かるような人物。
そんな義孝は決まって外に遊びに行っていたため、自分達のことには興味がないと思っていたからだ。
綾は隣に友達が2人いたが、自分が多く会話をしていたため、義孝を独り占めした気がして気分が高揚していた。
綾は自分の話をじーっと私を見て聞いてくれる義孝に好感を持つ。
時々、義孝の視線が下にズレるが気に留めなかった。
まさか、こんなに真剣に話を聞いてくれる人が自分のパンチラに夢中になってるなんて思わなかったからだ。
しかし、綾の期待を裏切り義孝の今日の“おかず”は綾のパンチラになった。
更に、今日の綾の下着の色は義孝の友達にも共有され、次の日から短パンを履かない綾のパンチラは男子から狙われる羽目になった。
次回『楠木綾』イタズラ編