「先輩…寂しかったです…」

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前回までの評価・コメントを頂けた方々、この場を借りてお礼申し上げます。

また前回からの投稿がかなり遅くなってしまい申し訳ありません。

ここまでの話を整理する為に、改めて人物紹介。

「私(マコト)」…当時高校2年生。見た目普通。体格も普通(170cmくらい)。

「エリ」…私の彼女。同じ高校の1年生で同じ部活。顔は今で例えると日○坂46の金村美○に似ている。身長155cmくらいで色白・スレンダー・貧乳。リナに”エリツィン”というアダ名を付けられる。

「リナ」…私の中学からの同級生で同じ部活。彼氏持ち。世話焼き。

「トシさん」…トシユキさん。私の叔父で”人生の師”。真面目なことから下ネタまで色々なことを教えてくれる。

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二人の将来の為にこれからはエリと一緒に頑張ろうと話し合った日の夜、トシさんに電話をすると食事に誘われたのでお供する事にしました。

「…というワケで、エリもトシさんの下で勉強出来ないかな?」

「…エリちゃんと話って出来るか?お前も含めてどこかで飯でも食いながら。」

「エリにも教えてくれるの?」

「別に教えるのは構わないけど、俺は”お前の話の中のエリちゃん”だけしか知らないから実際に本人と話してみたい。」

「…分かった。」

「エリちゃんも良いけど、お前の進路は決まったのか?」

「それなんだけど…”沢山金を稼げる所で働きたい”っていうのは決まってるんだけど、具体的には決まらなくて…」

「そんなに金が欲しいのか?」

「この前トシさんが人生で必要になりそうな金の話をしてくれて、必要な分は大体分かったけど…エリと結婚した後も何が起こるか分からないし、出来るだけ沢山稼ぎたいんだ。」

