「先輩…おかえりなさい…」

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前回までの評価・コメントを頂けた方々、この場を借りてお礼申し上げます。

そして前回以上に投稿が遅くなってしまい、楽しみにされている方には大変申し訳なく思っております。

ここまでの話を整理する為に、改めて人物紹介。

「私(マコト)」…当時大学1年生。見た目普通。体格も普通(170cmくらい)。

「エリ」…私の彼女。高校時代の1学年下の後輩。顔は今で例えると日○坂46の金村美○に似ている。身長155cmくらいで色白・スレンダー・貧乳。

「トシさん」…トシユキさん。私の叔父で”人生の師”。真面目なことから下ネタまで色々な事を教えてくれる。

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トシさんから私とエリに話があると言われたので、私はエリの都合を確認する為に電話をしました。

「それでエリにも必ず来てほしいってトシさんが言ってるんだけど、エリの都合はどうかな?」

「…私もですか?」

「そうみたい。」

「……」

「…もしもし?」

「…あ、はい。○日なら大丈夫です。」

「分かった。トシさんの都合を聞いておくよ。」

そして当日、私とエリは迎えに来てくれたトシさんと一緒に車でいつもの喫茶店に向かいました。

「エリちゃん、久しぶりだね。」

「…お久しぶりです。」

いつもであればいくらかは会話に参加するのに、この日のエリはトシさんに軽く挨拶を交わすとその後の車内では黙り込んでいました。

そんな感じのまま喫茶店に着き、席についたエリはトシさんと目が合うと何か浮かない表情で目を伏せました。

そんなやり取りを不思議に思っていると、トシさんはふぅと一息ついてから話し始めました。

「今日呼んだのは俺の”先生”の話をしようと思ってな。」

「センセイ?」

「俺がこの仕事の修行をしていた時の事務所の所長で、事務所内では”先生”って呼ばれていた。」

「先生は女性で物腰が柔らかいけど芯が通った人で、事務所の内外でも慕われていた。」

「そんな先生と修行を始めて一か月くらいの時に初めてサシで酒を飲んだ事があって、その時に言われた事が独立した今でも俺の心に強く根付いている。」

「だからお前が俺と働きたいって言うなら、先生に倣ってその話をしようと思ってな。」

「…分かった。」

「エリちゃんは俺と働く事はないだろうけど、これからの人生で役に立つかもしれないから聞いておいて欲しい。」

「まぁ参考にならないかもしれないけど、”こういう考え方の人もいるんだな”っていう感じで聞いておいてくれれば良いよ。」

「…分かりました。」

トシさんはそう答えるエリを一瞥すると腕を組み何かを考えるように話し始めました。

「確認するけど二人がお互いに”ずっと一緒にいたい”と考えているのは変わらないの?」

「え?」

「急にどうしたの?」

「まぁこれからする話の前振りにちょうど良い質問だと思ってな。で、どうなんだ?」

「…そりゃもちろん。」

「私もです。」

「…エリちゃん、君は何でマコトと一緒にいたいの?」

「(!!)」

「え?」

「前にこの質問をマコトにもしたんだけど、その時のマコトの答えは”好きだから”だったよ。」

「…私もそうです。」

「じゃあ君は何でマコトが好きなの?」

「え?」

「もちろんこの質問もマコトにもした事がある。”何でエリちゃんが好きなの?”ってね。」

「マコト、あの時お前はこの質問に答えられなかったな。」

「…うん。」

「じゃあ改めて聞くけどお前は何でエリちゃんが好きなの?」

私はトシさんにこの質問をされる少し前からこの質問の答えを考える為に頭を急速に回していました。

トシさんには”答えは出せなくてもタマに考えておいた方が良い”と言われていました(6話目参照)が、私は将来やら進路やら受験やら色々忙しくしている中でその事はすっかり忘れていました。

そしてトシさんがエリに”なぜ一緒にいたいのか?”という質問をした事で忘れていた事を思い出したからです。

私は心の底からエリが好きですし、たとえエリよりも美人でスタイルが良い女性が私に言い寄ってきてもキッパリと断れる自信があります。

しかしそれは

”エリが好きな理由が顔やスタイルではない”

と言っているだけで質問の答えにはなりません。

そんな脳内会議をしている内に段々と”焦り”が出てきました。

前回トシさんから同じ質問をされた時にはその場にエリはいませんでしたが、今回はすぐ隣にいます。

そして答える事に時間がかかればかかるほど

「(“自分はエリがそこまで好きではない”と言ってしまっているようにエリに感じられてしまうかもしれない…)」

と思っていたからです。

「めちゃくちゃ考えてるな(笑)」

「いや、その…」

「じゃあエリちゃんは答えられる?」

「私は…」

エリも考え込んでしまっているようでトシさんの質問の答えに窮しているようでした。

「じゃあ質問を変えるか。」

「え?」

「は?」

「マコト、お前は俺と一緒に働きたいと言っていたけど何で?」

「いや、それはトシさんみたいになりたくて…」

「”俺みたいになりたい”って理由ならわざわざ俺と一緒に働く必要はない。”考え方”や”言動”、”生き方”を意識すれば良いだけの話だ。」

「それは…”トシさんに付いていきたい”というか…」

「…俺の仕事で関わる人は良い人もいるけど、”二度と関わりたくない”って思うような人とも関わらなきゃいけない事もある。」

「他にも覚えなきゃいけない事も山ほどあるし嫌な事も沢山ある。それでも良いのか?」

「良いよ。大丈夫。」

「それと俺の仕事はかなり忙しい。案件が重なれば休日無しなんて当たり前だし毎日午前様だってあり得る。」

「つまり”エリちゃんと一緒にいられる時間がなくなる”って事も大いにあり得る。それでも良いのか?」

「…大丈夫だよ。」

「…少し迷いが出たか?(笑)」

「…トシさんは俺にトシさんの仕事をさせたくないの?」

「お前が俺と一緒に仕事をしたいと思うのはお前の勝手だけど、俺が言いたいのは”俺はお前の選択の責任は取れない”って事だ。」

「選択の責任って…」

「当たり前だけど人は必ず死ぬし、人が使える時間には限りがある。そしてその限りある時間の使い方を決められるのは自分だけだし、その責任を取れるのも自分だけだ。」

「その時間の大半を費やすであろう”仕事”という選択、そして”ビジネスパートナー”の選択をそんなに簡単に決めて良いのか?”ってお前に聞いているんだ。」

私はそこまで深く考えていませんでした。

そして確かに私は”トシさんへの尊敬”だけで自分の進路を決めているという節がありました。

「エリちゃん、この話はさっき君にした”何故マコトと一緒にいたいのか?”って質問と本質的なところは同じだよ。」

「え?」

「人の時間は有限だ。そして”女の時間”ってのは男に比べて更に制限がある。」

「…そうなんですか?」

「はっきり言って社会というものは女性に対して厳しく作られている。”結婚”や”出産”でその後の行動に制限が付けられるのは大抵は女性だ。」

「だからこそ俺は”男より更に有限である時間を共にする人生のパートナーはコイツで良いのか?”って君に聞いているんだよ。」

トシさんの話に私は頭が真っ白になってしまっており、それはエリも同じ様子でした。

しかしここまでのトシさんの話で真っ白であった頭の中に疑問が浮かんできました。

「…トシさん。」

「ん?」

「さっきからトシさんの話を聞いてると”その答えによっては俺達が別れる事になっても構わない”って言ってるように聞こえるんだけど…」

「そう言ってるよ。」

「え?」

トシさんのその言葉に私は何か”裏切られた”というような感じがして、”悲しみ”のような”怒り”のようなものが沸々と湧いてきて、今度はエリの様子を窺う余裕も無くなっていました。

