隣町の会場。
俺は初世が受験するトライアウトの会場に到着し、入場料を支払ってから体育館内に入ろうとする。
しかし、その前に個別の更衣室へと案内され、覆面の着用と鍵付きのロッカーにスマートフォンなどを含めた私物全てを入れるように命じられた。
幾分おかしな印象は持ったものの、愛する初世との再会を強く望んでいた俺は指示に従い、覆面を着用して個人を特定されない格好で体育館に入る。
そして覆面着用とか海外で名の知られていない団体ということもあり、小規模な体育館でも観客はまばらという状況であった。
(こんなんじゃ、やるだけ赤字だろう…)
主催者の心配をしていると、初世を含めた数名の女子レスラーが入場。
スクワットや腹筋、ランニングを行ってから、軽めのスパーリングをするレスラーたち。
しかし、素人目に見てもあまりにも軽いメニュー。
これなら40代後半の俺でもこなせると思う程の内容であった。
開始から40分程度で、一旦女子レスラーは各々の控室へと返される。
それから一部でもめ事のような声が聞こえた後、何人かの女子レスラーが会場を後にした。
(合否の結果は後日連絡するということだろうか?)
少し不審に思っていると、初世が先ほどと同じ上下のジャージ姿でリング上に入ってきた。
その後に続き、今の俺と同じく覆面をかぶった4人の練習生らしき男がリングに登場。
直後に今回観客が俺を含めて8人だけなのは、童貞の男であることとビューティーアマゾネス(潮口初世)のファンであるということが基準になっているということを聞かされる。
どういう展開になるか、以下の説明がなされた。
・8人の観客はリング下に待機し、オチンチンを出した状態で初世の試合を観ること。
・4人の練習生は4ヵ所のコーナーに待機し、ブーメランパンツ1丁で彼女と試合をする。
・オナニーをするのは自由だが、射精したら体育館から去ること。
・男全員射精した時点で終了。
・又は練習生4人又は潮口初世のどちらかが全員フォール、ギブアップ、KOされた時点で終了。
・射精の内容によっては、ご褒美がある。
そして潮口初世がコールされ、彼女はジャージを脱ぎ捨てる。
「おおーー!」
男全員から感嘆の声が上がった。
なんと、初世は俺と身体を重ねた時と同じ上下黒のセパレートビキニ、白のハイソックス姿になったからだ。
ボディーチェックを終えてゴングが鳴ったが、早くも男全員がオチンチンをフルに勃起させていた。
リングを見ると、男の練習生4人は身長181cmの初世よりも背が低い。
その中の一人が彼女と組み合うが、キックを食らった衝撃で膝をつき、一方でオチンチンを脈打たせている。
初世の下半身を見てムラムラしたのか、そのままビキニに顔を密着させ、両手でお尻を触り始めた。
「何するのよ、変態!」
そう言って彼女は男の下腹部を蹴る。
その時、シューズが男のオチンチンに触れたのか
「ああっ、ダメ、出ちゃう!」
2分もしないうちに、1人目の練習生はあえなく射精してリングを降りた。
時を同じくして、観客の1人が射精してしまい、彼も体育館から去っていく。
合計10人が残った状態で二人目の練習生がボディスラムで彼女を投げ、そのまま覆いかぶさった。
「オッパイの感触が素晴らしいです…」
そう言いながら、極限まで勃起したオチンチンの尖端を彼女の前に晒した。
「スケベ汁垂らしちゃって…悪い子ね」
初世は男の亀頭を手で刺激してから、ビキニで覆われている秘部を男の尖端へと近づける。
「あっ、ああっ、もう、我慢…しきれない」
二人目の練習生もあえなくイッてしまった。
三人目の練習生に初世がジャンピングニーパッドを見舞い、コブラツイストを掛けている所でリングサイドのギャラリーのうち二人が射精。
残るは練習生2人と5人の観客。
そうこうしているうち、練習生と初世がリング内でもつれて場外に。
どさくさに紛れて上から初世の唇にキスをしようとすると
(バチーーーン!)