「それに今までずっと俺を想い続けてくれたエリをガッカリさせたくないし、だからエリがみんなに自慢出来るくらいの凄い男にならないと…」

「…そうか。じゃあまた連絡する。」

後日トシさんから連絡があり、私はエリといつもの喫茶店に行きました。

「あの…よろしくお願いします…」

「あ~緊張しなくて良いよ。」

「…はい…」

「う~ん…じゃあまずはコイツとの馴れ初めでも聞かせて貰おうかな。」

「え?」

「いや、この前初めて会った時に”何でエリちゃんがコイツを好きになったのかな~?”って思ったのと、緊張をほぐすにも良い話題かなって思ったからさ。」

「…分かりました。」

エリは小学校時代まで遡り、私との出会いと付き合うようになった経緯を説明しました。※3話目参照

「…それで二人の為の事なら先輩だけ頑張らせるなんておかしいと思ったんです。だからトシさんが良ければ私も勉強させて欲しいです。」

「う~ん…そうか…」

「…ダメですか?」

「いや、良いよ。そのつもりで呼んでるワケだし。」

「本当ですか!?ありがとうございます!」

「じゃあ早速だけど君の事をもっと教えてくれる?君の事がよく分からないと”君に教えなきゃいけない事”も分からないから。」

そう言うとトシさんはバッグから紙とペンを出して話を始め、

・エリの家庭環境

・学校での成績

・エリは将来動物関係の仕事をしたい事

等を聞いていき、それを書いていました。

「”動物関係”って飼育員とか研究員みたいなヤツ?」

「そうです。動物が好きだから、将来は動物と関われる仕事がしたいです。」

「う~ん…そうか…。」

「…変ですか?」

「いや、全然変じゃないよ。ただ”中々割りに合わなさそうな仕事だな”って思って。」

「割りに合わないんですか?」

「昔そういう関係の人と話した事があるけど、”キツイ上に給料も大して貰えない”って聞いた事があるからさ。」

「…大丈夫です。」

「私のお父さんが死んじゃって今の家に引っ越してきてから、お祖父ちゃんが落ち込んでいる私を元気付けようとしてくれたんです。」

「でもどうすれば良いのか分からなかったみたいで、それでも私を元気付けたいからお祖父ちゃんも好きな動物園に連れて行ってくれたんです。」

「それからしばらくは毎週のように連れて行ってくれて色々動物の説明をしてくれたんです。」

「そうして貰ってる内に、私も動物が大好きになっちゃって…」

「だからキツくてあまりお金も貰えないかもしれないですけど、動物と関われる仕事がしたいんです。」

私はこの話をこの時に初めて聞きました。

私が知らないエリの一面を見られて嬉しかった半面、その話を初めてした相手が自分ではなかった事でほんの少しだけトシさんに嫉妬してしまいました。

「…そうか。ごめんね。君の熱意に水を差すような事言っちゃって。」

「いえ、全然大丈夫です。」

「進路が決まってるならコイツみたいにわざわざ”社会見学”をさせる必要はないから、エリちゃんには”社会で必要な事”を少しずつ教えていこう。」

そしてトシさんは以前私に話してくれた”人生で必要なお金の話”(※7話参照)をエリにもしていました。

話をしている内にトシさんは次の予定の時間になったので、トシさんは私達を家に送ってくれる事になり、先にエリを家に送りました。

「今日はありがとうございました。」

「何か聞きたい事があったらコイツを通してでも良いし直接でも良いから連絡して。教えられる事なら教えるから。」

「はい。またお願いします。」

トシさんは次に私を家に送る為に車を走らせました。

「…エリちゃんはしっかりした子だな。」

「うん。」

「ああいう子は俺が教えなくても自分だけででも立派になると思うけどな。」

「…トシさんから見てもやっぱり凄いんだ。」

「…あとエリちゃんのお陰で前から不思議に思ってた事と、お前に教えなきゃいかん事が何となく分かった。」

「え?」

「この前お前に進路の話を聞いた時もそうだし、それよりも前から何か”焦り”みたいなものを感じてたんだけど、”何をそんなに焦っているのか?”ってのが分からなかった。」

「でも今日エリちゃんの話を聞いて”あぁなるほどな”って思った。」

「エリちゃんから色々話を聞いて、何となくなんだけど”この子マジだわ”って思った。」

「好きになったキッカケがドッジボールってのは置いといて、それよりも”高校に入るまでずっと想い続けてた”って事が大したものだと素直に思った。」

「その上今度は”彼氏との将来の為”って目的で、彼氏の身内とはいえ”よく知らない大人に物を教えて貰いに行く”なんてかなりの行動力だ。」

「少ししか一緒にいなかった俺でも思ったんだから、お前はエリちゃんの凄いところはもっと見てきたんだろう?」

「…うん。」

「それでお前が焦ってた理由が分かった。」

「エリちゃんはずっと前から長い間、それと今現在もお前を想っているのに、それに対してお前は大した努力もせずに”エリちゃんという彼女が出来ちゃった事”に、どこか後ろめたい気持ちがあるんじゃないのか?」

「(!!)」

「お前は自分が好きになった女をモノにしたいならそれ相応の”努力”と”実力”が必要だと思ってて、その両方とも持っていない自分に納得出来てないんだろ?」

「そうしたら今度は自分が好きになった女が”先輩との将来の為に自分も一緒に頑張りたい”とまで言ってきてるんだからな。」

「そりゃ”早く立派な大人にならないと…”って焦りもするよな?」

図星でした。

今までのエリに比べれば私がエリのためにやった事などほとんどありません。

だからこそ私はエリのために何かを成し遂げたいと思っていました。

「…そうだよ。だから俺はトシさんに色々教えて貰いたいんだよ。」

「その志は立派だけど…お前、それって苦しいだけじゃねぇの?」

「え?」

「お前からは”こうするべき”とか”こうならなきゃいけない”っていうのは感じるけど”こうなりたい”っていうのが全然感じられんわ。」

「俺はエリとずっと一緒にいられるようになりたいんだけど…」

「そのために”凄い男”になりたいのか?」

「うん。」

「…お前は初めて俺に相談してきた時に”優れた能力も金も見た目もない自分ではどうしたら良いか分からない”って言ってたのを覚えてるか?」

「覚えてるよ。」

「じゃあお前が言う”凄い男”ってのはそういう物を持っているヤツの事を言うのか?」

「そうだと思うんだけど…」

「ある意味では正解だけど、ある意味では不正解だな。」

「え?」

「確かに”見た目”も”勉強の成績”も”運動能力”も”金”も無いよりはあった方が良いし、それらを持っている人が”勝ち組”みたいに評価されるっていうのも社会に出てからでも起こり得るのが現実だ。」

「そういう意味ではお前が言った”それらを持つ男が凄い男”っていう考え方は正しい。」

「だけどお前が間違えてるのは”それがなければ絶対にダメだと思ってる事”だ。」

「(!?)」

「例えば俺の勉強の成績はお前の高校の中じゃトップグループにカスりもしないだろうし、スポーツも、背も、顔も、家に金がある男と比べても同じように劣ってるだろうけど、俺は何とも思わない。」