そんな私を見てトシさんは話を続けました。

「そんな怖ぇ顔すんなよ。」

「…トシさんが酷い事言うからだよ。」

「最初にも言ったけど、ここまでの話は先生の話をするためにした質問だ。」

「……」

「……」

「まぁ最後の方は少し蛇足ではあったけどな。」

そう言うとトシさんはバッグから出したメモ用紙を1枚切り取り、そこに漢字一文字だけを書いて私達に見せてきました。

「…”疑”う?」

「…俺は先生とサシ飲みした時に”この仕事で大切な事って何ですか?”って先生に聞いたら、先生は今俺がやって見せたようにメモ用紙にこう書いて見せてきた。」

「俺が”何ですかコレ?”って聞いたら」

『これは私の行動指針です』

「って答えたんだ。」

「行動指針?」

「まぁ簡単に言うと”自分が行動する時の基本ルール”ってところだな。」

「…それで先生の行動に意味が分からなくて戸惑っている俺に先生は」

『世の中は常に動き続けていて、今日正しかった情報が明日からは誤った情報になる事もあります。』

『そして私達の仕事はその世の中の動きを正確にお客様に伝えた上で最適な選択肢を提供出来なければいけません。』

『だからこそ世の中に発信された情報はどんな内容でも鵜吞みにせず、正しいものかを疑わなければいけません。』

『そしてお客様は事実とは違う事を言う事があります。その言葉は単なる勘違いか?それとも嘘か?嘘ならなぜその嘘をついたのか?』

『私達はその言葉の裏側にある気持ちを汲み取って、その上で最適な行動しなければいけません。』

『”この仕事で大事な事”という話でしたけど、これはどんな事でも同じです。』

「…とまぁこんな感じで先生は”疑う”って言葉の本質の話をしてくれた。」

「”疑う”っていうのは聞こえが悪いけど、俺は”よく考え、よく調べる”って事の総称だと思っている。」

「(考えて調べる…)」

「そしてこの話の後に先生は”疑うって言葉の対義語って何だと思う?”って聞いてきた。」

「何だと思う?」

「…”信じる”ですか?」

「お前もそう思うか?」

「そりゃそうだよ。」

「まぁそう答えるよな。辞書にもそう書いてあるし、実際俺も先生にそう答えた。だけど先生には」

『それで〇を貰えるのは学校まで。社会では×ですよ。』

「って言われたよ。」

「…違うの?」

「”疑う”の対義語は”思い込む”だ。」

「…思い込む。」

「”信じる”と”思い込む”とでは意味合いは近いけど、明確な違いがある。」

「”思い込む”というのはただ無自覚に考えず目の前の状況を漠然と受け入れる事。」

「これはよく考え、よく調べる事を放棄する行為であり、それによって今よりも状況を悪くする事もあり、更には自分の周りの人も傷付けてしまう事もあり得る行為だ。」

「そして”信じる”というのはよく考えよく調べた事を、覚悟を持って受け入れる事だ。」

「職業なら”この仕事で良いのか?”」

「現状なら”このままで良いのか?”」

「方法なら”このやり方で良いのか?”」

「人なら”この人で良いのか?”」

「現象なら”この原因は何か?”」

「そうやって疑いに疑って疑い抜いた先に信じられるものにこそ意味がある。」

「…マコト。」

「ん?」

「さっきお前は俺と一緒に働きたい理由を”付いていきたいから”って言ってたな?」

「うん。」

「つまりお前は俺の事を”尊敬に値する凄い男”だと思っているって事か?」

「…そうだよ。」

「お前がそう信じている事は本当に”信じている事”か?」

「え?」

「そう”思い込んでいる”だけじゃないのか?」

「そんな事は…」

「俺がお前にここまで教えた事は別に何て事のない、ある程度社会で揉まれたヤツなら分かる事だ。」

「社会経験を積んでいない無知なお前がタマタマそれを言った俺に感銘を受けているだけかもしれないぞ。」

「…それでも俺は…」

「…これが”疑う”って事だ。」

「…疑う。」

「俺は先生にこの話をされた最後に」

『私の事もしっかりと疑いなさい。』

「と言われた。そして」

『私はあなたを教育して監督する立場だけど、私だって人間だから色々と間違える事だってあるし私の言動の全てが正しいとは限りません。』

『だからあなたも私が自分の上司として、ビジネスパートナーとして正しい人かをしっかり疑いなさい。』

『その結果私と仕事する事が正しくないと判断したら、遠慮なく言って欲しいし私が引き留めても見限って貰って構いません。』

「とも言われた。」

「だから俺も尊敬する先生に倣ってお前に同じ事を言いたいと思う。」

「マコト、俺の事をしっかりと疑えよ。」

「…うん。」

「俺もお前が俺を”信じて”付いていきたいと思うのなら、俺もそういう存在であり続けたいと思うしその努力もする。」

「それでもしお前が”俺のビジネスパートナーとして必要だ”って俺に思わせるような男になったら、俺はお前を全力でブン取りに行くぞ。」

「”ブン取る”って…」

「そりゃそうだろ?」

「疑いに疑って疑い抜いてそれでも”欲しい・必要だ”って思ったら、後は行動するだけだからな。」

「俺は”本気で欲しいもの”なら多少の無茶をしてでもブン取りに行くぞ。」

「だからお前も俺を疑いに疑って疑い抜いてそれでも将来的に俺と働きたいって思うなら、”俺のビジネスパートナー”ってポジションを全力でブン取りに来い。」

「…分かった。よろしくお願いします。」

「さて…エリちゃん。」

「…はい。」

「俺が言いたい事は分かるね?」

「はい。」

「君が”マコトとずっと一緒にいたい”と思っている事も本質的には同じ事だよ。」

「はい。」

「マコトを、自分の現状をしっかり疑えよ。」

「はい。」

「それで疑いに疑って疑い抜いてそれでも欲しいものなら、君も全力でブン取りに行けば良いさ。」

「分かりました。ありがとうございます!」

…この翌日からも私は勉強も兼ねてトシさんの下で仕事のアシスタントをさせて貰っていました。

前回(4話目参照)は掃除や買い出し等の雑用だけでしたが、今回は雑用だけでなく帳簿管理やトシさんのアシスタントとして情報収集やお客様とのやり取りの書記等、やる事の幅が広くなった気がしました。

今思えばこの時の私は全然大した事はやっていなかったのですが、色々な事が新鮮でそれらを覚える度に少しずつ自分が成長しているような感じがしていました。

その中でトシさんからは身だしなみ・礼儀作法・健康管理に関しては何度も何度も注意され、手伝いをしていた中で誤字脱字・計算ミス等の失敗をする事もありましたが、そういう失敗よりもそれらが出来ていない時の方が激しく????られていました。

そんな日々の中でのある日、エリから電話がありました。

「もしもし。ちょっとお話したい事があって…どこかで時間取ってもらえますか?」

「(?)…あぁ大丈夫だよ。何なら今からでも良いけど。」

「ありがとうございます。じゃあ今から行きます。」

少し待っているとエリが家に来ました。

「急にごめんなさい。」

「…で、話っていうのは?」

「あの…私の進学の事なんですけど…」

「…うん。」

「●●大学を目指そうと思います。」

「…それってどこにあるの?」

「…△△市です。」

エリが言う大学は私が住む町から車&高速道路経由で3時間かかる場所にありました。

そしてエリの家から通うには現実的な距離ではないので、エリがその大学に行くという事は”遠距離恋愛が確定する”という事でもあります。

「こんな大事な事を黙っててごめんなさい…」

「…それは良いんだけど…」

「…本当はずっと前から迷ってたんです。」

「どういう事?」

「実は…」

エリは私が大学進学の為の受験勉強をしている時に、トシさんに自分の進路の相談をしていたそうです。

そして高校の進路課の先生やトシさんの調査で、エリが就きたい”動物関係の仕事”に必要な知識を学べる大学や専門学校の情報がピックアップされました。

その中で”エリが学びたい事”と”学んだ事が活かせる仕事”が一番マッチしていた進学先が先程の大学でした。

「私…すごく怖かったんです…」

「…何が?」

「もしココに行く事になったら家から通うのは難しいから下宿する事になるし…そうなったら先輩とは離れ離れになっちゃうし…」

「…せっかく大好きな先輩の彼女になれたし、結婚の話までしてくれたのに…」

「”遠くに離れて暮らしたら先輩の気持ちが離れちゃうかも”って思っちゃって…」

「家から通える他の進学先に行く事も考えたんですけど、ココよりも魅力的な進学先が無くて…」

「先輩に言わなきゃいけないとは思っていたんですけど、”言ったら大変な事になっちゃうかも…”って思ったら怖くて言えなくて…」

「言おうと思っても、」

「”先輩は受験勉強に集中してるんだから邪魔をしちゃダメだよね…”」

「って自分に都合の良い言い訳をして先延ばしにしちゃってたら、ドンドン言い辛くなっちゃって…」

「前に先輩が私達の将来の為に色々頑張ってくれてた時に先輩が何も言ってくれなかった事に怒れちゃいましたけど、私も人の事なんて言えないですよね…」

私もエリの進路は気になってはいたのでエリに受験勉強の合間や大学合格後に聞いてみた事はあったのですが、

「う~ん…中々決められないですね~」

と言われ、その時は正直あまり深く考えていませんでした。

そしていつの間にか自分の事に夢中になっており、その間にエリをこんなに悩ませていたのだと分かり自分が情けなく感じました。

「それでどうしたら良いのか迷っていたら、先輩から”トシさんに呼ばれている”って聞いて…」

そして今回の話の冒頭でエリがトシさんと会った後に黙り込んだりしていたのは、

“まだ自分の中で何も決まっていないのにトシさんが無理矢理にでも話し合う場を作ろうとしているのかもしれない…”