女子バレー仕込みの強烈なビンタが飛び、練習生は場外でダウン。
そのまま初世が上にのって攻撃を加えようとすると、練習生はあえなく射精。
しかしこの時、同じサイドにいた童貞の観客2人が初世の身体を触り始める。
観客2人は愛する初世の身体の感触で激しく興奮したが、彼女も必死の反撃をしたことで身体を離すことには成功。
一方の観客2人は射精してしまい、体育館から出て行った。
1人の練習生と俺を含め3人の観客のみが残った状況。
ここで突然アナウンスがあった。
この後、初世が練習生に技をかけ続け、練習生は一切の攻撃・反撃はしない。
いわゆるSMプレイでいうところの格闘技プレイで、やられ役のM男は一切反撃はしないのと同じことだ。
その様子を見ながら3カウントかギブアップ、KOされるあるいは練習生が射精するまでの間、射精を我慢できれば初世と対戦できるということになった。
最愛の彼女と対戦するのも悪くないと思っていたが、果たして持つだろうか?
初世は再開した試合でエロい技を繰り出していく。
ヒップアタックから脚で首四の字を掛けると、相手だけでなく観客も極限までオチンチンをモッコリさせる。
汗で蒸れたハイソックスの匂いを嗅いで、ブーメランパンツを脈打たせている男。
その一方で、観客の一人は我慢できずに射精してしまった。
やはり初世のエロティックなビキニ姿と官能的な技は、童貞には刺激が強すぎると言ったところか。
「初世さん、もう、我慢…しきれないです」
男はハアハア言いながら、股間に顔を密着させる。
反撃は出来ないルールだったが、そのまま手でオチンチンをしごき、あえなくイッてしまった。
それと同時に、もう一人の観客も我慢しきれずに射精してしまい、残ったのは俺だけとなった。
しかし、俺もまた射精寸前までオチンチンがビンビンになっていたのである。
幸いなことに、いったん休憩が入って互いにシャワーを浴びる時間が出来た。
1時間後に身体を綺麗にしてからリングに戻り、俺は初世とシングルマッチを行うこととなったのである。
シャワーを浴びながら、おれはペニスを念入りに洗っていく。
もしかしたら試合中に、彼女に童貞を捧げることが出来るかもしれないと思ったからだ。
一通り体を洗い、用意されたブーメランパンツをはこうとした時、先ほどの体育館のある方角から数多くの人が入っていく混雑した音や怒号が聞こえ始める。
(いったい何事なんだ…)
今度は数台のパトカーがやってくるサイレンの音が聴こえた。
ただならぬ空気を感じ取った俺は、覆面はつけずに会場に来た時と同じカジュアルな服装に着替える。
着替え終えたタイミングで、ドアを叩く音がし始め
「誰かいるんですか?警察の者ですが」
と声が耳に入ってきた。
「はい」
と返事をし、俺はドアを開ける。
署まで来てほしいということで、頷いてから警察官に付き添われ、パトカーに乗せられてから最寄りの警察署へと移送された。
取り調べを受けるうち、今回のトライアウトは実は詐欺で、隠し撮りをした映像や画像を販売し、不当に利益を得たりレスラーをだましたりする計画だったことがわかってきたのだ。
しかも黒幕は素行不良で解雇された元プロレスラーやスタッフ、振り込め詐欺にも関わったことがある連中だったようだ。
つまり、初世もギャラを貰ったり試合が出来たりという言葉に騙されていたことになる。
俺は正直にありのままを話したことで、夜までに解放された。
警察署を出てすぐ
「あなた、もしかして…」
声がする方を振り向くと…離れてからもずっと想い続けていた潮口初世が立っているではないか!
再び俺と初世の運命の歯車が動き始めた。