「そんなものがなくても俺の人生には全く支障がないからだ。」

「…そうなの?」

「別に俺だけの意見じゃない。」

「”社会の本質”を理解して、上っ面だけを見ないでいれば誰でも分かる事だぞ。」

「言い換えればそれが分からないお前は”社会の本質”を理解出来ずに上っ面だけしか見えていないって事だ。」

「そういう上っ面しか見えずに焦って物事を進めようとしたヤツは、大抵小手先のスキルを持ってるだけの”つまらんザコ”に成り下がるだけだ。」

私は淡々と語るトシさんの言葉の端々から出る”自信の大きさ”に対して自分の”器の小ささ”を感じていました。

「…俺どうすればいいかな?」

「あ?」

「俺がダメなのは分かってるんだけど、どうすれば良いのか分からない…」

「そんなのはお前が決めろ。」

「え?」

「今のお前の焦りの原因がお前の”後ろめたい気持ち”から来るものなら、それをどうにか出来るのはお前だけだろうが。」

「それは分かるけど…」

「あと俺はお前が”ダメなヤツ”だなんて全然思ってないぞ。」

「え?」

「お前はただ焦ってるだけだろ?何がダメなんだ?」

「…トシさんが色々言ってくれてるしエリも”自分も頑張る”って言ってくれてるのに、俺だけ何か的外れみたいな事を考えてるし。」

「そんなのは”単なる結果”だ。」

「お前は自分の現状に悲観しても、それでも諦められなくて何とかしたいから今もこうやって俺に物を教えて貰いにきてるんだろ?」

「…そうだよ。」

「じゃあ全然ダメじゃない。」

「”ダメなヤツ”ってのは”何も行動をしないヤツ”の事だ。」

「お前は”ダメ”じゃなくて”努力の仕方”が分かってないだけだ。」

「まずお前に必要なのは”人間としての成長”とその為の”努力の仕方”だな。」

「これからは少しずつでも人間として成長して、お前自身が納得出来るように実力を付けるしかないな。」

「その為の”努力の仕方”は教えてやるよ。」

「…トシさん、ありがとう。」

「…ん。」

私に目線を向けず淡々と話す運転席のトシさんから”出来る人”のオーラみたいなものと”絶対的な自信”のようなものを感じた私は、上手く言葉に出来ませんがこの時の私の気持ちを簡潔に表すなら

「シビれた」

の一言でした。

そして

「(トシさんはなんでいつもあんなに自信満々でいられるんだろう?)」

「(俺もトシさんみたいになれれば自信を持って生きられるのかな?)」

「(それなら俺もトシさんみたいになりたい。)」

と思い、この時からトシさんを「人生の師」と思うようになり、同時に「自分がなりたい目標の人」になりました。

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数日後、ようやく自分の進路が決まった私は今後の事をエリに伝えました。

「…それで”俺もトシさんみたいになりたいから、卒業したらトシさんに正式に弟子入りしてトシさんの仕事を一緒にやらせて貰いたい”ってトシさんに志願したんだ。」

「じゃあ卒業したらトシさんの所で働くんですか?」

「いや、トシさんに断られた。」

「ええ!?」

「トシさんから”色々教えるのは構わないけど、仕事となれば話は別。お前の実力じゃ俺のお客様を任せられないから要らない”って言われた。」

「でも、”逆に欲しいと思わせるくらいになったなら俺からスカウトする。”とも言ってくれたから、まずはトシさんと同じかそれ以上の大学に入って勉強しながらトシさんの仕事の手伝いをさせて貰おうと思う。」

「それでトシさんに認めて貰ってから一緒に仕事したいと思う。」

「進路が決まって良かったですね。」

「でもトシさんが卒業した大学って俺の偏差値じゃけっこう厳しいからちゃんと勉強しないと…」

「先輩ならきっと大丈夫です。私も応援します。」

この日から私の受験勉強が始まりました。

私は今までの勉強の仕方では志望大学は難しいと感じトシさんに相談すると、トシさんがエリも交えて効率的な勉強の仕方や受験対策を教えてくれたのでそれらを実践しながら勉強しました。