という思いからの行動だったという事を聞かされました。

「でもトシさんのお話を聞いて、」

「”このままでいいのかな?”」

「”これからもずっと先輩の傍にいて、結婚するのが私の本当の幸せなのかな?”」

「”動物が好きなだけで進路を決めようとしてたけど、本当にそれで良いのかな?”」

「ってずっと考えてました。」

「でも結局ちゃんとした答えは出せませんでした。」

「答えは出せなかったんですけど…やっぱり…」

「私はずっと前から先輩が大好きで結婚もしたいしその先もずっと一緒にいたいです。」

「エリ…」

「でもココの進学とその先のお仕事も私にはとても大事な事だから諦めたくないです。」

「だから私が遠くに離れちゃっても先輩が私と一緒にいたいって思ってくれるなら、”これから先の事”を私と一緒に考えて欲しいんです。」

エリが私を見つめるその眼差しは強い決意と、まるで

「(先輩は絶対に私の事を受け入れてくれる)」

という事を微塵も疑わない程に自信に満ち溢れていたものでした。

そしてそれはトシさんから感じた”絶対的な自信”に近しいものがありました。

「…正直に言うと、遠くに行って欲しくない…」

「先輩…」

エリが正直な気持ちを私に打ち明けてくれたのであれば、私がやるべき事は

“中途半端にカッコつけず、自分の気持ちを正直に伝える事”

のみです。

「でも俺も”自分のやりたい事”をやっているし…しかも”それは偶然自分が住んでいる場所でも出来る事だった”ってだけの話だと思うんだ。」

「だからもし俺がエリの立場になったら同じように悩んでただろうし、同じ結論を出していたと思う…」

「だから俺達のこれからの為にどうすれば良いか一緒に考えよう。」

「…ありがとうございます。」

「それと…」

「ん?」

「悩んでたのに気付いてあげられなくてごめん。」

「…ふふっ。先輩が謝る事じゃないですよ。ありがとうございます。」

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翌日私はトシさんにエリから進路の話をされた事、そしてエリが志望校に合格したら遠距離恋愛になる事を報告しました。

「…それはエリちゃん自身がちゃんと考えて決めた事?」

「うん。具体的な事は合格してからになるけど…」

「…そうか。」

「もしかしてだけどトシさんが俺にしてくれた話は、本当はエリに話したかった事なの?」

「お前が大学に合格して俺のアシスタントをするってなった時点で、近い内に先生の話はしようと思ってはいたけど、」

「お前の様子を見るに”コイツはまだエリちゃんの状況を知らねぇな”って思ったからな。」

「タイミング的にも話の内容的にもちょうど良いと思っただけだ。」

「俺の話を聞いてエリちゃんがどう動くかは分からなかったけど、エリちゃんは”成功体験”が足枷になって何も出来ずにいたとしてもそれはそれで仕方ないとは思ってたけどな。」

「足枷って?」

「エリちゃんにとってお前は”6年間も片想いし続けてようやく恋人同士になれた人”だ。」

「お前がエリちゃんの立場だったら、想いが実った瞬間は”もう死んでも良い”って位に嬉しいだろうし”死んでも離したくない”と思うだろ?」

「そりゃそうだよ。」

「”6年間の片想い”なんて実らなくても全然不思議じゃないものを実らせたんだ。」

「”その大切さ”が一番分かるのはエリちゃん自身だ。」

私はトシさんの話を聞きながら昔リナに言われた事(5話目参照)を思い出していました。

そしてエリにとって私がそんな存在である事をエリ以外の人から改めて聞かされて、”嬉しさ”と”誇らしさ”のようなものを感じていました。

「そして全てが順調のようにも思えていたエリちゃんに”ちょっとした不運”が起きた。」

「それが今回の進学の話だな。」

「前にも少し話したけど、エリちゃんは別に俺がアレコレと教えなくても自分だけで十分立派になれる子だ。」

「やりたい事を叶えるための”行動力”があるからな。」

「だけど今回はその行動力が裏目に出た。」

「エリちゃんが昔から叶えたい”動物関係の仕事”の夢を実現するためには」

「”死んでも離したくない人と離れて暮らす”」

「という方法を取らざるを得なくなり、”子供の頃から大事にしてきた目標”を理想的な形で叶えようとすればする程に”大事な恋人”と離れなきゃいけなくなる。」

「エリちゃんからすれば”進学を選ぶ”って事は”これまでの自分”を否定してしまうような感じがしたんじゃないかな。」

「それが”足枷”ってヤツだ。」

私はトシさんの話を聞いて先程の”嬉しさ”と”誇らしさ”とは別に”責任の重さ”のようなものも感じていました。

そんな私に気付いたのかトシさんは言いました。

「一応言っておくけどお前が責任を感じる必要は全くない。」

「え?」

「お前は悪意をもってエリちゃんの目標を邪魔したワケでもないしな。」

「結局のところ”そんなエリちゃんの気持ち”を何とか出来るのはエリちゃんだけだ。」

少し前に私もトシさんに言われた言葉

“自分の心の中にある問題を何とか出来るのは自分だけ”

私はトシさんを目標にしたその時の事を思い出しました。

「だから俺はエリちゃんに”その夢やマコトはそんなに大事なものなのか?”って改めて考えて欲しかったからエリちゃんにも先生の話をした。」

「それでエリちゃんがしっかり考え抜いて出した結論なら、どんな結論でも俺は構わねぇしな。」

「…それなんだけど、この前トシさんが”答えによっては俺達が別れる事になっても構わない”言ってたのは、」

「”俺達がずっと一緒にいる事が俺達の本当の幸せとは限らない”」

「って言いたかったって事?」

「まぁ大体そういう事だ。」

「…それって矛盾してない?」

「何が?」

「だってトシさんはこれまで”エリと一緒にいられる方法”を教えてくれてたんじゃないの?」

「全然矛盾してないし、そもそも前提からして違う。」

「俺が教えていた事をお前が”エリちゃんと一緒にいられる方法”にしていただけだ。」

「え?」

「俺は最初から”お前がどんな相談をしようが同じ事を教えるつもりだった”って事だ。」

「…どういう事?」

「俺がお前に教えていたのは一言で言えば”社会人としての基本”だ。」

「何それ?」

トシさんがここまで教えていた事。

例えば”お金の話”は”社会人としての一般的な教養”として、”社会見学ラッシュ”は世の中の”仕事”を通して社会のつながりを理解させるため、

そして初めてトシさんに相談した時にアドバイスされた事も社会人として必要になる能力を育む為のものであり、

身だしなみ・礼儀作法・健康管理に関して厳しく言うのは社会生活の基礎である人間関係を円滑にする為だと説明されました。

「全ての人に当てはまるワケじゃないが、この辺りの事を理解出来ていればある程度は人生を上手く立ち回れるし、やりたい事が出来た時はその手助けになってくれる。」

「だから俺のこれまでの経験を元に社会人の基礎を教える事で、お前が今後の人生でどんな選択をしてもある程度は困らないようにはしておいてやろうと思っただけだ。」

「…それならそうと最初から言ってくれても…」

「あの時点ではお前にとっては”エリちゃんと一緒にいられる”って事が一番のモチベーションだっただろうから教える事自体が同じならそこは大した問題じゃないし、」

「仮に後々別れる事になったとしても俺が教えた事は無駄にはならない。」

「それにこのまま付き合い続けていければ結果的には”エリちゃんと一緒にいられる方法”にはなっていたワケだしな。」

「…そういう事か。」

「まぁお前やエリちゃんの”やりたい事”や”欲しいもの”がこの先の人生でも変わらず続くのか変化していくのかは分からんが、その時が来たら全力でブン取っちまえば良いだけだ。」

「だけどそれをする為には日頃からの勉強や経験を重ねて実力を蓄えておけよ。」

「…分かった。ありがとう。」

少し騙されたような感覚はありましたが、それは”マジシャンが見せるマジック”と同じようなもので”気持ち良く騙された”という方が当時の私にはしっくりくる感覚でした。

そしてどんな形であれ

”トシさんが自分の時間を割いて私に色々と教えてくれた”

という事は間違いありません。

私は改めてトシさんに感謝し、トシさんは自分の目標の人である事を再認識しました。

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それから数日後…私は大学での新生活をスタートさせ、エリは進級して高校3年生になりました。

エリがいない学生生活は少し寂しくはありましたが、大学でも新しい友人にも恵まれ順調な滑り出しとなりました。

当初の話では入学式までの期間限定の予定であったトシさんの仕事のアシスタントはこのまま継続させて貰えるようになり、週に2~3日は大学の講義が終わった後にトシさんの事務所を行き来するようになりました。