そしてエリと会う頻度は減ったものの、自宅で一緒に勉強しながら過ごすようになりました。

しかしながらやはり部屋でエリと二人きりになるとどうしてもイチャつきたくなり、中々勉強に集中出来なくて思うように成績が上がりませんでした。

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季節は流れ、高校3年生の6月になりました。

私の高校は6月に文化祭があります。

1年と2年の時は文化祭など正直どうでも良いと思い、適当にクラスメートに任せて自分は遊んだり昼寝していたりとかなり非協力的でした。

今年も適当に済ませようかと思いましたが、トシさんに自分のことを相談した時に

「学校行事は真面目に取り組むこと」

というアドバイスを思い出し、

「(今更真面目にやってもな…)」

とも思いましたが

「(きっと今の俺には必要な事だからトシさんは俺にアドバイスをしてくれたんだ…)」

と思い直し、私は文化祭のクラス内での実行委員長に立候補しました。

準備期間中は出し物の選定や予算編成など大変な事は色々ありましたが、それまでコミュニケーションを全く取っていなかった人とも関わる事も多くなり、

自分が知らなかったクラスメートの一面も見られたりして最初に思っていたよりも充実した時間でした。

そして当日、私のクラスはバルーンアート展をやる事になり、私もプレゼント配布用の小物要員で小さなバルーンアートを沢山作っていました。

犬やら花やらを黙々と作っていたのですが、ある女子が

「ねぇ、これ可愛くない?」

とバルーンアートの花の茎の部分に空気を入れずに、ペラペラの状態ままブレスレットのように手首に巻き付けました。

それを見ていた周りの女子が

「すご~い!超可愛い~!」

と食い付き、花のブレスレットを付けた女子達が教室を出ると他の女子も食い付き、

風船の花のブレスレットの噂は一気に学校中に広まりいきなり忙しくなりました。

「あの花のヤツお願い!!」

と沢山の女子が教室にやって来て、私も花を作っては女子の手首に巻き付けていきました。

そんな中、

「コレって指輪も出来るんじゃない?」

と言い出したある女子が手首に巻いてある風船の花を指に巻き始めました。

コレに対しても周りの女子は

「すご~い!超可愛い~!」

と食い付き、風船の花の指輪の噂も学校中に広まりました。

しかしながらブレスレットの人気が下火になったワケでもなく、

「花の指輪とブレスレットちょうだい!」

とブレスレットと指輪で注文が倍になってしまいました。

注文を受けた時は巻いて欲しい方の腕を出して貰いこちらで花を巻き付けるのですが、ある女子が

「花が出来たら巻かなくて良いからそのまま頂戴!」

と言ってきたので花だけ渡しました。

そしてその少し後にその女子が彼氏と一緒に歩いており、その女子の左手薬指には先程の花が巻いてありました。

周りをよく見ると彼氏持ちの女子の中には左手薬指に風船の花を巻いている女子もいて、同じクラスのリナも

「ねぇねぇ、さっき休憩中にタケルに付けて貰ったんだよ♪」

と私に左手薬指の風船の花を見せてきました。

そんな中、エリが友達の女子と一緒に私の教室にやってきました。

「いらっしゃいませ。」

「繁盛してますね(笑)」

「繁盛し過ぎ(笑)」

「私も1つ良いですか?」

「もちろん。花の色は?」

「お任せでお願いします(笑)」

私はエリが好きな白で花を作りました。

「じゃあ手を出して。」

エリは左手を私に差し出しました。

そして私は花の風船をエリの薬指に付けました。

「…え?」

「…あっ」

そしてそれを見たエリと一緒に来た女子は目を見開いて私とエリを見ていました。

エリとの交際は校内ではリナとゴリだけの秘密だったのでそんなことをしたら完全にバレてしまうのは明らかだったのですが、なぜやってしまったのかは全く分かりませんでした。