そしてエリの受験期間中、デート等は頻繁には出来ませんでしたが図書館ではよく会っていました。

エリが受験勉強をしている横で私はトシさんに課せられた資格試験の勉強や大学での課題をこなしながら二人の時間を過ごしました。

…時は流れエリの試験が終わり、エリの高校の卒業式の日を迎えました。

「エリ、卒業おめでとう。」

「ありがとうございます。」

「試験の感触は?」

「少し不安ですけど、私も先輩の時みたいに”やるだけやった”って感じです。」

「そうか。頑張ってたもんな。きっと大丈夫だよ。」

「…先輩、覚えてますか?」

「ん?」

「先輩の卒業式の時に先輩が”合格したらご褒美が欲しい”って言ってた事…」

「…もちろん。」

「私は”ご褒美”で先輩と一緒にお風呂に入りましたよね?」

「うん。」

「じゃあ私も合格したら”ご褒美”貰って良いですか?」

「そりゃもちろん良いけど、何か欲しいものでもあるの?」

「…合格したら先輩のお家にお泊りさせて下さい。」

「お泊り?」

「出来れば私が下宿生活を始めるまでの間の何日か…その間は私が先輩のご飯とか作ってあげたいです。」

「えぇ!?」

「…ダメですか?やっぱり迷惑ですか?」

「いやそうじゃなくて…エリだったら”ご褒美”じゃなくてもいつでも何日だって泊めるし、そもそもそれって俺が嬉しいだけだから全然”ご褒美”になってないよ。」

「…だからですよ。」

「え?」

「今”俺が嬉しいだけ”って言ってくれましたよね?私はそれをしたいんです。」

「”私がする事で大好きな先輩が喜んでくれる事”が私のご褒美です(笑)」

「…ありがとう。めちゃくちゃ嬉しいよ。」

「他にも何かして欲しい事はありますか?」

「いや、それで十分だよ。」

「…本当に?」

「え?」

「本当に良いんですか?」

そう言いながら私の顔を下から覗き込むように見るエリの顔は小悪魔のようにニヤニヤしていました。

そしてそんなエリを見て3月の寒空の下ではありましたが、私の下半身は少しずつ熱を帯びていきました。

「…あのさ…」

「…ん?」

…数日後。

「もしもし。」

「…先輩ですか?」

「どうだった?」

「…合格でした。」

「…おめでとう。」

「ありがとうございます。」

「…」

「…いつにしましょうか?」

「…ん?」

「”ご褒美”の話ですよ(笑)」

「あぁ…そうだな…」

…エリの合格の一報は私達の遠距離恋愛を確定付けるものでした。

心の奥底から湧き上がってくる寂しさを堪えて私は”おめでとう”と言えましたが、そんな私の気持ちを察してくれたのか、話題を上手にすり替えてくれたエリは私よりもずっと大人に感じました。

それから更に数日後、エリが私の部屋にお泊りする日になりました。

この日はトシさんのアシスタントのバイトが夕方まで入っていたので、事前に母親にエリの事を話しておきエリには先に私の部屋に入り夕食を作っておいて貰うように段取りをつけていました。

自宅の敷地内に入り私が住む離れには明かりが点いており、入り口に近づくにつれて何やら美味しそうな匂いがしてきました。

離れに入るとその匂いがフワァっと鼻腔をくすぐり、その匂いから感じさせる美味しさを期待していると奥からエプロンを付けたエリが迎えてくれました。

「先輩…おかえりなさい…」

「…あぁ…ただいま。」

「もうご飯の支度は出来てますよ。」

「これは…ハヤシライスか。外から良い匂いがしてたよ。」

「先輩の好物ですし…自信もありますからね(笑)」

「…覚えててくれてたんだ。」

「もちろんですよ。練習してきましたから自信ありますよ(笑)」

「楽しみだな(笑)」

その後エリと二人きりの夕食を楽しみました。

自信があると言うだけあって”私の好物”という点を差っ引いてもこのハヤシライスはかなり美味しかったです。

「ごちそうさま。最高に美味かったよ。」

「ありがとうございます。また作りますね。」

「ぜひお願いします。」

夕飯を終え、私はまったりしながら鼻歌交じりに洗い物をしているエリの後姿に見とれていました。

そして洗い物を終えて私の隣に座ってくるまでその姿を目で追い続けました。

「…どうかしましたか?」

「いや、なんでもないよ。」

「さっきから少しボ~っとしてるような感じがしたから…お仕事で疲れてますか?」

「…馬鹿みたいな理由だけど笑わない?」

「なんですか?」

「さっき帰ってきた時にも少しボ~っとしちゃったんだけど、あの時はエリに”おかえり”って言われたのって初めてだなって思って…」

「まぁ俺の家に先にエリがいるって事が初めてだから当たり前ではあるんだけど(笑)」

「で、今のは夕飯の洗い物をしてるエリを見てたら”何か俺達って夫婦みたいだな~”って思って…」

「…ふふっ」

「結局笑うのかよ(笑)」

それを聞いたエリは私の肩に頬をすり寄せてきました。

「…実は先輩に”おかえりなさい”って言った時、少し緊張してました(笑)」

「そうなの?」

「先輩が帰ってくる少し前に私も先輩に”おかえりなさい”って言うのが初めてだって気付いて、それから”どんな感じで言おうかな?”って思ってました。」

「色々考えましたけど、少しぎこちない感じになっちゃいました(笑)」

「言われてみたらそうかも…」

「あと、さっきも密かに”先輩のお部屋で夕飯作って待ってて、洗い物してる私って先輩の奥さんみたいだな…”って思ってました。」

「それで何か面白くなっちゃって(笑)」

「…何か今は笑い話みたいになってるけど、いつかはこれが当たり前になるようにしたいな…」

「…そうですね。」

私はエリの肩を抱き寄せました。

お互いに目を合わせて数秒後、私はせがむように目を瞑るエリにキスをしました。

私の受験明けの最初のキスの様に何回も何回もしました。

「…先に風呂に行ってくるよ。」

「…うん。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一足先に風呂に入った私はエリが風呂から出てくるのを待ちわびていると、バスタオルを身体に巻いたエリが風呂から出てきました。

「じゃあ…お願いします。」

「…はい。」

エリはそう言うとお泊りセットと一緒に持ち込んでいた紙袋に入っていた物を取り出しました。

紙袋の中身はエリの高校の制服一式と下着です。

エリはベッドに座り横にそれを置くと身体に巻いたバスタオルを取り一糸纏わぬ姿になりました。

そしてエリは純白のパンツを履き、お揃いのブラジャーを付け始めました。

「あの鏡って使っても良いですか?」

「良いよ~。」

「…こんな大きな鏡って先輩の部屋にありましたっけ?」

「トシさんに身だしなみをけっこう指摘されてたから、自分で確認出来るようにバイト代で買ったんだ。」

「そうなんですかぁ。」

「…ん?」

「どうしました?」

「”その下着見た事ないなぁ”って思って…それにちょっと”物が良さそう”というか…」

「ふふっ。おニューです(笑)」

「おぉそうなんだ。(…あっ初っ端から短パン履くのかよ)」

「実はこれってお母さんがくれたお小遣いで買った物でして…」

「…エリのお母さんが?」

「”先輩のおうちにお泊りする日”が決まった時にお母さんが」

「”マコト君の所にお泊りするんだったら、可愛いの買っていきなさい(笑)”」

「って言ってお小遣いをくれて…」

「…まぁそりゃ”彼氏の家にお泊り”となれば、”その夜に起こる事”なんて誰でも想像つくもんな。(次は靴下か…)」

「ふふっ…お母さんは先輩の事、気に入ってくれてるんですよ。」

「そうなの?」

「先輩が高校を卒業したくらいの時に、お母さんと先輩の話をしてたんです。そしたら”ちゃんと避妊はしてるの?”っていきなり聞かれて…」

「つい”先輩はいつもちゃんとしてくれるよ”って言っちゃいました(笑)」

「…お母さん、上手いな。(ブラウスだけで下はスカート履いてないってけっこうエロいな…)」

「お母さんに怒られるかと思いましたけど、”好きな人が相手でそういう事がちゃんと出来てるなら何も言わないよ”って言ってくれて…」

「…そうか。」

「あと、お母さんが”毎回ちゃんと避妊してて偉いね”って先輩を褒めてましたよ。」

「…う~ん。嬉しいけどエリのお母さんには筒抜けなんだな。(ここでスカートか…)」

「あ、でも”先輩はブルマが大好きな変態さん”だって事は私だけの秘密にしてありますから安心して下さいね(笑)」

「…うん、ありがとう。それを知られてたらもうエリのお母さんと顔を合わせられない…」

そして最後に全身を確認しながら首にリボンを付けて、ブレザーに腕を通しました。

「はい。大体いつもこんな感じですけど…ふふっ」

「どうしたの?」

「卒業式の時に”もうこれは着なくなるんだな…”って”お別れの気持ち”でいたのに、先輩が」

「”エリが制服を着るところをじっくり見たい”」

「なんて言うから…こんなに早くまた着る事になるなんて…ちょっと変な感じです(笑)」

「エリの卒業式の時に”エリは毎朝どんな感じで制服を着ていたのかな?”って思ってて…」

「リクエストに応えてくれてありがとうございます。」

私はエリを抱き寄せてキスをしました。

最初はお互いに小鳥のように何度も何度も唇をくっつけるだけのものでしたが、エリが唇で私の下唇をハムハムと甘噛みしてきました。

エリはこの甘噛みが好きなようで私とキスをする時はこれを多用し、これがエリにとっての”愛情表現”のように感じます。

口を離すと目をトロンとさせて私を見つめていました。

「エリ…多分だけど、”今日の俺”はすごいと思う。」

「…何がですか?」

「今日の為にずっと我慢してたから…」

「…もしかして…”アレ”の事ですか?」

「そう…アレ。」

「…どのくらいですか?」

「多分…10日かな。」

「…長いのか短いのか分かりません(笑)」

「じゃあ”今日のすごさ”で確認してみて…」

「…ふふっ」

…私はエリがお泊りする事が決まってからは、とにかく”ベストな状態”でエリを抱きたかったのでずっとオナニーを我慢していました。

通常であれば当時の私のオナニーの頻度は2~3日に1回程度なので、少なくとも3回分はスルーした計算になります。

我慢期間も後半に入るとかなりキツかったのですが

「(当日は一晩中エリを抱きまくってやる!)」

と心に誓ってこの日まで我慢していました。

…私はスカートの中に手を入れて短パン越しにお尻を撫でながらウエスト部分に指をかけました。

「…あっ」

「おニューのヤツ…もっとちゃんと見たい…」

「…さっき短パン履いたばっかりなのに(笑)」

ウエスト部分にかけた指で短パンを下ろしてそのまま足から抜きました。

「エリ…そこに座って…」

「…はい。」

エリはベッドの縁に腰かけると顔を紅潮させながら体育座りになり、両膝を抱え合わせながら膝から先を八の字に広げました。

そうして出来たエリの美脚の付け根を彩る”純白の三角地帯”に私の目は釘付けになりました。

私はエリの前に跪きエリの三角地帯に顔の高さを合わせました。

エリのおニューのパンツはサテン生地のような光沢がある刺繍入りのものでした。

そして何より重要な事は”エリのスカートの中のパンツ”は、ほんの数分前まで見ていたエリのパンツとは”同じであるはずなのに全く別のもの”であったという事です。

そんな“エリのスカートの中”を見た私の胸はいつもエリとセックスをする時とは違う高鳴りを感じていました。

「何か…エリのパンツ…」

「ん?」

「めちゃくちゃ興奮する…」

「…ふふっ」

私はエリの両の太腿を擦りながら開きパンツに顔を押し付け頬ずりしました。

そしてパンツのクロッチの部分に鼻を押し付け思い切り鼻で呼吸をすると、他に例えようのない…一言で言うのであれば

「エリの匂い」

がしました。

エリは

「…ぅん」

と腰を少しクネクネさせ

「そんなにクンクンしちゃダメェ…」

と言っていましたが、私は聞こえないフリをしてエリの匂いを堪能していました。

するとエリは

「…えいっ」

と、私の頭をふぁさっとスカートで包み込み

「…女の子のパンツをクンクンしちゃう変態さんにはこうです♡」

と、太腿で私の顔を優しく挟み足をクネクネしてきました。

スカートに包まれた事により薄暗くなったせいでパンツが見辛くなりましたが、普段のエリらしからぬ大胆な行為と

”女の子が履くスカートの中に頭を突っ込んでいる”

というこの変態的状況に私のボルテージが更に上がっていき、エリのパンツと柔らかくてスベスベな内腿の感触を顔全体で堪能しました。

「…ふふっ」

そうしている内にスカートの中の酸素が薄くなったのか少し息苦しくなったのでスカートから顔を出しエリの顔を見ると、

エリは少し横を向いて遠くを見ているような目で顔を紅潮させていました。

「どうかした?」

「…いえ、何か音がしたような気がして…」

「(?)…外で何か倒れたんじゃないかな?今日は少し風が強いし。」

「…そうですよね。」

気を取り直して私はエリをベッドに押し倒しそのままエリにキスをして、舌を入れようとするとエリは自分から口を開けて舌を絡ませてきました。

「…んふっ…んっ…んっ…はぁ…んふぅ…」

エリのトロンとした目に更に欲情した私はエリのブレザーを脱がしブラウスのボタンを外していくと、パンツとお揃いのブラジャーが顔を出しました。

”ブラウスから見えるブラジャー”は先程の”スカートの中のパンツ”と同様に、ほんの少し前まで見ていたエリのブラジャーとは”同じであるはずなのに全く別のもの”でした。

私はエリのブラジャーの上から胸を揉みながら、エリのスカートの中に手を入れフェザータッチをしました。

「…ぅん…はぁ…」

フェザータッチをやめエリのスカートをめくると、はだけた制服から下着を見せている羞恥心で頬を紅潮させながらも”抵抗の意思は一切見せないエリの姿”がありました。

…私はエリに制服を着る事をリクエストした時に、同時に決めていた事がありました。

それは

“出来るだけ制服を脱がさないでセックスをする”

という事です。

遡る事数か月前、世の中では段々とクリスマス商戦が激化しようという季節に

「この前俺の地元でエンコー(援助交際)でパクられた人がいたわ(笑)」

と大学の友人から言われた事から端を発します。

“援助交際”

この事件の何年か前には流行語大賞にノミネートされ当時のドラマ等でよく取り扱われていたこの言葉でしたが、私の中では

“オジサンが女の子に金を払ってエロい事をさせてもらう”

という認識で女の子でもオジサンでもない当時の私にとってはどこか遠い世界の出来事のように感じており、ニュース等を見ても”ふ~ん”くらいにしか思っていませんでした。

ですがその友人の

「俺らまだ19歳だけど来年には女子高生とヤッたら先輩みたいにパクられちまうぜ(笑)」

という一言で私の興味はこの友人の話に引かれる事になります。

その人は友人地元の先輩で20歳の専門学生で就職の内定が出ていたのですが、知人に誘われ女子高生と援助交際したとの事で、この事件によりその内定も取消になったそうです。

この話を聞きながら私は”エリとの関係性”をいつも見ている視点からは別の視点で見ていました。

前回までの話を読んで頂いた皆様ならご存じでしょうが、私の初体験は高校2年生の時に当時高校1年生のエリとしました。

そうです。

友人の先輩とはその時の年齢こそ違いますが私も”女子高生とセックスをした”のです。

そしてエリとの関係はそのまま続いているので、私にとってエリとの付き合いは

”高校時代からの延長”

という感覚でいました。

しかし当時19歳の私は高校生ではありませんし、翌年には20歳となり法律上では大人の仲間入りです。

法律上の解釈では違うようですが、その時の私には

「(大人が女子高生とエロい事するとパクられるんだな…)」

という意識が心に刻まれた出来事でした。

私は先程の”スカートの中のパンツ”と”ブラウスから見えるブラジャー”を、同じ物を付けているはずだった下着姿とは全く別のものにしたもの…

そしていつもエリとセックスをする時とは感じた事の無かった胸の高鳴り…

これらの正体に気付いていました。

これらの正体は

「背徳感」

私は友人の話を聞いて

“自分はもう高校生ではないし、もう少しで女子高生とエロい事するとパクられる身分になる”

という”背徳感”をしっかり自覚した上で、

そして”大人の階段”を上っていく過程で、そこを過ぎたら二度と味わえない

“女子高生のエリ”