自然とやってしまったのです。

それを見ていたクラスの女子が

「アレ?彼女?」

と聞いてきました。

私はマズイと思いエリを見ると、頬を紅潮させながらもコクンと頷くので

「あぁ…そうだよ。」

と答えると、クラス内が

「え~!彼女いたの~!?」

大いに盛り上がりました。

ひとまずエリを逃がしましたが、クラスメートから

「彼女の名前は?」

「いつからなの?」

など色々聞かれ大変でした。

文化祭が終わり先程の事をどうしたものかと思っていると、リナが話しかけてきました。

「お疲れ~。」

「お~。」

「…アンタけっこう大胆な事するね(笑)」

「何であんな事をやっちまったのか全然分からん…文化祭の準備で疲れてたのかな?」

「よく分かんないけど悩む事なくない?」

「ん?」

「別に悪い事してるワケじゃないじゃん。」

「まぁそうなんだけど、エリの為に周りに内緒にしてたのをブッ壊すような事をしちゃったワケだから…」

「…でもさっきエリツィンと会ったけどその事は何も言ってなかったよ。」

「え?」

「て言うか”先輩から指輪付けて貰っちゃいました!”ってめっちゃ喜んでて、その事はどうでも良いくらいだったよ。」

「…そうか。少し安心したわ。」

「それにさ…アンタ達の事って部活のメンバーにはほとんどバレてるよ。」

「ん?」

「だってアンタ達っていつもそうだけど、部活中にアンタがいない時はエリツィンもいないじゃん。アレじゃバレバレだよ(笑)」

「あ~マズったな~。」

「まぁ皆優しいから誰も言ってこないけど、もう少し上手く隠さないと…もう遅いけど(笑)」

「…そうだな。」

その後エリと話し合い今後は、”わざわざ宣言する必要はないけど交際は隠さない”という方針に変わりました。

文化祭も終わり高校でのイベントらしいイベントもほぼ全て消化したので、少し前まで馬鹿話をしていたリナやクラスメートも一気に受験モードになりました。

そして交際を隠さなくなったお陰でエリと一緒に勉強する時も人の目を気にする必要がなくなったので、家以外に図書館やファミレス等で出来るようになり勉強の効率も上がり、成績も段々と伸びていきました。