を抱きたいと強く思っていました。

…私はベッドに横たわるエリのあられもない姿を見て思わず生唾を飲み込みました。

約10日間に及ぶオナ禁で既に飢餓状態と言える程になっている私の性的空腹感は、

“エリという最高の食材”に”高校の制服という調理方法”、そして”背徳感という名のスパイス”が加わった極上の一皿を前にして

その艶めかしい匂いに刺激されグゥグゥと鳴り息子を更にガチガチにします。

エリのブラジャーを上にずらし露わになった乳首はピンっと立っており、それを舌でコロコロと転がしながら太ももをフェザータッチする指を段々とエリの秘部に近づけると

その動きに合わせて小刻みに揺れていたエリの震えは段々と大きくなってきました。

「…んはぁ…はぁぁ…」

エリの反応にたまらなくなった私はエリのパンツを脱がすと、露わになった秘部は湿り気を帯びており、そこを指で軽く撫でるとエリは

「…んはぁ…はぁぁ…」

と熱い吐息を漏らしました。

私はエリにキスをしたくなり顔を見ると、エリは顔を横に向け先程のように遠くを見ているような目になっていました。

「どうかした?」

「…いえ、何でもないです。」

「…ちょっと待ってて。」

エリはベッドから下りた私を不思議そうに見ていましたが、私の次の行動を見て私の意図を察したのかハッとなり顔を紅潮させました。

「…この辺で良いかな。」

「…」

「さっき”音がした”ってゴマかそうとしたのは、”本当の理由”を言うのが恥ずかしかったから?」

「…」

…エリのスカートの中でエリの匂いを堪能している時、そして押し倒してパンツを脱がした時にエリは同じ方向を向いて同じような反応をしていました。

エリが顔を向けていた方向を見て、そして”エリがその方向を見ていた理由”に気付いた私の胸は再び高鳴り始めました。

エリが見たその方向の先には先程エリが制服を着る時に使った姿見がありました。

そして

「(エリはこの姿見に映っている自分を見て恥ずかしくなったんだ…)」

と気付いた時、自分の中の加虐心に燃料が投下されたような気分になりました。

私は姿見をベッドのすぐ真横に立てました。

「”エッチなエリ”を自分で見て恥ずかしくなった?」

エリは姿見をチラチラ見ながら

「さっき”私のスカートの中で先輩の頭が動いてるところ”がその鏡に写ってて…」

「”私…他の人から見たらこんなにえっちな事されてるんだ…”とか…」

「”先輩にえっちな事されてる時の私ってこんな顔してるんだ…”って思ってたら…」

と告白してきました。

「…思ってたら?」

「え?」

「思ってたら?」

「…恥ずかしいけど…」

「…けど?」

「…ドキドキ…シマシタ…」

エリのその言葉に加虐心を更にヒートアップさせられた私はベッドに座るエリの後ろにサッと回り込み両足を開かせると、閉じられないように私の両足で押さえました。

“自分の一番恥ずかしいところ”を晒してしまっている自分を見てエリはイヤイヤと首を横に振っていましたが

「…ちゃんと見て。」

とエリに囁くとエリは大人しくなり少し伏し目気味に”鏡の中にいる恥ずかしいエリ”を見ていました。

エリの耳を舐め乳首をイジりながら残った手で太腿の内側を足の付け根にかけてフェザータッチを繰り返していると、

顔を真っ赤にしながら姿見を見るエリの羞恥に満ちた表情とは裏腹に膣口は”何か”を待っているようにヒクついていました。

「…触って良い?」

「…」

「エリのココ…触って良い?」

「…サワッテ…」

膣口に指を這わせると既にビチャビチャになっており、指にほんの少し力を入れて差し込むと膣はそれに合わせてズブズブと指を飲み込んでいきました。

「ぅん…ぁぁぁ」

そして指の動きを保ちながら乳首をイジっていた手を離しクリトリスの包皮を剥くと、エリはこれから自分に起こる事を察したのか再びイヤイヤと首を横に振り私の手を掴みました。

「…離して。」

先程までの抵抗が私の一言で嘘のように止み、姿見を見ると何かを諦めたように虚ろな目で自身を見るエリの姿がありました。

私は片方の手の指で膣口を弄びながら包皮を剥いて何も守るものがなくなってしまったクリトリスに指の腹を小さく細かく擦り付けました。

「…んっ…ふぅ…はぁぁ…」

膣口を弄ぶ指のストロークと、クリトリスを刺激する一定のリズムを保ちながらの小刻みな振動、そして”恥ずかしい自分を見る羞恥心”はエリのボルテージを少しずつ確実に引き上げていきました。

「…イヤ…ダ…メ…ダメ…」

エリは足を動かして逃げようとしましたが、男の力でホールドされている両足は女の子の力では逃げられません。

「見て…”気持ち良い時のエリ”…エロくて可愛い…」

「イヤ…ダメ…ダメ…ダメェェッ」

エリがそう言って身体をビクつかせるとヒクついた膣口から貝が潮を吹くようにピュッピュッと熱い液を出し、エリの身体から力が抜けていくのを感じました。

「はぁ…はぁ…んはぁ…」

私に身体を預けて目を閉じて口を半開きにしているエリからは湯気のように色気が立ち上っており、閉じている目尻には涙が溜まっていました。

その涙は”羞恥心”からなのか”イった後の余韻”なのかは分かりませんでしたが、私はその涙に”不思議な感情”が沸き立ち更に欲情しました。

「…恥ずかしかった?」

「…はぁ…はぁ…恥ずかしいよぉ…」

「でも、恥ずかしがりながら気持ち良くなってるエリ…すごく可愛かった。」

エリの顎を摘み引き寄せキスをするとお互いに激しく舌を絡め合いました。

「…んふぅ…んっ…はぁ…んふぅ…」

舌を絡めていると

”私の腹をさする掌の感触”

がしました。

死角になっていてその位置は見えませんがその掌の感触は腹をさする速度を保ったまま、

かつて私がエリのブルマの中に手を滑り込ませた時と同じように私のパンツの中に侵入していき、そのコンマ数秒後に私の息子のすぐ横で止まりました。

そしてその感触が

”五指が竿を優しく包み込む感触”

に変わり、

”親指が私の息子の先端をこする感触”

がしました。

「…あっ…ふふっ」

そして

“親指を他の四指に擦り付ける感触”

がした後、

”先端から出たものを竿全体に塗り付けたヌルヌルした感触”

がしました。

「…我慢出来ない?(笑)」

答えなど聞かずとも”自分の手の中にあるものの感触”で十分過ぎるくらい分かるはずのその質問にエリの小悪魔的な側面が感じられ、

そして急に”立場”が入れ替わったような気がした私は少し恥ずかしくなりました。

「…このコがそう言ってる(笑)」

エリがそう言うと

“親指と中指で作った輪っかでカリ首を包みながら上下させる感触”

がしてきて、その感触に息子はビクッビクッと反応してしまいます。

「ふふっ」

エリのこの小悪魔的な挑発で、ここまで蓄積されマグマのように煮えたぎった性欲はついに臨界点を迎えました。

私はエリを押し倒しキスをしながらコンドームを付けて正常位の体勢に入り、亀頭を膣口にあてがい上下させながら徐々に挿入をすると指を入れた時のように私の息子を飲み込んでいきました。

「あぁ…すごぉい…」

“内部の締め付けの良さ”と”オナ禁明けの息子の敏感さ”に、本能のままに腰を振ると暴発しそうな気がした私はエリを抱きしめそのまま仰向けになり騎乗位の体勢になりました。

「自分で動ける?」

「…うん。」

エリは膝立ちで自分の腰を擦り付けるように動いてきました。

エリの動きに合わせてスカートの衣擦れの音が鳴り、その中に微かに

「…チュッ…チュッ」

という音が混じっていました。

その音の発生源はスカートに覆われた中にあり、その音とスカートの動きとエリの

「…んっ…ぅん…ぁん」

という声は”スカートの中で起きている事”を想像させ、スカートの中を直接見るよりもエロく感じさせました。

「エリ…膝を立てて…」

「はぁ…はぁ…うん。」

私は身体が繋がったままエリを姿見の正面に向けさせました。

「俺の膝に手を乗せて動いて…」

エリが私の両膝に手を乗せると私は下から激しくエリを突き上げました。

“鏡の中のエリ”の秘部に私の腰の動きに合わせて私の息子が出たり入ったりしており、エリは顔を逸らしながらも目線はしっかりと姿見に向いていました。

「んっ…んぅ…はぁ…ハズカシイ…ハズカシイョォ…」

下からエリを激しく突き上げていると、その振動でエリのブラウスの肩の部分だけ抜けてそれまでブラウスで見え隠れしていたズレたブラジャーからの乳首が顔を出しました。

「(…アレ?何か…俺…)」

そしてなおも打ち付ける私の腰の動きに合わせて揺れる小さな乳房とブラジャーに、私は

“女子高生のエリとセックスをしている”

という”背徳感”とは違うものを感じていました。

そしてこの感覚は先程姿見に写る”恥ずかしい事をしているエリ”をエリ自身に見せている時にも感じていました。

「ぁん…あぁぁ…んっ…あんっ」

私は正常位に戻しブラウスを広げブラジャーのホックを外して更に上にズラし乳房を剥き出しにしました。

腹まで捲れているスカート

完全にはだけてしまったブラウス

ホックを外され肩を通っているだけで全く機能を果たせていないブラジャー

ベッドに無造作に置かれたパンツ

目をトロンとさせ口を半開きにしてしまっているエリの顔

「(何か…俺…エリを…)」

これらを見ながら私は

“エリの服を無理矢理剥ぎ取って犯してしまっている”

かのような別の意味での”背徳感”を感じていました。

そしてその背徳感は

“女子高生のエリとセックスをしいている”

という“背徳感”など消し飛んでしまう程のもので、私の中での昂りをより強くする燃料となっていました。

…“背徳感”の強さはそれ相応の”道徳感”があってこそのものであり、

“エリの服を無理矢理剥ぎ取って犯してしまっている”

気分にさせているこの感覚は

“心の底から大切な女を傷付けるような事はしてはいけない”

という私の中での当たり前の”道徳感”を刺激し、エリへの想いの強さに比例してその”背徳感”を高めていきました。

「あ…あんっ…ぅん…あんっ…んふぅ…あんっ」

そしてこの”背徳感”の昂ぶりが逆に

“自分にとっていかにエリが大切な存在か”

という事を教えてくれているようで、私はエリが愛おしくてたまらなくなりました。

「エリ…おいで…」

「…うん。」

私はエリを抱きかかえ上半身を起こし対面座位にするとエリは私の首の後ろに手を回して抱き着いてきました。

「…さっきはごめん。」

「…ん?」

「鏡のヤツ…ちょっと調子に乗り過ぎた。」

「…やっぱり先輩は意地悪ないじめっ子です。」

「…ごめん。」

「でも…上手く言えないけど、めちゃくちゃ興奮したし…」

「改めてエリがすごく好きだって思った…」

「…もぉ…先輩はズルいです。」

エリは私にキスをしてきて私の口の中にゆっくりと舌を入れようとしてきたので、私は歓迎するようにエリの舌を吸い寄せ舌を絡ませました。

「んぐっ…ぅん…んふぅ…ぐぐぅ」

そしてエリは両足を踏ん張り結合部に体重をかけると

「…あぁ…ここぉ…ここがぁ…」

と”自分の気持ち良い部分”に息子を擦りつけるように腰をゆっくりと振っていました。

それを見た私はエリのお尻を持ち上げ結合部から半分ほど息子を抜くと、自分の尻を拳一つ分ほどベッドから浮かせました。

「…え?…え?」

となっているエリに

「…ここ?」

と浮かせた尻を重力に任せて一気にベッドに落とすと、今度はエリの膣口がその勢いのままに半分ほどしか入っていなかった息子を

「ヌチュッ」

と音を立てながら一気に飲み込み”エリの奥”を刺激しました。

その刺激に

「…ひゃんっ」

驚嘆と嬌声が入り混じった声をあげるエリに私は

「これ好き?」

と聞くとエリは震えながら顔を真っ赤にして

「……スキ…」

とつぶやきました。

エリの言葉を合図に私は先程と同じように重力を利用したピストンを繰り返すと、エリは

「あっ…あんっ…これぇっ…すごっ…あんっ」

と私の首の後ろに手を回してしがみつきピストンの刺激を貪っていました。

私は自分の息子で乱れるエリの艶めかしい姿に酔いしれていると、エリの膣内が限界を迎え内部にいる息子を搾り取るような圧力をかけてきました。

この刺激に私の息子も限界を迎え、我慢に我慢を重ねたものを放つ瞬間を迎えました。

「はぁ…はぁ…エリ…愛してる…愛してる…」

「わ…私もぉ…愛して…るぅ…」

「エリ…もう…我慢…出来ない…」

「…私も…もう…だめぇ…あぁぁんっ」

私は何かが弾けたように竿の付け根から流れるものを感じながら、視界も脳内までも歪んでいく感覚に陥りました。

そして我慢に我慢を重ねた私の息子は本能のままに脈打ち蛇口の壊れた水道のように精を吐き出していました。

息子の脈動がようやく終わりゆっくりと息子を抜き出しエリを寝かせると私はエリの隣に倒れ込みました。

…少しするとエリがコンドームを付けたままの息子に手を伸ばし

「…こんなに違うんですね。」

とつぶやきました。

「…何が?」

そしてエリは息子に付いたコンドームを外してくれました。

「このコ…今までで一番”私の中”でウニウニしてましたよ。」

エリは外れたコンドームの中のいつもより明らかに多い量が溜まった精子をマジマジと見ていました。

「いっぱい我慢するとこうなるんですね(笑)」

「エリと付き合い始めてこんなに我慢したのって初めてくらいだったしね。」

エリは身体を起こし私の息子に顔を近付けてきました。

「ん?」

「…ふふっ」

エリは口を開き息子を優しく包み込み、口の中で優しく舌を這わせ亀頭とカリをゆっくりと舐め回していきました。

エリの口の中で唾液と先程出し残した精子が混ざり合った

「んちゅ…んちゅ…じゅる…んちゅ…じゅるる…」

といやらしい音を立てながら、エリは口の動きはそのままに自ら姿見を見ました。

“男性器を咥えている自分の姿”

を見たエリは顔を紅潮させてはいるものの、姿見を見るのを止めませんでした。

エリはまるで

「(このコを舐めている時の私ってこんなにえっちな顔してるんだ…)」

とでも言っているかのような表情で姿見に写るエリを見ており、その様子を見ている内に私の息子の硬度はドンドン上がっていきました。

「…また大きくなってる(笑)」

「…エリが可愛いからだよ。」

私がそう言うとエリは息子を咥えながら私にニコッと微笑みました。

エリは私が”可愛い”と言うととても喜んでくれます。

そして無邪気に喜んだ顔はエリを更に可愛くし、その”無邪気な可愛さ”と”男性器を咥える卑猥さ”が混ざり合った妖艶なエリの顔は射精感をドンドン高めていきました。

「(この可愛くてエロいエリに見つめられながらイキたい…)」

しかしエリは息子から口を離し、

「…さっきはどうでしたか?」

と聞いてきました。

「…さっきって?」

「気持ち良かったですか?」

「…めちゃくちゃ。」

「…良かったです。」

「今日は私達のこれからの為にも先輩にいっぱい気持ち良くなって欲しかったから…」

「…”これからの為”って?」

「受験期間中の時の事なんですけど…」

「タマに勉強の息抜きでリナさんに会ってお喋りする事があって…」

「あ~俺と3人で話す事もあったね~。」

「リナさんって大学生になってすごくキレイになったと思いませんか?」

「ん~まぁ何か色々と小洒落た感じにはなったかな。」

「リナさんって元々可愛かったですけど、大学に行くようになってからは”リナさんは会う度にキレイになっていくなぁ”って思ってたんです。」

「まぁ大学は高校時代とは違って服装も化粧も制限がされてないからね。」

「…それでキレイになっていくリナさんを見ていて、」

「”先輩の大学にもこういうキレイな人がいっぱいいるのかなぁ?”」

「って思ってたんです。」

「…俺は浮気なんかしないよ。」

「…私何も言ってませんけど?(笑)」

「今のはそういう流れでしょ?」

「…ごめんなさい。そうでしたよね(笑)」

「でも私は”その心配”はしてませんよ。」

「え?」

「だって先輩って私の事が大好きじゃないですか?」

「そりゃ…もちろん。」

「ですよね?」

「先輩は自分の負担の方が絶対に大きいはずなのに、私との関係を終わらせないように色々考えてくれています。」

「それは私の事を本当に大切にしてくれているからだって”先輩の想い”も伝わってきます。」

「だから先輩は”私を裏切るような事”は絶対しないのは分かってるんです。」

「ただ…」

「”念の為に先輩には分かっておいて貰った方が良いかなぁ?”」

「って思ってた事がありまして…」

「…どういう事?」

「…さっき”リナさんがキレイになった”って話をしましたけど、先輩もカッコ良くなりましたよ。」

「…そうかな?」

「何か”垢抜けた”というか”スマートになった”というか…」

「トシさんから”清潔な身だしなみ”を心掛けるように普段から注意されてるからね。」

「それに”先輩の目標”の為に色々勉強して頑張ってる姿が”頼もしい”というか…」

「…ありがとう。」

「それで…カッコ良くなった先輩にちょっかい出そうとする女の子がいてもおかしくないと思うんです。」

「いや、だからそれは…」

「はい。先輩はきっと断ってくれると信じています。」

「でも先輩はすごくえっちな人だから、私が傍にいなくて寂しい時に他の女の子が近くにいたら”頭をよぎる”とか”魔が差す”みたいな瞬間はあると思うんです。」

「だからもし”魔が差す瞬間”があった時は思い出して欲しいんですけど…」

「もし先輩に魔が差しちゃって私以外の女の子とそうなっちゃったとしても、先輩はその女の子じゃ絶対に満足出来ませんよ。」

「ん?」

「だって…」

エリはそう言うと精子と唾液が混ざり合った息子を

「ぐじゅぐじゅ」

といやらしい音を立てながら”気持ち良いと痛いの境界線”と言える絶妙な力加減で扱き始め、親指で裏スジを絶妙な力加減でクリクリとイジってきました。

「…あぅぐっ」

「…気持ち良い?♡」

「はぁ…はぁ…」

「…じゃあ”ココ”は?」

そして反対の手で私の玉袋を絶妙な力加減でグニグニと握りながら、指で肛門と玉袋の間をこれまた絶妙な力加減でカリカリと掻き始めました。

「…んっ」

「どうですか?♡」

「はぁ…はぁ…」

エリは息子を扱きながら私の乳首をペロリと舐め、私の首筋にキスをして耳の外側まで掬うようにゆっくりねっとりと舐めてきました。

その刺激に身体を震わせると、エリは小悪魔のようにニヤニヤしながら私の耳元で

「…”先輩が大好きなところ”を知っているのは私だけですよ♡」

と囁いてきました。

「それに…」

「先輩のえっち…」

「(!!!)」

ねっとりといやらしく囁くその言葉に私の脳天から足元まで稲妻のような感覚が走り抜けていきました。

「あぁ…あぁぁっ」

「…ふふっ♡」

「…”先輩が大好きな言葉”を”先輩が大好きな声”で言ってあげられるのも私だけ♡」

…エリとの”甘美な思い出”を一瞬で思い出させるこの言葉は私のボルテージを数倍に高める”必殺の言葉”です。

“この言葉をエリの声で思い出す事が最高のオカズになる”