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月日が流れ、年が明けました。

エリと初詣を済ました後近所の公園で話をしました。

「勉強は順調ですか?」

「うん。トシさんのお陰で志望大学にも手が届きそうになってきたよ。」

「先輩が頑張ってるからでもありますよ。」

「ありがとう。」

「あともう少しですから頑張りましょう!」

「そうだね。だから…これから受験が終わるまではエリとは極力は会わないでおこうと思う。」

「…そうですよね。先輩の勉強の邪魔になりますし。」

「全然違うよ。エリがいてくれたからここまで受験のモチベーションを維持出来たと思ってる。」

「でももし俺が落ちちゃったらエリは責任を感じちゃうと思うから、そうさせない為にも受験が終わるまでは会わないでおきたい。」

「…分かりました。」

「ありがとう。頑張るから…」

「…あの、お手紙は書いても良いですか?先輩のお部屋のドアに挟んでおきますから。」

「ありがとう。嬉しいよ。」

「はい。」

この日からエリと会わない日々が続きました。

エリと会えないのは寂しくて気が狂いそうになりましたが、週に1度くらいの頻度で来るエリからの手紙で気合いを入れ直して勉強を続けました。

そして入試の日を迎えました。

不安もありましたが、やるだけやったと開き直って試験に挑みました。

そして卒業式の日。

卒業式には2年生のエリも出席していたのでこの時が約2か月ぶりの再会となりました。

「先輩、卒業おめでとうございます。」

「ありがとう。手紙もありがとう。めちゃくちゃ元気出た。」

「愛情込めましたから♡」

「最後の方はかなりきつかったけど手紙に助けられたよ。」

「そう言って貰えると私も嬉しいです♡」

「試験はどうでしたか?」

「正直今も気になってるけど、まぁやるだけやったから後は合格発表を待つだけかな。」

「先輩なら大丈夫ですよ。」

「…あの…合格したらさ…」

「ん?」

「ご褒美が欲しいんだけど…」

「…ご褒美ですか?」

…数日後。

志望校の合格発表の日を迎えました。

「もしもし。」

「もしもし、エリ?」

「先輩…どうでしたか?」

「…合格したよ。」

「おめでとうございます!」

「…今から会える?」

「もちろんです!今から先輩の家に行きますね。」

少し待つとエリが私の家に来ました。

エリが部屋に入りドアを閉めた瞬間、エリが抱き着いてきたので私もエリを強く抱き締めキスをしました。

まるで初めてのキスのように何回も時間をかけてエリとのキスを堪能しました。

「先輩、おめでとうございます!」

「ありがとう。エリのお陰で合格出来たよ。」

「私は何もしてません。先輩が頑張ったからですよ。」

「…ありがとう。」

「あ、トシさんにも合格した事は伝えたんですか?」

「エリが来るまでの間に電話して伝えたよ。」

「そしたら”大学の合格はただの通過点だから気を抜くな”って言われたよ。」

「厳しいですね~(笑)」

「それで明日から入学式までトシさんの仕事の助手をやる事になったよ。」

「…そうなんですか?」

「”やる気があるならコキ使ってやる”って言われた(笑)」

「…先輩の目標に好調なスタートですね(笑)」

「それで…今日良いかな?」

「え?」

「ご褒美…明日からまた会えなくなるかもしれないし…」

「…うん。」

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私はシャワーを浴びながら”その時”を待っていました。

コンコンと浴室のドアをノックする音がするとカラカラと開き、タオル一枚のみで身体の前面を隠すエリが入ってきました。

私は今までに何度かエリに一緒に入ろうと誘った事があるのですが、エリが恥ずかしがって断られていたので私達は一緒に風呂に入った事がありませんでした。

しかし今回は”ご褒美”を理由にしたら一緒に入る事を許して貰えました。

「…お邪魔します。」

「…何それ?(笑)」

「何も言わないのも変かなって」

「いや、さっきのノックも合わせて(笑)」

「だって男の人とお風呂入るのなんて初めてだから分からないもん…」

「タオル…そこに掛けたら?」

「…はい。」

エリが身体を隠していたタオルを壁に掛けた事により、エリの全裸が露わになりました。

もう何回も見ているエリの裸ではありますが、2ヵ月以上ぶりのエリの裸に興奮しエリがタオルを壁にかけるまでの時間で私の息子はムクムクと膨らんできました。

私は湯船に漬かりエリがシャワーを浴びて身体を流しているのを眺めていました。

「先輩…身体洗いましょうか?」

「え?」

「大学合格のご褒美ですから(笑)」

「お願いします。」

私は風呂の椅子に座りエリに背を向けると、エリはボディソープを泡立てて私の身体に塗り付けてきました。

私の身体の表面をなぞる泡とエリの掌の感触に、湯船に漬かっている間に静まりかけていた私の息子は天井に向かって一気にガチガチになりました。

「じゃあ先輩こっち向いて下さい。」

「え?」

「こっち向いてくれないと前が洗えませんよ(笑)」

「…うん。」

私はがっついているようで勃起した息子を見せるのが少し恥ずかしかったのですが、エリが洗ってくれると言っているのを断るのも気が引けたのでエリの方に身体を向けました。

すると跪いたエリは屹立した息子をジッと見ていました。

「…何かごめん。」

「…大丈夫ですけど…ふふっ」

「笑う所?」

「あの…”男の人ってちょっと可哀想かも…”って思っちゃいまして…」

「何が?」

「その…”どんなに隠そうと思っても、このコを見られたらえっちな気分になってるのがすぐにバレちゃうんだな”って思って…」

「…好きな女が裸で自分の身体を洗ってくれたらそりゃこうなるよ。」

「…ふふっ。じゃあ…洗いますね。」

エリは背中側の時のように胸・腹・腿と泡を塗り付け、最後に息子に泡を塗り付けようとした時に手が止まりました。

「…エリ?」

「何か緊張します(笑)」

「いつも触ってるじゃん。」

「そういう問題じゃないですよ(笑)」

「…無理しなくて良いよ?」

「そうじゃなくて、どういう感じで洗って良いのかが…」

「”いつも触ってる感じ”で大丈夫だよ(笑)」

「…はい。」

エリは包皮を剥き露わになった亀頭と玉袋に泡を塗り付け、いつも愛撫してくれている時のように竿を扱き始めました。

するとボディソープの泡がローションのような感触になり気持ち良さがこみ上げてきました。

「エリ、俺の膝に座って…」

「え?」

「俺もエリの身体洗いたい…」

「…うん。」

エリを私の膝に跨るように座らせると、エリは滑り落ちないように私の両肩に手を置きました。

「じゃあ付けるね。」

「…うん。」

私はエリの身体の表面をなぞるように泡立てたボディソープを塗り付けていく内にエリの肌の感触に興奮してきてしまい、いつの間にか内腿・脇腹・乳首をばかり触ってしまっていました。