という事をエリに告白してからしばらく経ちましたが、エリからは2~3回しか言われていませんし、私も普段からエリにこの言葉を言うように自分からは決して求めません。

それは私が求めた途端に安っぽくなると感じているからであり、エリもこの言葉を”とっておきの切り札”のように使っているからでもあり、

そしてエリだけが感じ取る事が出来る”必殺のタイミング”で言うからこそ私を”快楽の虜”にする効果が生まれるとお互いに確信しているからでもあります。

つまり”エリがこの言葉を言う”という事は

“確実にとどめを刺す”

というエリの強い意思を示しているという事です。

「…はぁ…はぁ…」

「それに…ちゃんと我慢出来たら”ご褒美”が待ってますよ。」

「…ご…ご褒美…」

「そう。ご褒美です♡」

「私が遠くに行っても先輩が私以外の女の子の”えっちな誘惑”に我慢してくれたら、私…すごくすっごく嬉しいです。」

「先輩は私の為に我慢してくれてるんですから…」

「だから…私もそんな先輩の為に何かしてあげたいんです。」

そう耳元で囁くエリの声はいやらしさの中に愛情を感じさせるものでした。

「…先輩はどんな”ご褒美”が良いですか?」

「…はぁ…うぁっ…はぁ…」

「…ブルマ?(笑)」

「…はぁ…ブッ…ルマ…」

「”ブルマを履いてる私”に触りたい?」

「…さ…さわりた…い…」

「あとは…今日みたいに制服?(笑)」

「…はぁ…はぁ…んっ…せいふっ…」

「”私が履いてるスカートの中”に頭入れてパンツをクンクンしたい?」

「…くん…くっ…したっ…い…」

「ふふっ…変態さん♡」

「…じゃあその時は”また”先輩が好きそうなパンツを履いておくね♡」

「はぁ…はぁ…ま…た…って?」

「”先輩が好きそうな下着”なんて私にはお見通しです♡」

「…あっ…あっ…」

「…ふふっ♡」

「…他にはどんな”ご褒美”が良いですか?」

「さっきみたいに”鏡”で私をいじめたいですか?」

「(!!)」

「それとも…”先輩の頭の中の私”はもっとえっちな事になってるんですか?(笑)」

私の頭の中は

”エリとの甘美な思い出”と

”ブルマの中に手を入れられて悶えているエリ”と

”はだけた制服で乱れるエリ”と

”姿見に写る秘部を見て恥ずかしがるエリ”

で完全に支配されていました。

エリは耳元から顔を離すと息子を口で優しく包み込み、ゆっくりと上下のストロークを始めました。

そして

”私の頭の中のいやらしいエリ”と

“目の前で私を見つめながら息子を咥えるいやらしいエリ”と

“息子から感じるいやらしい感覚”

が織りなすめくるめく快感に私はなす術もなくなっていました。

「あ…あぁ…」

「…先輩は”ご褒美”欲しいですか?」

「はぁ…はぁっ…ほっ…しいっ」

「…”先輩へのご褒美”は恥ずかしい時もあるけど…」

「私も先輩にいっっぱい”ご褒美”あげたいです♡」

そう言うとエリは息子を咥えながら再び私にニコッと微笑みました。

私の眼前に再び現れた”無邪気な可愛さ”と”男性器を咥える卑猥さ”が混ざり合った妖艶なエリの顔は私の射精を促すには十分過ぎる程の威力がありました。

「…あっ…出っ…あぁぁぁ」

「…ぅんっ…んっ…んっ」

エリの口の中で弾け、脈動を続ける息子にエリは舌を這わせながら最後の一滴まで漏らさないようチュウチュウと吸い出してくれました。

…エリに身も心も完全にイカされた私は、全身の力が抜けて夢遊病者のようになっていました。

そんな私に微かに聞こえた”エリがベッドから降りる衣擦れの音”と”エリが洗面所に向かう音”はエリがうがいをしに行った事を気付かせるものでした。

少しの時間が経ちエリが全裸になって戻ってくると大の字で寝ている私の腕を枕にして添い寝してきました。

私がエリの方に身体を向けるとエリは私の目をジッと見て

「…さっきはごめんなさい。」

と少し申し訳なさそうに言ってきました。

「ん?」

「先輩をからかうような事しちゃって…」

「…まぁさっきの俺も似たようなもんだしね。」

「ごめんなさい…でも、どうしても分かっておいてもらいたくて…」

「…さっき言ってた事?」

「…はい。」

「先輩の大学にもリナさんみたいにキレイでスタイルが良い女の子はいると思いますし、トシさんとお仕事してる時もそういう人に会う事もあると思います。」

「それに比べて私はキレイじゃないし胸も小っちゃい子供みたいな身体だから、男の子から見れば”物足りない女の子”だと思います。」

「それでも…私は”先輩を満足させる事”だったらどんな女の子にも絶対に負けない自信がありますよ♡」

「(!!)」

エリの強い自信と意思に満ちたその眼差しに、私はトシさんが言っていた

「疑いに疑って疑い抜いてそれでも欲しいものなら、全力でブン取りにいく。」

「エリちゃんにはやりたい事を叶えるための”行動力”がある。」

という言葉を思い出しました。

そして今夜のエリの私への至れり尽くせりの持て成しを思い出し、

エリはエリが知るこれまでの私の”思い出”・”性癖”・”性感帯”を巧みに刺激し、

エリが持つ”容姿”・”性技”・”声”・”愛情”を総動員して…

「(…エリは…俺を全力でブン取りにきてる…)」

と思いました。

そんなエリの持て成しの効果は抜群で“昨日までのエリ”に既にブン取られていた私の心は”今夜のエリに”再びブン取られてしまいました。

「エリ…いつもありがとう。」

「ん?」

「いつも俺を大切に思ってくれて、色々と良くしてくれてすごく嬉しい。」

「これからも俺はエリに大切に思われ続けたいし、その為の努力ならいくらでもする。」

「ふふっ♡」

エリは微笑みながら、唇を小鳥のように私の唇に突いてきました。

「正直に言っちゃうと…」

「…ん?」

「さっきは少し楽しくなっちゃってました(笑)」

「少し?”かなり”じゃなくて?」

舌を少しだけペロっと出して

「ふふっ♡」

っと見せる小悪魔的な微笑みは私の返しが正解であると告げていました。

「私がする事で先輩がドンドン気持ち良くなっていってくれているのがすごく嬉しかったし、それに…」

「…それに?」

「…”気持ち良くなってる時の先輩”って…すごく可愛かったから♡」

「…恥ずいから止めて(笑)」

「でも本当に可愛かったんだもん♡」

「…じゃあ、恥ずいけど…俺も”あの姿”はエリにしか絶対見せないから…あの話は本気で受け取って良い?」

「ん?」

「その…”ご褒美”の話…」

「…うん♡」

…それからの数日間

私とエリはお互いに時間を見つけてはエリの下宿先での生活用品の買い物や下宿先への引っ越しの手伝いをし、エリが私の部屋に泊まれる日は一晩中お互いを貪り合いました。

そして…

「…本当に良かったんですか?下宿先まで送ってもらっちゃって…」

「大丈夫。講義もトシさんのアシスタントも調整ついたから。」

「それに車もこの為に買ったしね。ボロッボロの中古だけど(笑)」

「これからはコイツでエリに会いに行くよ。」

「…私も出来るだけそっちに帰るようにしますね。」

「…部屋には上がらないようにするよ。帰るのが嫌になりそうだから…」

「…はい。」

「…やっぱりキスだけ良い?」

「……」

「……」

「…ありがとうございます。」

「…お願いしたのは俺なんだけど。」

「先に先輩が言っただけですよ(笑)」

「…そうか。」

「…じゃあ…行きますね。」

「うん…行ってらっしゃい。」

「…行ってきます。」

今回はここまでにします。

最後までこのような駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

また時間がある時に続きを書こうと思います。

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