「ぅん…」

「…エリ?」

「先輩…触り方がえっちです…」

「さっきのエリの”コレの触り方”もかなりエッチだったよ(笑)」

「だって…それは…ぁん…」

「…エリもエッチな気分?」

「え?」

「ココが硬くなってるよ…」

「…」

「女の子でもエッチな気分になってるのはバレるね(笑)」

「…イジワル…」

「ごめんごめん…ずっとエリに触りたかったから嬉しくてつい…」

「…」

「…もっと触って良い?」

「…うん。」

私が乳首の愛撫を再開するとエリは私の首を後ろに手を回しキスをしてきました。

そのままエリを抱き締めるとお互いに付いた泡のヌルヌルした感触で興奮が高まってきました。

「エリ…ここも洗うね。」

「でも…」

「優しくするから…」

「…お願いします。」

今度はエリを椅子に座らせて足を開かせると私はエリの前に跪きました。

泡をエリの秘部に塗り付けてゆっくりと丁寧に内部を洗っていくと、エリは目をギュッと瞑っていました。

「…んっ」

「エリ?」

「…」

“恥ずかしさから”なのか、”風呂場の暑さのせい”なのか、それとも”別の原因”なのか、紅潮したエリの顔を見ていると段々我慢出来なくなってきました。

「そろそろ出る?」

「…うん。」

シャワーでお互いの泡を流し身体を拭き終わり、ベッドに向かうために私はエリにお姫様抱っこをすると、エリはその体勢のまま私の頬にキスをしてきました。

そしてベッドにエリを降ろすとエリは私を抱き締めてキスして舌を入れて絡めてきました。

今までにない程の積極さに驚きながらも私も舌を絡めました。

「んっ…んふっ…んふぅ…」

「はぁ…はぁ…エリ?」

「先輩…寂しかったです…」

「ん?」

「先輩を好きになってから付き合えるまで長かったですけど、先輩と付き合えるようになってから受験で会えなかった2ヵ月間の方がもっと長く感じました。」

「先輩に会えない間、”先輩…私に会わない内に私の事忘れちゃったりしないかな…”とか”私に冷めちゃったりしないかな…”とか悪い事ばかり考えちゃって…」

「その度に”そんなワケない!先輩は私だけ見てくれてる!”とか”一生懸命頑張ってる先輩に失礼だよ!”って思うけど、また悪い事ばかり考えちゃって…」

「先輩は優しいから”今すぐ会いたいです!”って言えばきっと私に会いに来てくれると思ったから本当は何回も先輩に電話したかったんです…」

「でも”そんな事したらワガママな女だ”って嫌われちゃうかもしれないって思ったら怖くて出来なくて…」

「でも”それって私の事しか考えてない…先輩は私達の為に将来を考えてくれてるのに…”って自分が嫌になってきちゃって…」

「上手く言えないけど…とにかく…すごく寂しかったです…」

久しぶりの愛撫で気持ちが昂ったからなのか、普段はあまり聞けないエリの気持ちをストレートに吐露する姿に胸が痛くなりました。

「エリ…ごめん…俺もエリに会いたかったし電話もしたかったんだけど、気持ちが甘えちゃいそうで…」

「明日からトシさんの所に行っちゃうっていうのもひどいよ…」

「え?」

「先輩の受験が終わったから、しばらくは一緒にいてくれるって思ってたのに…」

そこまで言うとエリは私の胸の中で泣き出してしまいました。

私はエリの頭をゆっくり撫でながら

「エリ…ごめん…ごめん…」

と謝る事しか出来ませんでした。

何回も何回も頭を撫でながら、何も言えずにただ時間が過ぎていくと

「ごめんなさい…」

とエリが呟きました。

「せっかくのお祝いなのに暗い感じにしちゃいました…私、嫌な女でしたね…」

「全然大丈夫だよ。辛かったならもっと言っても良いよ。」

「…もう大丈夫です(笑)」

「エリ…」

「先輩がいっぱい頭撫でてくたから安心しました(笑)」

「ごめん…俺、”エリとの将来の事”ばかり考えてたけど”今のエリの事”ももっと考えなきゃいけなかった。」

「寂しい想いをさせたけど、エリが今もこれからも俺の”大切な人”っていうのは全然変わらないから…」

「…先輩。」

「ん?」

「私も大好き…」

エリは赤くなった目を瞑り唇を尖らせてきたので、私はエリにキスをしました。

するとエリは再び私を抱き締めてキスして舌を入れて絡めてきました。

エリは舌を絡めながら私の息子の竿を握り親指で裏スジをクリクリと擦ってきました。

「先輩…そのまま寝てて…」

そう言うとエリは私の息子を扱きながら身体を舐めていき、時折玉袋もグニグニと握ってきました。

「今日は…先輩のお祝いだから…私が先輩に沢山したいです。」

「…じゃあお願いできる?」

私が仰向けになるとエリは息子の竿全体にキスをしていき、亀頭を口に含むと舌で亀頭からカリにかけてゆっくりと全体を舐めまわしてきました。

「気持ち良い?」

「…めちゃくちゃ…」

「先輩はコレが好きですもんね♡」

「エリ…俺も触りたい…」

「…でも今日は…」

「エリを触ると俺も気持ち良くなるから…」

「…うん。」

エリを仰向けにして乳首を指で触るとコリコリと固くなっており、渦巻き模様を描くように乳輪から乳首を撫でると

「ぁっ…ぅん…ん…はぁ…」

とキスをしながらエリは身体を震わせました。

そして乳首を舐めながら内腿をフェザータッチしてもう一方の手で秘部を触ると、先程身体を拭いたばかりなのにエリの秘部はビチャビチャになっていました。

私が包皮をめくってエリのクリトリスや舐めながら膣全体を舐め上げるとエリが

「んっんっ…はぁぁっあん!」

声をあげるので、もっと気持ち良くしてやろうと意欲が湧き私はクンニを続けました。

「待って…」

「ん?」

「はぁはぁ…私も…先輩を…気持ち良くしたいよぉ…」

「…じゃあ、舐め合いっこにしよう。」

「…うん。」

エリは体勢を変え私の顔に跨ると亀頭を舐め始めました。

私も負けじとエリに膣に指を入れながら包皮を剥きクリトリスを直接舐めました。

「…んっ…あっ…あんっ!」

「…はぁ…はぁ…エリ…挿れて良い?」

「…私が付けるね…」

コンドームを付けてくれたエリを仰向けにして足を開かせ正常位の体勢に入ります。

久しぶりの挿入なので息子をクリトリスに擦りつけたりしてゆっくりと時間をかけて挿入すると膣全体が少しずつ息子を締め付けてきました。

「んっ…あぁぁぁ…」

「あぁ…ずっとこうしたかった…」

「…私もぉ…ぁんっ」

お互いの性の再会を果たした私達は喜びを噛み締めていました。

私はエリを抱き締め挿入したまま身体を起こし、私は仰向けで膝を立てました。

「エリ、俺の膝に手を付けて支えにして膝を立てて…」

「…んっ…こうですか?」

「…このまま動ける?」

「…んっ…んっ…はぁ…んふぅっ」

私からは結合部がしっかり見えるようになり、エリが腰を振る度に息子がエリの中に出入りする様がとてもエロくて興奮が高まりました。

「エリ…エリのココが良く見えるよ…凄くエロい。」

「…んっ…はぁっ…恥ずかしいよぉ…」

「エリ…可愛い…恥ずかしがってるエリも可愛くて…興奮する。」

「…先輩…もっと言って…」

「ん?」

「…もっと”可愛い”って言って…」

「…エリ…可愛い…凄く可愛いよ…」

「…先輩…こっちに来て…お願い…」

私は身体を起こし対面座位の体勢に入るとエリがキスをして舌をねじ込んできました。

「んぐぅ…はぁ…あぁ…んぐっ」

キスをしながらエリを抱き締めるとエリも抱き締めてきました。

「私…やっぱりこっちが好きです…一杯抱き締めてぇ…」

エリの言葉に息子の硬度が上がっていく感じがしました。

「あぁ…すごい…もっとぉ…もっとしてぇ…」

「エリ…めちゃくちゃ可愛い…愛してる…」

「嬉しい…私も愛してる…」

「エリ…もう…でそう…」

「…はぁ…あん!私もおかしくなっちゃう!」

私の膣を握り潰そうとするような圧力とエリからのヌルヌルした愛液の感触を久しぶりに味わい、私はエリの中で果てました。

エリは私に身体を預けたまま動けないでいたので、しばらくはエリと1つになったまま余韻を味わっていました。

「エリ…明日からまた寂しい想いをさせると思うけど、色々勉強したいからトシさんの所に行くよ。」

「これから勉強する事はきっと俺達の将来の為になると思うし、何よりこんなに”勉強したい”って思った事は生まれて初めてだから…」

「…分かってます。先輩が”トシさんに弟子入りしたい”って言ってた時、何か楽しそうに見えたんです。それに一生懸命頑張っている先輩がすごくカッコよく見えて、それが嬉しかったんですけど…」

「”もう少しだけで良いから私も見て欲しいな…”って思っちゃって…(笑)」

「エリ…」

「明日から頑張って下さい…その代わり今日はいっぱい甘えて良いですか?」

その後お互いに汗びっしょりだったので私とエリはもう一度一緒に風呂に入る事にしたのですが、お互いにまたムラムラきてしまい結局2回戦目に突入してしまいました。

翌日、私はトシさんの助手として仕事を手伝わせて貰う事になりました。

「合格おめでとう。」

「ありがとう。」

「少しは自信付いたか?」

「うん。でもトシさんが勉強教えてくれたからで、自分だけじゃ合格出来なかったかも…」

「俺がお前に教えたのは”努力の仕方”だ。努力したのはお前なんだからそこは自信持てば良い。」

「…ありがとう。」

「エリちゃんはどうしてる?」

「”どう”って元気だよ。」

「…そうか。」

「…どうかしたの?」

「近い内にお前とエリちゃんも含めて飯でも行こう。」

「え?俺はいつでもいいけど、エリは春休みに入ったらお祖父さんの仕事の手伝いもあるから一緒に行けるか分からないけど…」

「絶対に連れて来い。」

「え?」

「二人に話さないといけない事があるから。」

「俺だけじゃダメなの?」

「二人一緒だ。」

「…分かった。エリには都合を聞いておくよ。」

私はその日の内にエリに話をして、後日私とエリはトシさんに会いに行きました。

今回はここまでにします。

最後までこのような駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

また時間がある時に続きを書こうと思います。

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